アモス書

第一章

1テコアの牧者ぼくしゃのひとりであるアモスの言葉ことば。これはユダのおうウジヤの、イスラエルのおうヨアシのヤラベアムの地震じしんの二ねんまえに、かれがイスラエルについてしめされたものである。
2かれった、
しゅはシオンからほえ、
エルサレムからこえされる。
牧者ぼくしゃ牧場まきばなげき、
カルメルのいただきれる」。
3しゅはこうわれる、
「ダマスコの三つのとが、
四つのとがのために、
わたしはこれをばっしてゆるさない。
これはかれらがてつのすりいたで、
ギレアデをみにじったからである。
4わたしはハザエルのいえおくり、
ベネハダデのもろもろの宮殿きゅうでんほろぼす。
5わたしはダマスコのかんくだき、
アベンのたにから住民じゅうみんち、
ベテエデンからおうのつえをとるものつ。
スリヤのたみはキルにとらえられてく」と
しゅわれる。

6しゅはこうわれる、
「ガザの三つのとが、
四つのとがのために、
わたしはこれをばっしてゆるさない。
これはかれらが人々ひとびとをことごとくとらえてって、
エドムにわたしたからである。
7わたしはガザのいしがきにおくり、
そのもろもろの宮殿きゅうでんほろぼす。
8わたしはアシドドから住民じゅうみんち、
アシケロンからおうのつえをとるものつ。
わたしはまたをかえしてエクロンをつ。
そしてのこったペリシテびともほろびる」と
しゅなるかみわれる。

9しゅはこうわれる、
「ツロの三つのとが、
四つのとがのために、
わたしはこれをばっしてゆるさない。
これはかれらが人々ひとびとをことごとくエドムにわたし、
また兄弟きょうだい契約けいやくこころめなかったからである。
10それゆえ、わたしはツロのいしがきにおくり、
そのもろもろの宮殿きゅうでんほろぼす」。

11しゅはこうわれる、
「エドムの三つのとが、
四つのとがのために、
わたしはこれをばっしてゆるさない。
これはかれがつるぎをもってその兄弟きょうだいい、
まったくあわれみのじょうち、
つねいかって、ひとをかきき、
ながくそのいきどおりをたもったからである。
12それゆえ、わたしはテマンにおくり、
ボズラのもろもろの宮殿きゅうでんほろぼす」。

13しゅはこうわれる、
「アンモンの人々ひとびとの三つのとが、
四つのとがのために、
わたしはこれをばっしてゆるさない。
これはかれらがその国境こっきょうひろげるために、
ギレアデのはらんでいるおんな
ひきいたからである。
14それゆえ、わたしはラバのいしがきにをはなち、
そのもろもろの宮殿きゅうでんほろぼす。
これはたたかいのに、ときのこえをもってせられ、
つむじかぜに、暴風ぼうふうをもってせられる。
15かれらのおうはそのつかさたちととも
とらえられてく」としゅわれる。

第二章


1しゅはこうわれる、
「モアブの三つのとが、
四つのとがのために、
わたしはこれをばっしてゆるさない。
これはかれがエドムのおうほねいて
はいにしたからである。
2それゆえ、わたしはモアブにおくり、
ケリオテのもろもろの宮殿きゅうでんほろぼす。
モアブはさわぎと、ときのこえと、
ラッパのおとなかぬ。
3わたしはそのうちから、支配者しはいしゃち、
そのすべてのつかさをかれともころす」と
しゅわれる。

4しゅはこうわれる、
「ユダの三つのとが、
四つのとがのために、
わたしはこれをばっしてゆるさない。
これはかれらがしゅ律法りっぽうて、そのさだめをまもらず、
その先祖せんぞたちがしたがあるいた
いつわりのものまどわされたからである。
5それゆえ、わたしはユダにおくり、
エルサレムのもろもろの宮殿きゅうでんほろぼす」。

6しゅはこうわれる、
「イスラエルの三つのとが、
四つのとがのために、
わたしはこれをばっしてゆるさない。
これはかれらがただしいものかねのためにり、
まずしいものをくつ一そくのためにるからである。
7かれらはよわものあたまのちりにみつけ、
くるしむものみちをまげ、
また父子ふしともにひとりのおんなのところへって、
わがせいなるけがす。
8かれらはすべての祭壇さいだんのかたわらに
しちった衣服いふくいて、そのうえし、
罰金ばっきんをもってさけを、そのかみいえむ。

