アモス書

第一章

1テコアの牧者(ぼくしゃ)のひとりであるアモスの言葉(ことば)。これはユダの王(おう)ウジヤの世(よ)、イスラエルの王(おう)ヨアシの子(こ)ヤラベアムの世(よ)、地震(じしん)の二年(ねん)前(まえ)に、彼(かれ)がイスラエルについて示(しめ)されたものである。
2彼(かれ)は言(い)った、
「主(しゅ)はシオンからほえ、
エルサレムから声(こえ)を出(だ)される。
牧者(ぼくしゃ)の牧場(まきば)は嘆(なげ)き、
カルメルの頂(いただき)は枯(か)れる」。
3主(しゅ)はこう言(い)われる、
「ダマスコの三つのとが、
四つのとがのために、
わたしはこれを罰(ばっ)してゆるさない。
これは彼(かれ)らが鉄(てつ)のすり板(いた)で、
ギレアデを踏(ふ)みにじったからである。
4わたしはハザエルの家(いえ)に火(ひ)を送(おく)り、
ベネハダデのもろもろの宮殿(きゅうでん)を焼(や)き滅(ほろ)ぼす。
5わたしはダマスコの貫(かん)の木(き)を砕(くだ)き、
アベンの谷(たに)から住民(じゅうみん)を断(た)ち、
ベテエデンから王(おう)のつえをとる者(もの)を断(た)つ。
スリヤの民(たみ)はキルに捕(とら)えられて行(い)く」と
主(しゅ)は言(い)われる。

6主(しゅ)はこう言(い)われる、
「ガザの三つのとが、
四つのとがのために、
わたしはこれを罰(ばっ)してゆるさない。
これは彼(かれ)らが人々(ひとびと)をことごとく捕(とら)えて行(い)って、
エドムに渡(わた)したからである。
7わたしはガザの石(いし)がきに火(ひ)を送(おく)り、
そのもろもろの宮殿(きゅうでん)を焼(や)き滅(ほろ)ぼす。
8わたしはアシドドから住民(じゅうみん)を断(た)ち、
アシケロンから王(おう)のつえをとる者(もの)を断(た)つ。
わたしはまた手(て)をかえしてエクロンを撃(う)つ。
そして残(のこ)ったペリシテびとも滅(ほろ)びる」と
主(しゅ)なる神(かみ)は言(い)われる。

9主(しゅ)はこう言(い)われる、
「ツロの三つのとが、
四つのとがのために、
わたしはこれを罰(ばっ)してゆるさない。
これは彼(かれ)らが人々(ひとびと)をことごとくエドムに渡(わた)し、
また兄弟(きょうだい)の契約(けいやく)を心(こころ)に留(と)めなかったからである。
10それゆえ、わたしはツロの石(いし)がきに火(ひ)を送(おく)り、
そのもろもろの宮殿(きゅうでん)を焼(や)き滅(ほろ)ぼす」。

11主(しゅ)はこう言(い)われる、
「エドムの三つのとが、
四つのとがのために、
わたしはこれを罰(ばっ)してゆるさない。
これは彼(かれ)がつるぎをもってその兄弟(きょうだい)を追(お)い、
全(まった)くあわれみの情(じょう)を断(た)ち、
常(つね)に怒(いか)って、人(ひと)をかき裂(さ)き、
ながくその憤(いきどお)りを保(たも)ったからである。
12それゆえ、わたしはテマンに火(ひ)を送(おく)り、
ボズラのもろもろの宮殿(きゅうでん)を焼(や)き滅(ほろ)ぼす」。

13主(しゅ)はこう言(い)われる、
「アンモンの人々(ひとびと)の三つのとが、
四つのとがのために、
わたしはこれを罰(ばっ)してゆるさない。
これは彼(かれ)らがその国境(こっきょう)を広(ひろ)げるために、
ギレアデのはらんでいる女(おんな)を
ひき裂(さ)いたからである。
14それゆえ、わたしはラバの石(いし)がきに火(ひ)をはなち、
そのもろもろの宮殿(きゅうでん)を焼(や)き滅(ほろ)ぼす。
これは戦(たたか)いの日(ひ)に、ときの声(こえ)をもってせられ、
つむじ風(かぜ)の日(ひ)に、暴風(ぼうふう)をもってせられる。
15彼(かれ)らの王(おう)はそのつかさたちと共(とも)に
捕(とら)えられて行(い)く」と主(しゅ)は言(い)われる。

第二章


1主(しゅ)はこう言(い)われる、
「モアブの三つのとが、
四つのとがのために、
わたしはこれを罰(ばっ)してゆるさない。
これは彼(かれ)がエドムの王(おう)の骨(ほね)を焼(や)いて
灰(はい)にしたからである。
2それゆえ、わたしはモアブに火(ひ)を送(おく)り、
ケリオテのもろもろの宮殿(きゅうでん)を焼(や)き滅(ほろ)ぼす。
モアブは騒(さわ)ぎと、ときの声(こえ)と、
ラッパの音(おと)の中(なか)に死(し)ぬ。
3わたしはそのうちから、支配者(しはいしゃ)を断(た)ち、
そのすべてのつかさを彼(かれ)と共(とも)に殺(ころ)す」と
主(しゅ)は言(い)われる。

