詩篇

第一篇


1悪(あ)しき者(もの)のはかりごとに歩(あゆ)まず、
罪(つみ)びとの道(みち)に立(た)たず、
あざける者(もの)の座(ざ)にすわらぬ人(ひと)はさいわいである。
2このような人(ひと)は主(しゅ)のおきてをよろこび、
昼(ひる)も夜(よる)もそのおきてを思(おも)う。
3このような人(ひと)は流(なが)れのほとりに植(う)えられた木(き)の
時(とき)が来(く)ると実(み)を結(むす)び、
その葉(は)もしぼまないように、
そのなすところは皆(みな)栄(さか)える。
4悪(あ)しき者(もの)はそうでない、
風(かぜ)の吹(ふ)き去(さ)るもみがらのようだ。
5それゆえ、悪(あ)しき者(もの)はさばきに耐(た)えない。
罪(つみ)びとは正(ただ)しい者(もの)のつどいに立(た)つことができない。
6主(しゅ)は正(ただ)しい者(もの)の道(みち)を知(し)られる。
しかし、悪(あ)しき者(もの)の道(みち)は滅(ほろ)びる。

第二篇


1なにゆえ、もろもろの国(くに)びとは騒(さわ)ぎたち、
もろもろの民(たみ)はむなしい事(こと)をたくらむのか。
2地(ち)のもろもろの王(おう)は立(た)ち構(かま)え、
もろもろのつかさはともに、はかり、
主(しゅ)とその油(あぶら)そそがれた者(もの)とに逆(さか)らって言(い)う、
3「われらは彼(かれ)らのかせをこわし、
彼(かれ)らのきずなを解(と)き捨(す)てるであろう」と。
4天(てん)に座(ざ)する者(もの)は笑(わら)い、
主(しゅ)は彼(かれ)らをあざけられるであろう。
5そして主(しゅ)は憤(いきどお)りをもって彼(かれ)らに語(かた)り、
激(はげ)しい怒(いか)りをもって彼(かれ)らを恐(おそ)れ惑(まど)わせて言(い)われる、
6「わたしはわが王(おう)を聖(せい)なる山(やま)シオンに立(た)てた」と。
7わたしは主(しゅ)の詔(みことのり)をのべよう。
主(しゅ)はわたしに言(い)われた、「おまえはわたしの子(こ)だ。
きょう、わたしはおまえを生(う)んだ。
8わたしに求(もと)めよ、わたしはもろもろの国(くに)を
嗣(し)業(ぎょう)としておまえに与(あた)え、
地(ち)のはてまでもおまえの所有(しょゆう)として与(あた)える。
9おまえは鉄(てつ)のつえをもって彼(かれ)らを打(う)ち破(やぶ)り、
陶工(とうこう)の作(つく)る器物(うつわもの)のように彼(かれ)らを
打(う)ち砕(くだ)くであろう」と。
10それゆえ、もろもろの王(おう)よ、賢(かしこ)くあれ、
地(ち)のつかさらよ、戒(いまし)めをうけよ。
11恐(おそ)れをもって主(しゅ)に仕(つか)え、おののきをもって
12その足(あし)に口(くち)づけせよ。
さもないと主(しゅ)は怒(いか)って、
あなたがたを道(みち)で滅(ほろ)ぼされるであろう、
その憤(いきどお)りがすみやかに燃(も)えるからである。
すべて主(しゅ)に寄(よ)り頼(たの)む者(もの)はさいわいである。

第三篇

ダビデがその<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>アブサロムを<ruby>避<rp>(</rp><rt>さ</rt><rp>)</rp></ruby>けてのがれたときの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、わたしに敵(てき)する者(もの)のいかに多(おお)いことでしょう。
わたしに逆(さか)らって立(た)つ者(もの)が多(おお)く、
2「彼(かれ)には神(かみ)の助(たす)けがない」と、
わたしについて言(い)う者(もの)が多(おお)いのです。〔セラ
3しかし主(しゅ)よ、あなたはわたしを囲(かこ)む盾(たて)、わが栄(さか)え、
わたしの頭(あたま)を、もたげてくださるかたです。
4わたしが声(こえ)をあげて主(しゅ)を呼(よ)ばわると、
主(しゅ)は聖(せい)なる山(やま)からわたしに答(こた)えられる。〔セラ
5わたしはふして眠(ねむ)り、また目(め)をさます。
主(しゅ)がわたしをささえられるからだ。
6わたしを囲(かこ)んで立(た)ち構(かま)える
ちよろずの民(たみ)をもわたしは恐(おそ)れない。
7主(しゅ)よ、お立(た)ちください。
わが神(かみ)よ、わたしをお救(すく)いください。
あなたはわたしのすべての敵(てき)のほおを打(う)ち、
悪(あ)しき者(もの)の歯(は)を折(お)られるのです。
8救(すくい)は主(しゅ)のものです。
どうかあなたの祝福(しゅくふく)が
あなたの民(たみ)の上(うえ)にありますように。〔セラ

第四篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって<ruby>琴<rp>(</rp><rt>こと</rt><rp>)</rp></ruby>にあわせてうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしの義(ぎ)を助(たす)け守(まも)られる神(かみ)よ、
わたしが呼(よ)ばわる時(とき)、お答(こた)えください。
あなたはわたしが悩(なや)んでいた時(とき)、
わたしをくつろがせてくださいました。
わたしをあわれみ、わたしの祈(いのり)をお聞(き)きください。
2人(ひと)の子(こ)らよ、いつまでわたしの誉(ほまれ)をはずかしめるのか。
いつまでむなしい言葉(ことば)を愛(あい)し、
偽(いつわ)りを慕(した)い求(もと)めるのか。〔セラ
3しかしあなたがたは知(し)るがよい、
主(しゅ)は神(かみ)を敬(うやま)う人(ひと)をご自分(じぶん)のために聖別(せいべつ)されたことを。
主(しゅ)はわたしが呼(よ)ばわる時(とき)におききくださる。
4あなたがたは怒(いか)っても、罪(つみ)を犯(おか)してはならない。
床(とこ)の上(うえ)で静(しず)かに自分(じぶん)の心(こころ)に語(かた)りなさい。〔セラ
5義(ぎ)のいけにえをささげて主(しゅ)に寄(よ)り頼(たの)みなさい。
6多(おお)くの人(ひと)は言(い)う、
「どうか、わたしたちに良(よ)い事(こと)が見(み)られるように。
主(しゅ)よ、どうか、み顔(かお)の光(ひかり)を
わたしたちの上(うえ)に照(てら)されるように」と。
7あなたがわたしの心(こころ)にお与(あた)えになった喜(よろこ)びは、
穀物(こくもつ)と、ぶどう酒(しゅ)の豊(ゆた)かな時(とき)の喜(よろこ)びに
まさるものでした。
8わたしは安(やす)らかに伏(ふ)し、また眠(ねむ)ります。
主(しゅ)よ、わたしを安(やす)らかにおらせてくださるのは、
ただあなただけです。

第五篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって<ruby>笛<rp>(</rp><rt>ふえ</rt><rp>)</rp></ruby>にあわせてうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、わたしの言葉(ことば)に耳(みみ)を傾(かたむ)け、
わたしの嘆(なげ)きに、み心(こころ)をとめてください。
2わが王(おう)、わが神(かみ)よ、
わたしの叫(さけ)びの声(こえ)をお聞(き)きください。
わたしはあなたに祈(いの)っています。
3主(しゅ)よ、朝(あさ)ごとにあなたはわたしの声(こえ)を聞(き)かれます。
わたしは朝(あさ)ごとにあなたのために
いけにえを備(そな)えて待(ま)ち望(のぞ)みます。
4あなたは悪(あ)しき事(こと)を喜(よろこ)ばれる神(かみ)ではない。
悪人(あくにん)はあなたのもとに身(み)を寄(よ)せることはできない。
5高(たか)ぶる者(もの)はあなたの目(め)の前(まえ)に立(た)つことはできない。
あなたはすべて悪(あく)を行(おこな)う者(もの)を憎(にく)まれる。
6あなたは偽(いつわ)りを言(い)う者(もの)を滅(ほろ)ぼされる。
主(しゅ)は血(ち)を流(なが)す者(もの)と、人(ひと)をだます者(もの)を忌(い)みきらわれる。
7しかし、わたしはあなたの豊(ゆた)かないつくしみによって、
あなたの家(いえ)に入(い)り、
聖(せい)なる宮(みや)にむかって、かしこみ伏(ふ)し拝(おが)みます。
8主(しゅ)よ、わたしのあだのゆえに、
あなたの義(ぎ)をもってわたしを導(みちび)き、
わたしの前(まえ)にあなたの道(みち)をまっすぐにしてください。
9彼(かれ)らの口(くち)には真実(しんじつ)がなく、彼(かれ)らの心(こころ)には滅(ほろ)びがあり、
そののどは開(ひら)いた墓(はか)、
その舌(した)はへつらいを言(い)うのです。
10神(かみ)よ、どうか彼(かれ)らにその罪(つみ)を負(お)わせ、
そのはかりごとによって、みずから倒(たお)れさせ、
その多(おお)くのとがのゆえに彼(かれ)らを追(お)いだしてください。
彼(かれ)らはあなたにそむいたからです。
11しかし、すべてあなたに寄(よ)り頼(たの)む者(もの)を喜(よろこ)ばせ、
とこしえに喜(よろこ)び呼(よ)ばわらせてください。
また、み名(な)を愛(あい)する者(もの)があなたによって
喜(よろこ)びを得(え)るように、彼(かれ)らをお守(まも)りください。
12主(しゅ)よ、あなたは正(ただ)しい者(もの)を祝福(しゅくふく)し、
盾(たて)をもってするように、
恵(めぐ)みをもってこれをおおい守(まも)られます。

第六篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってシェミニテにあわせ<ruby>琴<rp>(</rp><rt>こと</rt><rp>)</rp></ruby>をもってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、あなたの怒(いか)りをもって、わたしを責(せ)めず、
あなたの激(はげ)しい怒(いか)りをもって、
わたしを懲(こら)しめないでください。
2主(しゅ)よ、わたしをあわれんでください。
わたしは弱(よわ)り衰(おとろ)えています。
主(しゅ)よ、わたしをいやしてください。
わたしの骨(ほね)は悩(なや)み苦(くる)しんでいます。
3わたしの魂(たましい)もまたいたく悩(なや)み苦(くる)しんでいます。
主(しゅ)よ、あなたはいつまでお怒(いか)りになるのですか。
4主(しゅ)よ、かえりみて、わたしの命(いのち)をお救(すく)いください。
あなたのいつくしみにより、わたしをお助(たす)けください。
5死(し)においては、あなたを覚(おぼ)えるものはなく、
陰府(よみ)においては、だれがあなたを
ほめたたえることができましょうか。
6わたしは嘆(なげ)きによって疲(つか)れ、
夜(よ)ごとに涙(なみだ)をもって、わたしのふしどをただよわせ、
わたしのしとねをぬらした。
7わたしの目(め)は憂(うれ)いによって衰(おとろ)え、
もろもろのあだのゆえに弱(よわ)くなった。
8すべて悪(あく)を行(おこな)う者(もの)よ、わたしを離(はな)れ去(さ)れ。
主(しゅ)はわたしの泣(な)く声(こえ)を聞(き)かれた。
9主(しゅ)はわたしの願(ねが)いを聞(き)かれた。
主(しゅ)はわたしの祈(いのり)をうけられる。
10わたしの敵(てき)は恥(は)じて、いたく悩(なや)み苦(くる)しみ、
彼(かれ)らは退(しりぞ)いて、たちどころに恥(はじ)をうけるであろう。

第七篇

ベニヤミンびとクシのことについてダビデが<ruby>主<rp>(</rp><rt>しゅ</rt><rp>)</rp></ruby>にむかってうたったシガヨンの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わが神(かみ)、主(しゅ)よ、わたしはあなたに寄(よ)り頼(たの)みます。
どうかすべての追(お)い迫(せま)る者(もの)からわたしを救(すく)い、
わたしをお助(たす)けください。
2さもないと彼(かれ)らは、ししのように、わたしをかき裂(さ)き、
助(たす)ける者(もの)の来(こ)ないうちに、引(ひ)いて行(い)くでしょう。
3わが神(かみ)、主(しゅ)よ、もしわたしがこの事(こと)を行(おこな)ったならば、
もしわたしの手(て)によこしまな事(こと)があるならば、
4もしわたしの友(とも)に悪(あく)をもって報(むく)いたことがあり、
ゆえなく、敵(てき)のものを略奪(りゃくだつ)したことがあるならば、
5敵(てき)にわたしを追(お)い捕(とら)えさせ、
わたしの命(いのち)を地(ち)に踏(ふ)みにじらせ、
わたしの魂(たましい)をちりにゆだねさせてください。〔セラ
6主(しゅ)よ、怒(いか)りをもって立(た)ち、
わたしの敵(てき)の憤(いきどお)りにむかって立(た)ちあがり、
わたしのために目(め)をさましてください。
あなたはさばきを命(めい)じられました。
7もろもろの民(たみ)をあなたのまわりにつどわせ、
その上(うえ)なる高(たか)みくらにおすわりください。
8主(しゅ)はもろもろの民(たみ)をさばかれます。
主(しゅ)よ、わたしの義(ぎ)と、わたしにある誠実(せいじつ)とに従(したが)って、
わたしをさばいてください。
9どうか悪(あ)しき者(もの)の悪(あく)を断(た)ち、
正(ただ)しき者(もの)を堅(かた)く立(た)たせてください。
義(ぎ)なる神(かみ)よ、あなたは人(ひと)の心(こころ)と思(おも)いとを調(しら)べられます。
10わたしを守(まも)る盾(たて)は神(かみ)である。
神(かみ)は心(こころ)の直(なお)き者(もの)を救(すく)われる。
11神(かみ)は義(ぎ)なるさばきびと、
日(ひ)ごとに憤(いきどお)りを起(おこ)される神(かみ)である。
12もし人(ひと)が悔(く)い改(あらた)めないならば、神(かみ)はそのつるぎをとぎ、
その弓(ゆみ)を張(は)って構(かま)え、
13また死(し)に至(いた)らせる武器(ぶき)を備(そな)え、
その矢(や)を火矢(ひや)とされる。
14見(み)よ、悪(あ)しき者(もの)は邪悪(じゃあく)をはらみ、
害毒(がいどく)をやどし、偽(いつわ)りを生(う)む。
15彼(かれ)は穴(あな)を掘(ほ)って、それを深(ふか)くし、
みずから作(つく)った穴(あな)に陥(おちい)る。
16その害毒(がいどく)は自分(じぶん)のかしらに帰(かえ)り、
その強暴(きょうぼう)は自分(じぶん)のこうべに下(くだ)る。
17わたしは主(しゅ)にむかって、
その義(ぎ)にふさわしい感謝(かんしゃ)をささげ、
いと高(たか)き者(もの)なる主(しゅ)の名(な)をほめ歌(うた)うであろう。

第八篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってギテトにあわせてうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)、われらの主(しゅ)よ、あなたの名(な)は地(ち)にあまねく、
いかに尊(たっと)いことでしょう。
あなたの栄光(えいこう)は天(てん)の上(うえ)にあり、
2みどりごと、ちのみごとの口(くち)によって、
ほめたたえられています。
あなたは敵(てき)と恨(うら)みを晴(は)らす者(もの)とを静(しず)めるため、
あだに備(そな)えて、とりでを設(もう)けられました。
3わたしは、あなたの指(ゆび)のわざなる天(てん)を見(み)、
あなたが設(もう)けられた月(つき)と星(ほし)とを見(み)て思(おも)います。
4人(ひと)は何者(なにもの)なので、これをみ心(こころ)にとめられるのですか、
人(ひと)の子(こ)は何者(なにもの)なので、これを顧(かえり)みられるのですか。
5ただ少(すこ)しく人(ひと)を神(かみ)よりも低(ひく)く造(つく)って、
栄(さか)えと誉(ほまれ)とをこうむらせ、
6これにみ手(て)のわざを治(おさ)めさせ、
よろずの物(もの)をその足(あし)の下(した)におかれました。
7すべての羊(ひつじ)と牛(うし)、また野(の)の獣(けもの)、
8空(そら)の鳥(とり)と海(うみ)の魚(うお)、海路(かいろ)を通(かよ)うものまでも。
9主(しゅ)、われらの主(しゅ)よ、あなたの名(な)は地(ち)にあまねく、
いかに尊(たっと)いことでしょう。

第九篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってムツラベンのしらべにあわせてうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしは心(こころ)をつくして主(しゅ)に感謝(かんしゃ)し、
あなたのくすしきみわざを
ことごとく宣(の)べ伝(つた)えます。
2いと高(たか)き者(もの)よ、あなたによって
わたしは喜(よろこ)びかつ楽(たの)しみ、
あなたの名(な)をほめ歌(うた)います。
3わたしの敵(てき)は退(しりぞ)くとき、
つまずき倒(たお)れてあなたの前(まえ)に滅(ほろ)びました。
4あなたがわたしの正(ただ)しい訴(うった)えを
助(たす)け守(まも)られたからです。
あなたはみくらに座(ざ)して、
正(ただ)しいさばきをされました。
5あなたはもろもろの国民(くにたみ)を責(せ)め、
悪(あ)しき者(もの)を滅(ほろ)ぼし、
永久(えいきゅう)に彼(かれ)らの名(な)を消(け)し去(さ)られました。
6敵(てき)は絶(た)えはてて、とこしえに滅(ほろ)び、
あなたが滅(ほろ)ぼされたもろもろの町(まち)は
その記憶(きおく)さえ消(き)えうせました。
7しかし主(しゅ)はとこしえに、み位(くらい)に座(ざ)し、
さばきのために、みくらを設(もう)けられました。
8主(しゅ)は正義(せいぎ)をもって世界(せかい)をさばき、
公平(こうへい)をもってもろもろの民(たみ)をさばかれます。
9主(しゅ)はしえたげられる者(もの)のとりで、
なやみの時(とき)のとりでです。
10み名(な)を知(し)る者(もの)はあなたに寄(よ)り頼(たの)みます。
主(しゅ)よ、あなたを尋(たず)ね求(もと)める者(もの)を
あなたは捨(す)てられたことがないからです。
11シオンに住(す)まわれる主(しゅ)にむかってほめうたい、
そのみわざをもろもろの民(たみ)のなかに宣(の)べ伝(つた)えよ。
12血(ち)を流(なが)す者(もの)にあだを報(むく)いられる主(しゅ)は彼(かれ)らを心(こころ)にとめ、
苦(くる)しむ者(もの)の叫(さけ)びをお忘(わす)れにならないからです。
13主(しゅ)よ、わたしをあわれんでください。
死(し)の門(もん)からわたしを引(ひ)きあげられる主(しゅ)よ、
あだする者(もの)のわたしを悩(なや)ますのを
みそなわしてください。
14そうすれば、わたしはあなたのすべての誉(ほまれ)を述(の)べ、
シオンの娘(むすめ)の門(もん)で、
あなたの救(すくい)を喜(よろこ)ぶことができましょう。
15もろもろの国民(くにたみ)は自分(じぶん)の作(つく)った穴(あな)に陥(おちい)り、
隠(かく)し設(もう)けた網(あみ)に自分(じぶん)の足(あし)を捕(とら)えられる。
16主(しゅ)はみずからを知(し)らせ、さばきを行(おこな)われた。
悪(あ)しき者(もの)は自分(じぶん)の手(て)で作(つく)ったわなに捕(とら)えられる。〔ヒガヨン、セラ
17悪(あ)しき者(もの)、また神(かみ)を忘(わす)れるもろもろの国民(くにたみ)は
陰府(よみ)へ去(さ)って行(い)く。
18貧(まず)しい者(もの)は常(つね)に忘(わす)れられるのではない。
苦(くる)しむ者(もの)の望(のぞ)みはとこしえに滅(ほろ)びるのではない。
19主(しゅ)よ、立(た)ちあがってください。
人(ひと)に勝利(しょうり)を得(え)させず、もろもろの国民(くにたみ)に、
み前(まえ)でさばきを受(う)けさせてください。
20主(しゅ)よ、彼(かれ)らに恐(おそ)れを起(おこ)させ、もろもろの国民(くにたみ)に
自分(じぶん)がただ、人(ひと)であることを知(し)らせてください。〔セラ

第一〇篇


1主(しゅ)よ、なにゆえ遠(とお)く離(はな)れて
立(た)たれるのですか。
なにゆえ悩(なや)みの時(とき)に身(み)を隠(かく)されるのですか。
2悪(あ)しき者(もの)は高(たか)ぶって貧(まず)しい者(もの)を激(はげ)しく責(せ)めます。
どうぞ彼(かれ)らがその企(くわだ)てたはかりごとに
みずから捕(とら)えられますように。
3悪(あ)しき者(もの)は自分(じぶん)の心(こころ)の願(ねが)いを誇(ほこ)り、
むさぼる者(もの)は主(しゅ)をのろい、かつ捨(す)てる。
4悪(あ)しき者(もの)は誇(ほこ)り顔(かお)をして、神(かみ)を求(もと)めない。
その思(おも)いに、すべて「神(かみ)はない」という。
5彼(かれ)の道(みち)は常(つね)に栄(さか)え、
あなたのさばきは彼(かれ)を離(はな)れて高(たか)く、
彼(かれ)はそのすべてのあだを口先(くちさき)で吹(ふ)く。
6彼(かれ)は心(こころ)の内(うち)に言(い)う、「わたしは動(うご)かされることはなく、
世々(よよ)わざわいにあうことがない」と。
7その口(くち)はのろいと、欺(あざむ)きと、しえたげとに満(み)ち、
その舌(した)の下(した)には害毒(がいどく)と不正(ふせい)とがある。
8彼(かれ)は村里(むらざと)の隠(かく)れ場(ば)におり、
忍(しの)びやかな所(ところ)で罪(つみ)のない者(もの)を殺(ころ)す。
その目(め)は寄(よ)るべなき者(もの)をうかがい、
9隠(かく)れ場(ば)にひそむししのように、ひそかに待(ま)ち伏(ぶ)せする。
彼(かれ)は貧(まず)しい者(もの)を捕(とら)えようと待(ま)ち伏(ぶ)せし、
貧(まず)しい者(もの)を網(あみ)にひきいれて捕(とら)える。
10寄(よ)るべなき者(もの)は彼(かれ)の力(ちから)によって
打(う)ちくじかれ、衰(おとろ)え、倒(たお)れる。
11彼(かれ)は心(こころ)のうちに言(い)う、「神(かみ)は忘(わす)れた、
神(かみ)はその顔(かお)を隠(かく)した、
神(かみ)は絶(た)えて見(み)ることはなかろう」と。
12主(しゅ)よ、立(た)ちあがってください。
神(かみ)よ、み手(て)をあげてください。
苦(くる)しむ者(もの)を忘(わす)れないでください。
13なにゆえ、悪(あ)しき者(もの)は神(かみ)を侮(あなど)り、心(こころ)のうちに
「あなたはとがめることをしない」と言(い)うのですか。
14あなたはみそなわし、悩(なや)みと苦(くる)しみとを見(み)て、
それをみ手(て)に取(と)られます。
寄(よ)るべなき者(もの)はあなたに身(み)をゆだねるのです。
あなたはいつもみなしごを助(たす)けられました。
15悪(あ)しき者(もの)と悪(あく)を行(おこな)う者(もの)の腕(うで)を折(お)り、
その悪(あく)を一つも残(のこ)さないまでに探(さぐ)り出(だ)してください。
16主(しゅ)はとこしえに王(おう)でいらせられる。
もろもろの国民(くにたみ)は滅(ほろ)びて
主(しゅ)の国(くに)から跡(あと)を断(た)つでしょう。
17主(しゅ)よ、あなたは柔和(にゅうわ)な者(もの)の願(ねが)いを聞(き)き、
その心(こころ)を強(つよ)くし、耳(みみ)を傾(かたむ)けて、
18みなしごと、しえたげられる者(もの)とのために
さばきを行(おこな)われます。
地(ち)に属(ぞく)する人(ひと)は再(ふたた)び人(ひと)を脅(おびや)かすことはないでしょう。

第一一篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしは主(しゅ)に寄(よ)り頼(たの)む。
なにゆえ、あなたがたはわたしにむかって言(い)うのか、
「鳥(とり)のように山(やま)にのがれよ。
2見(み)よ、悪(あ)しき者(もの)は、暗(くら)やみで、
心(こころ)の直(なお)き者(もの)を射(い)ようと弓(ゆみ)を張(は)り、
弦(げん)に矢(や)をつがえている。
3基(もとい)が取(と)りこわされるならば、
正(ただ)しい者(もの)は何(なに)をなし得(え)ようか」と。
4主(しゅ)はその聖(せい)なる宮(みや)にいまし、主(しゅ)のみくらは天(てん)にあり、
その目(め)は人(ひと)の子(こ)らをみそなわし、
そのまぶたは人(ひと)の子(こ)らを調(しら)べられる。
5主(しゅ)は正(ただ)しき者(もの)をも、悪(あ)しき者(もの)をも調(しら)べ、
そのみ心(こころ)は乱暴(らんぼう)を好(この)む者(もの)を憎(にく)まれる。
6主(しゅ)は悪(あ)しき者(もの)の上(うえ)に炭火(すみび)と硫黄(いおう)とを降(ふ)らせられる。
燃(も)える風(かぜ)は彼(かれ)らがその杯(さかずき)にうくべきものである。
7主(しゅ)は正(ただ)しくいまして、
正(ただ)しい事(こと)を愛(あい)されるからである。
直(なお)き者(もの)は主(しゅ)のみ顔(かお)を仰(あお)ぎ見(み)るであろう。

第一二篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってシェミニテにあわせてうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、お助(たす)けください。神(かみ)を敬(うやま)う人(ひと)は絶(た)え、
忠信(ちゅうしん)な者(もの)は人(ひと)の子(こ)らのなかから消(き)えうせました。
2人(ひと)はみなその隣(とな)り人(びと)に偽(いつわ)りを語(かた)り、
へつらいのくちびると、ふたごころとをもって語(かた)る。
3主(しゅ)はすべてのへつらいのくちびると、
大(おお)きな事(こと)を語(かた)る舌(した)とを断(た)たれるように。
4彼(かれ)らは言(い)う、「わたしたちは舌(した)をもって勝(かち)を得(え)よう、
わたしたちのくちびるはわたしたちのものだ、
だれがわたしたちの主人(しゅじん)であるか」と。
5主(しゅ)は言(い)われる、「貧(まず)しい者(もの)がかすめられ、
乏(とぼ)しい者(もの)が嘆(なげ)くゆえに、わたしはいま立(た)ちあがって、
彼(かれ)らをその慕(した)い求(もと)める安全(あんぜん)な所(ところ)に置(お)こう」と。
6主(しゅ)のことばは清(きよ)き言葉(ことば)である。
地(ち)に設(もう)けた炉(ろ)で練(ね)り、七たびきよめた銀(ぎん)のようである。
7主(しゅ)よ、われらを保(たも)ち、
とこしえにこの人々(ひとびと)から免(まぬか)れさせてください。
8卑(いや)しい事(こと)が人(ひと)の子(こ)のなかにあがめられている時(とき)、
悪(あ)しき者(もの)はいたる所(ところ)でほしいままに歩(ある)いています。

第一三篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、いつまでなのですか。
とこしえにわたしをお忘(わす)れになるのですか。
いつまで、み顔(かお)をわたしに隠(かく)されるのですか。
2いつまで、わたしは魂(たましい)に痛(いた)みを負(お)い、ひねもす心(こころ)に
悲(かな)しみをいだかなければならないのですか。
いつまで敵(てき)はわたしの上(うえ)にあがめられるのですか。
3わが神(かみ)、主(しゅ)よ、みそなわして、わたしに答(こた)え、
わたしの目(め)を明(あき)らかにしてください。
さもないと、わたしは死(し)の眠(ねむ)りに陥(おちい)り、
4わたしの敵(てき)は「わたしは敵(てき)に勝(か)った」と言(い)い、
わたしのあだは、わたしの動(うご)かされることによって喜(よろこ)ぶでしょう。
5しかしわたしはあなたのいつくしみに信頼(しんらい)し、
わたしの心(こころ)はあなたの救(すくい)を喜(よろこ)びます。
6主(しゅ)は豊(ゆた)かにわたしをあしらわれたゆえ、
わたしは主(しゅ)にむかって歌(うた)います。

第一四篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1愚(おろ)かな者(もの)は心(こころ)のうちに「神(かみ)はない」と言(い)う。
彼(かれ)らは腐(くさ)れはて、憎(にく)むべき事(こと)をなし、
善(ぜん)を行(おこな)う者(もの)はない。
2主(しゅ)は天(てん)から人(ひと)の子(こ)らを見(み)おろして、
賢(かしこ)い者(もの)、神(かみ)をたずね求(もと)める者(もの)が
あるかないかを見(み)られた。
3彼(かれ)らはみな迷(まよ)い、みなひとしく腐(くさ)れた。
善(ぜん)を行(おこな)う者(もの)はない、ひとりもない。
4すべて悪(あく)を行(おこな)う者(もの)は悟(さと)りがないのか。
彼(かれ)らは物(もの)食(く)うようにわが民(たみ)をくらい、
また主(しゅ)を呼(よ)ぶことをしない。
5その時(とき)、彼(かれ)らは大(おお)いに恐(おそ)れた。
神(かみ)は正(ただ)しい者(もの)のやからと共(とも)におられるからである。
6あなたがたは貧(まず)しい者(もの)の計画(けいかく)を
はずかしめようとする。
しかし主(しゅ)は彼(かれ)の避(さ)け所(どころ)である。
7どうか、シオンからイスラエルの救(すくい)が出(で)るように。
主(しゅ)がその民(たみ)の繁栄(はんえい)を回復(かいふく)されるとき、
ヤコブは喜(よろこ)び、イスラエルは楽(たの)しむであろう。

第一五篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、あなたの幕屋(まくや)にやどるべき者(もの)はだれですか、
あなたの聖(せい)なる山(やま)に住(す)むべき者(もの)はだれですか。
2直(なお)く歩(あゆ)み、義(ぎ)を行(おこな)い、心(こころ)から真実(しんじつ)を語(かた)る者(もの)、
3その舌(した)をもってそしらず、その友(とも)に悪(あく)をなさず、
隣(とな)り人(びと)に対(たい)するそしりを取(と)りあげず、
4その目(め)は神(かみ)に捨(す)てられた者(もの)を卑(いや)しめ、
主(しゅ)を恐(おそ)れる者(もの)を尊(たっと)び、
誓(ちか)った事(こと)は自分(じぶん)の損害(そんがい)になっても変(か)えることなく、
5利息(りそく)をとって金銭(きんせん)を貸(か)すことなく、まいないを取(と)って
罪(つみ)のない者(もの)の不利(ふり)をはかることをしない人(ひと)である。
これらの事(こと)を行(おこな)う者(もの)は
とこしえに動(うご)かされることはない。

第一六篇

ダビデのミクタムの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1神(かみ)よ、わたしをお守(まも)りください。
わたしはあなたに寄(よ)り頼(たの)みます。
2わたしは主(しゅ)に言(い)う、「あなたはわたしの主(しゅ)、
あなたのほかにわたしの幸(さいわい)はない」と。
3地(ち)にある聖徒(せいと)は、
すべてわたしの喜(よろこ)ぶすぐれた人々(ひとびと)である。
4おおよそ、ほかの神(かみ)を選(えら)ぶ者(もの)は悲(かな)しみを増(ま)す。
わたしは彼(かれ)らのささげる血(ち)の灌祭(かんさい)を注(そそ)がず、
その名(な)を口(くち)にとなえることをしない。
5主(しゅ)はわたしの嗣(し)業(ぎょう)、またわたしの杯(さかずき)にうくべきもの。
あなたはわたしの分(わ)け前(まえ)を守(まも)られる。
6測(はか)りなわは、わたしのために好(この)ましい所(ところ)に落(お)ちた。
まことにわたしは良(よ)い嗣(し)業(ぎょう)を得(え)た。
7わたしにさとしをさずけられる主(しゅ)をほめまつる。
夜(よる)はまた、わたしの心(こころ)がわたしを教(おし)える。
8わたしは常(つね)に主(しゅ)をわたしの前(まえ)に置(お)く。
主(しゅ)がわたしの右(みぎ)にいますゆえ、
わたしは動(うご)かされることはない。
9このゆえに、わたしの心(こころ)は楽(たの)しみ、わたしの魂(たましい)は喜(よろこ)ぶ。
わたしの身(み)もまた安(やす)らかである。
10あなたはわたしを陰府(よみ)に捨(す)ておかれず、
あなたの聖者(せいじゃ)に墓(はか)を見(み)させられないからである。
11あなたはいのちの道(みち)をわたしに示(しめ)される。
あなたの前(まえ)には満(み)ちあふれる喜(よろこ)びがあり、
あなたの右(みぎ)には、とこしえにもろもろの楽(たの)しみがある。

第一七篇

ダビデの<ruby>祈<rp>(</rp><rt>いのり</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、正(ただ)しい訴(うった)えを聞(き)き、わたしの叫(さけ)びにみ心(こころ)をとめ、
偽(いつわ)りのないくちびるから出(で)るわたしの祈(いのり)に
耳(みみ)を傾(かたむ)けてください。
2どうかわたしについての宣告(せんこく)がみ前(まえ)から出(で)て、
あなたの目(め)が公平(こうへい)をみられるように。
3あなたがわたしの心(こころ)をためし、夜(よる)、わたしに臨(のぞ)み、
わたしを試(こころ)みられても、わたしのうちに
なんの悪(わる)い思(おも)いをも見(み)いだされないでしょう。
わたしの口(くち)も罪(つみ)を犯(おか)しません。
4人(ひと)のおこないの事(こと)をいえば、
あなたのくちびるの言葉(ことば)によって、
わたしは不法(ふほう)な者(もの)の道(みち)を避(さ)けました。
5わたしの歩(あゆ)みはあなたの道(みち)に堅(かた)く立(た)ち、
わたしの足(あし)はすべることがなかったのです。
6神(かみ)よ、わたしはあなたに呼(よ)ばわります。
あなたはわたしに答(こた)えられます。
どうか耳(みみ)を傾(かたむ)けて、
わたしの述(の)べることをお聞(き)きください。
7寄(よ)り頼(たの)む者(もの)をそのあだから右(みぎ)の手(て)で救(すく)われる者(もの)よ、
あなたのいつくしみを驚(おどろ)くばかりにあらわし、
8ひとみのようにわたしを守(まも)り、
みつばさの陰(かげ)にわたしを隠(かく)し、
9わたしをしえたげる悪(あ)しき者(もの)から、
わたしを囲(かこ)む恐(おそ)ろしい敵(てき)から、のがれさせてください。
10彼(かれ)らはその心(こころ)を閉(と)じて、あわれむことなく、
その口(くち)をもって高(たか)ぶって語(かた)るのです。
11彼(かれ)らはわたしを追(お)いつめ、わたしを囲(かこ)み、
わたしを地(ち)に投(な)げ倒(たお)さんと、その目(め)をそそぎます。
12彼(かれ)らはかき裂(さ)かんと、いらだつししのごとく、
隠(かく)れた所(ところ)にひそみ待(ま)つ子(こ)じしのようです。
13主(しゅ)よ、立(た)ちあがって、彼(かれ)らに立(た)ちむかい、
彼(かれ)らを倒(たお)してください。
つるぎをもって悪(あ)しき者(もの)から
わたしのいのちをお救(すく)いください。
14主(しゅ)よ、み手(て)をもって人々(ひとびと)からわたしをお救(すく)いください。
すなわち自分(じぶん)の分(わ)け前(まえ)をこの世(よ)で受(う)け、
あなたの宝(たから)をもってその腹(はら)を満(み)たされる
世(よ)の人々(ひとびと)からわたしをお救(すく)いください。
彼(かれ)らは多(おお)くの子(こ)に飽(あ)き足(た)り、
その富(とみ)を幼(おさ)な子(ご)に残(のこ)すのです。
15しかしわたしは義(ぎ)にあって、み顔(かお)を見(み)、
目(め)ざめる時(とき)、みかたちを見(み)て、満(み)ち足(た)りるでしょう。

第一八篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせた<ruby>主<rp>(</rp><rt>しゅ</rt><rp>)</rp></ruby>のしもべダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、すなわち<ruby>主<rp>(</rp><rt>しゅ</rt><rp>)</rp></ruby>がもろもろのあだの<ruby>手<rp>(</rp><rt>て</rt><rp>)</rp></ruby>とサウルの<ruby>手<rp>(</rp><rt>て</rt><rp>)</rp></ruby>から<ruby>救<rp>(</rp><rt>すく</rt><rp>)</rp></ruby>い<ruby>出<rp>(</rp><rt>だ</rt><rp>)</rp></ruby>された<ruby>日<rp>(</rp><rt>ひ</rt><rp>)</rp></ruby>にダビデはこの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>言葉<rp>(</rp><rt>ことば</rt><rp>)</rp></ruby>を<ruby>主<rp>(</rp><rt>しゅ</rt><rp>)</rp></ruby>にむかって<ruby>述<rp>(</rp><rt>の</rt><rp>)</rp></ruby>べて<ruby>言<rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>った
1わが力(ちから)なる主(しゅ)よ、わたしはあなたを愛(あい)します。
2主(しゅ)はわが岩(いわ)、わが城(しろ)、わたしを救(すく)う者(もの)、
わが神(かみ)、わが寄(よ)り頼(たの)む岩(いわ)、
わが盾(たて)、わが救(すくい)の角(つの)、わが高(たか)きやぐらです。
3わたしはほめまつるべき主(しゅ)に呼(よ)ばわって、
わたしの敵(てき)から救(すく)われるのです。
4死(し)の綱(つな)は、わたしを取(と)り巻(ま)き、
滅(ほろ)びの大水(おおみず)は、わたしを襲(おそ)いました。
5陰府(よみ)の綱(つな)は、わたしを囲(かこ)み、
死(し)のわなは、わたしに立(た)ちむかいました。
6わたしは悩(なや)みのうちに主(しゅ)に呼(よ)ばわり、
わが神(かみ)に叫(さけ)び求(もと)めました。
主(しゅ)はその宮(みや)からわたしの声(こえ)を聞(き)かれ、
主(しゅ)にさけぶわたしの叫(さけ)びがその耳(みみ)に達(たっ)しました。
7そのとき地(ち)は揺(ゆ)れ動(うご)き、山々(やまやま)の基(もとい)は震(ふる)い動(うご)きました。
主(しゅ)がお怒(いか)りになったからです。
8煙(けむり)はその鼻(はな)から立(た)ちのぼり、
火(ひ)はその口(くち)から出(で)て焼(や)きつくし、
炭(すみ)はそれによって燃(も)えあがりました。
9主(しゅ)は天(てん)をたれて下(くだ)られ、
暗(くら)やみがその足(あし)の下(した)にありました。
10主(しゅ)はケルブに乗(の)って飛(と)び、風(かぜ)の翼(つばさ)をもってかけり、
11やみをおおいとして、自分(じぶん)のまわりに置(お)き、
水(みず)を含(ふく)んだ暗(くら)い濃(こ)き雲(くも)をその幕屋(まくや)とされました。
12そのみ前(まえ)の輝(かがや)きから濃(こ)き雲(くも)を破(やぶ)って、
ひょうと燃(も)える炭(すみ)とが降(ふ)ってきました。
13主(しゅ)はまた天(てん)に雷(かみなり)をとどろかせ、
いと高(たか)き者(もの)がみ声(こえ)を出(だ)されると、
ひょうと燃(も)える炭(すみ)とが降(ふ)ってきました。
14主(しゅ)は矢(や)を放(はな)って彼(かれ)らを散(ち)らし、
いなずまをひらめかして彼(かれ)らを打(う)ち敗(やぶ)られました。
15主(しゅ)よ、そのとき、あなたのとがめと、
あなたの鼻(はな)のいぶきとによって、海(うみ)の底(そこ)はあらわれ、
地(ち)の基(もとい)があらわになったのです。
16主(しゅ)は高(たか)い所(ところ)からみ手(て)を伸(の)べて、わたしを捕(とら)え、
大水(おおみず)からわたしを引(ひ)きあげ、
17わたしの強(つよ)い敵(てき)と、わたしを憎(にく)む者(もの)とから
わたしを助(たす)け出(だ)されました。
彼(かれ)らはわたしにまさって強(つよ)かったからです。
18彼(かれ)らはわたしの災(わざわい)の日(ひ)にわたしを襲(おそ)いました。
しかし主(しゅ)はわたしのささえとなられました。
19主(しゅ)はわたしを広(ひろ)い所(ところ)につれ出(だ)し、
わたしを喜(よろこ)ばれるがゆえに、わたしを助(たす)けられました。
20主(しゅ)はわたしの義(ぎ)にしたがってわたしに報(むく)い、
わたしの手(て)の清(きよ)きにしたがって
わたしに報(むく)いかえされました。
21わたしは主(しゅ)の道(みち)を守(まも)り、
悪意(あくい)をもって、わが神(かみ)を離(はな)れたことがなかったのです、
22そのすべてのおきてはわたしの前(まえ)にあって、
わたしはその定(さだ)めを捨(す)てたことがなかったのです。
23わたしは主(しゅ)の前(まえ)に欠(か)けたところがなく、
自分(じぶん)を守(まも)って罪(つみ)を犯(おか)しませんでした。
24このゆえに主(しゅ)はわたしの義(ぎ)にしたがい、
その目(め)の前(まえ)にわたしの手(て)の清(きよ)きにしたがって
わたしに報(むく)いられました。
25あなたはいつくしみある者(もの)には、
いつくしみある者(もの)となり、
欠(か)けたところのない者(もの)には、
欠(か)けたところのない者(もの)となり、
26清(きよ)い者(もの)には、清(きよ)い者(もの)となり、
ひがんだ者(もの)には、ひがんだ者(もの)となられます。
27あなたは苦(くる)しんでいる民(たみ)を救(すく)われますが、
高(たか)ぶる目(め)をひくくされるのです。
28あなたはわたしのともしびをともし、
わが神(かみ)、主(しゅ)はわたしのやみを照(てら)されます。
29まことに、わたしはあなたによって敵(てき)軍(ぐん)を打(う)ち破(やぶ)り、
わが神(かみ)によって城壁(じょうへき)をとび越(こ)えることができます。
30この神(かみ)こそ、その道(みち)は完全(かんぜん)であり、
主(しゅ)の言葉(ことば)は真実(しんじつ)です。
主(しゅ)はすべて寄(よ)り頼(たの)む者(もの)の盾(たて)です。
31主(しゅ)のほかに、だれが神(かみ)でしょうか。
われらの神(かみ)のほかに、だれが岩(いわ)でしょうか。
32神(かみ)はわたしに力(ちから)を帯(お)びさせ、
わたしの道(みち)を安全(あんぜん)にされました。
33神(かみ)はわたしの足(あし)をめじかの足(あし)のようにされ、
わたしを高(たか)い所(ところ)に安全(あんぜん)に立(た)たせ、
34わたしの手(て)を戦(たたか)いに慣(な)らされたので、
わたしの腕(うで)は青銅(せいどう)の弓(ゆみ)をもひくことができます。
35あなたはその救(すくい)の盾(たて)をわたしに与(あた)え、
あなたの右(みぎ)の手(て)はわたしをささえ、
あなたの助(たす)けはわたしを大(おお)いなる者(もの)とされました。
36あなたがわたしの歩(あゆ)む所(ところ)を広(ひろ)くされたので、
わたしの足(あし)はすべらなかったのです。
37わたしは敵(てき)を追(お)って、これに追(お)いつき、
これを滅(ほろ)ぼしつくすまでは帰(かえ)らなかったのです。
38わたしが彼(かれ)らを突(つ)き通(とお)したので、
彼(かれ)らは立(た)ちあがることができず、
わたしの足(あし)もとに倒(たお)れました。
39あなたは戦(たたか)いのためにわたしに力(ちから)を帯(お)びさせ、
わたしに立(た)ち向(む)かう者(もの)らをわたしのもとに、
かがませられました。
40あなたは敵(てき)にその後(うしろ)をわたしに向(む)けさせられたので、
わたしは自分(じぶん)を憎(にく)む者(もの)を滅(ほろ)ぼしました。
41彼(かれ)らは助(たす)けを叫(さけ)び求(もと)めたが、救(すく)う者(もの)はなく、
主(しゅ)にむかって叫(さけ)んだけれども、
彼(かれ)らに答(こた)えられなかったのです。
42わたしは彼(かれ)らを風(かぜ)の前(まえ)のちりのように細(こま)かに砕(くだ)き、
ちまたの泥(どろ)のように打(う)ち捨(す)てました。
43あなたは民(たみ)の争(あらそ)いからわたしを救(すく)い、
わたしをもろもろの国民(くにたみ)のかしらとされました。
わたしの知(し)らなかった民(たみ)がわたしに仕(つか)えました。
44彼(かれ)らはわたしの事(こと)を聞(き)くと、ただちにわたしに従(したが)い、
異邦(いほう)の人々(ひとびと)はきて、わたしにへつらいました。
45異邦(いほう)の人々(ひとびと)は打(う)ちしおれて、
その城(しろ)から震(ふる)えながら出(で)てきました。
46主(しゅ)は生(い)きておられます。わが岩(いわ)はほむべきかな。
わが救(すくい)の神(かみ)はあがむべきかな。
47神(かみ)はわたしにあだを報(むく)いさせ、
もろもろの民(たみ)をわたしのもとに従(したが)わせ、
48わたしの敵(てき)からわたしを救(すく)い出(だ)されました。
まことに、あなたはわたしに逆(さか)らって
起(おこ)りたつ者(もの)の上(うえ)にわたしをあげ、
不法(ふほう)の人(ひと)からわたしを救(すく)い出(だ)されました。
49このゆえに主(しゅ)よ、
わたしはもろもろの国民(くにたみ)のなかであなたをたたえ、
あなたのみ名(な)をほめ歌(うた)います。
50主(しゅ)はその王(おう)に大(おお)いなる勝利(しょうり)を与(あた)え、
その油(あぶら)そそがれた者(もの)に、ダビデとその子孫(しそん)とに、
とこしえにいつくしみを加(くわ)えられるでしょう。

第一九篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1もろもろの天(てん)は神(かみ)の栄光(えいこう)をあらわし、
大空(おおぞら)はみ手(て)のわざをしめす。
2この日(ひ)は言葉(ことば)をかの日(ひ)につたえ、
この夜(よ)は知識(ちしき)をかの夜(よ)につげる。
3話(はな)すことなく、語(かた)ることなく、
その声(こえ)も聞(きこ)えないのに、
4その響(ひび)きは全(ぜん)地(ち)にあまねく、
その言葉(ことば)は世界(せかい)のはてにまで及(およ)ぶ。
神(かみ)は日(ひ)のために幕屋(まくや)を天(てん)に設(もう)けられた。
5日(ひ)は花婿(はなむこ)がその祝(いわい)のへやから出(で)てくるように、
また勇士(ゆうし)が競(きそ)い走(はし)るように、その道(みち)を喜(よろこ)び走(はし)る。
6それは天(てん)のはてからのぼって、
天(てん)のはてにまで、めぐって行(い)く。
その暖(あたた)まりをこうむらないものはない。
7主(しゅ)のおきては完全(かんぜん)であって、魂(たましい)を生(い)きかえらせ、
主(しゅ)のあかしは確(たし)かであって、無学(むがく)な者(もの)を賢(かしこ)くする。
8主(しゅ)のさとしは正(ただ)しくて、心(こころ)を喜(よろこ)ばせ、
主(しゅ)の戒(いまし)めはまじりなくて、眼(まなこ)を明(あき)らかにする。
9主(しゅ)を恐(おそ)れる道(みち)は清(きよ)らかで、
とこしえに絶(た)えることがなく、
主(しゅ)のさばきは真実(しんじつ)であって、ことごとく正(ただ)しい。
10これらは金(きん)よりも、多(おお)くの純金(じゅんきん)よりも慕(した)わしく、
また蜜(みつ)よりも、蜂(はち)の巣(す)のしたたりよりも甘(あま)い。
11あなたのしもべは、これらによって戒(いまし)めをうける。
これらを守(まも)れば、大(おお)いなる報(むく)いがある。
12だれが自分(じぶん)のあやまちを知(し)ることができましようか。
どうか、わたしを隠(かく)れたとがから解(と)き放(はな)ってください。
13また、あなたのしもべを引(ひ)きとめて、
故意(こい)の罪(つみ)を犯(おか)させず、
これに支配(しはい)されることのないようにしてください。
そうすれば、わたしはあやまちのない者(もの)となって、
大(おお)いなるとがを免(まぬか)れることができるでしょう。
14わが岩(いわ)、わがあがないぬしなる主(しゅ)よ、
どうか、わたしの口(くち)の言葉(ことば)と、心(こころ)の思(おも)いが
あなたの前(まえ)に喜(よろこ)ばれますように。

第二〇篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)が悩(なや)みの日(ひ)にあなたに答(こた)え、
ヤコブの神(かみ)のみ名(な)があなたを守(まも)られるように。
2主(しゅ)が聖所(せいじょ)から助(たす)けをあなたにおくり、
シオンからあなたをささえ、
3あなたのもろもろの供(そな)え物(もの)をみ心(こころ)にとめ、
あなたの燔祭(はんさい)をうけられるように。〔セラ
4主(しゅ)があなたの心(こころ)の願(ねが)いをゆるし、
あなたのはかりごとを
ことごとく遂(と)げさせられるように。
5われらがあなたの勝利(しょうり)を喜(よろこ)びうたい、
われらの神(かみ)のみ名(な)によって旗(はた)を揚(あ)げるように。
主(しゅ)があなたの求(もと)めをすべて遂(と)げさせられるように。
6今(いま)わたしは知(し)る、
主(しゅ)はその油(あぶら)そそがれた者(もの)を助(たす)けられることを。
主(しゅ)はその右(みぎ)の手(て)による大(おお)いなる勝利(しょうり)をもって
その聖(せい)なる天(てん)から彼(かれ)に答(こた)えられるであろう。
7ある者(もの)は戦車(せんしゃ)を誇(ほこ)り、ある者(もの)は馬(うま)を誇(ほこ)る。
しかしわれらは、われらの神(かみ)、
主(しゅ)のみ名(な)を誇(ほこ)る。
8彼(かれ)らはかがみ、また倒(たお)れる。
しかしわれらは起(お)きて、まっすぐに立(た)つ。
9主(しゅ)よ、王(おう)に勝利(しょうり)をおさずけください。
われらが呼(よ)ばわる時(とき)、われらにお答(こた)えください。

