エゼキエル書

第一章

1だい三十ねんがつに、わたしがケバルがわのほとりで、捕囚ほしゅう人々ひとびとのうちにいたときてんひらけて、かみまぼろした。 2これはエホヤキンおうとらうつされただいねんであって、そのつきの五に、 3しゅ言葉ことばがケバルがわのほとり、カルデヤびとのでブジの祭司さいしエゼキエルにのぞみ、しゅがそのところかれうえにあった。

4わたしがていると、よ、はげしいかぜおおいなるくもきたからて、その周囲しゅういかがやきがあり、たえずしていた。そのなか青銅せいどうのようにかがやくものがあった。 5またそのなかから四つのきもののかたちてきた。その様子ようすはこうである。かれらはひと姿すがたをもっていた。 6おのおの四つのかおをもち、またそのおのおのに四つのつばさがあった。 7そのあしはまっすぐで、あしのうらはうしあしのうらのようであり、みがいた青銅せいどうのようにひかっていた。 8その四方しほうに、そのおのおののつばさしたひとがあった。この四つのものはみなかおつばさをもち、 9つばさたがいつらなり、ときまわらずに、おのおのかおかうところにまっすぐにすすんだ。 10かおかたちは、おのおのその前方ぜんぽうひとかおをもっていた。四つのものみぎほうに、ししのかおをもち、四つのものひだりほううしかおをもち、また四つのものうしろのほうに、わしのかおをもっていた。 11かれらのかおはこのようであった。そのつばさたかばされ、その二つはたがいつらなり、の二つをもってからだをおおっていた。 12かれらはおのおのそのかおかうところへまっすぐにき、れいくところへかれらもき、そのときまわらない。 13このきもののうちにはえるすみのようなものがあり、たいまつのように、きもののなかしている。かがやいて、そのから、いなずまがていた。 14きものは、いなずまのひらめきのようにはやしていた。

15わたしがきものをていると、きもののかたわら、うえがあった。四つのきものおのおのに、一つずつのである。 16もろもろのかたちつくりは、ひかかんらんいしのようである。四つのものはおなかたちで、そのつくりは、あたかも、なかがあるようである。 17そのときかれらは四方しほうのいずれかにき、ときまわらない。 18四つのにはぶちとがあり、そのぶち周囲しゅういをもってたされていた。 19きものがときには、もそのかたわらにき、きものがからあがるときは、もあがる。 20れいところにはかれらもき、かれらにともなってあがる。きもののれいなかにあるからである。 21かれらがときは、これらもき、かれらがとどまるときは、これらもとどまり、かれらがからあがるときは、もまたこれらとともにあがる。きもののれいなかにあるからである。

22きもののあたまうえ水晶すいしょうのようにかがや大空おおぞらかたちがあって、かれらのあたまうえひろがっている。、 23大空おおぞらしたにはまっすぐにばしたつばさがあり、たがいに相連あいつらなり、きものはおのおの二つのつばさをもって、からだをおおっている。 24そのとき、わたしは大水おおみずこえ全能者ぜんのうしゃこえのようなつばさこえいた。そのこえひびきは大軍たいぐんこえのようで、そのとどまるときつばさをたれる。 25またかれらのあたまうえ大空おおぞらからこえがあった。かれらがちとどまるときつばさをおろした。

26かれらのあたまうえ大空おおぞらうえに、サファイヤのようなくらいかたちがあった。またそのくらいかたちうえに、ひと姿すがたのようなかたちがあった。 27そしてそのこしとみえるところうえほうに、かたちのようなひか青銅せいどういろのものが、これをかこんでいるのをた。わたしはそのこしとみえるところしたほうに、のようなものをた。そしてかれのまわりにかがやきがあった。 28そのまわりにあるかがやきのさまは、あめくもおこるにじのようであった。

しゅ栄光えいこうかたちのさまは、このようであった。わたしはこれをて、わたしのかおをふせたとき、かたものこえいた。

第二章

1かれはわたしにわれた、「ひとよ、ちあがれ、わたしはあなたにかたろう」。 2そしてかれがわたしにかたられたときれいがわたしのうちにり、わたしをちあがらせた。そしてかれのわたしにかたられるのをいた。 3かれはわたしにわれた、「ひとよ、わたしはあなたをイスラエルのたみ、すなわちわたしにそむいた反逆はんぎゃくたみにつかわす。かれらもその先祖せんぞも、わたしにそむいて今日こんにちおよんでいる。 4かれらは厚顔こうがん強情ごうじょうものたちである。わたしはあなたをかれらにつかわす。あなたはかれらに『しゅなるかみはこうわれる』といなさい。 5かれらはいても、こばんでも、(かれらは反逆はんぎゃくいえだから)かれらのなか預言者よげんしゃがいたことをるだろう。 6ひとよ、かれらをおそれてはならない。かれらの言葉ことばをもおそれてはならない。たといあざみといばらがあなたと一緒いっしょにあっても、またあなたが、さそりのなかんでも、かれらの言葉ことばおそれてはならない。かれらのかおをはばかってはならない。かれらは反逆はんぎゃくいえである。 7かれらがいても、こばんでも、あなたはただわたしの言葉ことばかれらにかたらなければならない。かれらは反逆はんぎゃくいえだから。

8ひとよ、わたしがあなたにかたるところをきなさい。反逆はんぎゃくいえのようにそむいてはならない。あなたのくちひらいて、わたしがあたえるものをべなさい」。 9このときわたしがると、よ、わたしのほうべたがあった。またよ、なか巻物まきものがあった。 10かれがわたしのまえにこれをひらくと、そのおもてにもうらにも文字もじいてあった。そのかれていることはかなしみと、なげきと、わざわい言葉ことばであった。

第三章

1かれはわたしにわれた。「ひとよ、あなたにあたえられたものをべなさい。この巻物まきものべ、ってイスラエルのいえかたりなさい」。 2そこでわたしがくちひらくと、かれはわたしにその巻物まきものべさせた。 3そしてかれはわたしにわれた、「ひとよ、わたしがあなたにあたえるこの巻物まきものべ、これであなたのはらたしなさい」。わたしがそれをべると、それはわたしのくちあまいことみつのようであった。

4かれはまたわたしにわれた、「ひとよ、イスラエルのいえって、わたしの言葉ことばかたりなさい。 5わたしはあなたを、異国いこくもちい、したおもたみにつかわすのでなく、イスラエルのいえにつかわすのである。 6すなわちあなたがその言葉ことばらない、異国いこくしたおもおおくのたみにつかわすのではない。もしわたしがあなたをそのようなたみにつかわしたら、かれらはあなたにいたであろう。 7しかしイスラエルのいえはあなたにくのをこのまない。かれらはわたしにくのをこのまないからである。イスラエルのいえはすべて厚顔こうがんでまた強情ごうじょうである。 8よ、わたしはあなたのかおかれらのかおかってかたくし、あなたのひたいかれらのひたいかってかたくした。 9わたしはあなたのひたいいわよりもかたいダイヤモンドのようにした。ゆえにかれらをおそれてはならない。かれらのかおをはばかってはならない。かれらは反逆はんぎゃくいえである」。 10またかれはわたしにわれた、「ひとよ、わたしがあなたにかたるすべての言葉ことばをあなたのこころにおさめ、あなたのみみきなさい。 11そして捕囚ほしゅう人々ひとびと、あなたのたみ人々ひとびとところって、かれらがいても、かれらがこばんでも、『しゅなるかみはこうわれる』とかれらにいなさい」。

12ときれいがわたしをもたげた。そしてしゅ栄光えいこうがそのところからのぼったとき、わたしのうしろおおいなる地震じしんひびきをいた。 13それはたがい相触あいふれるきもののつばさおとと、そのかたわらのおとで、おおいなる地震じしんのようにひびいた。 14れいはわたしをもたげ、わたしをったので、わたしはこころあつくし、苦々にがにがしいおもいでった。しゅつよくわたしのうえにあった。 15そしてわたしはケバルがわのほとりのテルアビブにいる捕囚ほしゅう人々ひとびとのもとへき、七日なぬかあいだおどろきあきれてかれらのなかした。

16七日なぬかぎてのちしゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 17ひとよ、わたしはあなたをイスラエルのいえのために見守みまもものとした。あなたはわたしのくちから言葉ことばくたびに、わたしにかわってかれらをいましめなさい。 18わたしが悪人あくにんに『あなたはかならぬ』とうとき、あなたはかれいのちすくうためにかれいましめず、また悪人あくにんいましめて、そのわるみちからはなれるようにかたらないなら、その悪人あくにん自分じぶんあくのためにぬ。しかしそのをわたしはあなたのからもとめる。 19しかし、もしあなたが悪人あくにんいましめても、かれがそのあくをも、またそのわるみちをもはなれないなら、かれはそのあくのためにぬ。しかしあなたは自分じぶんいのちすくう。 20また義人ぎじんがそのにそむき、不義ふぎおこなうなら、わたしはかれまえに、つまずきをき、かれぬ。あなたがかれいましめなかったゆえ、かれはそのつみのためにに、そのおこなったおぼえられない。しかしそのをわたしはあなたのからもとめる。 21けれども、もしあなたが義人ぎじんいましめて、つみおかさないようにかたり、そしてかれつみおかさないなら、かれいましめをけいれたゆえに、そのいのちたもち、あなたは自分じぶんいのちすくう」。

22そのところしゅがわたしのうえのぞみ、かれはわたしにわれた、「って、平野へいやきなさい。そのところでわたしはあなたにかたろう」。 23そこで、わたしはって平野へいやった。よ、しゅ栄光えいこうが、かつてわたしがケバルがわのほとりで栄光えいこうのように、そのところあらわれたので、わたしはひれした。 24しかしれいがわたしのうちにはいって、わたしをちあがらせ、わたしにかたってった、「って、あなたのいえにこもっていなさい。 25ひとよ、よ、かれらはあなたのうえになわをかけ、それであなたをしばり、あなたをたみなかかせないようにする。 26わたしはあなたのしたうえあごにつかせ、あなたをおしにして、かれらをいましめることができないようにする。かれらは反逆はんぎゃくいえだからである。 27しかし、わたしがあなたとかたるときは、あなたのくちひらく。あなたはかれらに『しゅなるかみはこうわれる』とわなければならない。ものくがよい、こばものこばむがよい。かれらは反逆はんぎゃくいえだからである。

第四章

1ひとよ、一まいのかわらをって、あなたのまえき、そのうえにエルサレムのまちえがきなさい。 2そしてこれをかこみ、これにむかって雲梯うんていもうけ、るいきずき、じんり、そのまわりにしろくずしをそなえてこれをめなさい。 3またてついたをとり、それをあなたとまちあいだいててつかべとなし、あなたのかおをこれにけなさい。まちをこのようにかこんで、その包囲ほういすすめなさい。これがイスラエルのいえのしるしである。

4あなたはまた自分じぶんひだりわきしたにしてなさい。わたしはあなたのうえにイスラエルのいえばつく。あなたはこのようにしてているあいだかれらのばつわなければならない。 5わたしはかれらのばつ年数ねんすうひとしいそのかず、すなわち三百九十にちをあなたのためにさだめる。そのかんあなたはイスラエルのいえばつわなければならない。 6あなたはその期間きかんおわったなら、またみぎわきしたにしてて、ユダのいえばつわなければならない。わたしは一にちを一ねんとして四十にちをあなたのためにさだめる。 7あなたは自分じぶんかおをエルサレムの包囲ほういほうけ、うでをあらわし、まちかって預言よげんしなければならない。 8よ、わたしはあなたに、なわをかけて、あなたの包囲ほうい期間きかんおわるまで、左右さゆううごくことができないようにする。

9あなたはまた小麦こむぎ大麦おおむぎまめ、レンズまめ、あわ、はだかむぎって、一つのうつわれ、これでパンをつくり、あなたがよこになってかず、すなわち三百九十にちあいだこれをべなければならない。 10あなたがべる食物しょくもつはかって一にちに二十シケルである。あなたは一にちに一これをべなければならない。 11またみずはかって一ヒンの六ぶんの一を一にちに一まなければならない。 12あなたは大麦おおむぎ菓子かしのようにしてこれをべなさい。すなわちかれらのまえでこれをひとふんかなければならない」。 13そしてしゅわれた、「このようにイスラエルのたみはわたしがいやろうとする国々くにぐになかけがれたパンをべなければならない」。 14そこでわたしはった、「ああ、しゅなるかみよ、わたしは自分じぶんけがしたことはありません。わたしはおさなときから今日こんにちまで、自然しぜんんだものや、野獣やじゅうころされたものをべたことはありません。またけがれたにくがわたしのくちにはいったことはありません」。 15するとかれはわたしにわれた、「よ、わたしはうしふんをもってひとふんえることをあなたにゆるす。あなたはそれで自分じぶんのパンをととのえなさい」。 16またわたしにわれた、「ひとよ、よ、わたしはエルサレムでひとのつえとするパンをくだく。かれらはパンをはかって、おそれながらべ、またみずはかっておどろきながらむ。 17これはかれらをパンとみずとにとぼしくし、たがいおどろいてかお見合みあわせ、そのばつのためにおとろえさせるためである。

第五章

1ひとよ、するどいつるぎをり、それを理髪りはつのかみそりとして、あなたのあたまと、ひげとをそり、はかりではかって、そのけなさい。 2その三ぶんの一は包囲ほうい期間きかんおわときまちなかき、また三ぶんの一をり、つるぎでまちのまわりでこれをち、さらに三ぶんの一をかぜらしなさい。わたしはつるぎをいて、かれらのあとをう。 3あなたはそのすこって、ころものすそにつつみ、 4またそのうちからすこしをってなかれ、でこれをきなさい。はそのなかからて、イスラエルの全家ぜんかおよぶ。 5しゅなるかみはこうわれる、わたしはこのエルサレムを万国ばんこくなかき、国々くにぐにをそのまわりにいた。 6エルサレムは国々くにぐによりもしく、わたしのおきてにそむき、そのまわりの国々くにぐによりもわたしのさだめにそむいた。すなわちかれらはわたしのおきてをて、わたしのさだめにあゆまなかった。 7それゆえしゅはこうわれる、あなたがたはそのまわりにいる異邦人いほうじんよりも狂暴きょうぼうであって、わたしのさだめにあゆまず、わたしのおきてをおこなわず、むしろ、あなたがたのまわりにいる異邦人いほうじんのおきてをまもっていた。 8それゆえしゅなるかみはこうわれる、よ、わたしはあなたをめ、異邦人いほうじんまえで、あなたのなかにさばきをおこなう。 9あなたのもろもろのにくむべきことのために、わたしがまだしたことのないようなこと、またこののちふたたびしないようなことをあなたにたいしてする。 10それゆえ、あなたのうちでちちはそのい、はそのちちう。わたしはあなたにたいしてさばきをおこない、あなたのうちののこりのものをことごとく四方しほうかぜらす。 11それゆえ、しゅなるかみわれる、わたしはきている。あなたはそのむべきものと、そのにくむべきこととをもって、わたしの聖所せいじょけがしたので、わたしはかならずあなたのかずらす。わたしのはあなたをしみず、またわたしはあなたをあわれまない。 12あなたの三ぶんの一はあなたのなか疫病えきびょうに、ききんでほろび、三ぶんの一はあなたのまわりでつるぎにたおれ、三ぶんの一は四方しほうかぜらされる。わたしはつるぎをいてそのあとをう。

13こうしてわたしはいかりをらしつくし、いきどおりをかれらのうえらして、満足まんぞくする。こうして、わたしのいきどおりをかれらのうえらしつくしたときかれらはしゅであるわたしが熱心ねっしんかたったことをるであろう。 14わたしはまわりにある国々くにぐになかと、すべてそばをとおものまえであなたを滅亡めつぼうとあざけりにわたす。 15わたしがいかりと、いきどおりと、おも懲罰ちょうばつとをもって、あなたにたいしてさばきをおこなとき、あなたはそのまわりにある国々くにぐにのあざけりとなり、そしりとなり、いましめとなり、おどろきとなる。これはしゅであるわたしがかたるのである。 16すなわち、わたしがあなたをほろぼすききんの滅亡めつぼうをあなたにはなとき、わたしはあなたをほろぼすためにはなつのだ。わたしはあなたのうえにききんをくわえ、あなたがつえとするパンをくだく。 17わたしはあなたにききんと野獣やじゅうおくって、あなたのうばり、また疫病えきびょう流血りゅうけつにあなたのなかとおらせ、またつるぎをあなたにおくる。しゅであるわたしがこれをう」。

第六章

1しゅ言葉ことばが、わたしにのぞんでった、 2ひとよ、あなたのかおをイスラエルの山々やまやまけ、預言よげんして、 3え。イスラエルの山々やまやまよ、しゅなるかみ言葉ことばけ。しゅなるかみやまおかと、たにかわかって、こうわれる、よ、わたしはつるぎをあなたがたにおくり、あなたがたのたかところほろぼす。 4あなたがたの祭壇さいだんあらされ、あなたがたのこう祭壇さいだんはこわされる。わたしはあなたがたの偶像ぐうぞうまえに、あなたがたのころされたものす。 5わたしはイスラエルのたみ死体したいかれらの偶像ぐうぞうまえき、ほねをあなたがたの祭壇さいだんのまわりにらす。 6すべてあなたがたのところ町々まちまちほろぼされ、たかところあらされる。こうしてあなたがたの祭壇さいだんはこわしあらされ、あなたがたの偶像ぐうぞうくだかれてほろび、あなたがたのこう祭壇さいだんたおされ、あなたがたのわざはられる。 7またころされたものはあなたがたのうちにたおれる。これによって、あなたがたはわたしがしゅであることをるようになる。

8わたしは、あなたがたのあるものかしておく。あなたがたが、つるぎをのがれて国々くにぐになかにおり、国々くにぐにらされるとき 9あなたがたのうちののがれたものは、そのとらうつされた国々くにぐになかでわたしをおもす。これはわたしが、かれらのわたしをはなれた姦淫かんいんこころと、偶像ぐうぞうしたって姦淫かんいんおこなをくじくからである。そしてかれらはそのもろもろのにくむべきことと、そのおかしたあくのために、みずからをいとうようになる。 10そしてかれらはわたしがしゅであることをる。このわざわいかれらにたいしてくだすと、わたしがったのはけっしてむなしいことではない」。

11しゅなるかみはこうわれる、「あなたはち、あしみならしてえ。ああ、イスラエルのいえのすべてのしきにくむべきものはわざわいだ。かれらはつるぎと、ききんと、疫病えきびょうたおれるからである。 12とおくにいるもの疫病えきびょうに、ちかくにいるものはつるぎにたおれる。のこってまっとうするものはききんによってぬ。このようにわたしはわがいきどおりをかれらのうえらしつくす。 13かれらのころされるものがその偶像ぐうぞうなかにあり、その祭壇さいだんのまわりにあり、すべてのたかおかうえにあり、すべてのやまいただきにあり、すべてのあおしたにあり、すべてのしげったかしのしたにあり、かれらがこうばしいかおりを、すべての偶像ぐうぞうにささげたところにあるとき、あなたがたはわたしがしゅであることをるのである。 14わたしはまたかれらのうえべて、そのあらし、すべてかれらのところを、荒野あらのからリブラまでとする。これによってかれらはわたしがしゅであることをるようになる」。

第七章

1しゅ言葉ことばがまたわたしにのぞんだ、 2ひとよ、イスラエルのおわりについてしゅはこうわれる、このくに四方しほうさかいおわりがた。 3いま、あなたのおわりがた。わたしはわがいかりをあなたにらし、あなたのおこないにしたがって、あなたをさばき、あなたのもろもろのにくむべきもののためにあなたをばっする。 4わたしのはあなたをしみず、またあなたをあわれまない。わたしはあなたのおこないのためにあなたをばっする。あなたのにくむべきことがあなたのうちにある。これによって、あなたがたはわたしがしゅであることをるようになる。

5しゅなるかみはこうわれる、わざわいつづいておこる。よ、わざわいる。 6おわりがる。そのおわりがる。それがって、あなたにのぞむ。よ、それがる。 7このものよ、あなたの最後さいご運命うんめいがあなたにた。ときた。ちかづいた。混乱こんらんで、山々やまやまきこえるよろこびのではない。 8いまわたしは、すみやかにわたしのいきどおりをあなたのうえそそぎ、わたしのいかりをあなたにらしつくし、あなたのおこないにしたがってあなたをさばき、あなたのもろもろのにくむべきことのためにあなたをばっする。 9わたしのはあなたをしみず、またあなたをあわれまない。わたしはあなたのおこないのためにあなたをばっする。あなたのにくむべきことがあなたのうちにある。これによって、あなたがたは、しゅであるわたしがあなたをつことをるようになる。

10よ、そのを。またよ、かのた。あなたの最後さいご運命うんめいた。不義ふぎはなき、たかぶりはした。 11暴虐ぼうぎゃくはつのってあくのつえとなった。かれらもその群衆ぐんしゅうも、そのとみえ、またかれらの名声めいせいえてなにのこらなくなる。 12ときた。ちかづいた。ものよろこぶな。ものかなしむな。いかりがすべての群衆ぐんしゅううえのぞむからだ。 13ものはたといきていても、そのったものにかえることはない。いかりがそのすべての民衆みんしゅううえにあるからだ。それはもとにかえらない。その不義ふぎのために、だれもいのちまっとうすることはできない。

14人々ひとびとがラッパをいてそなえをしてもたたかいにものはない。それはわたしのいかりがそのすべての群衆ぐんしゅううえにあるからだ。 15そとにはつるぎがあり、うちには疫病えきびょうとききんがある。はたけにいるものはつるぎにに、まちにいるものはききんと疫病えきびょうほろぼされる。 16そのうちの、のがれるもの谷間たにまのはとのように山々やまやまって、おのおのみなそのつみのためにかなしむ。 17両手りょうてともよわくなり、りょうひざともみずのようによわくなる。 18かれらは荒布あらぬのにまとい、おそれがかれらをおおい、すべてのかおにははじがあらわれ、すべてのあたまかみをそりおとす。 19かれらはそのぎんをちまたにて、そのきんはあくたのようになる。しゅいかりのには金銀きんぎんかれらをすくうことはできない。それらはかれらのえを満足まんぞくさせることができない、またそのはらたすことができない。それはかれらの不義ふぎのつまずきであったからだ。 20かれらはそのうつくしいかざものたかぶりのためにもちい、またこれをもってそのにくむべき偶像ぐうぞうむべきものつくった。それゆえわたしはこれをかれらにたいしてけがれたものとする。 21わたしはこれを外国がいこくじんわたしてうばわせ、悪人あくにんわたしてかすめさせる。かれらはこれをけがす。 22わたしはかれらからかおをそむけて、かれらにわたしの聖所せいじょけがさせる。強盗ごうとうがこれにはいってけがし、 23またとする。

この流血りゅうけつのとがにち、このまち暴虐ぼうぎゃくちているゆえ、 24わたしは国々くにぐにのうちのわるものどもをまねいて、かれらのいえをかすめさせる。わたしはつよものたかぶりをやめさせる。またかれらの聖所せいじょけがされる。 25ほろびがるとき、かれらは平安へいあんもとめてもられない。 26わざわいわざわいかさなりきたり、らせにらせがあいつぐ。そのときかれらは預言者よげんしゃまぼろしもとめる。しかし律法りっぽう祭司さいしのうちにえ、はかりごとは長老ちょうろうのうちにえる。 27おうかなしみ、つかさはのぞみをうしない、そのたみはおののきによってこわばる。わたしはかれらのおこないにしたがってかれらをあつかい、そのさばきにしたがってかれらをさばく。そしてかれらはわたしがしゅであることをるようになる」。

第八章

1だいねんの六がつにわたしがわたしのいえし、ユダの長老ちょうろうたちがわたしのまえしていたとき、しゅなるかみがわたしのうえくだった。 2わたしはていると、よ、ひとのようなかたちがあって、そのこしとみられるところからしたのようにえ、こしからうえひか青銅せいどうのようにかがやいてえた。 3かれのようなものをべて、わたしのかみをつかんだ。そしてれいがわたしをてんあいだきあげ、かみまぼろしのうちにわたしをエルサレムにたずさえてき、きたかった内庭うちにわもん入口いりぐちいたらせた。そこには、ねたみをひきおこすねたみの偶像ぐうぞうがあった。 4よ、そこに、わたしがかの平野へいやまぼろしのようなイスラエルのかみ栄光えいこうがあらわれた。

5ときかれはわたしにわれた、「ひとよ、をあげてきたほうをのぞめ」。そこでわたしがをあげてきたほうをのぞむと、よ、祭壇さいだんもんきたにあたって、その入口いりぐちに、このねたみの偶像ぐうぞうがあった。 6かれはまたわたしにわれた、「ひとよ、あなたはかれらのしていること、すなわちイスラエルのいえがここでしているおおいなるにくむべきことをるか。これはわたしを聖所せいじょからとおざけるものである。しかしあなたは、さらにおおいなるにくむべきことをるだろう」。

7そしてかれはわたしをにわもんかせた。わたしがると、よ、かべに一つのあながあった。 8かれはわたしにわれた、「ひとよ、かべあなをあけよ」。そこでわたしがかべあなをあけると、よ、一つのがあった。 9かれはわたしにわれた、「はいって、かれらがここでなすところしきにくむべきことをよ」。 10そこでわたしがはいってると、もろもろのうものと、にくむべきけものかたち、およびイスラエルのいえのもろもろの偶像ぐうぞうが、まわりのかべえがいてあった。 11またイスラエルのいえ長老ちょうろう七十にんが、そのまえっていた。シャパンのヤザニヤも、かれらのなかっていた。おのおの香炉こうろち、そしてそのこうけむりくものようにのぼった。 12ときかれはわたしにわれた、「ひとよ、イスラエルのいえ長老ちょうろうたちがくらところおこなこと、すなわちおのおのその偶像ぐうぞうしつおこなことるか。かれらはう、『しゅはわれわれをられない。しゅはこのてられた』と」。 13またわたしにわれた、「あなたはさらにかれらがなすおおいなるにくむべきことをる」。

14そしてかれはわたしをれてしゅいえきたもん入口いりぐちった。よ、そこにおんなたちがすわって、タンムズのためにいていた。 15そのときかれはわたしにわれた、「ひとよ、あなたはこれをたか。これよりもさらにおおいなるにくむべきことをるだろう」。

