エズラ記

第一章

1ペルシャおうクロスの元年がんねんに、しゅはさきにエレミヤのくちによってつたえられたしゅ言葉ことば成就じょうじゅするため、ペルシャおうクロスのこころ感動かんどうされたので、おう全国ぜんこく布告ふこくはっし、また詔書しょうしょをもってげてった、

2「ペルシャおうクロスはこのようにう、てんかみしゅ地上ちじょう国々くにぐにをことごとくわたしにくださって、しゅみやをユダにあるエルサレムにてることをわたしにめいじられた。 3あなたがたのうち、そのたみであるものみなそのかみたすけをて、ユダにあるエルサレムにのぼってき、イスラエルのかみしゅみや復興ふっこうせよ。かれはエルサレムにいますかみである。 4すべてのこって、どこに宿やどっているものでも、そのところ人々ひとびときんぎんざい家畜かちくをもってたすけ、そのほかにまたエルサレムにあるかみみやのために真心まごころよりのそなものをささげよ」。

5そこでユダとベニヤミンの氏族しぞくちょう祭司さいしおよびレビびとなど、すべてかみにそのこころ感動かんどうされたものは、エルサレムにあるしゅみや復興ふっこうするためにのぼってこうとがった。 6その周囲しゅうい人々ひとびとみなぎんうつわきんざい家畜かちくおよび宝物たからものあたえてかれらをちからづけ、そのほかにまた、もろもろのものしげなくささげた。 7クロスおうはまたネブカデネザルが、さきにエルサレムからたずさして自分じぶんかみみやおさめたしゅみやうつわした。 8すなわちペルシャおうクロスはくらづかさミテレダテのによってこれをして、ユダのつかさセシバザルにかぞわたした。 9そのかずつぎのとおりである。きんのたらい一千、ぎんのたらい一千、香炉こうろ二十九、 10きんはち三十、ぎんはち二千四百十、そのうつわ一千、 11金銀きんぎんうつわわせて五千四百六十九あったが、セシバザルは捕囚ほしゅうれてバビロンからエルサレムにのぼったとき、これらのものをことごとくたずさえてのぼった。

第二章

1バビロンのおうネブカデネザルにとらえられて、バビロンにうつされたもののうち、捕囚ほしゅうをゆるされてエルサレムおよびユダにのぼって、おのおの自分じぶんまちかえったこのしゅう人々ひとびとつぎのとおりである。 2かれらはゼルバベル、エシュア、ネヘミヤ、セラヤ、レエラヤ、モルデカイ、ビルシャン、ミスパル、ビグワイ、レホム、バアナとともかえってきた。

そのイスラエルのたみ人数にんずうつぎのとおりである。 3パロシの子孫しそんは二千百七十二にん 4シパテヤの子孫しそんは三百七十二にん 5アラの子孫しそんは七百七十五にん 6パハテ・モアブの子孫しそんすなわちエシュアとヨアブの子孫しそんは二千八百十二にん 7エラムの子孫しそんは一千二百五十四にん 8ザットの子孫しそんは九百四十五にん 9ザッカイの子孫しそんは七百六十にん 10バニの子孫しそんは六百四十二にん 11ベバイの子孫しそんは六百二十三にん 12アズガデの子孫しそんは一千二百二十二にん 13アドニカムの子孫しそんは六百六十六にん 14ビグワイの子孫しそんは二千五十六にん 15アデンの子孫しそんは四百五十四にん 16アテルの子孫しそんすなわちヒゼキヤの子孫しそんは九十八にん 17ベザイの子孫しそんは三百二十三にん 18ヨラの子孫しそんは百十二にん 19ハシュムの子孫しそんは二百二十三にん 20ギバルの子孫しそんは九十五にん 21ベツレヘムの子孫しそんは百二十三にん 22ネトパの人々ひとびとは五十六にん 23アナトテの人々ひとびとは百二十八にん 24アズマウテの子孫しそんは四十二にん 25キリアテ・ヤリム、ケピラおよびベエロテの子孫しそんは七百四十三にん 26ラマおよびゲバの子孫しそんは六百二十一にん 27ミクマシの人々ひとびとは百二十二にん 28ベテルおよびアイの人々ひとびとは二百二十三にん 29ネボの子孫しそんは五十二にん 30マグビシの子孫しそんは百五十六にん 31のエラムの子孫しそんは一千二百五十四にん 32ハリムの子孫しそんは三百二十にん 33ロド、ハデデおよびオノの子孫しそんは七百二十五にん 34エリコの子孫しそんは三百四十五にん 35セナアの子孫しそんは三千六百三十にん

36祭司さいしは、エシュアのいえのエダヤの子孫しそん九百七十三にん 37インメルの子孫しそん一千五十二にん 38パシュルの子孫しそん一千二百四十七にん 39ハリムの子孫しそん一千十七にん

40レビびとは、ホダヤの子孫しそんすなわちエシュアとカデミエルの子孫しそん七十四にん 41うたうたうものは、アサフの子孫しそん百二十八にん 42門衛もんえい子孫しそんは、シャルムの子孫しそん、アテルの子孫しそん、タルモンの子孫しそん、アックブの子孫しそん、ハテタの子孫しそん、ショバイの子孫しそんわせて百三十九にん

43みやつかえるしもべたちは、ヂハの子孫しそん、ハスパの子孫しそん、タバオテの子孫しそん 44ケロスの子孫しそん、シアハの子孫しそん、パドンの子孫しそん 45レバナの子孫しそん、ハガバの子孫しそん、アックブの子孫しそん 46ハガブの子孫しそん、シャルマイの子孫しそん、ハナンの子孫しそん 47ギデルの子孫しそん、ガハルの子孫しそん、レアヤの子孫しそん 48レヂンの子孫しそん、ネコダの子孫しそん、ガザムの子孫しそん 49ウザの子孫しそん、パセアの子孫しそん、ベサイの子孫しそん 50アスナの子孫しそん、メウニムの子孫しそん、ネフシムの子孫しそん 51バクブクの子孫しそん、ハクパの子孫しそん、ハルホルの子孫しそん 52バヅリテの子孫しそん、メヒダの子孫しそん、ハルシャの子孫しそん 53バルコスの子孫しそん、シセラの子孫しそん、テマの子孫しそん 54ネヂアの子孫しそん、ハテパの子孫しそんである。