4主(しゅ)はこう言(い)われる、
「ユダの三つのとが、
四つのとがのために、
わたしはこれを罰(ばっ)してゆるさない。
これは彼(かれ)らが主(しゅ)の律法(りっぽう)を捨(す)て、その定(さだ)めを守(まも)らず、
その先祖(せんぞ)たちが従(したが)い歩(ある)いた
偽(いつわ)りの物(もの)に惑(まど)わされたからである。
5それゆえ、わたしはユダに火(ひ)を送(おく)り、
エルサレムのもろもろの宮殿(きゅうでん)を焼(や)き滅(ほろ)ぼす」。

6主(しゅ)はこう言(い)われる、
「イスラエルの三つのとが、
四つのとがのために、
わたしはこれを罰(ばっ)してゆるさない。
これは彼(かれ)らが正(ただ)しい者(もの)を金(かね)のために売(う)り、
貧(まず)しい者(もの)をくつ一足(そく)のために売(う)るからである。
7彼(かれ)らは弱(よわ)い者(もの)の頭(あたま)を地(ち)のちりに踏(ふ)みつけ、
苦(くる)しむ者(もの)の道(みち)をまげ、
また父子(ふし)ともにひとりの女(おんな)のところへ行(い)って、
わが聖(せい)なる名(な)を汚(けが)す。
8彼(かれ)らはすべての祭壇(さいだん)のかたわらに
質(しち)に取(と)った衣服(いふく)を敷(し)いて、その上(うえ)に伏(ふ)し、
罰金(ばっきん)をもって得(え)た酒(さけ)を、その神(かみ)の家(いえ)で飲(の)む。

9さきにわたしはアモリびとを
彼(かれ)らの前(まえ)から滅(ほろ)ぼした。
これはその高(たか)きこと、香柏(こうはく)のごとく、
その強(つよ)きこと、かしの木(き)のようであったが、
わたしはその上(うえ)の実(み)と、下(した)の根(ね)とを滅(ほろ)ぼした。
10わたしはまた、あなたがたを
エジプトの地(ち)から連(つ)れ上(のぼ)り、
四十年(ねん)のあいだ荒野(あらの)で、あなたがたを導(みちび)き、
アモリびとの地(ち)を獲(え)させた。
11わたしはあなたがたの子(こ)らのうちから
預言者(よげんしゃ)を起(おこ)し、
あなたがたの若者(わかもの)のうちからナジルびとを起(おこ)した。
イスラエルの人々(ひとびと)よ、そうではないか」と
主(しゅ)は言(い)われる。
12「ところがあなたがたはナジルびとに酒(さけ)を飲(の)ませ、
預言者(よげんしゃ)に命(めい)じて『預言(よげん)するな』と言(い)う。
13見(み)よ、わたしは麦(むぎ)束(たば)をいっぱい積(つ)んだ車(くるま)が
物(もの)を圧(あっ)するように、
あなたがたをその所(ところ)で圧(あっ)する。
14速(はや)く走(はし)る者(もの)も逃(に)げ場(ば)を失(うしな)い、
強(つよ)い者(もの)もその力(ちから)をふるうことができず、
勇士(ゆうし)もその命(いのち)を救(すく)うことができない。
15弓(ゆみ)をとる者(もの)も立(た)つことができず、
足早(あしばや)の者(もの)も自分(じぶん)を救(すく)うことができず、
馬(うま)に乗(の)る者(もの)もその命(いのち)を救(すく)うことができない。
16勇士(ゆうし)のうちの雄々(おお)しい心(こころ)の者(もの)も
その日(ひ)には裸(はだか)で逃(に)げる」と
主(しゅ)は言(い)われる。

第三章


1イスラエルの人々(ひとびと)よ、
主(しゅ)があなたがたに向(む)かって言(い)われたこと、
わたしがエジプトの地(ち)から導(みちび)き上(のぼ)った
全家(ぜんか)に向(む)かって言(い)ったこの言葉(ことば)を聞(き)け。
2「地(ち)のもろもろのやからのうちで、
わたしはただ、あなたがただけを知(し)った。
それゆえ、わたしはあなたがたの
もろもろの罪(つみ)のため、あなたがたを罰(ばっ)する。
3ふたりの者(もの)がもし約束(やくそく)しなかったなら、
一緒(いっしょ)に歩(ある)くだろうか。
4ししがもし獲物(えもの)がなかったなら、
林(はやし)の中(なか)でほえるだろうか。
若(わか)いししがもし物(もの)をつかまなかったなら、
その穴(あな)から声(こえ)を出(だ)すだろうか。
5もしわながなかったなら、
鳥(とり)は地(ち)に張(は)った網(あみ)にかかるだろうか。
網(あみ)にもし何(なに)もかからなかったなら、
地(ち)からとびあがるだろうか。
6町(まち)でラッパが鳴(な)ったなら、
民(たみ)は驚(おどろ)かないだろうか。
主(しゅ)がなされるのでなければ、
町(まち)に災(わざわい)が起(おこ)るだろうか。
7まことに主(しゅ)なる神(かみ)は
そのしもべである預言者(よげんしゃ)にその隠(かく)れた事(こと)を
示(しめ)さないでは、何事(なにごと)をもなされない。
8ししがほえる、
だれが恐(おそ)れないでいられよう。
主(しゅ)なる神(かみ)が語(かた)られる、
だれが預言(よげん)しないでいられよう」。

