ヨシュア記

第一章

1主(しゅ)のしもべモーセが死(し)んだ後(のち)、主(しゅ)はモーセの従者(じゅうしゃ)、ヌンの子(こ)ヨシュアに言(い)われた、 2「わたしのしもべモーセは死(し)んだ。それゆえ、今(いま)あなたと、このすべての民(たみ)とは、共(とも)に立(た)って、このヨルダンを渡(わた)り、わたしがイスラエルの人々(ひとびと)に与(あた)える地(ち)に行(い)きなさい。 3あなたがたが、足(あし)の裏(うら)で踏(ふ)む所(ところ)はみな、わたしがモーセに約束(やくそく)したように、あなたがたに与(あた)えるであろう。 4あなたがたの領域(りょういき)は、荒野(あらの)からレバノンに及(およ)び、また大川(おおかわ)ユフラテからヘテびとの全(ぜん)地(ち)にわたり、日(ひ)の入(い)る方(ほう)の大海(たいかい)に達(たっ)するであろう。 5あなたが生(い)きながらえる日(ひ)の間(あいだ)、あなたに当(あた)ることのできる者(もの)は、ひとりもないであろう。わたしは、モーセと共(とも)にいたように、あなたと共(とも)におるであろう。わたしはあなたを見放(みはな)すことも、見捨(みすて)ることもしない。 6強(つよ)く、また雄々(おお)しくあれ。あなたはこの民(たみ)に、わたしが彼(かれ)らに与(あた)えると、その先祖(せんぞ)たちに誓(ちか)った地(ち)を獲(え)させなければならない。 7ただ強(つよ)く、また雄々(おお)しくあって、わたしのしもべモーセがあなたに命(めい)じた律法(りっぽう)をことごとく守(まも)って行(おこな)い、これを離(はな)れて右(みぎ)にも左(ひだり)にも曲(まが)ってはならない。それはすべてあなたが行(い)くところで、勝利(しょうり)を得(え)るためである。 8この律法(りっぽう)の書(しょ)をあなたの口(くち)から離(はな)すことなく、昼(ひる)も夜(よる)もそれを思(おも)い、そのうちにしるされていることを、ことごとく守(まも)って行(おこな)わなければならない。そうするならば、あなたの道(みち)は栄(さか)え、あなたは勝利(しょうり)を得(え)るであろう。 9わたしはあなたに命(めい)じたではないか。強(つよ)く、また雄々(おお)しくあれ。あなたがどこへ行(い)くにも、あなたの神(かみ)、主(しゅ)が共(とも)におられるゆえ、恐(おそ)れてはならない、おののいてはならない」。

10そこでヨシュアは民(たみ)のつかさたちに命(めい)じて言(い)った、 11「宿営(しゅくえい)のなかを巡(めぐ)って民(たみ)に命(めい)じて言(い)いなさい、『糧食(りょうしょく)の備(そな)えをしなさい。三日(か)のうちに、あなたがたはこのヨルダンを渡(わた)って、あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)があなたがたに与(あた)えて獲(え)させようとされる地(ち)を獲(え)るために、進(すす)み行(い)かなければならないからである』」。

12ヨシュアはまたルベンびと、ガドびと、およびマナセの半(はん)部族(ぶぞく)に言(い)った、 13「主(しゅ)のしもべモーセがあなたがたに命(めい)じて、『あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)はあなたがたのために安息(あんそく)の場所(ばしょ)を備(そな)え、この地(ち)をあなたがたに賜(たま)わるであろう』と言(い)った言葉(ことば)を記憶(きおく)しなさい。 14あなたがたの妻子(さいし)と家畜(かちく)とは、モーセがあなたがたに与(あた)えたヨルダンのこちら側(がわ)の地(ち)にとどまらなければならない。しかし、あなたがたのうちの勇士(ゆうし)はみな武装(ぶそう)して、兄弟(きょうだい)たちの先(さき)に立(た)って渡(わた)り、これを助(たす)けなければならない。 15そして主(しゅ)があなたがたに賜(たま)わったように、あなたがたの兄弟(きょうだい)たちにも安息(あんそく)を賜(たま)わり、彼(かれ)らもあなたがたの神(かみ)、主(しゅ)が賜(たま)わる地(ち)を獲(え)るようになるならば、あなたがたは、主(しゅ)のしもべモーセから与(あた)えられた、ヨルダンのこちら側(がわ)、日(ひ)の出(で)の方(ほう)にある、あなたがたの所有(しょゆう)の地(ち)に帰(かえ)って、それを保(たも)つことができるであろう」。 16彼(かれ)らはヨシュアに答(こた)えた、「あなたがわれわれに命(めい)じられたことをみな行(おこな)います。あなたがつかわされる所(ところ)へは、どこへでも行(い)きます。 17われわれはすべてのことをモーセに聞(き)き従(したが)ったように、あなたに聞(き)き従(したが)います。ただ、どうぞ、あなたの神(かみ)、主(しゅ)がモーセと共(とも)におられたように、あなたと共(とも)におられますように。 18だれであっても、あなたの命令(めいれい)にそむき、あなたの命(めい)じられる言葉(ことば)に聞(き)き従(したが)わないものがあれば、生(い)かしてはおきません。ただ、強(つよ)く、また雄々(おお)しくあってください」。

第二章

1ヌンの子(こ)ヨシュアは、シッテムから、ひそかにふたりの斥候(せっこう)をつかわして彼(かれ)らに言(い)った、「行(い)って、その地(ち)、特(とく)にエリコを探(さぐ)りなさい」。彼(かれ)らは行(い)って、名(な)をラハブという遊女(ゆうじょ)の家(いえ)にはいり、そこに泊(と)まったが、 2エリコの王(おう)に、「イスラエルの人々(ひとびと)のうちの数(すう)名(めい)の者(もの)が今夜(こんや)この地(ち)を探(さぐ)るために、はいってきました」と言(い)う者(もの)があったので、 3エリコの王(おう)は人(ひと)をやってラハブに言(い)った、「あなたの所(ところ)にきて、あなたの家(いえ)にはいった人々(ひとびと)をここへ出(だ)しなさい。彼(かれ)らはこの国(くに)のすべてを探(さぐ)るためにきたのです」。 4しかし、女(おんな)はすでにそのふたりの人(ひと)を入(い)れて彼(かれ)らを隠(かく)していた。そして彼女(かのじょ)は言(い)った、「確(たし)かにその人々(ひとびと)はわたしの所(ところ)にきました。しかし、わたしはその人々(ひとびと)がどこからきたのか知(し)りませんでしたが、 5たそがれ時(とき)、門(もん)の閉(と)じるころに、その人々(ひとびと)は出(で)て行(い)きました。どこへ行(い)ったのかわたしは知(し)りません。急(いそ)いであとを追(お)いなさい。追(お)いつけるでしょう」。 6その実(じつ)、彼女(かのじょ)はすでに彼(かれ)らを連(つ)れて屋根(やね)にのぼり、屋上(おくじょう)に並(なら)べてあった亜麻(あま)の茎(くき)の中(なか)に彼(かれ)らを隠(かく)していたのである。 7そこでその人々(ひとびと)は彼(かれ)らのあとを追(お)ってヨルダンの道(みち)を進(すす)み、渡(わた)し場(ば)へ向(む)かった。あとを追(お)う者(もの)が出(で)て行(い)くとすぐ門(もん)は閉(と)ざされた。

8ふたりの人(ひと)がまだ寝(ね)ないうち、ラハブは屋上(おくじょう)にのぼって彼(かれ)らの所(ところ)にきた。 9そして彼(かれ)らに言(い)った、「主(しゅ)がこの地(ち)をあなたがたに賜(たま)わったこと、わたしたちがあなたがたをひじょうに恐(おそ)れていること、そしてこの地(ち)の民(たみ)がみなあなたがたの前(まえ)に震(ふる)えおののいていることをわたしは知(し)っています。 10あなたがたがエジプトから出(で)てこられた時(とき)、主(しゅ)があなたがたの前(まえ)で紅海(こうかい)の水(みず)を干(ほ)されたこと、およびあなたがたが、ヨルダンの向(む)こう側(がわ)にいたアモリびとのふたりの王(おう)シホンとオグにされたこと、すなわちふたりを、全滅(ぜんめつ)されたことを、わたしたちは聞(き)いたからです。 11わたしたちはそれを聞(き)くと、心(こころ)は消(き)え、あなたがたのゆえに人々(ひとびと)は全(まった)く勇気(ゆうき)を失(うしな)ってしまいました。あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)は上(うえ)の天(てん)にも、下(した)の地(ち)にも、神(かみ)でいらせられるからです。 12それで、どうか、わたしがあなたがたを親切(しんせつ)に扱(あつか)ったように、あなたがたも、わたしの父(ちち)の家(いえ)を親切(しんせつ)に扱(あつか)われることをいま主(しゅ)をさして誓(ちか)い、確(たし)かなしるしをください。 13そしてわたしの父母(ふぼ)、兄弟(きょうだい)、姉妹(しまい)およびすべて彼(かれ)らに属(ぞく)するものを生(い)きながらえさせ、わたしたちの命(いのち)を救(すく)って、死(し)を免(まぬか)れさせてください」。 14ふたりの人(ひと)は彼女(かのじょ)に言(い)った、「もしあなたがたが、われわれのこのことを他(た)に漏(も)らさないならば、われわれは命(いのち)にかけて、あなたがたを救(すく)います。また主(しゅ)がわれわれにこの地(ち)を賜(たま)わる時(とき)、あなたがたを親切(しんせつ)に扱(あつか)い、真実(しんじつ)をつくしましょう」。

15そこでラハブは綱(つな)をもって彼(かれ)らを窓(まど)からつりおろした。その家(いえ)が町(まち)の城壁(じょうへき)の上(うえ)に建(た)っていて、彼女(かのじょ)はその城壁(じょうへき)の上(うえ)に住(す)んでいたからである。 16ラハブは彼(かれ)らに言(い)った、「追手(おって)に会(あ)わないように、あなたがたは山(やま)へ行(い)って、三日(か)の間(あいだ)そこに身(み)を隠(かく)し、追手(おって)の帰(かえ)って行(い)くのを待(ま)って、それから去(さ)って行(い)きなさい」。 17ふたりの人(ひと)は彼女(かのじょ)に言(い)った、「あなたがわれわれに誓(ちか)わせたこの誓(ちか)いについて、われわれは罪(つみ)を犯(おか)しません。 18われわれがこの地(ち)に討(う)ち入(い)る時(とき)、わたしたちをつりおろした窓(まど)に、この赤(あか)い糸(いと)のひもを結(むす)びつけ、またあなたの父母(ふぼ)、兄弟(きょうだい)、およびあなたの父(ちち)の家族(かぞく)をみなあなたの家(いえ)に集(あつ)めなさい。 19ひとりでも家(いえ)の戸口(とぐち)から外(そと)へ出(で)て、血(ち)を流(なが)されることがあれば、その責(せ)めはその人(ひと)自身(じしん)のこうべに帰(き)すでしょう。われわれに罪(つみ)はありません。しかしあなたの家(いえ)の中(なか)にいる人(ひと)に手(て)をかけて血(ち)を流(なが)すことがあれば、その責(せ)めはわれわれのこうべに帰(き)すでしょう。 20またあなたが、われわれのこのことを他(た)に漏(も)らすならば、あなたがわれわれに誓(ちか)わせた誓(ちか)いについては、われわれに罪(つみ)はありません」。 21ラハブは言(い)った、「あなたがたの仰(おお)せのとおりにいたしましょう」。こうして彼(かれ)らを送(おく)り出(だ)したので、彼(かれ)らは去(さ)った。そして彼女(かのじょ)は赤(あか)いひもを窓(まど)に結(むす)んだ。

22彼(かれ)らは立(た)ち去(さ)って山(やま)にはいり、追手(おって)が帰(かえ)るのを待(ま)って、三日(か)の間(あいだ)そこにとどまった。追手(おって)は彼(かれ)らをあまねく道(みち)に捜(さが)したが、ついに見(み)つけることができなかった。 23こうしてふたりの人(ひと)はまた山(やま)を下(くだ)り、川(かわ)を渡(わた)って、ヌンの子(こ)ヨシュアのもとにきて、その身(み)に起(た)ったことをつぶさに述(の)べた。 24そしてヨシュアに言(い)った、「ほんとうに主(しゅ)はこの国(くに)をことごとくわれわれの手(て)にお与(あた)えになりました。この国(くに)の住民(じゅうみん)はみなわれわれの前(まえ)に震(ふる)えおののいています」。

第三章

1ヨシュアは朝(あさ)早(はや)く起(お)き、イスラエルの人々(ひとびと)すべてとともにシッテムを出立(しゅったつ)して、ヨルダンに行(い)き、それを渡(わた)らずに、そこに宿(やど)った。 2三日(か)の後(のち)、つかさたちは宿営(しゅくえい)の中(なか)を行(い)き巡(めぐ)り、 3民(たみ)に命(めい)じて言(い)った、「レビびとである祭司(さいし)たちが、あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)の契約(けいやく)の箱(はこ)をかきあげるのを見(み)るならば、あなたがたはその所(ところ)を出立(しゅったつ)して、そのあとに従(したが)わなければならない。 4そうすれば、あなたがたは行(い)くべき道(みち)を知(し)ることができるであろう。あなたがたは前(まえ)にこの道(みち)をとおったことがないからである。しかし、あなたがたと箱(はこ)との間(あいだ)には、おおよそ二千キュビトの距離(きょり)をおかなければならない。それに近(ちか)づいてはならない」。 5ヨシュアはまた民(たみ)に言(い)った、「あなたがたは身(み)を清(きよ)めなさい。あす、主(しゅ)があなたがたのうちに不思議(ふしぎ)を行(おこな)われるからである」。 6ヨシュアは祭司(さいし)たちに言(い)った、「契約(けいやく)の箱(はこ)をかき、民(たみ)に先立(さきだ)って渡(わた)りなさい」。そこで彼(かれ)らは契約(けいやく)の箱(はこ)をかき、民(たみ)に先立(さきだ)って進(すす)んだ。

7主(しゅ)はヨシュアに言(い)われた、「きょうからわたしはすべてのイスラエルの前(まえ)にあなたを尊(たっと)い者(もの)とするであろう。こうしてわたしがモーセと共(とも)にいたように、あなたとともにおることを彼(かれ)らに知(し)らせるであろう。 8あなたは契約(けいやく)の箱(はこ)をかく祭司(さいし)たちに命(めい)じて言(い)わなければならない、『あなたがたは、ヨルダンの水(みず)ぎわへ行(い)くと、すぐ、ヨルダンの中(なか)に立(た)ちとどまらなければならない』」。 9ヨシュアはイスラエルの人々(ひとびと)に言(い)った、「あなたがたはここに近(ちか)づいて、あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)の言葉(ことば)を聞(き)きなさい」。 10そしてヨシュアは言(い)った、「生(い)ける神(かみ)があなたがたのうちにおいでになり、あなたがたの前(まえ)から、カナンびと、ヘテびと、ヒビびと、ペリジびと、ギルガシびと、アモリびと、エブスびとを、必(かなら)ず追(お)い払(はら)われることを、次(つぎ)のことによって、あなたがたは知(し)るであろう。 11ごらんなさい。全(ぜん)地(ち)の主(しゅ)の契約(けいやく)の箱(はこ)は、あなたがたに先立(さきだ)ってヨルダンを渡(わた)ろうとしている。 12それゆえ、今(いま)、イスラエルの部族(ぶぞく)のうちから、部族(ぶぞく)ごとにひとりずつ、合(あ)わせて十二人(にん)を選(えら)びなさい。 13全(ぜん)地(ち)の主(しゅ)なる神(かみ)の箱(はこ)をかく祭司(さいし)たちの足(あし)の裏(うら)が、ヨルダンの水(みず)の中(なか)に踏(ふ)みとどまる時(とき)、ヨルダンの水(みず)は流(なが)れをせきとめられ、上(うえ)から流(なが)れくだる水(みず)はとどまって、うず高(たか)くなるであろう」。

14こうして民(たみ)はヨルダンを渡(わた)ろうとして天幕(てんまく)をいで立(た)ち、祭司(さいし)たちは契約(けいやく)の箱(はこ)をかき、民(たみ)に先立(さきだ)って行(い)ったが、 15箱(はこ)をかく者(もの)がヨルダンにきて、箱(はこ)をかく祭司(さいし)たちの足(あし)が水(みず)ぎわにひたると同時(どうじ)に、――ヨルダンは刈入(かりい)れの間(あいだ)中(ぢゅう)、岸(きし)一面(いちめん)にあふれるのであるが、―― 16上(うえ)から流(なが)れくだる水(みず)はとどまって、はるか遠(とお)くのザレタンのかたわらにある町(まち)アダムのあたりで、うず高(たか)く立(た)ち、アラバの海(うみ)すなわち塩(しお)の海(うみ)の方(ほう)に流(なが)れくだる水(みず)は全(まった)くせきとめられたので、民(たみ)はエリコに向(む)かって渡(わた)った。 17すべてのイスラエルが、かわいた地(ち)を渡(わた)って行(い)く間(あいだ)、主(しゅ)の契約(けいやく)の箱(はこ)をかく祭司(さいし)たちは、ヨルダンの中(なか)のかわいた地(ち)に立(た)っていた。そしてついに民(たみ)はみなヨルダンを渡(わた)り終(おわ)った。

第四章

1民(たみ)が皆(みな)、ヨルダンを渡(わた)り終(おわ)った時(とき)、主(しゅ)はヨシュアに言(い)われた、 2「民(たみ)のうちから、部族(ぶぞく)ごとにひとりずつ、合(あ)わせて十二人(にん)を選(えら)び、 3彼(かれ)らに命(めい)じて言(い)いなさい、『ヨルダンの中(なか)で祭司(さいし)たちが足(あし)を踏(ふ)みとどめたその所(ところ)から、石(いし)十二を取(と)り、それを携(たずさ)えて渡(わた)り、今夜(こんや)あなたがたが宿(やど)る場所(ばしょ)にすえなさい』」。 4そこでヨシュアはイスラエルの人々(ひとびと)のうちから、部族(ぶぞく)ごとに、ひとりずつ、かねて定(さだ)めておいた十二人(にん)の者(もの)を召(め)し寄(よ)せ、 5ヨシュアは彼(かれ)らに言(い)った、「あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)の契約(けいやく)の箱(はこ)の前(まえ)に立(た)って行(い)き、ヨルダンの中(なか)に進(すす)み入(はい)り、イスラエルの人々(ひとびと)の部族(ぶぞく)の数(かず)にしたがって、おのおの石(いし)一つを取(と)り上(あ)げ、肩(かた)にのせて運(はこ)びなさい。 6これはあなたがたのうちに、しるしとなるであろう。後(のち)の日(ひ)になって、あなたがたの子(こ)どもたちが、『これらの石(いし)は、どうしたわけですか』と問(と)うならば、 7その時(とき)あなたがたは彼(かれ)らに、むかしヨルダンの水(みず)が、主(しゅ)の契約(けいやく)の箱(はこ)の前(まえ)で、せきとめられたこと、すなわちその箱(はこ)がヨルダンを渡(わた)った時(とき)、ヨルダンの水(みず)が、せきとめられたことを告(つ)げなければならない。こうして、それらの石(いし)は永久(えいきゅう)にイスラエルの人々(ひとびと)の記念(きねん)となるであろう」。

8イスラエルの人々(ひとびと)はヨシュアが命(めい)じたようにし、主(しゅ)がヨシュアに言(い)われたように、イスラエルの人々(ひとびと)の部族(ぶぞく)の数(かず)にしたがって、ヨルダンの中(なか)から十二の石(いし)を取(と)り、それを携(たずさ)えて渡(わた)り、彼(かれ)らの宿(やど)る場所(ばしょ)へ行(い)って、そこにすえた。 9ヨシュアはまたヨルダンの中(なか)で、契約(けいやく)の箱(はこ)をかく祭司(さいし)たちが、足(あし)を踏(ふ)みとどめた所(ところ)に、十二の石(いし)を立(た)てたが、今日(こんにち)まで、そこに残(のこ)っている。 10箱(はこ)をかく祭司(さいし)たちは、主(しゅ)がヨシュアに命(めい)じて、民(たみ)に告(つ)げさせられた事(こと)が、すべて行(おこな)われてしまうまで、ヨルダンの中(なか)に立(た)っていた。すべてモーセがヨシュアに命(めい)じたとおりである。民(たみ)は急(いそ)いで渡(わた)った。 11民(たみ)がみな渡(わた)り終(おわ)った時(とき)、主(しゅ)の箱(はこ)と祭司(さいし)たちとは、民(たみ)の見(み)る前(まえ)で渡(わた)った。 12ルベンの子孫(しそん)とガドの子孫(しそん)、およびマナセの部族(ぶぞく)の半(なか)ばは、モーセが彼(かれ)らに命(めい)じていたように武装(ぶそう)して、イスラエルの人々(ひとびと)に先立(さきだ)って渡(わた)り、 13戦(たたか)いのために武装(ぶそう)したおおよそ四万の者(もの)が戦(たたか)うため、主(しゅ)の前(まえ)に渡(わた)って、エリコの平野(へいや)に着(つ)いた。 14この日(ひ)、主(しゅ)はイスラエルのすべての人(ひと)の前(まえ)にヨシュアを尊(たっと)い者(もの)とされたので、彼(かれ)らはみなモーセを敬(うやま)ったように、ヨシュアを一生(いっしょう)のあいだ敬(うやま)った。