55ソロモンのしもべたちの子孫しそんは、ソタイの子孫しそん、ハッソペレテの子孫しそん、ペリダの子孫しそん 56ヤアラの子孫しそん、ダルコンの子孫しそん、ギデルの子孫しそん 57シパテヤの子孫しそん、ハッテルの子孫しそん、ポケレテ・ハッゼバイムの子孫しそん、アミの子孫しそん

58みやつかえるしもべたちとソロモンのしもべたちの子孫しそんとはわせて三百九十二にん

59つぎにあげる人々ひとびとはテル・メラ、テル・ハレサ、ケルブ、アダンおよびインメルからのぼってものであったが、かれらはその氏族しぞくとその血統けっとうとをしめして、そのイスラエルのものであることをあきらかにすることができなかった。 60すなわちデラヤの子孫しそん、トビヤの子孫しそん、ネコダの子孫しそんわせて六百五十二にん 61祭司さいし子孫しそんのうちにはハバヤの子孫しそん、ハッコヅの子孫しそん、バルジライの子孫しそんがあった。バルジライはギレアデびとバルジライのむすめたちのうちからつまをめとったので、そのばれることになった。 62これらのもの系譜けいふったものたちのうちに自分じぶんたずねたがいだされなかったので、けがれたものとして、祭司さいししょくからのぞかれた。 63総督そうとくかれらにげて、ウリムとトンミムをにつける祭司さいしおこるまでは、いとせいなるものべてはならないとった。

64会衆かいしゅうわせて四万二千三百六十にんであった。 65このほかに、しもべおよびはしためわせて七千三百三十七にん、またうたうたう男女だんじょ二百にんあった。 66そのうまは七百三十六とう、その騾馬らばは二百四十五とう 67そのらくだは四百三十五とう、そのろばは六千七百二十とうあった。

68氏族しぞくちょう数人すうにんはエルサレムにあるしゅみやところにきたときかみみやをもとのところてるために真心まごころよりのそなものをささげた。 69すなわち、そのちからしたがって工事こうじのためにくらおさめたものは、きん六万一千ダリク、ぎん五千ミナ、祭司さいし衣服いふく百かさねであった。

70祭司さいし、レビびと、およびたみのあるものはエルサレムおよびその近郊きんこうみ、うたうたうもの門衛もんえいおよびみやつかえるしもべたちはその町々まちまちみ、一般いっぱんのイスラエルびとは自分じぶんたちの町々まちまちんだ。

第三章

1こうしてイスラエルの人々ひとびとはその町々まちまちんでいたが、七がつになって、たみはひとりのようにエルサレムにあつまった。 2そこでヨザダクのエシュアとその仲間なかま祭司さいしたち、およびシャルテルのゼルバベルとその兄弟きょうだいたちはって、イスラエルのかみ祭壇さいだんきずいた。これはかみひとモーセの律法りっぽうにしるされたところにしたがって、そのうえ燔祭はんさいをささげるためであった。 3かれらは国々くにぐにたみおそれていたので、祭壇さいだんをもとのところもうけた。そしてそのうえ燔祭はんさいしゅにささげ、朝夕あさゆうそれをささげた。 4また、しるされたところにしたがって仮庵かりほまつりおこない、おきてにしたがって、毎日まいにちささぐべきかずのとおりに、日々ひび燔祭はんさいをささげた。 5そしてそののち常燔祭じょうはんさい新月しんげつしゅのすべてさだめられたまつりとにささげるそなものおよび各自かくじしゅにささげる真心まごころよりのそなものをささげた。 6すなわち七がつにちから燔祭はんさいしゅにささげることをはじめたが、しゅみや基礎きそはまだすえられてなかった。 7そこで石工いしく木工もっこうかねわたし、またシドンとツロの人々ひとびとものものおよびあぶらあたえて、ペルシャおうクロスから許可きょかしたがって、レバノンからヨッパのうみ香柏こうはくはこばせた。

8さてエルサレムのかみみやかえったつぎねんの二がつに、シャルテルのゼルバベルとヨザダクのエシュアはその兄弟きょうだいである祭司さいし、レビびとおよび捕囚ほしゅうからエルサレムにかえってたすべての人々ひとびととも工事こうじはじめ、二十さい以上いじょうのレビびとをてて、しゅみや工事こうじ監督かんとくさせた。 9そこでユダの子孫しそんであるエシュアとそのらおよびその兄弟きょうだい、カデミエルとそのらはともって、かみみや工事こうじをなすもの監督かんとくした。ヘナダデのらおよびレビびとのらと、その兄弟きょうだいたちもまた一緒いっしょであった。

10こうして建築者けんちくしゃしゅみや基礎きそをすえたとき祭司さいしたちは礼服れいふくをつけてラッパをとり、アサフのらであるレビびとはシンバルをとり、イスラエルのおうダビデの指令しれいしたがってしゅをさんびした。 11かれらはたがいうたいあってしゅをほめ、かつ感謝かんしゃし、
しゅはめぐみふかく、
そのいつくしみは
とこしえにイスラエルにえることがない」
った。そしてたみはみなしゅをさんびするとき、大声おおごえをあげてさけんだ。しゅみや基礎きそがすえられたからである。 12しかし祭司さいし、レビびと、氏族しぞくちょうであるおおくの人々ひとびとのうちに、もとのみや老人ろうじんたちがあったが、いまこのみや基礎きそのすえられるのをとき大声おおごえをあげていた。またよろこびのためにこえをあげてさけものおおかった。 13それで、人々ひとびとたみよろこさけこえと、たみこえとをきわけることができなかった。たみ大声おおごえさけんだので、そのこえとおくまできこえたからである。