16かれはまたわたしをれて、しゅいえ内庭うちにわにはいった。よ、しゅみや入口いりぐちに、ろう祭壇さいだんとのあいだに二十五にんばかりのひとが、しゅみやにその背中せなかけ、かおひがしけ、ひがしかって太陽たいようおがんでいた。 17ときかれはわたしにわれた、「ひとよ、あなたはこれをたか。ユダのいえにとって、かれらがここでしているこれらのにくむべきわざはかるいことであるか。かれらはこの暴虐ぼうぎゃくたし、さらにわたしをいからせる。よ、かれらはそのはなえだく。 18それゆえ、わたしもいきどおってことおこなう。わたしのかれらをしみず、またあわれまない。たといかれらがわたしのみみ大声おおごえばわっても、わたしはかれらのうことをかない」。

第九章

1ときかれはわたしのみみ大声おおごえばわってわれた、「まちばっするものたちよ、おのおのほろぼす武器ぶきをそのってちかよれ」と。 2よ、きたかううえもんみちからる六にんものがあった。おのおのそのほろぼす武器ぶきち、かれらのなかのひとりは亜麻あまぬの、そのこしものすみつぼをつけていた。かれらははいってて、青銅せいどう祭壇さいだんのかたわらにった。

3ここにイスラエルのかみ栄光えいこうがそのしているケルビムからちあがって、みや敷居しきいにまでいたった。そしてしゅは、亜麻あまぬのて、そのこしものすみつぼをつけているものび、 4かれわれた、「まちなか、エルサレムのなかをめぐり、そのなかおこなわれているすべてのにくむべきことにたいしてなげかなしむ人々ひとびとひたいにしるしをつけよ」。 5またわたしのいているところものわれた、「かれのあとにしたがまちをめぐって、て。あなたのしみるな。またあわれむな。 6老若男女ろうにゃくなんにょをことごとくころせ。しかしにしるしのあるものにはれるな。まずわたしの聖所せいじょからはじめよ」。そこで、かれらはみやまえにいた老人ろうじんからはじめた。 7このときしゅかれらにわれた、「みやけがし、死人しにんにわたせ。け」。そこでかれらはって、まちなかった。 8さてかれらが人々ひとびところしていたとき、わたしひとりだけがのこされたので、ひれして、さけんでった、「ああしゅなるかみよ、あなたがエルサレムのうえいかりをそそがれるとき、イスラエルののこりのものを、ことごとくほろぼされるのですか」。

9しゅはわたしにわれた、「イスラエルとユダのいえつみ非常ひじょうおおきい。くにち、まち不義ふぎちている。かれらはう、『しゅはこのてられた。しゅかえりみられない』。 10それゆえ、わたしのかれらをしみず、またあわれまない。かれらのおこなうところを、かれらのこうべにむくいる」。

11ときに、かの亜麻あまぬのものすみつぼをこしにつけていたひと報告ほうこくしてった、「わたしはあなたがおめいじになったようにおこないました」。

第一〇章

1ときにわたしはていたが、よ、ケルビムのあたまうえ大空おおぞらに、サファイヤのようなものが王座おうざかたちをして、そのうえあらわれた。 2かれ亜麻あまぬのたそのひとわれた、「ケルビムのしたまわくるまあいだにはいり、ケルビムのあいだから炭火すみびをとってあなたのたし、これを町中まちぢゅうにまきらせ」。

そしてかれはわたしのまえではいった。 3このひとがはいったとき、ケルビムはみや南側みなみがわっていた。またくもはその内庭うちにわたしていた。 4しゅ栄光えいこうはケルビムのうえからみや敷居しきいうえにあがり、みやくもち、にわしゅ栄光えいこうかがやきでたされた。 5ときにケルビムのつばさおと大能たいのうかみかたられるこえのようにそとにわにまできこえた。

6かれ亜麻あまぬのているひとに、「まわくるまあいだ、ケルビムのあいだかられ」。とめいじたとき、そのひとははいって、のかたわらにった。 7ひとりのケルブはそのをケルビムのあいだからべて、ケルビムのあいだにあるり、亜麻あまぬのひといた。するとかれはこれをってった。 8ケルビムはそのつばさしたひとのようなかたちのものをっているようにえた。

9わたしがていると、よ、ケルビムのかたわらに四つのがあり、一つのはひとりのケルブのかたわらに、のケルブのかたわらにあった。のさまは、ひかかんらんいしのようであった。 10そのさまは四つともおなかたちで、あたかもなかがあるようであった。 11そのとき四方しほうのどこへでもく。そのときまわらない。ただ先頭せんとうくところにしたがい、そのときまわることをしない。 12そのふち、その、およびには、まわりにちていた。―そのは四つともこれをっていた。 13そのはわたしのいているところで、「まわ」とばれた。 14そのおのおのには四つのかおがあった。だい一のかおはケルブのかおだいかおひとかおだい三はししのかおだい四はわしのかおであった。

15そのときケルビムはのぼった。これがケバルがわでわたしがきものである。 16ケルビムのときもそのかたわらにき、ケルビムがつばさをあげてからびあがるときは、もそのかたわらをはなれない。 17そのちどまるときは、ちどまり、そののぼるときは、ともにのぼる。きもののれいがそのなかにあるからである。

18ときしゅ栄光えいこうみや敷居しきいからって、ケルビムのうえった。 19するとケルビムはつばさをあげて、わたしのまえで、からのぼった。そのときもまたこれとともにあり、しゅみやひがしもん入口いりぐちところってまった。イスラエルのかみ栄光えいこうがそのうえにあった。

20これがすなわちわたしがケバルがわのほとりで、イスラエルのかみしたたかのきものである。わたしはそれがケルビムであることをっていた。 21これにはおのおの四つのかおがあり、おのおの四つのつばさがあり、またひとのようなものがそのつばさしたにあった。 22そのかおかたちは、ケバルがわのほとりでわたしがたそのままのかおである。おのおのそのまえほうにまっすぐにった。

第一一章

1ときれいはわたしをあげて、ひがしかうしゅみやひがしもんれてった。よ、そのもん入口いりぐちに二十五にんものがいた。わたしはそのなかにアズルのヤザニヤと、ベナヤのペラテヤをた。ともたみのつかさであった。 2するとかれはわたしにわれた、「ひとよ、これらのものはこのまちなかわることかんがえ、わるはかりごとをめぐらす人々ひとびとである。 3かれらはう、『いえてるときちかくはない。このまちはなべであり、われわれはにくである』と。 4それゆえ、かれらにかって預言よげんせよ。ひとよ、預言よげんせよ」。

5ときに、しゅれいがわたしにくだって、わたしにわれた、「しゅはこうわれるとえ、イスラエルのいえよ、かんがえてみよ。わたしはあなたがたのこころにあることどもをっている。 6あなたがたはこのまちころされるものし、ころされたものをもってちまたをたした。 7それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、まちなかにあなたがたがころされたものにくである。このまちはなべである。しかし、あなたがたはそのなかからされる。 8あなたがたはつるぎをおそれた。わたしはあなたがたにつるぎをのぞませると、しゅわれる。 9またわたしはあなたがたをそのなかからして、他国たこくじんわたし、あなたがたをさばく。 10あなたがたはつるぎにたおれる。わたしはあなたがたをイスラエルのさかいでさばく。これによってあなたがたはわたしがしゅであることをるようになる。 11このまちはあなたがたにたいしてなべとはならず、あなたがたはそのにくとはならない。わたしはイスラエルのさかいであなたがたをさばく。 12これによって、あなたがたはわたしがしゅであることをるようになる。あなたがたはわたしのさだめにあゆまず、またわたしのおきてをおこなわず、かえってその周囲しゅうい他国たこくじんのおきてにしたがっておこなっているからである」。

13このようにわたしが預言よげんしていたとき、ベナヤのペラテヤがんだので、わたしはして、大声おおごえさけんでった、「ああしゅなるかみよ、あなたはイスラエルののこりのものをことごとくほろぼそうとされるのですか」。

14ときしゅ言葉ことばがわたしにのぞんでった、 15ひとよ、あなたの兄弟きょうだい、あなたのとも、あなたの兄弟きょうだいであるとらわれびと、イスラエルの全家ぜんか、エルサレムの住民じゅうみんった、『かれらがしゅからとおはなれた。このはわれわれの所有しょゆうとしてあたえられているのだ』と。 16それゆえ、え、『しゅなるかみはこうわれる、たといわたしはかれらをとお他国たこくじんなかうつし、国々くにぐになからしても、かれらのった国々くにぐにで、わたしはしばらくかれらのために聖所せいじょとなる』と。 17それゆえ、え、『しゅはこうわれる、わたしはあなたがたをもろもろのたみなかからあつめ、そのらされた国々くにぐにからあつめて、イスラエルのをあなたがたにあたえる』と。 18かれらはそのところとき、そのもろもろのいとうべきものと、もろもろのにくむべきものとをそのところからのぞく。 19そしてわたしはかれらに一つのこころあたえ、かれらのうちにあたらしいれいさづけ、かれらのにくからいしこころって、にくこころあたえる。 20これはかれらがわたしのさだめにあゆみ、わたしのおきてをまもっておこない、そしてかれらがわたしのたみとなり、わたしがかれらのかみとなるためである。 21しかしいとうべきもの、にくむべきものをそのこころしたってあゆものには、かれらのおこないにしたがってそのこうべにむくいると、しゅなるかみわれる」。

22ときにケルビムはそのつばさをあげた。がそのかたわらにあり、イスラエルのかみ栄光えいこうがそのうえにあった。 23しゅ栄光えいこうまちなかからのぼって、まちひがしにあるやまうえちどまった。 24そのときれいはわたしをあげ、かみれいによって、まぼろしのうちにわたしをカルデヤのとらわれびとところたずさえてった。そしてわたしがまぼろしはわたしをはなれてのぼった。 25そこでわたしはしゅがわたしにしめされたことをことごとくかのとらわれびとげた。

第一二章

1しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、あなたは反逆はんぎゃくいえなかにいる。かれらはがあるがず、みみがあるがかず、かれらは反逆はんぎゃくいえである。 3それゆえ、ひとよ、捕囚ほしゅう荷物にもつととのえ、かれらのまえひるのうちにうつれ、かれらのまえであなたのところからところうつれ。かれらは反逆はんぎゃくいえであるが、あるいはかれらはかえりみるところがあろう。 4あなたは、捕囚ほしゅう荷物にもつのようなあなたの荷物にもつを、かれらのまえひるのうちにせ。そして捕囚ほしゅうくべき人々ひとびとのように、かれらのまえゆうべのうちにけ。 5すなわちかれらのまえかべあなをあけ、そこからけ。 6あなたはかれらのまえでその荷物にもつかたい、やみのうちにそれをはこせ。あなたのかおをおおってるな。わたしはあなたをしるしとなして、イスラエルのいえしめすのだ」。

7そこでわたしはめいじられたようにし、捕囚ほしゅう荷物にもつのような荷物にもつひるのうちにし、ゆうべにはわたしのかべあなをあけ、やみのうちにかれらのまえで、これをかたってはこした。

8つぎあさしゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 9ひとよ、反逆はんぎゃくいえであるイスラエルのいえは、あなたにかって、『なにをしているのか』とわなかったか。 10あなたはかれらにいなさい、『しゅなるかみはこうわれる、この託宣たくせんはエルサレムのきみ、およびそのなかにあるイスラエルの全家ぜんかにかかわるものである』と。 11またいなさい、『わたしはあなたがたのしるしである。わたしがしたとおりにかれらもされる。かれらはとりこにされてうつされる』と。 12かれらのうちのきみは、やみのうちにその荷物にもつかたせてく。かれかべあなをあけて、そこからく。かれかおをおおって、自分じぶんでこのない。 13わたしはわたしのあみかれうえちかける。かれはわたしのわなにかかる。わたしはかれをカルデヤびとののバビロンにいてく。しかしかれはそれをないで、そこでぬであろう。 14またすべてかれ周囲しゅういにいてかれたすけるものおよびかれ軍隊ぐんたいを、わたしは四方しほうらし、つるぎをいてそのあとをう。 15わたしがかれらをしょ国民こくみんなからし、国々くにぐににまきらすとき、かれらはわたしがしゅであることをる。 16ただし、わたしはかれらのうちに、わずかのもののこして、つるぎと、ききんと、疫病えきびょうまぬかれさせ、かれらがおこなったもろもろのにくむべきことを、かれらがくにびとのなか告白こくはくさせよう。そしてかれらはわたしがしゅであることをるようになる」。

17しゅ言葉ことばがまたわたしにのぞんだ、 18ひとよ、ふるえてあなたのパンをべ、おののきとおそれとをもってみずめ。 19そしてこのたみについてえ、しゅなるかみはイスラエルののエルサレムのたみについてこうわれる、かれらはおそれをもってそのパンをべ、おどろきをもってそのみずむようになる。これはそのが、すべてそのなかもの暴虐ぼうぎゃくのためにおとろえ、となるからである。 20ひとんでいた町々まちまちれはて、荒塚あらつかとなる。そしてあなたがたは、わたしがしゅであることをるようになる」。

21しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 22ひとよ、イスラエルのについて、あなたがたが『び、すべてのまぼろしはむなしくなった』という、このことわざはなんであるか。 23それゆえ、かれらにえ、『しゅなるかみはこうわれる、わたしはこのことわざをやめさせ、かれらがふたたびイスラエルで、これをことわざとしないようにする』と。しかし、あなたはかれらにえ、『とすべてのまぼろしげんとはちかづいた』と。 24イスラエルのいえのうちには、もはやむなしいまぼろしも、いつわりのうらないもなくなる。 25しかししゅなるわたしは、わがかたるべきことをかたり、それはかなら成就じょうじゅする。けっしてびることはない。ああ、反逆はんぎゃくいえよ、あなたのにわたしはこれをかたり、これを成就じょうじゅすると、しゅなるかみわれる」。

26しゅ言葉ことばがまたわたしにのぞんだ、 27ひとよ、よ、イスラエルのいえう、『かれまぼろしは、なおおおくののちことである。かれ預言よげんすることはとおのちときのことである』と。 28それゆえ、かれらにえ、しゅなるかみはこうわれる、わたしの言葉ことばはもはやびない。わたしのかた言葉ことば成就じょうじゅすると、しゅなるかみわれる」。

第一三章

1しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、イスラエルの預言者よげんしゃたちにかって預言よげんせよ。すなわち自分じぶんこころのままに預言よげんする人々ひとびとかって、預言よげんしてえ、『あなたがたはしゅ言葉ことばけ』。 3しゅなるかみはこうわれる、なにもないで、自分じぶんれいしたがおろかな預言者よげんしゃたちはわざわいだ。 4イスラエルよ、あなたの預言者よげんしゃたちは、あとにいるきつねのようだ。 5あなたがたはしゅたたかいにつため、やぶくちにのぼらず、またイスラエルのいえのためにいしがきをきずこうともしない。 6かれらは虚偽きょぎい、いつわりをうらなった。かれらはしゅかれらをつかわさないのに『しゅわれる』とい、なおその言葉ことば成就じょうじゅすることを期待きたいする。 7あなたがたはむなしいまぼろしいつわりのうらないをかたり、わたしがわないのに『しゅわれる』とったではないか」。

8それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、「あなたがたはむなしいことをかたり、いつわりのものるゆえ、わたしはあなたがたをばっするとしゅなるかみわれる。 9わたしのは、むなしいまぼろしいつわりのうらないを預言者よげんしゃ敵対てきたいする。かれらはわがたみかいのぞまず、イスラエルのいえせきにしるされず、イスラエルのに、はいることができない。そしてあなたがたはわたしがしゅなるかみであることをるようになる。 10かれらはわがたみまどわし、平和へいわがないのに『平和へいわ』とい、またたみへいきずとき、これらの預言者よげんしゃたちはみずしっくいをもってこれをる。 11それゆえ、みずしっくいをものどもに『これはかならずくずれる』とえ。これに大雨おおあめそそぎ、ひょうがり、あらしがく。 12そしてへいがくずれるとき人々ひとびとはあなたがたにかって、『あなたがたがったみずしっくいはどこにあるか』とわないであろうか。 13それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、わたしはわがいきどおりをもって大風おおかぜおこし、わがいかりをもって大雨おおあめそそがせ、いきどおりをもってひょうをらせて、これをほろぼす。 14またわたしはあなたがたがみずしっくいをもってったへいをこわして、これをたおし、そのもといをあらわす。これがたおれるとき、あなたがたはそのなかほろびる。そしてあなたがたは、わたしがしゅであることをるようになる。 15こうしてわたしが、そのへいと、これをみずしっくいでったものとのうえに、わたしのいきどおりをらしつくして、あなたがたにう、へいはなくなり、これをったものもなくなる。 16これがすなわち平和へいわがないのに平和へいわまぼろし、エルサレムについて預言よげんしたイスラエルの預言者よげんしゃであると、しゅなるかみわれる。

17ひとよ、こころのままに預言よげんするあなたのたみむすめたちにたいして、あなたのかおけ、かれらにかって預言よげんして、 18え、しゅなるかみはこうわれる、節々ふしぶしうらないひもをいつけ、もろもろのおおきさのひとあたまに、かぶりものつくりかぶせて、たましいをかりろうとするおんなはわざわいだ。あなたがたは、わがたみたましいをかりって、あなたがたの利益りえきのために、たましいかしおこうとするのか。 19あなたがたはすこしばかりの大麦おおむぎのため、すこしばかりのパンのために、わがたみのうちに、わたしをけがし、かのいつわりをきいれるわがたみいつわりをべて、んではならないものなせ、きていてはならないものかす。

20それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、よ、わたしはあなたがたがもちいて、たましいをかりるところのうらないひもをうばい、あなたがたのうでからうらないひもをって、あなたがたがかりるところのたましいを、とりのようにはなちやる。 21わたしはまたあなたがたの、かぶりものき、わがたみをあなたがたのからすくう。かれらはふたたびあなたがたの獲物えものとはならない。そしてあなたがたはわたしがしゅであることをるようになる。 22あなたがたはいつわりをもってただしいものこころなやました。わたしはこれをなやまさなかった。またあなたがたは悪人あくにんが、そのいのちすくうために、そのしきみちからはなれようとするとき、それをしないようにすすめる。 23それゆえ、あなたがたはかさねてむなしいまぼろしることができず、うらないをすることができないようになる。わたしはわがたみを、あなたがたのからすくす。そのとき、あなたがたはわたしがしゅであることをるようになる」。

第一四章

1ここにイスラエルの長老ちょうろうのうちのある人々ひとびとが、わたしのところて、わたしのまえした。 2ときしゅ言葉ことばが、わたしにのぞんだ、 3ひとよ、これらの人々ひとびとは、その偶像ぐうぞうこころなかち、つみおとしいれるところのつまずきを、そのかおまえいている。わたしはどうしてかれらのねがいをいれることができようか。 4それゆえかれらにげてえ、しゅなるかみは、こうわれる、イスラエルのいえ人々ひとびとで、その偶像ぐうぞうこころなかち、そのかおまえつみおとしいれるところのつまずくものをきながら、預言者よげんしゃのもとにものには、そのおおくの偶像ぐうぞうのゆえに、しゅなるわたしは、みずからこれにこたえをする。 5これはその偶像ぐうぞうのために、すべてわたしをはなれたイスラエルのいえこころを、わたしがとらえるためである。

6それゆえイスラエルのいええ、しゅなるかみはこうわれる、あなたがたはいて、あなたがたの偶像ぐうぞうてよ。あなたがたのかおを、そのすべてのにくむべきものからそむけよ。 7イスラエルのいえものおよびイスラエルに宿やど外国がいこくじんのだれでも、わたしからはなれ、そのこころ偶像ぐうぞうち、そのかおまえつみおとしいれるところのつまずきをきながら、預言者よげんしゃて、こころのままにわたしにもとめるときは、しゅであるわたしは、みずからこれにこたえをする。 8わたしはわたしのかおを、そのひとけ、かれを、しるし、およびことわざとなし、これをわがたみのうちからほろぼす。そのとき、あなたがたはわたしがしゅであることをるようになる。 9もし預言者よげんしゃあざむかれて言葉ことばすことがあれば、それはしゅであるわたしが、その預言者よげんしゃあざむいたのである。わたしはかれうえべ、わがたみイスラエルのうちからかれほろぼす。 10かれらはそのばつう。その預言者よげんしゃばつは、もとめるものばつ同様どうようである。 11これはイスラエルのいえが、かさねてわたしをはなれてまよわず、かさねてそのもろもろのとがによって、おのれをけがさないため、またかれらがわがたみとなり、わたしがかれらのかみとなるためであると、しゅなるかみわれる」。

12しゅ言葉ことばが、またわたしにのぞんだ、 13ひとよ、もしくにがわたしに、もとりそむいてつみおかし、わたしがそのうえべて、そのつえとたのむパンをくだき、これにききんをおくり、ひとけものとをそのうちからとき 14たといそこにノア、ダニエル、ヨブの三にんがいても、かれらはそのによって、ただ自分じぶんいのちすくいうるのみであると、しゅなるかみわれる。 15もしわたしがけものにこのとおらせ、これをあらさせ、これをとなし、そのけもののためにそこをとおものがないようにしたなら、 16しゅなるかみわれる、わたしはきている、たといこれら三にんものがそのなかにいても、そのむすこむすめすくうことはできない。ただ自分じぶん自身じしんすくいうるのみで、そのとなる。 17あるいは、わたしがもし、つるぎをそののぞませ、つるぎよ、このきめぐれとって、ひとけものとをそこからつならば、 18しゅなるかみわれる、わたしはきている、たといこれら三にんものがそのなかにいても、そのむすこむすめすくうことはできない。ただ自分じぶん自身じしんすくいうるのみである。 19あるいは、わたしがもし、この疫病えきびょうおくり、をもってわがいきどおりをそのうえそそぎ、ひとけものとをそこからつならば、 20しゅなるかみわれる、わたしはきている、たといノア、ダニエル、ヨブがそこにいても、かれらはそのむすこむすめすくうことができない。ただそのによって自分じぶんいのちすくいうるのみである。

21しゅなるかみはこうわれる、わたしがひとけものとをからつために、つるぎと、ききんと、しきけものと、疫病えきびょうとの四つのきびしいばつをエルサレムにおくときはどうであろうか。 22しかし、もしそれがあなたがたにるとき、むすこむすめたちをたすものが、そのなかのこっていて、あなたがたがそのおこないと、わざとをるならば、わたしがエルサレムのうえあたえたすべてのわざわいについてなぐさめられるであろう。 23すなわち、あなたがたが、そのおこないと、わざとをときかれらはあなたがたをなぐさめ、あなたがたはわたしがこれにおこなったことは、すべてゆえなくしたのではないことをるようになると、しゅなるかみわれる」。

第一五章

1しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、ぶどうのもりのうちにあるぶどうのえだは、ほかのになんのまさるところがあるか。 3そのなにかをつくるためにもちいられるか。またひとはこれをもちいて、器物うつわものけるくぎつくるだろうか。 4よ、これはれられてえる。がその両端りょうたんいたとき、またそのなかほどがこげたとき、それはなんのやくつだろうか。 5よ、これは完全かんぜんときでも、なんのようをもなさない。ましてがこれをき、これをこがしたときには、なんのやくつだろうか。 6それゆえしゅなるかみはこうわれる、わたしがもりなかのぶどうのを、れてくように、エルサレムの住民じゅうみんをそのようにする。 7わたしはわたしのかおかれらにけてめる。かれらがそのからのがれても、かれらをつくす。わたしがかおかれらにけてめるとき、あなたがたはわたしがしゅであることをる。 8かれらが、もとりそむいたゆえに、わたしはこのとすると、しゅなるかみわれる」。

第一六章

1しゅ言葉ことばふたたびわたしにのぞんだ、 2ひとよ、エルサレムにそのにくむべきことどもをしめして、 3え。しゅなるかみはエルサレムにこうわれる、あなたのおこり、あなたのうまれはカナンびとのである。あなたのちちはアモリびと、あなたのはははヘテびとである。 4あなたのうまれについていえば、そのうまれたに、へそのられず、みずあらきよめられず、しおでこすられず、またぬのつつまれなかった。 5ひとりもあなたをあわれみものなく、じょうをもってこれらのことの一つをも、あなたにしてやるものもなく、あなたのうまれたに、あなたはきらわれて、野原のはらてられた。

6わたしはあなたのかたわらをとおり、あなたがなかにころがりまわっているのをとき、わたしはなかにいるあなたにった、『きよ、 7のようにそだて』と。すなわちあなたは成長せいちょうしておおきくなり、一人前いちにんまえおんなになり、そのぶさはかたちととのい、かみながくなったが、着物きものがなく、はだかであった。

8わたしはふたたびあなたのかたわらをとおって、あなたをたが、よ、あなたはあいせられる年齢ねんれいたっしていたので、わたしは着物きもののすそであなたをおおい、あなたのはだかをかくし、そしてあなたにちかい、あなたと契約けいやくむすんだ。そしてあなたはわたしのものとなったと、しゅなるかみわれる。 9そこでわたしはみずであなたをあらい、あなたのあらおとしてあぶらり、 10りした着物きものせ、かわのくつをはかせ、ほそぬのをかぶらせ、きぬのきれであなたをおおった。 11またかざものであなたをかざり、腕輪うでわをあなたのにはめ、くさりをあなたのくびにかけ、 12はなには鼻輪はなわみみには耳輪みみわあたまにはうつくしいかんむりあたえた。 13このようにあなたは金銀きんぎんかざられ、ほそぬのきぬりのふくをあなたのころもとし、麦粉むぎこと、みつと、あぶらとをべた。あなたは非常ひじょううつくしくなっておう地位ちいすすみ、 14あなたのうつくしさのために、あなたの名声めいせい国々くにぐにひろまった。これはわたしが、あなたにほどこしたかざりによってまっとうされたからであると、しゅなるかみわれる。

15ところが、あなたは自分じぶんうつくしさをたのみ、自分じぶん名声めいせいによって姦淫かんいんおこない、すべてかたわらをとおものと、ほしいままに姦淫かんいんおこなった。 16あなたは自分じぶんころもをとって、自分じぶんのために、はなやかにいろどった聖所せいじょつくり、そのうえ姦淫かんいんおこなっている。こんなことはかつてなかったこと、またあってはならないことである。 17あなたはわたしがあたえた金銀きんぎんうつくしいかざりのしなをとり、自分じぶんのためにおとこぞうつくって、これと姦淫かんいんおこなった。 18またりのある自分じぶんころもをとってかれらにせ、わたしのあぶらこうとをそのまえそなえ、 19またわたしがあなたにあたえたパン、わたしがあなたをやしなうための麦粉むぎこあぶらおよびみつを、こうばしきかおりとしてかれらのまえそなえたと、しゅなるかみわれる。 20あなたはまた、あなたがわたしにんだむすこ、むすめたちをとって、そのぞうそなえ、かれらにわせた。このようなあなたの姦淫かんいんちいさいことであろうか。 21あなたはわたしのどもをころし、なかとおらせてかれらにささげた。 22あなたがそのすべてのにくむべきことや姦淫かんいんおこなうにあたって、あなたがころももなく、はだかで、なかにころがりまわっていた自分じぶんわかのことをおもわなかった。