15主(しゅ)はヨシュアに言(い)われた、 16「あかしの箱(はこ)をかく祭司(さいし)たちに命(めい)じて、ヨルダンから上(あ)がってこさせなさい」。 17ヨシュアは祭司(さいし)たちに命(めい)じて言(い)った、「ヨルダンから上(あ)がってきなさい」。 18主(しゅ)の契約(けいやく)の箱(はこ)をかく祭司(さいし)たちはヨルダンの中(なか)から上(あ)がってきたが、祭司(さいし)たちの足(あし)の裏(うら)がかわいた地(ち)にあがると同時(どうじ)に、ヨルダンの水(みず)はもとの所(ところ)に流(なが)れかえって、以前(いぜん)のように、その岸(きし)にことごとくあふれた。

19民(たみ)は正月(しょうがつ)の十日(か)に、ヨルダンから上(あ)がってきて、エリコの東(ひがし)の境(さかい)にあるギルガルに宿営(しゅくえい)した。 20そしてヨシュアは、人々(ひとびと)がヨルダンから取(と)ってきた十二の石(いし)をギルガルに立(た)て、 21イスラエルの人々(ひとびと)に言(い)った、「後(のち)の日(ひ)にあなたがたの子(こ)どもたちが、その父(ちち)に『これらの石(いし)は、どうしたわけですか』とたずねたならば、 22『むかしイスラエルがこのヨルダンを、かわいた地(ち)にされて渡(わた)ったのだ』と言(い)って、その子(こ)どもたちに知(し)らせなければならない。 23すなわちあなたがたの神(かみ)、主(しゅ)はヨルダンの水(みず)を、あなたがたのために干(ほ)しからして、あなたがたを渡(わた)らせてくださった。それはあたかも、あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)が、われわれのために紅海(こうかい)を干(ほ)しからして、われわれを渡(わた)らせてくださったのと同(おな)じである。 24このようにされたのは、地(ち)のすべての民(たみ)に、主(しゅ)の手(て)に力(ちから)のあることを知(し)らせ、あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)をつねに恐(おそ)れさせるためである」。

第五章

1ヨルダンの向(む)こう側(がわ)、すなわち西(にし)の方(ほう)におるアモリびとの王(おう)たちと、海(うみ)べにおるカナンびとの王(おう)たちとは皆(みな)、主(しゅ)がイスラエルの人々(ひとびと)の前(まえ)で、ヨルダンの水(みず)を干(ほ)しからして、彼(かれ)らを渡(わた)らせられたと聞(き)いて、イスラエルの人々(ひとびと)のゆえに、心(こころ)は消(き)え、彼(かれ)らのうちに、もはや元気(げんき)もなくなった。

2その時(とき)、主(しゅ)はヨシュアに言(い)われた、「火打石(ひうちいし)の小刀(こがたな)を造(つく)り、重(かさ)ねてまたイスラエルの人々(ひとびと)に割礼(かつれい)を行(おこな)いなさい」。 3そこでヨシュアは火打石(ひうちいし)の小刀(こがたな)を造(つく)り、陽(よう)皮(ひ)の丘(おか)で、イスラエルの人々(ひとびと)に割礼(かつれい)を行(おこな)った。 4ヨシュアが人々(ひとびと)に割礼(かつれい)を行(おこな)った理由(りゆう)はこうである。エジプトから出(で)てきた民(たみ)のうちの、すべての男子(だんし)、すなわち、いくさびとたちは皆(みな)、エジプトを出(で)た後(のち)、途中(とちゅう)、荒野(あらの)で死(し)んだが、 5その出(で)てきた民(たみ)は皆(みな)、割礼(かつれい)を受(う)けた者(もの)であった。しかし、エジプトを出(で)た後(のち)に、途中(とちゅう)、荒野(あらの)で生(う)まれた民(たみ)は、みな割礼(かつれい)を受(う)けていなかった。 6イスラエルの人々(ひとびと)は四十年(ねん)の間(あいだ)、荒野(あらの)を歩(ある)いていて、そのエジプトから出(で)てきた民(たみ)、すなわち、いくさびとたちは、みな死(し)に絶(た)えた。これは彼(かれ)らが主(しゅ)の声(こえ)に聞(き)き従(したが)わなかったので、主(しゅ)は彼(かれ)らの先祖(せんぞ)たちに誓(ちか)って、われわれに与(あた)えると仰(おお)せられた地(ち)、乳(ちち)と蜜(みつ)の流(なが)れる地(ち)を、彼(かれ)らに見(み)させないと誓(ちか)われたからである。 7ヨシュアが割礼(かつれい)を行(おこな)ったのは、この人々(ひとびと)についで起(おこ)されたその子(こ)どもたちであった。彼(かれ)らは途中(とちゅう)で割礼(かつれい)を受(う)けていなかったので、無(む)割礼(かつれい)の者(もの)であったからである。

8すべての民(たみ)に割礼(かつれい)を行(おこな)うことが終(おわ)ったので、民(たみ)は宿営(しゅくえい)のうちの自分(じぶん)の所(ところ)にとどまって傷(きず)の直(なお)るのを待(ま)った。 9その時(とき)、主(しゅ)はヨシュアに言(い)われた、「きょう、わたしはエジプトのはずかしめを、あなたがたからころがし去(さ)った」。それでその所(ところ)の名(な)は、今日(こんにち)までギルガルと呼(よ)ばれている。

10イスラエルの人々(ひとびと)はギルガルに宿営(しゅくえい)していたが、その月(つき)の十四日(か)の夕暮(ゆうぐれ)、エリコの平野(へいや)で過越(すぎこし)の祭(まつり)を行(おこな)った。 11そして過越(すぎこし)の祭(まつり)の翌日(よくじつ)、その地(ち)の穀物(こくもつ)、すなわち種(たね)入(い)れぬパンおよびいり麦(むぎ)を、その日(ひ)に食(た)べたが、 12その地(ち)の穀物(こくもつ)を食(た)べた翌日(よくじつ)から、マナの降(ふ)ることはやみ、イスラエルの人々(ひとびと)は、もはやマナを獲(え)なかった。その年(とし)はカナンの地(ち)の産物(さんぶつ)を食(た)べた。

13ヨシュアがエリコの近(ちか)くにいたとき、目(め)を上(あ)げて見(み)ると、ひとりの人(ひと)が抜(ぬ)き身(み)のつるぎを手(て)に持(も)ち、こちらに向(む)かって立(た)っていたので、ヨシュアはその人(ひと)のところへ行(い)って言(い)った、「あなたはわれわれを助(たす)けるのですか。それともわれわれの敵(てき)を助(たす)けるのですか」。 14彼(かれ)は言(い)った、「いや、わたしは主(しゅ)の軍勢(ぐんぜい)の将(しょう)として今(いま)きたのだ」。ヨシュアは地(ち)にひれ伏(ふ)し拝(はい)して言(い)った、「わが主(しゅ)は何(なに)をしもべに告(つ)げようとされるのですか」。 15すると主(しゅ)の軍勢(ぐんぜい)の将(しょう)はヨシュアに言(い)った、「あなたの足(あし)のくつを脱(ぬ)ぎなさい。あなたが立(た)っている所(ところ)は聖(せい)なる所(ところ)である」。ヨシュアはそのようにした。

第六章

1さてエリコは、イスラエルの人々(ひとびと)のゆえに、かたく閉(と)ざして、出入(でい)りするものがなかった。 2主(しゅ)はヨシュアに言(い)われた、「見(み)よ、わたしはエリコと、その王(おう)および大(だい)勇士(ゆうし)を、あなたの手(て)にわたしている。 3あなたがた、いくさびとはみな、町(まち)を巡(めぐ)って、町(まち)の周囲(しゅうい)を一度(ど)回(まわ)らなければならない。六日(むいか)の間(あいだ)そのようにしなければならない。 4七人(にん)の祭司(さいし)たちは、おのおの雄羊(おひつじ)の角(つの)のラッパを携(たずさ)えて、箱(はこ)に先立(さきだ)たなければならない。そして七日(なぬか)目(め)には七度(ど)町(まち)を巡(めぐ)り、祭司(さいし)たちはラッパを吹(ふ)き鳴(な)らさなければならない。 5そして祭司(さいし)たちが雄羊(おひつじ)の角(つの)を長(なが)く吹(ふ)き鳴(な)らし、そのラッパの音(おと)が、あなたがたに聞(きこ)える時(とき)、民(たみ)はみな大声(おおごえ)に呼(よ)ばわり、叫(さけ)ばなければならない。そうすれば、町(まち)の周囲(しゅうい)の石(いし)がきは、くずれ落(お)ち、民(たみ)はみなただちに進(すす)んで、攻(せ)め上(のぼ)ることができる」。 6ヌンの子(こ)ヨシュアは祭司(さいし)たちを召(め)して言(い)った、「あなたがたは契約(けいやく)の箱(はこ)をかき、七人(にん)の祭司(さいし)たちは雄羊(おひつじ)の角(つの)のラッパ七本(ほん)を携(たずさ)えて、主(しゅ)の箱(はこ)に先立(さきだ)たなければならない」。 7そして民(たみ)に言(い)った、「あなたがたは進(すす)んで行(い)って町(まち)を巡(めぐ)りなさい。武装(ぶそう)した者(もの)は主(しゅ)の箱(はこ)に先立(さきだ)って進(すす)まなければならない」。

8ヨシュアが民(たみ)に命(めい)じたように、七人(にん)の祭司(さいし)たちは、雄羊(おひつじ)の角(つの)のラッパ七本(ほん)を携(たずさ)えて、主(しゅ)に先立(さきだ)って進(すす)み、ラッパを吹(ふ)き鳴(な)らした。主(しゅ)の契約(けいやく)の箱(はこ)はそのあとに従(したが)った。 9武装(ぶそう)した者(もの)はラッパを吹(ふ)き鳴(な)らす祭司(さいし)たちに先立(さきだ)って行(い)き、しんがりは箱(はこ)に従(したが)った。ラッパは絶(た)え間(ま)なく鳴(な)り響(ひび)いた。 10しかし、ヨシュアは民(たみ)に命(めい)じて言(い)った、「あなたがたは呼(よ)ばわってはならない。あなたがたの声(こえ)を聞(きこ)えさせてはならない。また口(くち)から言葉(ことば)を出(だ)してはならない。ただ、わたしが呼(よ)ばわれと命(めい)じる日(ひ)に、あなたがたは呼(よ)ばわらなければならない」。 11こうして主(しゅ)の箱(はこ)を持(も)って、町(まち)を巡(めぐ)らせ、その周囲(しゅうい)を一度(ど)回(まわ)らせた。人々(ひとびと)は宿営(しゅくえい)に帰(かえ)り、夜(よる)を宿営(しゅくえい)で過(す)ごした。

12翌朝(よくあさ)ヨシュアは早(はや)く起(お)き、祭司(さいし)たちは主(しゅ)の箱(はこ)をかき、 13七人(にん)の祭司(さいし)たちは、雄羊(おひつじ)の角(つの)のラッパ七本(ほん)を携(たずさ)えて、主(しゅ)の箱(はこ)に先立(さきだ)ち、絶(た)えず、ラッパを吹(ふ)き鳴(な)らして進(すす)み、武装(ぶそう)した者(もの)はこれに先立(さきだ)って行(い)き、しんがりは主(しゅ)の箱(はこ)に従(したが)った。ラッパは絶(た)え間(ま)なく鳴(な)り響(ひび)いた。 14その次(つぎ)の日(ひ)にも、町(まち)の周囲(しゅうい)を一度(ど)巡(めぐ)って宿営(しゅくえい)に帰(かえ)った。六日(むいか)の間(あいだ)そのようにした。

15七日(なぬか)目(め)には、夜明(よあ)けに、早(はや)く起(お)き、同(おな)じようにして、町(まち)を七度(ど)めぐった。町(まち)を七度(ど)めぐったのはこの日(ひ)だけであった。 16七度目(どめ)に、祭司(さいし)たちがラッパを吹(ふ)いた時(とき)、ヨシュアは民(たみ)に言(い)った、「呼(よ)ばわりなさい。主(しゅ)はこの町(まち)をあなたがたに賜(たま)わった。 17この町(まち)と、その中(なか)のすべてのものは、主(しゅ)への奉納物(ほうのうぶつ)として滅(ほろ)ぼされなければならない。ただし遊女(ゆうじょ)ラハブと、その家(いえ)に共(とも)におる者(もの)はみな生(い)かしておかなければならない。われわれが送(おく)った使者(ししゃ)たちをかくまったからである。 18また、あなたがたは、奉納物(ほうのうぶつ)に手(て)を触(ふ)れてはならない。奉納(ほうのう)に当(あた)り、その奉納物(ほうのうぶつ)をみずから取(と)って、イスラエルの宿営(しゅくえい)を、滅(ほろ)ぼさるべきものとし、それを悩(なや)ますことのないためである。 19ただし、銀(ぎん)と金(きん)、青銅(せいどう)と鉄(てつ)の器(うつわ)は、みな主(しゅ)に聖(せい)なる物(もの)であるから、主(しゅ)の倉(くら)に携(たずさ)え入(い)れなければならない」。 20そこで民(たみ)は呼(よ)ばわり、祭司(さいし)たちはラッパを吹(ふ)き鳴(な)らした。民(たみ)はラッパの音(おと)を聞(き)くと同時(どうじ)に、みな大声(おおごえ)をあげて呼(よ)ばわったので、石(いし)がきはくずれ落(お)ちた。そこで民(たみ)はみな、すぐに上(のぼ)って町(まち)にはいり、町(まち)を攻(せ)め取(と)った。 21そして町(まち)にあるものは、男(おとこ)も、女(おんな)も、若(わか)い者(もの)も、老(お)いた者(もの)も、また牛(うし)、羊(ひつじ)、ろばをも、ことごとくつるぎにかけて滅(ほろ)ぼした。

22その時(とき)ヨシュアは、この地(ち)を探(さぐ)ったふたりの人(ひと)に言(い)った、「あの遊女(ゆうじょ)の家(いえ)にはいって、その女(おんな)と彼女(かのじょ)に属(ぞく)するすべてのものを連(つ)れ出(だ)し、彼女(かのじょ)に誓(ちか)ったようにしなさい」。 23斥候(せっこう)となったその若(わか)い人(ひと)たちははいって、ラハブとその父母(ふぼ)、兄弟(きょうだい)、そのほか彼女(かのじょ)に属(ぞく)するすべてのものを連(つ)れ出(だ)し、その親族(しんぞく)をみな連(つ)れ出(だ)して、イスラエルの宿営(しゅくえい)の外(そと)に置(お)いた。 24そして火(ひ)で町(まち)とその中(なか)のすべてのものを焼(や)いた。ただ、銀(ぎん)と金(きん)、青銅(せいどう)と鉄(てつ)の器(うつわ)は、主(しゅ)の家(いえ)の倉(くら)に納(おさ)めた。 25しかし、遊女(ゆうじょ)ラハブとその父(ちち)の家(いえ)の一族(いちぞく)と彼女(かのじょ)に属(ぞく)するすべてのものとは、ヨシュアが生(い)かしておいたので、ラハブは今日(こんにち)までイスラエルのうちに住(す)んでいる。これはヨシュアがエリコを探(さぐ)らせるためにつかわした使者(ししゃ)たちをかくまったためである。

26ヨシュアは、その時(とき)、人々(ひとびと)に誓(ちか)いを立(た)てて言(い)った、「おおよそ立(た)って、このエリコの町(まち)を再建(さいけん)する人(ひと)は、主(しゅ)の前(まえ)にのろわれるであろう。
その礎(いしずえ)をすえる人(ひと)は長子(ちょうし)を失(うしな)い、
その門(もん)を建(た)てる人(ひと)は末(すえ)の子(こ)を失(うしな)うであろう」。

27主(しゅ)はヨシュアと共(とも)におられ、ヨシュアの名声(めいせい)は、あまねくその地(ち)に広(ひろ)がった。

第七章

1しかし、イスラエルの人々(ひとびと)は奉納物(ほうのうぶつ)について罪(つみ)を犯(おか)した。すなわちユダの部族(ぶぞく)のうちの、ゼラの子(こ)ザブデの子(こ)であるカルミの子(こ)アカンが奉納物(ほうのうぶつ)を取(と)ったのである。それで主(しゅ)はイスラエルの人々(ひとびと)にむかって怒(いか)りを発(はっ)せられた。

2ヨシュアはエリコから人々(ひとびと)をつかわし、ベテルの東(ひがし)、ベテアベンの近(ちか)くにあるアイに行(い)かせようとして、その人々(ひとびと)に言(い)った、「上(のぼ)って行(い)って、かの地(ち)を探(さぐ)ってきなさい」。人々(ひとびと)は上(のぼ)って行(い)って、アイを探(さぐ)ったが、 3ヨシュアのもとに帰(かえ)ってきて言(い)った、「民(たみ)をことごとく行(い)かせるには及(およ)びません。ただ二、三千人(にん)を上(のぼ)らせて、アイを撃(う)たせなさい。彼(かれ)らは少(すく)ないのですから、民(たみ)をことごとくあそこへやってほねおりをさせるには及(およ)びません」。 4そこで民(たみ)のうち、おおよそ三千人(にん)がそこに上(のぼ)ったが、ついにアイの人々(ひとびと)の前(まえ)から逃(に)げ出(だ)した。 5アイの人々(ひとびと)は彼(かれ)らのうち、おおよそ三十六人(にん)を殺(ころ)し、更(さら)に彼(かれ)らを門(もん)の前(まえ)からシバリムまで追(お)って、下(くだ)り坂(ざか)で彼(かれ)らを殺(ころ)したので、民(たみ)の心(こころ)は消(き)えて水(みず)のようになった。

6そのためヨシュアは衣服(いふく)を裂(さ)き、イスラエルの長老(ちょうろう)たちと共(とも)に、主(しゅ)の箱(はこ)の前(まえ)で、夕方(ゆうがた)まで地(ち)にひれ伏(ふ)し、ちりをかぶった。 7ヨシュアは言(い)った、「ああ、主(しゅ)なる神(かみ)よ、あなたはなにゆえ、この民(たみ)にヨルダンを渡(わた)らせ、われわれをアモリびとの手(て)に渡(わた)して滅(ほろ)ぼさせられるのですか。われわれはヨルダンの向(む)こうに、安(やす)んじてとどまればよかったのです。 8ああ、主(しゅ)よ。イスラエルがすでに敵(てき)に背(せ)をむけた今(いま)となって、わたしはまた何(なに)を言(い)い得(え)ましょう。 9カナンびと、およびこの地(ち)に住(す)むすべてのものは、これを聞(き)いて、われわれを攻(せ)めかこみ、われわれの名(な)を地(ち)から断(た)ち去(さ)ってしまうでしょう。それであなたは、あなたの大(おお)いなる名(な)のために、何(なに)をしようとされるのですか」。

10主(しゅ)はヨシュアに言(い)われた、「立(た)ちなさい。あなたはどうして、そのようにひれ伏(ふ)しているのか。 11イスラエルは罪(つみ)を犯(おか)し、わたしが彼(かれ)らに命(めい)じておいた契約(けいやく)を破(やぶ)った。彼(かれ)らは奉納物(ほうのうぶつ)を取(と)り、盗(ぬす)み、かつ偽(いつわ)って、それを自分(じぶん)の所有物(しょゆうぶつ)のうちに入(い)れた。 12それでイスラエルの人々(ひとびと)は敵(てき)に当(あた)ることができず、敵(てき)に背(せ)をむけた。彼(かれ)らも滅(ほろ)ぼされるべきものとなったからである。あなたがたが、その滅(ほろ)ぼされるべきものを、あなたがたのうちから滅(ほろ)ぼし去(さ)るのでなければ、わたしはもはやあなたがたとは共(とも)にいないであろう。 13立(た)って、民(たみ)を清(きよ)めて言(い)いなさい、『あなたがたは身(み)を清(きよ)めて、あすのために備(そな)えなさい。イスラエルの神(かみ)、主(しゅ)はこう仰(おお)せられる、「イスラエルよ、あなたがたのうちに、滅(ほろ)ぼされるべきものがある。その滅(ほろ)ぼされるべきものを、あなたがたのうちから除(のぞ)き去(さ)るまでは、敵(てき)に当(あた)ることはできないであろう」。 14それゆえ、あすの朝(あさ)、あなたがたは部族(ぶぞく)ごとに進(すす)み出(で)なければならない。そして主(しゅ)がくじを当(あ)てられる部族(ぶぞく)は、氏族(しぞく)ごとに進(すす)みいで、主(しゅ)がくじを当(あ)てられる氏族(しぞく)は、家族(かぞく)ごとに進(すす)みいで、主(しゅ)がくじを当(あ)てられる家族(かぞく)は、男(おとこ)ひとりびとり進(すす)み出(で)なければならない。 15そしてその滅(ほろ)ぼされるべきものを持(も)っていて、くじを当(あ)てられた者(もの)は、その持(も)ち物(もの)全部(ぜんぶ)と共(とも)に、火(ひ)で焼(や)かれなければならない。主(しゅ)の契約(けいやく)を破(やぶ)りイスラエルのうちに愚(おろ)かなことを行(おこな)ったからである』」。