第二一篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、王(おう)はあなたの力(ちから)によって喜(よろこ)び、
あなたの助(たす)けによって、
いかに大(おお)きな喜(よろこ)びをもつことでしょう。
2あなたは彼(かれ)の心(こころ)の願(ねが)いをゆるし、
そのくちびるの求(もと)めをいなまれなかった。〔セラ
3あなたは大(おお)いなる恵(めぐ)みをもって彼(かれ)を迎(むか)え、
そのかしらに純金(じゅんきん)の冠(かんむり)をいただかせられる。
4彼(かれ)がいのちを求(もと)めると、あなたはそれを彼(かれ)にさずけ、
世々(よよ)限(かぎ)りなくそのよわいを長(なが)くされた。
5あなたの助(たす)けによって彼(かれ)の栄光(えいこう)は大(おお)きい。
あなたは誉(ほまれ)と威厳(いげん)とを彼(かれ)に与(あた)えられる。
6まことに、あなたは彼(かれ)をとこしえに恵(めぐ)まれた者(もの)とし、
み前(まえ)に喜(よろこ)びをもって楽(たの)しませられる。
7王(おう)は主(しゅ)に信頼(しんらい)するゆえ、
いと高(たか)き者(もの)のいつくしみをこうむって、
動(うご)かされることはない。
8あなたの手(て)はもろもろの敵(てき)を尋(たず)ね出(だ)し、
あなたの右(みぎ)の手(て)はあなたを憎(にく)む者(もの)を
尋(たず)ね出(だ)すであろう。
9あなたが怒(いか)る時(とき)、
彼(かれ)らを燃(も)える炉(ろ)のようにするであろう。
主(しゅ)はみ怒(いか)りによって彼(かれ)らをのみつくされる。
火(ひ)は彼(かれ)らを食(く)いつくすであろう。
10あなたは彼(かれ)らのすえを地(ち)から断(た)ち、
彼(かれ)らの種(たね)を人(ひと)の子(こ)らの中(なか)から滅(ほろ)ぼすであろう。
11たとい彼(かれ)らがあなたにむかって悪(わる)い事(こと)を企(くわだ)て、
悪(わる)いはかりごとを思(おも)いめぐらしても、
なし遂(と)げることはできない。
12あなたは彼(かれ)らを逃(に)げ走(はし)らせ、
あなたの弓弦(ゆみづる)を張(は)って、彼(かれ)らの顔(かお)をねらうであろう。
13主(しゅ)よ、力(ちから)をあらわして、みずからを高(たか)くしてください。
われらはあなたの大能(たいのう)をうたい、
かつほめたたえるでしょう。

第二二篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってあけぼののめじかのしらべにあわせてうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わが神(かみ)、わが神(かみ)、
なにゆえわたしを捨(す)てられるのですか。
なにゆえ遠(とお)く離(はな)れてわたしを助(たす)けず、
わたしの嘆(なげ)きの言葉(ことば)を聞(き)かれないのですか。
2わが神(かみ)よ、わたしが昼(ひる)よばわっても、
あなたは答(こた)えられず、
夜(よる)よばわっても平安(へいあん)を得(え)ません。
3しかしイスラエルのさんびの上(うえ)に座(ざ)しておられる
あなたは聖(せい)なるおかたです。
4われらの先祖(せんぞ)たちはあなたに信頼(しんらい)しました。
彼(かれ)らが信頼(しんらい)したので、あなたは彼(かれ)らを助(たす)けられました。
5彼(かれ)らはあなたに呼(よ)ばわって救(すく)われ、
あなたに信頼(しんらい)して恥(はじ)をうけなかったのです。
6しかし、わたしは虫(むし)であって、人(ひと)ではない。
人(ひと)にそしられ、民(たみ)に侮(あなど)られる。
7すべてわたしを見(み)る者(もの)は、わたしをあざ笑(あざわら)い、
くちびるを突(つ)き出(だ)し、かしらを振(ふ)り動(うご)かして言(い)う、
8「彼(かれ)は主(しゅ)に身(み)をゆだねた、主(しゅ)に彼(かれ)を助(たす)けさせよ。
主(しゅ)は彼(かれ)を喜(よろこ)ばれるゆえ、主(しゅ)に彼(かれ)を救(すく)わせよ」と。
9しかし、あなたはわたしを生(うま)れさせ、
母(はは)のふところにわたしを安(やす)らかに守(まも)られた方(かた)です。
10わたしは生(うま)れた時(とき)から、あなたにゆだねられました。
母(はは)の胎(たい)を出(で)てからこのかた、
あなたはわたしの神(かみ)でいらせられました。
11わたしを遠(とお)く離(はな)れないでください。
悩(なや)みが近(ちか)づき、助(たす)ける者(もの)がないのです。
12多(おお)くの雄牛(おうし)はわたしを取(と)り巻(ま)き、
バシャンの強(つよ)い雄牛(おうし)はわたしを囲(かこ)み、
13かき裂(さ)き、ほえたけるししのように、
わたしにむかって口(くち)を開(ひら)く。
14わたしは水(みず)のように注(そそ)ぎ出(だ)され、
わたしの骨(ほね)はことごとくはずれ、
わたしの心臓(しんぞう)は、ろうのように、胸(むね)のうちで溶(と)けた。
15わたしの力(ちから)は陶器(とうき)の破片(はへん)のようにかわき、
わたしの舌(した)はあごにつく。
あなたはわたしを死(し)のちりに伏(ふ)させられる。
16まことに、犬(いぬ)はわたしをめぐり、
悪(あく)を行(おこな)う者(もの)の群(む)れがわたしを囲(かこ)んで、
わたしの手(て)と足(あし)を刺(さ)し貫(つらぬ)いた。
17わたしは自分(じぶん)の骨(ほね)をことごとく数(かぞ)えることができる。
彼(かれ)らは目(め)をとめて、わたしを見(み)る。
18彼(かれ)らは互(たがい)にわたしの衣服(いふく)を分(わ)け、
わたしの着物(きもの)をくじ引(びき)にする。
19しかし主(しゅ)よ、遠(とお)く離(はな)れないでください。
わが力(ちから)よ、速(はや)く来(き)てわたしをお助(たす)けください。
20わたしの魂(たましい)をつるぎから、
わたしのいのちを犬(いぬ)の力(ちから)から助(たす)け出(だ)してください。
21わたしをししの口(くち)から、
苦(くる)しむわが魂(たましい)を野牛(のうし)の角(つの)から救(すく)い出(だ)してください。
22わたしはあなたのみ名(な)を兄弟(きょうだい)たちに告(つ)げ、
会衆(かいしゅう)の中(なか)であなたをほめたたえるでしょう。
23主(しゅ)を恐(おそ)れる者(もの)よ、主(しゅ)をほめたたえよ。
ヤコブのもろもろのすえよ、主(しゅ)をあがめよ。
イスラエルのもろもろのすえよ、主(しゅ)をおじおそれよ。
24主(しゅ)が苦(くる)しむ者(もの)の苦(くる)しみをかろんじ、いとわれず、
またこれにみ顔(かお)を隠(かく)すことなく、
その叫(さけ)ぶときに聞(き)かれたからである。
25大(おお)いなる会衆(かいしゅう)の中(なか)で、
わたしのさんびはあなたから出(で)るのです。
わたしは主(しゅ)を恐(おそ)れる者(もの)の前(まえ)で、
わたしの誓(ちか)いを果(はた)します。
26貧(まず)しい者(もの)は食(た)べて飽(あ)くことができ、
主(しゅ)を尋(たず)ね求(もと)める者(もの)は主(しゅ)をほめたたえるでしょう。
どうか、あなたがたの心(こころ)がとこしえに生(い)きるように。
27地(ち)のはての者(もの)はみな思(おも)い出(だ)して、主(しゅ)に帰(かえ)り、
もろもろの国(くに)のやからはみな、
み前(まえ)に伏(ふ)し拝(おが)むでしょう。
28国(くに)は主(しゅ)のものであって、
主(しゅ)はもろもろの国民(くにたみ)を統(す)べ治(おさ)められます。
29地(ち)の誇(ほこ)り高(たか)ぶる者(もの)はみな主(しゅ)を拝(おが)み、
ちりに下(くだ)る者(もの)も、
おのれを生(い)きながらえさせえない者(もの)も、
みなそのみ前(まえ)にひざまずくでしょう。
30子々孫々(ししそんそん)、主(しゅ)に仕(つか)え、
人々(ひとびと)は主(しゅ)のことをきたるべき代(よ)まで語(かた)り伝(つた)え、
31主(しゅ)がなされたその救(すくい)を
後(のち)に生(うま)れる民(たみ)にのべ伝(つた)えるでしょう。

第二三篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)はわたしの牧者(ぼくしゃ)であって、
わたしには乏(とぼ)しいことがない。
2主(しゅ)はわたしを緑(みどり)の牧場(まきば)に伏(ふ)させ、
いこいのみぎわに伴(ともな)われる。
3主(しゅ)はわたしの魂(たましい)をいきかえらせ、
み名(な)のためにわたしを正(ただ)しい道(みち)に導(みちび)かれる。
4たといわたしは死(し)の陰(かげ)の谷(たに)を歩(あゆ)むとも、
わざわいを恐(おそ)れません。
あなたがわたしと共(とも)におられるからです。
あなたのむちと、あなたのつえはわたしを慰(なぐさ)めます。
5あなたはわたしの敵(てき)の前(まえ)で、わたしの前(まえ)に宴(えん)を設(もう)け、
わたしのこうべに油(あぶら)をそそがれる。
わたしの杯(さかずき)はあふれます。
6わたしの生(い)きているかぎりは
必(かなら)ず恵(めぐ)みといつくしみとが伴(ともな)うでしょう。
わたしはとこしえに主(しゅ)の宮(みや)に住(す)むでしょう。

第二四篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1地(ち)と、それに満(み)ちるもの、
世界(せかい)と、そのなかに住(す)む者(もの)とは主(しゅ)のものである。
2主(しゅ)はその基(もとい)を大海(たいかい)のうえにすえ、
大川(おおかわ)のうえに定(さだ)められた。
3主(しゅ)の山(やま)に登(のぼ)るべき者(もの)はだれか。
その聖所(せいじょ)に立(た)つべき者(もの)はだれか。
4手(て)が清(きよ)く、心(こころ)のいさぎよい者(もの)、
その魂(たましい)がむなしい事(こと)に望(のぞ)みをかけない者(もの)、
偽(いつわ)って誓(ちか)わない者(もの)こそ、その人(ひと)である。
5このような人(ひと)は主(しゅ)から祝福(しゅくふく)をうけ、
その救(すくい)の神(かみ)から義(ぎ)をうける。
6これこそ主(しゅ)を慕(した)う者(もの)のやから、
ヤコブの神(かみ)の、み顔(かお)を求(もと)める者(もの)のやからである。〔セラ
7門(もん)よ、こうべをあげよ。とこしえの戸(と)よ、あがれ。
栄光(えいこう)の王(おう)がはいられる。
8栄光(えいこう)の王(おう)とはだれか。
強(つよ)く勇(いさ)ましい主(しゅ)、戦(たたか)いに勇(いさ)ましい主(しゅ)である。
9門(もん)よ、こうべをあげよ。とこしえの戸(と)よ、あがれ。
栄光(えいこう)の王(おう)がはいられる。
10この栄光(えいこう)の王(おう)とはだれか。万軍(ばんぐん)の主(しゅ)、これこそ栄光(えいこう)の王(おう)である。〔セラ

第二五篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、わが魂(たましい)はあなたを仰(あお)ぎ望(のぞ)みます。
2わが神(かみ)よ、わたしはあなたに信頼(しんらい)します。
どうか、わたしをはずかしめず、
わたしの敵(てき)を勝(か)ち誇(ほこ)らせないでください。
3すべてあなたを待(ま)ち望(のぞ)む者(もの)をはずかしめず、
みだりに信義(しんぎ)にそむく者(もの)をはずかしめてください。
4主(しゅ)よ、あなたの大路(おおじ)をわたしに知(し)らせ、
あなたの道(みち)をわたしに教(おし)えてください。
5あなたのまことをもって、わたしを導(みちび)き、
わたしを教(おし)えてください。
あなたはわが救(すくい)の神(かみ)です。
わたしはひねもすあなたを待(ま)ち望(のぞ)みます。
6主(しゅ)よ、あなたのあわれみと、いつくしみとを
思(おも)い出(だ)してください。
これはいにしえから絶(た)えることがなかったのです。
7わたしの若(わか)き時(とき)の罪(つみ)と、とがとを
思(おも)い出(だ)さないでください。
主(しゅ)よ、あなたの恵(めぐ)みのゆえに、
あなたのいつくしみにしたがって、
わたしを思(おも)い出(だ)してください。
8主(しゅ)は恵(めぐ)みふかく、かつ正(ただ)しくいらせられる。
それゆえ、主(しゅ)は道(みち)を罪(つみ)びとに教(おし)え、
9へりくだる者(もの)を公義(こうぎ)に導(みちび)き、
へりくだる者(もの)にその道(みち)を教(おし)えられる。
10主(しゅ)のすべての道(みち)はその契約(けいやく)とあかしとを守(まも)る者(もの)には
いつくしみであり、まことである。
11主(しゅ)よ、み名(な)のために、わたしの罪(つみ)をおゆるしください。
わたしの罪(つみ)は大(おお)きいのです。
12主(しゅ)を恐(おそ)れる人(ひと)はだれか。
主(しゅ)はその選(えら)ぶべき道(みち)をその人(ひと)に教(おし)えられる。
13彼(かれ)はみずからさいわいに住(す)まい、
そのすえは地(ち)を継(つ)ぐであろう。
14主(しゅ)の親(した)しみは主(しゅ)をおそれる者(もの)のためにあり、
主(しゅ)はその契約(けいやく)を彼(かれ)らに知(し)らせられる。
15わたしの目(め)は常(つね)に主(しゅ)に向(む)かっている。
主(しゅ)はわたしの足(あし)を網(あみ)から取(と)り出(だ)されるからである。
16わたしをかえりみ、わたしをあわれんでください。
わたしはひとりわびしく苦(くる)しんでいるのです。
17わたしの心(こころ)の悩(なや)みをゆるめ、
わたしを苦(くる)しみから引(ひ)き出(だ)してください。
18わたしの苦(くる)しみ悩(なや)みをかえりみ、
わたしのすべての罪(つみ)をおゆるしください。
19わたしの敵(てき)がいかに多(おお)く、
かつ激(はげ)しい憎(にく)しみをもって
わたしを憎(にく)んでいるかをごらんください。
20わたしの魂(たましい)を守(まも)り、わたしをお助(たす)けください。
わたしをはずかしめないでください。
わたしはあなたに寄(よ)り頼(たよ)んでいます。
21どうか、誠実(せいじつ)と潔白(けっぱく)とが、
わたしを守(まも)ってくれるように。
わたしはあなたを待(ま)ち望(のぞ)んでいます。
22神(かみ)よ、イスラエルをあがない、
すべての悩(なや)みから救(すく)いだしてください。

第二六篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、わたしをさばいてください。
わたしは誠実(せいじつ)に歩(あゆ)み、
迷(まよ)うことなく主(しゅ)に信頼(しんらい)しています。
2主(しゅ)よ、わたしをためし、わたしを試(こころ)み、
わたしの心(こころ)と思(おも)いとを練(ね)りきよめてください。
3あなたのいつくしみはわたしの目(め)の前(まえ)にあり、
わたしはあなたのまことによって歩(あゆ)みました。
4わたしは偽(いつわ)る人々(ひとびと)と共(とも)にすわらず、
偽善者(ぎぜんしゃ)と交(まじ)わらず、
5悪(あく)を行(おこな)う者(もの)のつどいを憎(にく)み、
悪(あ)しき者(もの)と共(とも)にすわることをしません。
6主(しゅ)よ、わたしは手(て)を洗(あら)って、罪(つみ)のないことを示(しめ)し、
あなたの祭壇(さいだん)をめぐって、
7感謝(かんしゃ)の歌(うた)を声(こえ)高(たか)くうたい、
あなたのくすしきみわざをことごとくのべ伝(つた)えます。
8主(しゅ)よ、わたしはあなたの住(す)まわれる家(いえ)と、
あなたの栄光(えいこう)のとどまる所(ところ)とを愛(あい)します。
9どうか、わたしを罪(つみ)びとと共(とも)に、
わたしのいのちを、血(ち)を流(なが)す人々(ひとびと)と共(とも)に、
取(と)り去(さ)らないでください。
10彼(かれ)らの手(て)には悪(わる)い企(くわだ)てがあり、
彼(かれ)らの右(みぎ)の手(て)は、まいないで満(み)ちています。
11しかしわたしは誠実(せいじつ)に歩(あゆ)みます。
わたしをあがない、わたしをあわれんでください。
12わたしの足(あし)は平(たい)らかな所(ところ)に立(た)っています。
わたしは会衆(かいしゅう)のなかで主(しゅ)をたたえましょう。

第二七篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)はわたしの光(ひかり)、わたしの救(すくい)だ、
わたしはだれを恐(おそ)れよう。
主(しゅ)はわたしの命(いのち)のとりでだ。
わたしはだれをおじ恐(おそ)れよう。
2わたしのあだ、わたしの敵(てき)である悪(あく)を行(おこな)う者(もの)どもが、
襲(おそ)ってきて、わたしをそしり、わたしを攻(せ)めるとき、
彼(かれ)らはつまずき倒(たお)れるであろう。
3たとい軍勢(ぐんぜい)が陣営(じんえい)を張(は)って、わたしを攻(せ)めても、
わたしの心(こころ)は恐(おそ)れない。
たといいくさが起(た)って、わたしを攻(せ)めても、
なおわたしはみずから頼(たの)むところがある。
4わたしは一つの事(こと)を主(しゅ)に願(ねが)った、
わたしはそれを求(もと)める。
わたしの生(い)きるかぎり、主(しゅ)の家(いえ)に住(す)んで、
主(しゅ)のうるわしきを見(み)、その宮(みや)で尋(たず)ねきわめることを。
5それは主(しゅ)が悩(なや)みの日(ひ)に、
その仮屋(かりや)のうちにわたしを潜(ひそ)ませ、
その幕屋(まくや)の奥(おく)にわたしを隠(かく)し、
岩(いわ)の上(うえ)にわたしを高(たか)く置(お)かれるからである。
6今(いま)わたしのこうべはわたしをめぐる敵(てき)の上(うえ)に
高(たか)くあげられる。
それゆえ、わたしは主(しゅ)の幕屋(まくや)で
喜(よろこ)びの声(こえ)をあげて、いけにえをささげ、
歌(うた)って、主(しゅ)をほめたたえるであろう。
7主(しゅ)よ、わたしが声(こえ)をあげて呼(よ)ばわるとき、
聞(き)いて、わたしをあわれみ、わたしに答(こた)えてください。
8あなたは仰(おお)せられました、
「わが顔(かお)をたずね求(もと)めよ」と。
あなたにむかって、わたしの心(こころ)は言(い)います、
「主(しゅ)よ、わたしはみ顔(かお)をたずね求(もと)めます」と。
9み顔(かお)をわたしに隠(かく)さないでください。
怒(いか)ってあなたのしもべを退(しりぞ)けないでください。
あなたはわたしの助(たす)けです。
わが救(すくい)の神(かみ)よ、わたしを追(お)い出(だ)し、
わたしを捨(す)てないでください。
10たとい父母(ふぼ)がわたしを捨(す)てても、
主(しゅ)がわたしを迎(むか)えられるでしょう。
11主(しゅ)よ、あなたの道(みち)をわたしに教(おし)え、
わたしのあだのゆえに、
わたしを平(たい)らかな道(みち)に導(みちび)いてください。
12わたしのあだの望(のぞ)むがままに、
わたしを引(ひ)き渡(わた)さないでください。
偽(いつわ)りのあかしをする者(もの)がわたしに逆(さか)らって起(おこ)り、
暴言(ぼうげん)を吐(は)くからです。
13わたしは信(しん)じます、
生(い)ける者(もの)の地(ち)でわたしは主(しゅ)の恵(めぐ)みを見(み)ることを。
14主(しゅ)を待(ま)ち望(のぞ)め、強(つよ)く、かつ雄々(おお)しくあれ。
主(しゅ)を待(ま)ち望(のぞ)め。

第二八篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、わたしはあなたにむかって呼(よ)ばわります。
わが岩(いわ)よ、わたしにむかって
耳(みみ)しいとならないでください。
もしあなたが黙(だま)っておられるならば、おそらく、
わたしは墓(はか)に下(くだ)る者(もの)と等(ひと)しくなるでしょう。
2わたしがあなたにむかって助(たす)けを求(もと)め、
あなたの至聖所(しせいじょ)にむかって手(て)をあげるとき、
わたしの願(ねが)いの声(こえ)を聞(き)いてください。
3悪(あ)しき者(もの)および悪(あく)を行(おこな)う者(もの)らと共(とも)に
わたしを引(ひ)き行(ゆ)かないでください。
彼(かれ)らはその隣(とな)り人(びと)とむつまじく語(かた)るけれども、
その心(こころ)には害悪(がいあく)をいだく者(もの)です。
4どうぞ、そのわざにしたがい、
その悪(あ)しき行(おこな)いにしたがって彼(かれ)らに報(むく)い、
その手(て)のわざにしたがって彼(かれ)らに報(むく)い、
その受(う)くべき罰(ばつ)を彼(かれ)らに与(あた)えてください。
5彼(かれ)らは主(しゅ)のもろもろのみわざと、
み手(て)のわざとを顧(かえり)みないゆえに、
主(しゅ)は彼(かれ)らを倒(たお)して、再(ふたた)び建(た)てられることはない。
6主(しゅ)はほむべきかな。
主(しゅ)はわたしの願(ねが)いの声(こえ)を聞(き)かれた。
7主(しゅ)はわが力(ちから)、わが盾(たて)。
わたしの心(こころ)は主(しゅ)に寄(よ)り頼(たの)む。
わたしは助(たす)けを得(え)たので、わたしの心(こころ)は大(おお)いに喜(よろこ)び、
歌(うた)をもって主(しゅ)をほめたたえる。
8主(しゅ)はその民(たみ)の力(ちから)、
その油(あぶら)そそがれた者(もの)の救(すくい)のとりでである。
9どうぞ、あなたの民(たみ)を救(すく)い、あなたの嗣(し)業(ぎょう)を恵(めぐ)み、
彼(かれ)らの牧者(ぼくしゃ)となって、とこしえに彼(かれ)らをいだき導(みちび)いてください。

第二九篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1神(かみ)の子(こ)らよ、主(しゅ)に帰(き)せよ、
栄光(えいこう)と力(ちから)とを主(しゅ)に帰(き)せよ。
2み名(な)の栄光(えいこう)を主(しゅ)に帰(き)せよ、
聖(せい)なる装(よそお)いをもって主(しゅ)を拝(おが)め。
3主(しゅ)のみ声(こえ)は水(みず)の上(うえ)にあり、
栄光(えいこう)の神(かみ)は雷(かみなり)をとどろかせ、
主(しゅ)は大(だい)水(みず)の上(うえ)におられる。
4主(しゅ)のみ声(こえ)は力(ちから)があり、
主(しゅ)のみ声(こえ)は威厳(いげん)がある。
5主(しゅ)のみ声(こえ)は香柏(こうはく)を折(お)り砕(くだ)き、
主(しゅ)はレバノンの香柏(こうはく)を折(お)り砕(くだ)かれる。
6主(しゅ)はレバノンを子(こ)牛(うし)のように踊(おど)らせ、
シリオンを若(わか)い野牛(のうし)のように踊(おど)らされる。
7主(しゅ)のみ声(こえ)は炎(ほのお)をひらめかす。
8主(しゅ)のみ声(こえ)は荒野(あらの)を震(ふる)わせ、
主(しゅ)はカデシの荒野(あらの)を震(ふる)わされる。
9主(しゅ)のみ声(こえ)はかしの木(き)を巻(ま)きあげ、また林(はやし)を裸(はだか)にする。
その宮(みや)で、すべてのものは呼(よ)ばわって言(い)う、
「栄光(えいこう)」と。
10主(しゅ)は洪水(みず)の上(うえ)に座(ざ)し、
主(しゅ)はみくらに座(ざ)して、とこしえに王(おう)であらせられる。
11主(しゅ)はその民(たみ)に力(ちから)を与(あた)え、
平安(へいあん)をもってその民(たみ)を祝福(しゅくふく)されるであろう。

第三〇篇

<ruby>宮<rp>(</rp><rt>みや</rt><rp>)</rp></ruby>をささげるときにうたったダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、わたしはあなたをあがめます。
あなたはわたしを引(ひ)きあげ、
敵(てき)がわたしの事(こと)によって喜(よろこ)ぶのを、
ゆるされなかったからです。
2わが神(かみ)、主(しゅ)よ、
わたしがあなたにむかって助(たす)けを叫(さけ)び求(もと)めると、
あなたはわたしをいやしてくださいました。
3主(しゅ)よ、あなたはわたしの魂(たましい)を陰府(よみ)からひきあげ、
墓(はか)に下(くだ)る者(もの)のうちから、
わたしを生(い)き返(かえ)らせてくださいました。
4主(しゅ)の聖徒(せいと)よ、主(しゅ)をほめうたい、
その聖(せい)なるみ名(な)に感謝(かんしゃ)せよ。
5その怒(いか)りはただつかのまで、
その恵(めぐ)みはいのちのかぎり長(なが)いからである。
夜(よる)はよもすがら泣(な)きかなしんでも、
朝(あさ)と共(とも)に喜(よろこ)びが来(く)る。
6わたしは安(やす)らかな時(とき)に言(い)った、
「わたしは決(けっ)して動(うご)かされることはない」と。
7主(しゅ)よ、あなた恵(めぐ)みをもって、
わたしをゆるがない山(やま)のように堅(かた)くされました。
あなたがみ顔(かお)をかくされたので、
わたしはおじ惑(まど)いました。
8主(しゅ)よ、わたしはあなたに呼(よ)ばわりました。
ひたすら主(しゅ)に請(こ)い願(ねが)いました、
9「わたしが墓(はか)に下(くだ)るならば、
わたしの死(し)になんの益(えき)があるでしょうか。
ちりはあなたをほめたたえるでしょうか。
あなたのまことをのべ伝(つた)えるでしょうか。
10主(しゅ)よ、聞(き)いてください、わたしをあわれんでください。
主(しゅ)よ、わたしの助(たす)けとなってください」と。
11あなたはわたしのために、嘆(なげ)きを踊(おど)りにかえ、
荒布(あらぬの)を解(と)き、喜(よろこ)びをわたしの帯(おび)とされました。
12これはわたしの魂(たましい)があなたをほめたたえて、
口(くち)をつぐむことのないためです。
わが神(かみ)、主(しゅ)よ、
わたしはとこしえにあなたに感謝(かんしゃ)します。

第三一篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、わたしはあなたに寄(よ)り頼(たの)みます。
とこしえにわたしをはずかしめず、
あなたの義(ぎ)をもってわたしをお助(たす)けください。
2あなたの耳(みみ)をわたしに傾(かたむ)けて、
すみやかにわたしをお救(すく)いください。
わたしのためにのがれの岩(いわ)となり、
わたしを救(すく)う堅固(けんご)な城(しろ)となってください。
3まことに、あなたはわたしの岩(いわ)、わたしの城(しろ)です。
み名(な)のためにわたしを引(ひ)き、わたしを導(みちび)き、
4わたしのためにひそかに設(もう)けた網(あみ)から
わたしを取(と)り出(だ)してください。
あなたはわたしの避(さ)け所(どころ)です。
5わたしは、わが魂(たましい)をみ手(て)にゆだねます。
主(しゅ)、まことの神(かみ)よ、
あなたはわたしをあがなわれました。
6あなたはむなしい偶像(ぐうぞう)に心(こころ)を寄(よ)せる者(もの)を憎(にく)まれます。
しかしわたしは主(しゅ)に信頼(しんらい)し、
7あなたのいつくしみを喜(よろこ)び楽(たの)しみます。
あなたがわたしの苦(くる)しみをかえりみ、
わたしの悩(なや)みにみこころをとめ、
8わたしを敵(てき)の手(て)にわたさず、
わたしの足(あし)を広(ひろ)い所(ところ)に立(た)たせられたからです。
9主(しゅ)よ、わたしをあわれんでください。
わたしは悩(なや)み苦(くる)しんでいます。
わたしの目(め)は憂(うれ)いによって衰(おとろ)え、
わたしの魂(たましい)も、からだもまた衰(おとろ)えました。
10わたしのいのちは悲(かな)しみによって消(き)えゆき、
わたしの年(とし)は嘆(なげ)きによって消(き)えさり、
わたしの力(ちから)は苦(くる)しみによって尽(つ)き、
わたしの骨(ほね)は枯(か)れはてました。
11わたしはすべてのあだにそしられる者(もの)となり、
隣(とな)り人(びと)には恐(おそ)れられ、
知(し)り人(ひと)には恐(おそ)るべき者(もの)となり、
ちまたでわたしを見(み)る者(もの)は避(さ)けて逃(に)げます。
12わたしは死(し)んだ者(もの)のように人(ひと)の心(こころ)に忘(わす)れられ、
破(やぶ)れた器(うつわ)のようになりました。
13まことに、わたしは多(おお)くの人(ひと)のささやくのを聞(き)きます、
「至(いた)る所(ところ)に恐(おそ)るべきことがある」と。
彼(かれ)らはわたしに逆(さか)らってともに計(はか)り、
わたしのいのちを取(と)ろうと、たくらむのです。
14しかし、主(しゅ)よ、わたしはあなたに信頼(しんらい)して、言(い)います、
「あなたはわたしの神(かみ)である」と。
15わたしの時(とき)はあなたのみ手(て)にあります。
わたしをわたしの敵(てき)の手(て)と、
わたしを責(せ)め立(た)てる者(もの)から救(すく)い出(だ)してください。
16み顔(かお)をしもべの上(うえ)に輝(かがや)かせ、
いつくしみをもってわたしをお救(すく)いください。
17主(しゅ)よ、わたしはあなたに呼(よ)ばわります、
わたしをはずかしめないでください。
悪(あ)しき者(もの)に恥(はじ)をうけさせ、
彼(かれ)らに声(こえ)をあげさせずに陰府(よみ)に行(い)かせてください。
18高(たか)ぶりと侮(あなど)りとをもって正(ただ)しい者(もの)をみだりにそしる
偽(いつわ)りのくちびるをつぐませてください。
19あなたを恐(おそ)れる者(もの)のためにたくわえ、
あなたに寄(よ)り頼(たの)む者(もの)のために
人(ひと)の子(こ)らの前(まえ)に施(ほどこ)されたあなたの恵(めぐ)みは
いかに大(おお)いなるものでしょう。
20あなたは彼(かれ)らをみ前(まえ)のひそかな所(ところ)に隠(かく)して
人々(ひとびと)のはかりごとを免(まぬか)れさせ、
また仮屋(かりや)のうちに潜(ひそ)ませて
舌(した)の争(あらそ)いを避(さ)けさせられます。
21主(しゅ)はほむべきかな、
包囲(ほうい)された町(まち)のようにわたしが囲(かこ)まれたとき、
主(しゅ)は驚(おどろ)くばかりに、いつくしみをわたしに示(しめ)された。
22わたしは驚(おどろ)きあわてて言(い)った、
「わたしはあなたの目(め)の前(まえ)から断(た)たれた」と。
しかしわたしがあなたに助(たす)けを呼(よ)び求(もと)めたとき、
わたしの願(ねが)いを聞(き)きいれられた。
23すべての聖徒(せいと)よ、主(しゅ)を愛(あい)せよ。
主(しゅ)は真実(しんじつ)な者(もの)を守(まも)られるが、
おごりふるまう者(もの)にはしたたかに報(むく)いられる。
24すべて主(しゅ)を待(ま)ち望(のぞ)む者(もの)よ、
強(つよ)くあれ、心(こころ)を雄々(おお)しくせよ。

第三二篇

ダビデのマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1そのとががゆるされ、
その罪(つみ)がおおい消(け)される者(もの)はさいわいである。
2主(しゅ)によって不義(ふぎ)を負(お)わされず、
その霊(れい)に偽(いつわ)りのない人(ひと)はさいわいである。
3わたしが自分(じぶん)の罪(つみ)を言(い)いあらわさなかった時(とき)は、
ひねもす苦(くる)しみうめいたので、
わたしの骨(ほね)はふるび衰(おとろ)えた。
4あなたのみ手(て)が昼(ひる)も夜(よる)も、
わたしの上(うえ)に重(おも)かったからである。
わたしの力(ちから)は、夏(なつ)のひでりによってかれるように、
かれ果(は)てた。〔セラ
5わたしは自分(じぶん)の罪(つみ)をあなたに知(し)らせ、
自分(じぶん)の不義(ふぎ)を隠(かく)さなかった。
わたしは言(い)った、
「わたしのとがを主(しゅ)に告白(こくはく)しよう」と。
その時(とき)あなたはわたしの犯(おか)した罪(つみ)をゆるされた。〔セラ
6このゆえに、すべて神(かみ)を敬(うやま)う者(もの)はあなたに祈(いの)る。
大水(おおみず)の押(お)し寄(よ)せる悩(なや)みの時(とき)にも
その身(み)に及(およ)ぶことはない。
7あなたはわたしの隠(かく)れ場(ば)であって、
わたしを守(まも)って悩(なや)みを免(まぬか)れさせ、
救(すくい)をもってわたしを囲(かこ)まれる。〔セラ
8わたしはあなたを教(おし)え、あなたの行(い)くべき道(みち)を示(しめ)し、
わたしの目(め)をあなたにとめて、さとすであろう。
9あなたはさとりのない馬(うま)のようであってはならない。
また騾馬(らば)のようであってはならない。
彼(かれ)らはくつわ、たづなをもっておさえられなければ、
あなたに従(したが)わないであろう。
10悪(あ)しき者(もの)は悲(かな)しみが多(おお)い。
しかし主(しゅ)に信頼(しんらい)する者(もの)はいつくしみで囲(かこ)まれる。
11正(ただ)しき者(もの)よ、主(しゅ)によって喜(よろこ)び楽(たの)しめ、
すべて心(こころ)の直(なお)き者(もの)よ、喜(よろこ)びの声(こえ)を高(たか)くあげよ。

第三三篇


1正(ただ)しき者(もの)よ、主(しゅ)によって喜(よろこ)べ、
さんびは直(なお)き者(もの)にふさわしい。
2琴(こと)をもって主(しゅ)をさんびせよ、
十弦(じゅうげん)の立琴(たてごと)をもって主(しゅ)をほめたたえよ。
3新(あたら)しい歌(うた)を主(しゅ)にむかって歌(うた)い、
喜(よろこ)びの声(こえ)をあげて巧(たく)みに琴(こと)をかきならせ。
4主(しゅ)のみことばは直(なお)く、
そのすべてのみわざは真実(しんじつ)だからである。
5主(しゅ)は正義(せいぎ)と公平(こうへい)とを愛(あい)される。
地(ち)は主(しゅ)のいつくしみで満(み)ちている。
6もろもろの天(てん)は主(しゅ)のみことばによって造(つく)られ、
天(てん)の万軍(ばんぐん)は主(しゅ)の口(くち)の息(いき)によって造(つく)られた。
7主(しゅ)は海(うみ)の水(みず)を水(みず)がめの中(なか)に集(あつ)めるように集(あつ)め、
深(ふか)い淵(ふち)を倉(くら)におさめられた。
8全(ぜん)地(ち)は主(しゅ)を恐(おそ)れ、
世(よ)に住(す)むすべての者(もの)は主(しゅ)を恐(おそ)れかしこめ。
9主(しゅ)が仰(おお)せられると、そのようになり、
命(めい)じられると、堅(かた)く立(た)ったからである。
10主(しゅ)はもろもろの国(くに)のはかりごとをむなしくし、
もろもろの民(たみ)の企(くわだ)てをくじかれる。
11主(しゅ)のはかりごとはとこしえに立(た)ち、
そのみこころの思(おも)いは世々(よよ)に立(た)つ。
12主(しゅ)をおのが神(かみ)とする国(くに)はさいわいである。
主(しゅ)がその嗣(し)業(ぎょう)として選(えら)ばれた民(たみ)はさいわいである。
13主(しゅ)は天(てん)から見(み)おろされ、
すべての人(ひと)の子(こ)らを見(み)、
14そのおられる所(ところ)から
地(ち)に住(す)むすべての人(ひと)をながめられる。
15主(しゅ)はすべて彼(かれ)らの心(こころ)を造(つく)り、
そのすべてのわざに心(こころ)をとめられる。
16王(おう)はその軍勢(ぐんぜい)の多(おお)きによって救(すくい)を得(え)ない。
勇士(ゆうし)はその力(ちから)の大(おお)いなるによって助(たす)けを得(え)ない。
17馬(うま)は勝利(しょうり)に頼(たの)みとならない。
その大(おお)いなる力(ちから)も人(ひと)を助(たす)けることはできない。
18見(み)よ、主(しゅ)の目(め)は主(しゅ)を恐(おそ)れる者(もの)の上(うえ)にあり、
そのいつくしみを望(のぞ)む者(もの)の上(うえ)にある。
19これは主(しゅ)が彼(かれ)らの魂(たましい)を死(し)から救(すく)い、
ききんの時(とき)にも生(い)きながらえさせるためである。
20われらの魂(たましい)は主(しゅ)を待(ま)ち望(のぞ)む。
主(しゅ)はわれらの助(たす)け、われらの盾(たて)である。
21われらは主(しゅ)の聖(せい)なるみ名(な)に信頼(しんらい)するがゆえに、
われらの心(こころ)は主(しゅ)にあって喜(よろこ)ぶ。
22主(しゅ)よ、われらが待(ま)ち望(のぞ)むように、
あなたのいつくしみをわれらの上(うえ)にたれてください。

第三四篇

ダビデがアビメレクの<ruby>前<rp>(</rp><rt>まえ</rt><rp>)</rp></ruby>で<ruby>狂<rp>(</rp><rt>くる</rt><rp>)</rp></ruby>ったさまをよそおい、<ruby>追<rp>(</rp><rt>お</rt><rp>)</rp></ruby>われて<ruby>出<rp>(</rp><rt>で</rt><rp>)</rp></ruby>ていったときの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしは常(つね)に主(しゅ)をほめまつる。
そのさんびはわたしの口(くち)に絶(た)えない。
2わが魂(たましい)は主(しゅ)によって誇(ほこ)る。
苦(くる)しむ者(もの)はこれを聞(き)いて喜(よろこ)ぶであろう。
3わたしと共(とも)に主(しゅ)をあがめよ、
われらは共(とも)にみ名(な)をほめたたえよう。
4わたしが主(しゅ)に求(もと)めたとき、主(しゅ)はわたしに答(こた)え、
すべての恐(おそ)れからわたしを助(たす)け出(だ)された。
5主(しゅ)を仰(あお)ぎ見(み)て、光(ひかり)を得(え)よ、
そうすれば、あなたがたは、
恥(は)じて顔(かお)を赤(あか)くすることはない。
6この苦(くる)しむ者(もの)が呼(よ)ばわったとき、主(しゅ)は聞(き)いて、
すべての悩(なや)みから救(すく)い出(だ)された。
7主(しゅ)の使(つかい)は主(しゅ)を恐(おそ)れる者(もの)のまわりに
陣(じん)をしいて彼(かれ)らを助(たす)けられる。
8主(しゅ)の恵(めぐ)みふかきことを味(あじ)わい知(し)れ、
主(しゅ)に寄(よ)り頼(たの)む人(ひと)はさいわいである。
9主(しゅ)の聖徒(せいと)よ、主(しゅ)を恐(おそ)れよ、
主(しゅ)を恐(おそ)れる者(もの)には乏(とぼ)しいことがないからである。
10若(わか)きししは乏(とぼ)しくなって飢(う)えることがある。
しかし主(しゅ)を求(もと)める者(もの)は良(よ)き物(もの)に欠(か)けることはない。
11子(こ)らよ、来(き)てわたしに聞(き)け、
わたしは主(しゅ)を恐(おそ)るべきことをあなたがたに教(おし)えよう。
12さいわいを見(み)ようとして、いのちを慕(した)い、
ながらえることを好(この)む人(ひと)はだれか。
13あなたの舌(した)をおさえて悪(あく)を言(い)わせず、
あなたのくちびるをおさえて偽(いつわ)りを言(い)わすな。
14悪(あく)を離(はな)れて善(ぜん)をおこない、
やわらぎを求(もと)めて、これを努(つと)めよ。
15主(しゅ)の目(め)は正(ただ)しい人(ひと)をかえりみ、
その耳(みみ)は彼(かれ)らの叫(さけ)びに傾(かたむ)く。
16主(しゅ)のみ顔(かお)は悪(あく)を行(おこな)う者(もの)にむかい、
その記憶(きおく)を地(ち)から断(た)ち滅(ほろ)ぼされる。
17正(ただ)しい者(もの)が助(たす)けを叫(さけ)び求(もと)めるとき、主(しゅ)は聞(き)いて、
彼(かれ)らをそのすべての悩(なや)みから助(たす)け出(だ)される。
18主(しゅ)は心(こころ)の砕(くだ)けた者(もの)に近(ちか)く、
たましいの悔(く)いくずおれた者(もの)を救(すく)われる。
19正(ただ)しい者(もの)には災(わざわい)が多(おお)い。
しかし、主(しゅ)はすべてその中(なか)から彼(かれ)を助(たす)け出(だ)される。
20主(しゅ)は彼(かれ)の骨(ほね)をことごとく守(まも)られる。
その一つだに折(お)られることはない。
21悪(あく)は悪(あ)しき者(もの)を殺(ころ)す。
正(ただ)しい者(もの)を憎(にく)む者(もの)は罪(つみ)に定(さだ)められる。
22主(しゅ)はそのしもべらの命(いのち)をあがなわれる。
主(しゅ)に寄(よ)り頼(たの)む者(もの)はひとりだに
罪(つみ)に定(さだ)められることはない。

第三五篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、わたしと争(あらそ)う者(もの)とあらそい、
わたしと戦(たたか)う者(もの)と戦(たたか)ってください。
2盾(たて)と大盾(おおだて)とを執(と)って、
わたしを助(たす)けるために立(た)ちあがってください。
3やりと投(な)げやりとを抜(ぬ)いて、
わたしに追(お)い迫(せま)る者(もの)に立(た)ちむかい、
「わたしはおまえの救(すくい)である」と、
わたしに言(い)ってください。
4どうか、わたしの命(いのち)を求(もと)める者(もの)を
はずかしめ、いやしめ、
わたしにむかって悪(あく)をたくらむ者(もの)を退(しりぞ)け、
あわてふためかせてください。
5彼(かれ)らを風(かぜ)の前(まえ)のもみがらのようにし、
主(しゅ)の使(つかい)に彼(かれ)らを追(お)いやらせてください。
6彼(かれ)らの道(みち)を暗(くら)く、なめらかにし、
主(しゅ)の使(つかい)に彼(かれ)らを追(お)い行(い)かせてください。
7彼(かれ)らはゆえなくわたしのために網(あみ)を隠(かく)し、
ゆえなくわたしのために穴(あな)を掘(ほ)ったからです。
8不意(ふい)に滅(ほろ)びを彼(かれ)らに臨(のぞ)ませ、
みずから隠(かく)した網(あみ)にとらえられ、
彼(かれ)らを滅(ほろ)びに陥(おちい)らせてください。
9そのときわが魂(たましい)は主(しゅ)によって喜(よろこ)び、
その救(すくい)をもって楽(たの)しむでしょう。
10わたしの骨(ほね)はことごとく言(い)うでしょう、
「主(しゅ)よ、だれかあなたにたぐうべき者(もの)がありましょう。
あなたは弱(よわ)い者(もの)を強(つよ)い者(もの)から助(たす)け出(だ)し、
弱(よわ)い者(もの)と貧(まず)しい者(もの)を、
かすめ奪(うば)う者(もの)から助(たす)け出(だ)される方(かた)です」と。
11悪意(あくい)のある証人(しょうにん)が起(おこ)って、
わたしの知(し)らない事(こと)をわたしに尋(たず)ねる。
12彼(かれ)らは悪(あく)をもってわたしの善(ぜん)に報(むく)い、
わが魂(たましい)を寄(よ)るべなき者(もの)とした。
13しかし、わたしは彼(かれ)らが病(や)んだとき、
荒布(あらぬの)をまとい、断食(だんじき)してわが身(み)を苦(くる)しめた。
わたしは胸(むね)にこうべをたれて祈(いの)った、
14ちょうど、わが友(とも)、わが兄弟(きょうだい)のために
悲(かな)しんだかのように。
わたしは母(はは)をいたむ者(もの)のように
悲(かな)しみうなだれて歩(ある)きまわった。
15しかし彼(かれ)らはわたしのつまずくとき、喜(よろこ)びつどい、
ともに集(あつ)まってわたしを責(せ)めた。
わたしの知(し)らない他国(たこく)の者(もの)は
わたしをののしってやめなかった。
16彼(かれ)らはますます、けがす言葉(ことば)をもってあざけり、
わたしにむかって歯(は)をかみならした。
17主(しゅ)よ、いつまであなたはながめておられますか、
わたしを彼(かれ)らの破壊(はかい)から、
わたしのいのちを若(わか)きししから救(すく)い出(だ)してください。
18わたしは大(おお)いなるつどいの中(なか)で、あなたに感謝(かんしゃ)し、
多(おお)くの民(たみ)の中(なか)で、あなたをほめたたえるでしょう。
19偽(いつわ)ってわたしの敵(てき)となった者(もの)どもの
わたしについて喜(よろこ)ぶことを許(ゆる)さないでください。
ゆえなく、わたしを憎(にく)む者(もの)どもの
たがいに目(め)くばせすることを許(ゆる)さないでください。
20彼(かれ)らは平和(へいわ)を語(かた)らず、
国(くに)のうちに穏(おだ)やかに住(す)む者(もの)にむかって
欺(あざむ)きの言葉(ことば)をたくらむからです。
21彼(かれ)らはわたしにむかって口(くち)をあけひろげ、
「あはぁ、あはぁ、われらの目(め)はそれを見(み)た」と
言(い)います。
22主(しゅ)よ、あなたはこれを見(み)られました。
もださないでください。
主(しゅ)よ、わたしに遠(とお)ざからないでください。
23わが神(かみ)、わが主(しゅ)よ、
わがさばきのため、わが訴(うった)えのために奮(ふる)いたち、
目(め)をさましてください。
24わが神(かみ)、主(しゅ)よ、
あなたの義(ぎ)にしたがってわたしをさばき、
わたしの事(こと)について彼(かれ)らを喜(よろこ)ばせないでください。
25彼(かれ)らにその心(こころ)のうちで、
「あはぁ、われらの願(ねが)ったことが達(たっ)せられた」と
言(い)わせないでください。
また彼(かれ)らに「われらは彼(かれ)を滅(ほろ)ぼしつくした」と
言(い)わせないでください。
26わたしの災(わざわい)を喜(よろこ)ぶ者(もの)どもを
ともに恥(は)じ、あわてふためかせてください。
わたしにむかって誇(ほこ)りたかぶる者(もの)どもに
恥(はじ)と、はずかしめとを着(き)せてください。
27わたしの義(ぎ)を喜(よろこ)ぶ者(もの)をば
喜(よろこ)びの声(こえ)をあげて喜(よろこ)ばせ、
「そのしもべの幸福(こうふく)を喜(よろこ)ばれる主(しゅ)は大(おお)いなるかな」と
つねに言(い)わせてください。
28わたしの舌(した)はひねもすあなたの義(ぎ)と、
あなたの誉(ほまれ)とを語(かた)るでしょう。

第三六篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせた<ruby>主<rp>(</rp><rt>しゅ</rt><rp>)</rp></ruby>のしもべダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1とがは悪(あ)しき者(もの)にむかい、その心(こころ)のうちに言(い)う。
その目(め)の前(まえ)に神(かみ)を恐(おそ)れる恐(おそ)れはない。
2彼(かれ)は自分(じぶん)の不義(ふぎ)があらわされないため、
また憎(にく)まれないために、みずからその目(め)でおもねる。
3その口(くち)の言葉(ことば)はよこしまと欺(あざむ)きである。
彼(かれ)は知恵(ちえ)を得(え)ることと、善(ぜん)を行(おこな)う事(こと)とをやめた。
4彼(かれ)はその床(とこ)の上(うえ)でよこしまな事(こと)をたくらみ、
よからぬ道(みち)に身(み)をおいて、悪(あく)をきらわない。
5主(しゅ)よ、あなたのいつくしみは天(てん)にまで及(およ)び、
あなたのまことは雲(くも)にまで及(およ)ぶ。
6あなたの義(ぎ)は神(かみ)の山(やま)のごとく、
あなたのさばきは大(おお)きな淵(ふち)のようだ。
主(しゅ)よ、あなたは人(ひと)と獣(けもの)とを救(すく)われる。
7神(かみ)よ、あなたのいつくしみはいかに尊(たっと)いことでしょう。
人(ひと)の子(こ)らはあなたの翼(つばさ)のかげに避(さ)け所(どころ)を得(え)、
8あなたの家(いえ)の豊(ゆた)かなのによって飽(あ)き足(た)りる。
あなたはその楽(たの)しみの川(かわ)の水(みず)を彼(かれ)らに飲(の)ませられる。
9いのちの泉(いずみ)はあなたのもとにあり、
われらはあなたの光(ひかり)によって光(ひかり)を見(み)る。
10どうか、あなたを知(し)る者(もの)に絶(た)えずいつくしみを施(ほどこ)し、
心(こころ)の直(なお)き者(もの)に絶(た)えず救(すくい)を施(ほどこ)してください。
11高(たか)ぶる者(もの)の足(あし)がわたしを踏(ふ)み、
悪(あ)しき者(もの)の手(て)がわたしを追(お)い出(だ)すことを
ゆるさないでください。
12悪(あく)を行(おこな)う者(もの)はそこに倒(たお)れ、
彼(かれ)らは打(う)ち伏(ふ)せられて、起(お)きあがることはできない。