9さきにわたしはアモリびとを
かれらのまえからほろぼした。
これはそのたかきこと、香柏こうはくのごとく、
そのつよきこと、かしののようであったが、
わたしはそのうえと、したとをほろぼした。
10わたしはまた、あなたがたを
エジプトのからのぼり、
四十ねんのあいだ荒野あらので、あなたがたをみちびき、
アモリびとのさせた。
11わたしはあなたがたのらのうちから
預言者よげんしゃおこし、
あなたがたの若者わかもののうちからナジルびとをおこした。
イスラエルの人々ひとびとよ、そうではないか」と
しゅわれる。
12「ところがあなたがたはナジルびとにさけませ、
預言者よげんしゃめいじて『預言よげんするな』とう。
13よ、わたしはむぎたばをいっぱいんだくるま
ものあっするように、
あなたがたをそのところあっする。
14はやはしものうしない、
つよものもそのちからをふるうことができず、
勇士ゆうしもそのいのちすくうことができない。
15ゆみをとるものつことができず、
足早あしばやもの自分じぶんすくうことができず、
うまものもそのいのちすくうことができない。
16勇士ゆうしのうちの雄々おおしいこころもの
そのにははだかげる」と
しゅわれる。

第三章


1イスラエルの人々ひとびとよ、
しゅがあなたがたにかってわれたこと、
わたしがエジプトのからみちびのぼった
全家ぜんかかってったこの言葉ことばけ。
2のもろもろのやからのうちで、
わたしはただ、あなたがただけをった。
それゆえ、わたしはあなたがたの
もろもろのつみのため、あなたがたをばっする。
3ふたりのものがもし約束やくそくしなかったなら、
一緒いっしょあるくだろうか。
4ししがもし獲物えものがなかったなら、
はやしなかでほえるだろうか。
わかいししがもしものをつかまなかったなら、
そのあなからこえすだろうか。
5もしわながなかったなら、
とりったあみにかかるだろうか。
あみにもしなにもかからなかったなら、
からとびあがるだろうか。
6まちでラッパがったなら、
たみおどろかないだろうか。
しゅがなされるのでなければ、
まちわざわいおこるだろうか。
7まことにしゅなるかみ
そのしもべである預言者よげんしゃにそのかくれたこと
しめさないでは、何事なにごとをもなされない。
8ししがほえる、
だれがおそれないでいられよう。
しゅなるかみかたられる、
だれが預言よげんしないでいられよう」。

9アッスリヤにあるもろもろの宮殿きゅうでん
エジプトのにあるもろもろの宮殿きゅうでんべてえ、
「サマリヤの山々やまやまあつまり、
そのうちにあるおおいなるさわぎと、
そのなかおこなわれる暴虐ぼうぎゃくとをよ」と。
10しゅわれる、
かれらは正義せいぎおこなうことをらず、
しえたげったものうばったものとを
そのもろもろの宮殿きゅうでんにたくわえている」。
11それゆえしゅなるかみはこうわれる、
てきがきて、このくにかこみ、
あなたの防備ぼうびをあなたからのぞき、
あなたのもろもろの宮殿きゅうでんはかすめられる」。
12しゅはこうわれる、「羊飼ひつじかいがししのくちから、ひつじ両足りょうあし、あるいは片耳かたみみかえすように、サマリヤにむイスラエルの人々ひとびとも、ながいすのすみや、寝台しんだい一部いちぶたずさえてすくわれるであろう」。
13万軍ばんぐんかみしゅなるかみわれる、
け、そしてヤコブのいえ証言しょうげんせよ。
14わたしはイスラエルのもろもろのとがをばっする
ベテルの祭壇さいだんばっする。
その祭壇さいだんつのれて、ちる。
15わたしはまたふゆいえなついえとをつ、
象牙ぞうげいえほろび、おおいなるいええうせる」と
しゅわれる。

第四章


1「バシャンの雌牛めうしどもよ、
この言葉ことばけ。
あなたがたはサマリヤのやまにおり、
よわものをしえたげ、まずしいもの圧迫あっぱくし、
またその主人しゅじんかって、
ってきて、わたしたちにませよ』とう。
2しゅなるかみはご自分じぶんせいなることによってちかわれた、
よ、あなたがたのうえにこのようなときる。
そのとき人々ひとびとはあなたがたをつりばりにかけ、
あなたがたののこりのもの
うおつりばりにかけていてく。
3あなたがたはおのおのまっすぐに
いしがきのやぶれたところて、
ハルモンにいやられる」と
しゅわれる。