16こうしてヨシュアは朝(あさ)早(はや)く起(お)き、イスラエルを部族(ぶぞく)ごとに進(すす)み出(だ)させたところ、ユダの部族(ぶぞく)がくじに当(あた)り、 17ユダのもろもろの氏族(しぞく)を進(すす)み出(だ)させたところ、ゼラびとの氏族(しぞく)が、くじに当(あた)った。ゼラびとの氏族(しぞく)を家族(かぞく)ごとに進(すす)み出(だ)させたところ、ザブデの家族(かぞく)が、くじに当(あた)った。 18ザブデの家族(かぞく)を男(おとこ)ひとりびとり進(すす)み出(だ)させたところ、アカンがくじに当(あた)った。アカンはユダの部族(ぶぞく)のうちの、ゼラの子(こ)、ザブデの子(こ)なるカルミの子(こ)である。 19その時(とき)ヨシュアはアカンに言(い)った、「わが子(こ)よ、イスラエルの神(かみ)、主(しゅ)に栄光(えいこう)を帰(き)し、また主(しゅ)をさんびし、あなたのしたことを今(いま)わたしに告(つ)げなさい。わたしに隠(かく)してはならない」。 20アカンはヨシュアに答(こた)えた、「ほんとうにわたしはイスラエルの神(かみ)、主(しゅ)に対(たい)して罪(つみ)を犯(おか)しました。わたしがしたのはこうです。 21わたしはぶんどり物(もの)のうちに、シナルの美(うつく)しい外套(がいとう)一枚(まい)と銀(ぎん)二百シケルと、目方(めかた)五十シケルの金(きん)の延(の)べ棒(ぼう)一本(ぽん)のあるのを見(み)て、ほしくなり、それを取(と)りました。わたしの天幕(てんまく)の中(なか)に、地(ち)に隠(かく)してあります。銀(ぎん)はその下(した)にあります」。

22そこでヨシュアは使者(ししゃ)たちをつかわした。使者(ししゃ)たちが天幕(てんまく)に走(はし)っていって見(み)ると、それは彼(かれ)の天幕(てんまく)に隠(かく)してあって、銀(ぎん)もその下(した)にあった。 23彼(かれ)らはそれを天幕(てんまく)の中(なか)から取(と)り出(だ)して、ヨシュアとイスラエルのすべての人々(ひとびと)の所(ところ)に携(たずさ)えてきたので、それを主(しゅ)の前(まえ)に置(お)いた。 24ヨシュアはすべてのイスラエルびとと共(とも)に、ゼラの子(こ)アカンを捕(とら)え、かの銀(ぎん)と外套(がいとう)と金(きん)の延(の)べ棒(ぼう)、および彼(かれ)のむすこ、娘(むすめ)、牛(うし)、ろば、羊(ひつじ)、天幕(てんまく)など、彼(かれ)の持(も)ち物(もの)をことごとく取(と)って、アコルの谷(たに)へ引(ひ)いていった。 25そしてヨシュアは言(い)った、「なぜあなたはわれわれを悩(なや)ましたのか。主(しゅ)は、きょう、あなたを悩(なや)まされるであろう」。やがてすべてのイスラエルびとは石(いし)で彼(かれ)を撃(う)ち殺(ころ)し、また彼(かれ)の家族(かぞく)をも石(いし)で撃(う)ち殺(ころ)し、火(ひ)をもって焼(や)いた。 26そしてアカンの上(うえ)に石塚(いしづか)を大(おお)きく積(つ)み上(あ)げたが、それは今日(こんにち)まで残(のこ)っている。そして主(しゅ)は激(はげ)しい怒(いか)りをやめられたが、このことによって、その所(ところ)の名(な)は今日(こんにち)までアコルの谷(たに)と呼(よ)ばれている。

第八章

1主(しゅ)はヨシュアに言(い)われた、「恐(おそ)れてはならない、おののいてはならない。いくさびとを皆(みな)、率(ひき)い、立(た)って、アイに攻(せ)め上(のぼ)りなさい。わたしはアイの王(おう)とその民(たみ)、その町(まち)、その地(ち)をあなたの手(て)に授(さづ)ける。 2あなたは、さきにエリコとその王(おう)にしたとおり、アイとその王(おう)とにしなければならない。ただし、ぶんどり物(もの)と家畜(かちく)とは戦利(せんり)品(ひん)としてあなたがたのものとすることができるであろう。あなたはまず、町(まち)のうしろに伏兵(ふくへい)を置(お)きなさい」。

3ヨシュアは立(た)って、すべてのいくさびとと共(とも)に、アイに攻(せ)め上(のぼ)ろうとして、まず大(だい)勇士(ゆうし)三万人(にん)を選(えら)び、それを夜(よる)のうちにつかわした。 4ヨシュアは彼(かれ)らに命(めい)じて言(い)った、「あなたがたは町(まち)に向(む)かって、町(まち)のうしろに伏(ふ)せていなければならない。町(まち)を遠(とお)く離(はな)れないで、みな備(そな)えをしていなければならない。 5わたしとわたしに従(したが)う民(たみ)とは皆(みな)共(とも)に、町(まち)に攻(せ)め寄(よ)せよう。そして彼(かれ)らが前(まえ)のようにわれわれにむかって出(で)てくるとき、われわれは彼(かれ)らの前(まえ)から逃(に)げるであろう。 6そうすれば彼(かれ)らはわれわれを追(お)って出(で)てくるであろうから、われわれはついに彼(かれ)らを町(まち)からおびき出(だ)すことができる。彼(かれ)らは言(い)うであろう、『この人々(ひとびと)はまた前(まえ)のように、われわれの前(まえ)から逃(に)げていく』。こうしてわれわれは彼(かれ)らの前(まえ)から逃(に)げるであろう。 7その時(とき)、あなたがたは伏(ふ)せている所(ところ)から立(た)ち上(あ)がって、町(まち)を取(と)らなければならない。あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)がそれをあなたがたの手(て)に与(あた)えられるからである。 8あなたがたが、町(まち)を取(と)ったならば、町(まち)に火(ひ)を放(はな)ち、主(しゅ)が命(めい)じられたようにしなければならない。わたしはこう、あなたがたに命(めい)じるのである」。 9そうしてヨシュアが彼(かれ)らをつかわしたので、彼(かれ)らはアイの西方(せいほう)、ベテルとアイの間(あいだ)の待(ま)ち伏(ぶ)せする場所(ばしょ)に行(い)って身(み)を伏(ふ)せた。ヨシュアはその夜(よる)、民(たみ)の中(なか)に宿(やど)った。

10ヨシュアは明(あ)くる朝(あさ)、早(はや)く起(お)きて、民(たみ)を集(あつ)め、イスラエルの長老(ちょうろう)たちと共(とも)に、民(たみ)に先立(さきだ)って、アイに上(のぼ)っていった。 11彼(かれ)と共(とも)にいたいくさびとたちもみな上(のぼ)っていって、町(まち)の前(まえ)に近(ちか)づき、アイの北(きた)に陣(じん)を取(と)った。彼(かれ)らとアイの間(あいだ)には、一つの谷(たに)があった。 12ヨシュアはおおよそ五千人(にん)をとって、町(まち)の西方(せいほう)、ベテルとアイの間(あいだ)に、伏(ふ)せておいた。 13こうして民(たみ)の主力(しゅりょく)を町(まち)の北(きた)におき、しんがりを町(まち)の西(にし)においた。ヨシュアはその夜(よ)、谷(たに)の中(なか)で宿(やど)った。 14アイの王(おう)はこれを見(み)て、すべての民(たみ)と共(とも)に、急(いそ)いで、早(はや)く起(お)き、アラバに行(い)く下(くだ)り坂(ざか)に進(すす)み出(で)て、イスラエルと戦(たたか)った。しかし、王(おう)は町(まち)のうしろに、すきをうかがう伏兵(ふくへい)のおることを知(し)らなかった。 15ヨシュアはイスラエルのすべての人々(ひとびと)と共(とも)に、彼(かれ)らに打(う)ち破(やぶ)られたふりをして、荒野(あらの)の方向(ほうこう)へ逃(に)げだしたので、 16その町(まち)の民(たみ)はみな呼(よ)ばわり集(あつ)まって彼(かれ)らのあとを追(お)い、ヨシュアのあとを追(お)って町(まち)からおびき出(だ)され、 17アイにもベテルにも残(のこ)っているものはひとりもなく、みな出(で)てイスラエルのあとを追(お)い、町(まち)を開(あ)け放(はな)して、イスラエルのあとを追(お)った。

18その時(とき)、主(しゅ)はヨシュアに言(い)われた、「あなたの手(て)にあるなげやりを、アイの方(ほう)にさし伸(の)べなさい。わたしはその町(まち)をあなたの手(て)に与(あた)えるであろう」。そこでヨシュアが手(て)にしていたなげやりを、アイの方(ほう)にさし伸(の)べると、 19伏兵(ふくへい)はたちまちその場所(ばしょ)から立(た)ち上(あ)がり、ヨシュアが手(て)をのべると同時(どうじ)に、走(はし)って町(まち)に入(はい)り、それを取(と)って、ただちに町(まち)に火(ひ)をかけた。 20それでアイの人々(ひとびと)が、うしろをふり返(かえ)って見(み)ると、町(まち)の焼(や)ける煙(けむり)が天(てん)に立(た)ちのぼっていたので、こちらへもあちらへも逃(に)げるすべがなかった。荒野(あらの)へ逃(に)げていった民(たみ)も身(み)をかえして、追(お)ってきた者(もの)に迫(せま)った。 21ヨシュアとすべてのイスラエルびとは、伏兵(ふくへい)が町(まち)を取(と)り、町(まち)の焼(や)ける煙(けむり)が立(た)ち上(のぼ)るのを見(み)て、身(み)をかえしてアイの人々(ひとびと)を撃(う)った。 22また町(まち)を取(と)ったものは町(まち)を出(で)て彼(かれ)らに向(む)かったので、彼(かれ)らは、こちらとあちらとからイスラエルの中(なか)にはさまれた。こうしてイスラエルびとが彼(かれ)らを撃(う)ったので、生(い)き残(のこ)ったもの、逃(に)げおおせたものは、ひとりもなかった。 23そしてアイの王(おう)を生(い)けどりにして、ヨシュアのもとへ連(つ)れてきた。

24イスラエルびとは、荒野(あらの)に追撃(ついげき)してきたアイの住民(じゅうみん)をことごとく野(の)で殺(ころ)し、つるぎをもってひとりも残(のこ)さず撃(う)ち倒(たお)してのち、皆(みな)アイに帰(かえ)り、つるぎをもってその町(まち)を撃(う)ち滅(ほろ)ぼした。 25その日(ひ)アイの人々(ひとびと)はことごとく倒(たお)れた。その数(かず)は男女(だんじょ)あわせて一万二千人(にん)であった。 26ヨシュアはアイの住民(じゅうみん)をことごとく滅(ほろ)ぼしつくすまでは、なげやりをさし伸(の)べた手(て)を引(ひ)っこめなかった。 27ただし、その町(まち)の家畜(かちく)および、ぶんどり品(ひん)はイスラエルびとが自分(じぶん)たちの戦利(せんり)品(ひん)として取(と)った。主(しゅ)がヨシュアに命(めい)じられた言葉(ことば)にしたがったのである。 28こうしてヨシュアはアイを焼(や)いて、永久(えいきゅう)に荒塚(あらつか)としたが、それは今日(こんにち)まで荒(あ)れ地(ち)となっている。 29ヨシュアはまた、アイの王(おう)を夕方(ゆうがた)まで木(き)に掛(か)けてさらし、日(ひ)の入(い)るころ、命(めい)じて、その死体(したい)を木(き)から取(と)りおろし、町(まち)の門(もん)の入口(いりぐち)に投(な)げすて、その上(うえ)に石(いし)の大塚(おおつか)を積(つ)み上(あ)げさせたが、それは今日(こんにち)まで残(のこ)っている。

30そしてヨシュアはエバル山(やま)にイスラエルの神(かみ)、主(しゅ)のために一つの祭壇(さいだん)を築(きず)いた。 31これは主(しゅ)のしもべモーセがイスラエルの人々(ひとびと)に命(めい)じたことにもとづき、モーセの律法(りっぽう)の書(しょ)にしるされているように、鉄(てつ)の道具(どうぐ)を当(あ)てない自然(しぜん)のままの石(いし)の祭壇(さいだん)であって、人々(ひとびと)はその上(うえ)で、主(しゅ)に燔祭(はんさい)をささげ、酬恩祭(しゅうおんさい)を供(そな)えた。 32その所(ところ)で、ヨシュアはまたモーセの書(か)きしるした律法(りっぽう)を、イスラエルの人々(ひとびと)の前(まえ)で、石(いし)に書(か)き写(うつ)した。 33こうしてすべてのイスラエルびとは、本国(ほんごく)人(じん)も、寄留(きりゅう)の他国(たこく)人(じん)も、長老(ちょうろう)、つかさびと、さばきびとと共(とも)に、主(しゅ)の契約(けいやく)の箱(はこ)をかくレビびとである祭司(さいし)たちの前(まえ)で、箱(はこ)のこなたとかなたに分(わか)れて、半(なか)ばはゲリジム山(やま)の前(まえ)に、半(なか)ばはエバル山(やま)の前(まえ)に立(た)った。これは主(しゅ)のしもべモーセがさきに命(めい)じたように、イスラエルの民(たみ)を祝福(しゅくふく)するためであった。 34そして後(のち)、ヨシュアはすべての律法(りっぽう)の書(しょ)にしるされている所(ところ)にしたがって、祝福(しゅくふく)と、のろいとに関(かん)する律法(りっぽう)の言葉(ことば)をことごとく読(よ)んだ。 35モーセが命(めい)じたすべての言葉(ことば)のうち、ヨシュアがイスラエルの全(ぜん)会衆(かいしゅう)および女(おんな)と子(こ)どもたち、ならびにイスラエルのうちに住(す)む寄留(きりゅう)の他国(たこく)人(じん)の前(まえ)で、読(よ)まなかったものは一つもなかった。

第九章

1さて、ヨルダンの西側(にしがわ)の、山地(さんち)、平地(へいち)、およびレバノンまでの大海(たいかい)の沿岸(えんがん)に住(す)むもろもろの王(おう)たち、すなわちヘテびと、アモリびと、カナンびと、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとの王(おう)たちは、これを聞(き)いて、 2心(こころ)を合(あ)わせ、相(あい)集(あつ)まって、ヨシュアおよびイスラエルと戦(たたか)おうとした。

3しかし、ギベオンの住民(じゅうみん)たちは、ヨシュアがエリコとアイにおこなったことを聞(き)いて、 4自分(じぶん)たちも策略(さくりゃく)をめぐらし、行(い)って食料(しょくりょう)品(ひん)を準備(じゅんび)し、古(ふる)びた袋(ふくろ)と、古(ふる)びて破(やぶ)れたのを繕(つくろ)ったぶどう酒(しゅ)の皮(かわ)袋(ぶくろ)とを、ろばに負(お)わせ、 5繕(つくろ)った古(ふる)ぐつを足(あし)にはき、古(ふる)びた着物(きもの)を身(み)につけた。彼(かれ)らの食料(しょくりょう)のパンは、みなかわいて、砕(くだ)けていた。 6彼(かれ)らはギルガルの陣営(じんえい)のヨシュアの所(ところ)にきて、彼(かれ)とイスラエルの人々(ひとびと)に言(い)った、「われわれは遠(とお)い国(くに)からまいりました。それで今(いま)われわれと契約(けいやく)を結(むす)んでください」。 7しかし、イスラエルの人々(ひとびと)はそのヒビびとたちに言(い)った、「あなたがたはわれわれのうちに住(す)んでいるのかも知(し)れないから、われわれはどうしてあなたがたと契約(けいやく)が結(むす)べましょう」。 8彼(かれ)らはヨシュアに言(い)った、「われわれはあなたのしもべです」。ヨシュアは彼(かれ)らに言(い)った、「あなたがたはだれですか。どこからきたのですか」。 9彼(かれ)らはヨシュアに言(い)った、「しもべどもはあなたの神(かみ)、主(しゅ)の名(な)のゆえに、ひじょうに遠(とお)い国(くに)からまいりました。われわれは主(しゅ)の名声(めいせい)、および主(しゅ)がエジプトで行(おこな)われたすべての事(こと)を聞(き)き、 10また主(しゅ)がヨルダンの向(む)こう側(がわ)にいたアモリびとのふたりの王(おう)、すなわちヘシボンの王(おう)シホン、およびアシタロテにおったバシャンの王(おう)オグに行(おこな)われたすべてのことを聞(き)いたからです。 11それで、われわれの長老(ちょうろう)たち、および国(くに)の住民(じゅうみん)はみなわれわれに言(い)いました、『おまえたちは旅路(たびじ)の食料(しょくりょう)を手(て)に携(たずさ)えていって、彼(かれ)らに会(あ)って言(い)いなさい、「われわれはあなたがたのしもべです。それで今(いま)われわれと契約(けいやく)を結(むす)んでください」』。 12ここにあるこのパンは、あなたがたの所(ところ)に来(く)るため、われわれが出立(しゅったつ)する日(ひ)に、おのおの家(いえ)から、まだあたたかなのを旅(たび)の食料(しょくりょう)として準備(じゅんび)したのですが、今(いま)はもうかわいて砕(くだ)けています。 13またぶどう酒(しゅ)を満(み)たしたこれらの皮(かわ)袋(ぶくろ)も、新(あたら)しかったのですが、破(やぶ)れました。われわれのこの着物(きもの)も、くつも、旅路(たびじ)がひじょうに長(なが)かったので、古(ふる)びてしまいました」。 14そこでイスラエルの人々(ひとびと)は彼(かれ)らの食料(しょくりょう)品(ひん)を共(とも)に食(た)べ、主(しゅ)のさしずを求(もと)めようとはしなかった。 15そしてヨシュアは彼(かれ)らと和(わ)を講(こう)じ、契約(けいやく)を結(むす)んで、彼(かれ)らを生(い)かしておいた。会衆(かいしゅう)の長(ちょう)たちは彼(かれ)らに誓(ちか)いを立(た)てた。

16契約(けいやく)を結(むす)んで三日(か)の後(のち)に、彼(かれ)らはその人々(ひとびと)が近(ちか)くの人々(ひとびと)で、自分(じぶん)たちのうちに住(す)んでいるということを聞(き)いた。 17イスラエルの人々(ひとびと)は進(すす)んで、三日(か)目(め)にその町々(まちまち)に着(つ)いた。その町々(まちまち)とは、ギベオン、ケピラ、ベエロテおよびキリアテ・ヤリムであった。 18ところで会衆(かいしゅう)の長(ちょう)たちが、すでにイスラエルの神(かみ)、主(しゅ)をさして彼(かれ)らに誓(ちか)いを立(た)てていたので、イスラエルの人々(ひとびと)は彼(かれ)らを殺(ころ)さなかった。そこで会衆(かいしゅう)はみな、長(ちょう)たちにむかってつぶやいた。 19しかし、長(ちょう)たちは皆(みな)、全(ぜん)会衆(かいしゅう)に言(い)った、「われわれはイスラエルの神(かみ)、主(しゅ)をさして彼(かれ)らに誓(ちか)った。それゆえ今(いま)、彼(かれ)らに触(ふ)れてはならない。 20われわれは、こうして彼(かれ)らを生(い)かしておこう。そうすれば、われわれが彼(かれ)らに立(た)てた誓(ちか)いのゆえに、怒(いか)りがわれわれに臨(のぞ)むことはないであろう」。 21長(ちょう)たちはまた人々(ひとびと)に「彼(かれ)らを生(い)かしておこう」と言(い)ったので、彼(かれ)らはついに、全(ぜん)会衆(かいしゅう)のために、たきぎを切(き)り、水(みず)をくむものとなった。長(ちょう)たちが彼(かれ)らに言(い)ったとおりである。

22ヨシュアは彼(かれ)らを呼(よ)び寄(よ)せて言(い)った、「あなたがたは、われわれのうちに住(す)みながら、なぜ『われわれはあなたがたからは遠(とお)く離(はな)れている』と言(い)って、われわれをだましたのか。 23それであなたがたは今(いま)のろわれ、奴隷(どれい)となってわたしの神(かみ)の家(いえ)のために、たきぎを切(き)り、水(みず)をくむものが、絶(た)えずあなたがたのうちから出(で)るであろう」。 24彼(かれ)らはヨシュアに答(こた)えて言(い)った、「あなたの神(かみ)、主(しゅ)がそのしもべモーセに、この地(ち)をことごとくあなたがたに与(あた)え、この地(ち)に住(す)む民(たみ)をことごとくあなたがたの前(まえ)から滅(ほろ)ぼし去(さ)るようにと、お命(めい)じになったことを、しもべどもは明(あき)らかに伝(つた)え聞(き)きましたので、あなたがたのゆえに、命(いのち)が危(あやう)いと、われわれは非常(ひじょう)に恐(おそ)れて、このことをしたのです。 25われわれは、今(いま)、あなたの手(て)のうちにあります。われわれにあなたがして良(よ)いと思(おも)い、正(ただ)しいと思(おも)うことをしてください」。 26そこでヨシュアは、彼(かれ)らにそのようにし、彼(かれ)らをイスラエルの人々(ひとびと)の手(て)から救(すく)って殺(ころ)させなかった。 27しかし、ヨシュアは、その日(ひ)、彼(かれ)らを、会衆(かいしゅう)のため、また主(しゅ)の祭壇(さいだん)のため、主(しゅ)が選(えら)ばれる場所(ばしょ)で、たきぎを切(き)り、水(みず)をくむ者(もの)とした。これは今日(こんにち)までつづいている。