第四章

1ユダとベニヤミンのてきであるものたちは捕囚ほしゅうからかえってきた人々ひとびとが、イスラエルのかみしゅのために神殿しんでんてていることをき、 2ゼルバベルと氏族しぞくちょうたちのもとにった、「われわれも、あなたがたと一緒いっしょにこれをてさせてください。われわれはあなたがたとおなじく、あなたがたのかみ礼拝れいはいします。アッスリヤのおうエサル・ハドンがわれわれをここにつれてからこのかた、われわれはかれ犠牲ぎせいをささげてきました」。 3しかしゼルバベル、エシュアおよびそののイスラエルの氏族しぞくちょうたちは、かれらにった、「あなたがたは、われわれのかみみやてることにあずかってはなりません。ペルシャのおうクロスおうがわれわれにめいじたように、われわれだけで、イスラエルのかみしゅのためにてるのです」。

4そこでそのたみはユダのたみよわらせて、その建築けんちくさまたげ、 5そのくわだてをやぶるために役人やくにん買収ばいしゅうしてかれらにてきせしめ、ペルシャおうクロスのからペルシャおうダリヨスの治世ちせいにまでおよんだ。 6アハスエロスの治世ちせい、すなわちその治世ちせいはじめに、かれらはユダとエルサレムの住民じゅうみんうったえる告訴こくそじょういた。

7またアルタシャスタのにビシラム、ミテレダテ、タビエルおよびその同僚どうりょうも、ペルシャおうアルタシャスタに手紙てがみいた。その手紙てがみぶんはアラムかれてやくされていた。 8長官ちょうかんレホムと書記官しょきかんシムシャイはアルタシャスタおうにエルサレムをうったえてつぎのような手紙てがみをしたためた。 9すなわち長官ちょうかんレホムと書記官しょきかんシムシャイおよびその同僚どうりょう、すなわち裁判官さいばんかん知事ちじ役人やくにん、ペルシャひと、エレクの人々ひとびと、バビロンひと、スサの人々ひとびとすなわちエラムびと、 10およびそのたみすなわちおおいなるたっといオスナパルが、うつしてサマリヤの町々まちまちおよびかわこうのそのませたものどもが、 11おくった手紙てがみうつしはこれである。――「アルタシャスタおうへ、かわこうのあなたのしもべども、あいさつをもうげます。 12おうよ、ご承知しょうちください。あなたのもとから、わたしたちのところのぼってたユダヤひとらはエルサレムにて、かのそむいたわるまちなおし、その城壁じょうへききずきあげ、その基礎きそをつくろっています。 13おうよ、いまご承知しょうちください。もしこのまちて、城壁じょうへききずきあげるならば、かれらはみつぎ、関税かんぜい税金ぜいきんおさめなくなります。そうすればおう収入しゅうにゅうるでしょう。 14われわれは王宮おうきゅうしおをはむものですから、おう不名誉ふめいよるにしのびないので、ひとをつかわしておうにおかせするのです。 15歴代れきだい記録きろくをお調しらべください。その記録きろくしょにおいて、このまちはそむいたまちで、諸王しょおうしょしゅうがいおよぼしたものであることを、そのなか古来こらい、むほんのおこなわれたことをられるでしょう。このまちほろぼされたのはこれがためなのです。 16われわれはおうにおおしらせいたします。もしこのまちてられ、城壁じょうへききずきあげられたなら、おうかわこうの領地りょうちうしなうにいたるでしょう」。

17おう返書へんしょおくってった、「長官ちょうかんレホム、書記官しょきかんシムシャイ、そのサマリヤおよびかわこうのほかのところんでいる同僚どうりょうに、あいさつをする。いま、 18あなたがたがわれわれにおくった手紙てがみを、わたしのまえあきらかにませた。 19わたしは命令めいれいくだして調査ちょうささせたところ、このまち古来こらい諸王しょおうにそむいたこと、そのなか反乱はんらん、むほんのあったことをいだした。 20またエルサレムにはおおいなるおうたちがあって、かわこうのをことごとくおさめ、みつぎ、関税かんぜい税金ぜいきんおさめさせたこともあった。 21それであなたがたは命令めいれいつたえて、その人々ひとびとをとどめ、わたしの命令めいれいくだるまで、このまちてさせてはならない。 22あなたがたはつつしんでこのことについておこたることのないようにしなさい。どうして損害そんがいして、おうがいおよぼしてよかろうか」。

23アルタシャスタおう手紙てがみうつしがレホムおよび書記官しょきかんシムシャイとその同僚どうりょうまえげられたので、かれらはいそいでエルサレムのユダヤひとのもとにおもむき、腕力わんりょく権力けんりょくとをもってかれらをやめさせた。 24それでエルサレムにあるかみみや工事こうじ中止ちゅうしされた。すなわちペルシャおうダリヨスの治世ちせいの二ねんまで中止ちゅうしされた。

第五章

1さて預言者よげんしゃハガイおよびイドのゼカリヤのふたりの預言者よげんしゃは、ユダとエルサレムにいるユダヤひとかって、かれらのうえにいますイスラエルのかみによって預言よげんした。 2そこでシャルテルのゼルバベルおよびヨザダクのエシュアはちあがって、エルサレムにあるかみみやはじめた。かみ預言者よげんしゃたちも、かれらとともにいてかれらをたすけた。

3そのときかわこうのしゅう知事ちじタテナイおよびセタル・ボズナイとその同僚どうりょうかれらのところてこうった、「だれがあなたがたにこのみやて、この城壁じょうへききずきあげることをめいじたのか」。 4また「この建物たてものてている人々ひとびとはなんというのか」とたずねた。 5しかしユダヤひと長老ちょうろうたちのうえには、かみそそがれていたので、かれらはこれをやめさせることができず、そのことをダリヨスにそうして、その返答へんとうるのをった。