第三七篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1悪(あく)をなす者(もの)のゆえに、心(こころ)を悩(なや)ますな。
不義(ふぎ)を行(おこな)う者(もの)のゆえに、ねたみを起(おこ)すな。
2彼(かれ)らはやがて草(くさ)のように衰(おとろ)え、
青菜(あおな)のようにしおれるからである。
3主(しゅ)に信頼(しんらい)して善(ぜん)を行(おこな)え。
そうすればあなたはこの国(くに)に住(す)んで、安(やす)きを得(え)る。
4主(しゅ)によって喜(よろこ)びをなせ。
主(しゅ)はあなたの心(こころ)の願(ねが)いをかなえられる。
5あなたの道(みち)を主(しゅ)にゆだねよ。
主(しゅ)に信頼(しんらい)せよ、主(しゅ)はそれをなしとげ、
6あなたの義(ぎ)を光(ひかり)のように明(あき)らかにし、
あなたの正(ただ)しいことを真昼(まひる)のように明(あき)らかにされる。
7主(しゅ)の前(まえ)にもだし、耐(た)え忍(しの)びて主(しゅ)を待(ま)ち望(のぞ)め。
おのが道(みち)を歩(あゆ)んで栄(さか)える者(もの)のゆえに、
悪(わる)いはかりごとを遂(と)げる人(ひと)のゆえに、心(こころ)を悩(なや)ますな。
8怒(いか)りをやめ、憤(いきどお)りを捨(す)てよ。
心(こころ)を悩(なや)ますな、これはただ悪(あく)を行(おこな)うに至(いた)るのみだ。
9悪(あく)を行(おこな)う者(もの)は断(た)ち滅(ほろ)ぼされ、
主(しゅ)を待(ま)ち望(のぞ)む者(もの)は国(くに)を継(つ)ぐからである。
10悪(あ)しき者(もの)はただしばらくで、うせ去(さ)る。
あなたは彼(かれ)の所(ところ)をつぶさに尋(たず)ねても彼(かれ)はいない。
11しかし柔和(にゅうわ)な者(もの)は国(くに)を継(つ)ぎ、
豊(ゆた)かな繁栄(はんえい)をたのしむことができる。
12悪(あ)しき者(もの)は正(ただ)しい者(もの)にむかって
はかりごとをめぐらし、これにむかって歯(は)がみする。
13しかし主(しゅ)は悪(あ)しき者(もの)を笑(わら)われる、
彼(かれ)の日(ひ)の来(く)るのを見(み)られるからである。
14悪(あ)しき者(もの)はつるぎを抜(ぬ)き、弓(ゆみ)を張(は)って、
貧(まず)しい者(もの)と乏(とぼ)しい者(もの)とを倒(たお)し、
直(なお)く歩(あゆ)む者(もの)を殺(ころ)そうとする。
15しかしそのつるぎはおのが胸(むね)を刺(さ)し、
その弓(ゆみ)は折(お)られる。
16正(ただ)しい人(ひと)の持(も)ち物(もの)の少(すく)ないのは、
多(おお)くの悪(あ)しきの者(もの)の豊(ゆた)かなのにまさる。
17悪(あ)しき者(もの)の腕(うで)は折(お)られるが、
主(しゅ)は正(ただ)しい者(もの)を助(たす)けささえられるからである。
18主(しゅ)は全(まった)き者(もの)のもろもろの日(ひ)を知(し)られる。
彼(かれ)らの嗣(し)業(ぎょう)はとこしえに続(つづ)く。
19彼(かれ)らは災(わざわい)の時(とき)にも恥(はじ)をこうむらず、
ききんの日(ひ)にも飽(あ)き足(た)りる。
20しかし、悪(あ)しき者(もの)は滅(ほろ)び、
主(しゅ)の敵(てき)は牧場(まきば)の栄(さか)えの枯(か)れるように消(き)え、
煙(けむり)のように消(き)えうせる。
21悪(あ)しき者(もの)は物(もの)を借(か)りて返(かえ)すことをしない。
しかし正(ただ)しい人(ひと)は寛大(かんだい)で、施(ほどこ)し与(あた)える。
22主(しゅ)に祝福(しゅくふく)された者(もの)は国(くに)を継(つ)ぎ、
主(しゅ)にのろわれた者(もの)は断(た)ち滅(ほろ)ぼされる。
23人(ひと)の歩(あゆ)みは主(しゅ)によって定(さだ)められる。
主(しゅ)はその行(い)く道(みち)を喜(よろこ)ばれる。
24たといその人(ひと)が倒(たお)れても、
全(まった)く打(う)ち伏(ふ)せられることはない、
主(しゅ)がその手(て)を助(たす)けささえられるからである。
25わたしは、むかし年(とし)若(わか)かった時(とき)も、年老(としお)いた今(いま)も、
正(ただ)しい人(ひと)が捨(す)てられ、あるいはその子孫(しそん)が
食物(しょくもつ)を請(こ)いあるくのを見(み)たことがない。
26正(ただ)しい人(ひと)は常(つね)に寛大(かんだい)で、物(もの)を貸(か)し与(あた)え、
その子孫(しそん)は祝福(しゅくふく)を得(え)る。
27悪(あく)をさけて、善(ぜん)を行(おこな)え。
そうすれば、あなたはとこしえに住(す)むことができる。
28主(しゅ)は公義(こうぎ)を愛(あい)し、
その聖徒(せいと)を見捨(みす)てられないからである。
正(ただ)しい者(もの)はとこしえに助(たす)け守(まも)られる。
しかし、悪(あ)しき者(もの)の子孫(しそん)は断(た)ち滅(ほろ)ぼされる。
29正(ただ)しい者(もの)は国(くに)を継(つ)ぎ、
とこしえにその中(なか)に住(す)むことができる。
30正(ただ)しい者(もの)の口(くち)は知恵(ちえ)を語(かた)り、
その舌(した)は公義(こうぎ)を述(の)べる。
31その心(こころ)には神(かみ)のおきてがあり、
その歩(あゆ)みはすべることがない。
32悪(あ)しき者(もの)は正(ただ)しい人(ひと)をうかがい、
これを殺(ころ)そうとはかる。
33主(しゅ)は正(ただ)しい人(ひと)を悪(あ)しき者(もの)の手(て)にゆだねられない、
またさばかれる時(とき)、これを罪(つみ)に定(さだ)められることはない。
34主(しゅ)を待(ま)ち望(のぞ)め、その道(みち)を守(まも)れ。
そうすれば、主(しゅ)はあなたを上(あ)げて、国(くに)を継(つ)がせられる。
あなたは悪(あ)しき者(もの)の
断(た)ち滅(ほろ)ぼされるのを見(み)るであろう。
35わたしは悪(あ)しき者(もの)が勝(か)ち誇(ほこ)って、
レバノンの香柏(こうはく)のようにそびえたつのを見(み)た。
36しかし、わたしが通(とお)り過(す)ぎると、
見(み)よ、彼(かれ)はいなかった。
わたしは彼(かれ)を尋(たず)ねたけれども見(み)つからなかった。
37全(まった)き人(ひと)に目(め)をそそぎ、直(なお)き人(ひと)を見(み)よ。
おだやかな人(ひと)には子孫(しそん)がある。
38しかし罪(つみ)を犯(おか)す者(もの)どもは共(とも)に滅(ほろ)ぼされ、
悪(あ)しき者(もの)の子孫(しそん)は断(た)たれる。
39正(ただ)しい人(ひと)の救(すくい)は主(しゅ)から出(で)る。
主(しゅ)は彼(かれ)らの悩(なや)みの時(とき)の避(さ)け所(どころ)である。
40主(しゅ)は彼(かれ)らを助(たす)け、彼(かれ)らを解(と)き放(はな)ち、
彼(かれ)らを悪(あ)しき者(もの)どもから解(と)き放(はな)って救(すく)われる。
彼(かれ)らは主(しゅ)に寄(よ)り頼(たの)むからである。

第三八篇

<ruby>記念<rp>(</rp><rt>きねん</rt><rp>)</rp></ruby>のためにうたったダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、あなたの憤(いきどお)りをもってわたしを責(せ)めず、
激(はげ)しい怒(いか)りをもってわたしを懲(こ)らさないでください。
2あなたの矢(や)がわたしに突(つ)き刺(さ)さり、
あなたの手(て)がわたしの上(うえ)にくだりました。
3あなたの怒(いか)りによって、
わたしの肉(にく)には全(まった)きところなく、
わたしの罪(つみ)によって、
わたしの骨(ほね)には健(すこ)やかなところはありません。
4わたしの不義(ふぎ)はわたしの頭(あたま)を越(こ)え、
重荷(おもに)のように重(おも)くて負(お)うことができません。
5わたしの愚(おろ)かによって、
わたしの傷(きず)は悪臭(あくしゅう)を放(はな)ち、腐(くさ)れただれました。
6わたしは折(お)れかがんで、いたくうなだれ、
ひねもす悲(かな)しんで歩(ある)くのです。
7わたしの腰(こし)はことごとく焼(や)け、
わたしの肉(にく)には全(まった)きところがありません。
8わたしは衰(おとろ)えはて、いたく打(う)ちひしがれ、
わたしの心(こころ)の激(はげ)しい騒(さわ)ぎによってうめき叫(さけ)びます。
9主(しゅ)よ、わたしのすべての願(ねが)いはあなたに知(し)られ、
わたしの嘆(なげ)きはあなたに隠(かく)れることはありません。
10わたしの胸(むね)は激(はげ)しく打(う)ち、わたしの力(ちから)は衰(おとろ)え、
わたしの目(め)の光(ひかり)もまた、わたしを離(はな)れ去(さ)りました。
11わが友(とも)、わがともがらは
わたしの災(わざわい)を見(み)て離(はな)れて立(た)ち、
わが親族(しんぞく)もまた遠(とお)く離(はな)れて立(た)っています。
12わたしのいのちを求(もと)める者(もの)はわなを設(もう)け、
わたしをそこなおうとする者(もの)は滅(ほろ)ぼすことを語(かた)り、
ひねもす欺(あざむ)くことをはかるのです。
13しかしわたしは耳(みみ)しいのように聞(き)かず、
おしのように口(くち)を開(ひら)きません。
14まことに、わたしは聞(き)かない人(ひと)のごとく、
議論(ぎろん)を口(くち)にしない人(ひと)のようです。
15しかし、主(しゅ)よ、わたしはあなたを待(ま)ち望(のぞ)みます。
わが神(かみ)、主(しゅ)よ、
あなたこそわたしに答(こた)えられるのです。
16わたしは祈(いの)ります、「わが足(あし)のすべるとき、
わたしにむかって高(たか)ぶる彼(かれ)らに
わたしのことによって喜(よろこ)ぶことを
ゆるさないでください」と。
17わたしは倒(たお)れるばかりになり、
わたしの苦(くる)しみは常(つね)にわたしと共(とも)にあります。
18わたしは、みずから不義(ふぎ)を言(い)いあらわし、
わが罪(つみ)のために悲(かな)しみます。
19ゆえなく、わたしに敵(てき)する者(もの)は強(つよ)く、
偽(いつわ)ってわたしを憎(にく)む者(もの)は多(おお)いのです。
20悪(あく)をもって善(ぜん)に報(むく)いる者(もの)は、
わたしがよい事(こと)に従(したが)うがゆえに、わがあだとなります。
21主(しゅ)よ、わたしを捨(す)てないでください。
わが神(かみ)よ、わたしに遠(とお)ざからないでください。
22主(しゅ)、わが救(すくい)よ、
すみやかにわたしをお助(たす)けください。

第三九篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>エドトンによってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしは言(い)った、「舌(した)をもって罪(つみ)を犯(おか)さないために、
わたしの道(みち)を慎(つつし)み、
悪(あ)しき者(もの)のわたしの前(まえ)にある間(あいだ)は
わたしの口(くち)にくつわをかけよう」と。
2わたしは黙(もく)して物言(ものい)わず、むなしく沈黙(ちんもく)を守(まも)った。
しかし、わたしの悩(なや)みはさらにひどくなり、
3わたしの心(こころ)はわたしのうちに熱(ねっ)し、
思(おも)いつづけるほどに火(ひ)が燃(も)えたので、
わたしは舌(した)をもって語(かた)った。
4「主(しゅ)よ、わが終(おわ)りと、
わが日(ひ)の数(かず)のどれほどであるかをわたしに知(し)らせ、
わが命(いのち)のいかにはかないかを知(し)らせてください。
5見(み)よ、あなたはわたしの日(ひ)をつかのまとされました。
わたしの一生(いっしょう)はあなたの前(まえ)では無(む)にひとしいのです。
まことに、すべての人(ひと)はその盛(さか)んな時(とき)でも
息(いき)にすぎません。〔セラ
6まことに人(ひと)は影(かげ)のように、さまよいます。
まことに彼(かれ)らはむなしい事(こと)のために
騒(さわ)ぎまわるのです。
彼(かれ)は積(つ)みたくわえるけれども、
だれがそれを収(おさ)めるかを知(し)りません。
7主(しゅ)よ、今(いま)わたしは何(なに)を待(ま)ち望(のぞ)みましょう。
わたしの望(のぞ)みはあなたにあります。
8わたしをすべてのとがから助(たす)け出(だ)し、
愚(おろ)かな者(もの)にわたしをあざけらせないでください。
9わたしは黙(もく)して口(くち)を開(ひら)きません。
あなたがそれをなされたからです。
10あなたが下(くだ)された災(わざわい)を
わたしから取(と)り去(さ)ってください。
わたしはあなたのみ手(て)に打(う)ち懲(こ)らされることにより
滅(ほろ)びるばかりです。
11あなたは罪(つみ)を責(せ)めて人(ひと)を懲(こ)らされるとき、
その慕(した)い喜(よろこ)ぶものを、しみが食(く)うように、
消(け)し滅(ほろ)ぼされるのです。
まことにすべての人(ひと)は息(いき)にすぎません。〔セラ
12主(しゅ)よ、わたしの祈(いのり)を聞(き)き、
わたしの叫(さけ)びに耳(みみ)を傾(かたむ)け、
わたしの涙(なみだ)を見(み)て、もださないでください。
わたしはあなたに身(み)を寄(よ)せる旅(たび)びと、
わがすべての先祖(せんぞ)たちのように寄留者(きりゅうしゃ)です。
13わたしが去(さ)って、うせない前(まえ)に、
み顔(かお)をそむけて、わたしを喜(よろこ)ばせてください」。

第四〇篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしは耐(た)え忍(しの)んで主(しゅ)を待(ま)ち望(のぞ)んだ。
主(しゅ)は耳(みみ)を傾(かたむ)けて、わたしの叫(さけ)びを聞(き)かれた。
2主(しゅ)はわたしを滅(ほろ)びの穴(あな)から、泥(どろ)の沼(ぬま)から引(ひ)きあげて、
わたしの足(あし)を岩(いわ)の上(うえ)におき、
わたしの歩(あゆ)みをたしかにされた。
3主(しゅ)は新(あたら)しい歌(うた)をわたしの口(くち)に授(さづ)け、
われらの神(かみ)にささげるさんびの歌(うた)を
わたしの口(くち)に授(さづ)けられた。
多(おお)くの人(ひと)はこれを見(み)て恐(おそ)れ、
かつ主(しゅ)に信頼(しんらい)するであろう。
4主(しゅ)をおのが頼(たの)みとする人(ひと)、
高(たか)ぶる者(もの)にたよらず、
偽(いつわ)りの神(かみ)に迷(まよ)う者(もの)にたよらない人(ひと)はさいわいである。
5わが神(かみ)、主(しゅ)よ、あなたのくすしきみわざと、
われらを思(おも)うみおもいとは多(おお)くて、
くらべうるものはない。
わたしはこれを語(かた)り述(の)べようとしても
多(おお)くて数(かぞ)えることはできない。
6あなたはいけにえと供(そな)え物(もの)とを喜(よろこ)ばれない。
あなたはわたしの耳(みみ)を開(ひら)かれた。
あなたは燔祭(はんさい)と罪祭(ざいさい)とを求(もと)められない。
7その時(とき)わたしは言(い)った、「見(み)よ、わたしはまいります。
書(しょ)の巻(まき)に、わたしのためにしるされています。
8わが神(かみ)よ、わたしはみこころを行(おこな)うことを喜(よろこ)びます。
あなたのおきてはわたしの心(こころ)のうちにあります」と。
9わたしは大(おお)いなる集会(しゅうかい)で、
救(すくい)についての喜(よろこ)びのおとずれを告(つ)げ示(しめ)しました。
見(み)よ、わたしはくちびるを閉(と)じませんでした。
主(しゅ)よ、あなたはこれをご存(ぞん)じです。
10わたしはあなたの救(すくい)を心(こころ)のうちに隠(かく)しおかず、
あなたのまことと救(すくい)とを告(つ)げ示(しめ)しました。
わたしはあなたのいつくしみとまこととを
大(おお)いなる集会(しゅうかい)に隠(かく)しませんでした。
11主(しゅ)よ、あなたのあわれみをわたしに惜(お)しまず、
あなたのいつくしみとまこととをもって
常(つね)にわたしをお守(まも)りください。
12数(かぞ)えがたい災(わざわい)がわたしを囲(かこ)み、
わたしの不義(ふぎ)がわたしに追(お)い迫(せま)って、
物見(ものみ)ることができないまでになりました。
それはわたしの頭(あたま)の毛(け)よりも多(おお)く、
わたしの心(こころ)は消(き)えうせるばかりになりました。
13主(しゅ)よ、みこころならばわたしをお救(すく)いください。
主(しゅ)よ、すみやかにわたしをお助(たす)けください。
14わたしのいのちを奪(うば)おうと尋(たず)ね求(もと)める者(もの)どもを
ことごとく恥(は)じあわてさせてください。
わたしのそこなわれることを願(ねが)う者(もの)どもを
うしろに退(しりぞ)かせ、恥(はじ)を負(お)わせてください。
15わたしにむかって「あはぁ、あはぁ」と言(い)う者(もの)どもを
自分(じぶん)の恥(はじ)によって恐(おそ)れおののかせてください。
16しかし、すべてあなたを尋(たず)ね求(もと)める者(もの)は
あなたによって喜(よろこ)び楽(たの)しむように。
あなたの救(すくい)を愛(あい)する者(もの)は
常(つね)に「主(しゅ)は大(おお)いなるかな」ととなえるように。
17わたしは貧(まず)しく、かつ乏(とぼ)しい。
しかし主(しゅ)はわたしをかえりみられます。
あなたはわが助(たす)け、わが救主(すくいぬし)です。
わが神(かみ)よ、ためらわないでください。

第四一篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1貧(まず)しい者(もの)をかえりみる人(ひと)はさいわいである。
主(しゅ)はそのような人(ひと)を悩(なや)みの日(ひ)に救(すく)い出(だ)される。
2主(しゅ)は彼(かれ)を守(まも)って、生(い)きながらえさせられる。
彼(かれ)はこの地(ち)にあって、さいわいな者(もの)と呼(よ)ばれる。
あなたは彼(かれ)をその敵(てき)の欲望(よくぼう)にわたされない。
3主(しゅ)は彼(かれ)をその病(やまい)の床(とこ)でささえられる。
あなたは彼(かれ)の病(や)む時(とき)、その病(やまい)をことごとくいやされる。
4わたしは言(い)った、「主(しゅ)よ、わたしをあわれみ、
わたしをいやしてください。
わたしはあなたにむかって罪(つみ)を犯(おか)しました」と。
5わたしの敵(てき)はわたしをそしって言(い)う、
「いつ彼(かれ)は死(し)に、その名(な)がほろびるであろうか」と。
6そのひとりがわたしを見(み)ようとして来(く)るとき、
彼(かれ)は偽(いつわ)りを語(かた)り、その心(こころ)によこしまを集(あつ)め、
外(そと)に出(で)てはそれを言(い)いふらす。
7すべてわたしを憎(にく)む者(もの)は
わたしについて共(とも)にささやき、
わたしのために災(わざわい)を思(おも)いめぐらす。
8彼(かれ)らは言(い)う、「彼(かれ)に一つのたたりがつきまとったから、
倒(たお)れ伏(ふ)して再(ふたた)び起(お)きあがらないであろう」と。
9わたしの信頼(しんらい)した親(した)しい友(とも)、
わたしのパンを食(た)べた親(した)しい友(とも)さえも
わたしにそむいてくびすをあげた。
10しかし主(しゅ)よ、わたしをあわれみ、
わたしを助(たす)け起(おこ)してください。
そうすればわたしは彼(かれ)らに報(むく)い返(かえ)すことができます。
11わたしの敵(てき)がわたしに打(う)ち勝(か)てないことによって、
あなたがわたしを喜(よろこ)ばれることを
わたしは知(し)ります。
12あなたはわたしの全(まった)きによって、
わたしをささえ、とこしえにみ前(まえ)に置(お)かれます。
13イスラエルの神(かみ)、主(しゅ)は
とこしえからとこしえまでほむべきかな。
アァメン、アァメン。

第四二篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたコラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>のマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1神(かみ)よ、しかが谷川(たにがわ)を慕(した)いあえぐように、
わが魂(たましい)もあなたを慕(した)いあえぐ。
2わが魂(たましい)はかわいているように神(かみ)を慕(した)い、
いける神(かみ)を慕(した)う。
いつ、わたしは行(い)って神(かみ)のみ顔(かお)を
見(み)ることができるだろうか。
3人々(ひとびと)がひねもすわたしにむかって
「おまえの神(かみ)はどこにいるのか」と言(い)いつづける間(あいだ)は
わたしの涙(なみだ)は昼(ひる)も夜(よる)もわたしの食物(しょくもつ)であった。
4わたしはかつて祭(まつり)を守(まも)る多(おお)くの人(ひと)と共(とも)に
群(む)れをなして行(い)き、
喜(よろこ)びと感謝(かんしゃ)の歌(うた)をもって彼(かれ)らを神(かみ)の家(いえ)に導(みちび)いた。
今(いま)これらの事(こと)を思(おも)い起(おこ)して、
わが魂(たましい)をそそぎ出(だ)すのである。
5わが魂(たましい)よ、何(なに)ゆえうなだれるのか。
何(なに)ゆえわたしのうちに思(おも)いみだれるのか。
神(かみ)を待(ま)ち望(のぞ)め。
わたしはなおわが助(たす)け、
わが神(かみ)なる主(しゅ)をほめたたえるであろう。
6わが魂(たましい)はわたしのうちにうなだれる。
それで、わたしはヨルダンの地(ち)から、またヘルモンから、
ミザルの山(やま)からあなたを思(おも)い起(おこ)す。
7あなたの大滝(おおたき)の響(ひび)きによって淵々(ふちぶち)呼(よ)びこたえ、
あなたの波(なみ)、あなたの大波(おおなみ)は
ことごとくわたしの上(うえ)を越(こ)えていった。
8昼(ひる)には、主(しゅ)はそのいつくしみをほどこし、
夜(よる)には、その歌(うた)すなわちわがいのちの神(かみ)にささげる
祈(いのり)がわたしと共(とも)にある。
9わたしはわが岩(いわ)なる神(かみ)に言(い)う、
「何(なに)ゆえわたしをお忘(わす)れになりましたか。
何(なに)ゆえわたしは敵(てき)のしえたげによって
悲(かな)しみ歩(ある)くのですか」と。
10わたしのあだは骨(ほね)も砕(くだ)けるばかりに
わたしをののしり、
ひねもすわたしにむかって
「おまえの神(かみ)はどこにいるのか」と言(い)う。
11わが魂(たましい)よ、何(なに)ゆえうなだれるのか。
何(なに)ゆえわたしのうちに思(おも)いみだれるのか。
神(かみ)を待(ま)ち望(のぞ)め。
わたしはなおわが助(たす)け、
わが神(かみ)なる主(しゅ)をほめたたえるであろう。

第四三篇


1神(かみ)よ、わたしをさばき、
神(かみ)を恐(おそ)れない民(たみ)にむかって、
わたしの訴(うった)えをあげつらい、
たばかりをなすよこしまな人(ひと)から
わたしを助(たす)け出(だ)してください。
2あなたはわたしの寄(よ)り頼(たの)む神(かみ)です。
なぜわたしを捨(す)てられたのですか。
なぜわたしは敵(てき)のしえたげによって
悲(かな)しみ歩(ある)くのですか。
3あなたの光(ひかり)とまこととを送(おく)ってわたしを導(みちび)き、
あなたの聖(せい)なる山(やま)と、あなたの住(す)まわれる所(ところ)に
わたしをいたらせてください。
4その時(とき)わたしは神(かみ)の祭壇(さいだん)へ行(い)き、
わたしの大(おお)きな喜(よろこ)びである神(かみ)へ行(い)きます。
神(かみ)よ、わが神(かみ)よ、
わたしは琴(こと)をもってあなたをほめたたえます。
5わが魂(たましい)よ、何(なに)ゆえうなだれるのか。
何(なに)ゆえわたしのうちに思(おも)いみだれるのか。
神(かみ)を待(ま)ち望(のぞ)め。
わたしはなおわが助(たす)け、
わが神(かみ)なる主(しゅ)をほめたたえるであろう。

第四四篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたコラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>のマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1神(かみ)よ、いにしえ、われらの先祖(せんぞ)たちの日(ひ)に、
あなたがなされたみわざを
彼(かれ)らがわれらに語(かた)ったのを耳(みみ)で聞(き)きました。
2すなわちあなたはみ手(て)をもって、もろもろの国民(くにたみ)を
追(お)い払(はら)ってわれらの先祖(せんぞ)たちを植(う)え、
またもろもろの民(たみ)を悩(なや)まして、
われらの先祖(せんぞ)たちをふえ広(ひろ)がらせられました。
3彼(かれ)らは自分(じぶん)のつるぎによって国(くに)を獲(え)たのでなく、
また自分(じぶん)の腕(うで)によって勝利(しょうり)を得(え)たのでもありません。
ただあなたの右(みぎ)の手(て)、あなたの腕(うで)、
あなたのみ顔(かお)の光(ひかり)によるのでした。
あなたが彼(かれ)らを恵(めぐ)まれたからです。
4あなたはわが王(おう)、わが神(かみ)、
ヤコブのために勝利(しょうり)を定(さだ)められる方(かた)です。
5われらはあなたによって、あだを押(お)し倒(たお)し、
われらに立(た)ちむかう者(もの)を、
み名(な)によって踏(ふ)みにじるのです。
6わたしは自分(じぶん)の弓(ゆみ)を頼(たの)まず、わたしのつるぎもまた、
わたしを救(すく)うことができないからです。
7しかしあなたはわれらをあだから救(すく)い、
われらを憎(にく)む者(もの)をはずかしめられました。
8われらは常(つね)に神(かみ)によって誇(ほこ)り、
とこしえにあなたのみ名(な)に感謝(かんしゃ)するでしょう。〔セラ
9ところがあなたはわれらを捨(す)てて恥(はじ)を負(お)わせ、
われらの軍勢(ぐんぜい)と共(とも)に出(で)て行(い)かれませんでした。
10あなたがわれらをあだの前(まえ)から退(しりぞ)かせられたので、
われらの敵(てき)は心(こころ)のままにかすめ奪(うば)いました。
11あなたはわれらをほふられる羊(ひつじ)のようにし、
またもろもろの国民(くにたみ)のなかに散(ち)らされました。
12あなたはわずかの金(きん)であなたの民(たみ)を売(う)り、
彼(かれ)らのために高(たか)い価(あたい)を求(もと)められませんでした。
13あなたはわれらを隣(とな)り人(びと)にそしらせ、
われらをめぐる者(もの)どもに侮(あなど)らせ、
あざけらせられました。
14またもろもろの国民(くにたみ)のなかにわれらを笑(わら)い草(ぐさ)とし、
もろもろの民(たみ)のなかに笑(わら)い者(もの)とされました。
15わがはずかしめはひねもすわたしの前(まえ)にあり、
恥(はじ)はわたしの顔(かお)をおおいました。
16これはそしる者(もの)と、ののしる者(もの)の言葉(ことば)により、
敵(てき)と、恨(うら)みを報(むく)いる者(もの)のゆえによるのです。
17これらの事(こと)が皆(みな)われらに臨(のぞ)みましたが、
われらはあなたを忘(わす)れず、
あなたの契約(けいやく)にそむくことがありませんでした。
18われらの心(こころ)はたじろがず、
またわれらの歩(あゆ)みはあなたの道(みち)を離(はな)れませんでした。
19それでもあなたは山犬(やまいぬ)の住(す)む所(ところ)でわれらを砕(くだ)き、
暗(くら)やみをもってわれらをおおわれました。
20われらがもしわれらの神(かみ)の名(な)を忘(わす)れ、
ほかの神(かみ)に手(て)を伸(の)べたことがあったならば、
21神(かみ)はこれを見(み)あらわされないでしょうか。
神(かみ)は心(こころ)の秘密(ひみつ)をも知(し)っておられるからです。
22ところがわれらはあなたのためにひねもす殺(ころ)されて、
ほふられる羊(ひつじ)のようにみなされました。
23主(しゅ)よ、起(お)きてください。なぜ眠(ねむ)っておられるのですか。
目(め)をさましてください。
われらをとこしえに捨(す)てないでください。
24なぜあなたはみ顔(かお)を隠(かく)されるのですか。
なぜわれらの悩(なや)みと、しえたげを
お忘(わす)れになるのですか。
25まことにわれらの魂(たましい)はかがんで、ちりに伏(ふ)し、
われらのからだは土(つち)につきました。
26起(お)きて、われらをお助(たす)けください。
あなたのいつくしみのゆえに、
われらをあがなってください。

第四五篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってゆりの<ruby>花<rp>(</rp><rt>はな</rt><rp>)</rp></ruby>のしらべにあわせてうたわせたコラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>のマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、<ruby>愛<rp>(</rp><rt>あい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしの心(こころ)はうるわしい言葉(ことば)であふれる。
わたしは王(おう)についてよんだわたしの詩(し)を語(かた)る。
わたしの舌(した)はすみやかに物(もの)書(か)く人(ひと)の筆(ふで)のようだ。
2あなたは人(ひと)の子(こ)らにまさって麗(うるわ)しく、
気品(きひん)がそのくちびるに注(そそ)がれている。
このゆえに神(かみ)はとこしえにあなたを祝福(しゅくふく)された。
3ますらおよ、光栄(こうえい)と威厳(いげん)とをもって、
つるぎを腰(こし)に帯(お)びよ。
4真理(しんり)のため、また正義(せいぎ)を守(まも)るために
威厳(いげん)をもって、勝利(しょうり)を得(え)て乗(の)り進(すす)め。
あなたの右(みぎ)の手(て)はあなたに恐(おそ)るべきわざを
教(おし)えるであろう。
5あなたの矢(や)は鋭(するど)くて、王(おう)の敵(てき)の胸(むね)をつらぬき、
もろもろの民(たみ)はあなたのもとに倒(たお)れる。
6神(かみ)から賜(たま)わったあなたの位(くらい)は永遠(えいえん)にかぎりなく続(つづ)き、
あなたの王(おう)のつえは公平(こうへい)のつえである。
7あなたは義(ぎ)を愛(あい)し、悪(あく)を憎(にく)む。
このゆえに神(かみ)、あなたの神(かみ)は喜(よろこ)びの油(あぶら)を
あなたのともがらにまさって、あなたに注(そそ)がれた。
8あなたの衣(ころも)はみな没薬(もつやく)、芦薈(ろかい)、肉桂(にっけい)で、
よいかおりを放(はな)っている。
琴(こと)の音(ね)は象牙(ぞうげ)の殿(との)から出(で)て、あなたを喜(よろこ)ばせる。
9あなたの愛(あい)する女(おんな)たちのうちには王(おう)の娘(むすめ)たちがあり、
王妃(おうひ)はオフルの金(きん)を飾(かざ)って、あなたの右(みぎ)に立(た)つ。
10娘(むすめ)よ、聞(き)け、かえりみて耳(みみ)を傾(かたむ)けよ。
あなたの民(たみ)と、あなたの父(ちち)の家(いえ)とを忘(わす)れよ。
11王(おう)はあなたのうるわしさを慕(した)うであろう。
彼(かれ)はあなたの主(しゅ)であるから、彼(かれ)を伏(ふ)しおがめ。
12ツロの民(たみ)は贈(おく)り物(もの)をもちきたり、
民(たみ)のうちの富(と)める者(もの)もあなたの好意(こうい)を請(こ)い求(もと)める。
13王(おう)の娘(むすめ)は殿(との)のうちで栄(さか)えをきわめ、
こがねを織(お)り込(こ)んだ衣(ころも)を着飾(きかざ)っている。
14彼女(かのじょ)は縫(ぬ)い取(と)りした衣(ころも)を着(き)て王(おう)のもとに導(みちび)かれ、
その供(とも)びとなるおとめらは
彼女(かのじょ)に従(したが)ってその行列(ぎょうれつ)にある。
15彼(かれ)らは喜(よろこ)びと楽(たの)しみとをもって導(みちび)かれ行(い)き、
王(おう)の宮殿(きゅうでん)にはいる。
16あなたの子(こ)らは父祖(ふそ)に代(かわ)って立(た)ち、
あなたは彼(かれ)らを全(ぜん)地(ち)に君(きみ)とするであろう。
17わたしはあなたの名(な)をよろず代(よ)におぼえさせる。
このゆえにもろもろの民(たみ)は世々(よよ)かぎりなく
あなたをほめたたえるであろう。

第四六篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって<ruby>女<rp>(</rp><rt>おんな</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>声<rp>(</rp><rt>こえ</rt><rp>)</rp></ruby>のしらべにあわせてうたわせたコラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1神(かみ)はわれらの避(さ)け所(どころ)また力(ちから)である。
悩(なや)める時(とき)のいと近(ちか)き助(たす)けである。
2このゆえに、たとい地(ち)は変(かわ)り、
山(やま)は海(うみ)の真中(まなか)に移(うつ)るとも、われらは恐(おそ)れない。
3たといその水(みず)は鳴(な)りとどろき、あわだつとも、
そのさわぎによって山(やま)は震(ふる)え動(うご)くとも、
われらは恐(おそ)れない。〔セラ
4一つの川(かわ)がある。
その流(なが)れは神(かみ)の都(みやこ)を喜(よろこ)ばせ、
いと高(たか)き者(もの)の聖(せい)なるすまいを喜(よろこ)ばせる。
5神(かみ)がその中(なか)におられるので、都(みやこ)はゆるがない。
神(かみ)は朝(あさ)はやく、これを助(たす)けられる。
6もろもろの民(たみ)は騒(さわ)ぎたち、もろもろの国(くに)は揺(ゆ)れ動(うご)く、
神(かみ)がその声(こえ)を出(だ)されると地(ち)は溶(と)ける。
7万軍(ばんぐん)の主(しゅ)はわれらと共(とも)におられる、
ヤコブの神(かみ)はわれらの避(さ)け所(どころ)である。〔セラ
8来(き)て、主(しゅ)のみわざを見(み)よ、
主(しゅ)は驚(おどろ)くべきことを地(ち)に行(おこな)われた。
9主(しゅ)は地(ち)のはてまでも戦(たたか)いをやめさせ、
弓(ゆみ)を折(お)り、やりを断(た)ち、戦車(せんしゃ)を火(ひ)で焼(や)かれる。
10「静(しず)まって、わたしこそ神(かみ)であることを知(し)れ。
わたしはもろもろの国民(くにたみ)のうちにあがめられ、
全(ぜん)地(ち)にあがめられる」。
11万軍(ばんぐん)の主(しゅ)はわれらと共(とも)におられる、
ヤコブの神(かみ)はわれらの避(さ)け所(どころ)である。〔セラ

第四七篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたコラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1もろもろの民(たみ)よ、手(て)をうち、
喜(よろこ)びの声(こえ)をあげ、神(かみ)にむかって叫(さけ)べ。
2いと高(たか)き主(しゅ)は恐(おそ)るべく、
全(ぜん)地(ち)をしろしめす大(おお)いなる王(おう)だからである。
3主(しゅ)はもろもろの民(たみ)をわれらに従(したが)わせ、
もろもろの国(くに)をわれらの足(あし)の下(した)に従(したが)わせられた。
4主(しゅ)はその愛(あい)されたヤコブの誇(ほこり)を
われらの嗣(し)業(ぎょう)として、われらのために選(えら)ばれた。〔セラ
5神(かみ)は喜(よろこ)び叫(さけ)ぶ声(こえ)と共(とも)にのぼり、
主(しゅ)はラッパの声(こえ)と共(とも)にのぼられた。
6神(かみ)をほめうたえよ、ほめうたえよ、
われらの王(おう)をほめうたえよ、ほめうたえよ。
7神(かみ)は全(ぜん)地(ち)の王(おう)である。
巧(たく)みな歌(うた)をもってほめうたえよ。
8神(かみ)はもろもろの国民(くにたみ)を統(す)べ治(おさ)められる。
神(かみ)はその聖(せい)なるみくらに座(ざ)せられる。
9もろもろの民(たみ)の君(きみ)たちはつどい来(き)て、
アブラハムの神(かみ)の民(たみ)となる。
10地(ち)のもろもろの盾(たて)は神(かみ)のものである。
神(かみ)は大(おお)いにあがめられる。

第四八篇

コラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1主(しゅ)は大(おお)いなる神(かみ)であって、
われらの神(かみ)の都(みやこ)、その聖(せい)なる山(やま)で、
大(おお)いにほめたたえらるべき方(かた)である。
2シオンの山(やま)は北(きた)の端(はし)が高(たか)くて、うるわしく、
全(ぜん)地(ち)の喜(よろこ)びであり、大(おお)いなる王(おう)の都(みやこ)である。
3そのもろもろの殿(との)のうちに神(かみ)はみずからを
高(たか)きやぐらとして現(あらわ)された。
4見(み)よ、王(おう)らは相(あい)会(かい)して共(とも)に進(すす)んできたが、
5彼(かれ)らは都(みやこ)を見(み)るや驚(おどろ)き、
あわてふためき、急(いそ)ぎ逃(に)げ去(さ)った。
6おののきは彼(かれ)らに臨(のぞ)み、
その苦(くる)しみは産(う)みの苦(くる)しみをする女(おんな)のようであった。
7あなたは東風(ひがしかぜ)を起(おこ)してタルシシの舟(ふね)を破(やぶ)られた。
8さきにわれらが聞(き)いたように、
今(いま)われらは万軍(ばんぐん)の主(しゅ)の都(みやこ)、
われらの神(かみ)の都(みやこ)でこれを見(み)ることができた。
神(かみ)はとこしえにこの都(みやこ)を堅(かた)くされる。〔セラ
9神(かみ)よ、われらはあなたの宮(みや)のうちで
あなたのいつくしみを思(おも)いました。
10神(かみ)よ、あなたの誉(ほまれ)は、あなたのみ名(な)のように、
地(ち)のはてにまで及(およ)びます。
あなたの右(みぎ)の手(て)は勝利(しょうり)で満(み)ちています。
11あなたのさばきのゆえに、
シオンの山(やま)を喜(よろこ)ばせ、ユダの娘(むすめ)を楽(たの)しませてください。
12シオンのまわりを歩(ある)き、あまねくめぐって、
そのやぐらを数(かぞ)え、
13その城壁(じょうへき)に心(こころ)をとめ、そのもろもろの殿(との)をしらべよ。
これはあなたがたが後(のち)の代(よ)に語(かた)り伝(つた)えるためである。
14これこそ神(かみ)であり、
世々(よよ)かぎりなくわれらの神(かみ)であって、
とこしえにわれらを導(みちび)かれるであろう。

第四九篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたコラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1もろもろの民(たみ)よ、これを聞(き)け、
すべて世(よ)に住(す)む者(もの)よ、耳(みみ)を傾(かたむ)けよ。
2低(てい)きも高(たか)きも、富(と)めるも貧(まず)しきも、共(とも)に耳(みみ)を傾(かたむ)けよ。
3わが口(くち)は知恵(ちえ)を語(かた)り、わが心(こころ)は知識(ちしき)を思(おも)う。
4わたしは耳(みみ)をたとえに傾(かたむ)け、
琴(こと)を鳴(な)らして、わたしのなぞを解(と)き明(あ)かそう。
5わたしをしえたげる者(もの)の不義(ふぎ)が
わたしを取(と)り囲(かこ)む悩(なや)みの日(ひ)に、
どうして恐(おそ)れなければならないのか。
6彼(かれ)らはおのが富(とみ)をたのみ、
そのたからの多(おお)いのを誇(ほこ)る人々(ひとびと)である。
7まことに人(ひと)はだれも自分(じぶん)をあがなうことはできない。
そのいのちの価(あたい)を神(かみ)に払(はら)うことはできない。
9とこしえに生(い)きながらえて、墓(はか)を見(み)ないために
そのいのちをあがなうには、あまりに価(あたい)高(たか)くて、
それを満足(まんぞく)に払(はら)うことができないからである。
10まことに賢(かしこ)い人(ひと)も死(し)に、
愚(おろ)かな者(もの)も、獣(けもの)のような者(もの)も、ひとしく滅(ほろ)んで、
その富(とみ)を他人(たにん)に残(のこ)すことは人(ひと)の見(み)るところである。
11たとい彼(かれ)らはその地(ち)を自分(じぶん)の名(な)をもって呼(よ)んでも、
墓(はか)こそ彼(かれ)らのとこしえのすまい、
世々(よよ)彼(かれ)らのすみかである。
12人(ひと)は栄華(えいが)のうちに長(なが)くとどまることはできない、
滅(ほろ)びうせる獣(けもの)にひとしい。
13これぞ自分(じぶん)をたのむ愚(おろ)かな者(もの)どもの成(な)りゆき、
自分(じぶん)の分(わ)け前(まえ)を喜(よろこ)ぶ者(もの)どもの果(はて)である。〔セラ
14彼(かれ)らは陰府(よみ)に定(さだ)められた羊(ひつじ)のように
死(し)が彼(かれ)らを牧(ぼく)するであろう。
彼(かれ)らはまっすぐに墓(はか)に下(くだ)り、そのかたちは消(き)えうせ、
陰府(よみ)が彼(かれ)らのすまいとなるであろう。
15しかし神(かみ)はわたしを受(う)けられるゆえ、
わたしの魂(たましい)を陰府(よみ)の力(ちから)からあがなわれる。〔セラ
16人(ひと)が富(とみ)を得(え)るときも、
その家(いえ)の栄(さか)えが増(ま)し加(くわ)わるときも、恐(おそ)れてはならない。
17彼(かれ)が死(し)ぬときは何(なに)ひとつ携(たずさ)え行(い)くことができず、
その栄(さか)えも彼(かれ)に従(したが)って下(くだ)って行(い)くことは
ないからである。
18たとい彼(かれ)が生(い)きながらえる間(あいだ)、自分(じぶん)を幸福(こうふく)と思(おも)っても、
またみずから幸(さいわい)な時(とき)に、人々(ひとびと)から称賛(しょうさん)されても、
19彼(かれ)はついにおのれの先祖(せんぞ)の仲間(なかま)に連(つら)なる。
彼(かれ)らは絶(た)えて光(ひかり)を見(み)ることがない。
20人(ひと)は栄華(えいが)のうちに長(なが)くとどまることはできない。
滅(ほろ)びうせる獣(けもの)にひとしい。

第五〇篇

アサフの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1全能者(ぜんのうしゃ)なる神(かみ)、主(しゅ)は詔(みことのり)して、
日(ひ)の出(で)るところから日(ひ)の入(い)るところまで
あまねく地(ち)に住(す)む者(もの)を召(め)し集(あつ)められる。
2神(かみ)は麗(うるわ)しさのきわみであるシオンから光(ひかり)を放(はな)たれる。
3われらの神(かみ)は来(き)て、もだされない。
み前(まえ)には焼(や)きつくす火(ひ)があり、
そのまわりには、はげしい暴風(ぼうふう)がある。
4神(かみ)はその民(たみ)をさばくために、
上(うえ)なる天(てん)および地(ち)に呼(よ)ばわれる、
5「いけにえをもってわたしと契約(けいやく)を結(むす)んだ
わが聖徒(せいと)をわたしのもとに集(あつ)めよ」と。
6天(てん)は神(かみ)の義(ぎ)をあらわす、
神(かみ)はみずから、さばきぬしだからである。〔セラ
7「わが民(たみ)よ、聞(き)け、わたしは言(い)う。
イスラエルよ、わたしはあなたにむかって
あかしをなす。
わたしは神(かみ)、あなたの神(かみ)である。
8わたしがあなたを責(せ)めるのは、
あなたのいけにえのゆえではない。
あなたの燔祭(はんさい)はいつもわたしの前(まえ)にある。
9わたしはあなたの家(いえ)から雄牛(おうし)を取(と)らない。
またあなたのおりから雄(お)やぎを取(と)らない。
10林(はやし)のすべての獣(けもの)はわたしのもの、
丘(おか)の上(うえ)の千々(ちぢ)の家畜(かちく)もわたしのものである。
11わたしは空(そら)の鳥(とり)をことごとく知(し)っている。
野(の)に動(うご)くすべてのものはわたしのものである。
12たといわたしは飢(う)えても、あなたに告(つ)げない、
世界(せかい)とその中(なか)に満(み)ちるものとは
わたしのものだからである。
13わたしは雄牛(おうし)の肉(にく)を食(た)べ、
雄(お)やぎの血(ち)を飲(の)むだろうか。
14感謝(かんしゃ)のいけにえを神(かみ)にささげよ。
あなたの誓(ちか)いをいと高(たか)き者(もの)に果(はた)せ。
15悩(なや)みの日(ひ)にわたしを呼(よ)べ、わたしはあなたを助(たす)け、
あなたはわたしをあがめるであろう」。
16しかし神(かみ)は悪(あ)しき者(もの)に言(い)われる、
「あなたはなんの権利(けんり)があってわたしの定(さだ)めを述(の)べ、
わたしの契約(けいやく)を口(くち)にするのか。
17あなたは教(おしえ)を憎(にく)み、わたしの言葉(ことば)を捨(す)て去(さ)った。
18あなたは盗(ぬす)びとを見(み)ればこれとむつみ、
姦淫(かんいん)を行(おこな)う者(もの)と交(まじ)わる。
19あなたはその口(くち)を悪(あく)にわたし、
あなたの舌(した)はたばかりを仕組(しく)む。
20あなたは座(ざ)してその兄弟(きょうだい)をそしり、
自分(じぶん)の母(はは)の子(こ)をののしる。
21あなたがこれらの事(こと)をしたのを、わたしが黙(だま)っていたので、
あなたはわたしを全(まった)く自分(じぶん)とひとしい者(もの)と思(おも)った。
しかしわたしはあなたを責(せ)め、
あなたの目(め)の前(まえ)にその罪(つみ)をならべる。
22神(かみ)を忘(わす)れる者(もの)よ、このことを思(おも)え。
さもないとわたしはあなたをかき裂(さ)く。
そのときだれも助(たす)ける者(もの)はないであろう。
23感謝(かんしゃ)のいけにえをささげる者(もの)はわたしをあがめる。
自分(じぶん)のおこないを慎(つつし)む者(もの)にはわたしは神(かみ)の救(すくい)を示(しめ)す」。

第五一篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、これはダビデがバテセバに<ruby>通<rp>(</rp><rt>とお</rt><rp>)</rp></ruby>った<ruby>後<rp>(</rp><rt>のち</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>預言者<rp>(</rp><rt>よげんしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>ナタンがきたときによんだもの
1神(かみ)よ、あなたのいつくしみによって、
わたしをあわれみ、
あなたの豊(ゆた)かなあわれみによって、
わたしのもろもろのとがをぬぐい去(さ)ってください。
2わたしの不義(ふぎ)をことごとく洗(あら)い去(さ)り、
わたしの罪(つみ)からわたしを清(きよ)めてください。
3わたしは自分(じぶん)のとがを知(し)っています。
わたしの罪(つみ)はいつもわたしの前(まえ)にあります。
4わたしはあなたにむかい、ただあなたに罪(つみ)を犯(おか)し、
あなたの前(まえ)に悪(わる)い事(こと)を行(おこな)いました。
それゆえ、あなたが宣告(せんこく)をお与(あた)えになるときは正(ただ)しく、
あなたが人(ひと)をさばかれるときは誤(あやま)りがありません。
5見(み)よ、わたしは不義(ふぎ)のなかに生(うま)れました。
わたしの母(はは)は罪(つみ)のうちにわたしをみごもりました。
6見(み)よ、あなたは真実(しんじつ)を心(こころ)のうちに求(もと)められます。
それゆえ、わたしの隠(かく)れた心(こころ)に知恵(ちえ)を教(おし)えてください。
7ヒソプをもって、わたしを清(きよ)めてください、
わたしは清(きよ)くなるでしょう。
わたしを洗(あら)ってください、
わたしは雪(ゆき)よりも白(しろ)くなるでしょう。
8わたしに喜(よろこ)びと楽(たの)しみとを満(み)たし、
あなたが砕(くだ)いた骨(ほね)を喜(よろこ)ばせてください。
9み顔(かお)をわたしの罪(つみ)から隠(かく)し、
わたしの不義(ふぎ)をことごとくぬぐい去(さ)ってください。
10神(かみ)よ、わたしのために清(きよ)い心(こころ)をつくり、
わたしのうちに新(あたら)しい、正(ただ)しい霊(れい)を与(あた)えてください。
11わたしをみ前(まえ)から捨(す)てないでください。
あなたの聖(せい)なる霊(れい)をわたしから取(と)らないでください。
12あなたの救(すくい)の喜(よろこ)びをわたしに返(かえ)し、
自由(じゆう)の霊(れい)をもって、わたしをささえてください。
13そうすればわたしは、とがを犯(おか)した者(もの)に
あなたの道(みち)を教(おし)え、
罪(つみ)びとはあなたに帰(かえ)ってくるでしょう。
14神(かみ)よ、わが救(すくい)の神(かみ)よ、
血(ち)を流(なが)した罪(つみ)からわたしを助(たす)け出(だ)してください。
わたしの舌(した)は声(こえ)高(たか)らかにあなたの義(ぎ)を歌(うた)うでしょう。
15主(しゅ)よ、わたしのくちびるを開(ひら)いてください。
わたしの口(くち)はあなたの誉(ほまれ)をあらわすでしょう。
16あなたはいけにえを好(この)まれません。
たといわたしが燔祭(はんさい)をささげても
あなたは喜(よろこ)ばれないでしょう。
17神(かみ)の受(う)けられるいけにえは砕(くだ)けた魂(たましい)です。
神(かみ)よ、あなたは砕(くだ)けた悔(く)いた心(こころ)を
かろしめられません。
18あなたのみこころにしたがってシオンに恵(めぐ)みを施(ほどこ)し、
エルサレムの城壁(じょうへき)を築(きず)きなおしてください。
19その時(とき)あなたは義(ぎ)のいけにえと燔祭(はんさい)と、
全(まった)き燔祭(はんさい)とを喜(よろこ)ばれるでしょう。
その時(とき)あなたの祭壇(さいだん)に雄牛(おうし)がささげられるでしょう。

第五二篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデのマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>。これはエドムびとドエグがサウルにきて、「ダビデはアヒメレクの<ruby>家<rp>(</rp><rt>いえ</rt><rp>)</rp></ruby>にきた」と<ruby>告<rp>(</rp><rt>つ</rt><rp>)</rp></ruby>げたときにダビデがよんだもの
1力(ちから)ある者(もの)よ、何(なに)ゆえあなたは
神(かみ)を敬(うやま)う人(ひと)に与(あた)えた災(わざわい)について誇(ほこ)るのか。
あなたはひねもす人(ひと)を滅(ほろ)ぼすことをたくらむ。
2虚偽(きょぎ)を行(おこな)う者(もの)よ、あなたの舌(した)は鋭(するど)いかみそりのようだ。
3あなたは善(ぜん)よりも悪(あく)を好(この)み、
まことを語(かた)るよりも偽(いつわ)りを語(かた)ることを好(この)む。〔セラ
4欺(あざむ)きの舌(した)よ、あなたはすべての滅(ほろ)ぼす言葉(ことば)を好(この)む。
5しかし神(かみ)はとこしえにあなたを砕(くだ)き、
あなたを捕(とら)えて、その天幕(てんまく)から引(ひ)き離(はな)し、
生(い)ける者(もの)の地(ち)から、あなたの根(ね)を絶(た)やされる。〔セラ
6正(ただ)しい者(もの)はこれを見(み)て恐(おそ)れ、彼(かれ)を笑(わら)って言(い)うであろう、
7「神(かみ)をおのが避(さ)け所(どころ)とせず、その富(とみ)の豊(ゆた)かなるを頼(たの)み、
その宝(たから)に寄(よ)り頼(たの)む人(ひと)を見(み)よ」と。
8しかし、わたしは神(かみ)の家(いえ)にある
緑(みどり)のオリブの木(き)のようだ。
わたしは世々(よよ)かぎりなく神(かみ)のいつくしみを頼(たの)む。
9あなたがこの事(こと)をなされたので、
わたしはとこしえに、あなたに感謝(かんしゃ)し、
聖徒(せいと)の前(まえ)であなたのみ名(な)をふれ示(しめ)そう。
これはよいことだからである。

第五三篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってマハラテのしらべにあわせてうたわせたダビデのマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1愚(おろ)かな者(もの)は心(こころ)のうちに「神(かみ)はない」と言(い)う。
彼(かれ)らは腐(くさ)れはて、憎(にく)むべき不義(ふぎ)をおこなった。
善(ぜん)を行(おこな)う者(もの)はない。
2神(かみ)は天(てん)から人(ひと)の子(こ)を見(み)おろして、
賢(かしこ)い者(もの)、神(かみ)を尋(たず)ね求(もと)める者(もの)があるかないかを見(み)られた。
3彼(かれ)らは皆(みな)そむき、みなひとしく堕落(だらく)した。
善(ぜん)を行(おこな)う者(もの)はない、ひとりもない。
4悪(あく)を行(おこな)う者(もの)は悟(さと)りがないのか。
彼(かれ)らは物(もの)食(く)うようにわが民(たみ)を食(く)らい、
また神(かみ)を呼(よ)ぶことをしない。
5彼(かれ)らは恐(おそ)るべきことのない時(とき)に大(おお)いに恐(おそ)れた。
神(かみ)はよこしまな者(もの)の骨(ほね)を散(ち)らされるからである。
神(かみ)が彼(かれ)らを捨(す)てられるので、
彼(かれ)らは恥(はじ)をこうむるであろう。
6どうか、シオンからイスラエルの救(すくい)が出(で)るように。
神(かみ)がその民(たみ)の繁栄(はんえい)を回復(かいふく)される時(とき)、
ヤコブは喜(よろこ)び、イスラエルは楽(たの)しむであろう。