第一〇章

1エルサレムの王(おう)アドニゼデクは、ヨシュアがアイを攻(せ)め取(と)って、それを全(まった)く滅(ほろ)ぼし、さきにエリコとその王(おう)とにしたように、アイとその王(おう)にもしたこと、またギベオンの住民(じゅうみん)が、イスラエルと和(わ)を講(こう)じて、そのうちにおることを聞(き)き、 2大(おお)いに恐(おそ)れた。それは、ギベオンが大(おお)きな町(まち)であって、王(おう)の都(みやこ)にもひとしいものであり、またアイより大(おお)きくて、そのうちの人々(ひとびと)が、すべて強(つよ)かったからである。 3それでエルサレムの王(おう)アドニゼデクは、ヘブロンの王(おう)ホハム、ヤルムテの王(おう)ピラム、ラキシの王(おう)ヤピア、およびエグロンの王(おう)デビルに人(ひと)をつかわして言(い)った、 4「わたしの所(ところ)に上(のぼ)ってきて、わたしを助(たす)けてください。われわれはギベオンを撃(う)ちましょう。ギベオンはヨシュアおよびイスラエルの人々(ひとびと)と和(わ)を講(こう)じたからです」。 5アモリびとの五人(にん)の王(おう)、すなわちエルサレムの王(おう)、ヘブロンの王(おう)、ヤルムテの王(おう)、ラキシの王(おう)、およびエグロンの王(おう)は兵(へい)を集(あつ)め、そのすべての軍勢(ぐんぜい)を率(ひき)いて上(のぼ)ってきて、ギベオンに向(む)かって陣(じん)を取(と)り、それを攻(せ)めて戦(たたか)った。

6ギベオンの人々(ひとびと)は、ギルガルの陣営(じんえい)に人(ひと)をつかわし、ヨシュアに言(い)った、「あなたの手(て)を引(ひ)かないで、しもべどもを助(たす)けてください。早(はや)く、われわれの所(ところ)に上(のぼ)ってきて、われわれを救(すく)い、助(たす)けてください。山地(さんち)に住(す)むアモリびとの王(おう)たちがみな集(あつ)まって、われわれを攻(せ)めるからです」。 7そこでヨシュアはすべてのいくさびとと、すべての大(だい)勇士(ゆうし)を率(ひき)いて、ギルガルから上(のぼ)って行(い)った。 8その時(とき)、主(しゅ)はヨシュアに言(い)われた、「彼(かれ)らを恐(おそ)れてはならない。わたしが彼(かれ)らをあなたの手(て)にわたしたからである。彼(かれ)らのうちには、あなたに当(あた)ることのできるものは、ひとりもないであろう」。 9ヨシュアは、ギルガルから、よもすがら進(すす)みのぼって、にわかに彼(かれ)らに攻(せ)めよせたところ、 10主(しゅ)は彼(かれ)らを、イスラエルの前(まえ)に、恐(おそ)れあわてさせられたので、イスラエルはギベオンで彼(かれ)らをおびただしく撃(う)ち殺(ころ)し、ベテホロンの上(のぼ)り坂(ざか)をとおって逃(に)げる彼(かれ)らを、アゼカとマッケダまで追撃(ついげき)した。 11彼(かれ)らがイスラエルの前(まえ)から逃(に)げ走(はし)って、ベテホロンの下(くだ)り坂(ざか)をおりていた時(とき)、主(しゅ)は天(てん)から彼(かれ)らの上(うえ)に大石(おおいし)を降(ふ)らし、アゼカにいたるまでもそうされたので、多(おお)くの人々(ひとびと)が死(し)んだ。イスラエルの人々(ひとびと)がつるぎをもって殺(ころ)したものよりも、雹(ひょう)に打(う)たれて死(し)んだもののほうが多(おお)かった。

12主(しゅ)がアモリびとをイスラエルの人々(ひとびと)にわたされた日(ひ)に、ヨシュアはイスラエルの人々(ひとびと)の前(まえ)で主(しゅ)にむかって言(い)った、
「日(ひ)よ、ギベオンの上(うえ)にとどまれ、
月(つき)よ、アヤロンの谷(たに)にやすらえ」。
13民(たみ)がその敵(てき)を撃(う)ち破(やぶ)るまで、
日(ひ)はとどまり、
月(つき)は動(うご)かなかった。
これはヤシャルの書(しょ)にしるされているではないか。日(ひ)が天(てん)の中空(ちゅうくう)にとどまって、急(いそ)いで没(ぼっ)しなかったこと、おおよそ一日(にち)であった。 14これより先(さき)にも、あとにも、主(しゅ)がこのように人(ひと)の言葉(ことば)を聞(き)きいれられた日(ひ)は一日(にち)もなかった。主(しゅ)がイスラエルのために戦(たたか)われたからである。

15こうしてヨシュアはイスラエルのすべての人(ひと)と共(とも)にギルガルの陣営(じんえい)に帰(かえ)った。

16かの五人(にん)の王(おう)たちは逃(に)げて行(い)って、マッケダのほら穴(あな)に隠(かく)れたが、 17五人(にん)の王(おう)たちがマッケダのほら穴(あな)にかくれているのが見(み)つかったと、ヨシュアに告(つ)げる者(もの)があったので、 18ヨシュアは言(い)った、「ほら穴(あな)の口(くち)に大石(おおいし)をころがし、そのそばに人(ひと)を置(お)いて、守(まも)らせなさい。 19ただし、あなたがたは、そこにとどまらないで、敵(てき)のあとを追(お)い、そのしんがりを撃(う)ち、彼(かれ)らをその町(まち)にはいらせてはならない。あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)が彼(かれ)らをあなたがたの手(て)に渡(わた)されたからである」。 20ヨシュアとイスラエルの人々(ひとびと)は、大(おお)いに彼(かれ)らを撃(う)ち殺(ころ)し、ついに彼(かれ)らを滅(ほろ)ぼしつくしたが、彼(かれ)らのうちのがれて生(い)き残(のこ)った者(もの)どもは、堅固(けんご)な町々(まちまち)に逃(に)げこんだので、 21民(たみ)はみな安(やす)らかにマッケダの陣営(じんえい)のヨシュアのもとに帰(かえ)ってきたが、イスラエルの人々(ひとびと)にむかって舌(した)を鳴(な)らす者(もの)はひとりもなかった。

22その時(とき)ヨシュアは言(い)った、「ほら穴(あな)の口(くち)を開(ひら)いて、ほら穴(あな)から、かの五人(にん)の王(おう)たちを、わたしのもとにひき出(だ)しなさい」。 23やがて、そのようにして、かの五人(にん)の王(おう)たち、すなわち、エルサレムの王(おう)、ヘブロンの王(おう)、ヤルムテの王(おう)、ラキシの王(おう)、およびエグロンの王(おう)を、ほら穴(あな)から彼(かれ)のもとにひき出(だ)した。 24この王(おう)たちをヨシュアのもとにひき出(だ)した時(とき)、ヨシュアはイスラエルのすべての人々(ひとびと)を呼(よ)び寄(よ)せ、自分(じぶん)と共(とも)に行(い)ったいくさびとの長(ちょう)たちに言(い)った、「近寄(ちかよ)って、この王(おう)たちのくびに足(あし)をかけなさい」。そこで近寄(ちかよ)って、その王(おう)たちのくびに足(あし)をかけたので、 25ヨシュアは彼(かれ)らに言(い)った、「恐(おそ)れおののいてはならない。強(つよ)くまた雄々(おお)しくあれ。あなたがたが攻(せ)めて戦(たたか)うすべての敵(てき)には、主(しゅ)がこのようにされるのである」。 26そして後(のち)ヨシュアは彼(かれ)らを撃(う)って死(し)なせ、五本(ほん)の木(き)にかけて、夕暮(ゆうぐ)れまで木(き)の上(うえ)にさらして置(お)いたが、 27日(ひ)の入(い)るころになって、ヨシュアが命(めい)じたので、これを木(き)からおろし、彼(かれ)らが隠(かく)れていたほら穴(あな)に投(な)げ入(い)れ、ほら穴(あな)の口(くち)に大石(おおいし)を置(お)いた。これは今日(こんにち)まで残(のこ)っている。

28その日(ひ)ヨシュアはマッケダを取(と)り、つるぎをもって、それと、その王(おう)とを撃(う)ち、その中(なか)のすべての人(ひと)を、ことごとく滅(ほろ)ぼして、ひとりも残(のこ)さず、エリコの王(おう)にしたように、マッケダの王(おう)にもした。

29こうしてヨシュアはイスラエルのすべての人(ひと)を率(ひき)いて、マッケダからリブナに進(すす)み、リブナを攻(せ)めて戦(たたか)った。 30主(しゅ)が、それと、その王(おう)をも、イスラエルの手(て)に渡(わた)されたので、つるぎをもって、それと、その中(なか)のすべての人(ひと)を撃(う)ち滅(ほろ)ぼして、ひとりもその中(なか)に残(のこ)さず、エリコの王(おう)にしたように、その王(おう)にもした。

31ヨシュアはまたイスラエルのすべての人(ひと)を率(ひき)いて、リブナからラキシに進(すす)み、これに向(む)かって陣(じん)をしき、攻(せ)め戦(たたか)った。 32主(しゅ)がラキシをイスラエルの手(て)に渡(わた)されたので、ふつか目(め)にこれを取(と)り、つるぎをもって、それと、その中(なか)のすべての人(ひと)を撃(う)ち滅(ほろ)ぼした。すべてリブナにしたとおりであった。

33その時(とき)、ゲゼルの王(おう)ホラムが、ラキシを助(たす)けるために上(のぼ)ってきたので、ヨシュアは彼(かれ)と、その民(たみ)とを撃(う)ち滅(ほろ)ぼして、ついにひとりも残(のこ)さなかった。

34ヨシュアはまたイスラエルのすべての人(ひと)を率(ひき)いて、ラキシからエグロンに進(すす)み、これに向(む)かって陣(じん)をしき、攻(せ)め戦(たたか)った。 35その日(ひ)これを取(と)り、つるぎをもって、これを撃(う)ち、その中(なか)のすべての人(ひと)を、ことごとくその日(ひ)に滅(ほろ)ぼした。すべてラキシにしたとおりであった。

36ヨシュアはまたイスラエルのすべての人(ひと)を率(ひき)いて、エグロンからヘブロンに進(すす)み上(のぼ)り、これを攻(せ)めて戦(たたか)い、 37それを取(と)って、それと、その王(おう)、およびそのすべての町々(まちまち)と、その中(なか)のすべての人(ひと)を、つるぎをもって撃(う)ち滅(ほろ)ぼし、ひとりも残(のこ)さなかった。すべてエグロンにしたとおりであった。すなわち、それとその中(なか)のすべての人(ひと)を、ことごとく滅(ほろ)ぼした。

38またヨシュアはイスラエルのすべての人(ひと)を率(ひき)いて、デビルへひきかえし、これを攻(せ)めて戦(たたか)い、 39それと、その王(おう)、およびそのすべての町々(まちまち)を取(と)り、つるぎをもってそれを撃(う)ち、その中(なか)のすべての人(ひと)を、ことごとく滅(ほろ)ぼし、ひとりも残(のこ)さなかった。彼(かれ)がデビルと、その王(おう)にしたことは、ヘブロンにしたとおりであり、またリブナと、その王(おう)にしたとおりであった。

40こうしてヨシュアはその地(ち)の全部(ぜんぶ)、すなわち、山地(さんち)、ネゲブ、平地(へいち)、および山腹(さんぷく)の地(ち)と、そのすべての王(おう)たちを撃(う)ち滅(ほろ)ぼして、ひとりも残(のこ)さず、すべて息(いき)のあるものは、ことごとく滅(ほろ)ぼした。イスラエルの神(かみ)、主(しゅ)が命(めい)じられたとおりであった。 41ヨシュアはカデシ・バルネアからガザまでの国々(くにぐに)、およびゴセンの全(ぜん)地(ち)を撃(う)ち滅(ほろ)ぼして、ギベオンにまで及(およ)んだ。 42イスラエルの神(かみ)、主(しゅ)がイスラエルのために戦(たたか)われたので、ヨシュアはこれらすべての王(おう)たちと、その地(ち)をいちどきに取(と)った。 43そしてヨシュアはイスラエルのすべての人(ひと)を率(ひき)いて、ギルガルの陣営(じんえい)に帰(かえ)った。

第一一章

1ハゾルの王(おう)ヤビンは、これを聞(き)いて、マドンの王(おう)ヨバブ、シムロンの王(おう)、およびアクサフの王(おう)、 2また北(きた)の山地(さんち)、キンネロテの南(みなみ)のアラバ、平地(へいち)、西(にし)の方(ほう)のドルの高地(こうち)におる王(おう)たち、 3すなわち、東西(とうざい)のカナンびと、アモリびと、ヘテびと、ペリジびと、山地(さんち)のエブスびと、ミヅパの地(ち)にあるヘルモンのふもとのヒビびとに使者(ししゃ)をつかわした。 4そして彼(かれ)らは、そのすべての軍勢(ぐんぜい)を率(ひき)いて出(で)てきた。その大軍(たいぐん)は浜(はま)べの砂(すな)のように数多(かずおお)く、馬(うま)と戦車(せんしゃ)も、ひじょうに多(おお)かった。 5これらの王(おう)たちはみな軍(ぐん)を集(あつ)め、進(すす)んできて、共(とも)にメロムの水(みず)のほとりに陣(じん)をしき、イスラエルと戦(たたか)おうとした。 6その時(とき)、主(しゅ)はヨシュアに言(い)われた、「彼(かれ)らのゆえに恐(おそ)れてはならない。あすの今(いま)ごろ、わたしは彼(かれ)らを皆(みな)イスラエルに渡(わた)して、ことごとく殺(ころ)させるであろう。あなたは彼(かれ)らの馬(うま)の足(あし)の筋(すじ)を切(き)り、戦車(せんしゃ)を火(ひ)で焼(や)かなければならない」。 7そこでヨシュアは、すべてのいくさびとを率(ひき)いて、にわかにメロムの水(みず)のほとりにおし寄(よ)せ、彼(かれ)らを襲(おそ)った。 8主(しゅ)は彼(かれ)らをイスラエルの手(て)に渡(わた)されたので、これを撃(う)ち破(やぶ)り、大(だい)シドンおよびミスレポテ・マイムまで、これを追撃(ついげき)し、東(ひがし)の方(ほう)では、ミヅパの谷(たに)まで彼(かれ)らを追(お)い、ついにひとりも残(のこ)さず撃(う)ちとった。 9ヨシュアは主(しゅ)が命(めい)じられたとおりに彼(かれ)らに行(おこな)い、彼(かれ)らの馬(うま)の足(あし)の筋(すじ)を切(き)り、戦車(せんしゃ)を火(ひ)で焼(や)いた。

10その時(とき)、ヨシュアはひきかえして、ハゾルを取(と)り、つるぎをもって、その王(おう)を撃(う)った。ハゾルは昔(むかし)、これらすべての国々(くにぐに)の盟主(めいしゅ)であったからである。 11彼(かれ)らはつるぎをもって、その中(なか)のすべての人(ひと)を撃(う)ち、ことごとくそれを滅(ほろ)ぼし、息(いき)のあるものは、ひとりも残(のこ)さなかった。そして火(ひ)をもってハゾルを焼(や)いた。 12ヨシュアはこれらの王(おう)たちのすべての町々(まちまち)、およびその諸王(しょおう)を取(と)り、つるぎをもって、これを撃(う)ち、ことごとく滅(ほろ)ぼした。主(しゅ)のしもべモーセが命(めい)じたとおりであった。 13ただし、丘(おか)の上(うえ)に立(た)っている町々(まちまち)をイスラエルは焼(や)かなかった。ヨシュアはただハゾルだけを焼(や)いた。 14これらの町(まち)のすべてのぶんどり物(もの)と家畜(かちく)とは、イスラエルの人々(ひとびと)が戦利(せんり)品(ひん)として取(と)ったが、人(ひと)はみなつるぎをもって、滅(ほろ)ぼし尽(つく)し、息(いき)のあるものは、ひとりも残(のこ)さなかった。 15主(しゅ)がそのしもべモーセに命(めい)じられたように、モーセはヨシュアに命(めい)じたが、ヨシュアはそのとおりにおこなった。すべて主(しゅ)がモーセに命(めい)じられたことで、ヨシュアが行(おこな)わなかったことは一つもなかった。

16こうしてヨシュアはその全(ぜん)地(ち)、すなわち、山地(さんち)、ネゲブの全(ぜん)地(ち)、ゴセンの全(ぜん)地(ち)、平地(へいち)、アラバならびにイスラエルの山地(さんち)と平地(へいち)を取(と)り、 17セイルへ上(のぼ)って行(い)く道(みち)のハラク山(やま)から、ヘルモン山(やま)のふもとのレバノンの谷(たに)にあるバアルガデまでを獲(え)た。そしてそれらの王(おう)たちを、ことごとく捕(とら)えて、撃(う)ち殺(ころ)した。 18ヨシュアはこれらすべての王(おう)たちと、長(なが)いあいだ戦(たたか)った。 19ギベオンの住民(じゅうみん)ヒビびとのほかには、イスラエルの人々(ひとびと)と和(わ)を講(こう)じた町(まち)は一つもなかった。町々(まちまち)はみな戦争(せんそう)をして、攻(せ)め取(と)ったものであった。 20彼(かれ)らが心(こころ)をかたくなにして、イスラエルに攻(せ)めよせたのは、もともと主(しゅ)がそうさせられたので、彼(かれ)らがのろわれた者(もの)となり、あわれみを受(う)けず、ことごとく滅(ほろ)ぼされるためであった。主(しゅ)がモーセに命(めい)じられたとおりである。

21その時(とき)、ヨシュアはまた行(い)って、山地(さんち)、ヘブロン、デビル、アナブ、ユダのすべての山地(さんち)、イスラエルのすべての山地(さんち)から、アナクびとを断(た)ち、彼(かれ)らの町々(まちまち)をも共(とも)に滅(ほろ)ぼした。 22それでイスラエルの人々(ひとびと)の地(ち)に、アナクびとは、ひとりもいなくなった。ただガサ、ガテ、アシドドには、少(すこ)し残(のこ)っているだけであった。 23こうしてヨシュアはその地(ち)を、ことごとく取(と)った。すべて主(しゅ)がモーセに告(つ)げられたとおりである。そしてヨシュアはイスラエルの部族(ぶぞく)にそれぞれの分(ぶん)を与(あた)えて、嗣(し)業(ぎょう)とさせた。こうしてその地(ち)に戦争(せんそう)はやんだ。

第一二章

1さてヨルダンの向(む)こう側(がわ)、日(ひ)の出(で)の方(ほう)で、アルノンの谷(たに)からヘルモン山(やま)まで、および東(ひがし)アラバの全土(ぜんど)のうちで、イスラエルの人々(ひとびと)が撃(う)ち滅(ほろ)ぼして地(ち)を取(と)った国(くに)の王(おう)たちは、次(つぎ)のとおりである。 2まず、アモリびとの王(おう)シホン。彼(かれ)はヘシボンに住(す)み、その領地(りょうち)は、アルノンの谷(たに)のほとりにあるアロエル、および谷(たに)の中(なか)の町(まち)から、ギレアデの半(なか)ばを占(し)めて、アンモンびととの境(さかい)であるヤボク川(かわ)に達(たっ)し、 3東(ひがし)の方(ほう)ではアラバをキンネレテの湖(みずうみ)まで占(し)め、またアラバの海(うみ)すなわち塩(しお)の海(うみ)の東(ひがし)におよび、ベテエシモテの道(みち)を経(へ)て、南(みなみ)はピスガの山(やま)のふもとに達(たっ)した。 4次(つぎ)にレパイムの生(い)き残(のこ)りのひとりであったバシャンの王(おう)オグ。彼(かれ)はアシタロテとエデレイとに住(す)み、 5ヘルモン山(やま)、サレカ、およびバシャンの全土(ぜんど)を領(りょう)したので、ゲシュルびと、およびマアカびとと境(さかい)を接(せっ)し、またギレアデの半(なか)ばを領(りょう)したので、ヘシボンの王(おう)シホンと境(さかい)を接(せっ)していた。 6主(しゅ)のしもべモーセと、イスラエルの人々(ひとびと)とが、彼(かれ)らを撃(う)ち滅(ほろ)ぼし、そして主(しゅ)のしもべモーセは、これらの地(ち)を、ルベンびと、ガドびと、およびマナセの半(はん)部族(ぶぞく)に与(あた)えて所有(しょゆう)とさせた。