6かわこうのしゅう知事ちじタテナイおよびセタル・ボズナイとその同僚どうりょうであるかわこうのしゅう知事ちじたちが、ダリヨスおうおくった手紙てがみうつしはつぎのとおりである。 7すなわち、かれらがおうおくった手紙てがみには、つぎのようにしるされてあった。「ねがわくはダリヨスおうまった平安へいあんがあるように。 8おうつぎのことをおおしらせいたします。すなわち、われわれがユダヤしゅうき、かのおおいなるかみみやってたところ、それはおおきないしをもっててられ、材木ざいもくんでかべをつくり、その工事こうじ勤勉きんべんおこなわれ、かれらのによっておおいにはかどっています。 9そこでわれわれはその長老ちょうろうたちにたずねてこういました、『だれがあなたがたにこのみやて、この城壁じょうへききずきあげることをめいじたのか』と。 10われわれはまたかれらのかしらたる人々ひとびときしるして、あなたにおおしらせするために、そのたずねました。 11すると、かれらはわれわれにこたえてこういました、『われわれは天地てんちかみのしもべであって、としひさしいむかしてられたみやを、ふたたてるのです。これはもと、イスラエルのおおいなるおうてあげたものですが、 12われわれの先祖せんぞたちが、てんかみいかりをおこしたため、かみかれらを、カルデヤびとバビロンのおうネブカデネザルのわたされたので、かれはこのみやをこわし、たみをバビロンにとらえてきました。 13ところがバビロンのおうクロスの元年がんねんに、クロスおうかみのこのみやふたたてることの命令めいれいくだされました。 14またクロスおうさきにネブカデネザルが、エルサレムのみやからバビロンの神殿しんでんうつしたかみみや金銀きんぎんうつわを、バビロンの神殿しんでんからして、かれ総督そうとくにんじたセシバザルというものわたして、 15かれわれました、「これらのうつわたずさえてって、エルサレムにあるみやおさめ、かみみやをもとのところてよ」と。 16そこでこのセシバザルはてエルサレムにあるかみみや基礎きそをすえました。そのときからいまいたるまで、建築けんちくつづけていますが、まだ完成かんせいしないのです』と。 17それでいま、もしおうがよしとられるならば、バビロンにあるおう宝庫ほうこ調しらべて、エルサレムのかみのこのみやてることの命令めいれいが、はたしてクロスおうからているかどうかをたしかめ、このことについてのおうのおかんがえをわれわれにつたえてください」。

第六章

1そこでダリヨスおうめいくだして、バビロンのうちで、古文書こもんじょをおさめてある書庫しょこ調しらべさせたところ、 2メデヤしゅうみやこエクバタナで、一つの巻物まきものいだした。そのうちにこうしるされてある。

記録きろく 3クロスおう元年がんねんにクロスおうめいくだした、『エルサレムにあるかみみやについては、犠牲ぎせいをささげ、燔祭はんさいそなえるところみやて、そのみやたかさを六十キュビトにし、そのはばを六十キュビトにせよ。 4おおいなるいしそうを三だんにし、そうを一だんにせよ。その費用ひようおういえからあたえられる。 5またネブカデネザルが、エルサレムのみやからバビロンにうつしたかみみや金銀きんぎん器物うつわものは、これをかえして、エルサレムにあるみやのもとのところってき、これをかみみやおさめよ』」。

6「それでかわこうのしゅう知事ちじタテナイおよびセタル・ボズナイとその同僚どうりょうであるかわこうのしゅう知事ちじたちよ、あなたがたはこれにとおざかり、 7かみのこのみや工事こうじかれらにまかせ、ユダヤひと知事ちじとユダヤひと長老ちょうろうたちに、かみのこのみやをもとのところてさせよ。 8わたしはまためいくだし、かみのこのみやてることについて、あなたがたがこれらのユダヤひと長老ちょうろうたちになすべきことしめす。おう財産ざいさん、すなわちかわこうのしゅうからおさめるみつぎのなかから、その費用ひようをじゅうぶんそれらの人々ひとびとあたえて、その工事こうじとどこおらないようにせよ。 9またその必要ひつようとするもの、すなわちてんかみにささげる燔祭はんさいうし雄羊おひつじおよび小羊こひつじならびにむぎしおさけあぶらなどエルサレムにいる祭司さいしたちのもとめにしたがって、日々ひびおこたりなくかれらにあたえ、 10かれらにこうばしい犠牲ぎせいてんかみにささげさせ、おう王子おうじたちの長寿ちょうじゅいのらせよ。 11わたしはまためいくだす。だれでもこのめいずるところあらためるものがあるならば、そのいえはりられ、かれはそのうえにくぎづけにされ、そのいえはまた、これがために汚物おぶつやまとされるであろう。 12これをあらためようとするもの、あるいはエルサレムにあるかみのこのみやほろぼそうとしておうあるいはたみは、かしこにそのをとどめられるかみよ、ねがわくはこれをたおされるように。われダリヨスはめいくだす。こころしてこれをおこなえ」。

13ダリヨスおうがこうおくったので、かわこうのしゅう知事ちじタテナイおよびセタル・ボズナイとその同僚どうりょうたちはこころしてこれをおこなった。 14そしてユダヤひと長老ちょうろうたちは、預言者よげんしゃハガイおよびイドのゼカリヤの預言よげんによってて、これをなしげた。かれらはイスラエルのかみ命令めいれいにより、またクロス、ダリヨスおよびペルシャおうアルタシャスタのめいによって、これをおわった。 15このみやはダリヨスおう治世ちせいの六ねんアダルのつきの三完成かんせいした。