9アッスリヤにあるもろもろの宮殿(きゅうでん)、
エジプトの地(ち)にあるもろもろの宮殿(きゅうでん)に宣(の)べて言(い)え、
「サマリヤの山々(やまやま)に集(あつ)まり、
そのうちにある大(おお)いなる騒(さわ)ぎと、
その中(なか)で行(おこな)われる暴虐(ぼうぎゃく)とを見(み)よ」と。
10主(しゅ)は言(い)われる、
「彼(かれ)らは正義(せいぎ)を行(おこな)うことを知(し)らず、
しえたげ取(と)った物(もの)と奪(うば)い取(と)った物(もの)とを
そのもろもろの宮殿(きゅうでん)にたくわえている」。
11それゆえ主(しゅ)なる神(かみ)はこう言(い)われる、
「敵(てき)がきて、この国(くに)を囲(かこ)み、
あなたの防備(ぼうび)をあなたから取(と)り除(のぞ)き、
あなたのもろもろの宮殿(きゅうでん)はかすめられる」。
12主(しゅ)はこう言(い)われる、「羊飼(ひつじかい)がししの口(くち)から、羊(ひつじ)の両足(りょうあし)、あるいは片耳(かたみみ)を取(と)り返(かえ)すように、サマリヤに住(す)むイスラエルの人々(ひとびと)も、長(なが)いすのすみや、寝台(しんだい)の一部(いちぶ)を携(たずさ)えて救(すく)われるであろう」。
13万軍(ばんぐん)の神(かみ)、主(しゅ)なる神(かみ)は言(い)われる、
「聞(き)け、そしてヤコブの家(いえ)に証言(しょうげん)せよ。
14わたしはイスラエルのもろもろのとがを罰(ばっ)する日(ひ)に
ベテルの祭壇(さいだん)を罰(ばっ)する。
その祭壇(さいだん)の角(つの)は折(お)れて、地(ち)に落(お)ちる。
15わたしはまた冬(ふゆ)の家(いえ)と夏(なつ)の家(いえ)とを撃(う)つ、
象牙(ぞうげ)の家(いえ)は滅(ほろ)び、大(おお)いなる家(いえ)は消(き)えうせる」と
主(しゅ)は言(い)われる。

第四章


1「バシャンの雌牛(めうし)どもよ、
この言葉(ことば)を聞(き)け。
あなたがたはサマリヤの山(やま)におり、
弱(よわ)い者(もの)をしえたげ、貧(まず)しい者(もの)を圧迫(あっぱく)し、
またその主人(しゅじん)に向(む)かって、
『持(も)ってきて、わたしたちに飲(の)ませよ』と言(い)う。
2主(しゅ)なる神(かみ)はご自分(じぶん)の聖(せい)なることによって誓(ちか)われた、
見(み)よ、あなたがたの上(うえ)にこのような時(とき)が来(く)る。
その時(とき)、人々(ひとびと)はあなたがたをつり針(ばり)にかけ、
あなたがたの残(のこ)りの者(もの)を
魚(うお)つり針(ばり)にかけて引(ひ)いて行(い)く。
3あなたがたはおのおのまっすぐに
石(いし)がきの破(やぶ)れた所(ところ)を出(で)て、
ハルモンに追(お)いやられる」と
主(しゅ)は言(い)われる。

4「あなたがたはベテルへ行(い)って罪(つみ)を犯(おか)し、
ギルガルへ行(い)って、とがを増(ま)し加(くわ)えよ。
朝(あさ)ごとに、あなたがたの犠牲(ぎせい)を携(たずさ)えて行(い)け、
三日(か)ごとに、あなたがたの十分(ぶん)の一を携(たずさ)えて行(い)け。
5種(たね)を入(い)れたパンの感謝祭(かんしゃさい)をささげ、
心(こころ)よりの供(そな)え物(もの)をふれ示(しめ)せ。
イスラエルの人々(ひとびと)よ、
あなたがたはこのようにするのを好(この)んでいる」と
主(しゅ)なる神(かみ)は言(い)われる。

6「わたしはまた、あなたがたのすべての町(まち)で
あなたがたの歯(は)を清(きよ)くし、
あなたがたのすべての所(ところ)でパンを乏(とぼ)しくした。
それでも、あなたがたはわたしに帰(かえ)らなかった」と
主(しゅ)は言(い)われる。
7「わたしはまた、刈入(かりい)れまでなお三月(つき)あるのに
雨(あめ)をとどめて、あなたがたの上(うえ)にくださず、
この町(まち)には雨(あめ)を降(ふ)らし、
かの町(まち)には雨(あめ)を降(ふ)らさず、
この畑(はたけ)は雨(あめ)をえ、
かの畑(はたけ)は雨(あめ)をえないで枯(か)れた。
8そこで二つ三つの町(まち)が
一つの町(まち)によろめいて行(い)って、
水(みず)を飲(の)んでも、飽(あ)くことができなかった。
それでも、あなたがたはわたしに帰(かえ)らなかった」と
主(しゅ)は言(い)われる。

9「わたしは立(た)ち枯(が)れと腐(くさ)り穂(ほ)とをもって
あなたがたを撃(う)ち、
あなたがたの園(その)と、ぶどう畑(ばたけ)とを荒(あら)した。
いちじくの木(き)とオリブの木(き)とは、いなごが食(く)った。
それでも、あなたがたはわたしに帰(かえ)らなかった」と
主(しゅ)は言(い)われる。