7ヨルダンのこちら側(がわ)、西(にし)の方(ほう)にあって、レバノンの谷(たに)にあるバアルガデから、セイルへ上(のぼ)って行(い)く道(みち)のハラク山(やま)までの間(あいだ)で、ヨシュアと、イスラエルの人々(ひとびと)とが、撃(う)ち滅(ほろ)ぼした国(くに)の王(おう)たちは、次(つぎ)のとおりである。ヨシュアは彼(かれ)らの地(ち)をイスラエルの部族(ぶぞく)に、それぞれの分(ぶん)を与(あた)えて嗣(し)業(ぎょう)とさせた。 8これは、山地(さんち)、平地(へいち)、アラバ、山腹(さんぷく)、荒野(あらの)、およびネゲブであって、ヘテびと、アモリびと、カナンびと、ペリジびと、ヒビびと、エブスびとの所領(しょりょう)であった。 9エリコの王(おう)ひとり。ベテルのほとりのアイの王(おう)ひとり。 10エルサレムの王(おう)ひとり。ヘブロンの王(おう)ひとり。 11ヤルムテの王(おう)ひとり。ラキシの王(おう)ひとり。 12エグロンの王(おう)ひとり。ゲゼルの王(おう)ひとり。 13デビルの王(おう)ひとり。ゲデルの王(おう)ひとり。 14ホルマの王(おう)ひとり。アラデの王(おう)ひとり。 15リブナの王(おう)ひとり。アドラムの王(おう)ひとり。 16マッケダの王(おう)ひとり。ベテルの王(おう)ひとり。 17タップアの王(おう)ひとり。ヘペルの王(おう)ひとり。 18アペクの王(おう)ひとり。シャロンの王(おう)ひとり。 19マドンの王(おう)ひとり。ハゾルの王(おう)ひとり。 20シムロン・メロンの王(おう)ひとり。アクサフの王(おう)ひとり。 21タアナクの王(おう)ひとり。メギドの王(おう)ひとり。 22ケデシの王(おう)ひとり。カルメルのヨクネアムの王(おう)ひとり。 23ドルの高地(こうち)におるドルの王(おう)ひとり。ガリラヤのゴイイムの王(おう)ひとり。 24テルザの王(おう)ひとり。合(あ)わせて三十一王(おう)である。

第一三章

1さてヨシュアは年(とし)が進(すす)んで老(お)いたが、主(しゅ)は彼(かれ)に言(い)われた、「あなたは年(とし)が進(すす)んで老(お)いたが、取(と)るべき地(ち)は、なお多(おお)く残(のこ)っている。 2その残(のこ)っている地(ち)は、次(つぎ)のとおりである。ペリシテびとの全(ぜん)地域(ちいき)、ゲシュルびとの全土(ぜんど)、 3エジプトの東(ひがし)のシホルから北(きた)にのびて、カナンびとに属(ぞく)するといわれるエクロンの境(さかい)までの地(ち)、ペリシテびとの五人(にん)の君(きみ)たちの地(ち)、すなわち、ガザ、アシドド、アシケロン、ガテ、およびエクロン。 4南(みなみ)のアビびとの地(ち)、カナンびとの全(ぜん)地(ち)、シドンびとに属(ぞく)するメアラからアモリびとの境(さかい)にあるアペクまでの部分(ぶぶん)。 5またヘルモン山(やま)のふもとのバアルガデからハマテの入口(いりぐち)に至(いた)るゲバルびとの地(ち)、およびレバノンの東(ひがし)の全土(ぜんど)。 6レバノンからミスレポテ・マイムまでの山地(さんち)のすべての民(たみ)、すなわちシドンびとの全土(ぜんど)。わたしはみずから彼(かれ)らをイスラエルの人々(ひとびと)の前(まえ)から追(お)い払(はら)うであろう。わたしが命(めい)じたように、あなたはその地(ち)をイスラエルに分(わ)け与(あた)えて、嗣(し)業(ぎょう)とさせなければならない。 7すなわち、その地(ち)を九つの部族(ぶぞく)と、マナセの半(はん)部族(ぶぞく)とに分(わ)け与(あた)えて、嗣(し)業(ぎょう)とさせなければならない」。

8マナセの他(た)の半(はん)部族(ぶぞく)と共(とも)に、ルベンびとと、ガドびととは、ヨルダンの向(む)こう側(がわ)、東(ひがし)の方(ほう)で、その嗣(し)業(ぎょう)をモーセから受(う)けた。主(しゅ)のしもべモーセが、彼(かれ)らに与(あた)えたのは、 9アルノンの谷(たに)のほとりにあるアロエル、および谷(たに)の中(なか)にある町(まち)から、デボンとメデバの間(あいだ)にある高原(こうげん)のすべての地(ち)。 10ヘシボンで世(よ)を治(おさ)めた、アモリびとの王(おう)シホンのすべての町々(まちまち)を含(ふく)めて、アンモンの人々(ひとびと)の境(さかい)までの地(ち)。 11ギレアデと、ゲシュルびと、ならびにマアカびとの領地(りょうち)、ヘルモン山(やま)の全土(ぜんど)、サルカまでのバシャン全体(ぜんたい)。 12アシタロテとエデレイで世(よ)を治(おさ)めたバシャンの王(おう)オグの全国(ぜんこく)。オグはレパイムの生(い)き残(のこ)りであった。モーセはこれらを撃(う)って、追(お)い払(はら)った。 13ただし、イスラエルの人々(ひとびと)は、ゲシュルびとと、マアカびとを追(お)い払(はら)わなかった。ゲシュルびとと、マアカびとは、今日(こんにち)までイスラエルのうちに住(す)んでいる。

14ただレビの部族(ぶぞく)には、ヨシュアはなんの嗣(し)業(ぎょう)をも与(あた)えなかった。イスラエルの神(かみ)、主(しゅ)の火祭(かさい)が彼(かれ)らの嗣(し)業(ぎょう)であるからである。主(しゅ)がヨシュアに言(い)われたとおりである。

15モーセはルベンびとの部族(ぶぞく)に、その家族(かぞく)にしたがって嗣(し)業(ぎょう)を与(あた)えたが、 16その領域(りょういき)はアルノンの谷(たに)のほとりにあるアロエル、および谷(たに)の中(なか)にある町(まち)からメデバのほとりのすべての高原(こうげん)、 17ヘシボンおよびその高原(こうげん)のすべての町々(まちまち)、デボン、バモテ・バアル、ベテ・バアル・メオン、 18ヤハヅ、ケデモテ、メパアテ、 19キリアタイム、シブマ、谷(たに)の中(なか)の山(やま)にあるゼレテ・シャハル、 20ベテペオル、ピスガの山腹(さんぷく)、ベテエシモテ、 21すなわち高原(こうげん)のすべての町々(まちまち)と、ヘシボンで世(よ)を治(おさ)めたアモリびとの王(おう)シホンの全国(ぜんこく)に及(およ)んだ。モーセはシホンを、ミデアンのつかさたちエビ、レケム、ツル、ホルおよびレバと共(とも)に撃(う)ち殺(ころ)した。これらはみなシホンの諸侯(しょこう)であって、その地(ち)に住(す)んでいた者(もの)である。 22イスラエルの人々(ひとびと)はまたベオルの子(こ)、占(うらな)い師(し)バラムをもつるぎにかけて、そのほかに殺(ころ)した者(もの)どもと共(とも)に殺(ころ)した。 23ルベンびとの領域(りょういき)はヨルダンを境(さかい)とした。これはルベンびとが、その家族(かぞく)にしたがって獲(え)た嗣(し)業(ぎょう)であって、その町々(まちまち)と村々(むらむら)とを含(ふく)む。

24モーセはまたガドの部族(ぶぞく)、ガドの子孫(しそん)にも、その家族(かぞく)にしたがって、嗣(し)業(ぎょう)を与(あた)えたが、 25その領域(りょういき)はヤゼル、ギレアデのすべての町々(まちまち)、アンモンびとの地(ち)の半(なか)ばで、ラバの東(ひがし)のアロエルまでの地(ち)。 26ヘシボンからラマテ・ミゾパまでの地(ち)、およびベトニム、マハナイムからデビルの境(さかい)までの地(ち)。 27谷(たに)の中(なか)ではベテハラム、ベテニムラ、スコテ、およびザポンなど、ヘシボンの王(おう)シホンの国(くに)の残(のこ)りの部分(ぶぶん)。ヨルダンを境(さかい)として、ヨルダンの東側(ひがしがわ)、キンネレテの湖(みずうみ)の南(みなみ)の端(はし)までの地(ち)。 28これはガドびとが、その家族(かぞく)にしたがって獲(え)た嗣(し)業(ぎょう)であって、その町々(まちまち)と村々(むらむら)とを含(ふく)む。

29モーセはまたマナセの半(はん)部族(ぶぞく)にも、嗣(し)業(ぎょう)を与(あた)えたが、それはマナセの半(はん)部族(ぶぞく)が、その家族(かぞく)にしたがって与(あた)えられたものである。 30その領域(りょういき)はマハナイムからバシャンの全土(ぜんど)に及(およ)び、バシャンの王(おう)オグの全国(ぜんこく)、バシャンにあるヤイルのすべての町々(まちまち)、すなわちその六十の町(まち)。 31またギレアデの半(なか)ば、バシャンのオグの国(くに)の町(まち)であるアシタロテとエデレイ。これらはマナセの子(こ)マキルの子孫(しそん)に与(あた)えられた。すなわちマキルの子孫(しそん)の半(なか)ばが、その家族(かぞく)にしたがって、それを獲(え)た。

32これらはヨルダンの向(む)こう側(がわ)、エリコの東(ひがし)のモアブの平野(へいや)で、モーセが分(わ)け与(あた)えた嗣(し)業(ぎょう)である。 33ただし、レビの部族(ぶぞく)には、モーセはなんの嗣(し)業(ぎょう)をも与(あた)えなかった。イスラエルの神(かみ)、主(しゅ)がその嗣(し)業(ぎょう)だからである。主(しゅ)がモーセに言(い)われたとおりである。

第一四章

1イスラエルの人々(ひとびと)が、カナンの地(ち)で受(う)けた嗣(し)業(ぎょう)の地(ち)は、次(つぎ)のとおりである。すなわち、祭司(さいし)エレアザル、ヌンの子(こ)ヨシュア、およびイスラエルの人々(ひとびと)の部族(ぶぞく)の首長(しゅちょう)たちが、これを彼(かれ)らに分(わ)かち、 2主(しゅ)がモーセによって命(めい)じられたように、くじによって、これを九つの部族(ぶぞく)と、半(なか)ばの部族(ぶぞく)とに、嗣(し)業(ぎょう)として与(あた)えた。 3これはヨルダンの向(む)こう側(がわ)で、モーセがすでに他(た)の二つの部族(ぶぞく)と、半(なか)ばの部族(ぶぞく)とに、嗣(し)業(ぎょう)を与(あた)えていたからである。ただしレビびとには、彼(かれ)らの中(なか)で嗣(し)業(ぎょう)を与(あた)えず、 4ヨセフの子孫(しそん)が、マナセと、エフライムの二つの部族(ぶぞく)となったからである。レビびとには土地(とち)の分(わ)け前(まえ)を与(あた)えず、ただ、その住(す)むべき町々(まちまち)および、家畜(かちく)と持(も)ち物(もの)とを置(お)くための放牧(ほうぼく)地(ち)を与(あた)えたばかりであった。 5イスラエルの人々(ひとびと)は、主(しゅ)がモーセに命(めい)じられたようにおこなって、その地(ち)を分(わ)けた。

6時(とき)に、ユダの人々(ひとびと)がギルガルのヨシュアの所(ところ)にきて、ケニズびとエフンネの子(こ)カレブが、ヨシュアに言(い)った、「主(しゅ)がカデシ・バルネアで、あなたとわたしとについて、神(かみ)の人(ひと)モーセに言(い)われたことを、あなたはごぞんじです。 7主(しゅ)のしもべモーセが、この地(ち)を探(さぐ)るために、わたしをカデシ・バルネアからつかわした時(とき)、わたしは四十歳(さい)でした。そしてわたしは、自分(じぶん)の信(しん)ずるところを復命(ふくめい)しました。 8しかし、共(とも)に上(のぼ)って行(い)った兄弟(きょうだい)たちは、民(たみ)の心(こころ)をくじいてしまいましたが、わたしは全(まった)くわが神(かみ)、主(しゅ)に従(したが)いました。 9その日(ひ)モーセは誓(ちか)って、言(い)いました、『おまえの足(あし)で踏(ふ)んだ地(ち)は、かならず長(なが)くおまえと子孫(しそん)との嗣(し)業(ぎょう)となるであろう。おまえが全(まった)くわが神(かみ)、主(しゅ)に従(したが)ったからである』。 10主(しゅ)がこの言葉(ことば)をモーセに語(かた)られた時(とき)からこのかた、イスラエルが荒野(あらの)に歩(あゆ)んだ四十五年(ねん)の間(あいだ)、主(しゅ)は言(い)われたように、わたしを生(い)きながらえさせてくださいました。わたしは今日(こんにち)すでに八十五歳(さい)ですが、 11今(いま)もなお、モーセがわたしをつかわした日(ひ)のように、健(すこ)やかです。わたしの今(いま)の力(ちから)は、あの時(とき)の力(ちから)に劣(おと)らず、どんな働(はたら)きにも、戦(たたか)いにも堪(こた)えることができます。 12それで主(しゅ)があの日(ひ)語(かた)られたこの山地(さんち)を、どうか今(いま)、わたしにください。あの日(ひ)あなたも聞(き)いたように、そこにはアナキびとがいて、その町々(まちまち)は大(おお)きく堅固(けんご)です。しかし、主(しゅ)がわたしと共(とも)におられて、わたしはついには、主(しゅ)が言(い)われたように、彼(かれ)らを追(お)い払(はら)うことができるでしょう」。

13そこでヨシュアはエフンネの子(こ)カレブを祝福(しゅくふく)し、ヘブロンを彼(かれ)に与(あた)えて嗣(し)業(ぎょう)とさせた。 14こうしてヘブロンは、ケニズびとエフンネの子(こ)カレブの嗣(し)業(ぎょう)となって、今日(こんにち)に至(いた)っている。彼(かれ)が全(まった)くイスラエルの神(かみ)、主(しゅ)に従(したが)ったからである。 15ヘブロンの名(な)は、もとはキリアテ・アルバといった。アルバは、アナキびとのうちの、最(もっと)も大(おお)いなる人(ひと)であった。こうしてこの地(ち)に戦争(せんそう)はやんだ。

第一五章

1ユダの人々(ひとびと)の部族(ぶぞく)が、その家族(かぞく)にしたがって、くじで獲(え)た地(ち)は、南(みなみ)の方(ほう)では、エドムの境(さかい)に達(たっ)し、南(みなみ)のはてにあるチンの荒野(あらの)に及(およ)んでいた。 2その南(みなみ)の境(さかい)は、塩(しお)の海(うみ)の南(みなみ)の端(はし)の、入海(いりうみ)から起(おこ)り、 3アクラビムの坂(さか)の南(みなみ)に出(で)てチンに進(すす)み、カデシ・バルネアの南(みなみ)から上(のぼ)って、ヘヅロンに進(すす)み、アダルに上(のぼ)っていって、カルカに回(まわ)り、 4アヅモンに進(すす)んで、エジプトの川(かわ)に達(たっ)し、その境(さかい)は海(うみ)に至(いた)って尽(つ)きる。これが彼(かれ)らの南(みなみ)の境(さかい)である。 5東(ひがし)の境(さかい)は塩(しお)の海(うみ)であって、ヨルダンの川口(かわぐち)に達(たっ)する。北(きた)の方(ほう)の境(さかい)は、ヨルダンの川口(かわぐち)の、入海(いりうみ)から起(おこ)り、 6上(のぼ)ってベテホグラに行(い)き、ベテアラバの北(きた)を過(す)ぎ、上(のぼ)ってルベンびとボハンの石(いし)に達(たっ)し、 7またアコルの谷(たに)からデビルに上(のぼ)って、北(きた)におもむき、川(かわ)の南(みなみ)にあるアドミムの坂(さか)に対(たい)するギルガルに向(む)かって進(すす)み、エンシメシの水(みず)に達(たっ)し、エンロゲルに至(いた)って尽(つ)きる。 8またその境(さかい)はベンヒンノムの谷(たに)に沿(そ)って、エブスびとの地(ち)、すなわちエルサレムの南(みなみ)のわきに上(のぼ)り、ヒンノムの谷(たに)の西(にし)にある山(やま)の頂(いただき)に上(のぼ)る。これはレパイムの谷(たに)の北(きた)の果(はて)にあるものである。 9その境(さかい)は、この山(やま)の頂(いただき)からネフトアの水(みず)の源(みなもと)に至(いた)り、その所(ところ)からエフロン山(やま)の町々(まちまち)に及(およ)び、その境(さかい)は曲(まが)ってバアラに達(たっ)する。これは、すなわちキリアテ・ヤリムである。 10その境(さかい)は、バアラから西(にし)に回(まわ)って、セイル山(やま)に及(およ)び、ヤリム山(やま)、すなわちケサロンの北(きた)のわきを経(へ)て、ベテシメシに下(くだ)り、テムナに進(すす)み、 11エクロンの北(きた)の丘(おか)のわきに出(で)て、シッケロンに曲(まが)り、バアラ山(やま)に進(すす)み、ヤブネルに達(たっ)し、海(うみ)に至(いた)って尽(つ)きる。 12また西(にし)の境(さかい)は大海(たいかい)であって、海岸(かいがん)を境(さかい)とした。これがユダの人々(ひとびと)の、その家族(かぞく)にしたがって獲(え)た地(ち)の四方(しほう)の境(さかい)である。

13ヨシュアは、主(しゅ)に命(めい)じられたように、エフンネの子(こ)カレブに、ユダの人々(ひとびと)のうちで、キリアテ・アルバ、すなわちヘブロンを与(あた)えて、その分(ぶん)とさせた。アルバはアナクの父(ちち)であった。 14カレブはその所(ところ)から、アナクの子(こ)三人(にん)を追(お)い払(はら)った。すなわち、セシャイ、アヒマン、およびタルマイであって、アナクから出(で)たものである。 15そして彼(かれ)はこの所(ところ)からデビルに住(す)む民(たみ)の所(ところ)に攻(せ)め上(のぼ)った。デビルの名(な)は、もとはキリアテ・セペルといった。 16カレブは言(い)った、「キリアテ・セペルを撃(う)って、これを取(と)る者(もの)には、わたしの娘(むすめ)アクサを妻(つま)として与(あた)えるであろう」。 17ケナズの子(こ)で、カレブの弟(おとうと)オテニエルがそれを取(と)ったので、カレブは娘(むすめ)アクサを、妻(つま)として彼(かれ)に与(あた)えた。 18彼女(かのじょ)がとつぐ時(とき)、畑(はたけ)を父(ちち)に求(もと)めるようにと、オテニエルに勧(すす)められた。そして彼女(かのじょ)が、ろばから降(ふ)りたので、カレブは彼女(かのじょ)に、何(なに)を望(のぞ)むのかとたずねた。 19彼女(かのじょ)は答(こた)えて言(い)った、「わたしに贈(おく)り物(もの)をください。あなたはネゲブの地(ち)に、わたしをやられるのですから、泉(いずみ)をもください」。カレブは彼女(かのじょ)に上(うえ)の泉(いずみ)と下(した)の泉(いずみ)とを与(あた)えた。

20ユダの人々(ひとびと)の部族(ぶぞく)が、その家族(かぞく)にしたがって獲(え)た嗣(し)業(ぎょう)は、次(つぎ)のとおりである。 21ユダの人々(ひとびと)の部族(ぶぞく)が、南(みなみ)でエドムの境(さかい)の方(ほう)にもっていた遠(とお)くの町々(まちまち)は、カブジエル、エデル、ヤグル、 22キナ、デモナ、アダダ、 23ケデシ、ハゾル、イテナン、 24ジフ、テレム、ベアロテ、 25ハゾル・ハダッタ、ケリオテ・ヘヅロンすなわちハゾル、 26アマム、シマ、モラダ、 27ハザルガダ、ヘシモン、ベテペレテ、 28ハザル・シュアル、ベエルシバ、ビジョテヤ、 29バアラ、イイム、エゼム、 30エルトラデ、ケシル、ホルマ、 31チクラグ、マデマンナ、サンサンナ、 32レバオテ、シルヒム、アイン、リンモン。これらの町(まち)は合(あ)わせて二十九、ならびにそれに属(ぞく)する村々(むらむら)。

33平地(へいち)では、エシタオル、ゾラ、アシナ、 34ザノア、エンガンニム、タップア、エナム、 35ヤルムテ、アドラム、ソコ、アゼカ、 36シャアライム、アデタイム、ゲデラ、ゲデロタイム。すなわち十四の町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)。

37ゼナン、ハダシャ、ミグダルガデ、 38デラン、ミヅパ、ヨクテル、 39ラキシ、ボヅカテ、エグロン、 40カボン、ラマム、キテリシ、 41ゲデロテ、ベテダゴン、ナアマ、マッケダ。すなわち十六の町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)。

42またリブナ、エテル、アシャン、 43イフタ、アシナ、ネジブ、 44ケイラ、アクジブ、マレシャ。すなわち九つの町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)。

45エクロンと、その町々(まちまち)、および村々(むらむら)。 46エクロンから海(うみ)まで、すべてアシドドのほとりにある町々(まちまち)、およびそれに属(ぞく)する村々(むらむら)。

47アシドドとその町々(まちまち)および村々(むらむら)。ガザとその町々(まちまち)および村々(むらむら)。エジプトの川(かわ)と大海(たいかい)の海岸(かいがん)までが、その境(さかい)であった。

48山地(さんち)では、シャミル、ヤッテル、ソコ、 49ダンナ、キリアテ・サンナすなわちデビル、 50アナブ、エシテモ、アニム、 51ゴセン、ホロン、ギロ。すなわち十一の町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)。

52アラブ、ドマ、エシャン、 53ヤニム、ベテタップア、アペカ、 54ホムタ、キリアテ・アルバすなわちヘブロン、ヂオル。すなわち九つの町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)。

55マオン、カルメル、ジフ、ユッタ、 56エズレル、ヨクデアム、ザノア、 57カイン、ギベア、テムナ。すなわち十の町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)。