23あなたがもろもろのあくおこなったのち、(あなたはわざわいだ、わざわいだと、しゅなるかみわれる) 24あなたは自分じぶんのために高楼こうろうて、広場ひろば広場ひろばだいつくり、 25ちまた、ちまたのつじにだいつくって、あなたのうつくしさをけがし、すべてかたわらをとおものをまかせて、おおいに姦淫かんいんおこなっている。 26あなたはまた、かの肉欲にくよくまととなりエジプトの人々ひとびと姦淫かんいんおこない、おおいに姦淫かんいんおこなって、わたしをいからせた。 27それゆえ、わたしはわたしのをあなたのうえべて、あなたのたまわるぶんらし、あなたのてき、すなわち、あなたのみだらな行為こういじるペリシテびとのむすめらのよくのままに、あなたをわたした。 28あなたはくことがないので、またアッスリヤの人々ひとびと姦淫かんいんおこなったが、かれらと姦淫かんいんおこなっても、なおくことがなかった。 29あなたはまたカルデヤの商業しょうぎょうおおいに姦淫かんいんおこなったが、これと姦淫かんいんおこなっても、なおくことがなかった。

30しゅなるかみわれる、あなたのこころはどんなにいわずらうのか。あなたは、これらすべてのことおこなった。これはあつかましい姦淫かんいんのわざである。 31あなたは、ちまた、ちまたのつじに高楼こうろうて、広場ひろば広場ひろばだいもうけたが、あたいをもらうことをあざけったので、遊女ゆうじょのようではなかった。 32自分じぶんおっとえて他人たにんつうじる姦婦かんぷよ。 33ひとはすべての遊女ゆうじょものあたえる。しかしあなたはすべての恋人こいびとものあたえ、かれらにまいないして、あなたと姦淫かんいんするために、四方しほうからあなたのところにこさせる。 34このようにあなたは姦淫かんいんおこなうにあたって、おんなちがっている。すなわち、だれもあなたに姦淫かんいんをさせたのではない。あなたはかえってあたいはらい、相手あいてはあなたにはらわない。これがあなたのちがうところである。

35それで遊女ゆうじょよ、しゅ言葉ことばけ。 36しゅなるかみはこうわれる、あなたがその恋人こいびと姦淫かんいんして、あなたのじるところをあらわし、あなたのはだかをあらわし、またすべての偶像ぐうぞうと、あなたがかれらにささげたあなたのどもらののゆえに、 37よ、わたしはあなたとあそんだあなたのすべての恋人こいびと、およびすべてあなたがこいしたものと、すべてあなたがにくんだものとをあつめ、四方しほうからかれらをあなたのところあつめて、あなたのはだかかれらにあらわす。かれらはあなたのはだかを、ことごとくる。 38わたしは姦淫かんいんおこなったおんなと、ながしたおんながさばかれるように、あなたをさばき、いきどおりと、ねたみのとを、あなたにそそぐ。 39わたしはあなたを恋人こいびとわたす。かれらはあなたの高楼こうろうたおし、だいをこわし、あなたのころもをはぎり、あなたのうつくしいかざりのしなうばい、あなたを衣服いふくのないはだかものにする。 40かれらは民衆みんしゅうをかりててあなたをめ、いしであなたをち、つるぎであなたをり、 41であなたのいえき、おおくのおんなたちのまえで、あなたにさばきをおこなう。こうしてわたしはあなたに淫行いんこうをやめさせ、かさねてあたいはらわせないようにする。 42そしてあなたにたいするわがいきどおりをしずめ、わがねたみをあなたからはなし、わたしはこころやすんじて、ふたたいかることをしない。 43またあなたはそのわかことおぼえず、すべてこれらのことをもって、わたしをいからせたから、よ、わたしもあなたのおこなうところをあなたのこうべにむくいると、しゅなるかみわれる。

あなたはもろもろのにくむべきことくわえて、このみだらなことをおこなったではないか。 44よ、すべてことわざをもちいるものは、あなたについて、『このははにしてこのむすめあり』という、ことわざをもちいる。 45あなたは、そのおっとどもとをてたあなたのははむすめ、またそのおっとどもとをてた姉妹しまいっている。あなたのはははヘテびと、あなたのちちはアモリびと、 46あなたのあねはサマリヤ、サマリヤはそのむすめたちとともに、あなたのきたみ、あなたのいもうとはソドムで、そのむすめたちとともに、あなたのみなみんでいる。 47あなたはかれらのみちあゆまず、かれらのにくむべきことしたがっていないが、しばらくすると、あなたのおこないは、かれらよりもさらにわるくなる。 48しゅなるかみわれる、わたしはきている。あなたのいもうとソドムとそのむすめたちは、あなたとあなたのむすめたちがしたほどのことはしなかった。 49よ、あなたのいもうとソドムのつみはこれである。すなわち彼女かのじょと、そのむすめたちはたかぶり、食物しょくもつき、安泰あんたいくらしていたが、かれらは、とぼしいものまずしいものたすけなかった。 50かれらはたかぶり、わたしのまえにくむべきことをおこなったので、わたしはそれをときかれらをのぞいた。 51サマリヤはあなたの半分はんぶんつみおかさなかった。あなたはかれらよりもおおにくむべきことをおこない、あなたのおこなったもろもろのにくむべきことによって、あなたの姉妹しまいせかけた。 52あなたはその姉妹しまい有利ゆうりにさばいたことによって、あなたもまた自分じぶんのはずかしめをわなければならない。それはあなたがかれらよりも、さらににくむべきことをしたつみによって、かれらはあなたよりもとされるからである。それであなたもはじけ、はずかしめをわなければならない。それはあなたがその姉妹しまいせかけたからである。

53わたしはかれらの幸福こうふくをもとにかえす。すなわちソドムとそのむすめたちの幸福こうふく、サマリヤとそのむすめたちの幸福こうふく、またかれらのなかにいるあなたの幸福こうふくをもとにかえす。 54これはあなたに自分じぶんのはずかしめをわせるため、またすべてあなたのなしたことじさせるためである。こうしてあなたはかれらのなぐさめとなる。 55あなたの姉妹しまいソドムと、そのむすめたちとは、そのもとのところかえり、サマリヤと、そのむすめたちとは、そのもとのところかえり、あなたと、あなたのむすめたちとは、そのもとのところかえる。 56あなたのたかぶりのに、あなたの姉妹しまいソドムは、あなたのくちに、ことわざとなったではなかったか。 57すなわちあなたのあくがあらわされたときまで、そうではなかったか。しかしいまはあなたも彼女かのじょ同様どうように、エドムのむすめたちと、すべてその周囲しゅういもの、および四方しほうからあなたをあざけるペリシテのむすめたちのそしりとなった。 58あなたはあなたのみだらな行為こういと、あなたのにくむべきことのとがとを、っているとしゅわれる。

59しゅなるかみはこうわれる、ちかいをかろんじ、契約けいやくやぶったあなたには、あなたがしたように、わたしもあなたにする。 60しかしわたしはあなたのわかに、あなたとむすんだ契約けいやくおぼえ、永遠えいえん契約けいやくをあなたとてる。 61わたしがあなたのあねおよびいもうとけ、またあなたとの契約けいやくによらずに、むすめとしてかれらをあなたにあたえるとき、あなたは自分じぶんのおこないをおもしてじる。 62わたしはあなたと契約けいやくて、あなたはわたしがしゅであることをるようになる。 63こうしてすべてあなたのおこなったことにつき、わたしがあなたをゆるすとき、あなたはそれをおもしてじ、そのはじのゆえにかさねてくちひらくことがないと、しゅなるかみわれる」。

第一七章

1ときしゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、イスラエルのいえになぞをかけ、たとえをかたって、 3え。しゅなるかみがこうわれる、さまざまのいろ羽毛うもうおおち、おおきなつばさと、なが羽根はねとをおおわしがレバノンにて、香柏こうはくのこずえにとまり、 4そのわかえだいただきり、これを商業しょうぎょうはこび、商人しょうにんまちいた。 5またそのたねをとって、これをえたつちえた。すなわちみずおおところにもってって、やなぎえるようにこれをえた。 6これが成長せいちょうして、たけひくく、はびこるぶどうのとなり、えだはわしにかい、はわしのしたにあり、こうしてついにぶどうのとなり、えだばし、した。

7ここにまたおおきなつばさと、羽毛うもうおおいほかの一おおわしがあった。よ、このぶどうのは、うるおいをるために、そのをわしにかってまげ、そのえだをわしにかってばした。 8これがえだし、むすび、みごとなぶどうのとなるために、わしはこれをえた苗床なえどこからみずおおうつえた。 9あなたは、しゅなるかみがこうわれるとえ、これはさかえるであろうか。わしはそのき、そのえだり、その若葉わかばみならさないであろうか。これをそのからあげるには、つようでおおくのたみ必要ひつようとしない。 10よ、それがうつえられたら、またさかえるであろうか。東風ひがしかぜがこれをとき、それはれてしまわないであろうか。そのそだった苗床なえどこれないであろうか」。

11しゅ言葉ことばがまたわたしにのぞんだ、 12反逆はんぎゃくいええ。これらがなんであるかをあなたがたはらないのか。かれらにえ、よ、バビロンのおうがエルサレムにきて、そのおうとつかさとをとらえ、これをバビロンにいてった。 13またおう子孫しそんのひとりをとらえて、これと契約けいやくむすび、ちかいをてさせ、またくにのおもだった人々ひとびととらえてった。 14これはこのくにいやしくして、みずからつことができないようにし、その契約けいやくまもることによってたせるためである。 15しかしかれはバビロンのおうにそむき、使者ししゃをエジプトにおくって、うまおおくのへいとをそこからようとした。かれ成功せいこうするだろうか。このようなことをなすものは、のがれることができようか。 16契約けいやくやぶってなおのがれることができようか。しゅなるかみわれる、わたしはきている、かならかれ自分じぶんおうとなしたおうところかれてたちかいをかろんじ、その契約けいやくやぶった相手あいておうのいるバビロンでかれぬ。 17おおくのいのちつためにるいきずき、雲梯うんていてるとき、パロはけっしておおいなる軍勢ぐんぜいと、おおくのひととをもって、かれたすけてたたかいをしない。 18かれちかいをかろんじ、契約けいやくやぶり、そのあたえてちかいながら、なおこれらのことをしたゆえ、のがれることはできない。 19それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、わたしはきている、かれがわたしのちかいをかろんじ、わたしの契約けいやくやぶったことを、かならかれのこうべにむくいる。 20わたしはわがあみかれうえちかけ、かれをわがわなにとらえて、バビロンにいてき、かれがわたしにむかっておかした反逆はんぎゃくのために、そのところかれをさばく。 21かれのすべての軍隊ぐんたいのえりきの兵士へいしみなつるぎにたおれ、のこったもの八方はっぽうらされる。そしてあなたがたはしゅなるわたしが、これをかたったことをるようになる」。

22しゅなるかみはこうわれる、「わたしはまた香柏こうはくたかいこずえからしょうえだをとって、これをえ、その若芽わかめいただきからやわらかいみとり、これをたかいすぐれたやまえる。 23わたしはイスラエルのたかやまにこれをえる。これはえだし、むすび、みごとな香柏こうはくとなり、そのしたにもろもろの種類しゅるいけものみ、そのえだかげ各種かくしゅとりをつくる。 24そしてのすべてのは、しゅなるわたしがたかひくくし、ひくたかくし、みどりらし、みどりにすることをるようになる。しゅであるわたしはこれをかたり、これをするのである」。

第一八章

1しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2「あなたがたがイスラエルのについて、このことわざをもちい、『ちちたちが、いぶどうをべたので子供こどもたちのがうく』というのはどんなわけか。 3しゅなるかみわれる、わたしはきている、あなたがたはふたたびイスラエルでこのことわざをもちいることはない。 4よ、すべてのたましいはわたしのものである。ちちたましいたましいもわたしのものである。つみおかしたたましいかならぬ。

5ひとがもしただしくあって、公道こうどう正義せいぎとをおこない、 6やまうえ食事しょくじをせず、またをあげてイスラエルのいえ偶像ぐうぞうあおがず、となびとつまおかさず、けがれのときにあるおんなちかづかず、 7だれをもしえたげず、質物しちもつかえし、けっしてうばわず、食物しょくもつえたものあたえ、はだかもの衣服いふくせ、 8利息りそく高利こうりをとってさず、をひいてあくおこなわず、ひとひととのあいだ真実しんじつのさばきをおこない、 9わたしのさだめにあゆみ、わたしのおきてを忠実ちゅうじつまもるならば、かれただしいひとである。かれかならきることができると、しゅなるかみわれる。

10しかしかれみ、そのあらもので、ひとながし、これらの義務ぎむの一つをもおこなわず、 11かえってやまうえ食事しょくじをし、となびとつまおかし、 12とぼしいものまずしいものをしえたげ、ものうばい、質物しちもつかえさず、をあげて偶像ぐうぞうあおぎ、にくむべきことをおこない、 13利息りそく高利こうりをとってすならば、そのきるであろうか。かれきることはできない。かれはこれらのにくむべきことをしたので、かならに、そのかれ自身じしんする。

14しかしかれみ、そのちちおこなったすべてのつみて、おそれ、そのようなことをおこなわず、 15やまうえ食事しょくじせず、をあげてイスラエルのいえ偶像ぐうぞうあおがず、となびとつまおかさず、 16だれをもしえたげず、質物しちもつをひきめず、ものうばわず、かえって自分じぶん食物しょくもつえたものあたえ、はだかもの衣服いふくせ、 17そのをひいてあくおこなわず、利息りそく高利こうりをとらず、わたしのおきてをおこない、わたしのさだめにあゆむならば、かれはそのちちあくのためになず、かならきる。 18しかしそのちちひとをかすめ、その兄弟きょうだいものうばい、そのたみなかくないことおこなったゆえ、よ、かれはそのあくのためにぬ。

19しかしあなたがたは、『なぜ、ちちあくわないのか』とう。公道こうどう正義せいぎとをおこない、わたしのすべてのさだめをまもっておこなったので、かならきるのである。 20つみおかたましいぬ。ちちあくわない。ちちあくわない。義人ぎじんはそのひとし、悪人あくにんあくはそのひとする。

21しかし、悪人あくにんがもしそのおこなったもろもろのつみはなれ、わたしのすべてのさだめをまもり、公道こうどう正義せいぎとをおこなうならば、かれかならきる。ぬことはない。 22そのおかしたもろもろのとがは、かれたいしておぼえられない。かれはそのなしたただしいことのためにきる。 23しゅなるかみわれる、わたしは悪人あくにんこのむであろうか。むしろかれがそのおこないをはなれてきることをこのんでいるではないか。 24しかし義人ぎじんがもしそのはなれてあくおこない、悪人あくにんのなすもろもろのにくむべきことおこなうならば、きるであろうか。かれおこなったもろもろのただしいことおぼえられない。かれはそのおかしたとがと、そのおかしたつみとのためにぬ。

25しかしあなたがたは、『しゅのおこないはただしくない』とう。イスラエルのいえよ、け。わたしのおこないはただしくないのか。ただしくないのは、あなたがたのおこないではないか。 26義人ぎじんがそのはなれてあくおこない、そのためにぬならば、かれ自分じぶんおこなったあくのためにぬのである。 27しかし悪人あくにんがそのおこなったあくはなれて、公道こうどう正義せいぎとをおこなうならば、かれ自分じぶんいのちすくうことができる。 28かれかえりみて、そのおかしたすべてのとがをはなれたのだからかならきる。ぬことはない。 29しかしイスラエルのいえは『しゅのおこないはただしくない』とう。イスラエルのいえよ、わたしのおこないは、はたしてただしくないのか。ただしくないのは、あなたがたのおこないではないか。

30それゆえ、イスラエルのいえよ、わたしはあなたがたを、おのおのそのおこないにしたがってさばくと、しゅなるかみわれる。あらためて、あなたがたのすべてのとがをはなれよ。さもないとあくはあなたがたをほろぼす。 31あなたがたがわたしにたいしておこなったすべてのとがをり、あたらしいこころと、あたらしいれいとをよ。イスラエルのいえよ、あなたがたはどうしてんでよかろうか。 32わたしは何人なにびとのをもよろこばないのであると、しゅなるかみわれる。それゆえ、あなたがたはひるがえってきよ」。

第一九章

1あなたはイスラエルのきみたちのためにかなしみのうたをのべて 2え、
あなたのはははししのうちにあって、
どんなじしであったろう。
彼女かのじょわかいししのうちにしてじしをやしなった。
3彼女かのじょじしの一つをそだてたが、
それはわかいししとなって、
獲物えものをとることをまなび、ひとべた。
4国々くにぐにひとかれたいしてさけごえをあげ、
おとあなでこれをとらえ、
かぎでこれをエジプトのいてった。
5じしは自分じぶんおもいがやぶれ、
そののぞみをうしなったのをたので、
ほかのじしをとって、これをわかじしとした。
6かれはししのうちにし、わかいししとなって、
獲物えものをとることをまなび、ひとべた。
7かれはその要害ようがいあらし、その町々まちまちほろぼした。
そのほえるこえによって、
そのとそのなかちるものとはみなおそれた。
8そこで国々くにぐにひとかれたいして四方しほうにわなをもうけ、
かれあみちかけ、おとあなかれとらえた。
9かれらはかぎをもって、これをかごにれ、
これをバビロンのおうのもとにれてき、
これをおりのなかれて、
ふたたびそのこえをイスラエルの山々やまやま
きこえさせないようにした。
10あなたのははみずのほとりにうつえられた
ぶどうはたけのぶどうののようで、
みずおおいためにみのりがよく、えだがはびこった。
11そのつよみききみたるもののつえとなった。
それはしげみのなかたかくそびえ、
おおくのえだをつけてたかえた。
12しかしこのぶどうのいきどおりによってかれ、
げうたれ、東風ひがしかぜがそれをらし、
そのはもぎられ、そのつよみきれて、
ほろぼされた。
13いまこれは荒野あらのに、
かわいた、みずのないうつえられ、
14がそのみきからて、そのえだとをほろぼしたので、
つよみきで、きみたるもののつえと
なるべきものはそこにない。
これがかなしみの言葉ことば、またかなしみのうたとなった。

第二〇章

1だいねんの五がつに、イスラエルの長老ちょうろうたちのある人々ひとびとが、しゅたずねるためにきて、わたしのまえした。 2ときしゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 3ひとよ、イスラエルの長老ちょうろうたちにげてえ。しゅなるかみはこうわれる、あなたがたがわたしのもとにたのは、わたしになにたずねるためであるか。しゅなるかみわれる、わたしはきている、わたしはあなたがたのたずねにこたえない。 4あなたはかれらをさばこうとするのか。ひとよ、あなたはかれらをさばこうとするのか。それならかれらの先祖せんぞたちのしたにくむべきことかれらにらせ、 5かつかれらにえ。しゅなるかみはこうわれる、わたしがイスラエルをえらび、ヤコブのいえ子孫しそんちかい、エジプトのでわたし自身じしんかれらにらせかれらにちかって、わたしはあなたがたのかみしゅであるとった 6そのにわたしはかれらにちかって、エジプトのからかれらをみちびし、わたしがかれらのためにさぐもとめたちちみつとのながれるぜんなかもっともすばらしいところかせるとった。 7わたしはかれらにった、あなたがたは、おのおのそのたのしませるにくむべきものをてよ。エジプトの偶像ぐうぞうをもって、そのけがすな。わたしはあなたがたのかみしゅであると。 8ところがかれらはわたしにそむき、わたしのうことをこうともしなかった。かれらは、おのおのそのたのしませたにくむべきものをてず、またエジプトの偶像ぐうぞうてなかった。

それで、わたしはエジプトののうちで、わたしのいきどおりをかれらにそそぎ、わたしのいかりをかれらにらそうとおもった。 9しかしわたしはわたしののために行動こうどうした。それはエジプトのからかれらをみちびして、周囲しゅういんでいた異邦人いほうじんたちに、わたしのことをらせ、わたしのかれらのまえに、はずかしめられないためである。 10すなわち、わたしはエジプトのからかれらをみちびして、荒野あらのれてき、 11わたしのさだめをかれらにさづけ、わたしのおきてをかれらにしめした。これはひとがこれをおこなうことによってきるものである。 12わたしはまたかれらに安息日あんそくにちあたえて、わたしとかれらとのあいだのしるしとした。これはしゅなるわたしがかれらを聖別せいべつしたことを、かれらにらせるためである。 13しかしイスラエルのいえ荒野あらのでわたしにそむき、わたしのさだめにあゆまず、ひとがそれをおこなうことによって、きることのできるわたしのおきてをて、おおいにわたしの安息日あんそくにちけがした。

そこでわたしは荒野あらので、わたしのいきどおりをかれらのうえそそぎ、これをほろぼそうとおもったが、 14わたしはわたしののために行動こうどうした。それはわたしがかれらをみちびしてせた異邦人いほうじんまえに、わたしのけがされないためである。 15ただし、わたしは荒野あらのかれらにちかい、わたしがかれらにあたえたちちみつとのながれるぜんもっともすばらしいに、かれらをみちびかないとった。 16これはかれらがそのこころ偶像ぐうぞうしたって、わがおきてをて、わがさだめにあゆまず、わが安息日あんそくにちけがしたからである。 17けれどもわたしはかれらをしみて、かれらをほろぼさず、荒野あらのかれらをやさなかった。

18わたしはまた荒野あらのかれらのどもたちにった、あなたがたの先祖せんぞさだめにあゆんではならない。そのおきてをまもってはならない。その偶像ぐうぞうをもって、あなたがたのけがしてはならない。 19しゅなるわたしはあなたがたのかみである。わがさだめにあゆみ、わがおきてをまもってこれをおこない、 20わが安息日あんそくにち聖別せいべつせよ。これはわたしとあなたがたとのあいだのしるしとなって、しゅなるわたしがあなたがたのかみであることを、あなたがたにらせるためである。 21しかしそのどもたちはわたしにそむき、わがさだめにあゆまず、ひとがこれをおこなうことによって、きることのできるわたしのおきてをまもおこなわず、わが安息日あんそくにちけがした。

そこでわたしはわがいきどおりをかれらのうえそそぎ、荒野あらのかれらにたいし、わがいかりをらそうとおもった。 22しかしわたしはわがひるがえして、わがのために行動こうどうした。それはわたしがかれらをみちびしてせた異邦人いほうじんまえに、わたしのけがされないためである。 23ただしわたしは荒野あらのかれらにちかい、わたしは異邦人いほうじんあいだかれらをらし、国々くにぐになかかれらをふりまくとった。 24これはかれらがわがおきてをおこなわず、わがさだめをて、わが安息日あんそくにちけがし、かれらのにその先祖せんぞ偶像ぐうぞうしたったからである。 25またわたしはかれらにくないさだめと、それによってきることのできないおきてとをあたえ、 26そして、かれらのういごになかとおらせるそのそなものによって、かれらをけがし、かれらをおそれさせた。わたしがこれをおこなったのは、わたしがしゅであることを、かれらにらせるためである。

27それゆえひとよ、イスラエルのいえげてえ。しゅなるかみはこうわれる、あなたがたの先祖せんぞはまた、不信ふしんつみおかしてわたしをけがした。 28わたしがかれらにあたえようとちかったに、かれらをみちびれたときかれらはすべてのたかおかと、すべてのしげったとをて、そのところ犠牲ぎせいをささげ、むべきそなものをささげ、またこうばしいかおりをそのところのぼらせ、そのところ灌祭かんさいそそいだ。 29(わたしはかれらにった、あなたがたがかようそのたかところはなんであるか。それでその今日こんにちまでバマととなえられている。) 30それゆえ、イスラエルのいええ。しゅなるかみはこうわれる、あなたがたは、その先祖せんぞのおこないにしたがって、そのけがし、そのにくむべきものをしたうのか。 31あなたがたは、そのそなものをささげ、そのともなかとおらせて、今日こんにちまですべての偶像ぐうぞうをもって、そのけがすのである。イスラエルのいえよ、わたしは、なおあなたがたにたずねられるべきであろうか。わたしはきている。わたしはけっしてあなたがたにたずねられるはずはないと、しゅなるかみわれる。

32あなたがたのこころにあること、すなわち『われわれは異邦人いほうじんのようになり、国々くにぐにのもろもろのやからのようになって、いしおがもう』とのかんがえはけっして成就じょうじゅしない。

33しゅなるかみわれる、わたしはきている、わたしはかならつよべたうでそそがれたいきどおりとをもって、あなたがたをおさめる。 34わたしはわがつよべたうでそそがれたいきどおりとをもって、あなたがたをもろもろのたみなかからみちびし、そのらされた国々くにぐにからあつめ、 35もろもろのたみ荒野あらのみちびれ、そのところかおかおとをわせて、あなたがたをさばく。 36すなわち、エジプトの荒野あらので、あなたがたの先祖せんぞをさばいたように、わたしはあなたがたをさばくと、しゅなるかみわれる。 37わたしはあなたがたに、むちのしたとおらせ、かぞえてはいらせ、 38あなたがたのうちから、したがわぬものと、わたしにそむいたものとをかち、その寄留きりゅうしたから、かれらをみちびす。しかしかれらはイスラエルのることはできない。こうしてあなたがたはわたしがしゅであることをるようになる。

39それで、イスラエルのいえよ、しゅなるかみはこうわれる、あなたがたはわたしにかないなら、いまのちも、おのおのその偶像ぐうぞうってつかえるがよい。しかしふたたそなもの偶像ぐうぞうとをもって、わたしのせいなるけがしてはならない。

40しゅなるかみわれる、わたしのせいなるやま、イスラエルのたかやまうえで、イスラエルの全家ぜんかはそので、ことごとくわたしにつかえる。そのところでわたしはよろこんでかれらをけいれ、あなたがたのささげもの最上さいじょうそなものとを、そのせいなるささげものとももとめる。 41わたしがあなたがたをもろもろのたみなかからみちびし、かつてあなたがたをらした国々くにぐにからあつめるとき、こうばしいかおりとして、あなたがたをよろこんでけいれる。そしてわたしは異邦人いほうじんまえで、あなたがたのなかに、わたしのせいなることをあらわす。 42こうしてわたしがあなたがたを、イスラエルの、すなわちあなたがたの先祖せんぞたちにあたえるとちかったに、はいらせるとき、あなたがたはわたしがしゅであることをるようになる。 43またそのところであなたがたは、そのけがしたあなたがたのおこないと、すべてのわざとをおもし、みずからおこなったすべての悪事あくじのために、自分じぶんみきらうようになる。 44イスラエルのいえよ、わたしがあなたがたのしきおこないによらず、またそのくされたわざによらず、わたしののために、あなたがたをあつかとき、あなたがたはわたしがしゅであることをるのであると、しゅなるかみわれる」。