16そこでイスラエルの人々ひとびと祭司さいしたち、レビびとおよびその捕囚ほしゅうからかえった人々ひとびとは、よろこんでかみのこのみや奉献ほうけんしきおこなった。 17すなわちかみのこのみや奉献ほうけんしきにおいて、雄牛おうし一百とう雄羊おひつじ二百とう小羊こひつじ四百とうをささげ、またイスラエルの部族ぶぞくかずにしたがって、やぎ十二とうをささげて、すべてのイスラエルびとのための罪祭ざいさいとした。 18またモーセのしょにしるされてあるように祭司さいしくみべつにより、レビびとをはんべつによってて、エルサレムでかみつかえさせた。

19こうして捕囚ほしゅうからかえって人々ひとびとは、正月しょうがつの十四過越すぎこしまつりおこなった。 20すなわち祭司さいし、レビびとたちはともきよめてみなきよくなり、すべて捕囚ほしゅうからかえって人々ひとびとのため、その兄弟きょうだいである祭司さいしたちのため、またかれ自身じしんのために過越すぎこし小羊こひつじをほふった。 21そして捕囚ほしゅうからかえってたイスラエルの人々ひとびと、およびその異邦人いほうじんけがれをててかれらにつらなり、イスラエルのかみしゅはいしようとするものはすべてこれをべ、 22よろこんで七日なぬかあいだたねれぬパンのまつりおこなった。これはしゅかれらをよろこばせ、またアッスリヤのおうこころかれらにかわせ、かれにイスラエルのかみにいますかみみや工事こうじたすけさせられたからである。

第七章

1これらのことのちペルシャおうアルタシャスタの治世ちせいにエズラというものがあった。エズラはセラヤの、セラヤはアザリヤの、アザリヤはヒルキヤの 2ヒルキヤはシャルムの、シャルムはザドクの、ザドクはアヒトブの 3アヒトブはアマリヤの、アマリヤはアザリヤの、アザリヤはメラヨテの 4メラヨテはゼラヒヤの、ゼラヒヤはウジの、ウジはブッキの 5ブッキはアビシュアの、アビシュアはピネハスの、ピネハスはエレアザルの、エレアザルは祭司さいしちょうアロンのである。 6このエズラはバビロンからのぼってた。かれはイスラエルのかみしゅがおさづけになったモーセの律法りっぽう精通せいつうした学者がくしゃであった。そのかみしゅかれうえにあったので、そのもとめることをおうはことごとくゆるした。

7アルタシャスタおうの七ねんにまたイスラエルの人々ひとびとおよび祭司さいし、レビびと、うたうたうもの門衛もんえいみやつかえるしもべなどエルサレムにのぼった。 8そしておうの七ねんの五がつにエズラはエルサレムにた。 9すなわち正月しょうがつの一にちにバビロンを出立しゅったつして、五がつにちにエルサレムにいた。そのかみめぐみのかれうえにあったからである。 10エズラはこころをこめてしゅ律法りっぽう調しらべ、これをおこない、かつイスラエルのうちにさだめとおきてとをおしえた。

11しゅいましめの言葉ことば、およびイスラエルにたまわったさだめにつうじた学者がくしゃで、祭司さいしであるエズラにアルタシャスタおうあたえた手紙てがみうつしは、つぎのとおりである。 12諸王しょおうおうアルタシャスタ、てんかみ律法りっぽう学者がくしゃである祭司さいしエズラにおくる。いま 13わたしはめいくだす。わがくにのうちにいるイスラエルのたみおよびその祭司さいし、レビびとのうち、すべてエルサレムへこうとのぞものみな、あなたとともくことができる。 14あなたは、自分じぶんにあるあなたのかみ律法りっぽうてらして、ユダとエルサレムの事情じじょう調しらべるために、おうおよび七にんかんによってつかわされるのである。 15かつあなたはおうおよびそのかんらが、エルサレムにいますイスラエルのかみ真心まごころからささげるぎんきんたずさえ、 16またバビロンぜんしゅうであなたがるすべての金銀きんぎん、およびたみ祭司さいしとが、エルサレムにあるそのかみみやのために、真心まごころからささげたそなものたずさえてく。 17それであなたはそのかねをもって雄牛おうし雄羊おひつじ小羊こひつじおよびその素祭そさい灌祭かんさい品々しなじなをつけてい、エルサレムにあるあなたがたのかみみや祭壇さいだんうえに、これをささげなければならない。 18また、あなたとあなたの兄弟きょうだいたちが、そのあまった金銀きんぎんでしようとおもうよいことがあるならば、あなたがたのかみのみむねしたがってそれをおこなえ。 19またあなたのかみみやつとことのためにあなたがあたえられたうつわは、エルサレムのかみまえおさめよ。 20そのほかあなたのかみみやのためにもちうべき必要ひつようなものがあれば、それをおうくらからしてもちいよ。

21われ、アルタシャスタおうかわこうのしゅうのすべてのくらづかさにめいくだしてう、『てんかみ律法りっぽう学者がくしゃである祭司さいしエズラがあなたがたにもとめることは、すべてこれをこころしておこなえ。 22すなわちぎんは百タラントまで、小麦こむぎは百コルまで、ぶどうしゅは百バテまで、あぶらは百バテまで、しお制限せいげんなくあたえよ。 23てんかみみやのために、てんかみめいじるところは、すべてただしくこれをおこなえ。そうしないとかみいかりが、おうおうらのくにのぞむであろう』。 24われわれは、またあなたがたにげる、『祭司さいし、レビびと、うたうたうもの門衛もんえいみやつかえるしもべ、およびかみのこのみやつかえびとたちには、みつぎ、租税そぜい税金ぜいきんしてはならぬ』。

25エズラよ、あなたはあなたのにあるかみ知恵ちえによって、つかさおよび裁判人さいばんにんて、かわこうのしゅうのすべてのたみ、すなわちあなたのかみ律法りっぽうっているものたちを、ことごとくさばかせよ。あなたがたはまたこれをらないものおしえよ。 26あなたのかみ律法りっぽうおよびおう律法りっぽうまもらないものを、きびしくそのつみさだめて、あるいは死刑しけいに、あるいは追放ついほうに、あるいは財産ざいさん没収ぼっしゅうに、あるいは投獄とうごくしょせよ」。