第五四篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって<ruby>琴<rp>(</rp><rt>こと</rt><rp>)</rp></ruby>をもってうたわせたダビデのマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>。これはジフびとがサウルにきて、「ダビデはわれらのうちに<ruby>隠<rp>(</rp><rt>かく</rt><rp>)</rp></ruby>れている」と<ruby>言<rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>った<ruby>時<rp>(</rp><rt>とき</rt><rp>)</rp></ruby>によんだもの
1神(かみ)よ、み名(な)によってわたしを救(すく)い、
み力(ちから)によってわたしをさばいてください。
2神(かみ)よ、わたしの祈(いのり)をきき、
わが口(くち)の言葉(ことば)に耳(みみ)を傾(かたむ)けてください。
3高(たか)ぶる者(もの)がわたしに逆(さか)らって起(おこ)り、
あらぶる者(もの)がわたしのいのちを求(もと)めています。
彼(かれ)らは神(かみ)をおのが前(まえ)に置(お)くことをしません。〔セラ
4見(み)よ、神(かみ)はわが助(たす)けぬし、
主(しゅ)はわがいのちを守(まも)られるかたです。
5神(かみ)はわたしのあだに災(わざわい)をもって報(むく)いられるでしょう。
あなたのまことをもって彼(かれ)らを滅(ほろ)ぼしてください。
6わたしは喜(よろこ)んであなたにいけにえをささげます。
主(しゅ)よ、わたしはみ名(な)に感謝(かんしゃ)します。
これはよい事(こと)だからです。
7あなたはすべての悩(なや)みからわたしを救(すく)い、
わたしの目(め)に敵(てき)の敗北(はいぼく)を見(み)させられたからです。

第五五篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって<ruby>琴<rp>(</rp><rt>こと</rt><rp>)</rp></ruby>をもってうたわせたダビデのマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1神(かみ)よ、わたしの祈(いのり)に耳(みみ)を傾(かたむ)けてください。
わたしの願(ねが)いを避(さ)けて身(み)を隠(かく)さないでください。
2わたしにみこころをとめ、わたしに答(こた)えてください。
わたしは悩(なや)みによって弱(よわ)りはて、
3敵(てき)の声(こえ)と、悪(あ)しき者(もの)のしえたげとによって
気(き)が狂(くる)いそうです。
彼(かれ)らはわたしに悩(なや)みを臨(のぞ)ませ、
怒(いか)ってわたしを苦(くる)しめるからです。
4わたしの心(こころ)はわがうちにもだえ苦(くる)しみ、
死(し)の恐(おそ)れがわたしの上(うえ)に落(お)ちました。
5恐(おそ)れとおののきがわたしに臨(のぞ)み、
はなはだしい恐(おそ)れがわたしをおおいました。
6わたしは言(い)います、
「どうか、はとのように翼(つばさ)をもちたいものだ。
そうすればわたしは飛(と)び去(さ)って安(やす)きを得(え)るであろう。
7わたしは遠(とお)くのがれ去(さ)って、野(の)に宿(やど)ろう。〔セラ
8わたしは急(いそ)ぎ避難(ひなん)して、
はやてとあらしをのがれよう」と。
9主(しゅ)よ、彼(かれ)らのはかりごとを打(う)ち破(やぶ)ってください。
彼(かれ)らの舌(した)を混乱(こんらん)させてください。
わたしは町(まち)のうちに暴力(ぼうりょく)と争(あらそ)いとを見(み)るからです。
10彼(かれ)らは昼(ひる)も夜(よる)も町(まち)の城壁(じょうへき)の上(うえ)を歩(ある)きめぐり、
町(まち)のうちには害悪(がいあく)と悩(なや)みとがあります。
11また滅(ほろ)ぼす事(こと)が町(まち)のうちにあり、
しえたげと欺(あざむ)きとはその市場(いちば)を
離(はな)れることがありません。
12わたしをののしる者(もの)は敵(てき)ではありません。
もしそうであるならば忍(しの)ぶことができます。
わたしにむかって高(たか)ぶる者(もの)はあだではありません。
もしそうであるならば身(み)を隠(かく)して
彼(かれ)を避(さ)けることができます。
13しかしそれはあなたです、わたしと同(おな)じ者(もの)、
わたしの同僚(どうりょう)、わたしの親(した)しい友(とも)です。
14われらはたがいに楽(たの)しく語(かた)らい、
つれだって神(かみ)の宮(みや)に上(のぼ)りました。
15どうぞ、死(し)を彼(かれ)らに臨(のぞ)ませ、
生(い)きたままで陰府(よみ)に下(くだ)らせ、
恐(おそ)れをもって彼(かれ)らを墓(はか)に去(さ)らせてください。
16しかしわたしが神(かみ)に呼(よ)ばわれば、
主(しゅ)はわたしを救(すく)われます。
17夕(ゆう)べに、あしたに、真昼(まひる)にわたしが嘆(なげ)きうめけば、
主(しゅ)はわたしの声(こえ)を聞(き)かれます。
18たといわたしを攻(せ)める者(もの)が多(おお)くとも、
主(しゅ)はわたしがたたかう戦(たたか)いから
わたしを安(やす)らかに救(すく)い出(だ)されます。
19昔(むかし)からみくらに座(ざ)しておられる神(かみ)は
聞(き)いて彼(かれ)らを悩(なや)まされるでしょう。〔セラ
彼(かれ)らはおきてを守(まも)らず、神(かみ)を恐(おそ)れないからです。
20わたしの友(とも)はその親(した)しき者(もの)に手(て)を伸(の)ばして、
その契約(けいやく)を破(やぶ)った。
21その口(くち)は牛酪(ぎゅうらく)よりもなめらかだが、
その心(こころ)には戦(たたか)いがある。
その言葉(ことば)は油(あぶら)よりもやわらかだが、
それは抜(ぬ)いたつるぎである。
22あなたの荷(に)を主(しゅ)にゆだねよ。
主(しゅ)はあなたをささえられる。
主(しゅ)は正(ただ)しい人(ひと)の動(うご)かされるのを決(けっ)してゆるされない。
23しかし主(しゅ)よ、あなたは彼(かれ)らを
滅(ほろ)びの穴(あな)に投(な)げ入(い)れられます。
血(ち)を流(なが)す者(もの)と欺(あざむ)く者(もの)とは
おのが日(ひ)の半(なか)ばも生(い)きながらえることはできません。
しかしわたしはあなたに寄(よ)り頼(たの)みます。

第五六篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって、「<ruby>遠<rp>(</rp><rt>とお</rt><rp>)</rp></ruby>き<ruby>所<rp>(</rp><rt>ところ</rt><rp>)</rp></ruby>におる<ruby>音<rp>(</rp><rt>おと</rt><rp>)</rp></ruby>をたてぬはと」のしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>。これはダビデがガテでペリシテびとに<ruby>捕<rp>(</rp><rt>とら</rt><rp>)</rp></ruby>えられたときによんだもの
1神(かみ)よ、どうかわたしをあわれんでください。
人々(ひとびと)がわたしを踏(ふ)みつけ、
あだする人々(ひとびと)がひねもすわたしをしえたげます。
2わたしの敵(てき)はひねもすわたしを踏(ふ)みつけ、
誇(ほこ)りたかぶって、わたしと戦(たたか)う者(もの)が多(おお)いのです。
3わたしが恐(おそ)れるときは、あなたに寄(よ)り頼(たの)みます。
4わたしは神(かみ)によって、そのみ言葉(ことば)をほめたたえます。
わたしは神(かみ)に信頼(しんらい)するゆえ、恐(おそ)れることはありません。
肉(にく)なる者(もの)はわたしに何(なに)をなし得(え)ましょうか。
5彼(かれ)らはひねもすわたしの事(こと)を妨害(ぼうがい)し、
その思(おも)いはことごとくわたしにわざわいします。
6彼(かれ)らは共(とも)に集(あつ)まって身(み)をひそめ、
わたしの歩(あゆ)みに目(め)をとめ、
わたしのいのちをうかがい求(もと)めます。
7神(かみ)よ、彼(かれ)らにその罪(つみ)を報(むく)い、
憤(いきどお)りをもってもろもろの民(たみ)を倒(たお)してください。
8あなたはわたしのさすらいを数(かぞ)えられました。
わたしの涙(なみだ)をあなたの皮(かわ)袋(ぶくろ)にたくわえてください。
これは皆(みな)あなたの書(しょ)に
しるされているではありませんか。
9わたしが呼(よ)び求(もと)める日(ひ)に、わたしの敵(てき)は退(しりぞ)きます。
これによって神(かみ)がわたしを守(まも)られることを知(し)ります。
10わたしは神(かみ)によってそのみ言葉(ことば)をほめたたえ、
主(しゅ)によってそのみ言葉(ことば)をほめたたえます。
11わたしは神(かみ)に信頼(しんらい)するゆえ、恐(おそ)れることはありません。
人(ひと)はわたしに何(なに)をなし得(え)ましょうか。
12神(かみ)よ、わたしがあなたに立(た)てた誓(ちか)いは
果(はた)さなければなりません。
わたしは感謝(かんしゃ)の供(そな)え物(もの)をあなたにささげます。
13あなたはわたしの魂(たましい)を死(し)から救(すく)い、
わたしの足(あし)を守(まも)って倒(たお)れることなく、
いのちの光(ひかり)のうちで神(かみ)の前(まえ)に
わたしを歩(あゆ)ませられたからです。

第五七篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって、「<ruby>滅<rp>(</rp><rt>ほろ</rt><rp>)</rp></ruby>ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>。これはダビデが<ruby>洞<rp>(</rp><rt>ほら</rt><rp>)</rp></ruby>にはいってサウルの<ruby>手<rp>(</rp><rt>て</rt><rp>)</rp></ruby>をのがれたときによんだもの
1神(かみ)よ、わたしをあわれんでください。
わたしをあわれんでください。
わたしの魂(たましい)はあなたに寄(よ)り頼(たの)みます。
滅(ほろ)びのあらしの過(す)ぎ去(さ)るまでは
あなたの翼(つばさ)の陰(かげ)をわたしの避(さ)け所(どころ)とします。
2わたしはいと高(たか)き神(かみ)に呼(よ)ばわります。
わたしのためにすべての事(こと)をなしとげられる神(かみ)に
呼(よ)ばわります。
3神(かみ)は天(てん)から送(おく)ってわたしを救(すく)い、
わたしを踏(ふ)みつける者(もの)をはずかしめられます。〔セラ
すなわち神(かみ)はそのいつくしみとまこととを
送(おく)られるのです。
4わたしは人(ひと)の子(こ)らをむさぼり食(く)らうししの中(なか)に
横(よこ)たわっています。
彼(かれ)らの歯(は)はほこ、また矢(や)、彼(かれ)らの舌(した)は鋭(するど)いつるぎです。
5神(かみ)よ、みずからを天(てん)よりも高(たか)くし、
みさかえを全(ぜん)地(ち)の上(うえ)にあげてください。
6彼(かれ)らはわたしの足(あし)を捕(とら)えようと網(あみ)を設(もう)けました。
わたしの魂(たましい)はうなだれました。
彼(かれ)らはわたしの前(まえ)に穴(あな)を掘(ほ)りました。
しかし彼(かれ)らはみずからその中(なか)に陥(おちい)ったのです。〔セラ
7神(かみ)よ、わたしの心(こころ)は定(さだ)まりました。
わたしの心(こころ)は定(さだ)まりました。
わたしは歌(うた)い、かつほめたたえます。
8わが魂(たましい)よ、さめよ。立琴(たてごと)よ、琴(こと)よ、さめよ。
わたしはしののめを呼(よ)びさまします。
9主(しゅ)よ、わたしはもろもろの民(たみ)の中(なか)であなたに感謝(かんしゃ)し、
もろもろの国(くに)の中(なか)であなたをほめたたえます。
10あなたのいつくしみは大(おお)きく、天(てん)にまで及(およ)び、
あなたのまことは雲(くも)にまで及(およ)びます。
11神(かみ)よ、みずからを天(てん)よりも高(たか)くし、
みさかえを全(ぜん)地(ち)の上(うえ)にあげてください。

第五八篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって、「<ruby>滅<rp>(</rp><rt>ほろ</rt><rp>)</rp></ruby>ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1あなたがた力(ちから)ある者(もの)よ、
まことにあなたがたは正(ただ)しい事(こと)を語(かた)り、
公平(こうへい)をもって人(ひと)の子(こ)らをさばくのか。
2否(いな)、あなたがたは心(こころ)のうちに悪(わる)い事(こと)をたくらみ、
その手(て)は地(ち)に暴虐(ぼうぎゃく)を行(おこな)う。
3悪(あ)しき者(もの)は胎(たい)を出(で)た時(とき)から、そむき去(さ)り、
生(うま)れ出(で)た時(とき)から、あやまちを犯(おか)し、偽(いつわ)りを語(かた)る。
5彼(かれ)らはへびの毒(どく)のような毒(どく)をもち、
魔法使(まほうつかい)または巧(たく)みに呪文(じゅもん)を唱(とな)える者(もの)の声(こえ)を聞(き)かない
耳(みみ)をふさぐ耳(みみ)しいのまむしのようである。
6神(かみ)よ、彼(かれ)らの口(くち)の歯(は)を折(お)ってください。
主(しゅ)よ、若(わか)いししのきばを抜(ぬ)き砕(くだ)いてください。
7彼(かれ)らを流(なが)れゆく水(みず)のように消(き)え去(さ)らせ、
踏(ふ)み倒(たお)される若草(わかくさ)のように衰(おとろ)えさせてください。
8また溶(と)けてどろどろになるかたつむりのように、
時(とき)ならず生(うま)れた日(ひ)を見(み)ぬ子(こ)のようにしてください。
9あなたがたの釜(かま)がまだいばらの熱(ねつ)を感(かん)じない前(まえ)に
青(あお)いのも、燃(も)えているのも共(とも)につむじ風(かぜ)に
吹(ふ)き払(はら)われるように彼(かれ)らを吹(ふ)き払(はら)ってください。
10正(ただ)しい者(もの)は復讐(ふくしゅう)を見(み)て喜(よろこ)び、
その足(あし)を悪(あ)しき者(もの)の血(ち)で洗(あら)うであろう。
11そして人々(ひとびと)は言(い)うであろう、
「まことに正(ただ)しい者(もの)には報(むく)いがある。
まことに地(ち)にさばきを行(おこな)われる神(かみ)がある」と。

第五九篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって、「<ruby>滅<rp>(</rp><rt>ほろ</rt><rp>)</rp></ruby>ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>。これはサウルがダビデを<ruby>殺<rp>(</rp><rt>ころ</rt><rp>)</rp></ruby>そうとして<ruby>人<rp>(</rp><rt>ひと</rt><rp>)</rp></ruby>をつかわし、その<ruby>家<rp>(</rp><rt>いえ</rt><rp>)</rp></ruby>をうかがわせたときダビデのよんだもの
1わが神(かみ)よ、どうかわたしをわが敵(てき)から助(たす)け出(だ)し、
わたしに逆(さか)らって起(おこ)りたつ者(もの)からお守(まも)りください。
2悪(あく)を行(おこな)う者(もの)からわたしを助(たす)け出(だ)し、
血(ち)を流(なが)す人(ひと)からわたしをお救(すく)いください。
3見(み)よ、彼(かれ)らはひそみかくれて、わたしの命(いのち)をうかがい、
力(ちから)ある人々(ひとびと)が共(とも)に集(あつ)まってわたしを攻(せ)めます。
主(しゅ)よ、わたしにとがも罪(つみ)もなく、
4わたしにあやまちもないのに、
彼(かれ)らは走(はし)りまわって備(そな)えをします。
わたしを助(たす)けるために目(め)をさまして、ごらんください。
5万軍(ばんぐん)の神(かみ)、主(しゅ)よ、あなたはイスラエルの神(かみ)です。
目(め)をさまして、もろもろの国民(くにたみ)を罰(ばっ)し、
悪(あく)をたくらむ者(もの)どもに、
あわれみを施(ほどこ)さないでください。〔セラ
6彼(かれ)らは夕(ゆう)ごとに帰(かえ)ってきて、
犬(いぬ)のようにほえて町(まち)をあさりまわる。
7見(み)よ、彼(かれ)らはその口(くち)をもってほえ叫(さけ)び、
そのくちびるをもってうなり、
「だれが聞(き)くものか」と言(い)う。
8しかし、主(しゅ)よ、あなたは彼(かれ)らを笑(わら)い、
もろもろの国民(くにたみ)をあざけり笑(わら)われる。
9わが力(ちから)よ、わたしはあなたにむかってほめ歌(うた)います。
神(かみ)よ、あなたはわたしの高(たか)きやぐらです。
10わが神(かみ)はそのいつくしみをもって
わたしを迎(むか)えられる。
わが神(かみ)はわたしに敵(てき)の敗北(はいぼく)を見(み)させられる。
11どうぞ、わが民(たみ)の忘(わす)れることのないために、
彼(かれ)らを殺(ころ)さないでください。
主(しゅ)、われらの盾(たて)よ、み力(ちから)をもって彼(かれ)らをよろめかせ、
彼(かれ)らを倒(たお)れさせないでください。
12彼(かれ)らの口(くち)の罪(つみ)、そのくちびるの言葉(ことば)のために
彼(かれ)らをその高(たか)ぶりに捕(とら)われさせてください。
彼(かれ)らが語(かた)るのろいと偽(いつわ)りのために
13憤(いきどお)りをもって彼(かれ)らを滅(ほろ)ぼし、
もはやながらえることのないまでに、
彼(かれ)らを滅(ほろ)ぼしてください。
そうすれば地(ち)のはてまで、
人々(ひとびと)は神(かみ)がヤコブを治(おさ)められることを
知(し)るに至(いた)るでしょう。〔セラ
14彼(かれ)らは夕(ゆう)ごとに帰(かえ)ってきて、
犬(いぬ)のようにほえて町(まち)をあさりまわる。
15彼(かれ)らは食(く)い物(もの)のためにあるきまわり、
飽(あ)くことを得(え)なければ怒(いか)りうなる。
16しかし、わたしはあなたのみ力(ちから)をうたい、
朝(あさ)には声(こえ)をあげてみいつくしみを歌(うた)います。
あなたはわたしの悩(なや)みの日(ひ)にわが高(たか)きやぐらとなり、
わたしの避(さ)け所(どころ)となられたからです。
17わが力(ちから)よ、わたしはあなたにむかってほめうたいます。
神(かみ)よ、あなたはわが高(たか)きやぐら、
わたしにいつくしみを賜(たま)わる神(かみ)であられるからです。

第六〇篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって、「あかしのゆり」というしらべにあわせて<ruby>教<rp>(</rp><rt>おしえ</rt><rp>)</rp></ruby>のためにうたわせたダビデのミクタムの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>。これはダビデが、アラムナハライムおよびアラムゾバと<ruby>戦<rp>(</rp><rt>たたか</rt><rp>)</rp></ruby>ったとき、ヨアブがその<ruby>帰<rp>(</rp><rt>かえ</rt><rp>)</rp></ruby>りに、<ruby>塩<rp>(</rp><rt>しお</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>谷<rp>(</rp><rt>たに</rt><rp>)</rp></ruby>でエドムびと一万二千<ruby>人<rp>(</rp><rt>にん</rt><rp>)</rp></ruby>を<ruby>殺<rp>(</rp><rt>ころ</rt><rp>)</rp></ruby>したときによんだもの
1神(かみ)よ、あなたはわれらを捨(す)て、
われらを打(う)ち破(やぶ)られました。
あなたは憤(いきどお)られました。
再(ふたた)びわれらをかえしてください。
2あなたは国(くに)を震(ふる)わせ、これを裂(さ)かれました。
その破(やぶ)れをいやしてください。
国(くに)が揺(ゆ)れ動(うご)くのです。
3あなたはその民(たみ)に耐(た)えがたい事(こと)をさせ、
人(ひと)をよろめかす酒(さけ)をわれらに飲(の)ませられました。
4あなたは弓(ゆみ)の前(まえ)からのがれた者(もの)を再(ふたた)び集(あつ)めようと
あなたを恐(おそ)れる者(もの)のために
一つの旗(はた)を立(た)てられました。〔セラ
5あなたの愛(あい)される者(もの)が助(たす)けを得(え)るために、
右(みぎ)の手(て)をもって勝利(しょうり)を与(あた)え、
われらに答(こた)えてください。
6神(かみ)はその聖所(せいじょ)で言(い)われた、
「わたしは大(おお)いなる喜(よろこ)びをもってシケムを分(わ)かち、
スコテの谷(たに)を分(わ)かち与(あた)えよう。
7ギレアデはわたしのもの、
マナセもわたしのものである。
エフライムはわたしのかぶと、
ユダはわたしのつえである。
8モアブはわたしの足(あし)だらい、
エドムにはわたしのくつを投(な)げる。
ペリシテについては、かちどきをあげる」と。
9だれがわたしを堅固(けんご)な町(まち)に至(いた)らせるでしょうか。
だれがわたしをエドムに導(みちび)くでしょうか。
10神(かみ)よ、あなたはわれらを捨(す)てられたではありませんか。
神(かみ)よ、あなたはわれらの軍勢(ぐんぜい)と共(とも)に出(で)て行(い)かれません。
11われらに助(たす)けを与(あた)えて、あだにむかわせてください。
人(ひと)の助(たす)けはむなしいのです。
12われらは神(かみ)によって勇(いさ)ましく働(はたら)きます。
われらのあだを踏(ふ)みにじる者(もの)は神(かみ)だからです。

第六一篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって<ruby>琴<rp>(</rp><rt>こと</rt><rp>)</rp></ruby>にあわせてうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1神(かみ)よ、わたしの叫(さけ)びを聞(き)いてください。
わたしの祈(いのり)に耳(みみ)を傾(かたむ)けてください。
2わが心(こころ)のくずおれるとき、
わたしは地(ち)のはてからあなたに呼(よ)ばわります。
わたしを導(みちび)いて
わたしの及(およ)びがたいほどの高(たか)い岩(いわ)に
のぼらせてください。
3あなたはわたしの避(さ)け所(どころ)、
敵(てき)に対(たい)する堅固(けんご)なやぐらです。
4わたしをとこしえにあなたの幕屋(まくや)に住(す)まわせ、
あなたの翼(つばさ)の陰(かげ)にのがれさせてください。〔セラ
5神(かみ)よ、あなたはわたしのもろもろの誓(ちか)いを聞(き)き、
み名(な)を恐(おそ)れる者(もの)に賜(たま)わる嗣(し)業(ぎょう)を
わたしに与(あた)えられました。
6どうか王(おう)のいのちを延(の)ばし、
そのよわいをよろずよに至(いた)らせてください。
7彼(かれ)をとこしえに神(かみ)の前(まえ)に王(おう)たらしめ、
いつくしみとまこととに命(めい)じて
彼(かれ)を守(まも)らせてください。
8そうすればわたしはとこしえにみ名(な)をほめうたい、
日(ひ)ごとにわたしのもろもろの誓(ちか)いを果(はた)すでしょう。

第六二篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってエドトンのしらべにしたがってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わが魂(たましい)はもだしてただ神(かみ)をまつ。
わが救(すくい)は神(かみ)から来(く)る。
2神(かみ)こそわが岩(いわ)、わが救(すくい)、
わが高(たか)きやぐらである。
わたしはいたく動(うご)かされることはない。
3あなたがたは、いつまで人(ひと)に押(お)し迫(せま)るのか。
あなたがたは皆(みな)、傾(かたむ)いた石(いし)がきのように、
揺(ゆ)り動(うご)くまがきのように人(ひと)を倒(たお)そうとするのか。
4彼(かれ)らは人(ひと)を尊(たっと)い地位(ちい)から落(おと)そうとのみはかり、
偽(いつわ)りを喜(よろこ)び、その口(くち)では祝福(しゅくふく)し、
心(こころ)のうちではのろうのである。〔セラ
5わが魂(たましい)はもだしてただ神(かみ)をまつ。
わが望(のぞ)みは神(かみ)から来(く)るからである。
6神(かみ)こそわが岩(いわ)、わが救(すくい)、
わが高(たか)きやぐらである。
わたしは動(うご)かされることはない。
7わが救(すくい)とわが誉(ほまれ)とは神(かみ)にある。
神(かみ)はわが力(ちから)の岩(いわ)、わが避(さ)け所(どころ)である。
8民(たみ)よ、いかなる時(とき)にも神(かみ)に信頼(しんらい)せよ。
そのみ前(まえ)にあなたがたの心(こころ)を注(そそ)ぎ出(だ)せ。
神(かみ)はわれらの避(さ)け所(どころ)である。〔セラ
9低(ひく)い人(ひと)はむなしく、高(たか)い人(ひと)は偽(いつわ)りである。
彼(かれ)らをはかりにおけば、彼(かれ)らは共(とも)に息(いき)よりも軽(かる)い。
10あなたがたは、しえたげにたよってはならない。
かすめ奪(うば)うことに、むなしい望(のぞ)みをおいてはならない。
富(とみ)の増(ま)し加(くわ)わるとき、これに心(こころ)をかけてはならない。
11神(かみ)はひとたび言(い)われた、
わたしはふたたびこれを聞(き)いた、
力(ちから)は神(かみ)に属(ぞく)することを。
12主(しゅ)よ、いつくしみもまたあなたに属(ぞく)することを。
あなたは人(ひと)おのおののわざにしたがって
報(むく)いられるからである。

第六三篇

ユダの<ruby>野<rp>(</rp><rt>の</rt><rp>)</rp></ruby>にあったときによんだダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1神(かみ)よ、あなたはわたしの神(かみ)、
わたしは切(せつ)にあなたをたずね求(もと)め、
わが魂(たましい)はあなたをかわき望(のぞ)む。
水(みず)なき、かわき衰(おとろ)えた地(ち)にあるように、
わが肉体(にくたい)はあなたを慕(した)いこがれる。
2それでわたしはあなたの力(ちから)と栄(さか)えとを見(み)ようと、
聖所(せいじょ)にあって目(め)をあなたに注(そそ)いだ。
3あなたのいつくしみは、いのちにもまさるゆえ、
わがくちびるはあなたをほめたたえる。
4わたしは生(い)きながらえる間(あいだ)、あなたをほめ、
手(て)をあげて、み名(な)を呼(よ)びまつる。
6わたしが床(とこ)の上(うえ)であなたを思(おも)いだし、
夜(よ)のふけるままにあなたを深(ふか)く思(おも)うとき、
わたしの魂(たましい)は髄(ずい)とあぶらとをもって
もてなされるように飽(あ)き足(た)り、
わたしの口(くち)は喜(よろこ)びのくちびるをもって
あなたをほめたたえる。
7あなたはわたしの助(たす)けとなられたゆえ、
わたしはあなたの翼(つばさ)の陰(かげ)で喜(よろこ)び歌(うた)う。
8わたしの魂(たましい)はあなたにすがりつき、
あなたの右(みぎ)の手(て)はわたしをささえられる。
9しかしわたしの魂(たましい)を滅(ほろ)ぼそうとたずね求(もと)める者(もの)は
地(ち)の深(ふか)き所(ところ)に行(い)き、
10つるぎの力(ちから)にわたされ、山犬(やまいぬ)のえじきとなる。
11しかし王(おう)は神(かみ)にあって喜(よろこ)び、
神(かみ)によって誓(ちか)う者(もの)はみな誇(ほこ)ることができる。
偽(いつわ)りを言(い)う者(もの)の口(くち)はふさがれるからである。

第六四篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1神(かみ)よ、わたしが嘆(なげ)き訴(うった)えるとき、
わたしの声(こえ)をお聞(き)きください。
敵(てき)の恐(おそ)れからわたしの命(いのち)をお守(まも)りください。
2わたしを隠(かく)して、悪(あく)を行(おこな)う者(もの)の
ひそかなはかりごとから免(まぬか)れさせ、
不義(ふぎ)を行(おこな)う者(もの)のはかりごとから免(まぬか)れさせてください。
3彼(かれ)らはその舌(した)をつるぎのようにとぎ、
苦(にが)い言葉(ことば)を矢(や)のように放(はな)ち、
4隠(かく)れた所(ところ)から罪(つみ)なき者(もの)を射(い)ようとする。
にわかに彼(かれ)を射(い)て恐(おそ)れることがない。
5彼(かれ)らは悪(わる)い企(くわだ)てを固(かた)くたもち、
共(とも)にはかり、ひそかにわなをかけて言(い)う、
「だれがわれらを見破(みやぶ)ることができるか。
6だれがわれらの罪(つみ)をたずね出(だ)すことができるか。
われらは巧(たく)みに、
はかりごとを考(かんが)えめぐらしたのだ」と。
人(ひと)の内(うち)なる思(おも)いと心(こころ)とは深(ふか)い。
7しかし神(かみ)は矢(や)をもって彼(かれ)らを射(い)られる。
彼(かれ)らはにわかに傷(きず)をうけるであろう。
8神(かみ)は彼(かれ)らの舌(した)のゆえに彼(かれ)らを滅(ほろ)ぼされる。
彼(かれ)らを見(み)る者(もの)は皆(みな)そのこうべを振(ふ)るであろう。
9その時(とき)すべての人(ひと)は恐(おそ)れ、神(かみ)のみわざを宣(の)べ伝(つた)え、
そのなされた事(こと)を考(かんが)えるであろう。
10正(ただ)しい人(ひと)は主(しゅ)にあって喜(よろこ)び、かつ主(しゅ)に寄(よ)り頼(たの)む。
すべて心(こころ)の直(なお)き者(もの)は誇(ほこ)ることができる。

第六五篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1神(かみ)よ、シオンにて、あなたをほめたたえることは
ふさわしいことである。
人(ひと)はあなたに誓(ちか)いを果(はた)すであろう。
3祈(いのり)を聞(き)かれる方(かた)よ、
すべての肉(にく)なる者(もの)は罪(つみ)のゆえにあなたに来(く)る。
われらのとががわれらに打(う)ち勝(か)つとき、
あなたはこれをゆるされる。
4あなたに選(えら)ばれ、あなたに近(ちか)づけられて、
あなたの大庭(おおにわ)に住(す)む人(ひと)はさいわいである。
われらはあなたの家(いえ)、あなたの聖(せい)なる宮(みや)の
恵(めぐ)みによって飽(あ)くことができる。
5われらの救(すくい)の神(かみ)よ、
地(ち)のもろもろのはてと、遠(とお)き海(うみ)の望(のぞ)みであるあなたは
恐(おそ)るべきわざにより、
救(すくい)をもってわれらに答(こた)えられる。
6あなたは大能(たいのう)を帯(お)び、
そのみ力(ちから)によって、もろもろの山(やま)を堅(かた)く立(た)たせられる。
7あなたは海(うみ)の響(ひび)き、大波(おおなみ)の響(ひび)き、
もろもろの民(たみ)の騒(さわ)ぎを静(しず)められる。
8それゆえ、地(ち)のはてに住(す)む人々(ひとびと)も、
あなたのもろもろのしるしを見(み)て恐(おそ)れる。
あなたは朝(あさ)と夕(ゆう)の出(で)る所(ところ)をして
喜(よろこ)び歌(うた)わせられる。
9あなたは地(ち)に臨(のぞ)んで、これに水(みず)をそそぎ、
これを大(おお)いに豊(ゆた)かにされる。
神(かみ)の川(かわ)は水(みず)で満(み)ちている。
あなたはそのように備(そな)えして
彼(かれ)らに穀物(こくもつ)を与(あた)えられる。
10あなたはその田(た)みぞを豊(ゆた)かにうるおし、
そのうねを整(ととの)え、夕立(ゆうだ)ちをもってそれを柔(やわ)らかにし、
そのもえ出(で)るのを祝福(しゅくふく)し、
11またその恵(めぐ)みをもって年(とし)の冠(かんむり)とされる。
あなたの道(みち)にはあぶらがしたたる。
12野(の)の牧場(まきば)はしたたり、小山(こやま)は喜(よろこ)びをまとい、
13牧場(まきば)は羊(ひつじ)の群(む)れを着(き)、
もろもろの谷(たに)は穀物(こくもつ)をもっておおわれ、
彼(かれ)らは喜(よろこ)び呼(よ)ばわって共(とも)に歌(うた)う。

第六六篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせた<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1全(ぜん)地(ち)よ、神(かみ)にむかって喜(よろこ)び呼(よ)ばわれ。
2そのみ名(な)の栄光(えいこう)を歌(うた)え。
栄(さか)えあるさんびをささげよ。
3神(かみ)に告(つ)げよ。
「あなたのもろもろのみわざは恐(おそ)るべきかな。
大(おお)いなるみ力(ちから)によって、あなたの敵(てき)はみ前(まえ)に屈服(くっぷく)し、
4全(ぜん)地(ち)はあなたを拝(おが)み、あなたをほめうたい、
み名(な)をほめうたうであろう」と。〔セラ
5来(き)て、神(かみ)のみわざを見(み)よ。
人(ひと)の子(こ)らにむかってなされることは恐(おそ)るべきかな。
6神(かみ)は海(うみ)を変(か)えて、かわいた地(ち)とされた。
人々(ひとびと)は徒歩(とほ)で川(かわ)を渡(わた)った。
その所(ところ)でわれらは神(かみ)を喜(よろこ)んだ。
7神(かみ)は大能(たいのう)をもって、とこしえに統(す)べ治(おさ)め、
その目(め)はもろもろの国民(くにたみ)を監視(かんし)される。
そむく者(もの)はみずからを高(たか)くしてはならない。〔セラ
8もろもろの民(たみ)よ、われらの神(かみ)をほめよ。
神(かみ)をほめたたえる声(こえ)を聞(きこ)えさせよ。
9神(かみ)はわれらを生(い)きながらえさせ、
われらの足(あし)のすべるのをゆるされない。
10神(かみ)よ、あなたはわれらを試(こころ)み、
しろがねを練(ね)るように、われらを練(ね)られた。
11あなたはわれらを網(あみ)にひきいれ、
われらの腰(こし)に重(おも)き荷(に)を置(お)き、
12人々(ひとびと)にわれらの頭(あたま)の上(うえ)を乗(の)り越(こ)えさせられた。
われらは火(ひ)の中(なか)、水(みず)の中(なか)を通(とお)った。
しかしあなたはわれらを広(ひろ)い所(ところ)に導(みちび)き出(だ)された。
13わたしは燔祭(はんさい)をもってあなたの家(いえ)に行(い)き、
わたしの誓(ちか)いをあなたに果(はた)します。
14これはわたしが悩(なや)みにあったとき、
わたしのくちびるの言(い)い出(だ)したもの、
わたしの口(くち)が約束(やくそく)したものです。
15わたしは肥(こ)えたものの燔祭(はんさい)を
雄羊(おひつじ)のいけにえの煙(けむり)と共(とも)にあなたにささげ、
雄牛(おうし)と雄(お)やぎとをささげます。〔セラ
16すべて神(かみ)を恐(おそ)れる者(もの)よ、来(き)て聞(き)け。
神(かみ)がわたしのためになされたことを告(つ)げよう。
17わたしは声(こえ)をあげて神(かみ)に呼(よ)ばわり、
わが舌(した)をもって神(かみ)をあがめた。
18もしわたしが心(こころ)に不義(ふぎ)をいだいていたならば、
主(しゅ)はお聞(き)きにならないであろう。
19しかし、まことに神(かみ)はお聞(き)きになり、
わが祈(いのり)の声(こえ)にみこころをとめられた。
20神(かみ)はほむべきかな。
神(かみ)はわが祈(いのり)をしりぞけず、
そのいつくしみをわたしから取(と)り去(さ)られなかった。

第六七篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって<ruby>琴<rp>(</rp><rt>こと</rt><rp>)</rp></ruby>にあわせてうたわせた<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1どうか、神(かみ)がわれらをあわれみ、われらを祝福(しゅくふく)し、
そのみ顔(かお)をわれらの上(うえ)に照(てら)されるように。〔セラ
2これはあなたの道(みち)があまねく地(ち)に知(し)られ、
あなたの救(すくい)の力(ちから)がもろもろの国民(くにたみ)のうちに
知(し)られるためです。
3神(かみ)よ、民(たみ)らにあなたをほめたたえさせ、
もろもろの民(たみ)にあなたをほめたたえさせてください。
4もろもろの国民(くにたみ)を楽(たの)しませ、
また喜(よろこ)び歌(うた)わせてください。
あなたは公平(こうへい)をもってもろもろの民(たみ)をさばき、
地(ち)の上(うえ)なるもろもろの国民(くにたみ)を導(みちび)かれるからです。〔セラ
5神(かみ)よ、民(たみ)らにあなたをほめたたえさせ、
もろもろの民(たみ)にあなたをほめたたえさせてください。
6地(ち)はその産物(さんぶつ)を出(だ)しました。
神(かみ)、われらの神(かみ)はわれらを祝福(しゅくふく)されました。
7神(かみ)はわれらを祝福(しゅくふく)されました。
地(ち)のもろもろのはてにことごとく
神(かみ)を恐(おそ)れさせてください。

第六八篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1神(かみ)よ、立(た)ちあがって、その敵(てき)を散(ち)らし、
神(かみ)を憎(にく)む者(もの)をみ前(まえ)から逃(に)げ去(さ)らせてください。
2煙(けむり)の追(お)いやられるように彼(かれ)らを追(お)いやり、
ろうの火(ひ)の前(まえ)に溶(と)けるように
悪(あ)しき者(もの)を神(かみ)の前(まえ)に滅(ほろ)ぼしてください。
3しかし正(ただ)しい者(もの)を喜(よろこ)ばせ、
神(かみ)の前(まえ)に喜(よろこ)び踊(おど)らせ、喜(よろこ)び楽(たの)しませてください。
4神(かみ)にむかって歌(うた)え、そのみ名(な)をほめうたえ。
雲(くも)に乗(の)られる者(もの)にむかって歌声(うたごえ)をあげよ。
その名(な)は主(しゅ)、そのみ前(まえ)に喜(よろこ)び踊(おど)れ。
5その聖(せい)なるすまいにおられる神(かみ)は
みなしごの父(ちち)、やもめの保護(ほご)者(もの)である。
6神(かみ)は寄(よ)るべなき者(もの)に住(す)むべき家(いえ)を与(あた)え、
めしゅうどを解(と)いて幸福(こうふく)に導(みちび)かれる。
しかしそむく者(もの)はかわいた地(ち)に住(す)む。
7神(かみ)よ、あなたが民(たみ)に先(さき)だち出(で)て、
荒野(あらの)を進(すす)み行(い)かれたとき、〔セラ
8シナイの主(しゅ)なる神(かみ)の前(まえ)に、
イスラエルの神(かみ)なる神(かみ)の前(まえ)に、
地(ち)は震(ふる)い、天(てん)は雨(あめ)を降(ふ)らせました。
9神(かみ)よ、あなたは豊(ゆた)かな雨(あめ)を降(ふ)らせて、
疲(つか)れ衰(おとろ)えたあなたの嗣(し)業(ぎょう)の地(ち)を回復(かいふく)され、
10あなたの群(む)れは、そのうちにすまいを得(え)ました。
神(かみ)よ、あなたは恵(めぐ)みをもって
貧(まず)しい者(もの)のために備(そな)えられました。
11主(しゅ)は命令(めいれい)を下(くだ)される。
おとずれを携(たずさ)えた女(おんな)たちの大(おお)いなる群(む)れは言(い)う、
12「もろもろの軍勢(ぐんぜい)の王(おう)たちは
逃(に)げ去(さ)り、逃(に)げ去(さ)った」と。
家(いえ)にとどまる女(おんな)たちは獲物(えもの)を分(わ)ける、
13たとい彼(かれ)らは羊(ひつじ)のおりの中(なか)にとどまるとも。
はとの翼(つばさ)は、しろがねをもっておおわれ、
その羽(はね)はきらめくこがねをもっておおわれる。
14全能者(ぜんのうしゃ)がかしこで王(おう)たちを散(ち)らされたとき、
ザルモンに雪(ゆき)が降(ふ)った。
15神(かみ)の山(やま)、バシャンの山(やま)、
峰(みね)かさなる山(やま)、バシャンの山(やま)よ。
16峰(みね)かさなるもろもろの山(やま)よ、
何(なに)ゆえ神(かみ)がすまいにと望(のぞ)まれた山(やま)をねたみ見(み)るのか。
まことに主(しゅ)はとこしえにそこに住(す)まわれる。
17主(しゅ)は神(かみ)のいくさ車(ぐるま)幾(いく)千万(せんまん)をもって、
シナイから聖所(せいじょ)に来(こ)られた。
18あなたはとりこを率(ひき)い、
人々(ひとびと)のうちから、またそむく者(もの)のうちから
贈(おく)り物(もの)をうけて、高(たか)い山(やま)に登(のぼ)られた。
主(しゅ)なる神(かみ)がそこに住(す)まわれるためである。
19日々(ひび)にわれらの荷(に)を負(お)われる主(しゅ)はほむべきかな。
神(かみ)はわれらの救(すくい)である。〔セラ
20われらの神(かみ)は救(すくい)の神(かみ)である。
死(し)からのがれ得(え)るのは主(しゅ)なる神(かみ)による。
21神(かみ)はその敵(てき)のこうべを打(う)ち砕(くだ)き、
おのがとがの中(なか)に歩(あゆ)む者(もの)の
毛深(けぶか)い頭(あたま)のいただきを打(う)ち砕(くだ)かれる。
22主(しゅ)は言(い)われた、
「わたしはバシャンから彼(かれ)らを携(たずさ)え帰(かえ)り、
海(うみ)の深(ふか)い所(ところ)から彼(かれ)らを携(たずさ)え帰(かえ)る。
23あなたはその足(あし)を彼(かれ)らの血(ち)に浸(ひた)し、
あなたの犬(いぬ)の舌(した)はその分(わ)け前(まえ)を
敵(てき)から得(え)るであろう」と。
24神(かみ)よ、人々(ひとびと)はあなたのこうごうしい行列(ぎょうれつ)を見(み)た。
わが神(かみ)、わが王(おう)の、聖所(せいじょ)に進(すす)み行(ゆ)かれるのを見(み)た。
25歌(うた)う者(もの)は前(まえ)に行(い)き、琴(こと)をひく者(もの)はあとになり、
おとめらはその間(あいだ)にあって手(て)鼓(つづみ)を打(う)って言(い)う、
26「大(おお)いなる集会(しゅうかい)で神(かみ)をほめよ。
イスラエルの源(みなもと)から出(で)た者(もの)よ、主(しゅ)をほめまつれ」と。
27そこに彼(かれ)らを導(みちび)く年(とし)若(わか)いベニヤミンがおり、
その群(む)れの中(なか)にユダの君(きみ)たちがおり、
ゼブルンの君(きみ)たち、ナフタリの君(きみ)たちがいる。
28神(かみ)よ、あなたの大能(たいのう)を奮(ふる)い起(おこ)してください。
われらのために事(こと)をなされた神(かみ)よ、
あなたの力(ちから)をお示(しめ)しください。
29エルサレムにあるあなたの宮(みや)のために、
王(おう)たちはあなたに贈(おく)り物(もの)をささげるでしょう。
30葦(あし)の中(なか)に住(す)む獣(けもの)、
もろもろの民(たみ)の子(こ)牛(うし)を率(ひき)いる雄牛(おうし)の群(む)れを
いましめてください。
みつぎ物(もの)をむさぼる者(もの)たちを足(あし)の下(した)に踏(ふ)みつけ、
戦(たたか)いを好(この)むもろもろの民(たみ)を散(ち)らしてください。
31青銅(せいどう)をエジプトから持(も)ちきたらせ、
エチオピヤには急(いそ)いでその手(て)を
神(かみ)に伸(の)べさせてください。
32地(ち)のもろもろの国(くに)よ、神(かみ)にむかって歌(うた)え、
主(しゅ)をほめうたえ。〔セラ
33いにしえからの天(てん)の天(てん)に乗(の)られる
主(しゅ)にむかってほめうたえ。
見(み)よ、主(しゅ)はみ声(こえ)を出(だ)し、力(ちから)あるみ声(こえ)を出(だ)される。
34力(ちから)を神(かみ)に帰(き)せよ。その威光(いこう)はイスラエルの上(うえ)にあり、
その力(ちから)は雲(くも)の中(なか)にある。
35神(かみ)はその聖所(せいじょ)で恐(おそ)るべく、
イスラエルの神(かみ)はその民(たみ)に力(ちから)と勢(いきお)いとを与(あた)えられる。
神(かみ)はほむべきかな。

第六九篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってゆりの<ruby>花<rp>(</rp><rt>はな</rt><rp>)</rp></ruby>のしらべにあわせてうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1神(かみ)よ、わたしをお救(すく)いください。
大水(おおみず)が流(なが)れ来(き)て、わたしの首(くび)にまで達(たっ)しました。
2わたしは足(あし)がかりもない深(ふか)い泥(どろ)の中(なか)に沈(しず)みました。
わたしは深(ふか)い水(みず)に陥(おちい)り、
大水(おおみず)がわたしの上(うえ)を流(なが)れ過(す)ぎました。
3わたしは叫(さけ)びによって疲(つか)れ、わたしののどはかわき、
わたしの目(め)は神(かみ)を待(ま)ちわびて衰(おとろ)えました。
4ゆえなく、わたしを憎(にく)む者(もの)は
わたしの頭(あたま)の毛(け)よりも多(おお)く、
偽(いつわ)ってわたしの敵(てき)となり、
わたしを滅(ほろ)ぼそうとする者(もの)は強(つよ)いのです。
わたしは盗(ぬす)まなかった物(もの)をも
償(つぐな)わなければならないのですか。
5神(かみ)よ、あなたはわたしの愚(おろ)かなことを
知(し)っておられます。
わたしのもろもろのとがは
あなたに隠(かく)れることはありません。
6万軍(ばんぐん)の神(かみ)、主(しゅ)よ、あなたを待(ま)ち望(のぞ)む者(もの)が
わたしの事(こと)によって、
はずかしめられることのないようにしてください。
イスラエルの神(かみ)よ、あなたを求(もと)める者(もの)が
わたしの事(こと)によって、
恥(はじ)を負(お)わせられることのないようにしてください。
7わたしはあなたのためにそしりを負(お)い、
恥(はじ)がわたしの顔(かお)をおおったのです。
8わたしはわが兄弟(きょうだい)には、知(し)らぬ者(もの)となり、
わが母(はは)の子(こ)らには、のけ者(もの)となりました。
9あなたの家(いえ)を思(おも)う熱心(ねっしん)がわたしを食(く)いつくし、
あなたをそしる者(もの)のそしりが
わたしに及(およ)んだからです。
10わたしが断食(だんじき)をもってわたしの魂(たましい)を悩(なや)ませば、
かえってそれによってそしりをうけました。
11わたしが荒布(あらぬの)を衣(ころも)とすれば、
かえって彼(かれ)らのことわざとなりました。
12わたしは門(もん)に座(ざ)する者(もの)の話題(わだい)となり、
酔(よ)いどれの歌(うた)となりました。
13しかし主(しゅ)よ、わたしはあなたに祈(いの)ります。
神(かみ)よ、恵(めぐ)みの時(とき)に、
あなたのいつくしみの豊(ゆた)かなるにより、
わたしにお答(こた)えください。
14あなたのまことの救(すくい)により、
わたしを泥(どろ)の中(なか)に沈(しず)まぬよう助(たす)け出(だ)してください。
わたしを憎(にく)む者(もの)から、
また深(ふか)い水(みず)からわたしを助(たす)け出(だ)してください。
15大水(おおみず)がわたしの上(うえ)を流(なが)れ過(す)ぎることなく、
淵(ふち)がわたしをのむことなく、
穴(あな)がその口(くち)をわたしの上(うえ)に閉(と)じることのないように
してください。
16主(しゅ)よ、あなたのいつくしみの深(ふか)きにより、
わたしにお答(こた)えください。
あなたのあわれみの豊(ゆた)かなるにより、
わたしを顧(かえり)みてください。
17あなたの顔(かお)をしもべに隠(かく)さないでください。
わたしは悩(なや)んでいるのです。
すみやかにわたしにお答(こた)えください。
18わたしに近(ちか)く寄(よ)って、わたしをあがない、
わが敵(てき)のゆえにわたしをお救(すく)いください。
19あなたはわたしの受(う)けるそしりと、
恥(はじ)と、はずかしめとを知(し)っておられます。
わたしのあだは皆(みな)あなたの前(まえ)にあります。
20そしりがわたしの心(こころ)を砕(くだ)いたので、
わたしは望(のぞ)みを失(うしな)いました。
わたしは同情(どうじょう)する者(もの)を求(もと)めたけれども、ひとりもなく、
慰(なぐさ)める者(もの)を求(もと)めたけれども、ひとりも見(み)ませんでした。
21彼(かれ)らはわたしの食物(しょくもつ)に毒(どく)を入(い)れ、
わたしのかわいた時(とき)に酢(す)を飲(の)ませました。
22彼(かれ)らの前(まえ)の食卓(しょくたく)を網(あみ)とし、
彼(かれ)らが犠牲(ぎせい)をささげる祭(まつり)を、わなとしてください。
23彼(かれ)らの目(め)を暗(くら)くして見(み)えなくし、
彼(かれ)らの腰(こし)を常(つね)に震(ふる)わせ、
24あなたの憤(いきどお)りを彼(かれ)らの上(うえ)にそそぎ、
あなたの激(はげ)しい怒(いか)りを彼(かれ)らに追(お)いつかせてください。
25彼(かれ)らの宿営(しゅくえい)を荒(あら)し、
ひとりもその天幕(てんまく)に住(す)まわせないでください。
26彼(かれ)らはあなたが撃(う)たれた者(もの)を迫害(はくがい)し、
あなたが傷(きず)つけられた者(もの)をさらに苦(くる)しめるからです。
27彼(かれ)らに、罰(ばつ)に罰(ばつ)を加(くわ)え、
あなたの赦免(しゃめん)にあずからせないでください。
28彼(かれ)らをいのちの書(か)から消(け)し去(さ)って、
義人(ぎじん)のうちに記録(きろく)されることのないように
してください。
29しかしわたしは悩(なや)み苦(くる)しんでいます。
神(かみ)よ、あなたの救(すくい)が
わたしを高(たか)い所(ところ)に置(お)かれますように。
30わたしは歌(うた)をもって神(かみ)の名(な)をほめたたえ、
感謝(かんしゃ)をもって神(かみ)をあがめます。
31これは雄牛(おうし)または角(つの)とひずめのある雄牛(おうし)にまさって
主(しゅ)を喜(よろこ)ばせるでしょう。
32へりくだる者(もの)は、これを見(み)て喜(よろこ)べ。
神(かみ)を求(もと)める者(もの)よ、あなたがたの心(こころ)を生(い)きかえらせよ。
33主(しゅ)は乏(とぼ)しい者(もの)に聞(き)き、
その捕(とら)われ人(びと)をかろしめられないからである。
34天(てん)と地(ち)は主(しゅ)をほめたたえ、
海(うみ)とその中(なか)に動(うご)くあらゆるものは主(しゅ)をほめたたえよ。
35神(かみ)はシオンを救(すく)い、
ユダの町々(まちまち)を建(た)て直(なお)されるからである。
そのしもべらはそこに住(す)んでこれを所有(しょゆう)し、
36そのしもべらの子孫(しそん)はこれを継(つ)ぎ、
み名(な)を愛(あい)する者(もの)はその中(なか)に住(す)むであろう。