45しゅ言葉ことばがまたわたしにのぞんだ、 46ひとよ、かおみなみけ、みなみかってかたり、ネゲブのもりたいして預言よげんせよ。 47すなわちネゲブのもりえ、しゅ言葉ことばけ、しゅなるかみはこうわれる、よ、わたしはあなたのうちにやす。そのはあなたのうちのすべての青木あおきと、すべてのほろぼし、そのえるほのおされることがなく、みなみからきたまで、すべてののおもては、これがためにける。 48すべてにくなるものは、しゅなるわたしがこれをいたことをる。そのされない」。 49そこでわたしはった、「ああしゅなるかみよ、かれらはわたしについてこうかたっています、『かれはたとえをもってかたものではないか』と」。

第二一章

1しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、あなたのかおをエルサレムにけ、あなたの言葉ことば聖所せいじょけてのべ、イスラエルのかって預言よげんし、 3イスラエルのえ。しゅはこうわれる、よ、わたしはあなたをめ、わたしのつるぎをさやからき、あなたのうちから、ただしいものしきものをもってしまう。 4わたしがあなたのうちから、ただしいものしきものをもつゆえに、わたしのつるぎはさやからて、みなみからきたまでのすべてのにくなるものめる。 5すべてにくなるものは、しゅなるわたしが、そのつるぎをさやからはなったことをる。このつるぎはふたたびさやにおさめられない。 6それゆえ、ひとよ、なげけ、こころくだけるまでになげき、かれらのまえでいたくなげけ。 7ひとがあなたにかって、『なぜなげくのか』とうなら、『このらせのためである。それがればひとこころはみなけ、はみななえ、れいはみなよわり、ひざはみなみずのようになる。よ、それはる、かなら成就じょうじゅする』とえ」としゅなるかみわれる。

8しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 9ひとよ、預言よげんしてえ、しゅはこうわれる、
つるぎがある、
とぎ、かつ、みがいたつるぎがある。
10ころすためにといであり、
いなずまのようにきらめくためにみがいてある。
わたしたちはよろこぶことができるか。わがよ、あなたはつえと、すべてつくったものとをかろんじた。 11このつるぎはにとるために、とがれ、ころものわたすために、とがれみがかれるのである。 12ひとよ、さけなげけ、このことはわがたみのぞみ、イスラエルのすべてのきみたちにのぞむからである。かれらはわがたみともにつるぎにわたされる。それゆえ、あなたのももをて。 13これはためしにすることではない。もしあなたが、つえをあざけったら、どういうことになろうか」としゅなるかみわれる。

14「それゆえ、ひとよ、あなたは預言よげんし、ちならせ。つるぎを二も三のぞませよ。これはひところすつるぎ、おおいにころすつるぎであって、かれらをかこむものである。 15これがためにかれらのこころけ、おおくのものがすべてのもんたおれる。わたしはひらめくつるぎをかれらにおくる。ああ、これはいなずまのようになり、ひところすためにみがかれている。 16あなたのかうところで、みぎひだりになぎたおせ。 17わたしもまた、わたしのちならし、わたしのいかりをしずめると、しゅなるわたしはった」。

18しゅ言葉ことばがまたわたしにのぞんだ、 19ひとよ、バビロンのおうのつるぎがるために、二つのみちそなえよ。この二つのみちは一つのくにからている。あなたはみちしるべをつくり、これをまちかうみちのはじめにけ。 20あなたはまたアンモンの人々ひとびとのラバと、ユダと、堅固けんごしろまちエルサレムとにつるぎのみちもうけよ。 21バビロンのおうみちわか、二つのみちのはじめにってうらないをし、をふり、テラピムにい、きもる。 22かれみぎにエルサレムのためにうらないがる。すなわちくちひらいてさけび、こえをあげ、ときをつくり、もんかってしろくずしをもうけ、るいきずき、雲悌うんていてよとう。 23しかしこれはかれらのにはいつわりのうらないとおもわれ、かれらはかたちかいをなした。しかしかれは、かれらをとらえることによって、つみおもさせる。

24それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、あなたがたのつみおぼえられ、その反逆はんぎゃくあらわれ、そのつみはすべてのわざにあらわれる。このようにあなたがたは、すでにおぼえられているから、かれらのとらえられる。 25けがれた悪人あくにんであるイスラエルのきみよ、あなたのおわりの刑罰けいばつときであるそのる。 26しゅなるかみはこうわれる、かぶりものぎ、かんむりはなせ。すべてのものは、そのままにはのこらない。いやしいものたかくされ、たかものいやしくされる。 27ああ破滅はめつ破滅はめつ破滅はめつ、わたしはこれをこさせる。わたしがあたえる権威けんいをもつものときまで、その跡形あとかたさえものこらない。

28ひとよ、預言よげんしてえ。しゅなるかみはアンモンの人々ひとびとと、そのあざけりについて、こうわれる、つるぎがある。このつるぎはころすためにかれ、いなずまのようにひかりきらめくようにとがれている。 29かれらがあなたにいつわりのまぼろししめし、いつわりをうらなったゆえ、これはころさるべきしきものくびうえかれる。かれらのおわりの刑罰けいばつときであるそのがきている。 30これをさやにおさめよ、わたしはあなたのつくられたところ、あなたのうまれたであなたをさばく。 31わたしのいかりをあなたにそそぎ、わたしのいきどおりのをあなたにけてやし、ほろぼすことにたくみな残忍ざんにんひとにあなたをわたす。 32あなたはのための、たきぎとなり、あなたのくになかながされ、おぼえられることはない、しゅなるわたしがう」。

第二二章

1またしゅ言葉ことばがわたしにのぞんでった、 2ひとよ、あなたはさばくのか。ながすこのまちをさばくのか。それならこのまちにそのもろもろのにくむべきことしめして、 3え。しゅなるかみはこうわれる、自分じぶんのうちにながして、その刑罰けいばつときをまねき、偶像ぐうぞうつくってそのけがまちよ、 4あなたはそのながしたによってつみ、そのつくった偶像ぐうぞうによってけがれ、あなたのちかづかせ、あなたのねんさだめのときはきた。それゆえわたしはあなたをもろもろの国民こくみんのあざけりとなし、万国ばんこく物笑ものわらいとする。 5あなたにちかものも、とおものも、けがれと、混乱こんらんちているあなたをあざける。

6よ、あなたのうちのイスラエルのきみたちは、おのおのそのちからにしたがって、ながそうとしている。 7父母ふぼはあなたのうちでいやしめられ、寄留者きりゅうしゃはあなたのうちで虐待ぎゃくたいをうけ、みなしごと、やもめとはあなたのうちでなやまされている。 8あなたはわたしのせいなるものをいやしめ、わたしの安息日あんそくにちけがした。 9ひとをののしってながそうとするものは、あなたのうちにおり、人々ひとびとはあなたのうちで、やまうえ食事しょくじをし、あなたのうちで、みだらなおこないをし、 10あなたのうちで、ちちはだかあらわし、あなたのうちで、けがれのうちにあるおんなおかす。 11またあなたのうちに、そのとなりつまにくむべきことおこなものがあり、淫行いんこうをもって、そのよめけがものがあり、自分じぶんちちむすめである自分じぶん姉妹しまいおかものがあり、 12またながそうとして、あなたのうちで、まいないをものがある。あなたは利息りそく高利こうりとをり、しえたげによって、あなたのとなびとのものをかすめ、そしてわたしをわすれてしまったと、しゅなるかみわれる。

13それゆえよ、あなたが不正ふせいこと、およびあなたのうちにある流血りゅうけつことたいして、わたしはちならす。 14わたしがあなたをめるには、あなたの勇気ゆうきは、これにようか。またあなたのつよくありようか。しゅなるわたしはこれを宣言せんげんし、これをなす。 15わたしはあなたを、もろもろの国民こくみんのうちにらし、国々くにぐにあいだにまき、そしてあなたからけがれをのぞく。 16わたしはあなたによって、もろもろの国民こくみんまえけがされる。そしてあなたはわたしがしゅであることをる」。

17しゅ言葉ことばがまたわたしにのぞんだ、 18ひとよ、イスラエルのいえはわたしにたいして、かなかすとなった。かれらはすべてなかぎん青銅せいどう、すず、てつなまりのかなかすとなった。 19それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、あなたがたはみなかなかすとなったゆえ、よ、わたしはあなたがたをエルサレムのなかあつめる。 20ひとぎん青銅せいどうてつなまり、すずなどをなかあつめ、これにきかけてかすように、わたしはいかりといきどおりとをもって、あなたがたをあつれてかす。 21すなわち、わたしはあなたがたをあつめ、わたしのいかりのを、あなたがたにきかける。あなたがたはそのなかける。 22ぎんなかけるように、あなたがたもそのなかける。そしてあなたがたはしゅなるわたしが、あなたがたのうえに、わたしのいかりをそそいだことをるようになる」。

23しゅ言葉ことばがまたわたしにのぞんだ、 24ひとよ、これにえ、あなたはいかりのきよめられず、またあめらないである。 25そのなかきみたちは、獲物えものくほえるししのようなもので、かれらは人々ひとびとほろぼし、たからたっとものとをり、そのうちに、やもめのかずをふやす。 26その祭司さいしたちはわが律法りっぽうおかし、せいなるものけがした。かれらはせいなるものけがれたものとを区別くべつせず、きよくないものきよものとのちがいをおしえず、わが安息日あんそくにち無視むしし、こうしてわたしはかれらのあいだけがされている。 27そのなかにいるきみたちは、獲物えものくおおかみのようで、ながし、不正ふせいるために人々ひとびとほろぼす。 28その預言者よげんしゃたちは、みずしっくいでこれをり、いつわりのまぼろしかれらにいつわりをうらない、しゅかたらないのに『しゅなるかみはこうわれる』とう。 29くにたみはしえたげをおこない、うばうことをなし、とぼしいものまずしいものとをかすめ、不法ふほう他国たこくじんをしえたぐ。 30わたしは、くにのためにいしがきをきずき、わたしのまえにあって、やぶくちち、わたしにこれをほろぼさせないようにするものを、かれらのうちにたずねたがられなかった。 31それゆえ、わたしはわがいかりをかれらのうえそそぎ、わがいきどおりのをもってかれらをほろぼし、かれらのおこないを、そのこうべにむくいたと、しゅなるかみわれる」。

第二三章

1しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、ここにふたりのおんながあった。ひとりのははむすめである。 3かれらはエジプトで淫行いんこうをした。かれらはわかとき淫行いんこうをした。すなわちそのところかれらのむねされ、その処女しょじょぶさはいじられた。 4かれらのあねはアホラ、いもうとはアホリバである。かれらはわたしのものとなって、むすこむすめたちをんだ。その本名ほんみょうはアホラはサマリヤ、アホリバはエルサレムである。

5アホラはわたしのものであるあいだ淫行いんこうをなし、その恋人こいびとなるアッスリヤびとにこがれた。 6すなわちむらさきころもをきた軍人ぐんじん長官ちょうかん司令しれいかん、すべてこのましい若者わかものうまものたちである。 7彼女かのじょかれらに淫行いんこうそなえた。かれらはすべてアッスリヤのえりきの人々ひとびとである。彼女かのじょはまた、そのこがれたすべてのもののもろもろの偶像ぐうぞうをもって、おのれをけがした。 8彼女かのじょはエジプトのからおこなっていた、その淫行いんこうてなかった。それは彼女かのじょわかときに、かれらが彼女かのじょ、その処女しょじょぶさをいじり、その情欲じょうよく彼女かのじょうえそそいだからである。 9それゆえ、わたしは彼女かのじょをその恋人こいびとわたし、そのこがれたアッスリヤの人々ひとびとわたした。 10かれらは彼女かのじょはだかあらわし、そのむすこむすめたちをうばい、つるぎをもって彼女かのじょころした。こうして彼女かのじょたいするさばきがおこなわれたとき、彼女かのじょおんなたちのあいだかたくさとなった。

11そのいもうとアホリバはこれをて、あねよりも情欲じょうよくをほしいままにし、あね淫行いんこうよりもおお淫行いんこうをなし、 12アッスリヤの人々ひとびとこいこがれた。長官ちょうかん司令しれいかん盛装せいそうした軍人ぐんじんうまものたちで、すべてこのましい若者わかものたちである。 13わたしは彼女かのじょけがしたのをた。かれらはともに一つのみちをたどったが、 14彼女かのじょはさらにその淫行いんこうつづけ、かべえがいた人々ひとびとた。すなわちしゅえがいたカルデヤびとのぞうで、 15こしにはおびむすび、あたまにはたれさがったずきんをいただいていた。これらはみな官吏かんりのような姿すがたで、そのうまれたくにカルデヤのバビロンひとていた。 16彼女かのじょはこれらをて、これにこいこがれ、使者ししゃをカルデヤのかれらのもとにおくった。 17そこでバビロンの人々ひとびと彼女かのじょのもとにて、こいとこにつき、情欲じょうよくをもって彼女かのじょけがしたが、彼女かのじょかれらにけがされるにおよんで、そのこころかれらからはなれた。 18彼女かのじょがその淫行いんこう公然こうぜんつづけ、そのはだかをさらしたので、わたしのこころ彼女かのじょからはなれた。これはあたかもわたしのこころが、彼女かのじょあねからはなれたと同様どうようである。 19しかし彼女かのじょはなおエジプトの姦淫かんいんをしたそのわかおぼえて、その淫行いんこうつづけ、 20その情夫じょうふたちにこいこがれた。そのひとにくは、ろばのにくのごとく、そのせいうませいのようであった。 21このようにあなたは、かのエジプトびとが、あなたのむねをつけ、あなたのわかぶさをおさえたときの、わかとき淫行いんこうしたっている」。

22それゆえ、アホリバよ、しゅなるかみはこうわれる、「よ、わたしは、あなたのこころがすでにはなれたあなたの恋人こいびとらをおこして、あなたをめさせ、かれらに四方しほうからてあなたをめさせる。 23すなわちバビロンの人々ひとびとおよびカルデヤのすべての人々ひとびと、ペコデ、ショア、コア、アッスリヤのすべての人々ひとびとこのましい若者わかもの長官ちょうかん司令しれいかん官吏かんり軍人ぐんじんなど、すべてうまものたちである。 24かれらは戦車せんしゃ貨車かしゃ、およびおおくのたみひきいて、きたからあなたにめてる。大盾おおだて小盾こだて、かぶとをそなえて、四方しほうからあなたにめかかる。わたしがかれらにさばきをゆだねるゆえ、かれらは、そのおきてにしたがって、あなたをさばく。 25わたしはあなたにかってわたしのいきどおりをおこすゆえ、かれらはいかりをもってあなたをあつかい、あなたのはなみみとをおとし、そしてのこりのものはつるぎにたおれる。かれらはあなたのむすこむすめたちをうばい、のこったものく。 26かれらはまたあなたの衣服いふくをはぎり、あなたのうつくしいかざりをる。 27こうしてわたしはあなたの淫乱いんらんと、エジプトのからって淫行いんこうとをのぞき、かさねてあなたのを、エジプトびとにけてげさせず、かれらのことおもわないようにする。 28しゅなるかみはこうわれる、よ、わたしはあなたのにくもの、あなたのこころはなれたものにあなたをわたす。 29かれらはにくしみをもってあなたをあつかい、あなたの所得しょとくをことごとくり、あなたをあかはだかにし、あなたの淫行いんこうはだかあらわす。あなたの淫乱いんらん淫行いんこうとのゆえに、 30すなわち、あなたが異邦人いほうじんしたって姦淫かんいんおこない、かれらの偶像ぐうぞうをもってけがしたゆえに、これらのことがあなたにのぞむのだ。 31あなたはそのあねみちあゆんだので、わたしも彼女かのじょさかずきをあなたにわたす。 32しゅなるかみはこうわれる、
あなたはあねふかい、おおきなさかずきみ、
わらものとなり、あざけりとなる、
このさかずきにはそれらがおおくこもっている。
33あなたはいとうれいとにたされる。
おどろきとほろびのさかずき
これがあなたのあねサマリヤのさかずきである。
34あなたはこれをみこれをかたむけ、
あなたのかみをひきむしり、
あなたのぶさをかきさく。
わたしがこれをうと、しゅなるかみわれる。 35それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、あなたはわたしをわすれ、わたしをあなたのうしろにったゆえ、あなたは自分じぶん淫乱いんらん淫行いんこうとのつみわねばならぬ」。

36しゅはわたしにわれた、「ひとよ、あなたはアホラとアホリバをさばくのか。それならばかれらにそのにくむべきことげよ。 37かれらは姦淫かんいんおこない、かれらのうえにある。かれらはその偶像ぐうぞう姦淫かんいんおこない、またわたしにんだらを、食物しょくもつのためにかれらにささげた。 38さらにかれらは、わたしにたいしてこのようにした。すなわち、かれらはおなにわたしの聖所せいじょけがし、わたしの安息日あんそくにちおかした。 39かれらはそのらを、偶像ぐうぞうにささげるためにほふったおなに、わたしの聖所せいじょにきて、これをけがした。よ、かれらがわたしのいえなかでしたことはこれである。 40さらにかれらは使者ししゃをやって、とおくからるように人々ひとびとまねいた。よ、かれらはきた。あなたは、この人々ひとびとのためにあらい、えがき、かざものにつけ、 41たっととこし、食卓しょくたくをそのまえもうけ、わたしのこうと、わたしのあぶらとを、そのうえそなえた。 42こうして、のんきな群衆ぐんしゅうこえ彼女かのじょともにあり、また、荒野あらのかられてとおりがかりのいどれも、かれらとともにいた。かれらはおんなたちの腕輪うでわをはめさせ、あたまうつくしいかんむりをいただかせた。

43そこでわたしはった、彼女かのじょ姦淫かんいんおこなとき人々ひとびと姦淫かんいんおかさないであろうか。 44ひと遊女ゆうじょところにはいるように、かれらは彼女かのじょところにはいった。こうしてかれらは姦淫かんいんおこなうために、アホラおよびアホリバのところにはいった。 45しかしただしい人々ひとびと淫婦いんぷのさばきと、ながしたおんなのさばきとをもって、かれらをさばく。それはかれらが淫婦いんぷであって、そのがあるからである」。

46しゅなるかみはこうわれる、「わたしは軍隊ぐんたいかれらにかってのぼらせ、かれらをおそれと略奪りゃくだつとにわたす。 47軍隊ぐんたいかれらをいしち、つるぎでり、そのむすこむすめたちをころし、でそのいえく。 48こうしてわたしはこの淫乱いんらんやす。すべてのおんなはみずからいましめて、あなたがたがしたような淫乱いんらんおこなわない。 49あなたがたの淫乱いんらんむくいは、あなたがたのうえにくだり、あなたがたはその偶像ぐうぞう礼拝れいはいつみい、そしてわたしがしゅなるかみであることをるようになる」。

第二四章

1だいねんの十がつに、しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、あなたはこのすなわち今日こんにちきしるせ。バビロンのおうは、このエルサレムを包囲ほういした。 3あなたはこの反逆はんぎゃくいえにたとえをかたってえ。しゅなるかみはこうわれる、
かますをすえ、これをすえて、みずをくみれよ。
4そのなかにくれをれよ、
すべてにくれ、
すなわち、ももとかたにくをこれにれよ。
ほねをこれにたせ。
5ひつじもっといものをれ。
かまのしたにまきをみ、
そのにくたぎらせ、またそのなかほねよ。

6それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、わざわいなるかな、流血りゅうけつまち、さびているかま。そのさびはこれをはなれない。にくをひとつびとつ無差別むさべつせ。 7そのながしたはまだそのなかにある。彼女かのじょはこれをはだかいわうえながし、つちでこれをおおうために、地面じめんにはそそがなかった。 8これは、わたしのいかりをつのらせ、あだをかえすために、そのながしたがおおわれないように、はだかいわうえながしたのである。 9それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、わざわいなるかな、流血りゅうけつまち。わたしもまた、まきをさらにかさねる。 10まきをかさね、やし、にくをよくて、つくし、ほねけ。 11そしてかまをあつくするため、それをからにして炭火すみびうえき、そのどういて、けがれをそのなかかし、そのさびをれ。 12しかしわたしのほねおりは、むだであった。そのおおくのさびはによってえない。 13そのさびとは、あなたの不潔ふけつ淫行いんこうである。わたしはあなたをきよめようとしたが、あなたはあなたの不潔ふけつからきよめられようとしないから、わたしのいかりをあなたにらしつくすまでは、あなたはけがれからきよまることはない。 14しゅなるわたしはこれをった。そしてこれはかならる。わたしはこれをなす。わたしはやめない、しまない、いない。あなたのおこないにより、あなたのわざによって、あなたをさばくと、しゅなるかみわれる」。

15またしゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 16ひとよ、よ、わたしは、にわかにあなたのよろこものる。なげいてはならない。いてはならない。なみだながしてはならない。 17こえをたてずになげけ。死人しにんのためになげかなしむな。ずきんをかぶり、あしにくつをはけ。くちをおおうな。なげきのパンをべるな」。 18あさのうちに、わたしは人々ひとびとかたったが、ゆうべには、わたしのつまんだ。翌朝よくあさわたしはめいじられたようにした。

19人々ひとびとはわたしにった、「あなたがするこのことは、われわれになんの関係かんけいがあるのか、それをわれわれにげてはくれまいか」。 20わたしはかれらにった、「しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 21『イスラエルのいええ、しゅなるかみはこうわれる、よ、わたしはあなたがたのちからほこりよろこび、こころのぞみであるわが聖所せいじょけがす。あなたがたがのこすむすこむすめたちは、つるぎにたおれる。 22あなたがたもわたしがしたようにし、くちをおおわず、なげきのパンをべず、 23あたまにずきんをかぶり、あしにくつをはき、なげかず、かず、そのつみなかにやせおとろえて、たがいにうめくようになる。 24このようにエゼキエルはあなたがたのためにしるしとなる。かれがしたようにあなたがたもせよ。このこととき、あなたがたはわたしがしゅなるかみであることをるようになる』。

25ひとよ、わたしが、かれらのとりで、かれらのよろこびとさかえ、かれらのよろこびであり、そのこころのぞみであるもの、またかれらのむすこむすめたちを 26そのなんをのがれてものが、あなたのもとにきて、あなたにことげる。 27そのあなたは、そののがれてきたものかってくちひらき、かたり、もはや沈黙ちんもくしない。こうしてあなたはかれらのためにしるしとなり、かれらはわたしがしゅであることをる」。

第二五章

1しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、あなたのかおをアンモンの人々ひとびとけ、これにかって預言よげんし、 3アンモンの人々ひとびとえ。しゅなるかみ言葉ことばけ。しゅなるかみはこうわれる、あなたはわが聖所せいじょけがされたとき、またイスラエルのあらされたとき、またユダのいえとらうつされたとき、ああ、それはよい気味きみであるとった。 4それゆえ、わたしはあなたを、ひがし人々ひとびとわたしてかれらの所有しょゆうとする。かれらはあなたのうちに陣営じんえいもうけ、あなたのうちに住居じゅうきょつくり、あなたのくだものをべ、あなたのちちむ。 5わたしはラバを、らくだをところとし、アンモンびとの町々まちまちを、ひつじところとする。そしてあなたがたは、わたしがしゅであることをるようになる。 6しゅなるかみはこうわれる、あなたはイスラエルのかってをうち、あしみ、こころ悪意あくいたしてよろこんだ。 7それゆえ、よ、わたしはわがをあなたにけてべ、あなたを、もろもろの国民こくみんわたして略奪りゃくだつにあわせ、あなたを、もろもろのたみなかからち、諸国しょこくなかからほろぼしやす。そしてあなたは、わたしがしゅであることをるようになる。

8しゅなるかみはわたしにこうわれる、モアブはった、よ、ユダのいえは、のすべての国民こくみん同様どうようであると。 9それゆえ、わたしはモアブの境界きょうかい町々まちまち、すなわちくにさかえであるベテエシモテ、バアルメオン、キリアタイムの横腹よこばらひらき、 10これをアンモンの人々ひとびとともに、東方とうほう人々ひとびとあたえて、その所有しょゆうとし、モアブの人々ひとびとをもろもろの国民こくみんなか記憶きおくさせない。 11わたしはモアブのうえにさばきをおこなう。そのとき、かれらはわたしがしゅであることをる。

12しゅなるかみはこうわれる、エドムはうらみをふくんでユダのいえ敵対てきたいし、これにうらみをかえして、はなはだしくつみおかした。 13それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、わたしはエドムのうえべて、そのなかからひとけものとをち、これをとする。テマンからデダンまで人々ひとびとはつるぎにたおれる。 14わたしはわがたみイスラエルのをもって、エドムにわがあだをむくいる。かれらがわがいかり、わがいきどおりにしたがってエドムにおこなとき、エドムの人々ひとびとは、わたしがあだをかえすことをるようになると、しゅなるかみわれる。

15しゅなるかみはこうわれる、ペリシテびとはうらみをふくんで行動こうどうし、こころ悪意あくいをもってあだをかえし、ふか敵意てきいをもって、ほろぼすことをした。 16それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、よ、わたしはをペリシテびとのうえべ、ケレテびとをち、うみべののこりのものほろぼす。 17わたしはいかりにちた懲罰ちょうばつをもって、おおいなる復讐ふくしゅうかれらになす。わたしがかれらにあだをかえときかれらはわたしがしゅであることをるようになる」。

第二六章

1だい十一ねんだいにちしゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、ツロはエルサレムについてった、『ああ、それはよい気味きみである。もろもろのたみもんやぶれて、わたしにひらかれた。わたしはゆたかになり、かれやぶれはてた』と。 3それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、ツロよ、わたしはあなたをめ、うみがそのなみおこすように、わたしはおおくの国民こくみんを、あなたにめこさせる。 4かれらはツロの城壁じょうへきをこわし、そのやぐらをたおす。わたしはそのつちはらって、はだかいわにする。 5ツロはうみなかにあって、あみをはる場所ばしょになる。これはわたしがったのであると、しゅなるかみわれる。ツロは、もろもろのたみにかすめられ、 6その本土ほんどにおるむすめたちは、つるぎでころされる。そしてかれらは、わたしがしゅであることをるようになる。