10「わたしはエジプトにしたように
あなたがたのうちに疫病(えきびょう)を送(おく)り、
つるぎをもってあなたがたの若者(わかもの)を殺(ころ)し、
あなたがたの馬(うま)を奪(うば)い去(さ)り、
あなたがたの宿営(しゅくえい)の臭気(しゅうき)を上(のぼ)らせて、
あなたがたの鼻(はな)をつかせた。
それでも、あなたがたはわたしに帰(かえ)らなかった」と
主(しゅ)は言(い)われる。

11「わたしはあなたがたのうちの町(まち)を
神(かみ)がソドムとゴモラを滅(ほろ)ぼされた時(とき)のように
滅(ほろ)ぼしたので、
あなたがたは炎(ほのお)の中(なか)から取(と)り出(だ)された
燃(も)えさしのようであった。
それでも、あなたがたはわたしに帰(かえ)らなかった」と
主(しゅ)は言(い)われる。

12「それゆえイスラエルよ、
わたしはこのようにあなたに行(おこな)う。
わたしはこれを行(おこな)うゆえ、
イスラエルよ、あなたの神(かみ)に会(あ)う備(そな)えをせよ」。

13見(み)よ、彼(かれ)は山(やま)を造(つく)り、風(かぜ)を創造(そうぞう)し、
人(ひと)にその思(おも)いのいかなるかを示(しめ)し、
また、あけぼのを変(か)えて暗(くら)やみとなし、
地(ち)の高(たか)い所(ところ)を踏(ふ)まれる者(もの)、
その名(な)を万軍(ばんぐん)の神(かみ)、主(しゅ)と言(い)う。

第五章

1イスラエルの家(いえ)よ、わたしが悲(かな)しみの歌(うた)をもって、あなたがたについて宣(の)べるこの言葉(ことば)を聞(き)け、
2「おとめイスラエルは倒(たお)れて、
また起(お)き上(あ)がらず、
彼女(かのじょ)はおのれの地(ち)に投(な)げ倒(たお)されて
これを起(おこ)す者(もの)がない」。

3主(しゅ)なる神(かみ)はこう言(い)われる、
「イスラエルの家(いえ)では、
千人(にん)出(で)た町(まち)は百人(にん)残(のこ)り、
百人(にん)出(で)た町(まち)は十人(にん)残(のこ)る」。

4主(しゅ)はイスラエルの家(いえ)にこう言(い)われる、
「あなたがたはわたしを求(もと)めよ、そして生(い)きよ。
5ベテルを求(もと)めるな、
ギルガルに行(い)くな。
ベエルシバにおもむくな。
ギルガルは必(かなら)ず捕(とら)えられて行(い)き、
ベテルは無(む)に帰(き)するからである」。

6あなたがたは主(しゅ)を求(もと)めよ、そして生(い)きよ。
さもないと主(しゅ)は火(ひ)のように
ヨセフの家(いえ)に落(お)ち下(くだ)られる。
火(ひ)はこれを焼(や)くが、
ベテルのためにこれを消(け)す者(もの)はひとりもない。
7あなたがた、公道(こうどう)をにがよもぎに変(か)え、
正義(せいぎ)を地(ち)に投(な)げ捨(す)てる者(もの)よ。

8プレアデスおよびオリオンを造(つく)り、
暗黒(あんこく)を朝(あさ)に変(へん)じ、
昼(ひる)を暗(くら)くして夜(よる)となし、
海(うみ)の水(みず)を呼(よ)んで、地(ち)のおもてに注(そそ)がれる者(もの)、
その名(な)は主(しゅ)という。
9主(しゅ)は滅(ほろ)びをたちまち強(つよ)い者(もの)に臨(のぞ)ませられるので、
滅(ほろ)びはついに城(しろ)に臨(のぞ)む。

10彼(かれ)らは門(もん)にいて戒(いまし)める者(もの)を憎(にく)み、
真実(しんじつ)を語(かた)る者(もの)を忌(い)みきらう。
11あなたがたは貧(まず)しい者(もの)を踏(ふ)みつけ、
彼(かれ)から麦(むぎ)の贈(おく)り物(もの)をとるゆえ、
あなたがたは切(き)り石(いし)の家(いえ)を建(た)てても、
その中(なか)に住(す)むことはできない。
美(うつく)しいぶどう畑(ばたけ)を作(つく)っても、
その酒(さけ)を飲(の)むことはできない。
12わたしは知(し)る、あなたがたのとがは多(おお)く、
あなたがたの罪(つみ)は大(おお)きいからである。
あなたがたは正(ただ)しい者(もの)をしえたげ、まいないを取(と)り、
門(もん)で貧(まず)しい者(もの)を退(しりぞ)ける。
13それゆえ、このような時(とき)には賢(かしこ)い者(もの)は沈黙(ちんもく)する、
これは悪(わる)い時(とき)だからである。

14善(ぜん)を求(もと)めよ、悪(あく)を求(もと)めるな。
そうすればあなたがたは生(い)きることができる。
またあなたがたが言(い)うように、
万軍(ばんぐん)の神(かみ)、主(しゅ)はあなたがたと共(とも)におられる。
15悪(あく)を憎(にく)み、善(ぜん)を愛(あい)し、門(もん)で公義(こうぎ)を立(た)てよ。
万軍(ばんぐん)の神(かみ)、主(しゅ)は、あるいは
ヨセフの残(のこ)りの者(もの)をあわれまれるであろう。