4「あなたがたはベテルへってつみおかし、
ギルガルへって、とがをくわえよ。
あさごとに、あなたがたの犠牲ぎせいたずさえてけ、
ごとに、あなたがたの十ぶんの一をたずさえてけ。
5たねれたパンの感謝祭かんしゃさいをささげ、
こころよりのそなものをふれしめせ。
イスラエルの人々ひとびとよ、
あなたがたはこのようにするのをこのんでいる」と
しゅなるかみわれる。

6「わたしはまた、あなたがたのすべてのまち
あなたがたのきよくし、
あなたがたのすべてのところでパンをとぼしくした。
それでも、あなたがたはわたしにかえらなかった」と
しゅわれる。
7「わたしはまた、刈入かりいれまでなお三つきあるのに
あめをとどめて、あなたがたのうえにくださず、
このまちにはあめらし、
かのまちにはあめらさず、
このはたけあめをえ、
かのはたけあめをえないでれた。
8そこで二つ三つのまち
一つのまちによろめいてって、
みずんでも、くことができなかった。
それでも、あなたがたはわたしにかえらなかった」と
しゅわれる。

9「わたしはれとくさとをもって
あなたがたをち、
あなたがたのそのと、ぶどうばたけとをあらした。
いちじくのとオリブのとは、いなごがった。
それでも、あなたがたはわたしにかえらなかった」と
しゅわれる。

10「わたしはエジプトにしたように
あなたがたのうちに疫病えきびょうおくり、
つるぎをもってあなたがたの若者わかものころし、
あなたがたのうまうばり、
あなたがたの宿営しゅくえい臭気しゅうきのぼらせて、
あなたがたのはなをつかせた。
それでも、あなたがたはわたしにかえらなかった」と
しゅわれる。

11「わたしはあなたがたのうちのまち
かみがソドムとゴモラをほろぼされたときのように
ほろぼしたので、
あなたがたはほのおなかからされた
えさしのようであった。
それでも、あなたがたはわたしにかえらなかった」と
しゅわれる。

12「それゆえイスラエルよ、
わたしはこのようにあなたにおこなう。
わたしはこれをおこなうゆえ、
イスラエルよ、あなたのかみそなえをせよ」。

13よ、かれやまつくり、かぜ創造そうぞうし、
ひとにそのおもいのいかなるかをしめし、
また、あけぼのをえてくらやみとなし、
たかところまれるもの
その万軍ばんぐんかみしゅう。

第五章

1イスラエルのいえよ、わたしがかなしみのうたをもって、あなたがたについてべるこの言葉ことばけ、
2「おとめイスラエルはたおれて、
またがらず、
彼女かのじょはおのれのたおされて
これをおこものがない」。

3しゅなるかみはこうわれる、
「イスラエルのいえでは、
にんまちは百にんのこり、
にんまちは十にんのこる」。

4しゅはイスラエルのいえにこうわれる、
「あなたがたはわたしをもとめよ、そしてきよ。
5ベテルをもとめるな、
ギルガルにくな。
ベエルシバにおもむくな。
ギルガルはかならとらえられてき、
ベテルはするからである」。

6あなたがたはしゅもとめよ、そしてきよ。
さもないとしゅのように
ヨセフのいえくだられる。
はこれをくが、
ベテルのためにこれをものはひとりもない。
7あなたがた、公道こうどうをにがよもぎにえ、
正義せいぎてるものよ。

8プレアデスおよびオリオンをつくり、
暗黒あんこくあさへんじ、
ひるくらくしてよるとなし、
うみみずんで、のおもてにそそがれるもの
そのしゅという。
9しゅほろびをたちまちつよもののぞませられるので、
ほろびはついにしろのぞむ。

10かれらはもんにいていましめるものにくみ、
真実しんじつかたものみきらう。
11あなたがたはまずしいものみつけ、
かれからむぎおくものをとるゆえ、
あなたがたはいしいえてても、
そのなかむことはできない。
うつくしいぶどうばたけつくっても、
そのさけむことはできない。
12わたしはる、あなたがたのとがはおおく、
あなたがたのつみおおきいからである。
あなたがたはただしいものをしえたげ、まいないをり、
もんまずしいもの退しりぞける。
13それゆえ、このようなときにはかしこもの沈黙ちんもくする、
これはわるときだからである。