7しゅなるかみはこうわれる、よ、わたしはおうおうなるバビロンのおうネブカデレザルに、うま戦車せんしゃ騎兵きへい、およびおおくの軍勢ぐんぜいをひきいて、きたからツロにめこさせる。 8かれ本土ほんどにおるあなたのむすめたちを、つるぎでころし、あなたにかって雲悌うんていて、るいきずき、たてそなえ、 9しろくずしをあなたの城壁じょうへきけ、おのであなたのやぐらをくだく。 10そのおおくのうま土煙つちけむりは、あなたをおおう。ひとやぶれたまちにはいるように、かれがあなたのもんにはいるとき騎兵きへい貨車かしゃ戦車せんしゃひびきによって、あなたのいしがきはゆるぐ。 11かれはそのうまのひずめで、あなたのすべてのちまたをみあらし、つるぎであなたのたみころす。あなたの力強ちからづよはしらたおれる。 12かれらはあなたの財宝ざいほううばい、商品しょうひんをかすめ、城壁じょうへきをくずし、たのしいいえをこわし、いしつちとをみずなかむ。 13わたしはあなたのうたこえをとどめる。ことはもはやきこえなくなる。 14わたしはあなたをはだかいわにする。あなたはあみ場所ばしょとなり、ふたたてられることはない。しゅなるわたしがこれをったと、しゅなるかみわれる。

15しゅなるかみはツロにこうわれる、海沿うみぞいの国々くにぐにはあなたのたおれるひびき、手負ておいのうめき、あなたのうちの殺人さつじんのゆえに、身震みぶるいしないであろうか。 16そのときうみきみたちはみなそのくらいからおり、あさふくぎ、りの衣服いふくり、おそれをにまとい、して、いたくおそれ、あなたのことおどろき、 17あなたのためにかなしみのうたをのべてう、
『あなたはうみにあって、つよほまれあるまち
本土ほんどおそれをあたえていたあなたも、その住民じゅうみんも、
うみからった。
18島々しまじまはあなたのたおれる身震みぶるいする。
うみ島々しまじまはあなたのくことをおどろく』。

19しゅなるかみはこうわれる、わたしはあなたを、れたまちとなし、もののないまちのようにし、ふちをあなたにかってわきあがらせ、大水おおみずにあなたをおおわせるとき 20あなたをあなくだものどもとともに、むかしたみところくだし、あなくだものともしたくにに、むかしのままのあとなかに、あなたをませる。それゆえ、あなたはひとところとならず、またなまあるものところない。 21わたしはあなたのおわりを、おそるべきものとする。あなたはする。あなたをたずねるひとがあっても、永久えいきゅういださないと、しゅなるかみわれる」。

第二七章

1しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、ツロのためにかなしみのうたをのべ、 3うみ入口いりぐちんで、おおくの海沿うみぞいの国々くにぐにたみ商人しょうにんであるツロにたいしてえ、しゅなるかみはこうわれる、
ツロよ、あなたはった、
『わたしの完全かんぜんである』と。
4あなたのさかいうみなかにあり、
あなたの建設けんせつしゃはあなたの完全かんぜんにした。
5人々ひとびとはセニルのもみの
あなたのために船板ふないたつくり、
レバノンから香柏こうはくをとって、
あなたのために帆柱ほばしらつくり、
6バシャンのかしので、
あなたのためにかいをつくり、
クプロのしまからまつ象牙ぞうげをはめて、
あなたのために甲板かんぱんつくった。
7あなたのはエジプトからるあやぬのであって、
あなたのはたもちいられ、
あなたのおおいはエリシャの海岸かいがんから
あおむらさきぬのである。
8あなたのこぎは、
シドンとアルワデの住民じゅうみん
あなたのかじとりは、
あなたのうちにいる熟練じゅくれんなゼメルの人々ひとびとである。
9ゲバルの老人ろうじんたち、およびその熟練じゅくれん人々ひとびとは、
あなたのうちにいてりをつくろい、
うみのすべてのふねおよびその船員せんいんらは
あなたのうちにいて、あなたの商品しょうひん交易こうえきする。

10ペルシャひと、ルデびと、プテびとはあなたのぐんくわわって、あなたの戦士せんしとなる。かれらはあなたのうちに、たてとかぶとをけ、あなたにかがやきをそえた。 11アルワデとヘレクの人々ひとびとは、あなたの周囲しゅうい城壁じょうへきうえにあり、ガマデの人々ひとびとは、あなたのやぐらのなかにあり、かれらは、あなたの周囲しゅうい城壁じょうへきにそのたてけて、あなたの美観びかんまっとうした。

12あなたはそのすべての貨物かもつむゆえに、タルシシはあなたと交易こうえきをなし、ぎんてつ、すず、なまりをあなたの商品しょうひん交換こうかんした。 13ヤワン、トバル、およびメセクはあなたと取引とりひきし、かれらは人身じんしん青銅せいどううつわとを、あなたの商品しょうひん交換こうかんした。 14ベテ・トガルマはうま軍馬ぐんば、および騾馬らばをあなたの商品しょうひん交換こうかんした。 15ローヅとう人々ひとびとはあなたと取引とりひきし、おおくの海沿うみぞいの国々くにぐには、あなたの市場しじょうとなり、象牙ぞうげくろたんとを、みつぎとしてあなたにってきた。 16あなたの製品せいひんおおいので、エドムはあなたと商売しょうばいし、かれらは赤玉あかだまむらさきりのぬのほそぬの、さんご、めのうをもって、あなたの商品しょうひん交換こうかんした。 17ユダとイスラエルのは、あなたと取引とりひきし、むぎ、オリブ、いちじく、みつあぶら、および乳香にゅうこうをもって、あなたの商品しょうひん交換こうかんした。 18あなたの製品せいひんおおく、あなたのとみおおいので、ダマスコはあなたと取引とりひきし、ヘルボンのさけと、さらした羊毛ようもうと、 19ウザルのさけをもって、あなたの商品しょうひん交換こうかんし、銑鉄せんてつ肉桂にっけい菖蒲しょうぶをもって、あなたの商品しょうひん交易こうえきした。 20デダンは乗物のりものくらしきをもって、あなたと取引とりひきした。 21アラビヤびと、およびケダルのすべてのきみたちは小羊こひつじ雄羊おひつじ、やぎをもって、あなたと取引とりひきし、これらのものをあなたと交易こうえきした。 22シバとラアマの商人しょうにんは、あなたと取引とりひきし、もろもろのたっと香料こうりょうと、もろもろの宝石ほうせききんとをもって、あなたの商品しょうひん交換こうかんした。 23ハラン、カンネ、エデン、アッスリヤ、キルマデはあなたと取引とりひきした。 24かれらは、はなやかな衣服いふくと、あおりしたぬのと、ひもでむすんで、じょうぶにした敷物しきものなどをもって、あなたと取引とりひきした。 25タルシシのふねはあなたの商品しょうひんはこんでまわった。
あなたはうみなかにいてり、いたくさかえた。
26あなたのこぎらはあなたを大海たいかいなかすすめ、
うみなか東風ひがしかぜがあなたのふねやぶった。
27あなたの財宝ざいほう、あなたの貨物かもつ、あなたの商品しょうひん
あなたの船員せんいん、あなたのかじり、
あなたのりをつくろもの、あなたの商品しょうひんあきなもの
あなたのなかにいるすべての軍人ぐんじん
あなたのなかにいるすべての仲間なかまみな
あなたの破滅はめつうみなかしずむ。
28あなたのかじりのさけごえに、近郷きんごうふるい、
29すべてかいをとるものふねからくだる。
船員せんいんおよびうみのすべてのかじりはうみべにち、
30あなたのためにこえをあげてき、はげしくさけび、
ちりをこうべにかぶり、はいなかにまろび、
31あなたのためにかみをそり、荒布あらぬのをまとい、
あなたのためにこころいためてき、はげしくなげく。
32かれらはかなしんで、あなたのためにかなしみのうたをのべ、
あなたをとむらってう、
『だれかツロのようにうみなかほろびたものがあるか。
33あなたの商品しょうひんうみえてきたとき
あなたはおおくのたみかせ、
あなたのおおくの財宝ざいほう商品しょうひんとをもって、
おうたちをませた。
34いまあなたはうみ破船はせんし、ふかみずしずみ、
あなたの商品しょうひんと、あなたのすべての船員せんいんとは、
あなたとともしずんだ。
35海沿うみぞいの国々くにぐにものみなあなたについておどろき、
そのおうたちはおおいにおそれてそのかおふるわす。
36もろもろのたみなか商人しょうにんらはあなたをあざける。
あなたはおそるべきおわりをげ、
永遠えいえんにうせはてる』」。

第二八章

1しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、ツロのきみえ、しゅなるかみはこうわれる、
あなたはこころたかぶってう、
『わたしはかみである、神々かみがみにすわって、うみなかにいる』と。
しかし、あなたは自分じぶんかみのようにかしこいとおもっても、
ひとであって、かみではない。
3よ、あなたはダニエルよりもかしこく、
すべての秘密ひみつもあなたにはかくれていない。
4あなたは知恵ちえさとりとによってとみ
金銀きんぎんくらにたくわえた。
5あなたはおおいなる貿易ぼうえき知恵ちえによって
あなたのとみし、
そのとみによってあなたのこころたかぶった。
6それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、
あなたは自分じぶんかみのようにかしこいとおもっているゆえ、
7よ、わたしは、もろもろの国民こくみんもっとおそれている
異邦人いほうじんをあなたにめこさせる。
かれらはつるぎをいて、
あなたが知恵ちえをもってうるわしいものにかい、
あなたのかがやきをけがし、
8あなたをあなれる。
あなたはうみなかころされたもののようなげる。
9それでもなおあなたは、『自分じぶんかみである』と、
あなたをころ人々ひとびとまえうことができるか。
あなたは自分じぶんきずつけるものにかかっては、
ひとであって、かみではないではないか。
10あなたは異邦人いほうじんによって
割礼かつれいけないものげる。
これはわたしがうのであると、
しゅなるかみわれる」。

11またしゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 12ひとよ、ツロのおうのためにかなしみのうたをのべて、これにえ。しゅなるかみはこうわれる、
あなたは知恵ちえち、
のきわみである完全かんぜんしるしである。
13あなたはかみそのエデンにあって、
もろもろの宝石ほうせきが、あなたをおおっていた。
すなわちあかめのう、黄玉おうぎょく青玉せいぎょくかんらんせき
緑柱石りょくちゅうせきしまめのう、
サファイヤ、ざくろいし、エメラルド。
そしてあなたの象眼ぞうがん彫刻ちょうこくきんでなされた。
これらはあなたのつくられたに、
あなたのためにそなえられた。
14わたしはあなたをあぶらそそがれた
守護しゅごのケルブと一緒いっしょいた。
あなたはかみせいなるやまにいて、
いしあいだあるいた。
15あなたはつくられたから、
あなたのなかあくいだされたまでは
そのおこないが完全かんぜんであった。
16あなたの商売しょうばいさかんになると、
あなたのなか暴虐ぼうぎゃくちて、あなたはつみおかした。
それゆえ、わたしはあなたをかみやまから
けがれたものとしてし、
守護しゅごのケルブはあなたを
いしあいだからした。
17あなたは自分じぶんうつくしさのためにこころたかぶり、
そのかがやきのために自分じぶん知恵ちえけがしたゆえに、
わたしはあなたをげうち、
おうたちのまえいてものとした。
18あなたは不正ふせい交易こうえきをしておかしたおおくのつみによって
あなたの聖所せいじょけがしたゆえ、
わたしはあなたのなかからして
あなたをき、
あなたをるすべてのものまえ
あなたをうえはいとした。
19もろもろのたみのうちであなたをものみな
あなたについておどろく。
あなたはおそるべきおわりをげ、
永遠えいえんにうせはてる」。

20しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 21ひとよ、あなたのかおをシドンにけ、これにかって預言よげんして、 22え。しゅなるかみはこうわれる、
シドンよ、よ、わたしはあなたのてきとなる、
わたしはあなたのうちでさかえをあらわす。
わたしがシドンのうちにさばきをおこない、
そのうちにわたしのせいなることをあらわすとき
かれらはわたしがしゅであることをる。
23わたしは疫病えきびょうをこれにおくり、
そのちまたに流血りゅうけつおくる。
その四方しほうからこれにのぞむつるぎによって
ころされるものがそのなかたおれるとき
かれらはわたしがしゅであることをる。

24イスラエルのいえには、もはやすいばらはなく、これをいやしめたその周囲しゅうい人々ひとびとのうちには、くるしめるとげもなくなる。こうしてかれらはわたしがしゅであることをるようになる。

25しゅなるかみはこうわれる、わたしがイスラエルのいえものを、そのらされたもろもろのたみなかからあつめ、もろもろの国民こくみんまえで、かれらにわたしのせいなることをあらわすときかれらはわたしが、わがしもべヤコブにあたえたむようになる。 26かれらはそこにやすらかにみ、いえて、またぶどうはたけつくる。かつてかれらをいやしめたすべてのとなびとたちにたいして、わたしがさばきをおこなときかれらはやすらかにむ。こうしてかれらは、わたしがかれらのかみしゅであることをる」。

第二九章

1だいねんの十がつ十二にちに、しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、あなたのかおをエジプトのおうパロにけ、かれとエジプト全国ぜんこくたいして預言よげんし、 3かたってえ。しゅなるかみはこうわれる、
エジプトのおうパロよ、
よ、わたしはあなたのてきとなる。
あなたはそのかわなかおおいなるりゅうで、
『ナイルがわはわたしのもの、
わたしがこれをつくった』とう。
4わたしは、かぎをあなたのあごにかけ、
あなたのかわうおを、あなたのうろこにつかせ、
あなたと、あなたのうろこについている
もろもろのうおを、あなたのかわからきあげ、
5あなたとあなたのかわのもろもろのうおを、
荒野あらのてる。
あなたはおもてたおれ、
あなたをあつめるものも、ほうむものもない。
わたしはあなたを
けものそらとりのえじきとしてあたえる。

6そしてエジプトのすべての住民じゅうみんはわたしがしゅであることをる。あなたはイスラエルのいえたいしてあしのつえであった。 7かれらがあなたをにとるとき、あなたはれ、かれらのかたはことごとくける。かれらがまたあなたにりかかるとき、あなたはやぶれ、かれらのこしをことごとくふるえさせる。 8それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、よ、わたしはつるぎをあなたにってきて、ひとけものとをあなたのうちからつ。 9エジプトのれて、むなしくなる。そしてかれはわたしがしゅであることをる。

あなたは『ナイルがわはわたしのもの、わたしがこれをつくった』とっているゆえに、 10よ、わたしはあなたとあなたの川々かわがわてきとなって、エジプトのをミグドルからスエネまで、エチオピヤのさかいいたるまで、ことごとくあらし、むなしくする。 11ひとあしはこれをわたらず、けものあしもこれをわたらない。四十ねんあいだ、ここにものはない。 12わたしはエジプトのあらして、れた国々くにぐになかき、その町々まちまちれて、四十ねんのあいだれた町々まちまちなかにある。わたしはエジプトびとを、もろもろの国民こくみんなからし、もろもろのくになからす。

13しゅなるかみはこうわれる、四十ねんのち、わたしはエジプトびとを、そのらされたもろもろのたみなかからあつめる。 14すなわちエジプトの運命うんめいをもとにかえし、かれらをそのうまれたであるパテロスのかえらせる。そのところかれらはいやしいくにとなる。 15これはもろもろのくによりもいやしくなり、ふたたびもろもろの国民こくみんうえることができない。わたしはかれらをちいさくするゆえ、ふたたびもろもろの国民こくみんおさめることはない。 16これはイスラエルがたすけをもとめるとき、そのつみおもして、ふたたびイスラエルのいえたのみとはならない。こうしてかれらは、わたしがしゅなるかみであることをる」。

17だい二十七ねんの一がつにちに、しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 18ひとよ、バビロンのおうネブカデレザルは、その軍勢ぐんぜいをツロにたいしておおいにはたらかせた。あたまみなはげ、かたはみなやぶれた。しかしかれもその軍勢ぐんぜいも、ツロにたいしてなしたそのはたらきのために、なんのむくいをもなかった。 19それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、よ、わたしはバビロンのおうネブカデレザルに、エジプトのあたえる。かれはその財宝ざいほうり、ものをかすめ、ものうばい、それをその軍勢ぐんぜいあたえてむくいとする。 20かれはたらいた報酬ほうしゅうとして、わたしはエジプトのかれあたえる。かれらはわたしのために、これをしたからであると、しゅなるかみわれる。

21その、わたしはイスラエルのいえに、一つのつのしょうじさせ、あなたのくちかれらのうちにひらかせる。そしてかれらはわたしがしゅであることをる」。

第三〇章

1しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、預言よげんしてえ、しゅなるかみはこうわれる、
なげけ、そのはわざわいだ。
3そのちかい、しゅちかい。
これはくも異邦人いほうじんほろびのときである。
4つるぎがエジプトにのぞむ。
エジプトでころされるものたおれるとき
エチオピヤにはくるしみがあり、
その財宝ざいほううばられ、そのもといやぶられる。
5エチオピヤ、プテ、ルデ、アラビヤ、リビヤおよび同盟どうめいくに人々ひとびとは、かれらとともにつるぎにたおれる。
6しゅはこうわれる、
エジプトをたすけるものたおれ、
そのほこちからはうせる。
ミグドルからスエネまで、
人々ひとびとはつるぎによってそのうちにたおれると
しゅなるかみわれる。
7それはれて、れはてた国々くにぐにのうちにあり、
その町々まちまちれた町々まちまちのうちにある。
8わたしがエジプトにおくり、
これをたすけるものみなほろびるとき
かれらはわたしがしゅであることをる。

9その早足はやあし使者ししゃがわたしからて、何事なにごとらぬエチオピヤびとをおそれさせる。そしてかのエジプトのほろびのに、かれらにくるしみがる。よ、これはかならずる。
10しゅなるかみはこうわれる、
わたしはバビロンのおうネブカデレザルのによって
エジプトのとみほろぼす。
11かれかれしたがうそのたみ、すなわち国民こくみんのうちの
もっとおそるべきものがきて、そのほろぼす。
かれらはつるぎをいて、エジプトをめ、
ころしたものくにたす。
12わたしはナイルがわをからし、
そのくにしきものり、
異邦人いほうじんによってくにとそのなかのものとをあらす。
しゅなるわたしはこれをった。
13しゅなるかみはこうわれる、
わたしは偶像ぐうぞうをこわし、メンピスで偶像ぐうぞうほろぼす。
エジプトのくにには、もはやきみたるものがなくなる。
わたしはエジプトのくにおそれをあたえる。
14わたしはパテロスをあらし、
ゾアンにはなち、
テーベにさばきをおこない、
15わたしのいかりを、
エジプトの要害ようがいであるペルシゥムにそそぎ、
テーベの群衆ぐんしゅうち、
16エジプトにくだす。
ペルシゥムはいたくくるしみ、
テーベはやぶられ、
その城壁じょうへき破壊はかいされ、
17オンとピベセテの若者わかものはつるぎにたおれ、
おんなたちはとらうつされる。
18わたしがエジプトの支配しはいくだとき
テパネスではくらくなり、
そのほこちからえ、
くもはこれをおおい、
そのむすめたちはとらうつされる。
19このようにわたしはエジプトにさばきをおこなう。
そのときかれらはわたしがしゅであることをる」。

20だい十一ねんの一がつ七日なぬかしゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 21ひとよ、わたしはエジプトのおうパロのうでった。よ、これはつつまれず、いやされず、ほうたいをもほどこされない。それはつよくなって、つるぎをることができない。 22それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、よ、わたしはエジプトのおうパロをめ、そのつようでと、れたうでとをともり、そのからつるぎをおとさせる。 23わたしはエジプトびとを、もろもろの国民こくみんなからし、国々くにぐにらす。 24わたしはバビロンのおううでつよくし、わたしのつるぎを、そのあたえる。しかしわたしはパロのうでるゆえ、かれ深手ふかでったもののように、かれまえにうめく。 25わたしがバビロンのおううでつよくし、パロのうでがたれるときかれらはわたしがしゅであることをる。わたしがわたしのつるぎを、バビロンのおうさづけ、これをエジプトのくにかってべさせ、 26わたしがエジプトびとを、もろもろの国民こくみんなからし、国々くにぐにらすときかれらはわたしがしゅであることをる」。

第三一章

1だい十一ねんの三がつにちしゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、エジプトのおうパロと、その民衆みんしゅうとにえ、
あなたはそのおおいなること、だれにているか。
3よ、わたしはあなたを
レバノンの香柏こうはくのようにする。
うるわしきえだもりかげがあり、たけがたかく、
そのいただきくもなかにある。
4みずはこれをそだて、
大水おおみずがこれをたかくする。
その川々かわがわはそのえたところをめぐってながれ、
そのながれをのすべてのおくる。
5これによってそのたけは、
のすべてのよりもたかくなり、
そのそだつときおおくのみずのために
枝葉えだはしげり、えだび、
6その枝葉えだはそらのすべてのとりが、をつくり、
そのえだしたのすべてのけものみ、
そのかげにもろもろの国民こくみんむ。
7これはそのおおきなことと、
そのえだながいことによってうつくしかった。
そのおおくのみずに、おろしていたからである。
8かみその香柏こうはくも、これときそうことはできない。
もみのもその枝葉えだはおよばない。
けやきもそのえだくらべられない。
かみそののすべてのも、そのうるわしきこと、
これにすべきものはない。
9わたしはそのえだおおくして、これをうつくしくした。
かみそのにあるエデンのみな
これをうらやんだ。

10それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、これは、たけがたかくなり、そのいただきくもなかにおき、そのこころたかぶりおごるゆえ、 11わたしはこれを、もろもろの国民こくみんちからあるものわたす。かれはこれにたいしてそのあくのためにただしい処置しょちをとる。わたしはこれをした。 12もろもろの国民こくみんもっとおそれている異邦人いほうじんはこれをたおしててる。そのえだはもろもろのやまと、すべてのたにとにち、その枝葉えだはくだけて、のすべてのながれにあり、のすべてのたみは、そのかげはなれて、これをてる。 13そのたおれたところに、そらのもろもろのとりみ、そのえだうえに、のもろもろのけものはいる。 14これはみずのほとりのすべてのが、そのたかさのためにほこることなく、そのいただきくもなかにおくことなく、みずうるおが、みずからたかぶりつことのないためである。これらはみなわたされ、したくにり、あなくだものとも人々ひとびとのうちにいる。

15しゅなるかみはこうわれる、これが陰府よみくだにわたしがふちをこれがためにかなしませ、その川々かわがわをせきとめるので、大水おおみずはとどまる。わたしはレバノンを、これがためになげかせ、のすべてのを、これがためにおとろえさせる。 16わたしがこれをあなくだものとも陰府よみおととき、もろもろの国民こくみんをそのちるひびきのために、ふるえさせる。そしてエデンのすべての、レバノンのすぐれてうつくしいもの、すべてみずうるおうものは、したくになぐさめられる。 17かれらもこれととも陰府よみくだり、つるぎでころされたもののところにいたる。まことにもろもろの国民こくみんのうちで、そのかげんだものほろびる。 18エデンののうちで、そのさかえとおおいなることで、あなたはどれにているのか。あなたはこのように、エデンのともに、したくにおとされ、つるぎでころされたものともに、割礼かつれいけないもののうちにむ。

これがパロとその民衆みんしゅうであると、しゅなるかみわれる」。

第三二章

1だい十二ねんの十二がつにちに、しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、エジプトのおうパロのために、かなしみのうたをのべて、これにえ、
あなたは自分じぶんをもろもろの国民こくみんのうちの
ししであるとかんがえているが、
あなたはうみなかりゅうのようなものである。
あなたはかわなかに、はねき、
あしみずをかきまぜ、かわにごす。
3しゅなるかみはこうわれる、
わたしはおおくのたみ集団しゅうだんをもって、
わたしのあみをあなたにげかけ、
あなたをあみきあげる。
4わたしはあなたをて、
おもてげうち、
そらのすべてのとりをあなたのうえにとまらせ、
ぜんけものにあなたをあたえてかせる。
5わたしはあなたのにく山々やまやまて、
あなたの死体したいたにたす。
6わたしはあなたのながれるで、
うるおし、山々やまやまにまでおよぼす。
谷川たにがわはあなたの死体したいちる。
7わたしはあなたをほろぼすとき
そらをおおい、ほしくらくし、
くもをおおい、つきひかりはなたせない。
8わたしはそらかがやひかりを、
ことごとくあなたのうえくらくし、
あなたのくにをやみとすると
しゅなるかみう。

9わたしはもろもろの国民こくみん、あなたのらない国々くにぐになかに、あなたをとらうつときおおくのたみこころいたませる。 10わたしはあなたについて、おおくのたみおどろかせる。そのおうたちは、わたしがわたしのつるぎを、かれらのまえるうとき、あなたのことでおののく。あなたのたおれるには、かれらはおのおの自分じぶんいのちおもって、えずふるえる。 11しゅなるかみはこうわれる、バビロンのおうのつるぎはあなたにのぞむ。 12わたしはあなたの民衆みんしゅう勇士ゆうしのつるぎにたおれさせる。かれらはみな、もろもろの国民こくみんなかで、もっとおそれられているものたちである。
かれらはエジプトのほこりつ、
エジプトの民衆みんしゅうみなほろぼされる。
13わたしはその家畜かちくをことごとく、
おおくのみずのかたわらからほろぼす。
ひとあしふたたびこれをにごさず、
家畜かちくのひずめもこれをみださない。
14そのときわたしはそのみずきよくし、
その川々かわがわあぶらのようにながれさせると、
しゅなるかみう。
15わたしはエジプトのくにあらし、
そのくにちるものが、ことごとくられるとき
わたしがそのなかものをことごとくとき
かれらはわたしがしゅであることをる。
16これはかなしみのうたである。人々ひとびとはこれをうたい、もろもろのくにむすめたちはこれをうたう。すなわちエジプトと、そのすべての民衆みんしゅうとのために、これをうたうのであると、しゅなるかみわれる」。

17だい十二ねんの一がつ十五にちに、しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 18ひとよ、エジプトの民衆みんしゅうのためになげき、これとおおいなる国々くにぐにむすめらとを、したくにくだし、あなくだったもののところにいたらせよ。
19『あなたのはだれにまさっているか。
くだって、割礼かつれいけないものともせよ』。
20かれらはつるぎにころされるもののうちにたおれる。その民衆みんしゅうはこれとともせる。 21勇士ゆうし首領しゅりょうはそのたすともに、陰府よみなかからかれらにう、『割礼かつれいけないもの、つるぎにころされたものくだってしている』と。

22アッスリヤとその仲間なかまとはそのところにおり、そのはかはこれをかこむ。かれらはみなころされたもの、またつるぎにたおれたものである。 23かれらのはかあなおくもうけられ、その仲間なかまはそのはか周囲しゅういにあり、これはみなころされたもの、つるぎにたおれたものけるものおそれをおこしたものである。