16それゆえ、主(しゅ)なる万軍(ばんぐん)の神(かみ)、
主(しゅ)はこう言(い)われる、
「すべての広場(ひろば)で泣(な)くことがあろう。
すべてのちまたで人々(ひとびと)は
『悲(かな)しいかな、悲(かな)しいかな』と言(い)う。
また彼(かれ)らは農夫(のうふ)を呼(よ)んできて嘆(なげ)かせ、
巧(たく)みな泣(な)き女(おんな)を招(まね)いて泣(な)かせ、
17またすべてのぶどう畑(はたけ)にも泣(な)くことがあろう。
それはわたしがあなたがたの中(なか)を
通(とお)るからである」と主(しゅ)は言(い)われる。

18わざわいなるかな、主(しゅ)の日(ひ)を望(のぞ)む者(もの)よ、
あなたがたは何(なに)ゆえ主(しゅ)の日(ひ)を望(のぞ)むのか。
これは暗(くら)くて光(ひかり)がない。
19人(ひと)がししの前(まえ)を逃(のが)れてもくまに出会(であ)い、
また家(いえ)にはいって、手(て)を壁(かべ)につけると、
へびにかまれるようなものである。
20主(しゅ)の日(ひ)は暗(くら)くて、光(ひかり)がなく、
薄暗(うすぐら)くて輝(かがや)きがないではないか。

21わたしはあなたがたの祭(まつり)を憎(にく)み、かつ卑(いや)しめる。
わたしはまた、あなたがたの聖(せい)会(かい)を喜(よろこ)ばない。
22たといあなたがたは燔祭(はんさい)や素祭(そさい)をささげても、
わたしはこれを受(う)けいれない。
あなたがたの肥(こ)えた獣(けもの)の酬恩祭(しゅうおんさい)は
わたしはこれを顧(かえり)みない。
23あなたがたの歌(うた)の騒(さわ)がしい音(おと)を
わたしの前(まえ)から断(た)て。
あなたがたの琴(こと)の音(おと)は、わたしはこれを聞(き)かない。
24公道(こうどう)を水(みず)のように、
正義(せいぎ)をつきない川(かわ)のように流(なが)れさせよ。
25「イスラエルの家(いえ)よ、あなたがたは四十年(ねん)の間(あいだ)、荒野(あらの)でわたしに犠牲(ぎせい)と供(そな)え物(もの)をささげたか。 26かえってあなたがたの王(おう)シクテをにない、あなたがたが自分(じぶん)で作(つく)ったあなたがたの偶像(ぐうぞう)、星(ほし)の神(かみ)、キウンをになった。 27それゆえわたしはあなたがたをダマスコのかなたに捕(とら)え移(うつ)す」と、その名(な)を万軍(ばんぐん)の神(かみ)ととなえられる主(しゅ)は言(い)われる。

第六章


1「わざわいなるかな、
安(やす)らかにシオンにいる者(もの)、
また安心(あんしん)してサマリヤの山(やま)にいる者(もの)、
諸(しょ)国民(こくみん)のかしらのうちの著名(ちょめい)な人々(ひとびと)で、
イスラエルの家(いえ)がきて従(したが)う者(もの)よ。
2カルネに渡(わた)って見(み)よ。
そこから大(おお)ハマテに行(い)き、
またペリシテびとのガテに下(くだ)って見(み)よ。
彼(かれ)らはこれらの国(くに)にまさっているか。
彼(かれ)らの土地(とち)はあなたがたの土地(とち)よりも大(おお)きいか。
3あなたがたは災(わざわい)の日(ひ)を遠(とお)ざけ、
強暴(きょうぼう)の座(ざ)を近(ちか)づけている。

4わざわいなるかな、みずから象牙(ぞうげ)の寝台(しんだい)に伏(ふ)し、
長(なが)いすの上(うえ)に身(み)を伸(の)ばし、
群(む)れのうちから小羊(こひつじ)を取(と)り、
牛舎(ぎゅうしゃ)のうちから子(こ)牛(うし)を取(と)って食(た)べ、
5琴(こと)の音(おと)に合(あ)わせて歌(うた)い騒(さわ)ぎ、
ダビデのように楽器(がっき)を造(つく)り出(だ)し、
6鉢(はち)をもって酒(さけ)を飲(の)み、
いとも尊(たっと)い油(あぶら)を身(み)にぬり、
ヨセフの破滅(はめつ)を悲(かな)しまない者(もの)たちよ。
7それゆえ今(いま)、彼(かれ)らは捕(とら)われて、
捕(とら)われ人(びと)のまっ先(さき)に立(た)って行(い)く。
そしてかの身(み)を伸(の)ばした者(もの)どもの
騒(さわ)ぎはやむであろう」。