14ぜんもとめよ、あくもとめるな。
そうすればあなたがたはきることができる。
またあなたがたがうように、
万軍ばんぐんかみしゅはあなたがたとともにおられる。
15あくにくみ、ぜんあいし、もん公義こうぎてよ。
万軍ばんぐんかみしゅは、あるいは
ヨセフののこりのものをあわれまれるであろう。

16それゆえ、しゅなる万軍ばんぐんかみ
しゅはこうわれる、
「すべての広場ひろばくことがあろう。
すべてのちまたで人々ひとびと
かなしいかな、かなしいかな』とう。
またかれらは農夫のうふんできてなげかせ、
たくみなおんなまねいてかせ、
17またすべてのぶどうはたけにもくことがあろう。
それはわたしがあなたがたのなか
とおるからである」としゅわれる。

18わざわいなるかな、しゅのぞものよ、
あなたがたはなにゆえしゅのぞむのか。
これはくらくてひかりがない。
19ひとがししのまえのがれてもくまに出会であい、
またいえにはいって、かべにつけると、
へびにかまれるようなものである。
20しゅくらくて、ひかりがなく、
薄暗うすぐらくてかがやきがないではないか。

21わたしはあなたがたのまつりにくみ、かついやしめる。
わたしはまた、あなたがたのせいかいよろこばない。
22たといあなたがたは燔祭はんさい素祭そさいをささげても、
わたしはこれをけいれない。
あなたがたのえたけもの酬恩祭しゅうおんさい
わたしはこれをかえりみない。
23あなたがたのうたさわがしいおと
わたしのまえからて。
あなたがたのことおとは、わたしはこれをかない。
24公道こうどうみずのように、
正義せいぎをつきないかわのようにながれさせよ。
25「イスラエルのいえよ、あなたがたは四十ねんあいだ荒野あらのでわたしに犠牲ぎせいそなものをささげたか。 26かえってあなたがたのおうシクテをにない、あなたがたが自分じぶんつくったあなたがたの偶像ぐうぞうほしかみ、キウンをになった。 27それゆえわたしはあなたがたをダマスコのかなたにとらうつす」と、その万軍ばんぐんかみととなえられるしゅわれる。

第六章


1「わざわいなるかな、
やすらかにシオンにいるもの
また安心あんしんしてサマリヤのやまにいるもの
しょ国民こくみんのかしらのうちの著名ちょめい人々ひとびとで、
イスラエルのいえがきてしたがものよ。
2カルネにわたってよ。
そこからおおハマテにき、
またペリシテびとのガテにくだってよ。
かれらはこれらのくににまさっているか。
かれらの土地とちはあなたがたの土地とちよりもおおきいか。
3あなたがたはわざわいとおざけ、
強暴きょうぼうちかづけている。

4わざわいなるかな、みずから象牙ぞうげ寝台しんだいし、
ながいすのうえばし、
れのうちから小羊こひつじり、
牛舎ぎゅうしゃのうちからうしってべ、
5ことおとわせてうたさわぎ、
ダビデのように楽器がっきつくし、
6はちをもってさけみ、
いともたっとあぶらにぬり、
ヨセフの破滅はめつかなしまないものたちよ。
7それゆえいまかれらはとらわれて、
とらわれびとのまっさきってく。
そしてかのばしたものどもの
さわぎはやむであろう」。

8しゅなるかみはおのれによってちかわれた、
(万軍ばんぐんかみしゅわれる、)
「わたしはヤコブのほこりみきらい、
そのもろもろの宮殿きゅうでんにくむ。
わたしはこのまちとすべてそのなかにいるものわたす」。
9一つのいえに十にんもののこっていても、かれらはに、 10そしてその親戚しんせき、すなわちこれをものは、ほねいえからはこびだすために、これをげ、またそのいえおくにいるものかって、「まだあなたとともにいるものがあるか」とい、「ない」とのこたえがあるとき、かのひとはまた「こえすな、しゅをとなえるな」とうであろう。
11よ、しゅめいじて、
おおきないえって、みじんとなし、
ちいさないえって、れとされる。
12うまいわうえはしるだろうか。
ひとうしうみたがやすだろうか。
ところがあなたがたは公道こうどうどくへんじ、
正義せいぎをにがよもぎにへんじた。
13あなたがたはロデバルをよろこび、
「われわれは自分じぶんちから
カルナイムをたではないか」とう。
14それゆえ、万軍ばんぐんかみしゅわれる、
「イスラエルのいえよ、
よ、わたしは一つの国民くにたみおこして、
あなたがたに敵対てきたいさせる。
かれらはハマテの入口いりぐちからアラバのかわまで
あなたがたをなやます」。