58ハルホル、ベテズル、ゲドル、 59マアラテ、ベテアノテ、エルテコン。すなわち六つの町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)。

60キリアテ・バアルすなわちキリアテ・ヤリム、ラバ。これらの二つの町(まち)とそれに属(ぞく)する村々(むらむら)。

61荒野(あらの)では、ベテアラバ、ミデン、セカカ、 62ニブシャン、塩(しお)の町(まち)、エンゲデ。すなわち六つの町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)。

63しかし、ユダの人々(ひとびと)は、エルサレムの住民(じゅうみん)エブスびとを追(お)い払(はら)うことができなかった。それでエブスびとは今日(こんにち)まで、ユダの人々(ひとびと)と共(とも)にエルサレムに住(す)んでいる。

第一六章

1ヨセフの子孫(しそん)が、くじによって獲(え)た地(ち)の境(さかい)は、エリコのほとりのヨルダン、すなわちエリコの水(みず)の東(ひがし)から起(た)って、荒野(あらの)に延(の)び、エリコから山地(さんち)に上(のぼ)っている荒野(あらの)を経(へ)て、ベテルに至(いた)り、 2ベテルからルズにおもむき、アルキびとの領地(りょうち)であるアタロテに進(すす)み、 3西(にし)に下(くだ)ってヤフレテびとの領地(りょうち)に達(たっ)し、下(した)ベテホロンの地域(ちいき)に及(およ)び、ゲゼルに達(たっ)し、海(うみ)に至(いた)って尽(つ)きる。

4こうしてヨセフの子孫(しそん)のマナセと、エフライムとは、その嗣(し)業(ぎょう)を受(う)けた。

5エフライムの子孫(しそん)が、その家族(かぞく)にしたがって獲(え)た地(ち)の境(さかい)は、次(つぎ)のとおりである。彼(かれ)らの嗣(し)業(ぎょう)の東(ひがし)の境(さかい)は、アタロテ・アダルであって、上(うえ)ベテホロンに達(たっ)し、 6その境(さかい)は、その所(ところ)から海(うみ)に及(およ)ぶ。北(きた)にはミクメタテがあり、東(ひがし)ではその境(さかい)はタアナテシロで曲(まが)り、進(すす)んでヤノアの東(ひがし)に至(いた)り、 7ヤノアからアタロテとナアラに下(くだ)り、エリコに達(たっ)し、ヨルダンに至(いた)って尽(つ)きる。 8タップアからその境(さかい)は西(にし)に進(すす)んで、カナの川(かわ)に達(たっ)し、海(うみ)に至(いた)って尽(つ)きる。これはエフライムの子孫(しそん)の部族(ぶぞく)が、その家族(かぞく)にしたがって獲(え)た嗣(し)業(ぎょう)である。 9このほかにマナセの子孫(しそん)の嗣(し)業(ぎょう)のうちにも、エフライムの子孫(しそん)のために分(わ)け与(あた)えられた町々(まちまち)があって、そのすべての町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)を獲(え)た。 10ただし、ゲゼルに住(す)むカナンびとを、追(お)い払(はら)わなかったので、カナンびとは今日(こんにち)までエフライムの中(なか)に住(す)み、奴隷(どれい)となって追(お)い使(つか)われている。

第一七章

1マナセの部族(ぶぞく)が、くじによって獲(え)た地(ち)は、次(つぎ)のとおりである。マナセはヨセフの長子(ちょうし)であった。マナセの長子(ちょうし)で、ギレアデの父(ちち)であるマキルは、軍人(ぐんじん)であったので、ギレアデとバシャンを獲(え)た。 2マナセの部族(ぶぞく)の他(た)のものにも、その家族(かぞく)にしたがって、地(ち)を与(あた)えたが、それは、アビエゼル、ヘレク、アスリエル、シケム、ヘペル、セミダで、これらはヨセフの子(こ)マナセの男(おとこ)の子孫(しそん)であって、その家族(かぞく)にしたがって、あげたものである。

3しかし、マナセの子(こ)マキル、その子(こ)ギレアデ、その子(こ)ヘペル、その子(こ)であったゼロペハデには、女(おんな)の子(こ)だけで、男(おとこ)の子(こ)がなかった。女(おんな)の子(こ)たちの名(な)は、マヘラ、ノア、ホグラ、ミルカ、テルザといった。 4彼女(かのじょ)たちは、祭司(さいし)エレアザル、ヌンの子(こ)ヨシュアおよび、つかさたちの前(まえ)に進(すす)み出(で)て、「わたしたちの兄弟(きょうだい)と同(おな)じように、わたしたちにも、嗣(し)業(ぎょう)を与(あた)えよと、主(しゅ)はモーセに命(めい)じおきになりました」と言(い)ったので、ヨシュアは主(しゅ)の命(いのち)にしたがって、彼(かれ)らの父(ちち)の兄弟(きょうだい)たちと同(おな)じように、彼女(かのじょ)たちにも嗣(し)業(ぎょう)を与(あた)えた。 5こうしてマナセはヨルダンの向(む)こう側(がわ)で、ギレアデとバシャンの地(ち)のほかに、なお十の部分(ぶぶん)を獲(え)た。 6マナセの娘(むすめ)たちが、男(おとこ)の子(こ)らと共(とも)に、嗣(し)業(ぎょう)を獲(え)たからである。ギレアデの地(ち)は、そのほかのマナセの子孫(しそん)に分(わ)け与(あた)えられた。

7マナセの獲(え)た地(ち)の境(さかい)は、アセルからシケムの東(ひがし)のミクメタテに及(およ)び、その境(さかい)は南(みなみ)に延(の)びて、エンタップアの住民(じゅうみん)に達(たっ)する。 8タップアの地(ち)はマナセに属(ぞく)していたが、マナセの境(さかい)にあるタップアの町(まち)は、エフライムの子孫(しそん)に属(ぞく)していた。 9またその境(さかい)はカナの川(かわ)に下(くだ)って、川(かわ)の南(みなみ)に至(いた)る。そこの町々(まちまち)はマナセの町々(まちまち)の中(なか)にあって、エフライムに属(ぞく)した。マナセの境(さかい)は、川(かわ)の北(きた)に沿(そ)って進(すす)み、海(うみ)に達(たっ)して尽(つ)きる。 10その川(かわ)の南(みなみ)の地(ち)は、エフライムに属(ぞく)し、北(きた)はマナセに属(ぞく)する。海(うみ)がその境(さかい)となる。マナセは北(きた)はアセルに接(せっ)し、東(ひがし)はイッサカルに接(せっ)する。 11マナセはまたイッサカルとアセルの中(なか)に、ベテシャンとその村々(むらむら)、イブレアムとその村々(むらむら)、ドルの住民(じゅうみん)とその村々(むらむら)、エンドルの住民(じゅうみん)とその村々(むらむら)、タアナクの住民(じゅうみん)とその村々(むらむら)、メギドの住民(じゅうみん)とその村々(むらむら)を獲(え)た。このうち第(だい)三のものは高地(こうち)である。 12しかし、マナセの子孫(しそん)は、これらの町々(まちまち)を取(と)ることができなかったので、カナンびとは長(なが)くこの地(ち)に住(す)み続(つづ)けようとした。 13しかし、イスラエルの人々(ひとびと)が強(つよ)くなるにしたがって、カナンびとを使役(しえき)するようになり、ことごとく追(お)い払(はら)うことはしなかった。

14ヨセフの子孫(しそん)はヨシュアに言(い)った、「主(しゅ)が今(いま)まで、わたしを祝福(しゅくふく)されたので、わたしは数(かず)の多(おお)い民(たみ)となったのに、あなたはなぜ、わたしの嗣(し)業(ぎょう)として、ただ一つのくじ、一つの分(ぶん)だけを、くださったのですか」。 15ヨシュアは彼(かれ)らに言(い)った、「もしあなたが数(かず)の多(おお)い民(たみ)ならば、林(はやし)に上(のぼ)っていって、そこで、ペリジびとやレパイムびとの地(ち)を自分(じぶん)で切(き)り開(ひら)くがよい。エフライムの山地(さんち)が、あなたがたには狭(せま)いのだから」。 16ヨセフの子孫(しそん)は答(こた)えた、「山地(さんち)はわたしどもに十分(じゅうぶん)ではありません。かつまた平地(へいち)におるカナンびとは、ベテシャンとその村々(むらむら)におるものも、エズレルの谷(たに)におるものも、みな鉄(てつ)の戦車(せんしゃ)を持(も)っています」。 17ヨシュアはまたヨセフの家(いえ)、すなわちエフライムとマナセに言(い)った、「あなたは数(かず)の多(おお)い民(たみ)で、大(おお)きな力(ちから)をもっています。それでただ一つのくじでは足(た)りません。 18山地(さんち)をもあなたのものとしなければなりません。それは林(はやし)ではあるが、切(き)り開(ひら)いて、向(む)こうの端(はし)まで、自分(じぶん)のものとしなければなりません。カナンびとは鉄(てつ)の戦車(せんしゃ)があって、強(つよ)くはあるが、あなたはそれを追(お)い払(はら)うことができます」。

第一八章

1そこでイスラエルの人々(ひとびと)の全(ぜん)会衆(かいしゅう)は、その地(ち)を征服(せいふく)したので、シロに集(あつ)まり、そこに会見(かいけん)の幕屋(まくや)を立(た)てた。

2その時(とき)、イスラエルの人々(ひとびと)のうちに、まだ嗣(し)業(ぎょう)を分(わ)かち取(と)らない部族(ぶぞく)が、七つ残(のこ)っていたので、 3ヨシュアはイスラエルの人々(ひとびと)に言(い)った、「あなたがたは、先祖(せんぞ)の神(かみ)、主(しゅ)が、あなたがたに与(あた)えられた地(ち)を取(と)りに行(い)くのを、いつまで怠(おこた)っているのですか。 4部族(ぶぞく)ごとに三人(にん)ずつを出(だ)しなさい。わたしはその人々(ひとびと)をつかわしましょう。彼(かれ)らは立(た)っていって、その地(ち)を行(い)き巡(めぐ)り、おのおのの嗣(し)業(ぎょう)のために、それを図面(ずめん)にして、わたしのところへ持(も)ってこなければならない。 5彼(かれ)らはその地(ち)を七つの部分(ぶぶん)に分(わ)けなければならない。ユダは南(みなみ)のその領地(りょうち)にとどまり、ヨセフの家(いえ)は北(きた)のその領地(りょうち)にとどまらなければならない。 6あなたがたは、その地(ち)を七つに分(わ)けて、図面(ずめん)にし、それをここに、わたしのところへ持(も)ってこなければならない。わたしはここで、われわれの神(かみ)、主(しゅ)の前(まえ)に、あなたがたのために、くじを引(ひ)くであろう。 7レビびとは、あなたがたのうちに何(なに)の分(ぶん)をも持(も)たない。主(しゅ)の祭司(さいし)たることが、彼(かれ)らの嗣(し)業(ぎょう)だからである。またガドとルベンとマナセの半(はん)部族(ぶぞく)とは、ヨルダンの向(む)こう側(がわ)、東(ひがし)の方(ほう)で、すでにその嗣(し)業(ぎょう)を受(う)けた。それは主(しゅ)のしもべモーセが、彼(かれ)らに与(あた)えたものである」。

8そこでその人々(ひとびと)は立(た)って行(い)った。その地(ち)の図面(ずめん)を作(つく)るために出(で)て行(い)く人々(ひとびと)に、ヨシュアは命(めい)じて言(い)った、「あなたがたは行(い)って、その地(ち)を行(い)き巡(めぐ)り、それを図面(ずめん)にして、わたしのところに持(も)って帰(かえ)りなさい。わたしはシロで、主(しゅ)の前(まえ)に、あなたがたのために、ここでくじを引(ひ)きましょう」。 9こうしてその人々(ひとびと)は行(い)って、その地(ち)を経(へ)めぐり、町々(まちまち)にしたがって、それを七つの部分(ぶぶん)とし、図面(ずめん)にして、書物(しょもつ)に書(か)きしるし、シロの宿営(しゅくえい)におるヨシュアのもとへ持(も)ってきた。 10ヨシュアはシロで、彼(かれ)らのために主(しゅ)の前(まえ)に、くじを引(ひ)いた。そしてヨシュアはその所(ところ)で、イスラエルの人々(ひとびと)に、それぞれの分(ぶん)として、地(ち)を分(わ)け与(あた)えた。

11まずベニヤミンの子孫(しそん)の部族(ぶぞく)のために、その家族(かぞく)にしたがって、くじを引(ひ)いた。そしてそのくじによって獲(え)た領地(りょうち)は、ユダの子孫(しそん)と、ヨセフの子孫(しそん)との間(あいだ)にあった。 12すなわち、その北(きた)の方(ほう)の境(さかい)は、ヨルダンに始(はじ)まり、エリコの北(きた)のわきに上(のぼ)り、また西(にし)の方(ほう)の山地(さんち)をとおって上(のぼ)り、ベテアベンの荒野(あらの)に達(たっ)して尽(つ)きる。 13そこから、その境(さかい)はルズに進(すす)み、ルズの南(みなみ)のわきに至(いた)る。ルズはベテルである。ついでその境(さかい)は下(した)ベテホロンの南(みなみ)の山(やま)にあるアタロテ・アダルに下(くだ)り、 14西(にし)の方(ほう)では、ベテホロンの南(みなみ)にある山(やま)から南(みなみ)に曲(まが)り、ユダの子孫(しそん)の町(まち)キリアテ・バアルに至(いた)って尽(つ)きる。キリアテ・バアルはキリアテ・ヤリムである。これが西(にし)の方(ほう)の境(さかい)であった。 15また南(みなみ)の方(ほう)は、キリアテ・ヤリムの端(はし)に始(はじ)まり、その境(さかい)はそこからエフロンにおもむき、ネフトアの水(みず)の源(みなもと)に至(いた)り、 16ついでその境(さかい)は、レパイムの谷(たに)の北(きた)の端(はし)にあるベンヒンノムの谷(たに)を見(み)おろす山(やま)の端(はし)に下(くだ)り、進(すす)んでエブスびとのわきの南(みなみ)、ヒンノムの谷(たに)に下(くだ)り、また(また)下(した)ってエンロゲルに至(いた)り、 17北(きた)に曲(まが)ってエンシメシにおもむき、アドミムの坂(さか)に対(たい)するゲリロテにおもむき、ルベンびとボハンの石(いし)に下(くだ)り、 18ベテアラバのわきを北(きた)に進(すす)んで、アラバに下(くだ)り、 19その境(さかい)は、ベテホグラの北(きた)のわきに進(すす)み、ヨルダンの南端(なんたん)で、塩(しお)の海(うみ)の北(きた)の入海(いりうみ)に至(いた)って尽(つ)きる。これが南(みなみ)の境(さかい)である。 20ヨルダンは東(ひがし)の方(ほう)の境(さかい)となっていた。これがベニヤミンの子孫(しそん)の、その家族(かぞく)にしたがって獲(え)た嗣(し)業(ぎょう)の四方(しほう)の境(さかい)である。

21ベニヤミンの子孫(しそん)の部族(ぶぞく)が、その家族(かぞく)にしたがって獲(え)た町々(まちまち)は、エリコ、ベテホグラ、エメクケジツ、 22ベテアラバ、ゼマライム、ベテル、 23アビム、パラ、オフラ、 24ケパル・アンモニ、オフニ、ゲバ。すなわち十二の町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)。 25またギベオン、ラマ、ベエロテ、 26ミヅパ、ケピラ、モザ、 27レケム、イルピエル、タララ、 28ゼラ、エレフ、エブスすなわちエルサレム、ギベア、キリアテ・ヤリム。すなわち十四の町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)。これがベニヤミンの子孫(しそん)の、その家族(かぞく)にしたがって獲(え)た嗣(し)業(ぎょう)である。

第一九章

1次(つぎ)にシメオンのため、すなわちシメオンの子孫(しそん)の部族(ぶぞく)のために、その家族(かぞく)にしたがって、くじを引(ひ)いた。その嗣(し)業(ぎょう)はユダの子孫(しそん)の嗣(し)業(ぎょう)のうちにあった。 2その嗣(し)業(ぎょう)として獲(え)たものは、ベエルシバ、すなわちシバ、モラダ、 3ハザル・シュアル、バラ、エゼム、 4エルトラデ、ベトル、ホルマ、 5チクラグ、ベテ・マルカボテ、ハザルスサ、 6ベテレバオテ、シャルヘン。すなわち十三の町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)。 7またアイン、リンモン、エテル、アシャン。すなわち四つの町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)。 8およびこれらの町(まち)の周囲(しゅうい)にあって、バアラテ・ベエル、すなわちネゲブのラマに至(いた)るまでのすべての村々(むらむら)。これがシメオンの子孫(しそん)の部族(ぶぞく)の、その家族(かぞく)にしたがって獲(え)た嗣(し)業(ぎょう)である。 9シメオンの子孫(しそん)の嗣(し)業(ぎょう)は、ユダの子孫(しそん)の領域(りょういき)のうちにあった。これはユダの子孫(しそん)の分(ぶん)が大(おお)きかったので、シメオンの子孫(しそん)が、その嗣(し)業(ぎょう)を彼(かれ)らの嗣(し)業(ぎょう)の中(なか)に獲(え)たからである。

10第(だい)三にゼブルンの子孫(しそん)のために、その家族(かぞく)にしたがって、くじを引(ひ)いた。その嗣(し)業(ぎょう)の領域(りょういき)はサリデに及(およ)び、 11その境(さかい)は西(にし)に上(のぼ)って、マララに至(いた)り、ダバセテに達(たっ)し、ヨクネアムの東(ひがし)にある川(かわ)に達(たっ)し、 12サリデから、東(ひがし)の方(ほう)、日(ひ)の出(で)の方(ほう)に曲(まが)り、キスロテ・タボルの境(さかい)に至(いた)り、ダベラテに出(で)て、ヤピアに上(のぼ)り、 13そこから東(ひがし)の方(ほう)、日(ひ)の出(で)の方(ほう)に進(すす)んで、ガテヘペルとイッタ・カジンに至(いた)り、リンモンに進(すす)んで、ネアの方(ほう)に曲(まが)る。 14北(きた)ではその境(さかい)はハンナトンに回(まわ)り、イフタエルの谷(たに)に至(いた)って尽(つ)きる。 15そしてカッタテ、ナハラル、シムロン、イダラ、ベツレヘムなど十二の町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)があった。 16これがゼブルンの子孫(しそん)の、その家族(かぞく)にしたがって獲(え)た嗣(し)業(ぎょう)であって、その町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)とである。

17第(だい)四にイッサカル、すなわちイッサカルの子孫(しそん)のために、その家族(かぞく)にしたがって、くじを引(ひ)いた。 18その領域(りょういき)には、エズレル、ケスロテ、シュネム、 19ハパライム、シオン、アナハラテ、 20ラビテ、キション、エベツ、 21レメテ、エンガンニム、エンハダ、ベテパッゼズがあり、 22その境(さかい)はタボル、シャハヂマ、ベテシメシに達(たっ)し、その境(さかい)はヨルダンに至(いた)って尽(つ)きる。十六の町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)があった。 23これがイッサカルの子孫(しそん)の部族(ぶぞく)の、その家族(かぞく)にしたがって獲(え)た嗣(し)業(ぎょう)であって、その町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)とである。

24第(だい)五に、アセルの子孫(しそん)の部族(ぶぞく)のために、その家族(かぞく)にしたがって、くじを引(ひ)いた。 25その領域(りょういき)には、ヘルカテ、ハリ、ベテン、アクサフ、 26アランメレク、アマデ、ミシャルがあり、その境(さかい)は西(にし)では、カルメルとシホル・リブナテに達(たっ)し、 27それから東(ひがし)に折(お)れて、ベテダゴンに至(いた)り、北(きた)の方(ほう)ゼブルンと、イプタエルの谷(たに)に達(たっ)し、ベテエメクおよびネイエルに至(いた)り、北(きた)はカブルにいで、 28更(さら)にエブロン、レホブ、ハンモン、カナを経(へ)て、大(だい)シドンに及(およ)び、 29それから、その境(さかい)はラマに曲(まが)り、堅固(けんご)な町(まち)ツロに至(いた)る。またその境(さかい)はホサに曲(まが)り、海(うみ)に至(いた)って尽(つ)きる。そして、マハラブ、アクジブ、 30ウンマ、アペク、レホブなど、二十二の町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)があった。 31これがアセルの子孫(しそん)の部族(ぶぞく)の、その家族(かぞく)にしたがって獲(え)た嗣(し)業(ぎょう)であって、その町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)とである。

32第(だい)六に、ナフタリの子孫(しそん)のために、その家族(かぞく)にしたがって、くじを引(ひ)いた。 33その境(さかい)はヘレフから、すなわちザアナニイムのかしの木(き)から起(おこ)り、アダミ・ネケブおよび、ヤブネルを経(へ)て、ラクムに至(いた)り、ヨルダンに至(いた)って尽(つ)きる。 34そしてその境(さかい)は西(にし)に向(む)かって、アズノテ・タボルに至(いた)り、そこからホッコクに出(で)る。南(みなみ)はゼブルンに接(せっ)し、西(にし)はアセルに接(せっ)し、東(ひがし)はヨルダンのユダに達(たっ)する。 35その堅固(けんご)な町々(まちまち)は、ヂデム、ゼル、ハンマテ、ラッカテ、キンネレテ、 36アダマ、ラマ、ハゾル、 37ケデシ、エデレイ、エンハゾル、 38イロン、ミグダルエル、ホレム、ベテアナテ、ベテシメシなどで、十九の町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)があった。 39これがナフタリの子孫(しそん)の部族(ぶぞく)が、その家族(かぞく)にしたがって獲(え)た嗣(し)業(ぎょう)であって、その町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)とである。