8主(しゅ)なる神(かみ)はおのれによって誓(ちか)われた、
(万軍(ばんぐん)の神(かみ)、主(しゅ)は言(い)われる、)
「わたしはヤコブの誇(ほこり)を忌(い)みきらい、
そのもろもろの宮殿(きゅうでん)を憎(にく)む。
わたしはこの町(まち)とすべてその中(なか)にいる者(もの)を渡(わた)す」。
9一つの家(いえ)に十人(にん)の者(もの)が残(のこ)っていても、彼(かれ)らは死(し)に、 10そしてその親戚(しんせき)、すなわちこれを焼(や)く者(もの)は、骨(ほね)を家(いえ)から運(はこ)びだすために、これを取(と)り上(あ)げ、またその家(いえ)の奥(おく)にいる者(もの)に向(む)かって、「まだあなたと共(とも)にいる者(もの)があるか」と言(い)い、「ない」との答(こたえ)がある時(とき)、かの人(ひと)はまた「声(こえ)を出(だ)すな、主(しゅ)の名(な)をとなえるな」と言(い)うであろう。
11見(み)よ、主(しゅ)は命(めい)じて、
大(おお)きな家(いえ)を撃(う)って、みじんとなし、
小(ちい)さな家(いえ)を撃(う)って、切(き)れ切(ぎ)れとされる。
12馬(うま)は岩(いわ)の上(うえ)を走(はし)るだろうか。
人(ひと)は牛(うし)で海(うみ)を耕(たがや)すだろうか。
ところがあなたがたは公道(こうどう)を毒(どく)に変(へん)じ、
正義(せいぎ)の実(み)をにがよもぎに変(へん)じた。
13あなたがたはロデバルを喜(よろこ)び、
「われわれは自分(じぶん)の力(ちから)で
カルナイムを得(え)たではないか」と言(い)う。
14それゆえ、万軍(ばんぐん)の神(かみ)、主(しゅ)は言(い)われる、
「イスラエルの家(いえ)よ、
見(み)よ、わたしは一つの国民(くにたみ)を起(おこ)して、
あなたがたに敵対(てきたい)させる。
彼(かれ)らはハマテの入口(いりぐち)からアラバの川(かわ)まで
あなたがたを悩(なや)ます」。

第七章

1主(しゅ)なる神(かみ)はこのようにわたしに示(しめ)された。見(み)よ、二番(ばん)草(ぐさ)のはえ出(で)る初(はじ)めに主(しゅ)は、いなごを造(つく)られた。見(み)よ、その二番(ばん)草(ぐさ)は王(おう)の刈(か)った後(のち)に、はえたものである。 2そのいなごが地(ち)の青草(あおくさ)を食(く)い尽(つく)した時(とき)、わたしは言(い)った、
「主(しゅ)なる神(かみ)よ、どうぞ、ゆるしてください。
ヤコブは小(ちい)さい者(もの)です、
どうして立(た)つことができましょう」。
3主(しゅ)はこのことについて思(おも)いかえされ、
「このことは起(おこ)さない」と主(しゅ)は言(い)われた。
4主(しゅ)なる神(かみ)はこのようにわたしに示(しめ)された。見(み)よ、主(しゅ)なる神(かみ)はさばきのために火(ひ)を呼(よ)ばれた。火(ひ)は大淵(おおふち)を焼(や)き、また地(ち)を焼(や)こうとした。 5その時(とき)わたしは言(い)った、
「主(しゅ)なる神(かみ)よ、どうぞ、やめてください。
ヤコブは小(ちい)さい者(もの)です、
どうして立(た)つことができましょう」。
6主(しゅ)はこのことについて思(おも)いかえされ、
「このこともまた起(おこ)さない」と主(しゅ)なる神(かみ)は言(い)われた。
7また主(しゅ)はわたしに示(しめ)された。見(み)よ、主(しゅ)は測(はか)りなわをもって築(きず)いた石(いし)がきの上(うえ)に立(た)ち、その手(て)に測(はか)りなわをもっておられた。 8そして主(しゅ)はわたしに言(い)われた、「アモスよ、あなたは何(なに)を見(み)るか」。「測(はか)りなわ」とわたしが答(こた)えると、主(しゅ)はまた言(い)われた、
「見(み)よ、わたしは測(はか)りなわを
わが民(たみ)イスラエルの中(なか)に置(お)く。
わたしはもはや彼(かれ)らを見過(みすご)しにしない。
9イサクの高(たか)き所(ところ)は荒(あら)され、
イスラエルの聖所(せいじょ)は荒(あ)れはてる。
わたしはつるぎをもってヤラベアムの家(いえ)に立(た)ち向(む)かう」。
10時(とき)にベテルの祭司(さいし)アマジヤは、イスラエルの王(おう)ヤラベアムに人(ひと)をつかわして言(い)う、「イスラエルの家(いえ)のただ中(なか)で、アモスはあなたにそむきました。この地(ち)は彼(かれ)のもろもろの言葉(ことば)に耐(た)えることができません。
11アモスはこのように言(い)っています、
『ヤラベアムはつるぎによって死(し)ぬ、
イスラエルは必(かなら)ず捕(とら)えられて行(い)って、
その国(くに)を離(はな)れる』と」。
12それからアマジヤはアモスに言(い)った、「先見者(せんけんしゃ)よ、行(い)ってユダの地(ち)にのがれ、かの地(ち)でパンを食(た)べ、かの地(ち)で預言(よげん)せよ。 13しかしベテルでは二度(ど)と預言(よげん)してはならない。ここは王(おう)の聖所(せいじょ)、国(くに)の宮(みや)だから」。