27われわれの先祖せんぞかみしゅはほむべきかな。しゅはこのように、おうこころに、エルサレムにあるしゅみやかざこころおこさせ、 28またおうまえと、そのかんまえおう大臣だいじんまえで、わたしにめぐみをさせられた。わたしはわがかみしゅがわたしのうえにあるのでちから、イスラエルのうちから首領しゅりょうたる人々ひとびとあつめて、わたしととものぼらせた。

第八章

1アルタシャスタおう治世ちせいに、バビロンからわたしと一緒いっしょのぼってもの氏族しぞくちょう、およびその系譜けいふつぎのとおりである。 2ピネハスの子孫しそんのうちではゲルショム。イタマルの子孫しそんのうちではダニエル。ダビデの子孫しそんのうちではシカニヤのハットシ。 3パロシの子孫しそんのうちではゼカリヤおよびかれとも系譜けいふせられたおとこ百五十にん 4パハテ・モアブの子孫しそんのうちではゼラヒヤのエリヨエナイおよびかれともにあるおとこ二百にん 5ザッツの子孫しそんのうちではヤハジエルのシカニヤおよびかれともにあるおとこ三百にん 6アデンの子孫しそんのうちではヨナタンのエベデおよびかれともにあるおとこ五十にん 7エラムの子孫しそんのうちではアタリヤのエサヤおよびかれともにあるおとこ七十にん 8シパテヤの子孫しそんのうちではミカエルのゼバデヤおよびかれともにあるおとこ八十にん 9ヨアブの子孫しそんのうちではエヒエルのオバデヤおよびかれともにあるおとこ二百十八にん 10バニの子孫しそんのうちではヨシピアのシロミテおよびかれともにあるおとこ百六十にん 11ベバイの子孫しそんのうちではベバイのゼカリヤおよびかれともにあるおとこ二十八にん 12アズガデの子孫しそんのうちではハッカタンのヨハナンおよびかれともにあるおとこ百十にん 13アドニカムの子孫しそんのうちではのちものどもで、そのはエリペレテ、ユエル、シマヤおよびかれらとともにあるおとこ六十にん 14ビグワイの子孫しそんのうちではウタイとザックルおよびかれらとともにあるおとこ七十にんである。

15わたしはかれらをアハワにながれるかわのほとりにあつめて、そこに三日みっかのあいだ露営ろえいした。わたしはたみ祭司さいしとを調しらべたが、そこにはレビの子孫しそんはひとりもいなかったので、 16ひとをつかわしてエリエゼル、アリエル、シマヤ、エルナタン、ヤリブ、エルナタン、ナタン、ゼカリヤ、メシュラムというくびちょうたる人々ひとびとまねき、またヨヤリブ、およびエルナタンのような見識けんしきのある人々ひとびとまねいた。 17そしてわたしはカシピアというところ首長しゅちょうイドのもとにかれらをつかわし、カシピアというところにいるイドと、その兄弟きょうだいであるみやつかえるしもべたちにぐべき言葉ことばを、かれらにさづけ、われわれのかみみやのために、つかひとをわれわれにれていとった。 18われわれのかみがよくわれわれをたすけられたので、かれらはイスラエルの、レビの、マヘリの子孫しそんのうちの思慮しりょふかひと、すなわちセレビヤおよびそのらとその兄弟きょうだいたち十八にんを、われわれにれて 19またハシャビヤおよびかれともに、メラリの子孫しそんのエサヤとその兄弟きょうだいおよびそのら二十にん 20およびみやつかえるしもべ、すなわちダビデとそのつかさたちが、レビびとにつかえさせるためにえらんだみやつかえるしもべ二百二十にんれてきた。これらのものみなそのって記録きろくされた。

21そこでわたしは、かしこのアハワかわのほとりで断食だんじき布告ふこくし、われわれのかみまえをひくくし、われわれと、われわれのおさなものと、われわれのすべてのざいのために、ただしいみちしめされるようにかみもとめた。 22これは、われわれがさきにおうげて、「われわれのかみは、かみもとめるすべてのものうえにやさしくくだり、その威力いりょくいかりとはすべてかみてるものうえくだる」とったので、わたしは道中どうちゅうてきたいして、われわれをまもるべき歩兵ほへい騎兵きへいとを、おうたのむことをじたからである。 23そこでわれわれは断食だんじきして、このことをわれわれのかみもとめたところ、かみはそのねがいをきいれられた。

24わたしはおもだった祭司さいし十二にんすなわちセレビヤ、ハシャビヤおよびその兄弟きょうだいにんえらび、 25金銀きんぎんおよび器物うつわもの、すなわちおうと、そのかんと、その諸侯しょこうおよびすべて在留ざいりゅうのイスラエルびとが、われわれのかみみやのためにささげた奉納物ほうのうぶつはかってかれらにわたした。 26わたしがはかってかれらのわたしたものは、ぎん六百五十タラント、ぎんうつわ百タラント、きん百タラントであった。 27またきん大杯おおさかずきが二十あって、一千ダリクにあたる。またひかかがや青銅せいどううつわあって、そのたっといこときんのようである。 28そしてわたしはかれらにった、「あなたがたはしゅ聖別せいべつされたものである。この器物うつわものせいである。またこの金銀きんぎんは、あなたがたの先祖せんぞかみしゅにささげた真心まごころよりのそなものである。 29あなたがたはエルサレムで、しゅみやのへやのなかで、祭司さいしちょう、レビびとおよびイスラエルの氏族しぞくのかしらたちのまえで、これをはかるまで、見張みはり、かつまもりなさい」。 30そこで祭司さいしおよびレビびとたちは、その金銀きんぎんおよび器物うつわものを、エルサレムにあるわれわれのかみみやたずさえてくため、そのおもさのものをった。