第七章

1しゅなるかみはこのようにわたしにしめされた。よ、二ばんぐさのはえはじめにしゅは、いなごをつくられた。よ、その二ばんぐさおうったのちに、はえたものである。 2そのいなごが青草あおくさつくしたとき、わたしはった、
しゅなるかみよ、どうぞ、ゆるしてください。
ヤコブはちいさいものです、
どうしてつことができましょう」。
3しゅはこのことについておもいかえされ、
「このことはおこさない」としゅわれた。
4しゅなるかみはこのようにわたしにしめされた。よ、しゅなるかみはさばきのためにばれた。大淵おおふちき、またこうとした。 5そのときわたしはった、
しゅなるかみよ、どうぞ、やめてください。
ヤコブはちいさいものです、
どうしてつことができましょう」。
6しゅはこのことについておもいかえされ、
「このこともまたおこさない」としゅなるかみわれた。
7またしゅはわたしにしめされた。よ、しゅはかりなわをもってきずいたいしがきのうえち、そのはかりなわをもっておられた。 8そしてしゅはわたしにわれた、「アモスよ、あなたはなにるか」。「はかりなわ」とわたしがこたえると、しゅはまたわれた、
よ、わたしははかりなわを
わがたみイスラエルのなかく。
わたしはもはやかれらを見過みすごしにしない。
9イサクのたかところあらされ、
イスラエルの聖所せいじょれはてる。
わたしはつるぎをもってヤラベアムのいえかう」。
10ときにベテルの祭司さいしアマジヤは、イスラエルのおうヤラベアムにひとをつかわしてう、「イスラエルのいえのただなかで、アモスはあなたにそむきました。このかれのもろもろの言葉ことばえることができません。
11アモスはこのようにっています、
『ヤラベアムはつるぎによってぬ、
イスラエルはかならとらえられてって、
そのくにはなれる』と」。
12それからアマジヤはアモスにった、「先見者せんけんしゃよ、ってユダのにのがれ、かのでパンをべ、かの預言よげんせよ。 13しかしベテルでは二預言よげんしてはならない。ここはおう聖所せいじょくにみやだから」。

14アモスはアマジヤにこたえた、「わたしは預言者よげんしゃでもなく、また預言者よげんしゃでもない。わたしは牧者ぼくしゃである。わたしはいちじくくわつくものである。 15ところがしゅれにしたがっているところからわたしをり、『って、わがたみイスラエルに預言よげんせよ』と、しゅはわたしにわれた。
16それゆえいましゅ言葉ことばけ。
あなたはう、
『イスラエルにかって預言よげんするな、
イサクのいえかってかたるな』と。
17それゆえ、しゅはこうわれる、
『あなたのつままち遊女ゆうじょとなり、
あなたのむすこ、むすめたちはつるぎにたおれ、
あなたのはかりなわでかたれる。
そしてあなたはけがれたに、
イスラエルはかならとらえられてって、
そのくにはなれる』」。

第八章

1しゅなるかみは、このようにわたしにしめされた。よ、ひとかごのなつのくだものがある。 2しゅわれた、「アモスよ、あなたはなにるか」。わたしは「ひとかごのなつのくだもの」とこたえた。するとしゅはわたしにわれた、
「わがたみイスラエルのおわりがきた。
わたしはふたたかれらを見過みすごしにしない。
3そのにはみやうたなげきにかわり、
しかばねがおびただしく、
人々ひとびと無言むごんでこれをいたところてる」と
しゅなるかみわれる。

4あなたがた、まずしいものみつけ、
またくにとぼしいものほろぼすものよ、
これをけ。
5あなたがたはう、
新月しんげつはいつるだろう、
そうしたら、われわれは穀物こくもつろう。
安息日あんそくにちはいつるだろう、
そうしたら、われわれはむぎそう。
われわれはエパをちいさくし、シケルをおおきくし、
いつわりのはかりをもってあざむき、
6とぼしいものかねい、
まずしいものをくつ一そくいとり、
また、くずむぎろう」。