第七〇篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>記念<rp>(</rp><rt>きねん</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1神(かみ)よ、みこころならばわたしをお救(すく)いください。
主(しゅ)よ、すみやかにわたしをお助(たす)けください。
2わたしのいのちをたずね求(もと)める者(もの)どもを
恥(は)じあわてさせてください。
わたしのそこなわれることを願(ねが)う者(もの)どもを
うしろに退(しりぞ)かせ、恥(はじ)を負(お)わせてください。
3「あはぁ、あはぁ」と言(い)う者(もの)どもを
自分(じぶん)の恥(はじ)によって恐(おそ)れおののかせてください。
4すべてあなたを尋(たず)ね求(もと)める者(もの)は
あなたによって喜(よろこ)び楽(たの)しむように。
あなたの救(すくい)を愛(あい)する者(もの)は
つねに「神(かみ)は大(おお)いなるかな」ととなえるように。
5しかし、わたしは貧(まず)しく、かつ乏(とぼ)しい。
神(かみ)よ、急(いそ)いでわたしに来(き)てください。
あなたはわが助(たす)け、わが救主(すくいぬし)です。
主(しゅ)よ、ためらわないでください。

第七一篇


1主(しゅ)よ、わたしはあなたに寄(よ)り頼(たの)む。
とこしえにわたしをはずかしめないでください。
2あなたの義(ぎ)をもってわたしを助(たす)け、
わたしを救(すく)い出(だ)してください。
あなたの耳(みみ)を傾(かたむ)けて、わたしをお救(すく)いください。
3わたしのためにのがれの岩(いわ)となり、
わたしを救(すく)う堅固(けんご)な城(しろ)となってください。
あなたはわが岩(いわ)、わが城(しろ)だからです。
4わが神(かみ)よ、悪(あ)しき者(もの)の手(て)からわたしを救(すく)い、
不義(ふぎ)、残忍(ざんにん)な人(ひと)の支配(しはい)から、
わたしを救(すく)い出(だ)してください。
5主(しゅ)なる神(かみ)よ、あなたはわたしの若(わか)い時(とき)からの
わたしの望(のぞ)み、わたしの頼(たの)みです。
6わたしは生(うま)れるときからあなたに寄(よ)り頼(たの)みました。
あなたはわたしを母(はは)の胎(たい)から取(と)り出(だ)されたかたです。
わたしは常(つね)にあなたをほめたたえます。
7わたしは多(おお)くの人(ひと)に
怪(あや)しまれるような者(もの)となりました。
しかしあなたはわたしの堅固(けんご)な避(さ)け所(どころ)です。
8わたしの口(くち)はひねもす、あなたをたたえるさんびと、
頌栄(しょうえい)とをもって満(み)たされています。
9わたしが年老(としお)いた時(とき)、わたしを見離(みはな)さないでください。
わたしが力(ちから)衰(おとろ)えた時(とき)、わたしを見捨(みす)てないでください。
10わたしの敵(てき)はわたしについて語(かた)り、
わたしのいのちをうかがう者(もの)は共(とも)にはかって、
11「神(かみ)は彼(かれ)を見捨(みす)てた。彼(かれ)を助(たす)ける者(もの)がないから
彼(かれ)を追(お)って捕(とら)えよ」と言(い)います。
12神(かみ)よ、わたしに遠(とお)ざからないでください。
わが神(かみ)よ、すみやかに来(き)てわたしを助(たす)けてください。
13わたしにあだする者(もの)を恥(は)じさせ、滅(ほろ)ぼしてください。
わたしをそこなわんとする者(もの)を、
そしりと、はずかしめとをもっておおってください。
14しかしわたしは絶(た)えず望(のぞ)みをいだいて、
いよいよあなたをほめたたえるでしょう。
15わたしの口(くち)はひねもすあなたの義(ぎ)と、
あなたの救(すくい)とを語(かた)るでしょう。
わたしはその数(かず)を知(し)らないからです。
16わたしは主(しゅ)なる神(かみ)の大能(たいのう)のみわざを携(たずさ)えゆき、
ただあなたの義(ぎ)のみを、ほめたたえるでしょう。
17神(かみ)よ、あなたはわたしを若(わか)い時(とき)から教(おし)えられました。
わたしはなお、
あなたのくすしきみわざを宣(の)べ伝(つた)えます。
18神(かみ)よ、わたしが年老(としお)いて、しらがとなるとも、
あなたの力(ちから)をきたらんとするすべての代(よ)に
宣(の)べ伝(つた)えるまで、わたしを見捨(みす)てないでください。
19神(かみ)よ、あなたの大能(たいのう)と義(ぎ)とは高(たか)い天(てん)にまで及(およ)ぶ。
あなたは大(おお)いなる事(こと)をなされました。
神(かみ)よ、だれかあなたに等(ひと)しい者(もの)があるでしょうか。
20あなたはわたしを多(おお)くの重(おも)い悩(なや)みに
あわされましたが、再(ふたた)びわたしを生(い)かし、
地(ち)の深(ふか)い所(ところ)から引(ひ)きあげられるでしょう。
21あなたはわたしの誉(ほまれ)を増(ま)し、
再(ふたた)びわたしを慰(なぐさ)められるでしょう。
22わが神(かみ)よ、わたしはまた立琴(たてごと)をもって
あなたと、あなたのまこととをほめたたえます。
イスラエルの聖者(せいじゃ)よ、
わたしは琴(こと)をもってあなたをほめ歌(うた)います。
23わたしがあなたにむかってほめ歌(うた)うとき、
わがくちびるは喜(よろこ)び呼(よ)ばわり、
あなたがあがなわれたわが魂(たましい)もまた
喜(よろこ)び呼(よ)ばわるでしょう。
24わたしの舌(した)もまたひねもす
あなたの義(ぎ)を語(かた)るでしょう。
わたしをそこなわんとした者(もの)が
恥(は)じあわてたからです。

第七二篇

ソロモンの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1神(かみ)よ、あなたの公平(こうへい)を王(おう)に与(あた)え、
あなたの義(ぎ)を王(おう)の子(こ)に与(あた)えてください。
2彼(かれ)は義(ぎ)をもってあなたの民(たみ)をさばき、
公平(こうへい)をもってあなたの貧(まず)しい者(もの)をさばくように。
3もろもろの山(やま)と丘(おか)とは義(ぎ)によって
民(たみ)に平和(へいわ)を与(あた)えるように。
4彼(かれ)は民(たみ)の貧(まず)しい者(もの)の訴(うった)えを弁護(べんご)し、
乏(とぼ)しい者(もの)に救(すくい)を与(あた)え、
しえたげる者(もの)を打(う)ち砕(くだ)くように。
5彼(かれ)は日(ひ)と月(つき)とのあらんかぎり、
世々(よよ)生(い)きながらえるように。
6彼(かれ)は刈(か)り取(と)った牧草(まきぐさ)の上(うえ)に降(ふ)る雨(あめ)のごとく、
地(ち)を潤(うるお)す夕立(ゆうだ)ちのごとく臨(のぞ)むように。
7彼(あ)の世(よ)に義(ぎ)は栄(さか)え、
平和(へいわ)は月(つき)のなくなるまで豊(ゆた)かであるように。
8彼(かれ)は海(うみ)から海(うみ)まで治(おさ)め、
川(かわ)から地(ち)のはてまで治(おさ)めるように。
9彼(かれ)のあだは彼(かれ)の前(まえ)にかがみ、
彼(かれ)の敵(てき)はちりをなめるように。
10タルシシおよび島々(しまじま)の王(おう)たちはみつぎを納(おさ)め、
シバとセバの王(おう)たちは贈(おく)り物(もの)を携(たずさ)えて来(く)るように。
11もろもろの王(おう)は彼(かれ)の前(まえ)にひれ伏(ふ)し、
もろもろの国民(くにたみ)は彼(かれ)に仕(つか)えるように。
12彼(かれ)は乏(とぼ)しい者(もの)をその呼(よ)ばわる時(とき)に救(すく)い、
貧(まず)しい者(もの)と、助(たす)けなき者(もの)とを救(すく)う。
13彼(かれ)は弱(よわ)い者(もの)と乏(とぼ)しい者(もの)とをあわれみ、
乏(とぼ)しい者(もの)のいのちを救(すく)い、
14彼(かれ)らのいのちを、しえたげと暴力(ぼうりょく)とからあがなう。
彼(かれ)らの血(ち)は彼(かれ)の目(め)に尊(たっと)い。
15彼(かれ)は生(い)きながらえ、
シバの黄金(おうごん)が彼(かれ)にささげられ、
彼(かれ)のために絶(た)えず祈(いのり)がささげられ、
ひねもす彼(かれ)のために祝福(しゅくふく)が求(もと)められるように。
16国(くに)のうちには穀物(こくもつ)が豊(ゆた)かにみのり、
その実(み)はレバノンのように山々(やまやま)の頂(いただき)に波打(なみう)ち、
人々(ひとびと)は野(の)の草(くさ)のごとく町々(まちまち)に栄(さか)えるように。
17彼(かれ)の名(な)はとこしえに続(つづ)き、
その名声(めいせい)は日(ひ)のあらん限(かぎ)り、絶(た)えることのないように。
人々(ひとびと)は彼(かれ)によって祝福(しゅくふく)を得(え)、
もろもろの国民(くにたみ)は彼(かれ)をさいわいなる者(もの)と
となえるように。
18イスラエルの神(かみ)、主(しゅ)はほむべきかな。
ただ主(しゅ)のみ、くすしきみわざをなされる。
19その光栄(こうえい)ある名(な)はとこしえにほむべきかな。
全(ぜん)地(ち)はその栄光(えいこう)をもって満(み)たされるように。
アァメン、アァメン。
20エッサイの子(こ)ダビデの祈(いのり)は終(おわ)った。

第七三篇

アサフの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1神(かみ)は正(ただ)しい者(もの)にむかい、
心(こころ)の清(きよ)い者(もの)にむかって、まことに恵(めぐ)みふかい。
2しかし、わたしは、わたしの足(あし)がつまずくばかり、
わたしの歩(あゆ)みがすべるばかりであった。
3これはわたしが、悪(あ)しき者(もの)の栄(さか)えるのを見(み)て、
その高(たか)ぶる者(もの)をねたんだからである。
4彼(かれ)らには苦(くる)しみがなく、
その身(み)はすこやかで、つやがあり、
5ほかの人々(ひとびと)のように悩(なや)むことがなく、
ほかの人々(ひとびと)のように打(う)たれることはない。
6それゆえ高慢(こうまん)は彼(かれ)らの首(くび)飾(かざり)となり、
暴力(ぼうりょく)は衣(ころも)のように彼(かれ)らをおおっている。
7彼(かれ)らは肥(こ)え太(ふと)って、その目(め)はとびいで、
その心(こころ)は愚(おろ)かな思(おも)いに満(み)ちあふれている。
8彼(かれ)らはあざけり、悪意(あくい)をもって語(かた)り、
高(たか)ぶって、しえたげを語(かた)る。
9彼(かれ)らはその口(くち)を天(てん)にさからって置(お)き、
その舌(した)は地(ち)をあるきまわる。
10それゆえ民(たみ)は心(こころ)を変(か)えて彼(かれ)らをほめたたえ、
彼(かれ)らのうちにあやまちを認(みと)めない。
11彼(かれ)らは言(い)う、「神(かみ)はどうして知(し)り得(え)ようか、
いと高(たか)き者(もの)に知識(ちしき)があろうか」と。
12見(み)よ、これらは悪(あ)しき者(もの)であるのに、
常(つね)に安(やす)らかで、その富(とみ)が増(ま)し加(くわ)わる。
13まことに、わたしはいたずらに心(こころ)をきよめ、
罪(つみ)を犯(おか)すことなく手(て)を洗(あら)った。
14わたしはひねもす打(う)たれ、
朝(あさ)ごとに懲(こら)しめをうけた。
15もしわたしが「このような事(こと)を語(かた)ろう」と言(い)ったなら、
わたしはあなたの子(こ)らの代(よ)を誤(あやま)らせたであろう。
16しかし、わたしがこれを知(し)ろうと思(おも)いめぐらしたとき、
これはわたしにめんどうな仕事(しごと)のように思(おも)われた。
17わたしが神(かみ)の聖所(せいじょ)に行(い)って、
彼(かれ)らの最後(さいご)を悟(さと)り得(え)たまではそうであった。
18まことにあなたは彼(かれ)らをなめらかな所(ところ)に置(お)き、
彼(かれ)らを滅(ほろ)びに陥(おちい)らせられる。
19なんと彼(かれ)らはまたたくまに滅(ほろ)ぼされ、
恐(おそ)れをもって全(まった)く一掃(いっそう)されたことであろう。
20あなたが目(め)をさまして
彼(かれ)らの影(かげ)をかろしめられるとき、
彼(かれ)らは夢(ゆめ)みた人(ひと)の目(め)をさました時(とき)のようである。
21わたしの魂(たましい)が痛(いた)み、わたしの心(こころ)が刺(さ)されたとき、
22わたしは愚(おろ)かで悟(さと)りがなく、
あなたに対(たい)しては獣(けもの)のようであった。
23けれどもわたしは常(つね)にあなたと共(とも)にあり、
あなたはわたしの右(みぎ)の手(て)を保(たも)たれる。
24あなたはさとしをもってわたしを導(みちび)き、
その後(のち)わたしを受(う)けて栄光(えいこう)にあずからせられる。
25わたしはあなたのほかに、だれを天(てん)にもち得(え)よう。
地(ち)にはあなたのほかに慕(した)うものはない。
26わが身(み)とわが心(こころ)とは衰(おとろ)える。
しかし神(かみ)はとこしえにわが心(こころ)の力(ちから)、わが嗣(し)業(ぎょう)である。
27見(み)よ、あなたに遠(とお)い者(もの)は滅(ほろ)びる。
あなたは、あなたにそむく者(もの)を滅(ほろ)ぼされる。
28しかし神(かみ)に近(ちか)くあることはわたしに良(よ)いことである。
わたしは主(しゅ)なる神(かみ)をわが避(さ)け所(どころ)として、
あなたのもろもろのみわざを宣(の)べ伝(つた)えるであろう。

第七四篇

アサフのマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1神(かみ)よ、なぜ、われらをとこしえに捨(す)てられるのですか。
なぜ、あなたの牧(まき)の羊(ひつじ)に怒(いか)りを燃(も)やされるのですか。
2昔(むかし)あなたが手(て)に入(い)れられたあなたの公会(こうかい)、
すなわち、あなたの嗣(し)業(ぎょう)の部族(ぶぞく)となすために
あがなわれたものを思(おも)い出(だ)してください。
あなたが住(す)まわれたシオンの山(やま)を
思(おも)い出(だ)してください。
3とこしえの滅(ほろ)びの跡(あと)に、あなたの足(あし)を向(む)けてください。
敵(てき)は聖所(せいじょ)で、すべての物(もの)を破壊(はかい)しました。
4あなたのあだは聖所(せいじょ)の中(なか)でほえさけび、
彼(かれ)らのしるしを立(た)てて、しるしとしました。
5彼(かれ)らは上(うえ)の入口(いりぐち)では、おのをもって
木(き)の格子(こうし)垣(かき)を切(き)り倒(たお)しました。
6また彼(かれ)らは手(て)おのと鎚(つち)とをもって
聖所(せいじょ)の彫(ほ)り物(もの)をことごとく打(う)ち落(おと)しました。
7彼(かれ)らはあなたの聖所(せいじょ)に火(ひ)をかけ、
み名(な)のすみかをけがして、地(ち)に倒(たお)しました。
8彼(かれ)らは心(こころ)のうちに言(い)いました、
「われらはことごとくこれを滅(ほろ)ぼそう」と。
彼(かれ)らは国(くに)のうちの神(かみ)の会堂(かいどう)をことごとく焼(や)きました。
9われらは自分(じぶん)たちのしるしを見(み)ません。
預言者(よげんしゃ)も今(いま)はいません。
そしていつまで続(つづ)くのか、われらのうちには、
知(し)る者(もの)がありません。
10神(かみ)よ、あだはいつまであざけるでしょうか。
敵(てき)はとこしえにあなたの名(な)をののしるでしょうか。
11なぜあなたは手(て)を引(ひ)かれるのですか。
なぜあなたは右(みぎ)の手(て)を
ふところに入(い)れておかれるのですか。
12神(かみ)はいにしえからわたしの王(おう)であって、
救(すくい)を世(よ)の中(なか)に行(おこな)われた。
13あなたはみ力(ちから)をもって海(うみ)をわかち、
水(みず)の上(うえ)の龍(りゅう)の頭(あたま)を砕(くだ)かれた。
14あなたはレビヤタンの頭(あたま)をくだき、
これを野(の)の獣(けもの)に与(あた)えてえじきとされた。
15あなたは泉(いずみ)と流(なが)れとを開(ひら)き、
絶(た)えず流(なが)れるもろもろの川(かわ)をからされた。
16昼(ひる)はあなたのもの、夜(よる)もまたあなたのもの。
あなたは光(ひかり)と太陽(たいよう)とを設(もう)けられた。
17あなたは地(ち)のもろもろの境(さかい)を定(さだ)め、
夏(なつ)と冬(ふゆ)とを造(つく)られた。
18主(しゅ)よ、敵(てき)はあなたをあざけり、
愚(おろ)かな民(たみ)はあなたのみ名(な)をののしります。
この事(こと)を思(おも)い出(だ)してください。
19どうかあなたのはとの魂(たましい)を
野(の)の獣(けもの)にわたさないでください。
貧(まず)しい者(もの)のいのちをとこしえに忘(わす)れないでください。
20あなたの契約(けいやく)をかえりみてください。
地(ち)の暗(くら)い所(ところ)は暴力(ぼうりょく)のすまいで満(み)ちています。
21しえたげられる者(もの)を恥(は)じさせないでください。
貧(まず)しい者(もの)と乏(とぼ)しい者(もの)とに
み名(な)をほめたたえさせてください。
22神(かみ)よ、起(お)きてあなたの訴(うった)えをあげつらい、
愚(おろ)かな者(もの)のひねもすあなたをあざけるのを
みこころにとめてください。
23あなたのあだの叫(さけ)びを忘(わす)れないでください。
あなたの敵(てき)の絶(た)えずあげる騒(さわ)ぎを
忘(わす)れないでください。

第七五篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって、「<ruby>滅<rp>(</rp><rt>ほろ</rt><rp>)</rp></ruby>ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたアサフの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1神(かみ)よ、われらはあなたに感謝(かんしゃ)します。
われらは感謝(かんしゃ)します。
われらはあなたのみ名(な)を呼(よ)び、
あなたのくすしきみわざを語(かた)ります。
2定(さだ)まった時(とき)が来(く)れば、
わたしは公平(こうへい)をもってさばく。
3地(ち)とすべてこれに住(す)むものがよろめくとき、
わたしはその柱(はしら)を堅(かた)くする。〔セラ
4わたしは、誇(ほこ)る者(もの)には「誇(ほこ)るな」と言(い)い、
悪(あ)しき者(もの)には「角(つの)をあげるな、
5角(つの)を高(たか)くあげるな、
高慢(こうまん)な態度(たいど)をもって語(かた)るな」と言(い)う。
6上(あ)げることは東(ひがし)からでなく、西(にし)からでなく、
また荒野(あらの)からでもない。
7それはさばきを行(おこな)われる神(かみ)であって、
神(かみ)はこれを下(さ)げ、かれを上(あ)げられる。
8主(しゅ)の手(て)には杯(さかずき)があって、
よく混(ま)ぜた酒(さけ)があわだっている。
主(しゅ)がこれを注(そそ)ぎ出(だ)されると、
地(ち)のすべての悪(あ)しき者(もの)は
これを一滴(いってき)も残(のこ)さずに飲(の)みつくすであろう。
9しかしわたしはとこしえに喜(よろこ)び、
ヤコブの神(かみ)をほめうたいます。
10悪(あ)しき者(もの)の角(つの)はことごとく切(き)り離(はな)されるが
正(ただ)しい者(もの)の角(つの)はあげられるであろう。

第七六篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって<ruby>琴<rp>(</rp><rt>こと</rt><rp>)</rp></ruby>にあわせてうたわせたアサフの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1神(かみ)はユダに知(し)られ、
そのみ名(な)はイスラエルにおいて偉大(いだい)である。
2その幕屋(まくや)はサレムにあり、
そのすまいはシオンにある。
3かしこで神(かみ)は弓(ゆみ)の火矢(ひや)を折(お)り、
盾(たて)とつるぎと戦(たたか)いの武器(ぶき)をこわされた。〔セラ
4あなたは永久(えいきゅう)の山々(やまやま)にまさって
光栄(こうえい)あり、威厳(いげん)がある。
5雄々(おお)しい者(もの)はかすめられ、彼(かれ)らは眠(ねむ)りに沈(しず)み、
いくさびとは皆(みな)その手(て)を施(ほどこ)すことができなかった。
6ヤコブの神(かみ)よ、あなたのとがめによって、
乗(の)り手(て)と馬(うま)とは深(ふか)い眠(ねむ)りに陥(おちい)った。
7しかし、あなたこそは恐(おそ)るべき方(かた)である。
あなたが怒(いか)りを発(はっ)せられるとき、
だれがみ前(まえ)に立(た)つことができよう。
9あなたは天(てん)からさばきを仰(おお)せられた。
神(かみ)が地(ち)のしえたげられた者(もの)を救(すく)うために、
さばきに立(た)たれたとき、地(ち)は恐(おそ)れて、沈黙(ちんもく)した。〔セラ
10まことに人(ひと)の怒(いか)りはあなたをほめたたえる。
怒(いか)りの余(あま)りをあなたは帯(おび)とされる。
11あなたがたの神(かみ)、主(しゅ)に誓(ちか)いを立(た)てて、それを償(つぐな)え。
その周囲(しゅうい)のすべての者(もの)は
恐(おそ)るべき主(しゅ)に贈(おく)り物(もの)をささげよ。
12主(しゅ)はもろもろの君(きみ)たちのいのちを断(た)たれる。
主(しゅ)は地(ち)の王(おう)たちの恐(おそ)るべき者(もの)である。

第七七篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってエドトンのしらべにしたがってうたわせたアサフの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしは神(かみ)にむかい声(こえ)をあげて叫(さけ)ぶ。
わたしが神(かみ)にむかって声(こえ)をあげれば、
神(かみ)はわたしに聞(き)かれる。
2わたしは悩(なや)みの日(ひ)に主(しゅ)をたずね求(もと)め、
夜(よる)はわが手(て)を伸(の)べてたゆむことなく、
わが魂(たましい)は慰(なぐさ)められるのを拒(こば)む。
3わたしは神(かみ)を思(おも)うとき、嘆(なげ)き悲(かな)しみ、
深(ふか)く思(おも)うとき、わが魂(たましい)は衰(おとろ)える。〔セラ
4あなたはわたしのまぶたをささえて閉(と)じさせず、
わたしは物言(ものい)うこともできないほどに悩(なや)む。
5わたしは昔(むかし)の日(ひ)を思(おも)い、
いにしえの年(とし)を思(おも)う。
6わたしは夜(よる)、わが心(こころ)と親(した)しく語(かた)り、
深(ふか)く思(おも)うてわが魂(たましい)を探(さぐ)り、言(い)う、
7「主(しゅ)はとこしえにわれらを捨(す)てられるであろうか。
ふたたび、めぐみを施(ほどこ)されないであろうか。
8そのいつくしみはとこしえに絶(た)え、
その約束(やくそく)は世々(よよ)ながくすたれるであろうか。
9神(かみ)は恵(めぐ)みを施(ほどこ)すことを忘(わす)れ、怒(いか)りをもって
そのあわれみを閉(と)じられたであろうか」と。〔セラ
10その時(とき)わたしは言(い)う、「わたしの悲(かな)しみは
いと高(たか)き者(もの)の右(みぎ)の手(て)が変(かわ)ったことである」と。
11わたしは主(しゅ)のみわざを思(おも)い起(おこ)す。
わたしは、いにしえからの
あなたのくすしきみわざを思(おも)いいだす。
12わたしは、あなたのすべてのみわざを思(おも)い、
あなたの力(ちから)あるみわざを深(ふか)く思(おも)う。
13神(かみ)よ、あなたの道(みち)は聖(せい)である。
われらの神(かみ)のように大(おお)いなる神(かみ)はだれか。
14あなたは、くすしきみわざを行(おこな)われる神(かみ)である。
あなたは、もろもろの民(たみ)の間(あいだ)に、その大能(たいのう)をあらわし、
15その腕(うで)をもっておのれの民(たみ)をあがない、
ヤコブとヨセフの子(こ)らをあがなわれた。〔セラ
16神(かみ)よ、大水(おおみず)はあなたを見(み)た。
大水(おおみず)はあなたを見(み)ておののき、淵(ふち)もまた震(ふる)えた。
17雲(くも)は水(みず)を注(そそ)ぎいだし、空(そら)は雷(かみなり)をとどろかし、
あなたの矢(や)は四方(しほう)にきらめいた。
18あなたの雷(かみなり)のとどろきは、つむじ風(かぜ)の中(なか)にあり、
あなたのいなずまは世(よ)を照(てら)し、地(ち)は震(ふる)い動(うご)いた。
19あなたの大路(おおじ)は海(うみ)の中(なか)にあり、
あなたの道(みち)は大水(おおみず)の中(なか)にあり、
あなたの足跡(あしあと)はたずねえなかった。
20あなたは、その民(たみ)をモーセとアロンの手(て)によって
羊(ひつじ)の群(む)れのように導(みちび)かれた。

第七八篇

アサフのマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わが民(たみ)よ、わが教(おしえ)を聞(き)き、
わが口(くち)の言葉(ことば)に耳(みみ)を傾(かたむ)けよ。
2わたしは口(くち)を開(ひら)いて、たとえを語(かた)り、
いにしえからの、なぞを語(かた)ろう。
3これはわれらがさきに聞(き)いて知(し)ったこと、
またわれらの先祖(せんぞ)たちが
われらに語(かた)り伝(つた)えたことである。
4われらはこれを子孫(しそん)に隠(かく)さず、主(しゅ)の光栄(こうえい)あるみわざと、
その力(ちから)と、主(しゅ)のなされたくすしきみわざとを
きたるべき代(よ)に告(つ)げるであろう。
5主(しゅ)はあかしをヤコブのうちにたて、
おきてをイスラエルのうちに定(さだ)めて、
その子孫(しそん)に教(おしえ)うべきことを
われらの先祖(せんぞ)たちに命(めい)じられた。
6これは次(つぎ)の代(よ)に生(うま)れる子孫(しそん)がこれを知(し)り、
みずから起(おこ)って、そのまた子孫(しそん)にこれを伝(つた)え、
7彼(かれ)らをして神(かみ)に望(のぞ)みをおき、
神(かみ)のみわざを忘(わす)れず、その戒(いまし)めを守(まも)らせるためである。
8またその先祖(せんぞ)たちのようにかたくなで、
そむく者(もの)のやからとなり、その心(こころ)が定(さだ)まりなく、
その魂(たましい)が神(かみ)に忠実(ちゅうじつ)でないやからと
ならないためである。
9エフライムの人々(ひとびと)は武装(ぶそう)し、弓(ゆみ)を携(たずさ)えたが、
戦(たたか)いの日(ひ)に引(ひ)き返(かえ)した。
10彼(かれ)らは神(かみ)の契約(けいやく)を守(まも)らず、
そのおきてにしたがって歩(あゆ)むことを拒(こば)み、
11神(かみ)がなされた事(こと)と、
彼(かれ)らに示(しめ)されたくすしきみわざとを忘(わす)れた。
12神(かみ)はエジプトの地(ち)と、ゾアンの野(の)で
くすしきみわざを彼(かれ)らの先祖(せんぞ)たちの前(まえ)に行(おこな)われた。
13神(かみ)は海(うみ)を分(わ)けて彼(かれ)らを通(とお)らせ、
水(みず)を立(た)たせて山(やま)のようにされた。
14昼(ひる)は雲(くも)をもって彼(かれ)らを導(みちび)き、
夜(よる)は、よもすがら火(ひ)の光(ひかり)をもって彼(かれ)らを導(みちび)かれた。
15神(かみ)は荒野(あらの)で岩(いわ)を裂(さ)き、
淵(ふち)から飲(の)むように豊(ゆた)かに彼(かれ)らに飲(の)ませ、
16また岩(いわ)から流(なが)れを引(ひ)いて、
川(かわ)のように水(みず)を流(なが)れさせられた。
17ところが彼(かれ)らはなお神(かみ)にむかって罪(つみ)をかさね、
荒野(あらの)でいと高(たか)き者(もの)にそむき、
18おのが欲(よく)のために食物(しょくもつ)を求(もと)めて、
その心(こころ)のうちに神(かみ)を試(こころ)みた。
19また彼(かれ)らは神(かみ)に逆(さか)らって言(い)った、
「神(かみ)は荒野(あらの)に宴(うたげ)を設(もう)けることができるだろうか。
20見(み)よ、神(かみ)が岩(いわ)を打(う)たれると、
水(みず)はほとばしりいで、流(なが)れがあふれた。
神(かみ)はまたパンを与(あた)えることができるだろうか。
民(たみ)のために肉(にく)を備(そな)えることができるだろうか」と。
21それゆえ、主(しゅ)は聞(き)いて憤(いきどお)られた。
火(ひ)はヤコブにむかって燃(も)えあがり、
怒(いか)りはイスラエルにむかって立(た)ちのぼった。
22これは彼(かれ)らが神(かみ)を信(しん)ぜず、
その救(すくい)の力(ちから)を信用(しんよう)しなかったからである。
23しかし神(かみ)は上(うえ)なる大空(おおぞら)に命(めい)じて天(てん)の戸(と)を開(ひら)き、
24彼(かれ)らの上(うえ)にマナを降(ふ)らせて食(た)べさせ、
天(てん)の穀物(こくもつ)を彼(かれ)らに与(あた)えられた。
25人(ひと)は天使(てんし)のパンを食(た)べた。
神(かみ)は彼(かれ)らに食物(しょくもつ)をおくって飽(あ)き足(た)らせられた。
26神(かみ)は天(てん)に東風(ひがしかぜ)を吹(ふ)かせ、
み力(ちから)をもって南風(みなみかぜ)を導(みちび)かれた。
27神(かみ)は彼(かれ)らの上(うえ)に肉(にく)をちりのように降(ふ)らせ、
翼(つばさ)ある鳥(とり)を海(うみ)の砂(すな)のように降(ふ)らせて、
28その宿営(しゅくえい)のなか、そのすまいのまわりに落(おと)された。
29こうして彼(かれ)らは食(た)べて、飽(あ)き足(た)ることができた。
神(かみ)が彼(かれ)らにその望(のぞ)んだものを与(あた)えられたからである。
30ところが彼(かれ)らがまだその欲(よく)を離(はな)れず、
食物(しょくもつ)がなお口(くち)の中(なか)にあるうちに、
31神(かみ)の怒(いか)りが彼(かれ)らにむかって立(た)ちのぼり、
彼(かれ)らのうちの最(もっと)も強(つよ)い者(もの)を殺(ころ)し、
イスラエルのうちのえり抜(ぬ)きの者(もの)を打(う)ち倒(たお)された。
32すべてこれらの事(こと)があったにもかかわらず、
彼(かれ)らはなお罪(つみ)を犯(おか)し、
そのくすしきみわざを信(しん)じなかった。
33それゆえ神(かみ)は彼(かれ)らの日(ひ)を息(いき)のように消(き)えさせ、
彼(かれ)らの年(とし)を恐(おそ)れをもって過(す)ごさせられた。
34神(かみ)が彼(かれ)らを殺(ころ)されたとき、彼(かれ)らは神(かみ)をたずね、
悔(く)いて神(かみ)を熱心(ねっしん)に求(もと)めた。
35こうして彼(かれ)らは、神(かみ)は彼(かれ)らの岩(いわ)、いと高(たか)き神(かみ)は
彼(かれ)らのあがないぬしであることを思(おも)い出(だ)した。
36しかし彼(かれ)らはその口(くち)をもって神(かみ)にへつらい、
その舌(した)をもって神(かみ)に偽(いつわ)りを言(い)った。
37彼(かれ)らの心(こころ)は神(かみ)にむかって堅実(けんじつ)でなく、
神(かみ)の契約(けいやく)に真実(しんじつ)でなかった。
38しかし神(かみ)はあわれみに富(と)まれるので、
彼(かれ)らの不義(ふぎ)をゆるして滅(ほろ)ぼさず、
しばしばその怒(いか)りをおさえて、
その憤(いきどお)りをことごとくふり起(おこ)されなかった。
39また神(かみ)は、彼(かれ)らがただ肉(にく)であって、
過(す)ぎ去(さ)れば再(ふたた)び帰(かえ)りこぬ風(かぜ)であることを
思(おも)い出(だ)された。
40幾(いく)たび彼(かれ)らは野(の)で神(かみ)にそむき、
荒野(あらの)で神(かみ)を悲(かな)しませたことであろうか。
41彼(かれ)らはかさねがさね神(かみ)を試(こころ)み、
イスラエルの聖者(せいじゃ)を怒(いか)らせた。
42彼(かれ)らは神(かみ)の力(ちから)をも、
神(かみ)が彼(かれ)らをあだからあがなわれた日(ひ)をも
思(おも)い出(だ)さなかった。
43神(かみ)はエジプトでもろもろのしるしをおこない、
ゾアンの野(の)でもろもろの奇跡(きせき)をおこない、
44彼(かれ)らの川(かわ)を血(ち)に変(かわ)らせて、
その流(なが)れを飲(の)むことができないようにされた。
45神(かみ)ははえの群(む)れを彼(かれ)らのうちに送(おく)って彼(かれ)らを食(く)わせ、
かえるを送(おく)って彼(かれ)らを滅(ほろ)ぼされた。
46また神(かみ)は彼(かれ)らの作物(さくもつ)を青虫(あおむし)にわたし、
彼(かれ)らの勤労(きんろう)の実(み)をいなごにわたされた。
47神(かみ)はひょうをもって彼(かれ)らのぶどうの木(き)を枯(か)らし、
霜(しも)をもって彼(かれ)らのいちじく桑(くわ)の木(き)を枯(か)らされた。
48神(かみ)は彼(かれ)らの家畜(かちく)をひょうにわたし、
彼(かれ)らの群(む)れを燃(も)えるいなずまにわたされた。
49神(かみ)は彼(かれ)らの上(うえ)に激(はげ)しい怒(いか)りと、憤(いきどお)りと、
恨(うら)みと、悩(なや)みと、滅(ほろ)ぼす天使(てんし)の群(む)れとを放(はな)たれた。
50神(かみ)はその怒(いか)りのために道(みち)を設(もう)け、
彼(かれ)らの魂(たましい)を死(し)から免(まぬか)れさせず、
そのいのちを疫病(えきびょう)にわたされた。
51神(かみ)はエジプトですべてのういごを撃(う)ち、
ハムの天幕(てんまく)で彼(かれ)らの力(ちから)の初(はじ)めの子(こ)を撃(う)たれた。
52こうして神(かみ)はおのれの民(たみ)を羊(ひつじ)のように引(ひ)き出(だ)し、
彼(かれ)らを荒野(あらの)で羊(ひつじ)の群(む)れのように導(みちび)き、
53彼(かれ)らを安(やす)らかに導(みちび)かれたので
彼(かれ)らは恐(おそ)れることがなかった。
しかし海(うみ)は彼(かれ)らの敵(てき)をのみつくした。
54神(かみ)は彼(かれ)らをその聖地(せいち)に伴(ともな)い、
その右(みぎ)の手(て)をもって獲(え)たこの山(やま)に伴(ともな)いこられた。
55神(かみ)は彼(かれ)らの前(まえ)からもろもろの国民(くにたみ)を追(お)い出(だ)し、
その地(ち)を分(わ)けて嗣(し)業(ぎょう)とし、
イスラエルの諸(しょ)族(ぞく)を彼(かれ)らの天幕(てんまく)に住(す)まわせられた。
56しかし彼(かれ)らはいと高(たか)き神(かみ)を試(こころ)み、これにそむいて、
そのもろもろのあかしを守(まも)らず、
57そむき去(さ)って、先祖(せんぞ)たちのように真実(しんじつ)を失(うしな)い、
狂(くる)った弓(ゆみ)のようにねじれた。
58彼(かれ)らは高(たか)き所(ところ)を設(もう)けて神(かみ)を怒(いか)らせ、
刻(きざ)んだ像(ぞう)をもって神(かみ)のねたみを起(おこ)した。
59神(かみ)は聞(き)いて大(おお)いに怒(いか)り、
イスラエルを全(まった)くしりぞけられた。
60神(かみ)は人々(ひとびと)のなかに設(もう)けた幕屋(まくや)なる
シロのすまいを捨(す)て、
61その力(ちから)をとりことならせ、
その栄光(えいこう)をあだの手(て)にわたされた。
62神(かみ)はその民(たみ)をつるぎにわたし、
その嗣(し)業(ぎょう)にむかって大(おお)いなる怒(いか)りをもらされた。
63火(ひ)は彼(かれ)らの若者(わかもの)たちを焼(や)きつくし、
彼(かれ)らのおとめたちは婚姻(こんいん)の歌(うた)を失(うしな)い、
64彼(かれ)らの祭司(さいし)たちはつるぎによって倒(たお)れ、
彼(かれ)らのやもめたちは嘆(なげ)き悲(かな)しむことさえしなかった。
65そのとき主(しゅ)は眠(ねむ)った者(もの)のさめたように、
勇士(ゆうし)が酒(さけ)によって叫(さけ)ぶように目(め)をさまして、
66そのあだを撃(う)ち退(しりぞ)け、
とこしえの恥(はじ)を彼(かれ)らに負(お)わせられた。
67神(かみ)はヨセフの天幕(てんまく)をしりぞけ、
エフライムの部族(ぶぞく)を選(えら)ばず、
68ユダの部族(ぶぞく)を選(えら)び、
神(かみ)の愛(あい)するシオンの山(やま)を選(えら)ばれた。
69神(かみ)はその聖所(せいじょ)を高(たか)い天(てん)のように建(た)て、
とこしえに基(もとい)を定(さだ)められた地(ち)のように建(た)てられた。
70神(かみ)はそのしもべダビデを選(えら)んで、
羊(ひつじ)のおりから取(と)り、
71乳(ちち)を与(あた)える雌(めす)羊(ひつじ)の番(ばん)をするところからつれて来(き)て、
その民(たみ)ヤコブ、その嗣(し)業(ぎょう)イスラエルの牧者(ぼくしゃ)とされた。
72こうして彼(かれ)は直(なお)き心(こころ)をもって彼(かれ)らを牧(ぼく)し、
巧(たく)みな手(て)をもって彼(かれ)らを導(みちび)いた。

第七九篇

アサフの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1神(かみ)よ、もろもろの異邦人(いほうじん)はあなたの嗣(し)業(ぎょう)の地(ち)を侵(おか)し、
あなたの聖(せい)なる宮(みや)をけがし、
エルサレムを荒塚(あらつか)としました。
2彼(かれ)らはあなたのしもべのしかばねを
空(そら)の鳥(とり)に与(あた)えてえさとし、
あなたの聖徒(せいと)の肉(にく)を地(ち)の獣(けもの)に与(あた)え、
3その血(ち)をエルサレムのまわりに水(みず)のように流(なが)し、
これを葬(ほうむ)る人(ひと)がありませんでした。
4われらは隣(とな)り人(びと)にそしられ、
まわりの人々(ひとびと)に侮(あなど)られ、あざけられる者(もの)となりました。
5主(しゅ)よ、いつまでなのですか。
とこしえにお怒(いか)りになられるのですか。
あなたのねたみは火(ひ)のように燃(も)えるのですか。
6どうか、あなたを知(し)らない異邦人(いほうじん)と、
あなたの名(な)を呼(よ)ばない国々(くにぐに)の上(うえ)に
あなたの怒(いか)りを注(そそ)いでください。
7彼(かれ)らはヤコブを滅(ほろ)ぼし、
そのすみかを荒(あら)したからです。
8われらの先祖(せんぞ)たちの不義(ふぎ)をみこころにとめられず、
あわれみをもって、すみやかにわれらを
迎(むか)えてください。
われらは、はなはだしく低(ひく)くされたからです。
9われらの救(すくい)の神(かみ)よ、
み名(な)の栄光(えいこう)のためにわれらを助(たす)け、
み名(な)のためにわれらを救(すく)い、
われらの罪(つみ)をおゆるしください。
10どうして異邦人(いほうじん)は言(い)うのでしょう、
「彼(かれ)らの神(かみ)はどこにいるのか」と。
あなたのしもべらの流(なが)された血(ち)の報(むく)いを
われらのまのあたりになして、
異邦人(いほうじん)に知(し)らせてください。
11捕(とら)われ人(びと)の嘆(なげ)きを
あなたのみ前(まえ)にいたらせ、
あなたの大(おお)いなる力(ちから)により、
死(し)に定(さだ)められた者(もの)を守(まも)りながらえさせてください。
12主(しゅ)よ、われらの隣(とな)り人(びと)があなたをそしったそしりを
七倍(ばい)にして彼(かれ)らのふところに報(むく)い返(かえ)してください。
13そうすれば、あなたの民(たみ)、あなたの牧(まき)の羊(ひつじ)は、
とこしえにあなたに感謝(かんしゃ)し、
世々(よよ)あなたをほめたたえるでしょう。

第八〇篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってゆりの<ruby>花<rp>(</rp><rt>はな</rt><rp>)</rp></ruby>のしらべにあわせてうたわせたアサフのあかしの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1イスラエルの牧者(ぼくしゃ)よ、
羊(ひつじ)の群(む)れのようにヨセフを導(みちび)かれる者(もの)よ、
耳(みみ)を傾(かたむ)けてください。
ケルビムの上(うえ)に座(ざ)せられる者(もの)よ、
光(ひかり)を放(はな)ってください。
2エフライム、ベニヤミン、マナセの前(まえ)に
あなたの力(ちから)を振(ふ)り起(おこ)し、
来(き)て、われらをお救(すく)いください。
3神(かみ)よ、われらをもとに返(かえ)し、
み顔(かお)の光(ひかり)を照(てら)してください。
そうすればわれらは救(すくい)をえるでしょう。
4万軍(ばんぐん)の神(かみ)、主(しゅ)よ、
いつまで、その民(たみ)の祈(いのり)にむかって
お怒(いか)りになるのですか。
5あなたは涙(なみだ)のパンを彼(かれ)らに食(く)わせ、
多(おお)くの涙(なみだ)を彼(かれ)らに飲(の)ませられました。
6あなたはわれらを隣(とな)り人(びと)のあざけりとし、
われらの敵(てき)はたがいにあざわらいました。
7万軍(ばんぐん)の神(かみ)よ、われらをもとに返(かえ)し、
われらの救(すく)われるため、み顔(かお)の光(ひかり)を照(てら)してください。
8あなたは、ぶどうの木(き)をエジプトから携(たずさ)え出(だ)し、
もろもろの国民(くにたみ)を追(お)い出(だ)して、これを植(う)えられました。
9あなたはこれがために地(ち)を開(ひら)かれたので、
深(ふか)く根(ね)ざして、国(くに)にはびこりました。
10山々(やまやま)はその影(かげ)でおおわれ、
神(かみ)の香柏(こうはく)はその枝(えだ)でおおわれました。
11これはその枝(えだ)を海(うみ)にまでのべ、
その若(わか)枝(えだ)を大川(おおかわ)にまでのべました。
12あなたは何(なに)ゆえ、そのかきをくずして
道(みち)ゆくすべての人(ひと)にその実(み)を
摘(つ)み取(と)らせられるのですか。
13林(はやし)のいのししはこれを荒(あら)し、
野(の)のすべての獣(けもの)はこれを食(た)べます。
14万軍(ばんぐん)の神(かみ)よ、再(ふたた)び天(てん)から見(み)おろして、
このぶどうの木(き)をかえりみてください。
15あなたの右(みぎ)の手(て)の植(う)えられた幹(みき)と、
みずからのために強(つよ)くされた枝(えだ)とを
かえりみてください。
16彼(かれ)らは火(ひ)をもってこれを焼(や)き、
これを切(き)り倒(たお)しました。
彼(かれ)らをみ顔(かお)のとがめによって滅(ほろ)ぼしてください。
17しかしあなたの手(て)をその右(みぎ)の手(て)の人(ひと)の上(うえ)におき、
みずからのために強(つよ)くされた人(ひと)の子(こ)の上(うえ)に
おいてください。
18そうすれば、われらはあなたを
離(はな)れ退(しりぞ)くことはありません。
われらを生(い)かしてください。
われらはあなたのみ名(な)を呼(よ)びます。
19万軍(ばんぐん)の神(かみ)、主(しゅ)よ、われらをもとに返(かえ)し、
み顔(かお)の光(ひかり)を照(てら)してください。
そうすればわれらは救(すくい)をえるでしょう。

第八一篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってギテトのしらべにあわせてうたわせたアサフの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1われらの力(ちから)なる神(かみ)にむかって高(たか)らかに歌(うた)え。
ヤコブの神(かみ)にむかって喜(よろこ)びの声(こえ)をあげよ。
2歌(うた)をうたい、鼓(つづみ)を打(う)て。
良(よ)い音(ね)の琴(こと)と立琴(たてごと)とをかきならせ。
3新月(しんげつ)と満月(まんげつ)とわれらの祭(まつり)の日(ひ)とに
ラッパを吹(ふ)きならせ。
4これはイスラエルの定(さだ)め、
ヤコブの神(かみ)のおきてである。
5神(かみ)が出(で)てエジプトの国(くに)を攻(せ)められたとき、
ヨセフのなかにこれを立(た)てて、あかしとされた。
わたしはかしこでまだ知(し)らなかった言葉(ことば)を聞(き)いた、
6「わたしはあなたの肩(かた)から重荷(おもに)をのぞき、
あなたの手(て)をかごから免(まぬか)れさせた。
7あなたが悩(なや)んだとき、呼(よ)ばわったので
わたしはあなたを救(すく)った。
わたしは雷(かみなり)の隠(かく)れた所(ところ)で、あなたに答(こた)え、
メリバの水(みず)のほとりで、あなたを試(こころ)みた。〔セラ
8わが民(たみ)よ、聞(き)け、わたしはあなたに勧告(かんこく)する。
イスラエルよ、あなたがわたしに聞(き)き従(したが)うことを望(のぞ)む。
9あなたのうちに他(た)の神(かみ)があってはならない。
あなたは外国(がいこく)の神(かみ)を拝(おが)んではならない。
10わたしはエジプトの国(くに)から、
あなたをつれ出(だ)したあなたの神(かみ)、主(しゅ)である。
あなたの口(くち)を広(ひろ)くあけよ、わたしはそれを満(み)たそう。
11しかしわが民(たみ)はわたしの声(こえ)に聞(き)き従(したが)わず、
イスラエルはわたしを好(この)まなかった。
12それゆえ、わたしは彼(かれ)らを
そのかたくなな心(こころ)にまかせ、
その思(おも)いのままに行(い)くにまかせた。
13わたしはわが民(たみ)のわたしに聞(き)き従(したが)い、
イスラエルのわが道(みち)に歩(あゆ)むことを欲(ほっ)する。
14わたしはすみやかに彼(かれ)らの敵(てき)を従(したが)え、
わが手(て)を彼(かれ)らのあだに向(む)けよう。
15主(しゅ)を憎(にく)む者(もの)も彼(かれ)らに恐(おそ)れ従(したが)い、
彼(かれ)らの時(とき)はとこしえに続(つづ)くであろう。
16わたしは麦(むぎ)の最(もっと)も良(よ)いものをもってあなたを養(やしな)い、
岩(いわ)から出(で)た蜜(みつ)をもってあなたを飽(あ)かせるであろう」。

第八二篇

アサフの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1神(かみ)は神(かみ)の会議(かいぎ)のなかに立(た)たれる。
神(かみ)は神々(かみがみ)のなかで、さばきを行(おこな)われる。
2「あなたがたはいつまで不正(ふせい)なさばきをなし、
悪(あ)しき者(もの)に好意(こうい)を示(しめ)すのか。〔セラ
3弱(よわ)い者(もの)と、みなしごとを公平(こうへい)に扱(あつか)い、
苦(くる)しむ者(もの)と乏(とぼ)しい者(もの)の権利(けんり)を擁護(ようご)せよ。
4弱(よわ)い者(もの)と貧(まず)しい者(もの)を救(すく)い、
彼(かれ)らを悪(あ)しき者(もの)の手(て)から助(たす)け出(だ)せ」。
5彼(かれ)らは知(し)ることなく、悟(さと)ることもなくて、
暗(くら)き中(なか)をさまよう。
地(ち)のもろもろの基(もとい)はゆり動(うご)いた。
6わたしは言(い)う、「あなたがたは神(かみ)だ、
あなたがたは皆(みな)いと高(たか)き者(もの)の子(こ)だ。
7しかし、あなたがたは人(ひと)のように死(し)に、
もろもろの君(きみ)のひとりのように倒(たお)れるであろう」。
8神(かみ)よ、起(お)きて、地(ち)をさばいてください。
すべての国民(くにたみ)はあなたのものだからです。

第八三篇

アサフの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1神(かみ)よ、沈黙(ちんもく)を守(まも)らないでください。
神(かみ)よ、何(なに)も言(い)わずに、黙(だま)っていないでください。
2見(み)よ、あなたの敵(てき)は騒(さわ)ぎたち、
あなたを憎(にく)む者(もの)は頭(あたま)をあげました。
3彼(かれ)らはあなたの民(たみ)にむかって
巧(たく)みなはかりごとをめぐらし、
あなたの保護(ほご)される者(もの)にむかって相(あい)ともに計(はか)ります。
4彼(かれ)らは言(い)います、
「さあ、彼(かれ)らを断(た)ち滅(ほろ)ぼして国(くに)を立(た)てさせず、
イスラエルの名(な)を
ふたたび思(おも)い出(だ)させないようにしよう」。
5彼(かれ)らは心(こころ)をひとつにして共(とも)にはかり、
あなたに逆(さか)らって契約(けいやく)を結(むす)びます。
6すなわちエドムの天幕(てんまく)に住(す)む者(もの)とイシマエルびと、
モアブとハガルびと、
7ゲバルとアンモンとアマレク、
ペリシテとツロの住民(じゅうみん)などです。
8アッスリヤもまた彼(かれ)らにくみしました。
彼(かれ)らはロトの子孫(しそん)を助(たす)けました。〔セラ
9あなたがミデアンにされたように、
キション川(かわ)でシセラとヤビンにされたように、
彼(かれ)らにしてください。
10彼(かれ)らはエンドルで滅(ほろ)ぼされ、
地(ち)のために肥料(ひりょう)となりました。
11彼(かれ)らの貴人(きじん)をオレブとゼエブのように、
そのすべての君(きみ)たちを
ゼバとザルムンナのようにしてください。
12彼(かれ)らは言(い)いました、「われらは神(かみ)の牧場(まきば)を獲(え)て、
われらの所有(しょゆう)にしよう」と。
13わが神(かみ)よ、彼(かれ)らを巻(ま)きあげられるちりのように、
風(かぜ)の前(まえ)のもみがらのようにしてください。
14林(はやし)を焼(や)く火(ひ)のように、
山(やま)を燃(も)やす炎(ほのお)のように、
15あなたのはやてをもって彼(かれ)らを追(お)い、
つむじかぜをもって彼(かれ)らを恐(おそ)れさせてください。
16彼(かれ)らの顔(かお)に恥(はじ)を満(み)たしてください。
主(しゅ)よ、そうすれば彼(かれ)らはあなたの名(な)を求(もと)めるでしょう。
17彼(かれ)らをとこしえに恥(は)じ恐(おそ)れさせ、
あわて惑(まど)って滅(ほろ)びうせさせてください。
18主(しゅ)という名(な)をおもちになるあなたのみ、
全(ぜん)地(ち)をしろしめすいと高(たか)き者(もの)であることを
彼(かれ)らに知(し)らせてください。