31われわれは正月しょうがつの十二にちに、アハワがわ出立しゅったつしてエルサレムにかったが、われわれのかみは、われわれのうえにあって、てきおよびみちせするものから、われわれをすくわれた。 32われわれはエルサレムにいて、三そこにいたが、 33にわれわれのかみみやうちで、その金銀きんぎんおよび器物うつわものを、ウリヤの祭司さいしメレモテのはかってわたした。ピネハスのエレアザルがかれともにいた。またエシュアのヨザバデ、およびビンヌイのノアデヤのふたりのレビびとも、かれらとともにいた。 34すなわちそのすべてのかずおもさとを調しらべ、そのおもさはみなきとめられた。

35そのとき捕囚ほしゅう人々ひとびと捕囚ほしゅうからかえってものは、イスラエルのかみ燔祭はんさいをささげた。すなわちイスラエル全体ぜんたいのために雄牛おうし十二とう雄羊おひつじ九十六とう小羊こひつじ七十七とうをささげ、また罪祭ざいさいとしてやぎ十二とうをささげた。これらはみな、しゅにささげた燔祭はんさいである。 36かれらはまたおう命令めいれいしょを、おう総督そうとくたち、およびかわこうのしゅう知事ちじたちにわたしたので、かれらはたみかみみやとを援助えんじょした。

第九章

1これらのことがなされたのち、つかさたちは、わたしのもとにった、「イスラエルのたみ祭司さいしおよびレビびとは諸国しょこくたみはなれないで、カナンびと、ヘテびと、ペリジびと、エブスびと、アンモンびと、モアブびと、エジプトびと、アモリびとなどのにくむべきことおこないました。 2すなわち、かれらのむすめたちをみずからめとり、またそのむすこたちにめとったので、せいなるたね諸国しょこくたみとまじりました。そしてつかさたるものちょうたるものさきだって、このとがをおかしました」。 3わたしはこのこといたとき着物きもの上着うわぎとをき、かみとひげをき、おどろきあきれてすわった。 4イスラエルのかみ言葉ことばにおののくものみな捕囚ほしゅうからかえって人々ひとびとのとがのゆえに、わたしのもとにあつまったが、わたしはゆうそなものときまで、おどろきあきれてすわった。 5ゆうそなものときになって、わたしは断食だんじきからちあがり、着物きもの上着うわぎいたまま、ひざをかがめて、わがかみしゅにむかってをさしべて、 6った、

「わがかみよ、わたしはあなたにむかってかおげるのをじて、赤面せきめんします。われわれの不義ふぎってあたまよりもたかくなり、われわれのとがはかさなっててんたっしたからです。 7われわれの先祖せんぞから今日こんにちまで、われわれはおおいなるとがをい、われわれの不義ふぎによって、われわれとわれわれのおうたち、および祭司さいしたちは国々くにぐにおうたちのにわたされ、つるぎにかけられ、とらかれ、かすめられ、はじをこうむりました。今日こんにちのとおりです。 8ところがいま、われわれのかみしゅは、しばしめぐみをほどこして、のがれのこるべきものをわれわれのうちにおき、その聖所せいじょのうちにたしかなよりどころをあたえ、こうしてわれわれのかみはわれわれのあきらかにし、われわれをその奴隷どれいのうちにあって、すこしくかえらせられました。 9われわれは奴隷どれいでありますが、その奴隷どれいたるときにもかみはわれわれを見捨みすてられず、かえってペルシャおうたちのまえでいつくしみをほどこして、われわれをかえらせ、われわれのかみみやてさせ、その破壊はかいをつくろわせ、ユダとエルサレムでわれわれに保護ほごあたえられました。

10われわれのかみよ、こののちなにうことができましょう。われわれは、あなたのいましめをてたからです。 11あなたはかつて、あなたのしもべである預言者よげんしゃたちによってめいじておおせられました、『おまえたちがってようとするは、各地かくちたみけがれにより、そのにくむべきわざによってけがれたで、このはてから、かのはてまで、そのけがれにちている。 12それでおまえたちのむすめを、かれらのむすこにあたえてはならない。かれらのむすめを、おまえたちのむすこにめとってはならない。また永久えいきゅうかれらの平安へいあんをも福祉ふくしをももとめてはならない。そうすればおまえたちはつよくなり、そのものべ、これを永久えいきゅうにおまえたちの子孫しそんつたえてぎょうとさせることができる』と。 13われわれのわるおこないにより、おおいなるとがによって、これらすべてのことが、すでにわれわれにのぞみましたが、われわれのかみなるあなたは、われわれの不義ふぎよりもかるばつをくだして、このようにのこりのものあたえてくださったのをながら、 14われわれはふたたびあなたの命令めいれいやぶって、これらのにくむべきわざをおこなたみふちむすんでよいでしょうか。あなたはわれわれをいかって、ついにほろぼしつくし、のこものも、のがれるものもないようにされるのではないでしょうか。 15ああ、イスラエルのかみしゅよ、あなたはただしくいらせられます。われわれはのがれてのこること今日こんにちのとおりです。われわれは、とがをもってあなたのまえにあります。それゆえだれもあなたのまえつことはできません」。

第一〇章

1エズラがかみみやまえしていのり、かつざんげしていたときおとこおんなおよび子供こどもおおいなる群集ぐんしゅうがイスラエルのうちからかれのもとにあつまってきた。たみはいたくかなしんだ。 2ときにエラムの子孫しそんのうちのエヒエルのシカニヤが、エズラにげてった、「われわれはかみにむかってつみおかし、このたみから異邦いほうおんなをめとりました。しかし、このことについてはイスラエルに、いまなおのぞみがあります。 3それでわれわれはわがしゅおしえと、われわれのかみ命令めいれいにおののく人々ひとびとおしえとにしたがって、これらのつまならびにそのともたちを、ことごとくすという契約けいやくを、われわれのかみてましょう。そして律法りっぽうしたがってこれをおこないましょう。 4ちあがってください、このことはあなたの仕事しごとです。われわれはあなたをたすけます。こころつよくしてこれをおこないなさい」。 5エズラはって、おもだった祭司さいし、レビびとおよびすべてのイスラエルびとに、この言葉ことばのようにおこなうことをちかわせたので、かれらはちかった。