7しゅはヤコブのほこりをさしてちかわれた、
「わたしはかならかれらのすべてのわざを
いつまでもわすれない。
8これがためにふるわないであろうか。
ものはみななげかないであろうか。
はみなナイルかわのようにわきあがり、
エジプトのナイルかわのようにみなぎって、またしずまないであろうか」。

9しゅなるかみわれる、
「そのには、
わたしは真昼まひる太陽たいようしずませ、
白昼はくちゅうくらくし、
10あなたがたのまつりなげきにかわらせ、
あなたがたのうたをことごとくかなしみのうたかわらせ、
すべてのひと荒布あらぬのこしにまとわせ、
すべてのひとかみをそりおとさせ、
そのを、ひとりうしなった喪中もちゅうのようにし、
そのおわりを、にがのようにする」。

11しゅなるかみわれる、
よ、わたしがききんをこのくにおくる、
それはパンのききんではない、
みずにかわくのでもない、
しゅ言葉ことばくことのききんである。
12かれらはうみからうみへさまよいあるき、
しゅ言葉ことばもとめて、こなたかなたへはせまわる、
しかしこれをないであろう。
13そのにはうつくしいおとめも、
わかおとこもかわきのためにうしなう。
14かのサマリヤのアシマをさしてちかい、
『ダンよ、あなたのかみきている』とい、また
『ベエルシバのみちきている』とものどもは
かならたおれる。ふたたきあがることはない」。

第九章


1わたしは祭壇さいだんのかたわらにっておられるしゅた。
しゅわれた、
はしらあたまって、敷居しきいふるわせ、
これをくだいて、
すべてのたみあたまうえちかからせよ。
そののこったものを、わたしはつるぎでころし、
そのひとりもげおおすものはなく、
のがれうるものはない。
2たといかれらは陰府よみくだっても、
わたしのはこれをそこからす。
たといかれらはてんによじのぼっても、
わたしはそこからこれをきおろす。
3たといかれらはカルメルのいただきかくれても、
わたしはこれをさがして、そこからす。
たといかれらはわたしのをのがれて、
うみそこかくれても、
わたしはへびにめいじて、そのところでこれをかませる。
4たといかれらはとらわれて、そのてきまえっても、
わたしはそのところでつるぎにめいじて、これをころさせる。
わたしはかれらのうえにわたしのそそぐ、
それはわざわいのためであって、さいわいのためではない」。
5万軍ばんぐんかみしゅれられると、け、
そのなかものはみななげき、
はみなナイルかわのようにわきあがり、
エジプトのナイルかわのようにまたしずむ。
6しゅはご自分じぶん高殿たかどのてんきずき、
大空おおぞらもというえにすえ、
うみみずんで、のおもてにそそがれる。
そのしゅととなえられる。
7しゅわれる、
「イスラエルのらよ、あなたがたはわたしにとって
エチオピヤびとのようではないか。
わたしはイスラエルをエジプトのくにから、
ペリシテびとをカフトルから、
スリヤびとをキルからみちびのぼったではないか。
8よ、しゅなるかみ
このつみおかしたくにうえそそがれている。
わたしはこれをのおもてからほろぼす。
しかし、わたしはヤコブのいえ
ことごとくはほろぼさない」としゅわれる。
9よ、わたしはめいじて、
ひとがふるいでものをふるうように、
わたしはイスラエルのいえ万国民ばんこくみんのうちでふるう。
ひとつぶちることはない。
10わがたみつみびと、すなわち
わざわいはわれわれにちかづかない、
われわれにのぞまない』と
ものどもはみな、つるぎでころされる。

11そのには、
わたしはダビデのたおれた幕屋まくやおこし、
その破損はそんつくろい、そのくずれたところおこし、
これをむかしときのようにてる。
12これはかれらがエドムののこったもの
およびわがをもってばれるすべての国民くにたみ
所有しょゆうするためである」と
このことをなされるしゅわれる。

13しゅわれる、
よ、このようなときる。
そのときには、たがやものもの相継あいつぎ、
ぶどうをものたねまくもの相継あいつぐ。
もろもろのやまにはうまいさけがしたたり、
もろもろのおかけてながれる。
14わたしはわがたみイスラエルの幸福こうふくをもとにかえす。
かれらはれた町々まちまちててみ、
ぶどうばたけつくってそのさけみ、
そのつくってそのべる。
15わたしはかれらをそのえつける。
かれらはわたしがあたえたから
ふたたきとられることはない」と
あなたのかみしゅわれる。