14アモスはアマジヤに答(こた)えた、「わたしは預言者(よげんしゃ)でもなく、また預言者(よげんしゃ)の子(こ)でもない。わたしは牧者(ぼくしゃ)である。わたしはいちじく桑(くわ)の木(き)を作(つく)る者(もの)である。 15ところが主(しゅ)は群(む)れに従(したが)っている所(ところ)からわたしを取(と)り、『行(い)って、わが民(たみ)イスラエルに預言(よげん)せよ』と、主(しゅ)はわたしに言(い)われた。
16それゆえ今(いま)、主(しゅ)の言葉(ことば)を聞(き)け。
あなたは言(い)う、
『イスラエルに向(む)かって預言(よげん)するな、
イサクの家(いえ)に向(む)かって語(かた)るな』と。
17それゆえ、主(しゅ)はこう言(い)われる、
『あなたの妻(つま)は町(まち)で遊女(ゆうじょ)となり、
あなたのむすこ、娘(むすめ)たちはつるぎに倒(たお)れ、
あなたの地(ち)は測(はか)りなわで分(わ)かたれる。
そしてあなたは汚(けが)れた地(ち)で死(し)に、
イスラエルは必(かなら)ず捕(とら)えられて行(い)って、
その国(くに)を離(はな)れる』」。

第八章

1主(しゅ)なる神(かみ)は、このようにわたしに示(しめ)された。見(み)よ、ひとかごの夏(なつ)のくだものがある。 2主(しゅ)は言(い)われた、「アモスよ、あなたは何(なに)を見(み)るか」。わたしは「ひとかごの夏(なつ)のくだもの」と答(こた)えた。すると主(しゅ)はわたしに言(い)われた、
「わが民(たみ)イスラエルの終(おわ)りがきた。
わたしは再(ふたた)び彼(かれ)らを見過(みすご)しにしない。
3その日(ひ)には宮(みや)の歌(うた)は嘆(なげ)きに変(かわ)り、
しかばねがおびただしく、
人々(ひとびと)は無言(むごん)でこれを至(いた)る所(ところ)に投(な)げ捨(す)てる」と
主(しゅ)なる神(かみ)は言(い)われる。

4あなたがた、貧(まず)しい者(もの)を踏(ふ)みつけ、
また国(くに)の乏(とぼ)しい者(もの)を滅(ほろ)ぼす者(もの)よ、
これを聞(き)け。
5あなたがたは言(い)う、
「新月(しんげつ)はいつ過(す)ぎ去(さ)るだろう、
そうしたら、われわれは穀物(こくもつ)を売(う)ろう。
安息日(あんそくにち)はいつ過(す)ぎ去(さ)るだろう、
そうしたら、われわれは麦(むぎ)を売(う)り出(だ)そう。
われわれはエパを小(ちい)さくし、シケルを大(おお)きくし、
偽(いつわ)りのはかりをもって欺(あざむ)き、
6乏(とぼ)しい者(もの)を金(かね)で買(か)い、
貧(まず)しい者(もの)をくつ一足(そく)で買(か)いとり、
また、くず麦(むぎ)を売(う)ろう」。

7主(しゅ)はヤコブの誇(ほこり)をさして誓(ちか)われた、
「わたしは必(かなら)ず彼(かれ)らのすべてのわざを
いつまでも忘(わす)れない。
8これがために地(ち)は震(ふる)わないであろうか。
地(ち)に住(す)む者(もの)はみな嘆(なげ)かないであろうか。
地(ち)はみなナイル川(かわ)のようにわきあがり、
エジプトのナイル川(かわ)のようにみなぎって、また沈(しず)まないであろうか」。

9主(しゅ)なる神(かみ)は言(い)われる、
「その日(ひ)には、
わたしは真昼(まひる)に太陽(たいよう)を沈(しず)ませ、
白昼(はくちゅう)に地(ち)を暗(くら)くし、
10あなたがたの祭(まつり)を嘆(なげ)きに変(かわ)らせ、
あなたがたの歌(うた)をことごとく悲(かな)しみの歌(うた)に変(かわ)らせ、
すべての人(ひと)に荒布(あらぬの)を腰(こし)にまとわせ、
すべての人(ひと)に髪(かみ)をそり落(おと)させ、
その日(ひ)を、ひとり子(こ)を失(うしな)った喪中(もちゅう)のようにし、
その終(おわ)りを、苦(にが)い日(ひ)のようにする」。

11主(しゅ)なる神(かみ)は言(い)われる、
「見(み)よ、わたしがききんをこの国(くに)に送(おく)る日(ひ)が来(く)る、
それはパンのききんではない、
水(みず)にかわくのでもない、
主(しゅ)の言葉(ことば)を聞(き)くことのききんである。
12彼(かれ)らは海(うみ)から海(うみ)へさまよい歩(ある)き、
主(しゅ)の言葉(ことば)を求(もと)めて、こなたかなたへはせまわる、
しかしこれを得(え)ないであろう。
13その日(ひ)には美(うつく)しいおとめも、
若(わか)い男(おとこ)もかわきのために気(き)を失(うしな)う。
14かのサマリヤのアシマをさして誓(ちか)い、
『ダンよ、あなたの神(かみ)は生(い)きている』と言(い)い、また
『ベエルシバの道(みち)は生(い)きている』と言(い)う者(もの)どもは
必(かなら)ず倒(たお)れる。再(ふたた)び起(お)きあがることはない」。