24そのところにエラムがおり、その民衆みんしゅうみな、そのはか周囲しゅういにおる。かれらはみなころされたもの、つるぎにたおれたもの割礼かつれいけないで、したくにくだったものけるものに、おそれをおこしたもので、あなくだものともに、はじうのである。 25かれらはそのすべての民衆みんしゅうともに、ころされたものなかとこき、そのはかはこれをかこむ。これはみな割礼かつれいけないもの、つるぎにころされたものけるものおそれをおこしたもので、あなくだものともはじう。かれらはころされたものなかかれている。

26そのところにメセクとトバル、およびすべての民衆みんしゅうがおる。そのはかはこれをかこむ。かれらはみな割礼かつれいけないもので、つるぎでころされたものである。けるものおそれをおこしたからである。 27かれらはむかしたおれた勇士ゆうしともさない。これらの勇士ゆうしは、武具ぶぐって陰府よみくだり、つるぎをまくらとし、そのたてほねうえにある。これは勇士ゆうしおそれが、けるものにあったからである。 28あなたは割礼かつれいけないもののうちに、つるぎでころされたものともよこたわる。

29そのところにエドムとそのおうたちと、そのすべてのきみたちがおる。かれらはそのちからつにもかかわらず、かのつるぎでころされたものともよこたえられ、割礼かつれいけないものおよびあなくだものともしている。

30そのところきたきみたち、およびシドンびとがみなおる。かれらは自分じぶんちからによっておそれをおこしたので、ころされたものともはじけて、くだってったものである。かれらはつるぎでころされたものともに、割礼かつれいけずにし、あなくだものともはじう。

31パロはかれらをとき、そのすべての民衆みんしゅうについてなぐさめられる。パロとそのすべての軍勢ぐんぜいとは、つるぎでころされると、しゅなるかみわれる。 32かれけるものくにおそれをひろげた。それゆえ、パロとすべての民衆みんしゅうとは、割礼かつれいけないもののうちにあって、つるぎでころされたものともすと、しゅなるかみわれる」。

第三三章

1しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、あなたのたみ人々ひとびとかたってえ、わたしがつるぎを一つのくにのぞませるとき、そのくにたみかれらのうちからひとりをえらんで、これを自分じぶんたちの見守みまもものとする。 3かれくににつるぎがのぞむのをて、ラッパをき、たみいましめる。 4しかしひとがラッパのおといても、みずから警戒けいかいせず、ついにつるぎがて、そのひところしたなら、そのかれのこうべにする。 5かれはラッパのおといて、みずから警戒けいかいしなかったのであるから、そのかれ自身じしんする。しかしそのひとが、みずから警戒けいかいしたなら、そのいのちすくわれる。 6しかし見守みまもものが、つるぎののぞむのをても、ラッパをかず、そのためたみが、みずから警戒けいかいしないでいるうちに、つるぎがのぞみ、かれらのなかのひとりをうしなうならば、そのひとは、自分じぶんつみのためにころされるが、わたしはその責任せきにんを、見守みまもものもとめる。

7それゆえ、ひとよ、わたしはあなたをてて、イスラエルのいえ見守みまもものとする。あなたはわたしのくちから言葉ことばき、わたしにかわってかれらをいましめよ。 8わたしが悪人あくにんかって、悪人あくにんよ、あなたはかならぬととき、あなたが悪人あくにんいましめて、そのみちからはなれさせるようにかたらなかったら、悪人あくにん自分じぶんつみによってぬ。しかしわたしはそのを、あなたのもとめる。 9しかしあなたが悪人あくにんに、そのみちはなれるようにいましめても、その悪人あくにんがそのみちはなれないなら、かれ自分じぶんつみによってぬ。しかしあなたのいのちすくわれる。

10それゆえ、ひとよ、イスラエルのいええ、あなたがたはこうった、『われわれのとがと、つみはわれわれのうえにある。われわれはそのなかにあっておとろえはてる。どうしてきることができようか』と。 11あなたはかれらにえ、しゅなるかみわれる、わたしはきている。わたしは悪人あくにんよろこばない。むしろ悪人あくにんが、そのみちはなれてきるのをよろこぶ。あなたがたはこころひるがえせ、こころひるがえしてそのしきみちはなれよ。イスラエルのいえよ、あなたはどうしてんでよかろうか。 12ひとよ、あなたのたみ人々ひとびとえ、義人ぎじんは、かれつみおかときには、かれすくわない。悪人あくにんあくは、かれがそのあくはなれるとき、そのあくのためにたおれることはない。義人ぎじんかれつみおかとき、そののためにきることはできない。 13わたしが義人ぎじんに、かれかならきるとっても、もしかれ自分じぶんをたのんで、つみおかすなら、かれのすべてのおぼえられない。かれはみずからおかしたつみのためにぬ。 14また、わたしが悪人あくにんに『あなたはかならぬ』とっても、もしかれがそのつみはなれ、公道こうどう正義せいぎとをおこなうならば、 15すなわちその悪人あくにん質物しちもつかえし、うばったものをもどし、いのちさだめにあゆみ、あくおこなわないならば、かれかならきる。けっしてなない。 16かれおかしたすべてのつみかれたいしておぼえられない。かれ公道こうどう正義せいぎとをおこなったのであるから、かならきる。

17あなたのたみ人々ひとびとは『しゅみち公平こうへいでない』とう。しかしかれらのみちこそ公平こうへいでないのである。 18義人ぎじんがそのはなれて、つみおかすならば、かれはこれがためにぬ。 19悪人あくにんがそのあくはなれて、公道こうどう正義せいぎとをおこなうならば、かれはこれによってきる。 20それであるのに、あなたがたは『しゅみち公平こうへいでない』とう。イスラエルのいえよ、わたしは各自かくじのおこないにしたがって、あなたがたをさばく」。

21わたしたちがとらうつされたのち、すなわちだい十二ねんの十がつに、エルサレムからのがれてものが、わたしのもとにった、「まちやぶられた」と。 22そのものまえよるしゅがわたしにのぞんだ。つぎあさ、そのひとがわたしのもとにたころ、しゅはわたしのくちひらかれた。わたしのくちひらけたので、もはやわたしは沈黙ちんもくしなかった。

23しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 24ひとよ、イスラエルのの、かのあと住民じゅうみんらは、かたつづけてう、『アブラハムはただひとりで、なおこの所有しょゆうした。しかしわたしたちのかずおおい。このはわれわれの所有しょゆうとしてあたえられている』と。 25それゆえ、あなたはかれらにえ、しゅなるかみはこうわれる、あなたがたはにくのついたままでべ、おのが偶像ぐうぞうあおぎ、ながしていて、なおこの所有しょゆうすることができるか。 26あなたがたはつるぎをたのみ、にくむべきことをおこない、おのおのとなびとつまけがして、なおこの所有しょゆうすることができるか。 27あなたはかれらにいなさい。しゅなるかみはこうわれる、わたしはきている。かのあとにいるものかならずつるぎにたおれる。わたしはおもてにいるものを、けものあたえてわせ、要害ようがいとほらあなとにいるもの疫病えきびょうぬ。 28わたしはこのくにまったあらす。かれほこちからはうせ、イスラエルの山々やまやまれてとおものもなくなる。 29かれらがおこなったすべてのにくむべきことのために、わたしがこのくにまったあらときかれらはわたしがしゅであることをさとる。

30ひとよ、あなたのたみ人々ひとびとは、かきのかたわら、いえ入口いりぐちで、あなたのことろんじ、たがいにかたりあってう、『さあ、われわれは、どんな言葉ことばしゅからるかをこう』と。 31かれらはたみるようにあなたのところ、わたしのたみのようにあなたのまえして、あなたの言葉ことばく。しかしかれらはそれをおこなわない。彼等かれら口先くちさきではおおくのあいあらわすが、そのこころにおもむいている。 32よ、あなたはかれらには、うつくしいこえあいうたをうたうもののように、また楽器がっきをよくそうするもののようにおもわれる。かれらはあなたの言葉ことばくが、それをおこなおうとはしない。 33このことおことき――これはかならおこる――そのときかれらのなかにひとりの預言者よげんしゃがいたことをかれらはさとる」。

第三四章

1しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、イスラエルの牧者ぼくしゃたちにかって預言よげんせよ。預言よげんしてかれ牧者ぼくしゃえ、しゅなるかみはこうわれる、わざわいなるかな、自分じぶん自身じしんやしなうイスラエルの牧者ぼくしゃ牧者ぼくしゃれをやしなうべきものではないか。 3ところが、あなたがたは脂肪しぼうべ、毛織物けおりものをまとい、えたものをほふるが、れをやしなわない。 4あなたがたはよわったものつよくせず、んでいるものをいやさず、きずついたものをつつまず、まよものかえらせず、うせたものたずねず、かれらを手荒てあらく、きびしくおさめている。 5かれらは牧者ぼくしゃがないためにり、のもろもろのけもののえじきになる。 6わがひつじらされている。かれらはもろもろのやまと、もろもろのたかおかにさまよい、わがひつじ全面ぜんめんらされているが、これをさがものもなく、たずねるものもない。

7それゆえ、牧者ぼくしゃよ、しゅ言葉ことばけ。 8しゅなるかみわれる、わたしはきている。わがひつじはかすめられ、わがひつじのもろもろのけもののえじきとなっているが、その牧者ぼくしゃはいない。わが牧者ぼくしゃはわがひつじたずねない。牧者ぼくしゃ自身じしんやしなうが、わがひつじやしなわない。 9それゆえ牧者ぼくしゃらよ、しゅ言葉ことばけ。 10しゅなるかみはこうわれる、よ、わたしは牧者ぼくしゃらのてきとなり、わたしのひつじかれらのもとめ、かれらにわたしのれをやしなうことをやめさせ、ふたた牧者ぼくしゃ自身じしんやしなわせない。またわがひつじかれらのくちからすくって、かれらの食物しょくもつにさせない。

11しゅなるかみはこうわれる、よ、わたしは、わたしみずからわがひつじたずねて、これをさがす。 12牧者ぼくしゃがそのひつじったとき、そのひつじれをさがすように、わたしはわがひつじさがし、くもくらやみのった、すべてのところからこれをすくう。 13わたしはかれらをもろもろのたみなかからみちびし、もろもろのくにからあつめて、かれらのくにたずされ、イスラエルのやまうえいずみのほとり、またくにのうちのひとむすべてのところでこれをやしなう。 14わたしは牧場まきばかれらをやしなう。その牧場まきばはイスラエルのたかやまにあり、そのところかれらはひつじのおりにし、イスラエルの山々やまやまうええた牧場まきばくさう。 15わたしはみずからわがひつじい、これをさせるとしゅなるかみわれる。 16わたしは、うせたものをたずね、まよたものをかえし、きずついたものをつつみ、よわったものをつよくし、えたものとつよいものとは、これを監督かんとくする。わたしは公平こうへいをもってかれらをやしなう。

17しゅなるかみはこうわれる、あなたがた、わがれよ、よ、わたしはひつじひつじとのあいだ雄羊おひつじやぎとのあいだをさばく。 18あなたがたは牧場まきばくさい、そのくさのこりをあしみ、またんだみずみ、そののこりをあしにごすが、これは、あまりのことではないか。 19わがひつじはあなたがたが、あしんだものをい、あなたがたのあしにごしたものを、まなければならないのか。

20それゆえ、しゅなるかみはこうかれらにわれる、よ、わたしはえたひつじと、やせたひつじとのあいだをさばく。 21あなたがたは、わきとかたとをもってし、つのをもって、すべてよわものき、ついにかれらをそとらした。 22それゆえ、わたしはわがれをたすけて、ふたたびかすめさせず、ひつじひつじとのあいだをさばく。 23わたしはかれらのうえにひとりの牧者ぼくしゃてる。すなわちわがしもべダビデである。かれかれらをやしなう。かれかれらをやしない、かれらの牧者ぼくしゃとなる。 24しゅなるわたしはかれらのかみとなり、わがしもべダビデはかれらのうちにあってきみとなる。しゅなるわたしはこれをう。

25わたしはかれらと平和へいわ契約けいやくむすび、くにうちから野獣やじゅうはらう。かれらはこころやすんじて荒野あらのみ、もりなかねむる。 26わたしはかれらおよびわがやま周囲しゅうい所々ところどころ祝福しゅくふくし、季節きせつにしたがってあめらす。これは祝福しゅくふくあめとなる。 27むすび、産物さんぶつす。かれらはこころやすんじてそのくににおり、わたしがかれらのくびきのぼうくだき、かれらを奴隷どれいとしたものからすくときかれらはわたしがしゅであることをさとる。 28かれらはかさねて、もろもろの国民こくみんにかすめられることなく、けものかれらをうことはない。かれらはこころやすんじてみ、かれらをおそれさせるものはない。 29わたしはかれらのために、栽培さいばいじょあたえる。かれらはかさねて、くにのききんにほろびることなくかさねてしょ国民こくみんのはずかしめをけることはない。 30かれらはそのかみしゅなるわたしがかれらとともにおり、かれらイスラエルのいえが、わがたみであることをさとると、しゅなるかみわれる。 31あなたがたはわがひつじ、わが牧場まきばひつじである。わたしはあなたがたのかみであると、しゅなるかみわれる」。

第三五章

1しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、あなたのかおをセイルやまけ、これにたいして預言よげんし、 3これにえ。しゅなるかみはこうわれる、セイルやまよ、よ、わたしはあなたをてきとし、わたしのをあなたにかってべ、あなたをまったあらし、 4あなたの町々まちまちほろぼす。あなたはれはてる。そしてわたしがしゅであることをさとる。 5あなたはかぎりない敵意てきいをいだいて、イスラエルの人々ひとびとをそのわざわいときおわりの刑罰けいばつときに、つるぎのわたした。 6それゆえ、しゅなるかみわれる、わたしはきている。わたしはあなたをにわたす。はあなたをいかける。あなたにはのとががあるゆえ、はあなたをいかける 7わたしはセイルやままったあらし、そこにするものち、 8その山々やまやまころされたものたす。つるぎでころされたものが、あなたのもろもろのおか、もろもろのたに、もろもろのくぼたおれる。 9わたしはあなたを、永遠えいえんとし、あなたの町々まちまちにはものがなくなる。そしてあなたがたは、わたしがしゅであることをさとる。

10あなたはう、『これら二つの国民こくみん、二つのくにはわたしのもの、われわれはこれをよう』と。しかししゅはそこにおられる。 11それゆえ、しゅなるかみわれる、わたしはきている。あなたがかれらをにくんで、かれらにしめしたいかりと、ねたみにしたがって、わたしはあなたをあつかう。わたしがあなたをさばくとき、わたし自身じしんをあなたにしめす。 12あなたがイスラエルの山々やまやまかって、『これはれはてて、われわれのしょくとなる』とったもろもろのそしりを、しゅなるわたしがいたことをあなたはさとる。 13あなたがたは、わたしにたいしてくちをもってほこり、またわたしにたいして、あなたがたの言葉ことばおおくした。わたしはそれをいた。 14しゅなるかみはこうわれる、ぜんよろこびのために、わたしはあなたをとする。 15あなたが、イスラエルのいえぎょうれるのをよろこんだように、わたしはあなたに、そのようにする。セイルやまよ、あなたはとなる。エドムもすべてそのようになる。そのときかれらは、わたしがしゅであることをさとるようになる。

第三六章

1ひとよ、イスラエルの山々やまやま預言よげんしてえ。イスラエルの山々やまやまよ、しゅ言葉ことばけ。 2しゅなるかみはこうわれる、てきはあなたがたについてう、『ああ、むかしたかところが、われわれのものとなった』と。 3それゆえ、あなたは預言よげんしてえ。しゅなるかみはこうわれる、かれらはあなたがたをあらし、四方しほうからあなたがたをほろぼしたので、あなたがたは国民こくみん所有しょゆうとなり、またたみわるいうわさとなった。 4それゆえ、イスラエルの山々やまやまよ、しゅなるかみ言葉ことばけ。しゅなるかみは、やまと、おかと、くぼと、たにと、ほろびたあとと、ひとてた町々まちまち、すなわちその周囲しゅういにあるしょ国民こくみんのこったものにかすめられ、あざけられるようになったものに、こうわれる。 5しゅなるかみはこうわれる、わたしはねたみのほのおをもって、国民こくみんとエドム全国ぜんこくとにたいしてう、かれらはこころゆくまでよろこび、こころほこってわが自分じぶん所有しょゆうとし、これをうばい、かすめたものである。 6それゆえ、あなたはイスラエルのこと預言よげんし、やまと、おかと、くぼと、たにとにえ。しゅなるかみはこうわれる、よ、あなたがたはしょ国民こくみんのはずかしめをけたので、わたしはねたみといかりとをもってかたる。 7それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、わたしはちかってう、あなたがたの周囲しゅういしょ国民こくみんかならずはずかしめをける。

8しかしイスラエルの山々やまやまよ、あなたがたはえだし、わがたみイスラエルのためにむすぶ。このことるのはちかい。 9よ、わたしはあなたがたにのぞみ、あなたがたをかえりみる。あなたがたはたがやされ、たねをまかれる。 10わたしはあなたがたのうえひとをふやす。これはことごとくイスラエルのいえものとなり、町々まちまちにはひとみ、あとなおされる。 11わたしはあなたがたのうえひとけものとをふやす。かれらはふえて、む。わたしはあなたがたのうえに、むかしのようにひとませ、はじめのときよりも、まさるめぐみをあなたがたにほどこす。そのときあなたがたは、わたしがしゅであることをさとる。 12わたしはわがたみイスラエルの人々ひとびとをあなたがたのうえあゆませる。かれらはあなたがたを所有しょゆうし、あなたがたはそのぎょうとなり、あなたがたはかさねてかれらにのないなげきをさせない。 13しゅなるかみはこうわれる、かれらはあなたがたにかって、『あなたはひとい、あなたのたみのないなげきをさせる』とう。 14あなたはもはやひとわない。あなたのたみかさねてのないなげきをさせることはないと、しゅなるかみわれる。 15わたしはかさねてしょ国民こくみんのはずかしめをあなたにかせない。あなたはかさねて、もろもろのたみのはずかしめをけることはなく、あなたのたみかさねてつまずかせることはないと、しゅなるかみわれる」。

16しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 17ひとよ、むかし、イスラエルのいえが、自分じぶんくにんだとき、かれらはおのれのおこないとわざとをもって、これをけがした。そのおこないは、わたしのまえには、けがれにあるおんなけがれのようであった。 18かれらがくにながし、またその偶像ぐうぞうをもって、くにけがしたため、わたしはわがいかりをかれらのうえそそぎ、 19かれらをしょ国民こくみんなからしたので、かれらは国々くにぐになかった。わたしはかれらのおこないと、わざとにしたがって、かれらをさばいた。 20かれらがそのくところの国々くにぐにったとき、わがせいなるけがした。これは人々ひとびとかれらについて『これはしゅたみであるが、そのくにからものである』とったからである。 21しかしわたしはイスラエルのいえが、そのくところのしょ国民こくみんなかけがしたわがせいなるしんだ。

22それゆえ、あなたはイスラエルのいええ。しゅなるかみはこうわれる、イスラエルのいえよ、わたしがすることはあなたがたのためではない。それはあなたがたがったしょ国民こくみんなかけがした、わがせいなるのためである。 23わたしはしょ国民こくみんなかけがされたもの、すなわち、あなたがたがかれらのなかけがした、わがおおいなるせいなることをしめす。わたしがあなたがたによって、かれらのまえに、わたしのせいなることをしめときしょ国民こくみんはわたしがしゅであることをさとると、しゅなるかみわれる。 24わたしはあなたがたをしょ国民こくみんなかからみちびし、万国ばんこくからあつめて、あなたがたのくにかせる。 25わたしはきよみずをあなたがたにそそいで、すべてのけがれからきよめ、またあなたがたを、すべての偶像ぐうぞうからきよめる。 26わたしはあたらしいこころをあなたがたにあたえ、あたらしいれいをあなたがたのうちさづけ、あなたがたのにくから、いしこころのぞいて、にくこころあたえる。 27わたしはまたわがれいをあなたがたのうちにいて、わがさだめにあゆませ、わがおきてをまもってこれをおこなわせる。 28あなたがたは、わたしがあなたがたの先祖せんぞあたえたんで、わがたみとなり、わたしはあなたがたのかみとなる。 29わたしはあなたがたをそのすべてのけがれからすくい、穀物こくもつびよせてこれをし、ききんをあなたがたにのぞませない。 30またわたしはと、田畑たはた作物さくもつとをおおくする。あなたがたはかさねてしょ国民こくみんあいだに、ききんのはずかしめをけることがない。 31そのときあなたがたは自身じしんしきおこないと、からぬわざとをおぼえて、そのつみと、そのにくむべきこととのために、みずからうらむ。 32わたしがなすことはあなたがたのためではないと、しゅなるかみわれる。あなたがたはこれをれ。イスラエルのいえよ、あなたがたは自分じぶんのおこないをじてやむべきである。

33しゅなるかみはこうわれる、わたしは、あなたがたのすべてのつみきよめるに、町々まちまちひとませ、そのあとなおす。 34れたは、人々ひとびとえたのにきかえてたがやされる。 35そこで人々ひとびとう、『このれたは、エデンのそののようになった。れ、ほろび、くずれた町々まちまちは、堅固けんごになり、ひとところとなった』と。 36あなたがたの周囲しゅういのこったしょ国民こくみんしゅなるわたしがくずれたところなおし、れたところにものをえたということをさとるようになる。しゅなるわたしがこれをい、これをなすのである。

37しゅなるかみはこうわれる、イスラエルのいえは、わたしがつぎのことをかれらのためにするように、わたしにもとめるべきである。すなわちひとれのようにふやすこと、 38すなわち犠牲ぎせいのためのれのように、エルサレムのいわれのようにすることである。こうしてれた町々まちまちひとれでちる。そのとき人々ひとびとは、わたしがしゅであることをさとるようになる」。

第三七章

1しゅがわたしにのぞみ、しゅはわたしをしゅれいたしてかせ、たになかにわたしをかれた。そこにはほねちていた。 2かれはわたしにたに周囲しゅういきめぐらせた。よ、たにめんには、はなはだおおくのほねがあり、みないたくれていた。 3かれはわたしにわれた、「ひとよ、これらのほねは、かえることができるのか」。わたしはこたえた、「しゅなるかみよ、あなたはごぞんじです」。 4かれはまたわたしにわれた、「これらのほね預言よげんして、え。れたほねよ、しゅ言葉ことばけ。 5しゅなるかみはこれらのほねにこうわれる、よ、わたしはあなたがたのうちにいきれて、あなたがたをかす。 6わたしはあなたがたのうえすじあたえ、にくしょうじさせ、かわでおおい、あなたがたのうちにいきあたえてかす。そこであなたがたはわたしがしゅであることをさとる」。

7わたしはめいじられたように預言よげんしたが、わたしが預言よげんしたときこえがあった。よ、うごおとがあり、ほねほねあつまってあいつらなった。 8わたしがていると、そのうえすじができ、にくしょうじ、かわがこれをおおったが、いきはそのなかになかった。 9ときかれはわたしにわれた、「ひとよ、いき預言よげんせよ、いき預言よげんしてえ。しゅなるかみはこうわれる、いきよ、四方しほうからいてて、このころされたものたちのうえき、かれらをかせ」。 10そこでわたしがめいじられたように預言よげんすると、いきはこれにはいった。するとかれらはき、そのあしち、はなはだおおいなる群衆ぐんしゅうとなった。

11そこでかれはわたしにわれた、「ひとよ、これらのほねはイスラエルの全家ぜんかである。よ、かれらはう、『われわれのほねれ、われわれののぞみはき、われわれはてる』と。 12それゆえかれらに預言よげんしてえ。しゅなるかみはこうわれる、わがたみよ、よ、わたしはあなたがたのはかひらき、あなたがたをはかからとりあげて、イスラエルのにはいらせる。 13わがたみよ、わたしがあなたがたのはかひらき、あなたがたをそのはかからとりあげるとき、あなたがたは、わたしがしゅであることをさとる。 14わたしがわがれいを、あなたがたのうちにいて、あなたがたをかし、あなたがたをその安住あんじゅうさせるとき、あなたがたは、しゅなるわたしがこれをい、これをおこなったことをさとると、しゅわれる」。

15しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 16ひとよ、あなたは一ぽんり、そのうえに『ユダおよびそのともであるイスラエルの子孫しそんのために』とき、また一ぽんって、そのうえに『ヨセフおよびそのともであるイスラエルの全家ぜんかのために』とけ。これはエフライムのである。 17あなたはこれらをわせて、一つのとなせ。これらはあなたので一つになる。 18あなたのたみ人々ひとびとがあなたにかって、『これはなんのことであるか、われわれにしめしてくれないか』とときは、 19これにえ、しゅなるかみはこうわれる、よ、わたしはエフライムのにあるヨセフと、そのともであるイスラエルの部族ぶぞくり、これをユダのわせて、一つのとなす。これらはわたしので一つとなる。 20あなたが文字もじいたが、かれらのまえで、あなたのにあるとき、 21あなたはかれらにえ。しゅなるかみは、こうわれる、よ、わたしはイスラエルの人々ひとびとを、そのった国々くにぐにからし、四方しほうからかれらをあつめて、そのにみちびき、 22そのかれらを一つのたみとなしてイスラエルの山々やまやまにおらせ、ひとりのおうかれ全体ぜんたいおうとなり、かれらはかさねて二つの国民こくみんとならず、ふたたび二つのくにわかれない。 23かれらはまた、その偶像ぐうぞうと、そのにくむべきことどもと、もろもろのとがとをもって、けがすことはない。わたしはかれらを、そのおかしたすべての背信はいしんからすくして、これをきよめる。そしてかれらはわがたみとなり、わたしはかれらのかみとなる。

24わがしもべダビデはかれらのおうとなる。かれらすべてのもののために、ひとりの牧者ぼくしゃつ。かれらはわがおきてにあゆみ、わがさだめをまもっておこなう。 25かれらはわがしもべヤコブに、わたしがあたえたむ。これはあなたがたの先祖せんぞんだところである。そこにかれらと、そのらと、その子孫しそんとが永遠えいえんみ、わがしもべダビデが、永遠えいえんかれらのきみとなる。 26わたしはかれらと平和へいわ契約けいやくむすぶ。これはかれらの永遠えいえん契約けいやくとなる。わたしはかれらを祝福しゅくふくし、かれらをふやし、わが聖所せいじょ永遠えいえんかれらのなかく。 27わがすみかはかれらとともにあり、わたしはかれらのかみとなり、かれらはわがたみとなる。 28そしてわが聖所せいじょ永遠えいえんに、かれらのうちにあるようになるとき、しょ国民こくみんしゅなるわたしが、イスラエルを聖別せいべつするものであることをさとる」。