第八四篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってギテトのしらべにあわせてうたわせたコラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1万軍(ばんぐん)の主(しゅ)よ、
あなたのすまいはいかに麗(うるわ)しいことでしょう。
2わが魂(たましい)は絶(た)えいるばかりに主(しゅ)の大庭(おおにわ)を慕(した)い、
わが心(こころ)とわが身(み)は生(い)ける神(かみ)にむかって喜(よろこ)び歌(うた)います。
3すずめがすみかを得(え)、
つばめがそのひなをいれる巣(す)を得(え)るように、
万軍(ばんぐん)の主(しゅ)、わが王(おう)、わが神(かみ)よ、
あなたの祭壇(さいだん)のかたわらに
わがすまいを得(え)させてください。
4あなたの家(いえ)に住(す)み、
常(つね)にあなたをほめたたえる人(ひと)はさいわいです。〔セラ
5その力(ちから)があなたにあり、
その心(こころ)がシオンの大路(おおじ)にある人(ひと)はさいわいです。
6彼(かれ)らはバカの谷(たに)を通(とお)っても、
そこを泉(いずみ)のある所(ところ)とします。
また前(まえ)の雨(あめ)は池(いけ)をもってそこをおおいます。
7彼(かれ)らは力(ちから)から力(ちから)に進(すす)み、
シオンにおいて神々(かみがみ)の神(かみ)にまみえるでしょう。
8万軍(ばんぐん)の神(かみ)、主(しゅ)よ、わが祈(いのり)をおききください。
ヤコブの神(かみ)よ、耳(みみ)を傾(かたむ)けてください。〔セラ
9神(かみ)よ、われらの盾(たて)をみそなわし、
あなたの油(あぶら)そそがれた者(もの)の顔(かお)をかえりみてください。
10あなたの大庭(おおにわ)にいる一日(にち)は、
よそにいる千日(にち)にもまさるのです。
わたしは悪(あく)の天幕(てんまく)にいるよりは、
むしろ、わが神(かみ)の家(いえ)の門守(かどもり)となることを願(ねが)います。
11主(しゅ)なる神(かみ)は日(ひ)です、盾(たて)です。
主(しゅ)は恵(めぐ)みと誉(ほまれ)とを与(あた)え、
直(なお)く歩(あゆ)む者(もの)に良(よ)い物(もの)を拒(こば)まれることはありません。
12万軍(ばんぐん)の主(しゅ)よ、あなたに信頼(しんらい)する人(ひと)はさいわいです。

第八五篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたコラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、あなたはみ国(くに)にめぐみを示(しめ)し、
ヤコブの繁栄(はんえい)を回復(かいふく)されました。
2あなたはその民(たみ)の不義(ふぎ)をゆるし、
彼(かれ)らの罪(つみ)をことごとくおおわれました。〔セラ
3あなたはすべての怒(いか)りを捨(す)て、
激(はげ)しい憤(いきどお)りを遠(とお)ざけられました。
4われらの救(すくい)の神(かみ)よ、われらを回復(かいふく)し、
われらに対(たい)するあなたの憤(いきどお)りをおやめください。
5あなたはとこしえにわれらを怒(いか)り、
よろずよまで、あなたの怒(いか)りを延(の)ばされるのですか。
6あなたの民(たみ)が、あなたによって喜(よろこ)びを得(え)るため、
われらを再(ふたた)び生(い)かされないのですか。
7主(しゅ)よ、あなたのいつくしみをわれらに示(しめ)し、
あなたの救(すくい)をわれらに与(あた)えてください。
8わたしは主(しゅ)なる神(かみ)の語(かた)られることを聞(き)きましょう。
主(しゅ)はその民(たみ)、その聖徒(せいと)、
ならびにその心(こころ)を主(しゅ)に向(む)ける者(もの)に、
平和(へいわ)を語(かた)られるからです。
9まことに、その救(すくい)は神(かみ)を恐(おそ)れる者(もの)に近(ちか)く、
その栄光(えいこう)はわれらの国(くに)にとどまるでしょう。
10いつくしみと、まこととは共(とも)に会(あ)い、
義(ぎ)と平和(へいわ)とは互(たがい)に口(くち)づけし、
11まことは地(ち)からはえ、
義(ぎ)は天(てん)から見(み)おろすでしょう。
12主(しゅ)が良(よ)い物(もの)を与(あた)えられるので、
われらの国(くに)はその産物(さんぶつ)を出(だ)し、
13義(ぎ)は主(しゅ)のみ前(まえ)に行(い)き、
その足跡(あしあと)を道(みち)とするでしょう。

第八六篇

ダビデの<ruby>祈<rp>(</rp><rt>いのり</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、あなたの耳(みみ)を傾(かたむ)けて、わたしにお答(こた)えください。
わたしは苦(くる)しみかつ乏(とぼ)しいからです。
2わたしのいのちをお守(まも)りください。
わたしは神(かみ)を敬(うやま)う者(もの)だからです。
あなたに信頼(しんらい)するあなたのしもべをお救(すく)いください。
あなたはわたしの神(かみ)です。
3主(しゅ)よ、わたしをあわれんでください。
わたしはひねもすあなたに呼(よ)ばわります。
4あなたのしもべの魂(たましい)を喜(よろこ)ばせてください。
主(しゅ)よ、わが魂(たましい)はあなたを仰(あお)ぎ望(のぞ)みます。
5主(しゅ)よ、あなたは恵(めぐ)みふかく、寛容(かんよう)であって、
あなたに呼(よ)ばわるすべての者(もの)に
いつくしみを豊(ゆた)かに施(ほどこ)されます。
6主(しゅ)よ、わたしの祈(いのり)に耳(みみ)を傾(かたむ)け、
わたしの願(ねが)いの声(こえ)をお聞(き)きください。
7わたしの悩(なや)みの日(ひ)にわたしはあなたに呼(よ)ばわります。
あなたはわたしに答(こた)えられるからです。
8主(しゅ)よ、もろもろの神(かみ)のうちにあなたに等(ひと)しい者(もの)はなく、
また、あなたのみわざに等(ひと)しいものはありません。
9主(しゅ)よ、あなたが造(つく)られたすべての国民(くにたみ)は
あなたの前(まえ)に来(き)て、伏(ふ)し拝(おが)み、
み名(な)をあがめるでしょう。
10あなたは大(おお)いなる神(かみ)で、くすしきみわざをなされます。
ただあなたのみ、神(かみ)でいらせられます。
11主(しゅ)よ、あなたの道(みち)をわたしに教(おし)えてください。
わたしはあなたの真理(しんり)に歩(あゆ)みます。
心(こころ)をひとつにしてみ名(な)を恐(おそ)れさせてください。
12わが神(かみ)、主(しゅ)よ、わたしは心(こころ)をつくしてあなたに感謝(かんしゃ)し、
とこしえに、み名(な)をあがめるでしょう。
13わたしに示(しめ)されたあなたのいつくしみは大(おお)きく、
わが魂(たましい)を陰府(よみ)の深(ふか)い所(ところ)から助(たす)け出(だ)されたからです。
14神(かみ)よ、高(たか)ぶる者(もの)はわたしに逆(さか)らって起(おこ)り、
荒(あら)ぶる者(もの)の群(む)れはわたしのいのちを求(もと)め、
彼(かれ)らは自分(じぶん)の前(まえ)にあなたを置(お)くことをしません。
15しかし主(しゅ)よ、あなたはあわれみと恵(めぐ)みに富(と)み、
怒(いか)りをおそくし、いつくしみと、まこととに
豊(ゆた)かな神(かみ)でいらせられます。
16わたしをかえりみ、わたしをあわれみ、
あなたのしもべにみ力(ちから)を与(あた)え、
あなたのはしための子(こ)をお救(すく)いください。
17わたしに、あなたの恵(めぐ)みのしるしを
あらわしてください。
そうすれば、わたしを憎(にく)む者(もの)どもは
わたしを見(み)て恥(は)じるでしょう。
主(しゅ)よ、あなたはわたしを助(たす)け、
わたしを慰(なぐさ)められたからです。

第八七篇

コラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1主(しゅ)が基(もとい)をすえられた都(みやこ)は聖(せい)なる山(やま)の上(うえ)に立(た)つ。
2主(しゅ)はヤコブのすべてのすまいにまさって、
シオンのもろもろの門(もん)を愛(あい)される。
3神(かみ)の都(みやこ)よ、あなたについて、
もろもろの栄光(えいこう)ある事(こと)が語(かた)られる。〔セラ
4わたしはラハブとバビロンを
わたしを知(し)る者(もの)のうちに挙(あ)げる。
ペリシテ、ツロ、またエチオピヤを見(み)よ。
「この者(もの)はかしこに生(うま)れた」と言(い)われる。
5しかしシオンについては
「この者(もの)も、かの者(もの)もその中(なか)に生(うま)れた」と言(い)われる。
いと高(たか)き者(もの)みずからシオンを
堅(かた)く立(た)てられるからである。
6主(しゅ)がもろもろの民(たみ)を登録(とうろく)されるとき、
「この者(もの)はかしこに生(うま)れた」としるされる。〔セラ
7歌(うた)う者(もの)と踊(おど)る者(もの)はみな言(い)う、
「わがもろもろの泉(いずみ)はあなたのうちにある」と。

第八八篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってマハラテ・レアノテのしらべにあわせてうたわせたコラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび。エズラびとヘマンのマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わが神(かみ)、主(しゅ)よ、わたしは昼(ひる)、助(たす)けを呼(よ)び求(もと)め、
夜(よる)、み前(まえ)に叫(さけ)び求(もと)めます。
2わたしの祈(いのり)をみ前(まえ)にいたらせ、
わたしの叫(さけ)びに耳(みみ)を傾(かたむ)けてください。
3わたしの魂(たましい)は悩(なや)みに満(み)ち、
わたしのいのちは陰府(よみ)に近(ちか)づきます。
4わたしは穴(あな)に下(くだ)る者(もの)のうちに数(かぞ)えられ、
力(ちから)のない人(ひと)のようになりました。
5すなわち死人(しにん)のうちに捨(す)てられた者(もの)のように、
墓(はか)に横(よこ)たわる殺(ころ)された者(もの)のように、
あなたが再(ふたた)び心(こころ)にとめられない者(もの)のように
なりました。
彼(かれ)らはあなたのみ手(て)から断(た)ち滅(ほろ)ぼされた者(もの)です。
6あなたはわたしを深(ふか)い穴(あな)、
暗(くら)い所(ところ)、深(ふか)い淵(ふち)に置(お)かれました。
7あなたの怒(いか)りはわたしの上(うえ)に重(おも)く、
あなたはもろもろの波(なみ)をもって
わたしを苦(くる)しめられました。〔セラ
8あなたはわが知(し)り人(ひと)をわたしから遠(とお)ざけ、
わたしを彼(かれ)らの忌(い)みきらう者(もの)とされました。
わたしは閉(と)じこめられて、のがれることはできません。
9わたしの目(め)は悲(かな)しみによって衰(おとろ)えました。
主(しゅ)よ、わたしは日(ひ)ごとにあなたを呼(よ)び、
あなたにむかってわが両手(りょうて)を伸(の)べました。
10あなたは死(し)んだ者(もの)のために
奇跡(きせき)を行(おこな)われるでしょうか。
なき人(ひと)のたましいは起(お)きあがって
あなたをほめたたえるでしょうか。〔セラ
11あなたのいつくしみは墓(はか)のなかに、
あなたのまことは滅(ほろ)びのなかに、
宣(の)べ伝(つた)えられるでしょうか。
12あなたの奇跡(きせき)は暗(くら)やみに、
あなたの義(ぎ)は忘(わす)れの国(くに)に知(し)られるでしょうか。
13しかし主(しゅ)よ、わたしはあなたに呼(よ)ばわります。
あしたに、わが祈(いのり)をあなたのみ前(まえ)にささげます。
14主(しゅ)よ、なぜ、あなたはわたしを捨(す)てられるのですか。
なぜ、わたしにみ顔(かお)を隠(かく)されるのですか。
15わたしは若(わか)い時(とき)から苦(くる)しんで死(し)ぬばかりです。
あなたの脅(おびやか)しにあって衰(おとろ)えはてました。
16あなたの激(はげ)しい怒(いか)りがわたしを襲(おそ)い、
あなたの恐(おそ)ろしい脅(おびやか)しがわたしを滅(ほろ)ぼしました。
17これらの事(こと)がひねもす大水(おおみず)のようにわたしをめぐり、
わたしを全(まった)く取(と)り巻(ま)きました。
18あなたは愛(あい)する者(もの)と友(とも)とをわたしから遠(とお)ざけ、
わたしの知(し)り人(びと)を暗(くら)やみにおかれました。

第八九篇

エズラびとエタンのマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、わたしはとこしえにあなたのいつくしみを歌(うた)い、
わたしの口(くち)をもってあなたのまことを
よろずよに告(つ)げ知(し)らせます。
2あなたのいつくしみはとこしえに堅(かた)く立(た)ち、
あなたのまことは天(てん)のように
ゆるぐことはありません。
3あなたは言(い)われました、
「わたしはわたしの選(えら)んだ者(もの)と契約(けいやく)を結(むす)び、
わたしのしもべダビデに誓(ちか)った、
4『わたしはあなたの子孫(しそん)をとこしえに堅(かた)くし、
あなたの王座(おうざ)を建(た)てて、よろずよに至(いた)らせる』」。〔セラ
5主(しゅ)よ、もろもろの天(てん)に
あなたのくすしきみわざをほめたたえさせ、
聖(せい)なる者(もの)のつどいで、
あなたのまことをほめたたえさせてください。
6大空(おおぞら)のうちに、
だれか主(しゅ)と並(なら)ぶものがあるでしょうか。
神(かみ)の子(こ)らのうちに、
だれか主(しゅ)のような者(もの)があるでしょうか。
7主(しゅ)は聖(せい)なる者(もの)の会議(かいぎ)において恐(おそ)るべき神(かみ)、
そのまわりにあるすべての者(もの)にまさって
大(おお)いなる恐(おそ)るべき者(もの)です。
8万軍(ばんぐん)の神(かみ)、主(しゅ)よ、
主(しゅ)よ、だれかあなたのように
大能(たいのう)のある者(もの)があるでしょうか。
あなたのまことは、あなたをめぐっています。
9あなたは海(うみ)の荒(あ)れるのを治(おさ)め、
その波(なみ)の起(おこ)るとき、これを静(しず)められます。
10あなたはラハブを、殺(ころ)された者(もの)のように打(う)ち砕(くだ)き、
あなたの敵(てき)を力(ちから)ある腕(うで)をもって散(ち)らされました。
11もろもろの天(てん)はあなたのもの、
地(ち)もまたあなたのもの、
世界(せかい)とその中(なか)にあるものとは
あなたがその基(もとい)をおかれたものです。
12北(きた)と南(みなみ)はあなたがこれを造(つく)られました。
タボルとヘルモンは、み名(な)を喜(よろこ)び歌(うた)います。
13あなたは大能(たいのう)の腕(うで)をもたれます。
あなたの手(て)は強(つよ)く、あなたの右(みぎ)の手(て)は高(たか)く、
14義(ぎ)と公平(こうへい)はあなたのみくらの基(もとい)、
いつくしみと、まことはあなたの前(まえ)に行(い)きます。
15祭(まつり)の日(ひ)の喜(よろこ)びの声(こえ)を知(し)る民(たみ)はさいわいです。
主(しゅ)よ、彼(かれ)らはみ顔(かお)の光(ひかり)のなかを歩(あゆ)み、
16ひねもす、み名(な)によって喜(よろこ)び、
あなたの義(ぎ)をほめたたえます。
17あなたは彼(かれ)らの力(ちから)の栄光(えいこう)だからです。
われらの角(つの)はあなたの恵(めぐ)みによって
高(たか)くあげられるでしょう。
18われらの盾(たて)は主(しゅ)に属(ぞく)し、
われらの王(おう)はイスラエルの聖者(せいじゃ)に属(ぞく)します。
19昔(むかし)あなたは幻(まぼろし)をもってあなたの聖徒(せいと)に告(つ)げて
言(い)われました、
「わたしは勇士(ゆうし)に栄冠(えいかん)を授(さづ)け、
民(たみ)の中(なか)から選(えら)ばれた者(もの)を高(たか)くあげた。
20わたしはわがしもべダビデを得(え)て、
これにわが聖(せい)なる油(あぶら)をそそいだ。
21わが手(て)は常(つね)に彼(かれ)と共(とも)にあり、
わが腕(うで)はまた彼(かれ)を強(つよ)くする。
22敵(てき)は彼(かれ)をだますことなく、
悪(あ)しき者(もの)は彼(かれ)を卑(いや)しめることはない。
23わたしは彼(かれ)の前(まえ)にもろもろのあだを打(う)ち滅(ほろ)ぼし、
彼(かれ)を憎(にく)む者(もの)どもを打(う)ち倒(たお)す。
24わがまことと、わがいつくしみは彼(かれ)と共(とも)にあり、
わが名(な)によって彼(かれ)の角(つの)は高(たか)くあげられる。
25わたしは彼(かれ)の手(て)を海(うみ)の上(うえ)におき、
彼(かれ)の右(みぎ)の手(て)を川(かわ)の上(うえ)におく。
26彼(かれ)はわたしにむかい『あなたはわが父(ちち)、
わが神(かみ)、わが救(すくい)の岩(いわ)』と呼(よ)ぶであろう。
27わたしはまた彼(かれ)をわがういごとし、
地(ち)の王(おう)たちのうちの最(もっと)も高(たか)い者(もの)とする。
28わたしはとこしえに、
わがいつくしみを彼(かれ)のために保(たも)ち、
わが契約(けいやく)は彼(かれ)のために堅(かた)く立(た)つ。
29わたしは彼(かれ)の家系(かけい)をとこしえに堅(かた)く定(さだ)め、
その位(くらい)を天(てん)の日(ひ)数(かず)のようにながらえさせる。
30もしその子孫(しそん)がわがおきてを捨(す)て、
わがさばきに従(したが)って歩(あゆ)まないならば、
31もし彼(かれ)らがわが定(さだ)めを犯(おか)し、
わが戒(いまし)めを守(まも)らないならば、
32わたしはつえをもって彼(かれ)らのとがを罰(ばっ)し、
むちをもって彼(かれ)らの不義(ふぎ)を罰(ばっ)する。
33しかし、わたしはわがいつくしみを
彼(かれ)から取(と)り去(さ)ることなく、
わがまことにそむくことはない。
34わたしはわが契約(けいやく)を破(やぶ)ることなく、
わがくちびるから出(で)た言葉(ことば)を変(か)えることはない。
35わたしはひとたびわが聖(せい)によって誓(ちか)った。
わたしはダビデに偽(いつわ)りを言(い)わない。
36彼(かれ)の家系(かけい)はとこしえに続(つづ)き、
彼(かれ)の位(くらい)は太陽(たいよう)のように常(つね)にわたしの前(まえ)にある。
37また月(つき)のようにとこしえに堅(かた)く定(さだ)められ、
大空(おおぞら)の続(つづ)くかぎり堅(かた)く立(た)つ」。〔セラ
38しかしあなたは、あなたの油(あぶら)そそがれた者(もの)を
捨(す)ててしりぞけ、
彼(かれ)に対(たい)して激(はげ)しく怒(いか)られました。
39あなたはそのしもべとの契約(けいやく)を廃棄(はいき)し、
彼(かれ)の冠(かんむり)を地(ち)になげうって、けがされました。
40あなたはその城壁(じょうへき)をことごとくこわし、
そのとりでを荒(あ)れすたれさせられました。
41そこを通(とお)り過(す)ぎる者(もの)は皆(みな)彼(かれ)をかすめ、
彼(かれ)はその隣(とな)り人(びと)のあざけりとなりました。
42あなたは彼(かれ)のあだの右(みぎ)の手(て)を高(たか)くあげ、
そのもろもろの敵(てき)を喜(よろこ)ばせられました。
43まことに、あなたは彼(かれ)のつるぎの刃(は)をかえして、
彼(かれ)を戦(たたか)いに立(た)たせられなかったのです。
44あなたは彼(かれ)の手(て)から王(おう)のつえを取(と)り去(さ)り、
その王座(おうざ)を地(ち)に投(な)げすてられました。
45あなたは彼(かれ)の若(わか)き日(ひ)をちぢめ、
恥(はじ)をもって彼(かれ)をおおわれました。〔セラ
46主(しゅ)よ、いつまでなのですか。
とこしえにお隠(おかく)れになるのですか。
あなたの怒(いか)りはいつまで火(ひ)のように燃(も)えるのですか。
47主(しゅ)よ、人(ひと)のいのちの、いかに短(みじか)く、
すべての人(ひと)の子(こ)を、いかにはかなく造(つく)られたかを、
みこころにとめてください。
48だれか生(い)きて死(し)を見(み)ず、
その魂(たましい)を陰府(よみ)の力(ちから)から
救(すく)いうるものがあるでしょうか。〔セラ
49主(しゅ)よ、あなたがまことをもってダビデに誓(ちか)われた
昔(むかし)のいつくしみはどこにありますか。
51主(しゅ)よ、あなたのしもべがうけるはずかしめを
みこころにとめてください。
主(しゅ)よ、あなたのもろもろの敵(てき)はわたしをそしり、
あなたの油(あぶら)そそがれた者(もの)の足跡(あしあと)をそしります。
わたしはもろもろの民(たみ)のそしりを
わたしのふところにいだいているのです。
52主(しゅ)はとこしえにほむべきかな。
アァメン、アァメン。

第九〇篇

<ruby>神<rp>(</rp><rt>かみ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>人<rp>(</rp><rt>ひと</rt><rp>)</rp></ruby>モーセの<ruby>祈<rp>(</rp><rt>いのり</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、あなたは世々(よよ)われらのすみかで
いらせられる。
2山(やま)がまだ生(うま)れず、
あなたがまだ地(ち)と世界(せかい)とを造(つく)られなかったとき、
とこしえからとこしえまで、
あなたは神(かみ)でいらせられる。
3あなたは人(ひと)をちりに帰(かえ)らせて言(い)われます、
「人(ひと)の子(こ)よ、帰(かえ)れ」と。
4あなたの目(め)の前(まえ)には千年(ねん)も
過(す)ぎ去(さ)ればきのうのごとく、
夜(よ)の間(ま)のひと時(とき)のようです。
5あなたは人(ひと)を大水(おおみず)のように流(なが)れ去(さ)らせられます。
彼(かれ)らはひと夜(よ)の夢(ゆめ)のごとく、
あしたにもえでる青草(あおくさ)のようです。
6あしたにもえでて、栄(さか)えるが、
夕(ゆう)べには、しおれて枯(か)れるのです。
7われらはあなたの怒(いか)りによって消(き)えうせ、
あなたの憤(いきどお)りによって滅(ほろ)び去(さ)るのです。
8あなたはわれらの不義(ふぎ)をみ前(まえ)におき、
われらの隠(かく)れた罪(つみ)をみ顔(かお)の光(ひかり)のなかにおかれました。
9われらのすべての日(ひ)は、
あなたの怒(いか)りによって過(す)ぎ去(さ)り、
われらの年(とし)の尽(つ)きるのは、ひと息(いき)のようです。
10われらのよわいは七十年(ねん)にすぎません。
あるいは健(すこ)やかであっても八十年(ねん)でしょう。
しかしその一生(いっしょう)はただ、ほねおりと悩(なや)みであって、
その過(す)ぎゆくことは速(はや)く、われらは飛(と)び去(さ)るのです。
11だれがあなたの怒(いか)りの力(ちから)を知(し)るでしょうか。
だれがあなたをおそれる恐(おそ)れにしたがって
あなたの憤(いきどお)りを知(し)るでしょうか。
12われらにおのが日(ひ)を数(かぞ)えることを教(おし)えて、
知恵(ちえ)の心(こころ)を得(え)させてください。
13主(しゅ)よ、み心(こころ)を変(か)えてください。
いつまでお怒(いか)りになるのですか。
あなたのしもべをあわれんでください。
14あしたに、あなたのいつくしみをもって
われらを飽(あ)き足(た)らせ、
世(よ)を終(おわ)るまで喜(よろこ)び楽(たの)しませてください。
15あなたがわれらを苦(くる)しめられた多(おお)くの日(ひ)と、
われらが災(わざわい)にあった多(おお)くの年(とし)とに比(くら)べて、
われらを楽(たの)しませてください。
16あなたのみわざを、あなたのしもべらに、
あなたの栄光(えいこう)を、その子(こ)らにあらわしてください。
17われらの神(かみ)、主(しゅ)の恵(めぐ)みを、われらの上(うえ)にくだし、
われらの手(て)のわざを、われらの上(うえ)に
栄(さか)えさせてください。
われらの手(て)のわざを栄(さか)えさせてください。

第九一篇


1いと高(たか)き者(もの)のもとにある
隠(かく)れ場(ば)に住(す)む人(ひと)、全能者(ぜんのうしゃ)の陰(かげ)にやどる人(ひと)は
2主(しゅ)に言(い)うであろう、「わが避(さ)け所(どころ)、わが城(しろ)、
わが信頼(しんらい)しまつるわが神(かみ)」と。
3主(しゅ)はあなたをかりゅうどのわなと、
恐(おそ)ろしい疫病(えきびょう)から助(たす)け出(だ)されるからである。
4主(しゅ)はその羽(はね)をもって、あなたをおおわれる。
あなたはその翼(つばさ)の下(した)に避(さ)け所(どころ)を得(え)るであろう。
そのまことは大盾(おおだて)、また小盾(こだて)である。
5あなたは夜(よる)の恐(おそ)ろしい物(もの)をも、
昼(ひる)に飛(と)んでくる矢(や)をも恐(おそ)れることはない。
6また暗(くら)やみに歩(ある)きまわる疫病(えきびょう)をも、
真昼(まひる)に荒(あら)す滅(ほろ)びをも恐(おそ)れることはない。
7たとい千人(にん)はあなたのかたわらに倒(たお)れ、
万人(にん)はあなたの右(みぎ)に倒(たお)れても、
その災(わざわい)はあなたに近(ちか)づくことはない。
8あなたはただ、その目(め)をもって見(み)、
悪(あ)しき者(もの)の報(むく)いを見(み)るだけである。
9あなたは主(しゅ)を避(さ)け所(どころ)とし、
いと高(たか)き者(もの)をすまいとしたので、
10災(わざわい)はあなたに臨(のぞ)まず、
悩(なや)みはあなたの天幕(てんまく)に近(ちか)づくことはない。
11これは主(しゅ)があなたのために天使(てんし)たちに命(めい)じて、
あなたの歩(あゆ)むすべての道(みち)で
あなたを守(まも)らせられるからである。
12彼(かれ)らはその手(て)で、あなたをささえ、
石(いし)に足(あし)を打(う)ちつけることのないようにする。
13あなたはししと、まむしとを踏(ふ)み、
若(わか)いししと、へびとを足(あし)の下(した)に踏(ふ)みにじるであろう。
14彼(かれ)はわたしを愛(あい)して離(はな)れないゆえに、
わたしは彼(かれ)を助(たす)けよう。
彼(かれ)はわが名(な)を知(し)るゆえに、わたしは彼(かれ)を守(まも)る。
15彼(かれ)がわたしを呼(よ)ぶとき、わたしは彼(かれ)に答(こた)える。
わたしは彼(かれ)の悩(なや)みのときに、共(とも)にいて、
彼(かれ)を救(すく)い、彼(かれ)に光栄(こうえい)を与(あた)えよう。
16わたしは長寿(ちょうじゅ)をもって彼(かれ)を満(み)ち足(た)らせ、
わが救(すくい)を彼(かれ)に示(しめ)すであろう。

第九二篇

<ruby>安息日<rp>(</rp><rt>あんそくにち</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1いと高(たか)き者(もの)よ、主(しゅ)に感謝(かんしゃ)し、
み名(な)をほめたたえるのは、よいことです。
2あしたに、あなたのいつくしみをあらわし、
夜(よ)な夜(よ)な、あなたのまことをあらわすために、
3十弦(じゅうげん)の楽器(がっき)と立琴(たてごと)を用(もち)い、
琴(こと)のたえなる調(しら)べを用(もち)いるのは、よいことです。
4主(しゅ)よ、あなたはみわざをもって
わたしを楽(たの)しませられました。
わたしはあなたのみ手(て)のわざを喜(よろこ)び歌(うた)います。
5主(しゅ)よ、あなたのみわざは
いかに大(おお)いなることでしょう。
あなたのもろもろの思(おも)いは、いとも深(ふか)く、
6鈍(にぶ)い者(もの)は知(し)ることができず、
愚(おろ)かな者(もの)はこれを悟(さと)ることができません。
7たとい、悪(あ)しき者(もの)は草(くさ)のようにもえいで、
不義(ふぎ)を行(おこな)う者(もの)はことごとく栄(さか)えても、
彼(かれ)らはとこしえに滅(ほろ)びに定(さだ)められているのです。
8しかし、主(しゅ)よ、あなたはとこしえに
高(たか)き所(ところ)にいらせられます。
9主(しゅ)よ、あなたの敵(てき)、あなたの敵(てき)は滅(ほろ)び、
不義(ふぎ)を行(おこな)う者(もの)はことごとく散(ち)らされるでしょう。
10しかし、あなたはわたしの角(つの)を
野牛(のうし)の角(つの)のように高(たか)くあげ、
新(あたら)しい油(あぶら)をわたしに注(そそ)がれました。
11わたしの目(め)はわが敵(てき)の没落(ぼつらく)を見(み)、
わたしの耳(みみ)はわたしを攻(せ)める悪者(わるもの)どもの
破滅(はめつ)を聞(き)きました。
12正(ただ)しい者(もの)はなつめやしの木(き)のように栄(さか)え、
レバノンの香柏(こうはく)のように育(そだ)ちます。
13彼(かれ)らは主(しゅ)の家(いえ)に植(う)えられ、
われらの神(かみ)の大庭(おおにわ)に栄(さか)えます。
14彼(かれ)らは年老(としお)いてなお実(み)を結(むす)び、
いつも生気(せいき)に満(み)ち、青々(あおあお)として、
15主(しゅ)の正(ただ)しいことを示(しめ)すでしょう。
主(しゅ)はわが岩(いわ)です。
主(しゅ)には少(すこ)しの不義(ふぎ)もありません。

第九三篇


1主(しゅ)は王(おう)となり、
威光(いこう)の衣(ころも)をまとわれます。
主(しゅ)は衣(ころも)をまとい、力(ちから)をもって帯(おび)とされます。
まことに、世界(せかい)は堅(かた)く立(た)って、
動(うご)かされることはありません。
2あなたの位(くらい)はいにしえより堅(かた)く立(た)ち、
あなたはとこしえよりいらせられます。
3主(しゅ)よ、大水(おおみず)は声(こえ)をあげました。
大水(おおみず)はその声(こえ)をあげました。
大水(おおみず)はそのとどろく声(こえ)をあげます。
4主(しゅ)は高(たか)き所(ところ)にいらせられて、
その勢(いきお)いは多(おお)くの水(みず)のとどろきにまさり、
海(うみ)の大波(おおなみ)にまさって盛(さか)んです。
5あなたのあかしはいとも確(たし)かです。
主(しゅ)よ、聖(せい)なることはとこしえまでも
あなたの家(いえ)にふさわしいのです。

第九四篇


1あだを報(むく)いられる神(かみ)、主(しゅ)よ、
あだを報(むく)いられる神(かみ)よ、光(ひかり)を放(はな)ってください。
2地(ち)をさばかれる者(もの)よ、
立(た)って高(たか)ぶる者(もの)にその受(う)くべき罰(ばつ)をお与(あた)えください。
3主(しゅ)よ、悪(あ)しき者(もの)はいつまで、
悪(あ)しき者(もの)はいつまで勝(か)ち誇(ほこ)るでしょうか。
4彼(かれ)らは高慢(こうまん)な言葉(ことば)を吐(は)き散(ち)らし、
すべて不義(ふぎ)を行(おこな)う者(もの)はみずから高(たか)ぶります。
5主(しゅ)よ、彼(かれ)らはあなたの民(たみ)を打(う)ち砕(くだ)き、
あなたの嗣(し)業(ぎょう)を苦(くる)しめます。
6彼(かれ)らはやもめと旅(たび)びとのいのちをうばい、
みなしごを殺(ころ)します。
7彼(かれ)らは言(い)います、「主(しゅ)は見(み)ない、
ヤコブの神(かみ)は悟(さと)らない」と。
8民(たみ)のうちの鈍(にぶ)き者(もの)よ、悟(さと)れ。
愚(おろ)かな者(もの)よ、いつ賢(かしこ)くなるだろうか。
9耳(みみ)を植(う)えた者(もの)は聞(き)くことをしないだろうか、
目(め)を造(つく)った者(もの)は見(み)ることをしないだろうか。
10もろもろの国民(くにたみ)を懲(こ)らす者(もの)は
罰(ばっ)することをしないだろうか、
人(ひと)を教(おし)える者(もの)は知識(ちしき)をもたないだろうか。
11主(しゅ)は人(ひと)の思(おも)いの、むなしいことを知(し)られる。
12主(しゅ)よ、あなたによって懲(こ)らされる人(ひと)、
あなたのおきてを教(おし)えられる人(ひと)はさいわいです。
13あなたはその人(ひと)を災(わざわい)の日(ひ)からのがれさせ、
悪(あ)しき者(もの)のために穴(あな)が掘(ほ)られるまで
その人(ひと)に平安(へいあん)を与(あた)えられます。
14主(しゅ)はその民(たみ)を捨(す)てず、
その嗣(し)業(ぎょう)を見捨(みす)てられないからです。
15さばきは正義(せいぎ)に帰(かえ)り、
すべて心(こころ)の正(ただ)しい者(もの)はそれに従(したが)うでしょう。
16だれがわたしのために立(た)ちあがって、
悪(あ)しき者(もの)を責(せ)めるだろうか。
だれがわたしのために立(た)って、
不義(ふぎ)を行(おこな)う者(もの)を責(せ)めるだろうか。
17もしも主(しゅ)がわたしを助(たす)けられなかったならば、
わが魂(たましい)はとくに音(おと)なき所(ところ)に住(す)んだであろう。
18しかし「わたしの足(あし)がすべる」と思(おも)ったとき、
主(しゅ)よ、あなたのいつくしみは
わたしをささえられました。
19わたしのうちに思(おも)い煩(わずら)いの満(み)ちるとき、
あなたの慰(なぐさ)めはわが魂(たましい)を喜(よろこ)ばせます。
20定(さだ)めをもって危害(きがい)をたくらむ悪(あ)しき支配者(しはいしゃ)は
あなたと親(した)しむことができるでしょうか。
21彼(かれ)らは相(あい)結(むす)んで正(ただ)しい人(ひと)の魂(たましい)を責(せ)め、
罪(つみ)のない者(もの)に死(し)を宣告(せんこく)します。
22しかし主(しゅ)はわが高(たか)きやぐらとなり、
わが神(かみ)はわが避(さ)け所(どころ)の岩(いわ)となられました。
23主(しゅ)は彼(かれ)らの不義(ふぎ)を彼(かれ)らに報(むく)い、
彼(かれ)らをその悪(あく)のゆえに滅(ほろ)ぼされます。
われらの神(かみ)、主(しゅ)は彼(かれ)らを滅(ほろ)ぼされます。

第九五篇


1さあ、われらは主(しゅ)にむかって歌(うた)い、
われらの救(すくい)の岩(いわ)にむかって喜(よろこ)ばしい声(こえ)をあげよう。
2われらは感謝(かんしゃ)をもって、み前(まえ)に行(い)き、
主(しゅ)にむかい、さんびの歌(うた)をもって、
喜(よろこ)ばしい声(こえ)をあげよう。
3主(しゅ)は大(おお)いなる神(かみ)、
すべての神(かみ)にまさって大(おお)いなる王(おう)だからである。
4地(ち)の深(ふか)い所(ところ)は主(しゅ)のみ手(て)にあり、
山々(やまやま)の頂(いただき)もまた主(しゅ)のものである。
5海(うみ)は主(しゅ)のもの、主(しゅ)はこれを造(つく)られた。
またそのみ手(て)はかわいた地(ち)を造(つく)られた。
6さあ、われらは拝(おが)み、ひれ伏(ふ)し、
われらの造(つく)り主(ぬし)、主(しゅ)のみ前(まえ)にひざまずこう。
7主(しゅ)はわれらの神(かみ)であり、
われらはその牧(まき)の民(たみ)、そのみ手(て)の羊(ひつじ)である。
どうか、あなたがたは、
きょう、そのみ声(こえ)を聞(き)くように。
8あなたがたは、メリバにいた時(とき)のように、
また荒野(あらの)のマッサにいた日(ひ)のように、
心(こころ)をかたくなにしてはならない。
9あの時(とき)、あなたがたの先祖(せんぞ)たちは
わたしのわざを見(み)たにもかかわらず、
わたしを試(こころ)み、わたしをためした。
10わたしは四十年(ねん)の間(あいだ)、その代(よ)をきらって言(い)った、
「彼(かれ)らは心(こころ)の誤(あやま)っている民(たみ)であって、
わたしの道(みち)を知(し)らない」と。
11それゆえ、わたしは憤(いきどお)って、
彼(かれ)らはわが安息(あんそく)に入(い)ることができないと誓(ちか)った。

第九六篇


1新(あたら)しい歌(うた)を主(しゅ)にむかってうたえ。
全(ぜん)地(ち)よ、主(しゅ)にむかってうたえ。
2主(しゅ)にむかって歌(うた)い、そのみ名(な)をほめよ。
日(ひ)ごとにその救(すくい)を宣(の)べ伝(つた)えよ。
3もろもろの国(くに)の中(なか)にその栄光(えいこう)をあらわし、
もろもろの民(たみ)の中(なか)にそのくすしきみわざをあらわせ。
4主(しゅ)は大(おお)いなる神(かみ)であって、いともほめたたうべきもの、
もろもろの神(かみ)にまさって恐(おそ)るべき者(もの)である。
5もろもろの民(たみ)のすべての神(かみ)はむなしい。
しかし主(しゅ)はもろもろの天(てん)を造(つく)られた。
6誉(ほまれ)と、威厳(いげん)とはそのみ前(まえ)にあり、
力(ちから)と、うるわしさとはその聖所(せいじょ)にある。
7もろもろの民(たみ)のやからよ、主(しゅ)に帰(き)せよ、
栄光(えいこう)と力(ちから)とを主(しゅ)に帰(き)せよ。
8そのみ名(な)にふさわしい栄光(えいこう)を主(しゅ)に帰(き)せよ。
供(そな)え物(もの)を携(たずさ)えてその大庭(おおにわ)にきたれ。
9聖(せい)なる装(よそお)いをして主(しゅ)を拝(おが)め、
全(ぜん)地(ち)よ、そのみ前(まえ)におののけ。
10もろもろの国民(くにたみ)の中(なか)に言(い)え、
「主(しゅ)は王(おう)となられた。
世界(せかい)は堅(かた)く立(た)って、動(うご)かされることはない。
主(しゅ)は公平(こうへい)をもってもろもろの民(たみ)をさばかれる」と。
11天(てん)は喜(よろこ)び、地(ち)は楽(たの)しみ、
海(うみ)とその中(なか)に満(み)ちるものとは鳴(な)りどよめき、
12田畑(たはた)とその中(なか)のすべての物(もの)は大(おお)いに喜(よろこ)べ。
そのとき、林(はやし)のもろもろの木(き)も
主(しゅ)のみ前(まえ)に喜(よろこ)び歌(うた)うであろう。
13主(しゅ)は来(こ)られる、地(ち)をさばくために来(こ)られる。
主(しゅ)は義(ぎ)をもって世界(せかい)をさばき、
まことをもってもろもろの民(たみ)をさばかれる。

第九七篇


1主(しゅ)は王(おう)となられた。地(ち)は楽(たの)しみ、
海(うみ)に沿(そ)った多(おお)くの国々(くにぐに)は喜(よろこ)べ。
2雲(くも)と暗(くら)やみとはそのまわりにあり、
義(ぎ)と正(せい)とはそのみくらの基(もとい)である。
3火(ひ)はそのみ前(まえ)に行(い)き、
そのまわりのあだを焼(や)きつくす。
4主(しゅ)のいなずまは世界(せかい)を照(てら)し、
地(ち)は見(み)ておののく。
5もろもろの山(やま)は主(しゅ)のみ前(まえ)に、
全(ぜん)地(ち)の主(しゅ)のみ前(まえ)に、ろうのように溶(と)けた。
6もろもろの天(てん)はその義(ぎ)をあらわし、
よろずの民(たみ)はその栄光(えいこう)を見(み)た。
7すべて刻(きざ)んだ像(ぞう)を拝(おが)む者(もの)、
むなしい偶像(ぐうぞう)をもってみずから誇(ほこ)る者(もの)は
はずかしめをうける。
もろもろの神(かみ)は主(しゅ)のみ前(まえ)にひれ伏(ふ)す。
8主(しゅ)よ、あなたのさばきのゆえに、
シオンは聞(き)いて喜(よろこ)び、ユダの娘(むすめ)たちは楽(たの)しむ。
9主(しゅ)よ、あなたは全(ぜん)地(ち)の上(うえ)にいまして、いと高(たか)く、
もろもろの神(かみ)にまさって大(おお)いにあがめられます。
10主(しゅ)は悪(あく)を憎(にく)む者(もの)を愛(あい)し、その聖徒(せいと)のいのちを守(まも)り、
これを悪(あ)しき者(もの)の手(て)から助(たす)け出(だ)される。
11光(ひかり)は正(ただ)しい人(ひと)のために現(あらわ)れ、
喜(よろこ)びは心(こころ)の正(ただ)しい者(もの)のためにあらわれる。
12正(ただ)しき人(ひと)よ、主(しゅ)によって喜(よろこ)べ、
その聖(せい)なるみ名(な)に感謝(かんしゃ)せよ。

第九八篇

<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1新(あたら)しき歌(うた)を主(しゅ)にむかってうたえ。
主(しゅ)はくすしきみわざをなされたからである。
その右(みぎ)の手(て)と聖(せい)なる腕(うで)とは、
おのれのために勝利(しょうり)を得(え)られた。
2主(しゅ)はその勝利(しょうり)を知(し)らせ、
その義(ぎ)をもろもろの国民(くにたみ)の前(まえ)にあらわされた。
3主(しゅ)はそのいつくしみと、まこととを
イスラエルの家(いえ)にむかって覚(おぼ)えられた。
地(ち)のもろもろのはては、われらの神(かみ)の勝利(しょうり)を見(み)た。
4全(ぜん)地(ち)よ、主(しゅ)にむかって喜(よろこ)ばしき声(こえ)をあげよ。
声(こえ)を放(はな)って喜(よろこ)び歌(うた)え、ほめうたえ。
5琴(こと)をもって主(しゅ)をほめうたえ。
琴(こと)と歌(うた)の声(こえ)をもってほめうたえ。
6ラッパと角笛(つのぶえ)の音(おと)をもって
王(おう)なる主(しゅ)の前(まえ)に喜(よろこ)ばしき声(こえ)をあげよ。
7海(うみ)とその中(なか)に満(み)ちるもの、
世界(せかい)とそのうちに住(す)む者(もの)とは鳴(な)りどよめけ。
8大水(おおみず)はその手(て)を打(う)ち、
もろもろの山(やま)は共(とも)に主(しゅ)のみ前(まえ)に喜(よろこ)び歌(うた)え。
9主(しゅ)は地(ち)をさばくために来(こ)られるからである。
主(しゅ)は義(ぎ)をもって世界(せかい)をさばき、
公平(こうへい)をもってもろもろの民(たみ)をさばかれる。

第九九篇


1主(しゅ)は王(おう)となられた。
もろもろの民(たみ)はおののけ。
主(しゅ)はケルビムの上(うえ)に座(ざ)せられる。
地(ち)は震(ふる)えよ。
2主(しゅ)はシオンにおられて大(おお)いなる神(かみ)、
主(しゅ)はもろもろの民(たみ)の上(うえ)に高(たか)くいらせられる。
3彼(かれ)らはあなたの大(おお)いなる恐(おそ)るべきみ名(な)を
ほめたたえるであろう。
主(しゅ)は聖(せい)でいらせられる。
4大能(たいのう)の王(おう)であり、公義(こうぎ)を愛(あい)する者(もの)であるあなたは
堅(かた)く公平(こうへい)を立(た)て、ヤコブの中(なか)に正(せい)と義(ぎ)とを行(おこな)われた。
5われらの神(かみ)、主(しゅ)をあがめ、
その足(あし)台(だい)のもとで拝(おが)みまつれ。
主(しゅ)は聖(せい)でいらせられる。
6その祭司(さいし)の中(なか)にモーセとアロンとがあった。
そのみ名(な)を呼(よ)ぶ者(もの)の中(なか)にサムエルもあった。
彼(かれ)らが主(しゅ)に呼(よ)ばわると、主(しゅ)は答(こた)えられた。
7主(しゅ)は雲(くも)の柱(はしら)のうちで彼(かれ)らに語(かた)られた。
彼(かれ)らはそのあかしと、
彼(かれ)らに賜(たま)わった定(さだ)めとを守(まも)った。
8われらの神(かみ)、主(しゅ)よ、あなたは彼(かれ)らに答(こた)えられた。
あなたは彼(かれ)らにゆるしを与(あた)えられた神(かみ)であったが、
悪(あく)を行(おこな)う者(もの)には報復(ほうふく)された。
9われらの神(かみ)、主(しゅ)をあがめ、その聖(せい)なる山(やま)で拝(おが)みまつれ。
われらの神(かみ)、主(しゅ)は聖(せい)でいらせられるからである。

第一〇〇篇

<ruby>感謝<rp>(</rp><rt>かんしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>供<rp>(</rp><rt>そな</rt><rp>)</rp></ruby>え<ruby>物<rp>(</rp><rt>もの</rt><rp>)</rp></ruby>のための<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1全(ぜん)地(ち)よ、主(しゅ)にむかって喜(よろこ)ばしき声(こえ)をあげよ。
2喜(よろこ)びをもって主(しゅ)に仕(つか)えよ。
歌(うた)いつつ、そのみ前(まえ)にきたれ。
3主(しゅ)こそ神(かみ)であることを知(し)れ。
われらを造(つく)られたものは主(しゅ)であって、
われらは主(しゅ)のものである。
われらはその民(たみ)、その牧(まき)の羊(ひつじ)である。
4感謝(かんしゃ)しつつ、その門(もん)に入(い)り、
ほめたたえつつ、その大庭(おおにわ)に入(い)れ。
主(しゅ)に感謝(かんしゃ)し、そのみ名(な)をほめまつれ。
5主(しゅ)は恵(めぐ)みふかく、そのいつくしみはかぎりなく、
そのまことはよろず代(よ)に及(およ)ぶからである。

第一〇一篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしはいつくしみと公義(こうぎ)について歌(うた)います。
主(しゅ)よ、わたしはあなたにむかって歌(うた)います。
2わたしは全(まった)き道(みち)に心(こころ)をとめます。
あなたはいつ、わたしに来(こ)られるでしょうか。
わたしは直(なお)き心(こころ)をもって、わが家(いえ)のうちを歩(あゆ)みます。
3わたしは目(め)の前(まえ)に卑(いや)しい事(こと)を置(お)きません。
わたしはそむく者(もの)の行(おこな)いを憎(にく)みます。
それはわたしに付(つ)きまといません。
4ひがんだ心(こころ)はわたしを離(はな)れるでしょう。
わたしは悪(わる)い事(こと)を知(し)りません。
5ひそかに、その隣(とな)り人(びと)をそしる者(もの)を
わたしは滅(ほろ)ぼします。
高(たか)ぶる目(め)と高慢(こうまん)な心(こころ)の人(ひと)を耐(た)え忍(しの)ぶ事(こと)はできません。
6わたしは国(くに)のうちの忠信(ちゅうしん)な者(もの)に好意(こうい)を寄(よ)せ、
わたしと共(とも)に住(す)まわせます。
全(まった)き道(みち)を歩(あゆ)む者(もの)はわたしに仕(つか)えるでしょう。
7欺(あざむ)くことをする者(もの)は
わが家(いえ)のうちに住(す)むことができません。
偽(いつわ)りを言(い)う者(もの)はわが目(め)の前(まえ)に立(た)つことができません。
8わたしは朝(あさ)ごとに国(くに)の悪(あ)しき者(もの)を
ことごとく滅(ほろ)ぼし、
不義(ふぎ)を行(おこな)う者(もの)をことごとく主(しゅ)の都(みやこ)から断(た)ち除(のぞ)きます。

第一〇二篇

<ruby>苦<rp>(</rp><rt>くる</rt><rp>)</rp></ruby>しむ<ruby>者<rp>(</rp><rt>もの</rt><rp>)</rp></ruby>が<ruby>思<rp>(</rp><rt>おも</rt><rp>)</rp></ruby>いくずおれてその<ruby>嘆<rp>(</rp><rt>なげ</rt><rp>)</rp></ruby>きを<ruby>主<rp>(</rp><rt>しゅ</rt><rp>)</rp></ruby>のみ<ruby>前<rp>(</rp><rt>まえ</rt><rp>)</rp></ruby>に<ruby>注<rp>(</rp><rt>そそ</rt><rp>)</rp></ruby>ぎ<ruby>出<rp>(</rp><rt>だ</rt><rp>)</rp></ruby>すときの<ruby>祈<rp>(</rp><rt>いのり</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、わたしの祈(いのり)をお聞(き)きください。
わたしの叫(さけ)びをみ前(まえ)に至(いた)らせてください。
2わたしの悩(なや)みの日(ひ)にみ顔(かお)を隠(かく)すことなく、
あなたの耳(みみ)をわたしに傾(かたむ)け、
わが呼(よ)ばわる日(ひ)に、すみやかにお答(こた)えください。
3わたしの日(ひ)は煙(けむり)のように消(き)え、
わたしの骨(ほね)は炉(ろ)のように燃(も)えるからです。
4わたしの心(こころ)は草(くさ)のように撃(う)たれて、しおれました。
わたしはパンを食(た)べることを忘(わす)れました。
5わが嘆(なげ)きの声(こえ)によって
わたしの骨(ほね)はわたしの肉(にく)に着(つ)きます。
6わたしは荒野(あらの)のはげたかのごとく、
荒(あ)れた跡(あと)のふくろうのようです。
7わたしは眠(ねむ)らずに
屋根(やね)にひとりいるすずめのようです。
8わたしの敵(てき)はひねもす、わたしをそしり、
わたしをあざける者(もの)はわが名(な)によってのろいます。
9わたしは灰(はい)をパンのように食(た)べ、
わたしの飲(の)み物(もの)に涙(なみだ)を交(まじ)えました。
10これはあなたの憤(いきどお)りと怒(いか)りのゆえです。
あなたはわたしをもたげて投(な)げすてられました。
11わたしのよわいは夕暮(ゆうぐれ)の日(ひ)影(かげ)のようです。
わたしは草(くさ)のようにしおれました。
12しかし主(しゅ)よ、あなたはとこしえにみくらに座(ざ)し、
そのみ名(な)はよろず代(よ)に及(およ)びます。
13あなたは立(た)ってシオンをあわれまれるでしょう。
これはシオンを恵(めぐ)まれる時(とき)であり、
定(さだ)まった時(とき)が来(き)たからです。
14あなたのしもべはシオンの石(いし)をも喜(よろこ)び、
そのちりをさえあわれむのです。
15もろもろの国民(くにたみ)は主(しゅ)のみ名(な)を恐(おそ)れ、
地(ち)のもろもろの王(おう)はあなたの栄光(えいこう)を恐(おそ)れるでしょう。
16主(しゅ)はシオンを築(きず)き、
その栄光(えいこう)をもって現(あらわ)れ、
17乏(とぼ)しい者(もの)の祈(いのり)をかえりみ、
彼(かれ)らの願(ねが)いをかろしめられないからです。
18きたるべき代(よ)のために、この事(こと)を書(か)きしるしましょう。
そうすれば新(あたら)しく造(つく)られる民(たみ)は、
主(しゅ)をほめたたえるでしょう。
19主(しゅ)はその聖(せい)なる高(たか)き所(ところ)から見(み)おろし、
天(てん)から地(ち)を見(み)られた。
20これは捕(とら)われ人(びと)の嘆(なげ)きを聞(き)き、
死(し)に定(さだ)められた者(もの)を解(と)き放(はな)ち、
21人々(ひとびと)がシオンで主(しゅ)のみ名(な)をあらわし、
エルサレムでその誉(ほまれ)をあらわすためです。
22その時(とき)もろもろの民(たみ)、もろもろの国(くに)は
ともに集(あつ)まって、主(しゅ)に仕(つか)えるでしょう。
23主(しゅ)はわたしの力(ちから)を中途(ちゅうと)でくじき、
わたしのよわいを短(みじか)くされました。
24わたしは言(い)いました、「わが神(かみ)よ、
どうか、わたしのよわいの半(なか)ばで
わたしを取(と)り去(さ)らないでください。
あなたのよわいはよろず代(よ)に及(およ)びます」と。
25あなたはいにしえ、地(ち)の基(もとい)をすえられました。
天(てん)もまたあなたのみ手(て)のわざです。
26これらは滅(ほろ)びるでしょう。
しかしあなたは長(なが)らえられます。
これらはみな衣(ころも)のように古(ふる)びるでしょう。
あなたがこれらを上着(うわぎ)のように替(か)えられると、
これらは過(す)ぎ去(さ)ります。
27しかしあなたは変(かわ)ることなく、
あなたのよわいは終(おわ)ることがありません。
28あなたのしもべの子(こ)らは安(やす)らかに住(す)み、
その子孫(しそん)はあなたの前(まえ)に堅(かた)く立(た)てられるでしょう。