40第(だい)七に、ダンの子孫(しそん)の部族(ぶぞく)のために、その家族(かぞく)にしたがって、くじを引(ひ)いた。 41その嗣(し)業(ぎょう)の領域(りょういき)には、ゾラ、エシタオル、イルシメシ、 42シャラビム、アヤロン、イテラ、 43エロン、テムナ、エクロン、 44エルテケ、ギベトン、バアラテ、 45エホデ、ベネベラク、ガテリンモン、 46メヤルコン、ラッコン、およびヨッパと相対(あいたい)する地域(ちいき)があった。 47ただし、ダンの子孫(しそん)の領域(りょういき)は、彼(かれ)らのために小(ちい)さかったので、ダンの子孫(しそん)は、上(のぼ)って行(い)き、レセムを攻(せ)めてそれを取(と)り、つるぎにかけて撃(う)ち滅(ほろ)ぼし、それを獲(え)てそこに住(す)み、先祖(せんぞ)ダンの名(な)にしたがって、レセムをダンと名(な)づけた。 48これがダンの子孫(しそん)の部族(ぶぞく)の、その家族(かぞく)にしたがって獲(え)た嗣(し)業(ぎょう)であって、その町々(まちまち)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)とである。

49こうして国(くに)の各地(かくち)域を嗣(し)業(ぎょう)として分(わ)け与(あた)えることを終(おわ)ったとき、イスラエルの人々(ひとびと)は、自分(じぶん)たちのうちに、一つの嗣(し)業(ぎょう)を、ヌンの子(こ)ヨシュアに与(あた)えた。 50すなわち、主(しゅ)の命(いのち)に従(したが)って、彼(かれ)が求(もと)めた町(まち)を与(あた)えたが、それはエフライムの山地(さんち)にあるテムナテ・セラであって、彼(かれ)はその町(まち)を建(た)てなおして、そこに住(す)んだ。

51これらは、祭司(さいし)エレアザル、ヌンの子(こ)ヨシュア、およびイスラエルの子孫(しそん)の部族(ぶぞく)の族長(ぞくちょう)たちが、シロにおいて会見(かいけん)の幕屋(まくや)の入口(いりぐち)で、主(しゅ)の前(まえ)に、くじを引(ひ)いて分(わ)け与(あた)えた嗣(し)業(ぎょう)である。こうして地(ち)を分(わ)けることを終(おわ)った。

第二〇章

1そこで主(しゅ)はヨシュアに言(い)われた、 2「イスラエルの人々(ひとびと)に言(い)いなさい、『先(さき)にわたしがモーセによって言(い)っておいた、のがれの町(まち)を選(えら)び定(さだ)め、 3あやまって、知(し)らずに人(ひと)を殺(ころ)した者(もの)を、そこへのがれさせなさい。これはあなたがたが、あだを討(う)つ者(もの)をさけて、のがれる場所(ばしょ)となるでしょう。 4その人(ひと)は、これらの町(まち)の一つにのがれて行(い)って、町(まち)の門(もん)の入口(いりぐち)に立(た)ち、その町(まち)の長老(ちょうろう)たちに、そのわけを述(の)べなければならない。そうすれば、彼(かれ)らはその人(ひと)を町(まち)に受(う)け入(い)れて、場所(ばしょ)を与(あた)え、共(とも)に住(す)ませるであろう。 5たとい、あだを討(う)つ者(もの)が追(お)ってきても、人(ひと)を殺(ころ)したその者(もの)を、その手(て)に渡(わた)してはならない。彼(かれ)はあやまって隣人(りんじん)を殺(ころ)したのであって、もとからそれを憎(にく)んでいたのではないからである。 6その人(ひと)は、会衆(かいしゅう)の前(まえ)に立(た)って、さばきを受(う)けるまで、あるいはその時(とき)の大(だい)祭司(さいし)が死(し)ぬまで、その町(まち)に住(す)まなければならない。そして後(のち)、彼(かれ)は自分(じぶん)の町(まち)、自分(じぶん)の家(いえ)に帰(かえ)って行(い)って、逃(に)げ出(だ)してきたその町(まち)に住(す)むことができる』」。

7そこで、ナフタリの山地(さんち)にあるガリラヤのケデシ、エフライムの山地(さんち)にあるシケム、およびユダの山地(さんち)にあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンを、これがために選(えら)び分(わ)かち、 8またヨルダンの向(む)こう側(がわ)、エリコの東(ひがし)の方(ほう)では、ルベンの部族(ぶぞく)のうちから、高原(こうげん)の荒野(あらの)にあるベゼル、ガドの部族(ぶぞく)のうちから、ギレアデのラモテ、マナセの部族(ぶぞく)のうちから、バシャンのゴランを選(えら)び定(さだ)めた。 9これらは、イスラエルのすべての人々(ひとびと)、およびそのうちに寄留(きりゅう)する他国(たこく)人(じん)のために設(もう)けられた町々(まちまち)であって、すべて、あやまって人(ひと)を殺(ころ)した者(もの)を、そこにのがれさせ、会衆(かいしゅう)の前(まえ)に立(た)たないうちに、あだを討(う)つ者(もの)の手(て)にかかって死(し)ぬことのないようにするためである。

第二一章

1時(とき)にレビの族長(ぞくちょう)たちは、祭司(さいし)エレアザル、ヌンの子(こ)ヨシュアおよびイスラエルの部族(ぶぞく)の族長(ぞくちょう)たちのもとにきて、 2カナンの地(ち)のシロで彼(かれ)らに言(い)った、「主(しゅ)はかつて、われわれに住(す)むべき町々(まちまち)を与(あた)えることと、それに属(ぞく)する放牧(ほうぼく)地(ち)を、家畜(かちく)のために与(あた)えることを、モーセによって命(めい)じられました」。 3それでイスラエルの人々(ひとびと)は、主(しゅ)の命(いのち)にしたがって、自分(じぶん)たちの嗣(し)業(ぎょう)のうちから、次(つぎ)の町々(まちまち)と、その放牧(ほうぼく)地(ち)とを、レビびとに与(あた)えた。

4まずコハテびとの氏族(しぞく)のために、くじを引(ひ)いた。祭司(さいし)アロンの子孫(しそん)であるこれらのレビびとは、くじによって、ユダの部族(ぶぞく)、シメオンの部族(ぶぞく)、およびベニヤミンの部族(ぶぞく)のうちから、十三の町(まち)を獲(え)た。

5その他(た)のコハテびとは、くじによって、エフライムの部族(ぶぞく)の氏族(しぞく)、ダンの部族(ぶぞく)、およびマナセの半(はん)部族(ぶぞく)のうちから、十の町(まち)を獲(え)た。

6またゲルションびとは、くじによって、イッサカルの部族(ぶぞく)の氏族(しぞく)、アセルの部族(ぶぞく)、ナフタリの部族(ぶぞく)、およびバシャンにあるマナセの半(はん)部族(ぶぞく)のうちから、十三の町(まち)を獲(え)た。

7またメラリびとは、その氏族(しぞく)にしたがって、ルベンの部族(ぶぞく)、ガドの部族(ぶぞく)、およびゼブルンの部族(ぶぞく)のうちから、十二の町(まち)を獲(え)た。

8イスラエルの人々(ひとびと)は、主(しゅ)がモーセによって命(めい)じられたとおりに、これらの町(まち)と、その放牧(ほうぼく)地(ち)とを、くじによって、レビびとに与(あた)えた。

9まずユダの部族(ぶぞく)と、シメオンの部族(ぶぞく)のうちから、次(つぎ)に名(な)をあげる町々(まちまち)を与(あた)えた。 10これらはレビびとに属(ぞく)するコハテびとの氏族(しぞく)の一つである、アロンの子孫(しそん)に与(あた)えられた。最初(さいしょ)のくじが彼(かれ)らに当(あた)ったからである。 11すなわちユダの山地(さんち)にあるキリアテ・アルバすなわちヘブロンおよびその周囲(しゅうい)の放牧(ほうぼく)地(ち)を彼(かれ)らに与(あた)えた。このアルバはアナクの父(ちち)であった。 12ただし、この町(まち)の畑(はたけ)と、それに属(ぞく)する村々(むらむら)とは、すでにエフンネの子(こ)カレブが、それを受(う)けて所有(しょゆう)していた。

13祭司(さいし)アロンの子孫(しそん)に与(あた)えたのは、人(ひと)を殺(ころ)した者(もの)の、のがれる町(まち)であるヘブロンとその放牧(ほうぼく)地(ち)、リブナとその放牧(ほうぼく)地(ち)、 14ヤッテルとその放牧(ほうぼく)地(ち)、エシテモアとその放牧(ほうぼく)地(ち)、 15ホロンとその放牧(ほうぼく)地(ち)、デビルとその放牧(ほうぼく)地(ち)、 16アインとその放牧(ほうぼく)地(ち)、ユッタとその放牧(ほうぼく)地(ち)、ベテシメシとその放牧(ほうぼく)地(ち)など、九つの町(まち)であって、この二つの部族(ぶぞく)のうちから分(わ)け与(あた)えたものである。 17またベニヤミンの部族(ぶぞく)のうちから、ギベオンとその放牧(ほうぼく)地(ち)、ゲバとその放牧(ほうぼく)地(ち)、 18アナトテとその放牧(ほうぼく)地(ち)、アルモンとその放牧(ほうぼく)地(ち)など、四つの町(まち)を与(あた)えた。 19アロンの子孫(しそん)である祭司(さいし)たちの町(まち)は、合(あ)わせて十三であって、それに属(ぞく)する放牧(ほうぼく)地(ち)があった。

20その他(た)のコハテびとであるレビびとの氏族(しぞく)は、くじによって、エフライムの部族(ぶぞく)のうちから町(まち)を獲(え)た。 21すなわち、その町(まち)は、人(ひと)を殺(ころ)したものの、のがれる町(まち)であるエフライムの山地(さんち)のシケムとその放牧(ほうぼく)地(ち)、ゲゼルとその放牧(ほうぼく)地(ち)、 22キブザイムとその放牧(ほうぼく)地(ち)、ベテホロンとその放牧(ほうぼく)地(ち)など、四つの町(まち)である。 23またダンの部族(ぶぞく)のうちから分(わ)け与(あた)えた町(まち)は、エルテケとその放牧(ほうぼく)地(ち)、ギベトンとその放牧(ほうぼく)地(ち)、 24アヤロンとその放牧(ほうぼく)地(ち)、ガテリンモンとその放牧(ほうぼく)地(ち)など、四つの町(まち)である。 25またマナセの半(はん)部族(ぶぞく)のうちから分(わ)け与(あた)えた町(まち)は、タアナクとその放牧(ほうぼく)地(ち)、およびガテリンモンとその放牧(ほうぼく)地(ち)など、二つの町(まち)である。 26その他(た)のコハテびとの氏族(しぞく)の町(まち)は、合(あ)わせて十であって、それに属(ぞく)する放牧(ほうぼく)地(ち)があった。

27ゲルションびとであるレビびとの氏族(しぞく)の一つに与(あた)えられた町(まち)は、マナセの半(はん)部族(ぶぞく)のうちからは、人(ひと)を殺(ころ)した者(もの)の、のがれる町(まち)であるバシャンのゴランとその放牧(ほうぼく)地(ち)、およびベエシテラとその放牧(ほうぼく)地(ち)など、二つの町(まち)である。 28イッサカルの部族(ぶぞく)のうちからは、キションとその放牧(ほうぼく)地(ち)、ダベラテとその放牧(ほうぼく)地(ち)、 29ヤルムテとその放牧(ほうぼく)地(ち)、エンガンニムとその放牧(ほうぼく)地(ち)など、四つの町(まち)である。 30アセルの部族(ぶぞく)のうちからは、ミシャルとその放牧(ほうぼく)地(ち)、アブドンとその放牧(ほうぼく)地(ち)、 31ヘルカテとその放牧(ほうぼく)地(ち)、レホブとその放牧(ほうぼく)地(ち)など、四つの町(まち)である。 32ナフタリの部族(ぶぞく)のうちからは、人(ひと)を殺(ころ)した者(もの)の、のがれる町(まち)であるガリラヤのケデシとその放牧(ほうぼく)地(ち)、ハンモテ・ドルとその放牧(ほうぼく)地(ち)、カルタンとその放牧(ほうぼく)地(ち)など、三つの町(まち)である。 33ゲルションびとが、その氏族(しぞく)にしたがって獲(え)た町(まち)は、合(あ)わせて十三の町(まち)であって、それに属(ぞく)する放牧(ほうぼく)地(ち)があった。

34その他(た)のレビびとである、メラリびとの氏族(しぞく)に与(あた)えられた町(まち)は、ゼブルンの部族(ぶぞく)のうちからは、ヨクネアムとその放牧(ほうぼく)地(ち)、カルタとその放牧(ほうぼく)地(ち)、 35デムナとその放牧(ほうぼく)地(ち)、ナハラルとその放牧(ほうぼく)地(ち)など、四つの町(まち)である。 36ルベンの部族(ぶぞく)のうちからは、ベゼルとその放牧(ほうぼく)地(ち)、ヤハヅとその放牧(ほうぼく)地(ち)、 37ケデモテとその放牧(ほうぼく)地(ち)、メパアテとその放牧(ほうぼく)地(ち)など、四つの町(まち)である。 38ガドの部族(ぶぞく)のうちからは、人(ひと)を殺(ころ)した者(もの)の、のがれる町(まち)であるギレアデのラモテとその放牧(ほうぼく)地(ち)、マハナイムとその放牧(ほうぼく)地(ち)、 39ヘシボンとその放牧(ほうぼく)地(ち)、ヤゼルとその放牧(ほうぼく)地(ち)など、合(あ)わせて四つの町(まち)である。 40これらはみな、ほかのレビびとであるメラリびとが、その氏族(しぞく)にしたがって、くじをもって獲(え)た町(まち)であって、合(あ)わせて十二であった。

41イスラエルの人々(ひとびと)の所有(しょゆう)のうちに、レビびとが持(も)った町々(まちまち)は、合(あ)わせて四十八であって、それに属(ぞく)する放牧(ほうぼく)地(ち)があった。 42これらの町々(まちまち)は、それぞれその周囲(しゅうい)に放牧(ほうぼく)地(ち)があった。これらの町々(まちまち)はみなそうであった。

43このように、主(しゅ)が、イスラエルに与(あた)えると、その先祖(せんぞ)たちに誓(ちか)われた地(ち)を、ことごとく与(あた)えられたので、彼(かれ)らはそれを獲(え)て、そこに住(す)んだ。 44主(しゅ)は彼(かれ)らの先祖(せんぞ)たちに誓(ちか)われたように、四方(しほう)に安息(あんそく)を賜(たま)わったので、すべての敵(てき)のうち、ひとりも彼(かれ)らに手向(てむ)かう者(もの)はなかった。主(しゅ)が敵(てき)をことごとく彼(かれ)らの手(て)に渡(わた)されたからである。 45主(しゅ)がイスラエルの家(いえ)に約束(やくそく)されたすべての良(よ)いことは、一つとしてたがわず、みな実現(じつげん)した。

第二二章

1時(とき)にヨシュアは、ルベンびと、ガドびと、およびマナセの部族(ぶぞく)の半(なか)ばを呼(よ)び集(あつ)めて、 2言(い)った、「あなたがたは主(しゅ)のしもべモーセが命(めい)じたことを、ことごとく守(まも)り、またわたしの命(めい)じたすべての事(こと)にも、わたしの言葉(ことば)に聞(き)きしたがいました。 3今日(こんにち)まで長(なが)い年月(としつき)の間(あいだ)、あなたがたの兄弟(きょうだい)たちを捨(す)てず、あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)の命令(めいれい)を、よく守(まも)ってきました。 4今(いま)はすでに、あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)が、あなたがたの兄弟(きょうだい)たちに、先(さき)に約束(やくそく)されたとおり、安息(あんそく)を賜(たま)わるようになりました。それで、あなたがたは身(み)を返(かえ)して、主(しゅ)のしもべモーセが、あなたがたに与(あた)えたヨルダンの向(む)こう側(がわ)の所有(しょゆう)の地(ち)に行(い)き、自分(じぶん)たちの天幕(てんまく)に帰(かえ)りなさい。 5ただ主(しゅ)のしもべモーセが、あなたがたに命(めい)じた戒(いまし)めと、律法(りっぽう)とを慎(つつし)んで行(おこな)い、あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)を愛(あい)し、そのすべての道(みち)に歩(あゆ)み、その命令(めいれい)を守(まも)って、主(しゅ)につき従(したが)い、心(こころ)をつくし、精神(せいしん)をつくして、主(しゅ)に仕(つか)えなさい」。 6そしてヨシュアが彼(かれ)らを祝福(しゅくふく)して去(さ)らせたので、彼(かれ)らはその天幕(てんまく)に帰(かえ)った。

7マナセの部族(ぶぞく)の半(なか)ばには、すでにモーセがバシャンで所有(しょゆう)地(ち)を与(あた)えたが、他(た)の半(なか)ばには、ヨシュアがヨルダンのこちら側(がわ)、西(にし)の方(ほう)で、その兄弟(きょうだい)たちのうちに、所有(しょゆう)地(ち)を与(あた)えた。ヨシュアは、彼(かれ)らをその天幕(てんまく)に送(おく)りかえす時(とき)、彼(かれ)らを祝福(しゅくふく)して、 8言(い)った、「あなたがたは多(おお)くの貨(か)財(ざい)と、おびただしい数(かず)の家畜(かちく)と、金(きん)、銀(ぎん)、青銅(せいどう)、鉄(てつ)、および多(おお)くの衣服(いふく)を持(も)って天幕(てんまく)に帰(かえ)り、敵(てき)から獲(え)たぶんどり物(もの)を兄弟(きょうだい)たちに分(わ)けなさい」。 9こうしてルベンの子孫(しそん)、ガドの子孫(しそん)、およびマナセの部族(ぶぞく)の半(なか)ばは、主(しゅ)がモーセによって命(めい)じられたように、すでに自分(じぶん)の所有(しょゆう)地(ち)となっているギレアデの地(ち)に行(い)こうと、カナンの地(ち)のシロで、イスラエルの人々(ひとびと)と別(わか)れて帰(かえ)って行(い)った。

10ルベンの子孫(しそん)、ガドの子孫(しそん)、およびマナセの部族(ぶぞく)の半(なか)ばが、カナンの地(ち)のヨルダンのほとりにきた時(とき)、その所(ところ)で、ヨルダンの岸(きし)べに一つの祭壇(さいだん)を築(きず)いた。それは大(おお)きくて遠(とお)くから見(み)える祭壇(さいだん)であった。 11イスラエルの人々(ひとびと)は、「ルベンの子孫(しそん)、ガドの子孫(しそん)、およびマナセの部族(ぶぞく)の半(なか)ばが、カナンの地(ち)の国境(こっきょう)、ヨルダンのほとりのイスラエルの人々(ひとびと)に属(ぞく)する方(ほう)で、一つの祭壇(さいだん)を築(きず)いた」といううわさを聞(き)いた。 12イスラエルの人々(ひとびと)が、それを聞(き)くとひとしく、イスラエルの人々(ひとびと)の全(ぜん)会衆(かいしゅう)はシロに集(あつ)まって、彼(かれ)らの所(ところ)に攻(せ)め上(のぼ)ろうとした。

13そしてイスラエルの人々(ひとびと)は、祭司(さいし)エレアザルの子(こ)ピネハスをギレアデの地(ち)のルベンの子孫(しそん)、ガドの子孫(しそん)、およびマナセの半(はん)部族(ぶぞく)の所(ところ)につかわし、 14イスラエルの各(かく)部族(ぶぞく)のうちから、父祖(ふそ)の家(いえ)のつかさ、ひとりずつをあげて、合(あ)わせて十人(にん)のつかさたちを、彼(かれ)と共(とも)に行(い)かせた。これらはみなイスラエルの氏族(しぞく)のうちで、父祖(ふそ)の家(いえ)のかしらたる人々(ひとびと)であった。 15彼(かれ)らはギレアデの地(ち)に行(い)き、ルベンの子孫(しそん)、ガドの子孫(しそん)、およびマナセの半(はん)部族(ぶぞく)に語(かた)って言(い)った、 16「主(しゅ)の全(ぜん)会衆(かいしゅう)はこう言(い)います、『あなたがたがイスラエルの神(かみ)にむかって、とがを犯(おか)し、今日(こんにち)、ひるがえって主(しゅ)に従(したが)うことをやめ、自分(じぶん)のために一つの祭壇(さいだん)を築(きず)いて、今日(こんにち)、主(しゅ)にそむこうとするのは何事(なにごと)か。 17ペオルで犯(おか)した罪(つみ)で、なお足(た)りないとするのか。それがために主(しゅ)の会衆(かいしゅう)に災(わざわい)が下(くだ)ったが、われわれは今日(こんにち)もなお、その罪(つみ)から清(きよ)められていない。 18しかもあなたがたは、今日(こんにち)、ひるがえって主(しゅ)に従(したが)うことをやめようとするのか。あなたがたが、きょう、主(しゅ)にそむくならば、あす、主(しゅ)はイスラエルの全(ぜん)会衆(かいしゅう)にむかって怒(いか)られるであろう。 19もしあなたがたの所有(しょゆう)の地(ち)が清(きよ)くないのであれば、主(しゅ)の幕屋(まくや)の立(た)っている主(しゅ)の所有(しょゆう)の地(ち)に渡(わた)ってきて、われわれのうちに、所有(しょゆう)の地(ち)を獲(え)なさい。ただ、われわれの神(かみ)、主(しゅ)の祭壇(さいだん)のほかに、自分(じぶん)のために祭壇(さいだん)を築(きず)いて、主(しゅ)にそむき、またわれわれをそむく者(もの)とならせないでください。 20ゼラの子(こ)アカンは、のろわれた物(もの)について、とがを犯(おか)し、それがためイスラエルの全(ぜん)会衆(かいしゅう)に、怒(いか)りが臨(のぞ)んだではないか。またその罪(つみ)によって滅(ほろ)びた者(もの)は、彼(かれ)ひとりではなかった』」。