第三八章

1しゅ言葉ことばがわたしにのぞんだ、 2ひとよ、メセクとトバルの大君おおぎみであるマゴグののゴグに、あなたのかおけ、これにたいして預言よげんして、 3え。しゅなるかみはこうわれる、メセクとトバルの大君おおぎみであるゴグよ、よ、わたしはあなたのてきとなる。 4わたしはあなたをきもどし、あなたのあごにかぎをかけて、あなたと、あなたのすべての軍勢ぐんぜいと、うまと、騎兵きへいとをす。かれらはみな武具ぶぐをつけ、大盾おおだて小盾こだてち、すべてつるぎをとるもの大軍たいぐんである。 5ペルシャ、エチオピヤ、プテはかれらとともにおり、みなたてとかぶとをつ。 6ゴメルとそのすべての軍隊ぐんたいきたはてのベテ・トガルマと、そのすべての軍隊ぐんたいなど、おおくのたみもあなたとともにおる。

7あなたはそなえをなせ。あなたとあなたのところあつまった軍隊ぐんたいは、みなそなえをなせ。そしてあなたはかれらの保護ほごしゃとなれ。 8おおくののち、あなたはあつめられ、おわりのねんにあなたはたたかいから回復かいふくされた、すなわちおおくのたみなかから、人々ひとびとあつめられたかい、ひさしくれすたれたイスラエルの山々やまやまかってすすむ。その人々ひとびと国々くにぐにからみちびされて、みなやすらかにんでいる。 9あなたはそのすべての軍隊ぐんたいおよびおおくのたみひきいてのぼり、暴風ぼうふうのようにすすみ、くものようにをおおう。

10しゅなるかみはこうわれる、そのに、あなたのこころおもいがおこり、わるはかりごとをくわだてて、 11う、『わたしは無防備むぼうび村々むらむらのぼり、おだやかにしてやすらかにたみ、すべていしがきもなく、かんもんもないものどもをめよう』と。 12そしてあなたはものうばい、ものをかすめ、いまひとむようになっているあとめ、また国々くにぐにからあつまってきて、中央ちゅうおうみ、家畜かちくざいとをたみめようとする。 13シバ、デダン、タルシシの商人しょうにん、およびそのもろもろの村々むらむらはあなたにう、『あなたはものうばうためにたのか。ものをかすめるために軍隊ぐんたいあつめたのか。あなたは金銀きんぎんり、家畜かちくざいとをりあげ、おおいにものうばおうとするのか』と。

14それゆえ、ひとよ、ゴグに預言よげんしてえ。しゅなるかみはこうわれる、わがたみイスラエルのやすらかにむそのに、あなたはちあがり、 15きたはてのあなたのところからる。おおくのたみはあなたとともにおり、みなうまり、その軍隊ぐんたいおおきく、その兵士へいしつよい。 16あなたはわがたみイスラエルにめのぼり、くものようにをおおう。ゴグよ、おわりのにわたしはあなたを、わがくにめきたらせ、あなたをとおして、わたしのせいなることをしょ国民こくみんまえにあらわして、かれらにわたしをらせる。

17しゅなるかみはこうわれる、わたしがむかし、わがしもべイスラエルの預言者よげんしゃたちによってかたったのは、あなたのことではないか。すなわちかれらは、そのころとしひさしく預言よげんして、わたしはあなたをおくって、かれらをめさせるとったではないか。 18しかししゅなるかみわれる、その、すなわちゴグがイスラエルのに、わがいかりはあらわれる。 19わたしは、わがねたみと、えたついかりとをもってう。そのにはかならずイスラエルのに、おおいなる震動しんどうがあり、 20うみうおそらとりけもの、すべてのうもの、のおもてにあるすべてのひとは、わがまえふるえる。また山々やまやまはくずれ、がけはち、すべてのいしがきはたおれる。 21しゅなるかみわれる、わたしはゴグにたいし、すべてのおそれをびよせる。すべてのひとのつるぎは、その兄弟きょうだいけられる。 22わたしは疫病えきびょう流血りゅうけつとをもってかれをさばく。わたしはみなぎるあめと、ひょうと、と、硫黄いおうとを、かれとその軍隊ぐんたいおよびかれともにおるおおくのたみうえらせる。 23そしてわたしはわたしのおおいなることと、わたしのせいなることとを、おおくの国民こくみんしめす。そしてかれらはわたしがしゅであることをさとる。

第三九章

1ひとよ、ゴグにかって預言よげんしてえ。しゅなるかみはこうわれる、メセクとトバルの大君おおぎみであるゴグよ、よ、わたしはあなたのてきとなる。 2わたしはあなたをきもどし、あなたをしやり、きたはてからのぼらせ、イスラエルの山々やまやまみちびき、 3あなたのひだりからゆみおとし、みぎからおとさせる。 4あなたとあなたのすべての軍隊ぐんたいおよびあなたとともにいるたみたちは、イスラエルの山々やまやまたおれる。わたしはあなたを、諸種しょしゅ猛禽もうきん野獣やじゅうとにあたえてわせる。 5あなたはおもてたおれる。わたしがこれをったからであると、しゅなるかみわれる。 6わたしはゴグと、海沿うみぞいの国々くにぐにやすらかにものたいしておくり、かれらにわたしがしゅであることをさとらせる。

7わたしはわがせいなるを、わがたみイスラエルのうちにらせ、かさねてわがせいなるけがさせない。しょ国民こくみんはわたしがしゅ、イスラエルの聖者せいじゃであることをさとる。 8しゅなるかみわれる、よ、これはる、かなら成就じょうじゅする。これはわたしがったである。 9イスラエルの町々まちまちものて、武器ぶきすなわち大盾おおだて小盾こだてゆみやり、およびやりなどをやし、き、七ねんあいだこれをやす。 10かれらはかららず、もりかららず、武器ぶきやし、自分じぶんをかすめたものをかすめ、自分じぶんものうばったものうばうと、しゅなるかみわれる。

11その、わたしはイスラエルのうちに、墓地ぼちをゴグにあたえる。これはたびびとのたににあってうみひがしにある。これはたびびとをさまたげる。そこにゴグとその民衆みんしゅうめるからである。これをハモン・ゴグのたにづける。 12イスラエルのいえはこれをめて、きよめるために七かげつついやす。 13くにのすべてのたみはこれをめ、これによってたかめる。これはわがさかえをあらわであると、しゅなるかみわれる。 14かれらは人々ひとびとえらんで、えずくになかきめぐらせ、のおもてにのこっているものめて、これをきよめさせる。七かげつおわりにかれらはたずねる。 15くにきめぐるものきめぐって、ひとほねとき死人しにんめるものが、これをハモン・ゴグのたにめるまで、そのかたわらに、しるべててく。 16(ハモナのまちもそこにある。)こうしてかれらはそのくにきよめる。

17しゅなるかみはこうわれる、ひとよ、諸種しょしゅとりけものとにえ、みなあつまってこい。わたしがおまえたちのためにそなえた犠牲ぎせい、すなわちイスラエルの山々やまやまうえにある、おおいなる犠牲ぎせいに、四方しほうからあつまり、そのにくい、そのめ。 18おまえたちは勇士ゆうしにくい、きみたちのめ。雄羊おひつじ小羊こひつじやぎ、雄牛おうしなどすべてバシャンのえたけものえ。 19わたしがおまえたちのためにそなえた犠牲ぎせいは、きるまでその脂肪しぼうべ、うまでめ。 20おまえたちはわが食卓しょくたくについてうまと、騎手きしゅと、勇士ゆうしと、もろもろの戦士せんしとをきるほどべると、しゅなるかみわれる。

21わたしはわが栄光えいこうしょ国民こくみんしめす。すべての国民こくみんはわたしがおこなったさばきと、わたしがかれらのうえくわえたとをる。 22このからのち、イスラエルのいえはわたしがかれらのかみしゅであることをさとるようになる。 23またしょ国民こくみんはイスラエルのいえが、そのあくによってとらうつされたことをさとる。かれらがわたしにそむいたので、わたしはわがかおかれらにかくし、かれらをそのてきわたした。それでかれらはみなつるぎにたおれた。 24わたしはかれらのけがれと、とがとにしたがって、かれらをあつかい、わたしのかおかれらにかくした。

25それゆえ、しゅなるかみはこうわれる、いまわたしはヤコブの幸福こうふくをもとにかえし、イスラエルの全家ぜんかをあわれみ、わがせいなるのために、ねたみをおこす。 26かれらは、そのくにやすらかにみ、だれもこれをおそれさせるものがないようになったとき自分じぶんはじと、わたしにかってなした反逆はんぎゃくとをわすれる。 27わたしがかれらをしょ国民こくみんなかからかえらせ、そのてきくにからあつめ、かれらによって、わたしのせいなることを、おおくの国民こくみんまえしめとき 28かれらは、わたしがかれらのかみしゅであることをさとる。これはわたしがかれらをしょ国民こくみんのうちにうつし、またこれをそのくにあつめたからである。わたしはそのひとりをも、国々くにぐにのうちにのこすことをしない。 29わたしは、わがれいをイスラエルのいえそそときかさねてわがかおかれらにかくさないと、しゅなるかみわれる」。

第四〇章

1われわれがとらうつされてから二十五ねんみやこやぶられてのち十四ねん、そのねんはじめのつきの十、そのしゅがわたしにのぞみ、わたしをかのところたずさえてった。 2すなわちかみまぼろしのうちに、わたしをイスラエルのたずさえてって、非常ひじょうたかやまうえにおろされた。そのやまうえに、わたしと相対あいたいして、一つのまちのような建物たてものがあった。 3かみがわたしをそこにたずさえてかれると、よ、ひとりのひとがいた。その姿すがた青銅せいどうかたちのようで、あさのなわと、はかりざおとをってもんっていた。 4そのひとはわたしにった、「ひとよ、みみき、わたしがあなたにしめす、すべてのことこころにとめよ。あなたをここにたずさえてたのは、これをあなたにしめすためである。あなたのることを、ことごとくイスラエルのいえげよ」。

5よ、みやそと周囲しゅういに、かきがあり、そのひとに六キュビトのはかりざおがあった。そのキュビトは、おのおの一キュビトとひとはばとである。かれが、そのかきのあつさをはかると、一さおあり、たかさも一さおあった。 6かれひがしきのもんき、その階段かいだんのぼって、もん敷居しきいはかると、そのあつさは一さおあり、 7そのしょながさ一さお、はば一さお、しょと、しょとのあいだは五キュビトあり、うちもんろうのかたわらのもん敷居しきいは一さおあった。 8もんろうはかると八キュビトあり、 9そのわきばしらは二キュビト、もんろう内側うちがわにあった。 10ひがしきのもんしょは、こなたに三つ、かなたに三つあり、三つともおな寸法すんぽうである。わきばしらもまた、こなたかなたともにおな寸法すんぽうである。 11もん入口いりぐちひろさをはかると十キュビトあり、もんながさは十三キュビトあった。 12しょまえさかいは一キュビト、かなたのさかいも一キュビトで、しょは、こなたかなたともに六キュビトあった。 13かれがまたこのしょうらから、かのしょうらまで、もんはかると、入口いりぐちから入口いりぐちまで二十五キュビトあった。 14かれがまたろうはかると二十キュビトあり、もんろう周囲しゅういは、すべてにわである。 15入口いりぐちもんまえからうちもんろうまえまで五十キュビトあり、 16しょと、もん内側うちがわ周囲しゅういわきばしらとにまどがあり、ろう内側うちがわ周囲しゅういにも、同様どうようまどがあり、わきばしらには、しゅろがあった。

17かれがまたわたしをそとにわたずされると、よ、にわ周囲しゅういもうけたしつと、敷石しきいしとがあり、敷石しきいしうえに三十のしつがあった。 18敷石しきいしもんのわきにあり、もんおなながさで、これはした敷石しきいしである。 19かれしたもんうちまえから、内庭うちにわそとまえまでの距離きょりはかると、百キュビトあった。

20またかれはわたしにさきだってきたった。よ、そこにそとにわぞくするきたきのもんがあった。かれはそのながさとはばとをはかった。 21そのしょが、こなたに三つ、かなたに三つあり、またわきばしらろうとがあった。これらははじめのもんおな寸法すんぽうで、ながさは五十キュビト、はばは二十五キュビトである。 22そのまどと、ろうと、しゅろとは、ひがしきのもんにあるものとおな寸法すんぽうである。そして七だん階段かいだんて、それにのぼると、ろう内側うちがわにあった。 23内庭うちにわもんきたひがしもんかっていた。かれもんからもんまでをはかると、百キュビトあった。

24かれがまたわたしをみなみかせると、よ、みなみきのもんがあった。そのわきばしらろうはかると、ほかおな寸法すんぽうであった。 25これと、そのろう周囲しゅういとに、まどのようなまどがあって、そのながさは五十キュビト、はばは二十五キュビトあった。 26これをのぼるのに七だん階段かいだんがあり、そのろう内側うちがわにあった。そのわきばしらうえには、こなたに一つ、かなたに一つのしゅろがあった。 27内庭うちにわにはみなみきのもんがあり、もんからもんまでみなみほうはかると、百キュビトあった。

28かれがわたしをみなみもんから内庭うちにわにはいらせ、みなみもんはかると、さきのものと、おな寸法すんぽうであった。 29そのしょと、わきばしらと、ろうとは、のものとおな寸法すんぽうで、そのもんと、ろう周囲しゅういとにはまどがあり、もんながさは五十キュビト、はばは二十五キュビトであった。 30周囲しゅういろうがあって、そのながさは二十五キュビト、はばは五キュビトである。 31そのろうそとにわめんして、わきばしらうえにしゅろがあり、その階段かいだんは八だんであった。

32かれはまたわたしを内庭うちにわひがしほうたずさえてって、もんはかった。それはほかおな寸法すんぽうであった。 33そのしょと、わきばしらと、ろうとは、ほかおな寸法すんぽうで、そのもんと、そのろう周囲しゅういとにまどがあり、もんながさは五十キュビト、はばは二十五キュビトである。 34そのろうそとにわめんし、そのわきばしらうえには、こなたかなたに、しゅろがあり、その階段かいだんは八だんであった。

35かれがまたわたしをきたもんたずさえてって、これをはかると、それはほかおな寸法すんぽうであった。 36そのしょと、わきばしらと、ろうとは、ほかおな寸法すんぽうで、その周囲しゅういまどがあり、もんながさは五十キュビト、はばは二十五キュビトである。 37そのろうそとにわめんし、そのわきばしらうえには、こなたかなたに、しゅろがあり、その階段かいだんは八だんであった。

38もんろうのあるしつがあって、そこは燔祭はんさいものあらところである。 39もんろうに、こなたに二つのだい、かなたに二つのだいがあり、そのうえで、燔祭はんさい罪祭ざいさい愆祭けんさいものをほふるのであった。 40きたもん入口いりぐちにあるろうそと片側かたがわに、二つのだいがあり、もんろうがわにも、二つのだいがあり、 41もんのかたわら、内側うちがわに四つのだい外側そとがわに四つのだいがあって、わせて八つのだいである。そのうえで、犠牲ぎせいものをほふるのである。 42そこにまた燔祭はんさいのために四つのいしだいがあり、そのながさは一キュビトはんはばは一キュビトはんたかさは一キュビト、そのうえ燔祭はんさいおよび犠牲ぎせいをほふるうつわくのである。 43うち周囲しゅういに、ひとはばくぎちつけてあって、そなものにくは、だいうえかれるのである。

44かれはまたわたしを、そとから内庭うちにわれてはいった。よ、内庭うちにわに二つのしつがあり、一つはきたもんのかたわらにあってみなみかい、一つはみなみもんのかたわらにあって、きたかっていた。 45かれはわたしにった、このみなみきのしつは、みやまも祭司さいしのためのもの、 46またきたきのしつは、祭壇さいだんまも祭司さいしのためのものである。そのひとたちは、レビの子孫しそんのうちのザドクの子孫しそんであって、しゅちかつかえるものたちである。 47そしてかれにわはかると、そのながさは百キュビト、はばも百キュビトで四かくである。みやまえには祭壇さいだんがあった。

48かれがわたしをみやろうれてって、ろうわきばしらはかると、こなたも五キュビト、かなたも五キュビトであり、もんはばは十四キュビトである。もんかべは、こなたも三キュビト、かなたも三キュビトである。 49ろうながさは二十キュビト、はばは十二キュビトであり、十の階段かいだんによってのぼるのである。わきばしら沿って、こなたに一つ、かなたに一つのはしらがあった。

第四一章

1かれがわたしを拝殿はいでんれてって、わきばしらはかると、こなたのはばも六キュビト、かなたのはばも六キュビトあった。 2そのはばは十キュビト、のわきのかべは、こなたも五キュビト、かなたも五キュビトあった。かれはまた拝殿はいでんながさをはかると四十キュビト、そのはばは二十キュビトあった。 3かれがまたうちにはいって、わきばしらはかると、それは二キュビトあり、はばは六キュビト、のわきのかべは七キュビトあった。 4かれはまた拝殿はいでんおくしつながさをはかると二十キュビト、はばも二十キュビトあった。そしてかれはわたしに、これは至聖所しせいじょであるとった。

5かれみやかべはかると、そのあつさは六キュビトあり、みや周囲しゅうい脇間わきまひろさは、四方しほうおのおの四キュビトあり、 6脇間わきまは、しつうえしつがあって三かいになり、各階かくかいに三十のしつがある。みや周囲しゅういかべには、脇間わきまをささえる突起とっきがあった。これは脇間わきまが、みやかべそのものによってささえられないためである。 7脇間わきまは、みや周囲しゅうい各階かくかいにある突起とっきにつれて、かいかさねてうえにいくにしたがってひろくなり、みや外部がいぶ階段かいだんうえつうじ、一かいから三かいへは、二かいをとおってのぼるのである。 8わたしはまたみや周囲しゅういたかところのあるのをた。脇間わきまもといはかると、六キュビトの一さおあった。 9脇間わきまそとかべあつさは五キュビト、あきになっているたかところは五キュビトあった。みやたかところと、 10にわしつあいだには、みや周囲しゅういに、ひろさ二十キュビトのところがあった。 11脇間わきまは、あきになっているたかところかってひらけ、一つのきたかい、一つのみなみかっていた。そのあきになっているところはばは、周囲しゅうい五キュビトであった。

12西にしほうみやにわめんした建物たてものは、はば七十キュビト、その建物たてもの周囲しゅういかべあつさは五キュビト、ながさは九十キュビトであった。

13かれみやはかると、そのながさは百キュビトあり、そのにわ建物たてものと、そのかべながさ百キュビト、 14またみやひがしめんしたところにわとのはばは百キュビトであった。

15かれ西にしほうにわめんした建物たてものと、そのかべながさをはかると、かなた、こなたともに百キュビトであった。みや拝殿はいでんと、内部ないぶしつと、そとろうとには、羽目板はめいたがあった。 16これらの三つのものの周囲しゅういには、すべて引込ひっこわくまどがあり、みや敷居しきいめんして、みや周囲しゅういは、ゆかからまどまで、羽目板はめいたであって、まどには、おおいがあった。 17うわそらところ内室ないしつそとしつともに、羽目板はめいたであった。内室ないしつおよび拝殿はいでん周囲しゅういのすべてのかべには、おなじように彫刻ちょうこくしてあった。 18すなわちケルビムと、しゅろとが彫刻ちょうこくしてあった。ケルブとケルブとのあいだに、しゅろがあり、おのおののケルブには、二つのかおがあり、 19こなたには、しゅろにかって、ひとかおがあり、かなたには、しゅろにかって、わかじしのかおがあり、みや周囲しゅういは、すべてこのように彫刻ちょうこくしてあった。 20ゆかからうえまで、ケルビムと、しゅろとが、かべ彫刻ちょうこくしてあった。

21拝殿はいでんばしらは四かくであった。聖所せいじょまえには、祭壇さいだんたものがあった。 22そのたかさは三キュビト、ながさは二キュビト、はばは二キュビトで、すみと、だいと、かべとは、ともにである。かれはわたしにった、「これはしゅまえにあるつくえである」 23拝殿はいでん聖所せいじょとには、二つのがあり、 24そのには、二つのとびらがあった。すなわち二つのひらである。 25拝殿はいでんには、おのおのにケルビムと、しゅろとが、彫刻ちょうこくしてあって、それはかべ彫刻ちょうこくしたものとおなじである。またそとろうめんして、天蓋てんがいがあり、 26ろうかべには、こなたかなたに引込ひっこまどと、しゅろとがあった。

第四二章

1かれはわたしをきたほう内庭うちにわし、にわかったきたほう建物たてものたいするしつみちびいた。 2北側きたがわにある建物たてものながさは百キュビト、はばは五十キュビトである。 3二十キュビトの内庭うちにわつづいて、そとにわ敷石しきいしめんし、三かいになった廊下ろうかがあった。 4またしつまえはば十キュビト、ながさ百キュビトの通路つうろがあった。そのきたかっていた。 5その建物たてものうえしつは、したしつなかしつよりもせまかった。それは廊下ろうかのために、場所ばしょったためである。 6これらは三かいであって、そとにわはしらのようなはしらたなかった。それでうえしつは、したおよびなかしつよりもせまいのである。 7しつそと沿ってかきがあり、それはしつかってそとにわいたる。そのながさは五十キュビト、 8そとにわしつながさも五十キュビトあった。みやめんするところは百キュビトであった。 9これらのしつしたそとにわからこれにはいるように、東側ひがしがわ入口いりぐちがあった。 10外側そとがわのかきは、そとにわはじまっている。

みなみほうで、にわ建物たてものとのまえに、しつがあった。 11きたきのしつ同様どうように、そのまえ通路つうろがあり、そのながさもはば同様どうようで、その出口でぐちもその配置はいちもその同様どうようである。 12みなみしつしたに、人々ひとびと通路つうろにはいるひがし入口いりぐちがあり、これにたいしてへだてのかきがあった。

13ときかれはわたしにった、「にわめんしたきたしつと、みなみしつとは、せいなるしつであって、しゅちかつかえる祭司さいしたちが、もっとせいなるものをべる場所ばしょである。その場所ばしょかれらは、もっとせいなるもの、すなわち素祭そさい罪祭ざいさい愆祭けんさいのものをかなければならない。その場所ばしょせいだからである。 14祭司さいしたちが、聖所せいじょにはいったときは、そこからそとにわてはならない。かれらはつとめをおこな衣服いふくを、そのところかなければならない。これはせいだからである。かれらは民衆みんしゅうぞくする場所ばしょちかづくまえに、衣服いふくけなければならない」。

15かれらはみやにわ内部ないぶはかえると、ひがしきのもんみちから、わたしをして、みや周囲しゅういはかった。 16かれはかりざおで、東側ひがしがわはかると、はかりざおで五百キュビトあり、 17またてんじて、北側きたがわはかると、はかりざおで五百キュビトあり、 18またてんじて、南側みなみがわはかると、はかりざおで五百キュビトあり、 19またてんじて、西側にしがわはかると、はかりざおで五百キュビトあった。 20このように、四方しほうはかったが、その周囲しゅういに、ながさ五百キュビト、はば五百キュビトのかきがあって、聖所せいじょと、ぞくところとのへだてをなしていた。

第四三章

1そののちかれはわたしをもんみちびいた。もんひがしめんしていた。 2そのときよ、イスラエルのかみ栄光えいこうが、ひがしほうからたが、そのひびきは、大水おおみずひびきのようで、はその栄光えいこうかがやいた。 3わたしがまぼろしようは、かれがこのまちほろぼしにときに、わたしがまぼろし同様どうようで、これはまたわたしがケバルがわのほとりでまぼろしのようであった。それでわたしはかおせた。 4しゅ栄光えいこうが、ひがしほうめんしたもんみちからみやにはいったとき 5れいがわたしをげて、内庭うちにわみちびれると、よ、しゅ栄光えいこうみやちた。

6そのひとがわたしのかたわらにったとき、わたしはひとりのひとが、みやなかからわたしにかたるのをいた。 7かれはわたしにった、「ひとよ、これはわたしのくらいのあるところ、わたしのあしうらところ、わたしが永久えいきゅうにイスラエルの人々ひとびとなかところである。またイスラエルのいえは、たみもそのおうたちも、ふたた姦淫かんいんと、おうたちの死体したいとをもって、わがせいなるけがさない。 8かれらはその敷居しきいを、わが敷居しきいのかたわらにもうけ、その門柱もんちゅうを、わが門柱もんちゅうのかたわらにもうけたので、わたしとかれらとのあいだには、わずかにかべがあるのみである。そしてかれらは、そのおかしたにくむべきことをもって、わがせいなるけがしたので、わたしはいかりをもって、これをほろぼした。 9いまかれらにめいじて姦淫かんいんと、そのおうたちの死体したいを、わたしからとおのぞかせよ。そうしたら、わたしは永久えいきゅうかれらのなかむ。

10ひとよ、みやと、その外形がいけいと、設計せっけいとをイスラエルのいえしめせ。かれらはそのあくじるであろう。 11かれらがそのおかしたすべてのことじたら、かれらに、このみやかた設備せつび出口でぐち入口いりぐち、すべての形式けいしき、すべてのおきて、すべての規定きていしめせ。これをかれらのまえき、かれらにそのすべての規定きていと、おきてとをまもおこなわせよ。 12みや規定きていはこれである。やまいただき四方しほう地域ちいきはみなもっとせいである。よ、これはみや規定きていである。

13祭壇さいだん寸法すんぽうはキュビトですれば、つぎのようである。(そのキュビトは一キュビトとひとはばである。)土台どだいたかさ一キュビト、はば一キュビト、その周囲しゅういふちはんキュビトである。 14祭壇さいだんたかさは、つぎのとおりである。地面じめん土台どだいからしたのかさねまで二キュビト、はばは一キュビト、またちいさいかさねからおおきいかさねまで四キュビト、そのはばは一キュビトである。 15祭壇さいだんは四キュビトで、祭壇さいだんからたかさ一キュビトのつのが四ほんていた。 16ながさ十二キュビト、はば十二キュビトの四角形かくけいである。 17そのかさねは四方しほうともながさ十四キュビト、はば十四キュビトの四角形かくけい、その周囲しゅういふちはばはんキュビト、そのだい四方しほう一キュビト、その階段かいだんひがしめんする」。