第一〇三篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わがたましいよ、主(しゅ)をほめよ。
わがうちなるすべてのものよ、
その聖(せい)なるみ名(な)をほめよ。
2わがたましいよ、主(しゅ)をほめよ。
そのすべてのめぐみを心(こころ)にとめよ。
3主(しゅ)はあなたのすべての不義(ふぎ)をゆるし、
あなたのすべての病(やまい)をいやし、
4あなたのいのちを墓(はか)からあがないいだし、
いつくしみと、あわれみとをあなたにこうむらせ、
5あなたの生(い)きながらえるかぎり、
良(よ)き物(もの)をもってあなたを飽(あ)き足(た)らせられる。
こうしてあなたは若返(わかがえ)って、わしのように新(あら)たになる。
6主(しゅ)はすべてしえたげられる者(もの)のために
正義(せいぎ)と公正(こうせい)とを行(おこな)われる。
7主(しゅ)はおのれの道(みち)をモーセに知(し)らせ、
おのれのしわざをイスラエルの人々(ひとびと)に知(し)らせられた。
8主(しゅ)はあわれみに富(と)み、めぐみふかく、
怒(いか)ること遅(おそ)く、いつくしみ豊(ゆた)かでいらせられる。
9主(しゅ)は常(つね)に責(せ)めることをせず、
また、とこしえに怒(いか)りをいだかれない。
10主(しゅ)はわれらの罪(つみ)にしたがってわれらをあしらわず、
われらの不義(ふぎ)にしたがって報(むく)いられない。
11天(てん)が地(ち)よりも高(たか)いように、
主(しゅ)がおのれを恐(おそ)れる者(もの)に賜(たま)わるいつくしみは大(おお)きい、
12東(ひがし)が西(にし)から遠(とお)いように、
主(しゅ)はわれらのとがをわれらから遠(とお)ざけられる。
13父(ちち)がその子(こ)供(ども)をあわれむように、
主(しゅ)はおのれを恐(おそ)れる者(もの)をあわれまれる。
14主(しゅ)はわれらの造(つく)られたさまを知(し)り、
われらのちりであることを
覚(おぼ)えていられるからである。
15人(ひと)は、そのよわいは草(くさ)のごとく、
その栄(さか)えは野(の)の花(はな)にひとしい。
16風(かぜ)がその上(うえ)を過(す)ぎると、うせて跡(あと)なく、
その場所(ばしょ)にきいても、もはやそれを知(し)らない。
17しかし主(しゅ)のいつくしみは、とこしえからとこしえまで、
主(しゅ)を恐(おそ)れる者(もの)の上(うえ)にあり、その義(ぎ)は子(こ)らの子(こ)に及(およ)び、
18その契約(けいやく)を守(まも)り、
その命令(めいれい)を心(こころ)にとめて行(おこな)う者(もの)にまで及(およ)ぶ。
19主(しゅ)はその玉座(ぎょくざ)を天(てん)に堅(かた)くすえられ、
そのまつりごとはすべての物(もの)を統(す)べ治(おさ)める。
20主(しゅ)の使(つかい)たちよ、
そのみ言葉(ことば)の声(こえ)を聞(き)いて、これを行(おこな)う勇士(ゆうし)たちよ、
主(しゅ)をほめまつれ。
21そのすべての万軍(ばんぐん)よ、
そのみこころを行(おこな)うしもべたちよ、主(しゅ)をほめよ。
22主(しゅ)が造(つく)られたすべての物(もの)よ、
そのまつりごとの下(した)にあるすべての所(ところ)で、
主(しゅ)をほめよ。わがたましいよ、主(しゅ)をほめよ。

第一〇四篇


1わがたましいよ、主(しゅ)をほめよ。
わが神(かみ)、主(しゅ)よ、あなたはいとも大(おお)いにして
誉(ほまれ)と威厳(いげん)とを着(き)、
2光(ひかり)を衣(ころも)のようにまとい、天(てん)を幕(まく)のように張(は)り、
3水(みず)の上(うえ)におのが高殿(たかどの)のうつばりをおき、
雲(くも)をおのれのいくさ車(ぐるま)とし、風(かぜ)の翼(つばさ)に乗(の)りあるき、
4風(かぜ)をおのれの使者(ししゃ)とし、
火(ひ)と炎(ほのお)をおのれのしもべとされる。
5あなたは地(ち)をその基(もとい)の上(うえ)にすえて、
とこしえに動(うご)くことのないようにされた。
6あなたはこれを衣(ころも)でおおうように大水(おおみず)でおおわれた。
水(みず)はたたえて山々(やまやま)の上(うえ)を越(こ)えた。
7あなたのとがめによって水(みず)は退(しりぞ)き、
あなたの雷(かみなり)の声(こえ)によって水(みず)は逃(に)げ去(さ)った。
8山(やま)は立(た)ちあがり、
谷(たに)はあなたが定(さだ)められた所(ところ)に沈(しず)んだ。
9あなたは水(みず)に境(さかい)を定(さだ)めて、これを越(こ)えさせず、
再(ふたた)び地(ち)をおおうことのないようにされた。
10あなたは泉(いずみ)を谷(たに)にわき出(で)させ、
それを山々(やまやま)の間(あいだ)に流(なが)れさせ、
11野(の)のもろもろの獣(けもの)に飲(の)ませられる。
野(の)のろばもそのかわきをいやす。
12空(そら)の鳥(とり)もそのほとりに住(す)み、
こずえの間(あいだ)にさえずり歌(うた)う。
13あなたはその高殿(たかどの)からもろもろの山(やま)に水(みず)を注(そそ)がれる。
地(ち)はあなたのみわざの実(み)をもって満(み)たされる。
14あなたは家畜(かちく)のために草(くさ)をはえさせ、
また人(ひと)のためにその栽培(さいばい)する植物(しょくぶつ)を与(あた)えて、
地(ち)から食物(しょくもつ)を出(だ)させられる。
15すなわち人(ひと)の心(こころ)を喜(よろこ)ばすぶどう酒(しゅ)、
その顔(かお)をつややかにする油(あぶら)、
人(ひと)の心(こころ)を強(つよ)くするパンなどである。
16主(しゅ)の木(き)と、主(しゅ)がお植(う)えになったレバノンの香柏(こうはく)とは
豊(ゆた)かに潤(うるお)され、
17鳥(とり)はその中(なか)に巣(す)をつくり、
こうのとりはもみの木(き)をそのすまいとする。
18高(たか)き山(やま)はやぎのすまい、
岩(いわ)は岩(いわ)だぬきの隠(かく)れる所(ところ)である。
19あなたは月(つき)を造(つく)って季節(きせつ)を定(さだ)められた。
日(ひ)はその入(い)る時(とき)を知(し)っている。
20あなたは暗(くら)やみを造(つく)って夜(よる)とされた。
その時(とき)、林(はやし)の獣(けもの)は皆(みな)忍(しの)び出(で)る。
21若(わか)きししはほえてえさを求(もと)め、神(かみ)に食物(しょくもつ)を求(もと)める。
22日(ひ)が出(で)ると退(しりぞ)いて、その穴(あな)に寝(ね)る。
23人(ひと)は出(で)てわざにつき、その勤労(きんろう)は夕(ゆう)べに及(およ)ぶ。
24主(しゅ)よ、あなたのみわざはいかに多(おお)いことであろう。
あなたはこれらをみな知恵(ちえ)をもって造(つく)られた。
地(ち)はあなたの造(つく)られたもので満(み)ちている。
25かしこに大(おお)いなる広(ひろ)い海(うみ)がある。
その中(なか)に無数(むすう)のもの、大小(だいしょう)の生(い)き物(もの)が満(み)ちている。
26そこに舟(ふね)が走(はし)り、
あなたが造(つく)られたレビヤタンはその中(なか)に戯(たわむ)れる。
27彼(かれ)らは皆(みな)あなたが時(とき)にしたがって
食物(しょくもつ)をお与(あた)えになるのを期待(きたい)している。
28あなたがお与(あた)えになると、彼(かれ)らはそれを集(あつ)める。
あなたが手(て)を開(ひら)かれると、彼(かれ)らは良(よ)い物(もの)で満(み)たされる。
29あなたがみ顔(かお)を隠(かく)されると、彼(かれ)らはあわてふためく。
あなたが彼(かれ)らの息(いき)を取(と)り去(さ)られると、
彼(かれ)らは死(し)んでちりに帰(かえ)る。
30あなたが霊(れい)を送(おく)られると、彼(かれ)らは造(つく)られる。
あなたは地(ち)のおもてを新(あら)たにされる。
31どうか、主(しゅ)の栄光(えいこう)がとこしえにあるように。
主(しゅ)がそのみわざを喜(よろこ)ばれるように。
32主(しゅ)が地(ち)を見(み)られると、地(ち)は震(ふる)い、
山(やま)に触(ふ)れられると、煙(けむり)をいだす。
33わたしは生(い)きるかぎり、主(しゅ)にむかって歌(うた)い、
ながらえる間(あいだ)はわが神(かみ)をほめ歌(うた)おう。
34どうか、わたしの思(おも)いが主(しゅ)に喜(よろこ)ばれるように。
わたしは主(しゅ)によって喜(よろこ)ぶ。
35どうか、罪(つみ)びとが地(ち)から断(た)ち滅(ほろ)ぼされ、
悪(あ)しき者(もの)が、もはや、いなくなるように。
わがたましいよ、主(しゅ)をほめよ。
主(しゅ)をほめたたえよ。

第一〇五篇


1主(しゅ)に感謝(かんしゃ)し、そのみ名(な)を呼(よ)び、
そのみわざをもろもろの民(たみ)のなかに知(し)らせよ。
2主(しゅ)にむかって歌(うた)え、主(しゅ)をほめうたえ、
そのすべてのくすしきみわざを語(かた)れ。
3その聖(せい)なるみ名(な)を誇(ほこ)れ。
主(しゅ)を尋(たず)ね求(もと)める者(もの)の心(こころ)を喜(よろこ)ばせよ。
4主(しゅ)とそのみ力(ちから)とを求(もと)めよ、
つねにそのみ顔(かお)を尋(たず)ねよ。
6そのしもべアブラハムの子孫(しそん)よ、
その選(えら)ばれた者(もの)であるヤコブの子(こ)らよ、
主(しゅ)のなされたくすしきみわざと、
その奇跡(きせき)と、そのみ口(くち)のさばきとを心(こころ)にとめよ。
7彼(かれ)はわれらの神(かみ)、主(しゅ)でいらせられる。
そのさばきは全(ぜん)地(ち)にある。
8主(しゅ)はとこしえに、その契約(けいやく)をみこころにとめられる。
これはよろず代(よ)に命(めい)じられたみ言葉(ことば)であって、
9アブラハムと結(むす)ばれた契約(けいやく)、
イサクに誓(ちか)われた約束(やくそく)である。
10主(しゅ)はこれを堅(かた)く立(た)てて、ヤコブのために定(さだ)めとし、
イスラエルのために、とこしえの契約(けいやく)として
11言(い)われた、「わたしはあなたにカナンの地(ち)を与(あた)えて、
あなたがたの受(う)ける嗣(し)業(ぎょう)の分(わ)け前(まえ)とする」と。
12このとき彼(かれ)らの数(かず)は少(すく)なくて、数(かぞ)えるに足(た)らず、
その所(ところ)で旅(たび)びととなり、
13この国(くに)からかの国(くに)へ行(い)き、
この国(くに)から他(た)の民(たみ)へ行(い)った。
14主(しゅ)は人(ひと)の彼(かれ)らをしえたげるのをゆるさず、
彼(かれ)らのために王(おう)たちを懲(こら)しめて、
15言(い)われた、「わが油(あぶら)そそがれた者(もの)たちに
さわってはならない、
わが預言者(よげんしゃ)たちに害(がい)を加(くわ)えてはならない」と。
16主(しゅ)はききんを地(ち)に招(まね)き、
人(ひと)のつえとするパンをことごとく砕(くだ)かれた。
17また彼(かれ)らの前(まえ)にひとりをつかわされた。
すなわち売(う)られて奴隷(どれい)となったヨセフである。
18彼(かれ)の足(あし)は足(あし)かせをもって痛(いた)められ、
彼(かれ)の首(くび)は鉄(てつ)の首輪(くびわ)にはめられ、
19彼(かれ)の言葉(ことば)の成(な)る時(とき)まで、
主(しゅ)のみ言葉(ことば)が彼(かれ)を試(こころ)みた。
20王(おう)は人(ひと)をつかわして彼(かれ)を解(と)き放(はな)ち、
民(たみ)のつかさは彼(かれ)に自由(じゆう)を与(あた)えた。
21王(おう)はその家(いえ)のつかさとして
その所有(しょゆう)をことごとくつかさどらせ、
22その心(こころ)のままに君(きみ)たちを教(おし)えさせ、
長老(ちょうろう)たちに知恵(ちえ)を授(さづ)けさせた。
23その時(とき)イスラエルはエジプトにきたり、
ヤコブはハムの地(ち)に寄留(きりゅう)した。
24主(しゅ)はその民(たみ)を大(おお)いに増(ま)し加(くわ)え、
これをそのあだよりも強(つよ)くされた。
25主(しゅ)は人々(ひとびと)の心(こころ)をかえて、その民(たみ)を憎(にく)ませ、
そのしもべたちを悪賢(わるがしこ)く扱(あつか)わせられた。
26主(しゅ)はそのしもべモーセと、
そのお選(えら)びになったアロンとをつかわされた。
27彼(かれ)らはハムの地(ち)で主(しゅ)のしるしと、
奇跡(きせき)とを彼(かれ)らのうちにおこなった。
28主(しゅ)は暗(くら)やみをつかわして地(ち)を暗(くら)くされた。
しかし彼(かれ)らはそのみ言葉(ことば)に従(したが)わなかった。
29主(しゅ)は彼(かれ)らの水(みず)を血(ち)に変(かわ)らせて、その魚(うお)を殺(ころ)された。
30彼(かれ)らの国(くに)には、かえるが群(むら)がり、
王(おう)の寝間(ねま)にまではいった。
31主(しゅ)が言(い)われると、はえの群(む)れがきたり、
ぶよが国(くに)じゅうにあった。
32主(しゅ)は雨(あめ)にかえて、ひょうを彼(かれ)らに与(あた)え、
きらめくいなずまを彼(かれ)らの国(くに)に放(はな)たれた。
33主(しゅ)は彼(かれ)らのぶどうの木(き)と、いちじくの木(き)とを撃(う)ち、
彼(かれ)らの国(くに)のもろもろの木(き)を折(お)り砕(くだ)かれた。
34主(しゅ)が言(い)われると、いなごがきたり、
無数(むすう)の若(わか)いいなごが来(き)て、
35彼(かれ)らの国(くに)のすべての青物(あおもの)を食(く)いつくし、
その地(ち)の実(み)を食(く)いつくした。
36主(しゅ)は彼(かれ)らの国(くに)のすべてのういごを撃(う)ち、
彼(かれ)らのすべての力(ちから)の初(はじ)めを撃(う)たれた。
37そして金銀(きんぎん)を携(たずさ)えてイスラエルを出(で)て行(い)かせられた。
その部族(ぶぞく)のうちに、ひとりの倒(たお)れる者(もの)もなかった。
38エジプトは彼(かれ)らの去(さ)るのを喜(よろこ)んだ。
彼(かれ)らに対(たい)する恐(おそ)れが彼(かれ)らに臨(のぞ)んだからである。
39主(しゅ)は雲(くも)をひろげておおいとし、
夜(よる)は火(ひ)をもって照(てら)された。
40また彼(かれ)らの求(もと)めによって、うずらを飛(と)びきたらせ、
天(てん)から、かてを豊(ゆた)かに彼(かれ)らに与(あた)えられた。
41主(しゅ)が岩(いわ)を開(ひら)かれると、水(みず)がほとばしり出(で)て、
かわいた地(ち)に川(かわ)のように流(なが)れた。
42これは主(しゅ)がその聖(せい)なる約束(やくそく)と、
そのしもべアブラハムを覚(おぼ)えられたからである。
43こうして主(しゅ)はその民(たみ)を導(みちび)いて喜(よろこ)びつつ出(で)て行(い)かせ、
その選(えら)ばれた民(たみ)を導(みちび)いて歌(うた)いつつ出(で)て行(い)かせられた。
44主(しゅ)はもろもろの国(くに)びとの地(ち)を彼(かれ)らに与(あた)えられたので、
彼(かれ)らはもろもろの民(たみ)の勤労(きんろう)の実(み)を自分(じぶん)のものとした。
45これは彼(かれ)らが主(しゅ)の定(さだ)めを守(まも)り、
そのおきてを行(おこな)うためである。
主(しゅ)をほめたたえよ。

第一〇六篇


1主(しゅ)をほめたたえよ。
主(しゅ)に感謝(かんしゃ)せよ、主(しゅ)は恵(めぐ)みふかく、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
2だれが主(しゅ)の大能(たいのう)のみわざを語(かた)り、
その誉(ほまれ)をことごとく言(い)いあらわすことができようか。
3公正(こうせい)を守(まも)る人々(ひとびと)、常(つね)に正義(せいぎ)を行(おこな)う人(ひと)はさいわいである。
4主(しゅ)よ、あなたがその民(たみ)を恵(めぐ)まれるとき、
わたしを覚(おぼ)えてください。
あなたが彼(かれ)らを救(すく)われるとき、
わたしを助(たす)けてください。
5そうすれば、わたしはあなたの選(えら)ばれた者(もの)の繁栄(はんえい)を見(み)、
あなたの国民(くにたみ)の喜(よろこ)びをよろこび、
あなたの嗣(し)業(ぎょう)と共(とも)に誇(ほこ)ることができるでしょう。
6われらは先祖(せんぞ)たちと同(おな)じく罪(つみ)を犯(おか)した。
われらは不義(ふぎ)をなし、悪(あ)しきことを行(おこな)った。
7われらの先祖(せんぞ)たちはエジプトにいたとき、
あなたのくすしきみわざに心(こころ)を留(と)めず、
あなたのいつくしみの豊(ゆた)かなのを思(おも)わず、
紅海(こうかい)で、いと高(たか)き神(かみ)にそむいた。
8けれども主(しゅ)はその大能(たいのう)を知(し)らせようと、
み名(な)のために彼(かれ)らを救(すく)われた。
9主(しゅ)は紅海(こうかい)をしかって、それをかわかし、
彼(かれ)らを導(みちび)いて荒野(あらの)を行(い)くように、淵(ふち)を通(とお)らせられた。
10こうして主(しゅ)は彼(かれ)らをあだの手(て)から救(すく)い、
敵(てき)の力(ちから)からあがなわれた。
11水(みず)が彼(かれ)らのあだをおおったので、
そのうち、ひとりも生(い)き残(のこ)った者(もの)はなかった。
12このとき彼(かれ)らはそのみ言葉(ことば)を信(しん)じ、
その誉(ほまれ)を歌(うた)った。
13しかし彼(かれ)らはまもなくそのみわざを忘(わす)れ、
その勧(すす)めを待(ま)たず、
14野(の)でわがままな欲望(よくぼう)を起(おこ)し、
荒野(あらの)で神(かみ)を試(こころ)みた。
15主(しゅ)は彼(かれ)らにその求(もと)めるものを与(あた)えられたが、
彼(かれ)らのうちに病気(びょうき)を送(おく)って、やせ衰(おとろ)えさせられた。
16人々(ひとびと)が宿営(しゅくえい)のうちでモーセをねたみ、
主(しゅ)の聖者(せいじゃ)アロンをねたんだとき、
17地(ち)が開(ひら)けてダタンを飲(の)み、
アビラムの仲間(なかま)をおおった。
18火(ひ)はまたこの仲間(なかま)のうちに燃(も)え起(おこ)り、
炎(ほのお)は悪(あ)しき者(もの)を焼(や)きつくした。
19彼(かれ)らはホレブで子(こ)牛(うし)を造(つく)り、
鋳物(いもの)の像(ぞう)を拝(おが)んだ。
20彼(かれ)らは神(かみ)の栄光(えいこう)を
草(くさ)を食(く)う牛(うし)の像(ぞう)と取(と)り替(か)えた。
22彼(かれ)らは、エジプトで大(おお)いなる事(こと)をなし、
ハムの地(ち)でくすしきみわざをなし、
紅海(こうかい)のほとりで恐(おそ)るべき事(こと)をなされた
救主(すくいぬし)なる神(かみ)を忘(わす)れた。
23それゆえ、主(しゅ)は彼(かれ)らを滅(ほろ)ぼそうと言(い)われた。
しかし主(しゅ)のお選(えら)びになったモーセは
破(やぶ)れ口(くち)で主(しゅ)のみ前(まえ)に立(た)ち、
み怒(いか)りを引(ひ)きかえして、滅(ほろ)びを免(まぬか)れさせた。
24彼(かれ)らは麗(うるわ)しい地(ち)を侮(あなど)り、主(しゅ)の約束(やくそく)を信(しん)ぜず、
25またその天幕(てんまく)でつぶやき、
主(しゅ)のみ声(こえ)に聞(き)き従(したが)わなかった。
26それゆえ、主(しゅ)はみ手(て)をあげて、彼(かれ)らに誓(ちか)い、
彼(かれ)らを荒野(あらの)で倒(たお)れさせ、
27またその子孫(しそん)を、もろもろの国民(くにたみ)のうちに追(お)い散(ち)らし、
もろもろの地(ち)に彼(かれ)らをまき散(ち)らそうとされた。
28また彼(かれ)らはペオルのバアルを慕(した)って、
死(し)んだ者(もの)にささげた、いけにえを食(た)べた。
29彼(かれ)らはそのおこないをもって主(しゅ)を怒(いか)らせたので、
彼(かれ)らのうちに疫病(えきびょう)が起(おこ)った。
30その時(とき)ピネハスが立(た)って仲裁(ちゅうさい)にはいったので、
疫病(えきびょう)はやんだ。
31これによってピネハスはよろず代(よ)まで、
とこしえに義(ぎ)とされた。
32彼(かれ)らはまたメリバの水(みず)のほとりで主(しゅ)を怒(いか)らせたので、
モーセは彼(かれ)らのために災(わざわい)にあった。
33これは彼(かれ)らが神(かみ)の霊(れい)にそむいたとき、
彼(かれ)がそのくちびるで軽率(けいそつ)なことを言(い)ったからである。
34彼(かれ)らは主(しゅ)が命(めい)じられたもろもろの民(たみ)を滅(ほろ)ぼさず、
35かえってもろもろの国民(くにたみ)とまじって
そのわざにならい、
36自分(じぶん)たちのわなとなった偶像(ぐうぞう)に仕(つか)えた。
37彼(かれ)らはそのむすこ、娘(むすめ)たちを悪霊(あくれい)にささげ、
38罪(つみ)のない血(ち)、すなわちカナンの偶像(ぐうぞう)にささげた
そのむすこ、娘(むすめ)たちの血(ち)を流(なが)した。
こうして国(くに)は血(ち)で汚(けが)された。
39このように彼(かれ)らはそのわざによっておのれを汚(けが)し、
そのおこないによって姦淫(かんいん)をなした。
40それゆえ、主(しゅ)の怒(いか)りがその民(たみ)にむかって燃(も)え、
その嗣(し)業(ぎょう)を憎(にく)んで、
41彼(かれ)らをもろもろの国民(くにたみ)の手(て)にわたされた。
彼(かれ)らはおのれを憎(にく)む者(もの)に治(おさ)められ、
42その敵(てき)にしえたげられ、
その力(ちから)の下(した)に征服(せいふく)された。
43主(しゅ)はしばしば彼(かれ)らを助(たす)けられたが、
彼(かれ)らははかりごとを設(もう)けてそむき、
その不義(ふぎ)によって低(ひく)くされた。
44それにもかかわらず、主(しゅ)は彼(かれ)らの叫(さけ)びを聞(き)かれたとき、
その悩(なや)みをかえりみ、
45その契約(けいやく)を彼(かれ)らのために思(おも)い出(だ)し、
そのいつくしみの豊(ゆた)かなるにより、
みこころを変(か)えられ、
46彼(かれ)らをとりこにした者(もの)どもによって、
あわれまれるようにされた。
47われらの神(かみ)、主(しゅ)よ、われらを救(すく)って、
もろもろの国民(くにたみ)のなかから集(あつ)めてください。
われらはあなたの聖(せい)なるみ名(な)に感謝(かんしゃ)し、
あなたの誉(ほまれ)を誇(ほこ)るでしょう。
48イスラエルの神(かみ)、主(しゅ)は
とこしえからとこしえまでほむべきかな。
すべての民(たみ)は「アァメン」ととなえよ。
主(しゅ)をほめたたえよ。

第一〇七篇


1「主(しゅ)に感謝(かんしゃ)せよ、主(しゅ)は恵(めぐ)みふかく、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない」と、
2主(しゅ)にあがなわれた者(もの)は言(い)え。
主(しゅ)は彼(かれ)らを悩(なや)みからあがない、
3もろもろの国(くに)から、
東(ひがし)、西(にし)、北(きた)、南(みなみ)から彼(かれ)らを集(あつ)められた。
4彼(かれ)らは人(ひと)なき荒野(あらの)にさまよい、
住(す)むべき町(まち)にいたる道(みち)を見(み)いださなかった。
5彼(かれ)らは飢(う)え、またかわき、
その魂(たましい)は彼(かれ)らのうちに衰(おとろ)えた。
6彼(かれ)らはその悩(なや)みのうちに主(しゅ)に呼(よ)ばわったので、
主(しゅ)は彼(かれ)らをその悩(なや)みから助(たす)け出(だ)し、
7住(す)むべき町(まち)に行(い)き着(つ)くまで、まっすぐな道(みち)に導(みちび)かれた。
8どうか、彼(かれ)らが主(しゅ)のいつくしみと、
人(ひと)の子(こ)らになされたくすしきみわざとのために、
主(しゅ)に感謝(かんしゃ)するように。
9主(しゅ)はかわいた魂(たましい)を満(み)ち足(た)らせ、
飢(う)えた魂(たましい)を良(よ)き物(もの)で満(み)たされるからである。
10暗黒(あんこく)と深(ふか)いやみの中(なか)にいる者(もの)、
苦(くる)しみと、くろがねに縛(しば)られた者(もの)、
11彼(かれ)らは神(かみ)の言葉(ことば)にそむき、
いと高(たか)き者(もの)の勧(すす)めを軽(かろ)んじたので、
12主(しゅ)は重(おも)い労働(ろうどう)をもって彼(かれ)らの心(こころ)を低(ひく)くされた。
彼(かれ)らはつまずき倒(たお)れても、助(たす)ける者(もの)がなかった。
13彼(かれ)らはその悩(なや)みのうちに主(しゅ)に呼(よ)ばわったので、
主(しゅ)は彼(かれ)らをその悩(なや)みから救(すく)い、
14暗黒(あんこく)と深(ふか)いやみから彼(かれ)らを導(みちび)き出(だ)して、
そのかせをこわされた。
15どうか、彼(かれ)らが主(しゅ)のいつくしみと、
人(ひと)の子(こ)らになされたくすしきみわざとのために、
主(しゅ)に感謝(かんしゃ)するように。
16主(しゅ)は青銅(せいどう)のとびらをこわし、
鉄(てつ)の貫(かん)の木(き)を断(た)ち切(き)られたからである。
17ある者(もの)はその罪(つみ)に汚(けが)れた行(おこな)いによって病(や)み、
その不義(ふぎ)のゆえに悩(なや)んだ。
18彼(かれ)らはすべての食物(しょくもつ)をきらって、
死(し)の門(もん)に近(ちか)づいた。
19彼(かれ)らはその悩(なや)みのうちに主(しゅ)に呼(よ)ばわったので、
主(しゅ)は彼(かれ)らをその悩(なや)みから救(すく)い、
20そのみ言葉(ことば)をつかわして、彼(かれ)らをいやし、
彼(かれ)らを滅(ほろ)びから助(たす)け出(だ)された。
21どうか、彼(かれ)らが主(しゅ)のいつくしみと、
人(ひと)の子(こ)らになされたくすしきみわざとのために、
主(しゅ)に感謝(かんしゃ)するように。
22彼(かれ)らが感謝(かんしゃ)のいけにえをささげ、
喜(よろこ)びの歌(うた)をもって、そのみわざを言(い)いあらわすように。
23舟(ふね)で海(うみ)にくだり、大海(たいかい)で商売(しょうばい)をする者(もの)は、
24主(しゅ)のみわざを見(み)、
また深(ふか)い所(ところ)でそのくすしきみわざを見(み)た。
25主(しゅ)が命(めい)じられると暴風(ぼうふう)が起(た)って、海(うみ)の波(なみ)をあげた。
26彼(かれ)らは天(てん)にのぼり、淵(ふち)にくだり、
悩(なや)みによってその勇気(ゆうき)は溶(と)け去(さ)り、
27酔(よ)った人(ひと)のようによろめき、
よろめいて途方(とほう)にくれる。
28彼(かれ)らはその悩(なや)みのうちに主(しゅ)に呼(よ)ばわったので、
主(しゅ)は彼(かれ)らをその悩(なや)みから救(すく)い出(だ)された。
29主(しゅ)があらしを静(しず)められると、
海(うみ)の波(なみ)は穏(おだ)やかになった。
30こうして彼(かれ)らは波(なみ)の静(しず)まったのを喜(よろこ)び、
主(しゅ)は彼(かれ)らをその望(のぞ)む港(みなと)へ導(みちび)かれた。
31どうか、彼(かれ)らが主(しゅ)のいつくしみと、
人(ひと)の子(こ)らになされたくすしきみわざとのために、
主(しゅ)に感謝(かんしゃ)するように。
32彼(かれ)らが民(たみ)の集会(しゅうかい)で主(しゅ)をあがめ、
長老(ちょうろう)の会合(かいごう)で主(しゅ)をほめたたえるように。
33主(しゅ)は川(かわ)を野(の)に変(かわ)らせ、
泉(いずみ)をかわいた地(ち)に変(かわ)らせ、
34肥(こ)えた地(ち)をそれに住(す)む者(もの)の悪(あく)のゆえに
塩(しお)地(ち)に変(かわ)らせられる。
35主(しゅ)は野(の)を池(いけ)に変(かわ)らせ、かわいた地(ち)を泉(いずみ)に変(かわ)らせ、
36飢(う)えた者(もの)をそこに住(す)まわせられる。
こうして彼(かれ)らはその住(す)むべき町(まち)を建(た)て、
37畑(はたけ)に種(たね)をまき、ぶどう畑(はたけ)を設(もう)けて
多(おお)くの収穫(しゅうかく)を得(え)た。
38主(しゅ)が彼(かれ)らを祝福(しゅくふく)されたので彼(かれ)らは大(おお)いにふえ、
その家畜(かちく)の減(へ)るのをゆるされなかった。
39彼(かれ)らがしえたげと、悩(なや)みと、悲(かな)しみとによって
減(へ)り、かつ卑(いや)しめられたとき、
40主(しゅ)はもろもろの君(きみ)に侮(あなど)りをそそぎ、
道(みち)なき荒(あ)れ地(ち)にさまよわせられた。
41しかし主(しゅ)は貧(まず)しい者(もの)を悩(なや)みのうちからあげて、
その家族(かぞく)を羊(ひつじ)の群(む)れのようにされた。
42正(ただ)しい者(もの)はこれを見(み)て喜(よろこ)び、
もろもろの不義(ふぎ)はその口(くち)を閉(と)じた。
43すべて賢(かしこ)い者(もの)はこれらの事(こと)に心(こころ)をよせ、
主(しゅ)のいつくしみをさとるようにせよ。

第一〇八篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1神(かみ)よ、わが心(こころ)は定(さだ)まりました。
わが心(こころ)は定(さだ)まりました。
わたしは歌(うた)い、かつほめたたえます。
わが魂(たましい)よ、さめよ。
2立琴(たてごと)よ、琴(こと)よ、さめよ。
わたしはしののめを呼(よ)びさまします。
3主(しゅ)よ、わたしはもろもろの民(たみ)の中(なか)であなたに感謝(かんしゃ)し、
もろもろの国(くに)の中(なか)であなたをほめたたえます。
4あなたのいつくしみは大(おお)きく、天(てん)にまでおよび
あなたのまことは雲(くも)にまで及(およ)ぶ。
5神(かみ)よ、みずからを天(てん)よりも高(たか)くし、
みさかえを全(ぜん)地(ち)の上(うえ)にあげてください。
6あなたの愛(あい)される者(もの)が助(たす)けを得(え)るために、
右(みぎ)のみ手(て)をもって救(すくい)をほどこし、
わたしに答(こた)えてください。
7神(かみ)はその聖所(せいじょ)で言(い)われた、
「わたしは大(おお)いなる喜(よろこ)びをもってシケムを分(わ)かち、
スコテの谷(たに)を分(わ)かち与(あた)えよう。
8ギレアデはわたしのもの、
マナセもわたしのものである。
エフライムはわたしのかぶと、
ユダはわたしのつえである。
9モアブはわたしの足(あし)だらい、
エドムにはわたしのくつを投(な)げる。
ペリシテについては、かちどきをあげる」。
10だれがわたしを堅固(けんご)な町(まち)に至(いた)らせるであろうか。
だれがわたしをエドムに導(みちび)くであろうか。
11神(かみ)よ、あなたはわれらを捨(す)てられたではありませんか。
神(かみ)よ、あなたはわれらの軍勢(ぐんぜい)と共(とも)に出(で)て行(い)かれません。
12われらに助(たす)けを与(あた)えて、あだにむかわせてください。
人(ひと)の助(たす)けはむなしいからです。
13われらは神(かみ)によって勇(いさ)ましく働(はたら)きます。
われらのあだを踏(ふ)みにじる者(もの)は神(かみ)だからです。

第一〇九篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしのほめたたえる神(かみ)よ、もださないでください。
2彼(かれ)らは悪(あ)しき口(くち)と欺(あざむ)きの口(くち)をあけて、わたしにむかい、
偽(いつわ)りの舌(した)をもってわたしに語(かた)り、
3恨(うら)みの言葉(ことば)をもってわたしを囲(かこ)み、
ゆえなくわたしを攻(せ)めるのです。
4彼(かれ)らはわが愛(あい)にむくいて、わたしを非難(ひなん)します。
しかしわたしは彼(かれ)らのために祈(いの)ります。
5彼(かれ)らは悪(あく)をもってわが善(ぜん)に報(むく)い、
恨(うら)みをもってわが愛(あい)に報(むく)いるのです。
6彼(かれ)の上(うえ)に悪(あ)しき人(ひと)を立(た)て、
訴(うった)える者(もの)に彼(かれ)を訴(うった)えさせてください。
7彼(かれ)がさばかれるとき、彼(かれ)を罪(つみ)ある者(もの)とし、
その祈(いのり)を罪(つみ)に変(か)えてください。
8その日(ひ)を少(すく)なくし、
その財産(ざいさん)をほかの人(ひと)にとらせ、
9その子(こ)らをみなしごにし、
その妻(つま)をやもめにしてください。
10その子(こ)らを放浪者(ほうろうしゃ)として施(ほどこ)しをこわせ、
その荒(あ)れたすまいから追(お)い出(だ)させてください。
11彼(かれ)が持(も)っているすべての物(もの)を債(さい)主(しゅ)に奪(うば)わせ、
その勤労(きんろう)の実(み)をほかの人(ひと)にかすめさせてください。
12彼(かれ)にいつくしみを施(ほどこ)す者(もの)はひとりもなく、
またそのみなしごをあわれむ者(もの)もなく、
13その子孫(しそん)を絶(た)えさせ、
その名(な)を次(つぎ)の代(よ)に消(け)し去(さ)ってください。
14その父(ちち)たちの不義(ふぎ)は主(しゅ)のみ前(まえ)に覚(おぼ)えられ、
その母(はは)の罪(つみ)を消(け)し去(さ)らないでください。
15それらを常(つね)に主(しゅ)のみ前(まえ)に置(お)き、
彼(かれ)の記憶(きおく)を地(ち)から断(た)ってください。
16これは彼(かれ)がいつくしみを施(ほどこ)すことを思(おも)わず、
かえって貧(まず)しい者(もの)、乏(とぼ)しい者(もの)を責(せ)め、
心(こころ)の痛(いた)める者(もの)を殺(ころ)そうとしたからです。
17彼(かれ)はのろうことを好(この)んだ。
のろいを彼(かれ)に臨(のぞ)ませてください。
彼(かれ)は恵(めぐ)むことを喜(よろこ)ばなかった。
恵(めぐ)みを彼(かれ)から遠(とお)ざけてください。
18彼(かれ)はのろいを衣(ころも)のように着(き)た。
のろいを水(みず)のようにその身(み)にしみこませ、
油(あぶら)のようにその骨(ほね)にしみこませてください。
19またそれを自分(じぶん)の着(き)る着物(きもの)のようにならせ、
常(つね)に締(し)める帯(おび)のようにならせてください。
20これがわたしを非難(ひなん)する者(もの)と、
わたしに逆(さか)らって悪(わる)いことを言(い)う者(もの)の
主(しゅ)からうける報(むく)いとしてください。
21しかし、わが主(しゅ)なる神(かみ)よ、
あなたはみ名(な)のために、わたしを顧(かえり)みてください。
あなたのいつくしみの深(ふか)きにより、
わたしをお助(たす)けください。
22わたしは貧(まず)しく、かつ乏(とぼ)しいのです。
わたしの心(こころ)はわがうちに傷(きず)ついています。
23わたしは夕日(ゆうひ)の影(かげ)のように去(さ)りゆき、
いなごのように追(お)い払(はら)われます。
24わたしのひざは断食(だんじき)によってよろめき、
わたしの肉(にく)はやせ衰(おとろ)え、
25わたしは彼(かれ)らにそしられる者(もの)となりました。
彼(かれ)らはわたしを見(み)ると、頭(あたま)を振(ふ)ります。
26わが神(かみ)、主(しゅ)よ、わたしをお助(たす)けください。
あなたのいつくしみにしたがって、
わたしをお救(すく)いください。
27主(しゅ)よ、これがあなたのみ手(て)のわざであること、
あなたがそれをなされたことを、
彼(かれ)らに知(し)らせてください。
28彼(かれ)らはのろうけれども、あなたは祝福(しゅくふく)されます。
わたしを攻(せ)める者(もの)をはずかしめ、
あなたのしもべを喜(よろこ)ばせてください。
29わたしを非難(ひなん)する者(もの)にはずかしめを着(き)せ、
おのが恥(はじ)を上着(うわぎ)のようにまとわせてください。
30わたしはわが口(くち)をもって大(おお)いに主(しゅ)に感謝(かんしゃ)し、
多(おお)くの人(ひと)のなかで主(しゅ)をほめたたえます。
31主(しゅ)は貧(まず)しい者(もの)の右(みぎ)に立(た)って、
死罪(しざい)にさだめようとする者(もの)から
彼(かれ)を救(すく)われるからです。

第一一〇篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)はわが主(しゅ)に言(い)われる、
「わたしがあなたのもろもろの敵(てき)を
あなたの足(あし)台(だい)とするまで、わたしの右(みぎ)に座(ざ)せよ」と。
2主(しゅ)はあなたの力(ちから)あるつえをシオンから出(だ)される。
あなたはもろもろの敵(てき)のなかで治(おさ)めよ。
3あなたの民(たみ)は、あなたがその軍勢(ぐんぜい)を
聖(せい)なる山々(やまやま)に導(みちび)く日(ひ)に
心(こころ)から喜(よろこ)んでおのれをささげるであろう。
あなたの若者(わかもの)は朝(あさ)の胎(たい)から出(で)る露(つゆ)のように
あなたに来(く)るであろう。
4主(しゅ)は誓(ちか)いを立(た)てて、み心(こころ)を変(か)えられることはない、
「あなたはメルキゼデクの位(くらい)にしたがって
とこしえに祭司(さいし)である」。
5主(しゅ)はあなたの右(みぎ)におられて、
その怒(いか)りの日(ひ)に王(おう)たちを打(う)ち破(やぶ)られる。
6主(しゅ)はもろもろの国(くに)のなかでさばきを行(おこな)い、
しかばねをもって満(み)たし、
広(ひろ)い地(ち)を治(おさ)める首領(しゅりょう)たちを打(う)ち破(やぶ)られる。
7彼(かれ)は道(みち)のほとりの川(かわ)からくんで飲(の)み、
それによって、そのこうべをあげるであろう。

第一一一篇


1主(しゅ)をほめたたえよ。
わたしは正(ただ)しい者(もの)のつどい、および公会(こうかい)で、
心(こころ)をつくして主(しゅ)に感謝(かんしゃ)する。
2主(しゅ)のみわざは偉大(いだい)である。
すべてそのみわざを喜(よろこ)ぶ者(もの)によって尋(たず)ね窮(きわ)められる。
3そのみわざは栄光(えいこう)と威厳(いげん)とに満(み)ち、
その義(ぎ)はとこしえに、うせることがない。
4主(しゅ)はそのくすしきみわざを記念(きねん)させられた。
主(しゅ)は恵(めぐ)みふかく、あわれみに満(み)ちていられる。
5主(しゅ)はおのれを恐(おそ)れる者(もの)に食物(しょくもつ)を与(あた)え、
その契約(けいやく)をとこしえに心(こころ)にとめられる。
6主(しゅ)はもろもろの国民(くにたみ)の所領(しょりょう)をその民(たみ)に与(あた)えて、
みわざの力(ちから)をこれにあらわされた。
7そのみ手(て)のわざは真実(しんじつ)かつ公正(こうせい)であり、
すべてのさとしは確(たし)かである。
8これらは世々(よよ)かぎりなく堅(かた)く立(た)ち、
真実(しんじつ)と正直(しょうじき)とをもってなされた。
9主(しゅ)はその民(たみ)にあがないを施(ほどこ)し、
その契約(けいやく)をとこしえに立(た)てられた。
そのみ名(な)は聖(せい)にして、おそれおおい。
10主(しゅ)を恐(おそ)れることは知恵(ちえ)のはじめである。
これを行(おこな)う者(もの)はみな良(よ)き悟(さと)りを得(え)る。
主(しゅ)の誉(ほまれ)は、とこしえに、うせることはない。

第一一二篇


1主(しゅ)をほめたたえよ。
主(しゅ)をおそれて、そのもろもろの戒(いまし)めを
大(おお)いに喜(よろこ)ぶ人(ひと)はさいわいである。
2その子孫(しそん)は地(ち)において強(つよ)くなり、
正(ただ)しい者(もの)のやからは祝福(しゅくふく)を得(え)る。
3繁栄(はんえい)と富(とみ)とはその家(いえ)にあり、
その義(ぎ)はとこしえに、うせることはない。
4光(ひかり)は正(ただ)しい者(もの)のために暗黒(あんこく)の中(なか)にもあらわれる。
主(しゅ)は恵(めぐ)み深(ふか)く、あわれみに満(み)ち、正(ただ)しくいらせられる。
5恵(めぐ)みを施(ほどこ)し、貸(か)すことをなし、
その事(こと)を正(ただ)しく行(おこな)う人(ひと)はさいわいである。
6正(ただ)しい人(ひと)は決(けっ)して動(うご)かされることなく、
とこしえに覚(おぼ)えられる。
7彼(かれ)は悪(わる)いおとずれを恐(おそ)れず、
その心(こころ)は主(しゅ)に信頼(しんらい)してゆるがない。
8その心(こころ)は落(お)ち着(つ)いて恐(おそ)れることなく、
ついにそのあだについての願(ねが)いを見(み)る。
9彼(かれ)は惜(お)しげなく施(ほどこ)し、貧(まず)しい者(もの)に与(あた)えた。
その義(ぎ)はとこしえに、うせることはない。
その角(つの)は誉(ほまれ)を得(え)てあげられる。
10悪(あ)しき者(もの)はこれを見(み)て怒(いか)り、
歯(は)をかみならして溶(と)け去(さ)る。
悪(あ)しき者(もの)の願(ねが)いは滅(ほろ)びる。

第一一三篇


1主(しゅ)をほめたたえよ。
主(しゅ)のしもべたちよ、ほめたたえよ。
主(しゅ)のみ名(な)をほめたたえよ。
2今(いま)より、とこしえに至(いた)るまで主(しゅ)のみ名(な)はほむべきかな。
3日(ひ)のいずるところから日(ひ)の入(い)るところまで、
主(しゅ)のみ名(な)はほめたたえられる。
4主(しゅ)はもろもろの国民(くにたみ)の上(うえ)に高(たか)くいらせられ、
その栄光(えいこう)は天(てん)よりも高(たか)い。
5われらの神(かみ)、主(しゅ)にくらぶべき者(もの)はだれか。
主(しゅ)は高(たか)き所(ところ)に座(ざ)し、
6遠(とお)く天(てん)と地(ち)とを見(み)おろされる。
7主(しゅ)は貧(まず)しい者(もの)をちりからあげ、
乏(とぼ)しい者(もの)をあくたからあげて、
8もろもろの君(きみ)たちと共(とも)にすわらせ、
その民(たみ)の君(きみ)たちと共(とも)にすわらせられる。
9また子(こ)を産(う)まぬ女(おんな)に家庭(かてい)を与(あた)え、
多(おお)くの子供(こども)たちの喜(よろこ)ばしい母(はは)とされる。
主(しゅ)をほめたたえよ。

第一一四篇


1イスラエルがエジプトをいで、
ヤコブの家(いえ)が異(い)言(げん)の民(たみ)を離(はな)れたとき、
2ユダは主(しゅ)の聖所(せいじょ)となり、
イスラエルは主(しゅ)の所領(しょりょう)となった。
3海(うみ)はこれを見(み)て逃(に)げ、
ヨルダンはうしろに退(しりぞ)き、
4山(やま)は雄羊(おひつじ)のように踊(おど)り、
小山(こやま)は小羊(こひつじ)のように踊(おど)った。
5海(うみ)よ、おまえはどうして逃(に)げるのか、
ヨルダンよ、おまえはどうしてうしろに退(しりぞ)くのか。
6山(やま)よ、おまえたちはどうして雄羊(おひつじ)のように踊(おど)るのか、
小山(こやま)よ、おまえたちはどうして小羊(こひつじ)のように踊(おど)るのか。
7地(ち)よ、主(しゅ)のみ前(まえ)におののけ、
ヤコブの神(かみ)のみ前(まえ)におののけ。
8主(しゅ)は岩(いわ)を池(いけ)に変(かわ)らせ、
石(いし)を泉(いずみ)に変(かわ)らせられた。

第一一五篇


1主(しゅ)よ、栄光(えいこう)を
われらにではなく、われらにではなく、
あなたのいつくしみと、まこととのゆえに、
ただ、み名(な)にのみ帰(き)してください。
2なにゆえ、もろもろの国民(くにたみ)は言(い)うのでしょう、
「彼(かれ)らの神(かみ)はどこにいるのか」と。
3われらの神(かみ)は天(てん)にいらせられる。
神(かみ)はみこころにかなうすべての事(こと)を行(おこな)われる。
4彼(かれ)らの偶像(ぐうぞう)はしろがねと、こがねで、
人(ひと)の手(て)のわざである。
5それは口(くち)があっても語(かた)ることができない。
目(め)があっても見(み)ることができない。
6耳(みみ)があっても聞(き)くことができない。
鼻(はな)があってもかぐことができない。
7手(て)があっても取(と)ることができない。
足(あし)があっても歩(ある)くことができない。
また、のどから声(こえ)を出(だ)すこともできない。
8これを造(つく)る者(もの)と、これに信頼(しんらい)する者(もの)とはみな、
これと等(ひと)しい者(もの)になる。
9イスラエルよ、主(しゅ)に信頼(しんらい)せよ。
主(しゅ)は彼(かれ)らの助(たす)け、また彼(かれ)らの盾(たて)である。
10アロンの家(いえ)よ、主(しゅ)に信頼(しんらい)せよ。
主(しゅ)は彼(かれ)らの助(たす)け、また彼(かれ)らの盾(たて)である。
11主(しゅ)を恐(おそ)れる者(もの)よ、主(しゅ)に信頼(しんらい)せよ。
主(しゅ)は彼(かれ)らの助(たす)け、また彼(かれ)らの盾(たて)である。
12主(しゅ)はわれらをみこころにとめられた。
主(しゅ)はわれらを恵(めぐ)み、イスラエルの家(いえ)を恵(めぐ)み、
アロンの家(いえ)を恵(めぐ)み、
13また、小(ちい)さい者(もの)も、大(おお)いなる者(もの)も、
主(しゅ)を恐(おそ)れる者(もの)を恵(めぐ)まれる。
14どうか、主(しゅ)があなたがたを増(ま)し加(くわ)え、
あなたがたと、あなたがたの子孫(しそん)とを
増(ま)し加(くわ)えられるように。
15天地(てんち)を造(つく)られた主(しゅ)によって
あなたがたが恵(めぐ)まれるように。
16天(てん)は主(しゅ)の天(てん)である。
しかし地(ち)は人(ひと)の子(こ)らに与(あた)えられた。
17死(し)んだ者(もの)も、音(おと)なき所(ところ)に下(くだ)る者(もの)も、
主(しゅ)をほめたたえることはない。
18しかし、われらは今(いま)より、とこしえに至(いた)るまで、
主(しゅ)をほめまつるであろう。
主(しゅ)をほめたたえよ。