第九章


1わたしは祭壇(さいだん)のかたわらに立(た)っておられる主(しゅ)を見(み)た。
主(しゅ)は言(い)われた、
「柱(はしら)の頭(あたま)を打(う)って、敷居(しきい)を震(ふる)わせ、
これを打(う)ち砕(くだ)いて、
すべての民(たみ)の頭(あたま)の上(うえ)に落(お)ちかからせよ。
その残(のこ)った者(もの)を、わたしはつるぎで殺(ころ)し、
そのひとりも逃(に)げおおす者(もの)はなく、
のがれうる者(もの)はない。
2たとい彼(かれ)らは陰府(よみ)に掘(ほ)り下(くだ)っても、
わたしの手(て)はこれをそこから引(ひ)き出(だ)す。
たとい彼(かれ)らは天(てん)によじのぼっても、
わたしはそこからこれを引(ひ)きおろす。
3たとい彼(かれ)らはカルメルの頂(いただき)に隠(かく)れても、
わたしはこれを捜(さが)して、そこから引(ひ)き出(だ)す。
たとい彼(かれ)らはわたしの目(め)をのがれて、
海(うみ)の底(そこ)に隠(かく)れても、
わたしはへびに命(めい)じて、その所(ところ)でこれをかませる。
4たとい彼(かれ)らは捕(とら)われて、その敵(てき)の前(まえ)に行(い)っても、
わたしはその所(ところ)でつるぎに命(めい)じて、これを殺(ころ)させる。
わたしは彼(かれ)らの上(うえ)にわたしの目(め)を注(そそ)ぐ、
それは災(わざわい)のためであって、幸(さいわい)のためではない」。
5万軍(ばんぐん)の神(かみ)、主(しゅ)が地(ち)に触(ふ)れられると、地(ち)は溶(と)け、
その中(なか)に住(す)む者(もの)はみな嘆(なげ)き、
地(ち)はみなナイル川(かわ)のようにわきあがり、
エジプトのナイル川(かわ)のようにまた沈(しず)む。
6主(しゅ)はご自分(じぶん)の高殿(たかどの)を天(てん)に築(きず)き、
大空(おおぞら)の基(もとい)を地(ち)の上(うえ)にすえ、
海(うみ)の水(みず)を呼(よ)んで、地(ち)のおもてに注(そそ)がれる。
その名(な)は主(しゅ)ととなえられる。
7主(しゅ)は言(い)われる、
「イスラエルの子(こ)らよ、あなたがたはわたしにとって
エチオピヤびとのようではないか。
わたしはイスラエルをエジプトの国(くに)から、
ペリシテびとをカフトルから、
スリヤびとをキルから導(みちび)き上(のぼ)ったではないか。
8見(み)よ、主(しゅ)なる神(かみ)の目(め)は
この罪(つみ)を犯(おか)した国(くに)の上(うえ)に注(そそ)がれている。
わたしはこれを地(ち)のおもてから断(た)ち滅(ほろ)ぼす。
しかし、わたしはヤコブの家(いえ)を
ことごとくは滅(ほろ)ぼさない」と主(しゅ)は言(い)われる。
9「見(み)よ、わたしは命(めい)じて、
人(ひと)がふるいで物(もの)をふるうように、
わたしはイスラエルの家(いえ)を万国民(ばんこくみん)のうちでふるう。
ひと粒(つぶ)も地(ち)に落(お)ちることはない。
10わが民(たみ)の罪(つみ)びと、すなわち
『災(わざわい)はわれわれに近(ちか)づかない、
われわれに臨(のぞ)まない』と
言(い)う者(もの)どもはみな、つるぎで殺(ころ)される。

11その日(ひ)には、
わたしはダビデの倒(たお)れた幕屋(まくや)を興(おこ)し、
その破損(はそん)を繕(つくろ)い、そのくずれた所(ところ)を興(おこ)し、
これを昔(むかし)の時(とき)のように建(た)てる。
12これは彼(かれ)らがエドムの残(のこ)った者(もの)、
およびわが名(な)をもって呼(よ)ばれるすべての国民(くにたみ)を
所有(しょゆう)するためである」と
この事(こと)をなされる主(しゅ)は言(い)われる。

13主(しゅ)は言(い)われる、
「見(み)よ、このような時(とき)が来(く)る。
その時(とき)には、耕(たがや)す者(もの)は刈(か)る者(もの)に相継(あいつ)ぎ、
ぶどうを踏(ふ)む者(もの)は種(たね)まく者(もの)に相継(あいつ)ぐ。
もろもろの山(やま)にはうまい酒(さけ)がしたたり、
もろもろの丘(おか)は溶(と)けて流(なが)れる。
14わたしはわが民(たみ)イスラエルの幸福(こうふく)をもとに返(かえ)す。
彼(かれ)らは荒(あ)れた町々(まちまち)を建(た)てて住(す)み、
ぶどう畑(ばたけ)を作(つく)ってその酒(さけ)を飲(の)み、
園(その)を作(つく)ってその実(み)を食(た)べる。
15わたしは彼(かれ)らをその地(ち)に植(う)えつける。
彼(かれ)らはわたしが与(あた)えた地(ち)から
再(ふたた)び抜(ぬ)きとられることはない」と
あなたの神(かみ)、主(しゅ)は言(い)われる。