18かれはわたしにった、「ひとよ、しゅなるかみはこうわれる、祭壇さいだんて、そのうえ燔祭はんさいをささげ、これにそそには、つぎのことを祭壇さいだんさだめとせよ。 19すなわちしゅなるかみわれる、ザドクの子孫しそんで、わたしにちかつかえるレビびとである祭司さいしには、罪祭ざいさいのために雄牛おうしあたえよ。 20またそのをとって、これを祭壇さいだんの四つのつのと、かさねの四すみと、周囲しゅういふちって、祭壇さいだんきよめ、これをあがなえ。 21あなたはまた罪祭ざいさいうしをとって、これを聖所せいじょそとみやのうちのさだめられたところけ。 22だいにちに、あなたは無傷むきずやぎを、罪祭ざいさいとしてささげよ。すなわち雄牛おうしきよめたように、これで祭壇さいだんきよめよ。 23きよめごとをえたなら、無傷むきず雄牛おうしと、れのなか無傷むきず雄羊おひつじとをささげよ。 24これをしゅまえってきて、祭司さいしらはそのうえしおをまき、これらを燔祭はんさいとしてしゅにささげよ。 25七日なぬかあいだ、あなたは日々ひびやぎを罪祭ざいさいとせよ。また雄牛おうしと、れのなか雄羊おひつじとの無傷むきずのものをととのえ、 26七日なぬかあいだかれらは祭壇さいだんをあがない、これをきよめ、これを聖別せいべつしなければならない。 27かれらがこれらのたしたとき、八日ようかからのちは、祭司さいしたちは、あなたがたの燔祭はんさいと、酬恩祭しゅうおんさいとを祭壇さいだんうえそなえる。そうすれば、わたしは、あなたがたをけいれると、しゅなるかみわれる」。

第四四章

1こうして、かれはわたしをれて、聖所せいじょひがしいているそともんかえると、もんじてあった。 2かれはわたしにった、「このもんじたままにしておけ、ひらいてはならない。ここからだれもはいってはならない。イスラエルのかみしゅが、ここからはいったのだから、これはじたままにしておけ。 3ただきみたるものだけが、このうちし、しゅまえでパンをしょくし、もんろうとおってはいり、またそこからそとよ」。

4かれはまたわたしをれて、きたもんみちからみやまえった。わたしがていると、よ、しゅ栄光えいこうしゅみやちた。わたしがひれすと、 5しゅはわたしにわれた、「ひとよ、しゅみやのすべてのおきてと、そのすべての規定きていとについて、わたしがあなたにげるすべてのことこころをとめ、そそぎ、みみかたむけよ。またみやにはいることをゆるされているものと、聖所せいじょにはいることのできないものとにこころせよ。 6また反逆はんぎゃくいえであるイスラエルのいええ。しゅなるかみは、こうわれる、イスラエルのいえよ、そのにくむべきことをやめよ。 7すなわちあなたがたは、わたしの食物しょくもつである脂肪しぼうとがささげられるときこころにもにくにも、割礼かつれいけない異邦人いほうじんれて、わが聖所せいじょにおらせ、これをけがした。また、もろもろのにくむべきものをもって、わが契約けいやくやぶった。 8あなたがたは、わがせいなるものまもつとめおこたり、かえって異邦人いほうじんてて、わが聖所せいじょつとめまもらせた。

9それゆえ、しゅなるかみは、こうわれる、イスラエルの人々ひとびとのうちにいるすべての異邦人いほうじんのうち、こころにくとに割礼かつれいけないすべてのものは、わが聖所せいじょにはいってはならない。 10またレビひとであって、イスラエルがまよったとき偶像ぐうぞうしたい、わたしからまよて、とおはなれたものは、そのつみわなければならない。 11すなわちかれらはわが聖所せいじょで、つかびととなり、みやもんまもものとなり、みやつかえるしもべとなり、たみのために、燔祭はんさいおよび犠牲ぎせいのものをころし、かれらのまえってつかえなければならない。 12かれらはその偶像ぐうぞうまえたみつかえ、イスラエルのいえにとって、つみのつまずきとなったゆえ、しゅなるかみわれる、わたしはかれらについてちかった。かれらはそのつみわなければならない。 13かれらはわたしにちかづき、祭司さいしとして、わたしにつかえることはできない。またわたしのせいなるもの、およびもっとせいなるものに、ちかづいてはならない。かれらはそのおこなったにくむべきことのため、はじわなければならない。 14しかしかれらには、みやまもつとめをさせ、そのもろもろのつとめと、みやでなすべきすべてのこととにあたらせる。

15しかしザドクの子孫しそんであるレビの祭司さいしたち、すなわちイスラエルの人々ひとびとが、わたしをててまよったときに、わが聖所せいじょつとめまもったものどもは、わたしにつかえるためにちかづき、脂肪しぼうとをわたしにささげるために、わたしのまえてと、しゅなるかみわれる。 16すなわちかれらはわが聖所せいじょり、わがだいちかづいてわたしにつかえ、わたしのつとめまもる。 17かれらが内庭うちにわもんにはいるときは、あさ衣服いふくなければならない。内庭うちにわもんおよびみやうちで、つとめをなすときは、毛織物けおりものにつけてはならない。 18またあたまには亜麻あまぬのかんむりをつけ、こしには亜麻あまぬのはかまをつけなければならない。ただしあせるようなころもにつけてはならない。 19かれらはそとにわとき、すなわちそとにわたみせっするときは、つとめをなすとき衣服いふくいでせいなるしつき、ほかの衣服いふくなければならない。これはその衣服いふくをもって、そのせいなることをたみにうつさないためである。 20かれらはまたあたまをそってはならない。またかみながくのばしてはならない。そのあたまかみらなければならない。 21祭司さいしはすべて内庭うちにわにはいるときは、さけんではならない。 22また寡婦かふ、およびされたおんなをめとってはならない。ただイスラエルのいえ血統けっとう処女しょじょ、あるいは祭司さいしつまで、やもめになったものをめとらなければならない。 23かれらはわがたみに、せいぞくとの区別くべつおしえ、けがれたものと、きよいものとの区別くべつしめさなければならない。 24あらそいのあるときは、さばきのためにち、わがおきてにしたがってさばき、また、わたしのもろもろのまつりときは、かれらはわが律法りっぽうさだめをまもり、わが安息日あんそくにちを、聖別せいべつしなければならない。 25死人しにんちかづいて、けがしてはならない。ただちちのため、ははのため、むすこのため、むすめのため、兄弟きょうだいのため、おっとをもたない姉妹しまいのためには、ちかよってけがすこともゆるされる。 26このようなひとは、けがれたのち自身じしんのために、七日なぬか期間きかんかぞえよ。そうすればきよまる。 27かれ聖所せいじょり、内庭うちにわき、聖所せいじょつとめあたには、罪祭ざいさいをささげなければならないと、しゅなるかみわれる。

28かれらにはぎょうはない。わたしがそのぎょうである。あなたがたはイスラエルのなかで、かれらに所有しょゆうあたえてはならない。わたしがかれらの所有しょゆうである。 29かれらは素祭そさい罪祭ざいさい愆祭けんさいものべる。すべてイスラエルのうちのささげられたものかれらのものとなる。 30すべてのものはつなりの初物はつもの、およびすべてあなたがたのささげるもろもろのささげものは、みな祭司さいしのものとなる。またあなたがたの麦粉むぎこ初物はつもの祭司さいしあたえよ。これはあなたがたのいえが、祝福しゅくふくされるためである。 31祭司さいしは、とりでもけものでも、すべて自然しぜんんだもの、またはころされたものをべてはならない。

第四五章

1あなたがたは、くじをき、けて、それを所有しょゆうするときには、一部いちぶせいなる地所じしょとしてしゅにささげよ。そのながさは二万五千キュビト、はばは二万キュビトで、その区域くいきはすべてせいなるである。 2そのうち聖所せいじょぞくするものは縦横たてよこ五百キュビトずつであって、それは四かくである。また五十キュビトの空地くうちをその周囲しゅういにつくれ。 3あなたはこのせいなる地所じしょからながさ二万五千キュビト、はば一万キュビトをはかり、そのなか聖所せいじょ至聖所しせいじょとをもうけよ。 4これはくになかせいなるところであって、しゅちかつかえる聖所せいじょつかびとである祭司さいしぞくする。これはかれらのためにはいえてるところ聖所せいじょのためには聖地せいちとなる。 5またながさ二万五千キュビト、はば一万キュビトのべつ地所じしょは、みやつかえるレビびとに帰属きぞくし、かれらのまちのための所有しょゆうとする。

6聖地せいちとして区別くべつした部分ぶぶん沿い、はば五千キュビト、ながさ二万五千キュビトは、まち所有しょゆうとせよ。これはイスラエル全家ぜんかのものとなる。

7またきみたるものぶんは、かの聖地せいちまち所有しょゆうとの、こなたかなたにある。すなわち聖地せいちまち所有しょゆう沿い、西にしひがしかい、部族ぶぞくぶんの一つにおうじて、地所じしょ西にしからひがしさかいいたり、 8その所有しょゆう地所じしょはイスラエルのなかにある。わたしのきみたちは、かさねてわたしのたみをしえたげず、部族ぶぞくにしたがってイスラエルのいえ土地とちあたえる。

9しゅなるかみは、こうわれる、イスラエルのきみたちよ、暴虐ぼうぎゃく略奪りゃくだつとをやめ、公道こうどう正義せいぎおこなえ。わがたみいたてることをやめよと、しゅなるかみわれる。

10あなたがたはただしいはかり、ただしいエパ、ただしいバテをもちいよ。 11エパとバテとはどうりょうにせよ。すなわちバテをホメルの十ぶんの一とし、エパもホメルの十ぶんの一とし、すべてホメルによってりょうさだめよ。 12一シケルは二十ゲラである。五シケルは五シケル、十シケルは十シケルとせよ。一ミナは五十シケルとせよ。

13あなたがたがささげるささげものはこれである。すなわち、一ホメルの小麦こむぎのうちから六ぶんの一エパをささげ、大麦おおむぎ一ホメルのうちから六ぶんの一エパをささげよ。 14あぶらは一コルのうちから十ぶんの一バテをささげよ。コルはホメルとおなじく十バテにあたる。 15またイスラエルの氏族しぞくから、家畜かちくれ二百につき一とうひつじして、素祭そさい燔祭はんさい酬恩祭しゅうおんさいとし、かれらのために、あがないをなせとしゅなるかみわれる。 16くにたみみなこれをイスラエルのきみにささげものとせよ。 17また祭日さいじつ、ついたち、安息日あんそくにち、すなわちイスラエルのいえのすべてのいわに、燔祭はんさい素祭そさい灌祭かんさいそなえるのは、きみたるものつとめである。すなわちかれはイスラエルのいえのあがないのために、罪祭ざいさい素祭そさい燔祭はんさい酬恩祭しゅうおんさいをささげなければならない。

18しゅなるかみは、こうわれる、正月しょうがつ元日がんじつに、あなたは無傷むきず雄牛おうしって聖所せいじょきよめよ。 19祭司さいし罪祭ざいさいけものって、みやはしら祭壇さいだんのかさねの四すみ、および内庭うちにわもんはしられ。 20つき七日なぬかに、あなたがたは、過失かしつ無知むちのためにつみおかしたもののために、このようにってみやのためにあがないをなせ。

21正月しょうがつの十四に、あなたがたは過越すぎこしまつりいわえ。七日なぬかあいだたねれぬパンをべよ。 22そのきみたるものは、自身じしんのため、またくにのすべてのたみのため、雄牛おうしをささげて罪祭ざいさいとし、 23いわである七日なぬかあいだは、七とう雄牛おうしと、七とう雄羊おひつじ無傷むきずのものを、七日なぬかあいだ毎日まいにち燔祭はんさいとしてしゅそなえよ。また、やぎを罪祭ざいさいとして日々ひびささげよ。 24また素祭そさいとして麦粉むぎこ一エパをかく雄牛おうしのため、一エパをかく雄羊おひつじのためにととのえ、あぶら一ヒンをかくエパにくわえよ。 25がつ十五にちいわに、かれ七日なぬかあいだ罪祭ざいさい燔祭はんさい素祭そさいおよびあぶらを、このようにそなえなければならない。

第四六章

1しゅなるかみは、こうわれる、内庭うちにわにあるひがしきのもんは、はたらきをする六あいだじ、安息日あんそくにちにはこれをひらき、またついたちにはこれをひらけ。 2きみたるものは、そとからもんろうをとおってはいり、もんはしらのかたわらにて。そのとき祭司さいしたちは、燔祭はんさい酬恩祭しゅうおんさいとをささげ、かれもん敷居しきいで、礼拝れいはいしてくのである。しかしもん夕暮ゆうぐれまでじてはならない。 3くにたみ安息日あんそくにちと、ついたちとに、そのもん入口いりぐちしゅまえ礼拝れいはいをせよ。 4きみたるものが、安息日あんそくにちしゅにささげる燔祭はんさいは、六とう無傷むきず小羊こひつじと、一とう無傷むきず雄羊おひつじとである。 5また素祭そさい雄羊おひつじのために麦粉むぎこ一エパ、小羊こひつじのための素祭そさいは、そのひとのささげうる程度ていどとし、麦粉むぎこ一エパにあぶら一ヒンをくわえよ。 6ついたちには無傷むきず雄牛おうしとう、六とう小羊こひつじおよび一とう雄羊おひつじをささげよ。これらはすべて無傷むきずのものでなければならない。 7素祭そさい雄牛おうしのために麦粉むぎこ一エパ、雄羊おひつじのために麦粉むぎこ一エパ、小羊こひつじのためには、そのひとのささげうる程度ていどのものをそなえよ。また麦粉むぎこ一エパにあぶら一ヒンをくわえよ。 8きみたるものがはいるときもんろうみちからはいり、またそのみちからよ。

9くにたみが、いわしゅまえとき礼拝れいはいのため、きたもんみちからはいるものは、みなみもんみちからき、みなみもんみちからはいるものは、きたもんみちからけ。そのはいったもんみちからは、かえってはならない。まっすぐにすすんで、かなければならない。 10かれらがはいるとききみたるものは、かれらとともにはいり、かれらがときかれなければならない。

11祭日さいじついわには、素祭そさいとして、わか雄牛おうしのために麦粉むぎこ一エパ、雄羊おひつじのために麦粉むぎこ一エパ、小羊こひつじのためには、そのひとのささげうる程度ていどのものをそなえ、麦粉むぎこ一エパにはあぶら一ヒンをくわえよ。 12またきみたるものが、こころからのそなものとして、燔祭はんさいまたは酬恩祭しゅうおんさいしゅにささげるときは、かれのためにひがしめんしたもんひらけ。かれ安息日あんそくにちおこなうように、その燔祭はんさい酬恩祭しゅうおんさいそなえ、そして退出たいしゅつする。その退出たいしゅつのちもんざされる。

13かれごとに一さい無傷むきず小羊こひつじ燔祭はんさいとして、しゅにささげなければならない。すなわちあさごとに、これをささげなければならない。 14かれあさごとに、素祭そさいをこれにえてささげなければならない。すなわち麦粉むぎこ一エパの六ぶんの一に、これをうるおあぶら一ヒンの三ぶんの一を、素祭そさいとしてしゅにささげなければならない。これは常燔祭じょうはんさいのおきてである。 15すなわちあさごとに常燔祭じょうはんさいとして、小羊こひつじ素祭そさいあぶらとをささげなければならない。

16しゅなるかみは、こうわれる、きみたるものが、もしそのぎょうから、そののひとりに財産ざいさんあたえるときは、それはそのらのぎょう所有しょゆうとなる。 17しかしかれがその奴隷どれいのひとりに、ぎょう一部分いちぶぶんあたえるときは、それはかれ解放かいほうねんまで、そのひとぞくしていて、そののちきみたるひとかえる。かれぎょうは、ただそのらにだけつたわるべきである。 18きみたるものはそのたみぎょうって、その財産ざいさんがせないようにしてはならない。かれはただ、自分じぶん財産ざいさんのうちから、そのらにそのぎょうを、あたえなければならない。これはわがたみのひとりでも、その財産ざいさんうしなわないためである」。

19こうしてかれはわたしをれて、もんのかたわらの入口いりぐちから、きたきの祭司さいしせいなるしつに、はいらせた。ると、西にしおくほうに一つの場所ばしょがあった。 20かれはわたしにった、「これは祭司さいしたちが愆祭けんさいおよび罪祭ざいさいのものを素祭そさいのものをところである。これはそとにわにそれらをたずさて、せいなるべきことを、たみにうつさないためである」。

21かれはまたわたしをそとにわし、にわの四すみをとおらせた。よ、にわのこのすみにもにわがあり、またにわのかのすみにもにわがあった。 22すなわちにわの四すみにちいさいにわがあり、ながさ四十キュビト、はば三十キュビトで、四つともおなおおきさである。 23その四つのちいさいにわ内部ないぶ四方しほうには、いしかべがあり、周囲しゅういかべしたに、ものところもうけてあった。 24かれはわたしにった、「これらはみやつかびとたちが、たみのささげる犠牲ぎせいのものを台所だいどころである」。

第四七章

1そしてかれはわたしをみや戸口とぐちかえらせた。よ、みずみや敷居しきいしたから、ひがしほうながれていた。みやひがしめんし、そのみずは、したからて、祭壇さいだんみなみにあるみや敷居しきいみなみたんから、ながくだっていた。 2かれきたもんみちから、わたしをし、そとをまわって、ひがしかうそともんかせた。よ、みずみなみほうからながていた。

3そのひとひがしすすみ、はかりなわをもって一千キュビトをはかり、わたしをわたらせた。するとみずはくるぶしにたっした。 4かれがまた一千キュビトをはかって、わたしをわたらせると、みずはひざにたっした。かれがまた一千キュビトをはかって、わたしをわたらせると、みずこしたっした。 5かれがまた一千キュビトをはかると、わたないほどのかわになり、みずふかくなって、およげるほどのみずないほどのかわになった。 6かれはわたしに「ひとよ、あなたはこれをるか」とった。

それから、かれはわたしをかわきし沿ってかえった。 7わたしがかえってくると、よ、かわきしのこなたかなたに、はなはだおおくのがあった。 8かれはわたしにった、「このみずひがしさかいながれてき、アラバにくだり、そのみずが、よどんだうみにはいると、それはきよくなる。 9おおよそこのかわながれるところでは、もろもろのうごものみなき、また、はなはだおおくのうおがいる。これはそのみずがはいると、うみみずきよくするためである。このかわながれるところでは、すべてのものがきている。 10すなどるものが、うみのかたわらにち、エンゲデからエン・エグライムまで、あみところとなる。そのうおは、大海たいかいうおのように、その種類しゅるいがはなはだおおい。 11ただし、そのさわぬまとはきよめられないで、しおのままでのこる。 12かわのかたわら、そのきしのこなたかなたに、食物しょくもつとなる各種かくしゅそだつ。そのれず、そのえず、つきごとにあたらしいがなる。これはそのみず聖所せいじょからながるからである。その食用しょくようきょうせられ、そのくすりとなる」。

13しゅなるかみは、こうわれる、「あなたがたがイスラエルの十二の部族ぶぞくに、ぎょうとして土地とちあたえるには、そのさかいつぎのようにさだめなければならない。ヨセフには二つのぶんあたえよ。 14あなたがたは、これを公平こうへいけよ。これはわたしが、あなたがたの先祖せんぞあたえるとちかったもので、これはぎょうとして、あなたがたにぞくするものである。

15そのさかいはこのとおりである。きた大海たいかいからヘテロンのみちて、ハマテの入口いりぐちおよびゼダデにいたり、 16またベロテおよびダマスコとハマテのさかいにあるシブライムにいたり、ハウランのさかいにあるハザル・ハテコンにおよぶ。 17そのさかいうみからダマスコのきたさかいにあるハザル・エノンにおよび、きたほうはハマテがそのさかいである。これがきたほうである。

18ひがしほうは、ハウランとダマスコのあいだのハザル・エノンから、ギレアデとイスラエルのとのあいだの、ヨルダンに沿い、ひがしうみいたり、タマルにおよぶ。これがひがしほうである。

19みなみほうはタマルからメリボテ・カデシのかわおよび、そこからエジプトのかわ沿って大海たいかいいたる。これがみなみほうである。

20西にしほうはハマテの入口いりぐちいた大海たいかいさかいとする。これが西にしほうである。

21あなたがたはこのように、イスラエルの部族ぶぞくしたがって、このをあなたがたのあいだ分割ぶんかつせよ。 22あなたがたは、くじをもって、これをあなたがたのうちにけ、またあなたがたのうちにいて、あなたがたのうちに、んだ寄留きりゅう他国たこくじんのうちにけて、ぎょうとせよ。かれらは、あなたがたには、イスラエルの人々ひとびとのうちの本国ほんごくじん同様どうようである。かれらもあなたがたと一緒いっしょにくじをいて、イスラエルの部族ぶぞくのうちにぎょうるべきである。 23他国たこくじんには、そのんでいる部族ぶぞくのうちで、そのぎょうをこれにあたえなければならないと、しゅなるかみわれる。

第四八章

1イスラエルの部族ぶぞくつぎのとおりである。きたはてからヘテロンのみちて、ハマテの入口いりぐちいたり、ハマテに相対あいたいするダマスコのきたさかいにあるハザル・エノンにおよび、ひがしほうから西にしほうへのびる地方ちほう、これがダンのぶんである。 2ダンの領地りょうち沿って、ひがしほうから西にしほうへのびる地方ちほう、これがアセルのぶんである。 3アセルの領地りょうち沿って、ひがしほうから西にしほうへのびる地方ちほう、これがナフタリのぶんである。 4ナフタリの領地りょうち沿って、ひがしほうから西にしほうへのびる地方ちほう、これがマナセのぶんである。 5マナセの領地りょうち沿って、ひがしほうから西にしほうへのびる地方ちほう、これがエフライムのぶんである。 6エフライムの領地りょうち沿って、ひがしほうから西にしほうへのびる地方ちほう、これがルベンのぶんである。 7ルベンの領地りょうち沿って、ひがしほうから西にしほうへのびる地方ちほう、これがユダのぶんである。

8ユダの領地りょうち沿って、ひがしほうから西にしほうへのびる地方ちほうは、あなたがたのささげる献納けんのうとせよ。そのはばは二万五千キュビト、そのひがしほうから西にしほうへのびるながさは、部族ぶぞくの一つのぶんおなじで、聖所せいじょはそのなかにある。 9すなわちあなたがたのしゅにささげる献納けんのうながさ二万五千キュビト、はば二万キュビトとである。 10これが祭司さいしへのせいなる献納けんのうである。すなわち祭司さいしぶんは、きたは二万五千キュビト、西にしはば一万キュビト、ひがしはば一万キュビト、みなみながさ二万五千キュビトである。しゅ聖所せいじょはそのなかにある。 11これはイスラエルの人々ひとびとまよとき、レビびとがまよったようにまよったことはなく、わがつとめまもとおしたザドクの子孫しそんのうちから、聖別せいべつされた祭司さいしぞくする。 12このようにレビびとのさかい沿って、いとせいなる、すなわちせいなる献納けんのうが、特別とくべつぶんとしてかれらにぞくする。 13レビびとのぶん祭司さいし所有しょゆうさかい沿って、ながさ二万五千キュビト、はば一万キュビト、すなわち、そのすべてのながさ二万五千キュビト、はば二万キュビトである。 14かれらはこれをってはならない、また交換こうかんしてはならない、またその大事だいじぶんばなしてはならない。これはしゅぞくするせいなるものだからである。

15そののこりのすなわちはば五千キュビト、ながさ二万五千キュビトはまちのため、すみかのため、また郊外こうがいのための一般人いっぱんじん地所じしょとせよ。まちはそのなかけ。 16一般人いっぱんじん地所じしょひろさはつぎのとおりである。すなわちきたほう四千五百キュビト、みなみほう四千五百キュビト、ひがしほう四千五百キュビト、西にしほう四千五百キュビトである。 17まち郊外こうがいふくむ。郊外こうがいきた二百五十キュビト、みなみ二百五十キュビト、ひがし二百五十キュビト、西にし二百五十キュビトである。 18せいなる献納けんのう沿っているのこりのながさはひがしへ一万キュビト、西にしへ一万キュビトである。これはせいなる献納けんのう沿っており、その産物さんぶつまちはたらひと食物しょくもつとなる。 19まちはたらひとは、イスラエルのすべての部族ぶぞくからて、これを耕作こうさくするのである。 20あなたがたがささげる献納けんのう全体ぜんたいは二万五千キュビト四方しほうである。これはまち所有しょゆうともせいなる献納けんのうである。

21せいなる献納けんのうまち所有しょゆうとの、こなたかなたののこりのは、きみたるものぞくする。これはせいなる献納けんのうの二万五千キュビトにめんしてひがしさかいいたり、西にしはその二万五千キュビトにめんして西にしさかいいたり、部族ぶぞくぶん沿うもので、きみたるものぞくする。せいなる献納けんのうと、みや聖所せいじょとは、そのなかにある。 22まち所有しょゆうは、きみたるものぞくする部分ぶぶんなかにあり、そしてきみたるものぶんは、ユダの領地りょうちと、ベニヤミンの領地りょうちとのあいだにある。

23なおのこりの部族ぶぞくではひがしほうから西にしほういた地方ちほう、これがベニヤミンのぶんである。 24ベニヤミンの領地りょうち沿って、ひがしほうから西にしほういた地方ちほう、これがシメオンのぶんである。 25シメオンの領地りょうち沿って、ひがしほうから西にしほういた地方ちほう、これがイッサカルのぶんである。 26イッサカルの領地りょうち沿って、ひがしほうから西にしほういた地方ちほう、これがゼブルンのぶんである。 27ゼブルンの領地りょうち沿って、ひがしほうから西にしほういた地方ちほう、これがガドのぶんである。 28みなみほうはガドの領地りょうち沿って、タマルからメリボテ・カデシのみずいたり、そこからエジプトのかわ沿って大海たいかいいたる。 29これはあなたがたが、くじをもってイスラエルの部族ぶぞくのうちにけて、ぎょうとすべきである。これがかれらのぶんであると、しゅなるかみわれる。

30まち出口でぐちつぎのとおりである。きたほうながさは四千五百キュビトである。 31まちもんはイスラエルの部族ぶぞくにしたがい、三つのもんになっている。すなわちルベンのもん、ユダのもん、レビのもんである。 32ひがしほうは四千五百キュビトであって、三つのもんがある。すなわちヨセフのもん、ベニヤミンのもん、ダンのもんである。 33みなみほうは四千五百キュビトであって、三つのもんがある。すなわちシメオンのもん、イッサカルのもん、ゼブルンのもんである。 34西にしほうは四千五百キュビトであって、三つのもんがある。すなわちガドのもん、アセルのもん、ナフタリのもんである。 35まち周囲しゅういは一万八千キュビトあり、このからのち、このまちは『しゅそこにいます』とばれる」。