6エズラはかみみやまえからて、エリアシブのヨハナンのへやにはいったが、そこへってもかれはパンもべず、みずまずによるごした。これはかれが、捕囚ほしゅうからかえった人々ひとびとのとがをなげいたからである。 7そしてユダおよびエルサレムにあまねく布告ふこくし、捕囚ほしゅうからかえったすべてのものげて、エルサレムにあつまるべきことと、 8つかさおよび長老ちょうろうたちのさとしにしたがって、三のうちにこないものはだれでもその財産ざいさんはことごとく没収ぼっしゅうされ、そのひと自身じしんとらわれびとかいから破門はもんされるとった。

9そこでユダとベニヤミンの人々ひとびとみなのうちにエルサレムにあつまった。これは九がつ二十日はつかであった。すべてのたみかみみやまえ広場ひろばして、このことのため、また大雨おおあめのためにふるえおののいていた。 10とき祭司さいしエズラはってかれらにった、「あなたがたはつみおかし、異邦いほうおんなをめとって、イスラエルのとがをした。 11それでいま、あなたがたの先祖せんぞかみしゅにざんげして、そのみむねおこないなさい。あなたがたはこのたみおよび異邦いほうおんなはなれなさい」。 12すると会衆かいしゅうみな大声おおごえをあげてこたえた、「あなたのわれたとおり、われわれはかならおこないます。 13しかしたみおおく、また大雨おおあめ季節きせつですから、そとっていることはできません。またこれは一にちやふつかの仕事しごとではありません。われわれはこのことについておおいにつみおかしたからです。 14それでどうぞ、われわれのつかさたちはぜん会衆かいしゅうのためにってください。われわれのまちうちに、もし異邦いほうおんなをめとったものがあるならば、みなさだめのときにこさせなさい。またおのおののまち長老ちょうろうおよび裁判人さいばんにんも、それと一緒いっしょにこさせなさい。そうすればこのことによるわれわれのかみはげしいいかりは、ついにわれわれをはなれるでしょう」。 15ところがアサヘルのヨナタンおよびテクワのヤハジアはこれに反対はんたいした。そしてメシュラムおよびレビびとシャベタイはかれらを支持しじした。

16そこで捕囚ほしゅうからかえって人々ひとびとはこのようにった。すなわち祭司さいしエズラは、氏族しぞくちょうたちをその氏族しぞくにしたがい、おのおのそのをさしてえらんだ。かれらは十がつの一にちからしてこのこと調しらべ、 17正月しょうがつの一にちになって、異邦いほうおんなをめとった人々ひとびとをことごとく調しらおわった。

18祭司さいし子孫しそんのうちで異邦いほうおんなをめとったことのあらわれたものは、ヨザダクのエシュアのら、およびその兄弟きょうだいたちのうちではマアセヤ、エリエゼル、ヤリブ、ゲダリヤであった。 19かれらはそのつま離縁りえんしようというちかいをなし、すでにつみおかしたというので、そのとがのために雄羊おひつじとうをささげた。 20インメルのらのうちではハナニおよびゼバデヤ。 21ハリムのらのうちではマアセヤ、エリヤ、シマヤ、エヒエル、ウジヤ。 22パシュルのらのうちではエリオエナイ、マアセヤ、イシマエル、ネタンエル、ヨザバデ、エラサ。

23レビびとのうちではヨザバテ、シメイ、ケラヤ(すなわちケリタ)、ペタヒヤ、ユダ、エリエゼル。 24うたうたうもののうちではエリアシブ。門衛もんえいのうちではシャルム、テレム、ウリ。

25イスラエルのうち、パロシのらのうちではラミヤ、エジア、マルキヤ、ミヤミン、エレアザル、ハシャビヤ、ベナヤ。 26エラムのらのうちではマッタニヤ、ゼカリヤ、エヒエル、アブデ、エレモテ、エリヤ。 27ザットのらのうちではエリオエナイ、エリアシブ、マッタニヤ、エレモテ、ザバデ、アジザ。 28ベバイのらのうちではヨハナン、ハナニヤ、ザバイ、アテライ。 29バニのらのうちではメシュラム、マルク、アダヤ、ヤシュブ、シヤル、エレモテ。 30パハテ・モアブのらのうちではアデナ、ケラル、ベナヤ、マアセヤ、マッタニヤ、ベザレル、ビンヌイ、マナセ。 31ハリムのらのうちではエリエゼル、イシヤ、マルキヤ、シマヤ、シメオン、 32ベニヤミン、マルク、シマリヤ。 33ハシュムのらのうちではマッテナイ、マッタタ、ザバデ、エリパレテ、エレマイ、マナセ、シメイ。 34バニのらのうちではマアダイ、アムラム、ウエル、 35ベナヤ、ベデヤ、ケルヒ、 36ワニア、メレモテ、エリアシブ、 37マッタニヤ、マッテナイ、ヤアス。 38ビンヌイのらのうちではシメイ、 39シレミヤ、ナタン、アダヤ、 40マクナデバイ、シャシャイ、シャライ、 41アザリエル、シレミヤ、シマリヤ、 42シャルム、アマリヤ、ヨセフ。 43ネボのらではエイエル、マッタテヤ、ザバデ、ゼビナ、ヤッダイ、ヨエル、ベナヤ。 44これらのものみな異邦いほうおんなをめとったものである。かれらはそのおんなたちをそのともとも離縁りえんした。