21その時(とき)、ルベンの子孫(しそん)、ガドの子孫(しそん)、およびマナセの半(はん)部族(ぶぞく)は、イスラエルの氏族(しぞく)のかしらたちに答(こた)えて言(い)った、 22「力(ちから)ある者(もの)、神(かみ)、主(しゅ)。力(ちから)ある者(もの)、神(かみ)、主(しゅ)。主(しゅ)は知(し)ろしめす。イスラエルもまた知(し)らなければならない。もしそれがそむくことであり、あるいは主(しゅ)に罪(つみ)を犯(おか)すことであるならば、きょう、われわれをゆるさないでください。 23われわれが祭壇(さいだん)を築(きず)いたことが、もし主(しゅ)に従(したが)うことをやめるためであり、またその上(うえ)に、燔祭(はんさい)、素祭(そさい)をささげるためであり、あるいはまたその上(うえ)に、酬恩祭(しゅうおんさい)の犠牲(ぎせい)をささげるためであったならば、主(しゅ)みずから、その罪(つみ)を問(と)いただしてください。 24しかし、われわれは次(つぎ)のことを考(かんが)えてしたのです。すなわち、のちの日(ひ)になって、あなたがたの子孫(しそん)が、われわれの子孫(しそん)にむかって言(い)うことがあるかも知(し)れません、『あなたがたは、イスラエルの神(かみ)、主(しゅ)と、なんの関係(かんけい)があるのですか。 25ルベンの子孫(しそん)と、ガドの子孫(しそん)よ、主(しゅ)は、あなたがたと、われわれとの間(あいだ)に、ヨルダンを境(さかい)とされました。あなたがたは主(しゅ)の民(たみ)の特権(とっけん)がありません』。こう言(い)って、あなたがたの子孫(しそん)が、われわれの子孫(しそん)に、主(しゅ)を拝(おが)むことをやめさせるかも知(し)れないので、 26われわれは言(い)いました、『さあ、われわれは一つの祭壇(さいだん)を築(きず)こう。燔祭(はんさい)のためではなく、また犠牲(ぎせい)のためでもなく、 27ただあなたがたと、われわれとの間(あいだ)、およびわれわれの後(のち)の子孫(しそん)の間(あいだ)に、証拠(しょうこ)とならせて、われわれが、燔祭(はんさい)と犠牲(ぎせい)、および酬恩祭(しゅうおんさい)をもって、主(しゅ)の前(まえ)で、主(しゅ)につとめをするためである。こうすれば、のちの日(ひ)になって、あなたがたの子孫(しそん)が、われわれの子孫(しそん)に、「あなたがたは主(しゅ)の民(たみ)の特権(とっけん)がありません」とは言(い)わないであろう』。 28またわれわれは言(い)いました、『のちの日(ひ)に、われわれ、またわれわれの子孫(しそん)が、もしそのようなことを言(い)われるならば、その時(とき)、われわれは言(い)おう、「われわれの先祖(せんぞ)が造(つく)った主(しゅ)の祭壇(さいだん)の型(かた)をごらんなさい。これは燔祭(はんさい)のためではなく、また犠牲(ぎせい)のためでもなく、あなたがたと、われわれとの間(あいだ)の証拠(しょうこ)である」。 29主(しゅ)にそむき、ひるがえって今日(こんにち)、主(しゅ)に従(したが)うことをやめて、われわれの神(かみ)、主(しゅ)の幕屋(まくや)の前(まえ)にある祭壇(さいだん)のほかに、燔祭(はんさい)、素祭(そさい)、または犠牲(ぎせい)をささげるための祭壇(さいだん)を築(きず)くようなことは、決(けっ)していたしません』」。

30祭司(さいし)ピネハス、および会衆(かいしゅう)のつかさたち、すなわち彼(かれ)と共(とも)に行(い)ったイスラエルの氏族(しぞく)のかしらたちは、ルベンの子孫(しそん)、ガドの子孫(しそん)、およびマナセの子孫(しそん)が語(かた)った言葉(ことば)を聞(き)いて、それを良(よ)しとした。 31そして祭司(さいし)エレアザルの子(こ)ピネハスは、ルベンの子孫(しそん)、ガドの子孫(しそん)、およびマナセの子孫(しそん)に言(い)った、「今日(こんにち)、われわれは、主(しゅ)がわれわれのうちにいますことを知(し)った。あなたがたが、主(しゅ)にむかって、このとがを犯(おか)さなかったからである。あなたがたは今(いま)、イスラエルの人々(ひとびと)を、主(しゅ)の手(て)から救(すく)い出(だ)したのです」。

32こうして祭司(さいし)エレアザルの子(こ)ピネハスと、つかさたちは、ルベンの子孫(しそん)、およびガドの子孫(しそん)に別(わか)れて、ギレアデの地(ち)からカナンの地(ち)に帰(かえ)り、イスラエルの人々(ひとびと)のところに行(い)って復命(ふくめい)したので、 33イスラエルの人々(ひとびと)はそれを良(よ)しとした。そしてイスラエルの人々(ひとびと)は神(かみ)をほめたたえ、ルベンの子孫(しそん)、およびガドの子孫(しそん)の住(す)んでいる国(くに)を滅(ほろ)ぼすために攻(せ)め上(のぼ)ろうとは、もはや言(い)わなかった。 34ルベンの子孫(しそん)とガドの子孫(しそん)は、その祭壇(さいだん)を「あかし」と名(な)づけて言(い)った、「これは、われわれの間(あいだ)にあって、主(しゅ)が神(かみ)にいますというあかしをするものである」。

第二三章

1主(しゅ)がイスラエルの周囲(しゅうい)の敵(てき)を、ことごとく除(のぞ)いて、イスラエルに安息(あんそく)を賜(たま)わってのち、久(ひさ)しくたち、ヨシュアも年(とし)が進(すす)んで老(お)いた。 2ヨシュアはイスラエルのすべての人(ひと)、その長老(ちょうろう)、かしらたち、さばきびと、つかさびとたちを呼(よ)び集(あつ)めて言(い)った、「わたしは年(ねん)も進(すす)んで老人(ろうじん)となった。 3あなたがたは、すでにあなたがたの神(かみ)、主(しゅ)が、このもろもろの国(くに)びとに行(おこな)われたすべてのことを見(み)た。あなたがたのために戦(たたか)われたのは、あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)である。 4見(み)よ、わたしはヨルダンから、日(ひ)の入(い)る方(ほう)、大海(たいかい)までの、このもろもろの残(のこ)っている国々(くにぐに)と、すでにわたしが滅(ほろ)ぼし去(さ)ったすべての国々(くにぐに)を、くじをもって、あなたがたに分(わ)け与(あた)え、あなたがたの各(かく)部族(ぶぞく)の嗣(し)業(ぎょう)とさせた。 5あなたがたの前(まえ)から、その国民(こくみん)を打(う)ち払(はら)い、あなたがたの目(め)の前(まえ)から追(お)い払(はら)われるのは、あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)である。そしてあなたがたの神(かみ)、主(しゅ)が約束(やくそく)されたように、あなたがたは彼(かれ)らの地(ち)を獲(え)るであろう。 6それゆえ、あなたがたは堅(かた)く立(た)って、モーセの律法(りっぽう)の書(しょ)にしるされていることを、ことごとく守(まも)って行(おこな)わなければならない。それを離(はな)れて右(みぎ)にも左(ひだり)にも曲(まが)ってはならない。 7あなたがたのうちに残(のこ)っている、これらの国民(こくみん)と交(ま)じってはならない。彼(かれ)らの神々(かみがみ)の名(な)を唱(とな)えてはならない。それをさして誓(ちか)ってはならない。またそれに仕(つか)え、それを拝(おが)んではならない。 8ただ、今日(こんにち)までしてきたように、あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)につき従(したが)わなければならない。 9主(しゅ)が大(おお)いなる強(つよ)き国民(こくみん)を、あなたがたの前(まえ)から追(お)い払(はら)われた。あなたがたには今日(こんにち)まで、立(た)ち向(む)かうことのできる者(もの)は、ひとりもなかった。 10あなたがたのひとりは、千人(にん)を追(お)い払(はら)うことができるであろう。あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)が約束(やくそく)されたように、みずからあなたがたのために戦(たたか)われるからである。 11それゆえ、あなたがたは深(ふか)く慎(つつし)んで、あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)を愛(あい)さなければならない。 12しかし、あなたがたがもしひるがえって、これらの国民(こくみん)の、生(い)き残(のこ)って、あなたがたの中(なか)にとどまる者(もの)どもと親(した)しくなり、これと婚姻(こんいん)し、ゆききするならば、 13あなたがたは、しかと知(し)らなければならない。あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)は、もはや、これらの国民(こくみん)をあなたがたの前(まえ)から、追(お)い払(はら)うことをされないであろう。彼(かれ)らは、かえって、あなたがたのわなとなり、網(あみ)となり、あなたがたのわきに、むちとなり、あなたがたの目(め)に、とげとなって、あなたがたはついに、あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)が賜(たま)わったこの良(よ)い地(ち)から、滅(ほろ)びうせるであろう。

14見(み)よ、今日(こんにち)、わたしは世(よ)の人(ひと)のみな行(い)く道(みち)を行(い)こうとする。あなたがたがみな、心(こころ)のうちにまた、肝(きも)に銘(めい)じて知(し)っているように、あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)が、あなたがたについて約束(やくそく)されたもろもろの良(よ)いことで、一つも欠(か)けたものはなかった。みなあなたがたに臨(のぞ)んで、一つも欠(か)けたものはなかった。 15しかし、あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)があなたがたについて約束(やくそく)された、もろもろの良(よ)いことが、あなたがたに臨(のぞ)んだように、主(しゅ)はまた、もろもろの悪(わる)いことをあなたがたに下(くだ)して、あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)が賜(たま)わったこの良(よ)い地(ち)から、ついに、あなたがたを滅(ほろ)ぼし断(た)たれるであろう。 16もし、あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)が命(めい)じられたその契約(けいやく)を犯(おか)し、行(い)って他(た)の神々(かみがみ)に仕(つか)え、それを拝(おが)むならば、主(しゅ)はあなたがたにむかって怒(いか)りを発(はっ)し、あなたがたは、主(しゅ)が賜(たま)わった良(よ)い地(ち)から、すみやかに滅(ほろ)びうせるであろう」。

第二四章

1ヨシュアは、イスラエルのすべての部族(ぶぞく)をシケムに集(あつ)め、イスラエルの長老(ちょうろう)、かしら、さばきびと、つかさたちを召(め)し寄(よ)せて、共(とも)に神(かみ)の前(まえ)に進(すす)み出(で)た。 2そしてヨシュアはすべての民(たみ)に言(い)った、「イスラエルの神(かみ)、主(しゅ)は、こう仰(おお)せられる、『あなたがたの先祖(せんぞ)たち、すなわちアブラハムの父(ちち)、ナホルの父(ちち)テラは、昔(むかし)、ユフラテ川(かわ)の向(む)こうに住(す)み、みな、ほかの神々(かみがみ)に仕(つか)えていたが、 3わたしは、あなたがたの先祖(せんぞ)アブラハムを、川(かわ)の向(む)こうから連(つ)れ出(だ)して、カナンの全(ぜん)地(ち)を導(みちび)き通(とお)り、その子孫(しそん)を増(ま)した。わたしは彼(かれ)にイサクを与(あた)え、 4イサクにヤコブとエサウを与(あた)え、エサウにはセイルの山地(さんち)を与(あた)えて、所有(しょゆう)とさせたが、ヤコブとその子(こ)供(とも)たちはエジプトに下(くだ)った。 5わたしはモーセとアロンをつかわし、またエジプトのうちに不思議(ふしぎ)をおこなって、これに災(わざわい)を下(くだ)し、その後(のち)あなたがたを導(みちび)き出(だ)した。 6わたしはあなたがたの父(ちち)たちを、エジプトから導(みちび)き出(だ)し、あなたがたが海(うみ)にきたとき、エジプトびとは、戦車(せんしゃ)と騎兵(きへい)とをもって、あなたがたの父(ちち)たちを紅海(こうかい)に追(お)ってきた。 7そのとき、あなたがたの父(ちち)たちが主(しゅ)に呼(よ)ばわったので、主(しゅ)は暗(くら)やみをあなたがたとエジプトびととの間(あいだ)に置(お)き、海(うみ)を彼(かれ)らの上(うえ)に傾(かたむ)けて彼(かれ)らをおおわれた。あなたがたは、わたしがエジプトでしたことを目(め)で見(み)た。そして長(なが)い間(あいだ)、荒野(あらの)に住(す)んでいた。 8わたしはまたヨルダンの向(む)こう側(がわ)に住(す)んでいたアモリびとの地(ち)に、あなたがたを導(みちび)き入(い)れた。彼(かれ)らはあなたがたと戦(たたか)ったので、わたしは彼(かれ)らをあなたがたの手(て)に渡(わた)して、彼(かれ)らの地(ち)を獲(え)させ、彼(かれ)らをあなたがたの前(まえ)から滅(ほろ)ぼし去(さ)った。 9ついで、モアブの王(おう)チッポルの子(こ)バラクが立(た)って、イスラエルに敵(てき)し、人(ひと)をつかわし、ベオルの子(こ)バラムを招(まね)き、あなたがたをのろわせようとしたが、 10わたしがバラムに聞(き)こうとしなかったので、彼(かれ)は、かえって、あなたがたを祝福(しゅくふく)した。こうしてわたしは彼(かれ)の手(て)からあなたがたを救(すく)い出(だ)した。 11そしてあなたがたは、ヨルダンを渡(わた)って、エリコにきたが、エリコの人々(ひとびと)はあなたがたと戦(たたか)い、アモリびと、ペリジびと、カナンびと、ヘテびと、ギルガシびと、ヒビびと、およびエブスびとも、あなたがたと戦(たたか)ったが、わたしは彼(かれ)らをあなたがたの手(て)に渡(わた)した。 12わたしは、あなたがたの前(まえ)に、くまばちを送(おく)って、あのアモリびとのふたりの王(おう)を、あなたがたの前(まえ)から追(お)い払(はら)った。これはあなたがたのつるぎ、または、あなたがたの弓(ゆみ)によってではなかった。 13そしてわたしは、あなたがたが自分(じぶん)で労(ろう)しなかった地(ち)を、あなたがたに与(あた)え、あなたがたが建(た)てなかった町(まち)を、あなたがたに与(あた)えた。そしてあなたがたはいまその所(ところ)に住(す)んでいる。あなたがたはまた自分(じぶん)で作(つく)らなかったぶどう畑(はたけ)と、オリブ畑(はたけ)の実(み)を食(た)べている』。

14それゆえ、いま、あなたがたは主(しゅ)を恐(おそ)れ、まことと、まごころと、真実(しんじつ)とをもって、主(しゅ)に仕(つか)え、あなたがたの先祖(せんぞ)が、川(かわ)の向(む)こう、およびエジプトで仕(つか)えた他(た)の神々(かみがみ)を除(のぞ)き去(さ)って、主(しゅ)に仕(つか)えなさい。 15もしあなたがたが主(しゅ)に仕(つか)えることを、こころよしとしないのならば、あなたがたの先祖(せんぞ)が、川(かわ)の向(む)こうで仕(つか)えた神々(かみがみ)でも、または、いまあなたがたの住(す)む地(ち)のアモリびとの神々(かみがみ)でも、あなたがたの仕(つか)える者(もの)を、きょう、選(えら)びなさい。ただし、わたしとわたしの家(いえ)とは共(とも)に主(しゅ)に仕(つか)えます」。

16その時(とき)、民(たみ)は答(こた)えて言(い)った、「主(しゅ)を捨(す)てて、他(た)の神々(かみがみ)に仕(つか)えるなど、われわれは決(けっ)していたしません。 17われわれの神(かみ)、主(しゅ)がみずからわれわれと、われわれの先祖(せんぞ)とを、エジプトの地(ち)、奴隷(どれい)の家(いえ)から導(みちび)き上(のぼ)り、またわれわれの目(め)の前(まえ)で、あの大(おお)いなるしるしを行(おこな)い、われわれの行(い)くすべての道(みち)で守(まも)り、われわれが通(とお)ったすべての国民(こくみん)の中(なか)でわれわれを守(まも)られたからです。 18主(しゅ)はまた、この地(ち)に住(す)んでいたアモリびとなど、すべての民(たみ)を、われわれの前(まえ)から追(お)い払(はら)われました。それゆえ、われわれも主(しゅ)に仕(つか)えます。主(しゅ)はわれわれの神(かみ)だからです」。

19しかし、ヨシュアは民(たみ)に言(い)った、「あなたがたは主(しゅ)に仕(つか)えることはできないであろう。主(しゅ)は聖(せい)なる神(かみ)であり、ねたむ神(かみ)であって、あなたがたの罪(つみ)、あなたがたのとがを、ゆるされないからである。 20もしあなたがたが主(しゅ)を捨(す)てて、異(こと)なる神々(かみがみ)に仕(つか)えるならば、あなたがたにさいわいを下(くだ)されたのちにも、ひるがえってあなたがたに災(わざわい)をくだし、あなたがたを滅(ほろ)ぼしつくされるであろう」。 21民(たみ)はヨシュアに言(い)った、「いいえ、われわれは主(しゅ)に仕(つか)えます」。 22そこでヨシュアは民(たみ)に言(い)った、「あなたがたは主(しゅ)を選(えら)んで、主(しゅ)に仕(つか)えると言(い)った。あなたがたみずからその証人(しょうにん)である」。彼(かれ)らは言(い)った、「われわれは証人(しょうにん)です」。 23ヨシュアはまた言(い)った、「それならば、あなたがたのうちにある、異(こと)なる神々(かみがみ)を除(のぞ)き去(さ)り、イスラエルの神(かみ)、主(しゅ)に、心(こころ)を傾(かたむ)けなさい」。 24民(たみ)はヨシュアに言(い)った、「われわれの神(かみ)、主(しゅ)に、われわれは仕(つか)え、その声(こえ)に聞(き)きしたがいます」。 25こうしてヨシュアは、その日(ひ)、民(たみ)と契約(けいやく)をむすび、シケムにおいて、定(さだ)めと、おきてを、彼(かれ)らのために設(もう)けた。 26ヨシュアはこれらの言葉(ことば)を神(かみ)の律法(りっぽう)の書(しょ)にしるし、大(おお)きな石(いし)を取(と)って、その所(ところ)で、主(しゅ)の聖所(せいじょ)にあるかしの木(き)の下(した)にそれを立(た)て、 27ヨシュアは、すべての民(たみ)に言(い)った、「見(み)よ、この石(いし)はわれわれのあかしとなるであろう。主(しゅ)がわれわれに語(かた)られたすべての言葉(ことば)を、聞(き)いたからである。それゆえ、あなたがたが自分(じぶん)の神(かみ)を捨(す)てることのないために、この石(いし)が、あなたがたのあかしとなるであろう」。 28こうしてヨシュアは民(たみ)を、おのおのその嗣(し)業(ぎょう)の地(ち)に帰(き)し去(さ)らせた。

29これらの事(こと)の後(のち)、主(しゅ)のしもべ、ヌンの子(こ)ヨシュアは百十歳(さい)で死(し)んだ、 30人々(ひとびと)は彼(かれ)をその嗣(し)業(ぎょう)の地(ち)のうちのテムナテ・セラに葬(ほうむ)った。テムナテ・セラは、エフライムの山地(さんち)で、ガアシ山(やま)の北(きた)にある。

31イスラエルはヨシュアの世(よ)にある日(ひ)の間(あいだ)、また主(しゅ)がイスラエルのために行(おこな)われたもろもろのことを知(し)っていて、ヨシュアのあとに生(い)き残(のこ)った長老(ちょうろう)たちが世(よ)にある日(ひ)の間(あいだ)、つねに主(しゅ)に仕(つか)えた。

32イスラエルの人々(ひとびと)が、エジプトから携(たずさ)え上(のぼ)ったヨセフの骨(ほね)は、むかしヤコブが銀(ぎん)百枚(まい)で、シケムの父(ちち)ハモルの子(こ)らから買(か)い取(と)ったシケムのうちの地所(じしょ)の一部(いちぶ)に葬(ほうむ)られた。これはヨセフの子孫(しそん)の嗣(し)業(ぎょう)となった。

33アロンの子(こ)エレアザルも死(し)んだ。人々(ひとびと)は彼(かれ)を、その子(こ)ピネハスに与(あた)えられた町(まち)で、エフライムの山地(さんち)にあるギベアに葬(ほうむ)った。