第一一六篇


1わたしは主(しゅ)を愛(あい)する。
主(しゅ)はわが声(こえ)と、わが願(ねが)いとを聞(き)かれたからである。
2主(しゅ)はわたしに耳(みみ)を傾(かたむ)けられたので、
わたしは生(い)きるかぎり主(しゅ)を呼(よ)びまつるであろう。
3死(し)の綱(つな)がわたしを取(と)り巻(ま)き、
陰府(よみ)の苦(くる)しみがわたしを捕(とら)えた。
わたしは悩(なや)みと悲(かな)しみにあった。
4その時(とき)わたしは主(しゅ)のみ名(な)を呼(よ)んだ。
「主(しゅ)よ、どうぞわたしをお救(すく)いください」と。
5主(しゅ)は恵(めぐ)みふかく、正(ただ)しくいらせられ、
われらの神(かみ)はあわれみに富(と)まれる。
6主(しゅ)は無学(むがく)な者(もの)を守(まも)られる。
わたしが低(ひく)くされたとき、主(しゅ)はわたしを救(すく)われた。
7わが魂(たましい)よ、おまえの平安(へいあん)に帰(かえ)るがよい。
主(しゅ)は豊(ゆた)かにおまえをあしらわれたからである。
8あなたはわたしの魂(たましい)を死(し)から、わたしの目(め)を涙(なみだ)から、
わたしの足(あし)をつまずきから助(たす)け出(だ)されました。
9わたしは生(い)ける者(もの)の地(ち)で、主(しゅ)のみ前(まえ)に歩(あゆ)みます。
10「わたしは大(おお)いに悩(なや)んだ」と言(い)った時(とき)にもなお信(しん)じた。
11わたしは驚(おどろ)きあわてたときに言(い)った、
「すべての人(ひと)は当(あて)にならぬ者(もの)である」と。
12わたしに賜(たま)わったもろもろの恵(めぐ)みについて、
どうして主(しゅ)に報(むく)いることができようか。
13わたしは救(すくい)の杯(さかずき)をあげて、
主(しゅ)のみ名(な)を呼(よ)ぶ。
14わたしはすべての民(たみ)の前(まえ)で、
主(しゅ)にわが誓(ちか)いをつぐなおう。
15主(しゅ)の聖徒(せいと)の死(し)はそのみ前(まえ)において尊(たっと)い。
16主(しゅ)よ、わたしはあなたのしもべです。
わたしはあなたのしもべ、あなたのはしための子(こ)です。
あなたはわたしのなわめを解(と)かれました。
17わたしは感謝(かんしゃ)のいけにえをあなたにささげて、
主(しゅ)のみ名(な)を呼(よ)びます。
18わたしはすべての民(たみ)の前(まえ)で
主(しゅ)にわが誓(ちか)いをつぐないます。
19エルサレムよ、あなたの中(なか)で、
主(しゅ)の家(いえ)の大庭(おおにわ)の中(なか)で、これをつぐないます。
主(しゅ)をほめたたえよ。

第一一七篇


1もろもろの国(くに)よ、主(しゅ)をほめたたえよ。
もろもろの民(たみ)よ、主(しゅ)をたたえまつれ。
2われらに賜(たま)わるそのいつくしみは大(おお)きいからである。
主(しゅ)のまことはとこしえに絶(た)えることがない。
主(しゅ)をほめたたえよ。

第一一八篇


1主(しゅ)に感謝(かんしゃ)せよ、主(しゅ)は恵(めぐ)みふかく、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
2イスラエルは言(い)え、
「そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない」と。
3アロンの家(いえ)は言(い)え、
「そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない」と。
4主(しゅ)をおそれる者(もの)は言(い)え、
「そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない」と。
5わたしが悩(なや)みのなかから主(しゅ)を呼(よ)ぶと、
主(しゅ)は答(こた)えて、わたしを広(ひろ)い所(ところ)に置(お)かれた。
6主(しゅ)がわたしに味方(みかた)されるので、
恐(おそ)れることはない。
人(ひと)はわたしに何(なに)をなし得(え)ようか。
7主(しゅ)はわたしに味方(みかた)し、わたしを助(たす)けられるので、
わたしを憎(にく)む者(もの)についての願(ねが)いを見(み)るであろう。
8主(しゅ)に寄(よ)り頼(たの)むは人(ひと)にたよるよりも良(よ)い。
9主(しゅ)に寄(よ)り頼(たの)むはもろもろの君(きみ)にたよるよりも良(よ)い。
10もろもろの国民(くにたみ)はわたしを囲(かこ)んだ。
わたしは主(しゅ)のみ名(な)によって彼(かれ)らを滅(ほろ)ぼす。
11彼(かれ)らはわたしを囲(かこ)んだ、わたしを囲(かこ)んだ。
わたしは主(しゅ)のみ名(な)によって彼(かれ)らを滅(ほろ)ぼす。
12彼(かれ)らは蜂(はち)のようにわたしを囲(かこ)み、
いばらの火(ひ)のように燃(も)えたった。
わたしは主(しゅ)のみ名(な)によって彼(かれ)らを滅(ほろ)ぼす。
13わたしはひどく押(お)されて倒(たお)れようとしたが、
主(しゅ)はわたしを助(たす)けられた。
14主(しゅ)はわが力(ちから)、わが歌(うた)であって、
わが救(すくい)となられた。
15聞(き)け、勝利(しょうり)の喜(よろこ)ばしい歌(うた)が正(ただ)しい者(もの)の天幕(てんまく)にある。
「主(しゅ)の右(みぎ)の手(て)は勇(いさ)ましいはたらきをなし、
16主(しゅ)の右(みぎ)の手(て)は高(たか)くあがり、
主(しゅ)の右(みぎ)の手(て)は勇(いさ)ましいはたらきをなす」。
17わたしは死(し)ぬことなく、生(い)きながらえて、
主(しゅ)のみわざを物語(ものがた)るであろう。
18主(しゅ)はいたくわたしを懲(こ)らされたが、
死(し)にはわたされなかった。
19わたしのために義(ぎ)の門(もん)を開(ひら)け、
わたしはその内(うち)にはいって、主(しゅ)に感謝(かんしゃ)しよう。
20これは主(しゅ)の門(もん)である。
正(ただ)しい者(もの)はその内(うち)にはいるであろう。
21わたしはあなたに感謝(かんしゃ)します。
あなたがわたしに答(こた)えて、わが救(すくい)となられたことを。
22家(いえ)造(つく)りらの捨(す)てた石(いし)は
隅(すみ)のかしら石(いし)となった。
23これは主(しゅ)のなされた事(こと)で
われらの目(め)には驚(おどろ)くべき事(こと)である。
24これは主(しゅ)が設(もう)けられた日(ひ)であって、
われらはこの日(ひ)に喜(よろこ)び楽(たの)しむであろう。
25主(しゅ)よ、どうぞわれらをお救(すく)いください。
主(しゅ)よ、どうぞわれらを栄(さか)えさせてください。
26主(しゅ)のみ名(な)によってはいる者(もの)はさいわいである。
われらは主(しゅ)の家(いえ)からあなたをたたえます。
27主(しゅ)は神(かみ)であって、われらを照(てら)された。
枝(えだ)を携(たずさ)えて祭(まつり)の行列(ぎょうれつ)を祭壇(さいだん)の角(つの)にまで進(すす)ませよ。
28あなたはわが神(かみ)、わたしはあなたに感謝(かんしゃ)します。
あなたはわが神(かみ)、わたしはあなたをあがめます。
29主(しゅ)に感謝(かんしゃ)せよ、主(しゅ)は恵(めぐ)みふかく、
そのいつくしみはとこしえに
絶(た)えることがない。

第一一九篇

アレフ
1おのが道(みち)を全(まった)くして、
主(しゅ)のおきてに歩(あゆ)む者(もの)はさいわいです。
2主(しゅ)のもろもろのあかしを守(まも)り
心(こころ)をつくして主(しゅ)を尋(たず)ね求(もと)め、
3また悪(あく)を行(おこな)わず、主(しゅ)の道(みち)に歩(あゆ)む者(もの)はさいわいです。
4あなたはさとしを命(めい)じて、ねんごろに守(まも)らせられます。
5どうかわたしの道(みち)を堅(かた)くして、
あなたの定(さだ)めを守(まも)らせてください。
6わたしは、あなたのもろもろの戒(いまし)めに目(め)をとめる時(とき)、
恥(は)じることはありません。
7わたしは、あなたの正(ただ)しいおきてを学(まな)ぶとき、
正(ただ)しい心(こころ)をもってあなたに感謝(かんしゃ)します。
8わたしはあなたの定(さだ)めを守(まも)ります。
わたしを全(まった)くお捨(す)てにならないでください。

ベス
9若(わか)い人(ひと)はどうしておのが道(みち)を
清(きよ)く保(たも)つことができるでしょうか。
み言葉(ことば)にしたがって、
それを守(まも)るよりほかにありません。
10わたしは心(こころ)をつくしてあなたを尋(たず)ね求(もと)めます。
わたしをあなたの戒(いまし)めから
迷(まよ)い出(だ)させないでください。
11わたしはあなたにむかって
罪(つみ)を犯(おか)すことのないように、
心(こころ)のうちにみ言葉(ことば)をたくわえました。
12あなたはほむべきかな、主(しゅ)よ、
あなたの定(さだ)めをわたしに教(おし)えてください。
13わたしはくちびるをもって、
あなたの口(くち)から出(で)る
もろもろのおきてを言(い)いあらわします。
14わたしは、もろもろのたからを喜(よろこ)ぶように、
あなたのあかしの道(みち)を喜(よろこ)びます。
15わたしは、あなたのさとしを思(おも)い、
あなたの道(みち)に目(め)をとめます。
16わたしはあなたの定(さだ)めを喜(よろこ)び、
あなたのみ言葉(ことば)を忘(わす)れません。

ギメル
17あなたのしもべを豊(ゆた)かにあしらって、
生(い)きながらえさせ、
み言葉(ことば)を守(まも)らせてください。
18わたしの目(め)を開(ひら)いて、あなたのおきてのうちの
くすしき事(こと)を見(み)させてください。
19わたしはこの地(ち)にあっては寄留者(きりゅうしゃ)です。
あなたの戒(いまし)めをわたしに隠(かく)さないでください。
20わが魂(たましい)はつねにあなたのおきてを慕(した)って、
絶(た)えいるばかりです。
21あなたは、あなたの戒(いまし)めから迷(まよ)い出(で)る
高(たか)ぶる者(もの)、のろわれた者(もの)を責(せ)められます。
22わたしはあなたのあかしを守(まも)りました。
彼(かれ)らのそしりと侮(あなど)りとを
わたしから取(と)り去(さ)ってください。
23たといもろもろの君(きみ)が座(ざ)して、
わたしをそこなおうと図(はか)っても、
あなたのしもべは、あなたの定(さだ)めを深(ふか)く思(おも)います。
24あなたのあかしは、わたしを喜(よろこ)ばせ、
わたしを教(おし)えさとすものです。

ダレス
25わが魂(たましい)はちりについています。
み言葉(ことば)に従(したが)って、わたしを生(い)き返(かえ)らせてください。
26わたしが自分(じぶん)の歩(あゆ)んだ道(みち)を語(かた)ったとき、
あなたはわたしに答(こた)えられました。
あなたの定(さだ)めをわたしに教(おし)えてください。
27あなたのさとしの道(みち)を
わたしにわきまえさせてください。
わたしはあなたのくすしきみわざを深(ふか)く思(おも)います。
28わが魂(たましい)は悲(かな)しみによって溶(と)け去(さ)ります。
み言葉(ことば)に従(したが)って、わたしを強(つよ)くしてください。
29偽(いつわ)りの道(みち)をわたしから遠(とお)ざけ、
あなたのおきてをねんごろに教(おし)えてください。
30わたしは真実(しんじつ)の道(みち)を選(えら)び、
あなたのおきてをわたしの前(まえ)に置(お)きました。
31主(しゅ)よ、わたしはあなたのあかしに堅(かた)く従(したが)っています。
願(ねが)わくは、わたしをはずかしめないでください。
32あなたがわたしの心(こころ)を広(ひろ)くされるとき、
わたしはあなたの戒(いまし)めの道(みち)を走(はし)ります。

ヘ
33主(しゅ)よ、あなたの定(さだ)めの道(みち)をわたしに教(おし)えてください。
わたしは終(おわ)りまでこれを守(まも)ります。
34わたしに知恵(ちえ)を与(あた)えてください。
わたしはあなたのおきてを守(まも)り、
心(こころ)をつくしてこれに従(したが)います。
35わたしをあなたの戒(いまし)めの道(みち)に導(みちび)いてください。
わたしはそれを喜(よろこ)ぶからです。
36わたしの心(こころ)をあなたのあかしに傾(かたむ)けさせ、
不正(ふせい)な利得(りとく)に傾(かたむ)けさせないでください。
37わたしの目(め)をほかにむけて、むなしいものを見(み)させず、
あなたの道(みち)をもって、わたしを生(い)かしてください。
38あなたを恐(おそ)れる者(もの)にかかわる約束(やくそく)を
あなたのしもべに堅(かた)くしてください。
39わたしの恐(おそ)れるそしりを除(のぞ)いてください。
あなたのおきては正(ただ)しいからです。
40見(み)よ、わたしはあなたのさとしを慕(した)います。
あなたの義(ぎ)をもって、
わたしを生(い)かしてください。

ワウ
41主(しゅ)よ、あなたの約束(やくそく)にしたがって、
あなたのいつくしみと、
あなたの救(すくい)をわたしに臨(のぞ)ませてください。
42そうすれば、わたしをそしる者(もの)に、
答(こた)えることができます。
わたしはあなたのみ言葉(ことば)に信頼(しんらい)するからです。
43またわたしの口(くち)から真理(しんり)の言葉(ことば)を
ことごとく除(のぞ)かないでください。
わたしの望(のぞ)みはあなたのおきてにあるからです。
44わたしは絶(た)えず、とこしえに、
あなたのおきてを守(まも)ります。
45わたしはあなたのさとしを求(もと)めたので、
自由(じゆう)に歩(あゆ)むことができます。
46わたしはまた王(おう)たちの前(まえ)に
あなたのあかしを語(かた)って恥(は)じることはありません。
47わたしは、わたしの愛(あい)するあなたの戒(いまし)めに
自分(じぶん)の喜(よろこ)びを見(み)いだすからです。
48わたしは、わたしの愛(あい)するあなたの戒(いまし)めを尊(たっと)び、
あなたの定(さだ)めを深(ふか)く思(おも)います。

ザイン
49どうか、あなたのしもべに言(い)われた
み言葉(ことば)を思(おも)い出(だ)してください。
あなたはわたしにそれを望(のぞ)ませられました。
50あなたの約束(やくそく)はわたしを生(い)かすので、
わが悩(なや)みの時(とき)の慰(なぐさ)めです。
51高(たか)ぶる者(もの)は大(おお)いにわたしをあざ笑(わら)います。
しかしわたしはあなたのおきてを離(はな)れません。
52主(しゅ)よ、わたしはあなたの昔(むかし)からのおきてを思(おも)い出(だ)して、
みずから慰(なぐさ)めます。
53あなたのおきてを捨(す)てる悪(あ)しき者(もの)のゆえに、
わたしは激(はげ)しい憤(いきどお)りを起(おこ)します。
54あなたの定(さだ)めはわが旅(たび)の家(いえ)で、
わたしの歌(うた)となりました。
55主(しゅ)よ、わたしは夜(よ)の間(ま)にあなたのみ名(な)を思(おも)い出(だ)して、
あなたのおきてを守(まも)ります。
56わたしはあなたのさとしを守(まも)ったことによって、
この祝福(しゅくふく)がわたしに臨(のぞ)みました。

ヘス
57主(しゅ)はわたしの受(う)くべき分(ぶん)です。
わたしはあなたのみ言葉(ことば)を守(まも)ることを約束(やくそく)します。
58わたしは心(こころ)をつくして、あなたの恵(めぐ)みを請(こ)い求(もと)めます。
あなたの約束(やくそく)にしたがって、
わたしをお恵(めぐ)みください。
59わたしは、あなたの道(みち)を思(おも)うとき、
足(あし)をかえして、あなたのあかしに向(む)かいます。
60わたしはあなたの戒(いまし)めを守(まも)るのに、
すみやかで、ためらいません。
61たとい、悪(あ)しき者(もの)のなわがわたしを捕(とら)えても、
わたしはあなたのおきてを忘(わす)れません。
62わたしはあなたの正(ただ)しいおきてのゆえに
夜半(やはん)に起(お)きて、あなたに感謝(かんしゃ)します。
63わたしは、すべてあなたを恐(おそ)れる者(もの)、
またあなたのさとしを守(まも)る者(もの)の仲間(なかま)です。
64主(しゅ)よ、地(ち)はあなたのいつくしみで満(み)ちています。
あなたの定(さだ)めをわたしに教(おし)えてください。

テス
65主(しゅ)よ、あなたはみ言葉(ことば)にしたがって
しもべをよくあしらわれました。
66わたしに良(よ)い判断(はんだん)と知識(ちしき)とを教(おし)えてください。
わたしはあなたの戒(いまし)めを信(しん)じるからです。
67わたしは苦(くる)しまない前(まえ)には迷(まよ)いました。
しかし今(いま)はみ言葉(ことば)を守(まも)ります。
68あなたは善(ぜん)にして善(ぜん)を行(おこな)われます。
あなたの定(さだ)めをわたしに教(おし)えてください。
69高(たか)ぶる者(もの)は偽(いつわ)りをもって
わたしをことごとくおおいます。
しかしわたしは心(こころ)をつくして
あなたのさとしを守(まも)ります。
70彼(かれ)らの心(こころ)は肥(こ)え太(ふと)って脂肪(しぼう)のようです。
しかしわたしはあなたのおきてを喜(よろこ)びます。
71苦(くる)しみにあったことは、わたしに良(よ)い事(こと)です。
これによってわたしはあなたのおきてを
学(まな)ぶことができました。
72あなたの口(くち)のおきては、わたしのためには
幾(いく)千の金銀(きんぎん)貨幣(かへい)にもまさるのです。

ヨード
73あなたのみ手(て)はわたしを造(つく)り、
わたしを形(かたち)造(つく)りました。
わたしに知恵(ちえ)を与(あた)えて、
あなたの戒(いまし)めを学(まな)ばせてください。
74あなたを恐(おそ)れる者(もの)はわたしを見(み)て喜(よろこ)ぶでしょう。
わたしはみ言葉(ことば)によって望(のぞ)みをいだいたからです。
75主(しゅ)よ、わたしはあなたのさばきの正(ただ)しく、
また、あなたが真実(しんじつ)をもって
わたしを苦(くる)しめられたことを知(し)っています。
76あなたがしもべに告(つ)げられた約束(やくそく)にしたがって、
あなたのいつくしみをわが慰(なぐさ)めとしてください。
77あなたのあわれみをわたしに臨(のぞ)ませ、
わたしを生(い)かしてください。
あなたのおきてはわが喜(よろこ)びだからです。
78高(たか)ぶる者(もの)に恥(はじ)をこうむらせてください。
彼(かれ)らは偽(いつわ)りをもって、わたしをくつがえしたからです。
しかしわたしはあなたのさとしを深(ふか)く思(おも)います。
79あなたをおそれる者(もの)と、
あなたのあかしを知(し)る者(もの)とを
わたしに帰(かえ)らせてください。
80わたしの心(こころ)を全(まった)くして、
あなたの定(さだ)めを守(まも)らせてください。
そうすればわたしは恥(はじ)をこうむることがありません。

カフ
81わが魂(たましい)はあなたの救(すくい)を慕(した)って絶(た)えいるばかりです。
わたしはみ言葉(ことば)によって望(のぞ)みをいだきます。
82わたしの目(め)はあなたの約束(やくそく)を待(ま)つによって衰(おとろ)え、
「いつ、あなたはわたしを慰(なぐさ)められるのですか」と
尋(たず)ねます。
83わたしは煙(けむり)の中(なか)の皮(かわ)袋(ぶくろ)のようになりましたが、
なお、あなたの定(さだ)めを忘(わす)れませんでした。
84あなたのしもべの日(ひ)はどれほど続(つづ)くでしょうか。
いつあなたは、わたしを迫害(はくがい)する者(もの)を
さばかれるでしょうか。
85高(たか)ぶる者(もの)はわたしをおとしいれようと
穴(あな)を掘(ほ)りました。
彼(かれ)らはあなたのおきてに従(したが)わない人々(ひとびと)です。
86あなたの戒(いまし)めはみな真実(しんじつ)です。
彼(かれ)らは偽(いつわ)りをもってわたしを迫害(はくがい)します。
わたしをお助(たす)けください。
87彼(かれ)らはこの地(ち)において、
ほとんどわたしを滅(ほろ)ぼしました。
しかし、わたしはあなたのさとしを捨(す)てませんでした。
88あなたのいつくしみにしたがって
わたしを生(い)かしてください。
そうすればわたしはあなたの口(くち)から出(で)る
あかしを守(まも)ります。

ラメド
89主(しゅ)よ、あなたのみ言葉(ことば)は
天(てん)においてとこしえに堅(かた)く定(さだ)まり、
90あなたのまことはよろずよに及(およ)びます。
あなたが地(ち)を定(さだ)められたので、地(ち)は堅(かた)く立(た)っています。
91これらのものはあなたの仰(おお)せにより、
堅(かた)く立(た)って今日(こんにち)に至(いた)っています。
よろずのものは皆(みな)あなたのしもべだからです。
92あなたのおきてがわが喜(よろこ)びとならなかったならば、
わたしはついに悩(なや)みのうちに滅(ほろ)びたでしょう。
93わたしは常(つね)にあなたのさとしを忘(わす)れません。
あなたはこれをもって、わたしを生(い)かされたからです。
94わたしはあなたのものです。
わたしをお救(すく)いください。
わたしはあなたのさとしを求(もと)めました。
95悪(あ)しき者(もの)はわたしを滅(ほろ)ぼそうと
待(ま)ち伏(ぶ)せています。
しかし、わたしはあなたのあかしを思(おも)います。
96わたしはすべての全(まった)きことに
限(かぎ)りあることを見(み)ました。
しかしあなたの戒(いまし)めは限(かぎ)りなく広(ひろ)いのです。

メム
97いかにわたしはあなたのおきてを
愛(あい)することでしょう。
わたしはひねもすこれを深(ふか)く思(おも)います。
98あなたの戒(いまし)めは常(つね)にわたしと共(とも)にあるので、
わたしをわが敵(てき)にまさって賢(かしこ)くします。
99わたしはあなたのあかしを深(ふか)く思(おも)うので、
わがすべての師(し)にまさって知恵(ちえ)があります。
100わたしはあなたのさとしを守(まも)るので、
老(お)いた者(もの)にまさって事(こと)をわきまえます。
101わたしはみ言葉(ことば)を守(まも)るために、
わが足(あし)をとどめて、すべての悪(わる)い道(みち)に行(い)かせません。
102あなたがわたしを教(おし)えられたので、
わたしはあなたのおきてを離(はな)れません。
103あなたのみ言葉(ことば)はいかにわがあごに
甘(あま)いことでしょう。
蜜(みつ)にまさってわが口(くち)に甘(あま)いのです。
104わたしはあなたのさとしによって知恵(ちえ)を得(え)ました。
それゆえ、わたしは偽(いつわ)りのすべての道(みち)を憎(にく)みます。

ヌン
105あなたのみ言葉(ことば)はわが足(あし)のともしび、
わが道(みち)の光(ひかり)です。
106わたしはあなたの正(ただ)しいおきてを守(まも)ることを誓(ちか)い、
かつこれを実行(じっこう)しました。
107わたしはいたく苦(くる)しみました。
主(しゅ)よ、み言葉(ことば)に従(したが)って、わたしを生(い)かしてください。
108主(しゅ)よ、わがさんびの供(そな)え物(もの)をうけて、
あなたのおきてを教(おし)えてください。
109わたしのいのちは常(つね)に危険(きけん)にさらされています。
しかし、わたしはあなたのおきてを忘(わす)れません。
110悪(あ)しき者(もの)はわたしのためにわなを設(もう)けました。
しかし、わたしはあなたのさとしから迷(まよ)い出(で)ません。
111あなたのあかしはとこしえにわが嗣(し)業(ぎょう)です。
まことに、そのあかしはわが心(こころ)の喜(よろこ)びです。
112わたしはあなたの定(さだ)めを終(おわ)りまで、
とこしえに守(まも)ろうと心(こころ)を傾(かたむ)けます。

サメク
113わたしは二心(ふたごころ)の者(もの)を憎(にく)みます。
しかしあなたのおきてを愛(あい)します。
114あなたはわが隠(かく)れ場(ば)、わが盾(たて)です。
わたしはみ言葉(ことば)によって望(のぞ)みをいだきます。
115悪(あく)をなす者(もの)よ、わたしを離(はな)れ去(さ)れ、
わたしはわが神(かみ)の戒(いまし)めを守(まも)るのです。
116あなたの約束(やくそく)にしたがって、
わたしをささえて、ながらえさせ、
わが望(のぞ)みについて恥(は)じることの
ないようにしてください。
117わたしをささえてください。
そうすれば、わたしは安(やす)らかで、
常(つね)にあなたの定(さだ)めに心(こころ)をそそぎます。
118すべてあなたの定(さだ)めから迷(まよ)い出(で)る者(もの)を
あなたは、かろしめられます。
まことに、彼(かれ)らの欺(あざむ)きはむなしいのです。
119あなたは地(ち)のすべての悪(あ)しき者(もの)を、
金(かな)かすのようにみなされます。
それゆえ、わたしはあなたのあかしを愛(あい)します。
120わが肉(にく)はあなたを恐(おそ)れるので震(ふる)えます。
わたしはあなたのさばきを恐(おそ)れます。

アイン
121わたしは正(ただ)しく義(ぎ)にかなったことを行(おこな)いました。
わたしを捨(す)てて、しえたげる者(もの)に
ゆだねないでください。
122しもべのために保証人(ほしょうにん)となって、
高(たか)ぶる者(もの)にわたしを、しえたげさせないでください。
123わが目(め)はあなたの救(すくい)と、
あなたの正(ただ)しい約束(やくそく)とを待(ま)ち望(のぞ)んで衰(おとろ)えます。
124あなたのいつくしみにしたがって、しもべをあしらい、
あなたの定(さだ)めを教(おし)えてください。
125わたしはあなたのしもべです。
わたしに知恵(ちえ)を与(あた)えて、
あなたのあかしを知(し)らせてください。
126彼(かれ)らはあなたのおきてを破(やぶ)りました。
今(いま)は主(しゅ)のはたらかれる時(とき)です。
127それゆえ、わたしは金(きん)よりも、
純金(じゅんきん)よりもまさってあなたの戒(いまし)めを愛(あい)します。
128それゆえ、わたしは、あなたのもろもろの
さとしにしたがって、正(ただ)しき道(みち)に歩(あゆ)み、
すべての偽(いつわ)りの道(みち)を憎(にく)みます。

ペ
129あなたのあかしは驚(おどろ)くべきものです。
それゆえ、わが魂(たましい)はこれを守(まも)ります。
130み言葉(ことば)が開(あ)けると光(ひかり)を放(はな)って、
無学(むがく)な者(もの)に知恵(ちえ)を与(あた)えます。
131わたしはあなたの戒(いまし)めを慕(した)うゆえに、
口(くち)を広(ひろ)くあけてあえぎ求(もと)めました。
132み名(な)を愛(あい)する者(もの)に常(つね)にされるように、
わたしをかえりみ、わたしをあわれんでください。
133あなたの約束(やくそく)にしたがって、わが歩(あゆ)みを確(たし)かにし、
すべての不義(ふぎ)に支配(しはい)されないようにしてください。
134わたしを人(ひと)のしえたげからあがなってください。
そうすればわたしは、あなたのさとしを守(まも)ります。
135み顔(かお)をしもべの上(うえ)に照(てら)し、
あなたの定(さだ)めを教(おし)えてください。
136人々(ひとびと)があなたのおきてを守(まも)らないので、
わが目(め)の涙(なみだ)は川(かわ)のように流(なが)れます。

ツァデー
137主(しゅ)よ、あなたは正(ただ)しく、
あなたのさばきは正(ただ)しいのです。
138あなたの正義(せいぎ)と、この上(うえ)ない真実(しんじつ)とをもって
あなたのあかしを命(めい)じられました。
139わたしのあだが、あなたのみ言葉(ことば)を忘(わす)れるので、
わが熱心(ねっしん)はわたしを滅(ほろ)ぼすのです。
140あなたの約束(やくそく)はまことに確(たし)かです。
あなたのしもべはこれを愛(あい)します。
141わたしは取(と)るにたらない者(もの)で、人(ひと)に侮(あなど)られるけれども、
なお、あなたのさとしを忘(わす)れません。
142あなたの義(ぎ)はとこしえに正(ただ)しく、
あなたのおきてはまことです。
143悩(なや)みと苦(くる)しみがわたしに臨(のぞ)みました。
しかしあなたの戒(いまし)めはわたしの喜(よろこ)びです。
144あなたのあかしはとこしえに正(ただ)しいのです。
わたしに知恵(ちえ)を与(あた)えて、生(い)きながらえさせてください。

コフ
145わたしは心(こころ)をつくして呼(よ)ばわります。
主(しゅ)よ、お答(こた)えください。
わたしはあなたの定(さだ)めを守(まも)ります。
146わたしはあなたに呼(よ)ばわります。
わたしをお救(すく)いください。
わたしはあなたのあかしを守(まも)ります。
147わたしは朝(あさ)早(はや)く起(お)き出(で)て呼(よ)ばわります。
わたしはみ言葉(ことば)によって望(のぞ)みをいだくのです。
148わが目(め)は夜警(やけい)の交代(こうたい)する時(とき)に先(さき)だってさめ、
あなたの約束(やくそく)を深(ふか)く思(おも)います。
149あなたのいつくしみにしたがって、
わが声(こえ)を聞(き)いてください。
主(しゅ)よ、あなたの公義(こうぎ)にしたがって、
わたしを生(い)かしてください。
150わたしをしえたげる者(もの)が
悪(わる)いたくらみをもって近(ちか)づいています。
彼(かれ)らはあなたのおきてを遠(とお)くはなれているのです。
151しかし主(しゅ)よ、あなたは近(ちか)くいらせられます。
あなたのもろもろの戒(いまし)めはまことです。
152わたしは早(はや)くからあなたのあかしによって、
あなたがこれをとこしえに
立(た)てられたことを知(し)りました。

レシ
153わが悩(なや)みを見(み)て、わたしをお救(すく)いください。
わたしはあなたのおきてを忘(わす)れないからです。
154わが訴(うった)えを弁護(べんご)して、わたしをあがない、
あなたの約束(やくそく)にしたがって、
わたしを生(い)かしてください。
155救(すくい)は悪(あ)しき者(もの)を遠(とお)く離(はな)れている。
彼(かれ)らはあなたの定(さだ)めを求(もと)めないからです。
156主(しゅ)よ、あなたのあわれみは大(おお)きい。
あなたの公義(こうぎ)に従(したが)って、わたしを生(い)かしてください。
157わたしをしえたげる者(もの)、
わたしをあだする者(もの)は多(おお)い。
しかしわたしは、あなたのあかしを離(はな)れません。
158不信仰(ふしんこう)な者(もの)があなたのみ言葉(ことば)を守(まも)らないので、
わたしは彼(かれ)らを見(み)て、いとわしく思(おも)います。
159わたしがいかにあなたのさとしを
愛(あい)するかをお察(さっ)しください。
主(しゅ)よ、あなたのいつくしみにしたがって、
わたしを生(い)かしてください。
160あなたのみ言葉(ことば)の全体(ぜんたい)は真理(しんり)です。
あなたの正(ただ)しいおきてのすべては
とこしえに絶(た)えることはありません。

シン
161もろもろの君(きみ)はゆえなくわたしをしえたげます。
しかしわが心(こころ)はみ言葉(ことば)をおそれます。
162わたしは大(おお)いなる獲物(えもの)を得(え)た者(もの)のように
あなたのみ言葉(ことば)を喜(よろこ)びます。
163わたしは偽(いつわ)りを憎(にく)み、忌(い)みきらいます。
しかしあなたのおきてを愛(あい)します。
164わたしはあなたの正(ただ)しいおきてのゆえに、
一日(にち)に七たびあなたをほめたたえます。
165あなたのおきてを愛(あい)する者(もの)には大(おお)いなる平安(へいあん)があり、
何(なに)ものも彼(かれ)らをつまずかすことはできません。
166主(しゅ)よ、わたしはあなたの救(すくい)を望(のぞ)み、
あなたの戒(いまし)めをおこないます。
167わが魂(たましい)は、あなたのあかしを守(まも)ります。
わたしはいたくこれを愛(あい)します。
168わがすべての道(みち)があなたのみ前(まえ)にあるので、
わたしはあなたのさとしと、あかしとを守(まも)ります。

タウ
169主(しゅ)よ、どうか、わが叫(さけ)びをみ前(まえ)にいたらせ、
み言葉(ことば)に従(したが)って、わたしに知恵(ちえ)をお与(あた)えください。
170わが願(ねが)いをみ前(まえ)にいたらせ、
み言葉(ことば)にしたがって、わたしをお助(たす)けください。
171あなたの定(さだ)めをわたしに教(おし)えられるので、
わがくちびるはさんびを唱(とな)えます。
172あなたのすべての戒(いまし)めは正(ただ)しいので、
わが舌(した)はみ言葉(ことば)を歌(うた)います。
173わたしはあなたのさとしを選(えら)びました。
あなたのみ手(て)を、常(つね)にわが助(たす)けとしてください。
174主(しゅ)よ、わたしはあなたの救(すくい)を慕(した)います。
あなたのおきてはわたしの喜(よろこ)びです。
175わたしを生(い)かして、
あなたをほめたたえさせ、
あなたのおきてを、わが助(たす)けとしてください。
176わたしは失(うしな)われた羊(ひつじ)のように迷(まよ)い出(で)ました。
あなたのしもべを捜(さが)し出(だ)してください。
わたしはあなたの戒(いまし)めを忘(わす)れないからです。

第一二〇篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしが悩(なや)みのうちに、主(しゅ)に呼(よ)ばわると、
主(しゅ)はわたしに答(こた)えられる。
2「主(しゅ)よ、偽(いつわ)りのくちびるから、
欺(あざむ)きの舌(した)から、わたしを助(たす)け出(だ)してください」。
3欺(あざむ)きの舌(した)よ、おまえに何(なに)が与(あた)えられ、
何(なに)が加(くわ)えられるであろうか。
4ますらおの鋭(するど)い矢(や)と、
えにしだの熱(あつ)い炭(すみ)とである。
5わざわいなるかな、わたしはメセクにやどり、
ケダルの天幕(てんまく)のなかに住(す)んでいる。
6わたしは久(ひさ)しく平安(へいあん)を憎(にく)む者(もの)のなかに住(す)んでいた。
7わたしは平安(へいあん)を願(ねが)う、
しかし、わたしが物言(ものい)うとき、彼(かれ)らは戦(たたか)いを好(この)む。

第一二一篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしは山(やま)にむかって目(め)をあげる。
わが助(たす)けは、どこから来(く)るであろうか。
2わが助(たす)けは、天(てん)と地(ち)を造(つく)られた主(しゅ)から来(く)る。
3主(しゅ)はあなたの足(あし)の動(うご)かされるのをゆるされない。
あなたを守(まも)る者(もの)はまどろむことがない。
4見(み)よ、イスラエルを守(まも)る者(もの)は
まどろむこともなく、眠(ねむ)ることもない。
5主(しゅ)はあなたを守(まも)る者(もの)、
主(しゅ)はあなたの右(みぎ)の手(て)をおおう陰(かげ)である。
6昼(ひる)は太陽(たいよう)があなたを撃(う)つことなく、
夜(よる)は月(つき)があなたを撃(う)つことはない。
7主(しゅ)はあなたを守(まも)って、すべての災(わざわい)を免(まぬか)れさせ、
またあなたの命(いのち)を守(まも)られる。
8主(しゅ)は今(いま)からとこしえに至(いた)るまで、
あなたの出(で)ると入(い)るとを守(まも)られるであろう。

第一二二篇

ダビデがよんだ<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1人々(ひとびと)がわたしにむかって「われらは主(しゅ)の家(いえ)に行(い)こう」
と言(い)ったとき、わたしは喜(よろこ)んだ。
2エルサレムよ、われらの足(あし)は
あなたの門(もん)のうちに立(た)っている。
3しげくつらなった町(まち)のように
建(た)てられているエルサレムよ、
4もろもろの部族(ぶぞく)すなわち主(しゅ)の部族(ぶぞく)が、
そこに上(のぼ)って来(き)て主(しゅ)のみ名(な)に感謝(かんしゃ)することは、
イスラエルのおきてである。
5そこにさばきの座(ざ)、
ダビデの家(いえ)の王座(おうざ)が設(もう)けられてあった。
6エルサレムのために平安(へいあん)を祈(いの)れ、
「エルサレムを愛(あい)する者(もの)は栄(さか)え、
7その城壁(じょうへき)のうちに平安(へいあん)があり、
もろもろの殿(との)のうちに安全(あんぜん)があるように」と。
8わが兄弟(きょうだい)および友(とも)のために、わたしは
「エルサレムのうちに平安(へいあん)があるように」と言(い)い、
9われらの神(かみ)、主(しゅ)の家(いえ)のために、わたしは
エルサレムのさいわいを求(もと)めるであろう。

第一二三篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1天(てん)に座(ざ)しておられる者(もの)よ、
わたしはあなたにむかって目(め)をあげます。
2見(み)よ、しもべがその主人(しゅじん)の手(て)に目(め)をそそぎ、
はしためがその主婦(しゅふ)の手(て)に目(め)をそそぐように、
われらはわれらの神(かみ)、主(しゅ)に目(め)をそそいで、
われらをあわれまれるのを待(ま)ちます。
3主(しゅ)よ、われらをあわれんでください。
われらをあわれんでください。
われらに侮(あなど)りが満(み)ちあふれています。
4思(おも)い煩(わずら)いのない者(もの)のあざけりと、高(たか)ぶる者(もの)の侮(あなど)りとは、
われらの魂(たましい)に満(み)ちあふれています。

第一二四篇

ダビデがよんだ<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1今(いま)、イスラエルは言(い)え、
主(しゅ)がもしわれらの方(ほう)におられなかったならば、
2人々(ひとびと)がわれらに逆(さか)らって立(た)ちあがったとき、
主(しゅ)がもしわれらの方(ほう)におられなかったならば、
3彼(かれ)らの怒(いか)りがわれらにむかって燃(も)えたったとき、
彼(かれ)らはわれらを生(い)きているままで、のんだであろう。
4また大水(おおみず)はわれらを押(お)し流(なが)し、
激流(げきりゅう)はわれらの上(うえ)を越(こ)え、
5さか巻(ま)く水(みず)はわれらの上(うえ)を越(こ)えたであろう。
6主(しゅ)はほむべきかな。
主(しゅ)はわれらをえじきとして
彼(かれ)らの歯(は)にわたされなかった。
7われらは野鳥(やちょう)を捕(とら)えるわなをのがれる
鳥(とり)のようにのがれた。
わなは破(やぶ)れてわれらはのがれた。
8われらの助(たす)けは天地(てんち)を造(つく)られた主(しゅ)のみ名(な)にある。

第一二五篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)に信頼(しんらい)する者(もの)は、動(うご)かされることなくて、
とこしえにあるシオンの山(やま)のようである。
2山々(やまやま)がエルサレムを囲(かこ)んでいるように、
主(しゅ)は今(いま)からとこしえにその民(たみ)を囲(かこ)まれる。
3これは悪(あ)しき者(もの)のつえが
正(ただ)しい者(もの)の所領(しょりょう)にとどまることなく、
正(ただ)しい者(もの)がその手(て)を
不義(ふぎ)に伸(の)べることのないためである。
4主(しゅ)よ、善良(ぜんりょう)な人(ひと)と、
心(こころ)の正(ただ)しい人(ひと)とに、さいわいを施(ほどこ)してください。
5しかし転(てん)じて自分(じぶん)の曲(まが)った道(みち)に入(い)る者(もの)を
主(しゅ)は、悪(あく)を行(おこな)う者(もの)と共(とも)に去(さ)らせられる。
イスラエルの上(うえ)に平安(へいあん)があるように。

第一二六篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)がシオンの繁栄(はんえい)を回復(かいふく)されたとき、
われらは夢(ゆめ)みる者(もの)のようであった。
2その時(とき)われらの口(くち)は笑(わら)いで満(み)たされ、
われらの舌(した)は喜(よろこ)びの声(こえ)で満(み)たされた。
その時(とき)「主(しゅ)は彼(かれ)らのために大(おお)いなる事(こと)をなされた」と
言(い)った者(もの)が、もろもろの国民(くにたみ)の中(なか)にあった。
3主(しゅ)はわれらのために大(おお)いなる事(こと)をなされたので、
われらは喜(よろこ)んだ。
4主(しゅ)よ、どうか、われらの繁栄(はんえい)を、
ネゲブの川(かわ)のように回復(かいふく)してください。
5涙(なみだ)をもって種(たね)まく者(もの)は、
喜(よろこ)びの声(こえ)をもって刈(か)り取(と)る。
6種(たね)を携(たずさ)え、涙(なみだ)を流(なが)して出(で)て行(い)く者(もの)は、
束(たば)を携(たずさ)え、喜(よろこ)びの声(こえ)をあげて帰(かえ)ってくるであろう。

第一二七篇

ソロモンがよんだ<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)が家(いえ)を建(た)てられるのでなければ、
建(た)てる者(もの)の勤労(きんろう)はむなしい。
主(しゅ)が町(まち)を守(まも)られるのでなければ、
守(まも)る者(もの)のさめているのはむなしい。
2あなたがたが早(はや)く起(お)き、おそく休(やす)み、
辛苦(しんく)のかてを食(た)べることは、むなしいことである。
主(しゅ)はその愛(あい)する者(もの)に、眠(ねむ)っている時(とき)にも、
なくてならぬものを与(あた)えられるからである。
3見(み)よ、子供(こども)たちは神(かみ)から賜(たま)わった嗣(し)業(ぎょう)であり、
胎(たい)の実(み)は報(むく)いの賜物(たまもの)である。
4壮年(そうねん)の時(とき)の子供(こども)は勇士(ゆうし)の手(て)にある矢(や)のようだ。
5矢(や)の満(み)ちた矢筒(やづつ)を持(も)つ人(ひと)はさいわいである。
彼(かれ)は門(もん)で敵(てき)と物言(ものい)うとき恥(は)じることはない。

第一二八篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1すべて主(しゅ)をおそれ、主(しゅ)の道(みち)に歩(あゆ)む者(もの)はさいわいである。
2あなたは自分(じぶん)の手(て)の勤労(きんろう)の実(み)を食(た)べ、
幸福(こうふく)で、かつ安(やす)らかであろう。
3あなたの妻(つま)は家(いえ)の奥(おく)にいて
多(おお)くの実(み)を結(むす)ぶぶどうの木(き)のようであり、
あなたの子供(こども)たちは食卓(しょくたく)を囲(かこ)んで
オリブの若木(わかぎ)のようである。
4見(み)よ、主(しゅ)をおそれる人(ひと)は、このように祝福(しゅくふく)を得(え)る。
5主(しゅ)はシオンからあなたを祝福(しゅくふく)されるように。
あなたは世(よ)にあるかぎりエルサレムの繁栄(はんえい)を見(み)、
6またあなたの子(こ)らの子(こ)を見(み)るであろう。
どうぞ、イスラエルの上(うえ)に平安(へいあん)があるように。

第一二九篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1今(いま)イスラエルは言(い)え、
「彼(かれ)らはわたしの若(わか)い時(とき)から、ひどくわたしを悩(なや)ました。
2彼(かれ)らはわたしの若(わか)い時(とき)から、ひどくわたしを悩(なや)ました。
しかしわたしに勝(か)つことができなかった。
3耕(たがや)す者(もの)はわたしの背(せ)の上(うえ)をたがやして、
そのうねみぞを長(なが)くした」と。
4主(しゅ)は正(ただ)しくいらせられ、
悪(あ)しき者(もの)のなわを断(た)ち切(き)られた。
5シオンを憎(にく)む者(もの)はみな、
恥(はじ)を得(え)て、退(しりぞ)くように。
6彼(かれ)らを、育(そだ)たないさきに枯(か)れる
屋根(やね)の草(くさ)のようにしてください。
7これを刈(か)る者(もの)はその手(て)に満(み)たず、
これをたばねる者(もの)はそのふところに満(み)たない。
8かたわらを過(す)ぎる者(もの)は、
「主(しゅ)の恵(めぐ)みがあなたの上(うえ)にあるように。
われらは主(しゅ)のみ名(な)によって
あなたがたを祝福(しゅくふく)する」と言(い)わない。

第一三〇篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、わたしは深(ふか)い淵(ふち)からあなたに呼(よ)ばわる。
2主(しゅ)よ、どうか、わが声(こえ)を聞(き)き、
あなたの耳(みみ)をわが願(ねが)いの声(こえ)に傾(かたむ)けてください。
3主(しゅ)よ、あなたがもし、もろもろの不義(ふぎ)に
目(め)をとめられるならば、
主(しゅ)よ、だれが立(た)つことができましょうか。
4しかしあなたには、ゆるしがあるので、
人(ひと)に恐(おそ)れかしこまれるでしょう。
5わたしは主(しゅ)を待(ま)ち望(のぞ)みます、わが魂(たましい)は待(ま)ち望(のぞ)みます。
そのみ言葉(ことば)によって、わたしは望(のぞ)みをいだきます。
6わが魂(たましい)は夜回(よまわ)りが暁(あかつき)を待(ま)つにまさり、
夜回(よまわ)りが暁(あかつき)を待(ま)つにまさって主(しゅ)を待(ま)ち望(のぞ)みます。
7イスラエルよ、主(しゅ)によって望(のぞ)みをいだけ。
主(しゅ)には、いつくしみがあり、
また豊(ゆた)かなあがないがあるからです。
8主(しゅ)はイスラエルを
そのもろもろの不義(ふぎ)からあがなわれます。

第一三一篇

ダビデがよんだ<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、わが心(こころ)はおごらず、わが目(め)は高(たか)ぶらず、
わたしはわが力(ちから)の及(およ)ばない大(おお)いなる事(こと)と
くすしきわざとに関係(かんけい)いたしません。
2かえって、乳離(ちばな)れしたみどりごが、
その母(はは)のふところに安(やす)らかにあるように、
わたしはわが魂(たましい)を静(しず)め、かつ安(やす)らかにしました。
わが魂(たましい)は乳離(ちばな)れしたみどりごのように、安(やす)らかです。
3イスラエルよ、今(いま)からとこしえに
主(しゅ)によって望(のぞ)みをいだけ。

第一三二篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、ダビデのために、
そのもろもろの辛苦(しんく)をみこころにとめてください。
2ダビデは主(しゅ)に誓(ちか)い、
ヤコブの全能者(ぜんのうしゃ)に誓(ちか)いを立(た)てて言(い)いました、
5「わたしは主(しゅ)のために所(ところ)を捜(さが)し出(だ)し、
ヤコブの全能者(ぜんのうしゃ)のためにすまいを求(もと)め得(え)るまでは、
わが家(いえ)に入(い)らず、わが寝台(しんだい)に上(のぼ)らず、
わが目(め)に眠(ねむ)りを与(あた)えず、
わがまぶたにまどろみを与(あた)えません」。
6見(み)よ、われらはエフラタでそれを聞(き)き、
ヤアルの野(の)でそれを見(み)とめた。
7「われらはそのすまいへ行(い)って、
その足(あし)台(だい)のもとにひれ伏(ふ)そう」。
8主(しゅ)よ、起(お)きて、あなたの力(ちから)のはこと共(とも)に、
あなたの安息所(あんそくじょ)におはいりください。
9あなたの祭司(さいし)たちに義(ぎ)をまとわせ、
あなたの聖徒(せいと)たちに喜(よろこ)び呼(よ)ばわらせてください。
10あなたのしもべダビデのために、
あなたの油(あぶら)そそがれた者(もの)の顔(かお)を、
しりぞけないでください。
11主(しゅ)はまことをもってダビデに誓(ちか)われたので、
それにそむくことはない。すなわち言(い)われた、
「わたしはあなたの身(み)から出(で)た子(こ)のひとりを、
あなたの位(くらい)につかせる。
12もしあなたの子(こ)らがわたしの教(おし)える
契約(けいやく)と、あかしとを守(まも)るならば、
その子(こ)らもまた、とこしえに
あなたの位(くらい)に座(ざ)するであろう」。
13主(しゅ)はシオンを選(えら)び、
それをご自分(じぶん)のすみかにしようと望(のぞ)んで言(い)われた、
14「これはとこしえにわが安息所(あんそくじょ)である。
わたしはこれを望(のぞ)んだゆえ、ここに住(す)む。
15わたしはシオンの糧食(りょうしょく)を豊(ゆた)かに祝福(しゅくふく)し、
食物(しょくもつ)をもってその貧(まず)しい者(もの)を飽(あ)かせる。
16またわたしはその祭司(さいし)たちに救(すくい)を着(き)せる。
その聖徒(せいと)たちは声(こえ)高(たか)らかに喜(よろこ)び呼(よ)ばわるであろう。
17わたしはダビデのために
そこに一つの角(つの)をはえさせる。
わたしはわが油(あぶら)そそがれた者(もの)のために
一つのともしびを備(そな)えた。
18わたしは彼(かれ)の敵(てき)に恥(はじ)を着(き)せる。
しかし彼(かれ)の上(うえ)にはその冠(かんむり)が輝(かがや)くであろう」。

第一三三篇

ダビデがよんだ<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1見(み)よ、兄弟(きょうだい)が和合(わごう)して共(とも)におるのは
いかに麗(うるわ)しく楽(たの)しいことであろう。
2それはこうべに注(そそ)がれた尊(たっと)い油(あぶら)がひげに流(なが)れ、
アロンのひげに流(なが)れ、
その衣(ころも)のえりにまで流(なが)れくだるようだ。
3またヘルモンの露(つゆ)がシオンの山(やま)に下(くだ)るようだ。
これは主(しゅ)がかしこに祝福(しゅくふく)を命(めい)じ、
とこしえに命(いのち)を与(あた)えられたからである。

第一三四篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1見(み)よ、夜(よる)、主(しゅ)の家(いえ)に立(た)って
主(しゅ)に仕(つか)えるすべてのしもべよ、
主(しゅ)をほめよ。
2聖所(せいじょ)にむかってあなたがたの手(て)をあげ、
主(しゅ)をほめよ。
3どうぞ主(しゅ)、天(てん)と地(ち)を造(つく)られた者(もの)、
シオンからあなたを祝福(しゅくふく)されるように。

第一三五篇


1主(しゅ)をほめたたえよ、
主(しゅ)のみ名(な)をほめたたえよ。
主(しゅ)のしもべたちよ、ほめたたえよ。
2主(しゅ)の家(いえ)に立(た)つ者(もの)、
われらの神(かみ)の家(いえ)の大庭(おおにわ)に立(た)つ者(もの)よ、ほめたたえよ。
3主(しゅ)は恵(めぐ)みふかい、主(しゅ)をほめたたえよ。
主(しゅ)は情(じょう)ぶかい、そのみ名(な)をほめ歌(うた)え。
4主(しゅ)はおのがためにヤコブを選(えら)び、
イスラエルを選(えら)んで、おのれの所有(しょゆう)とされた。
5わたしは主(しゅ)の大(おお)いなることと、
われらの主(しゅ)のすべての神(かみ)に
まさることとを知(し)っている。
6主(しゅ)はそのみこころにかなう事(こと)を、
天(てん)にも地(ち)にも、海(うみ)にもすべての淵(ふち)にも行(おこな)われる。
7主(しゅ)は地(ち)のはてから雲(くも)をのぼらせ、
雨(あめ)のためにいなずまを造(つく)り、その倉(くら)から風(かぜ)を出(だ)される。
8主(しゅ)は人(ひと)から獣(けもの)にいたるまで、
エジプトのういごを撃(う)たれた。
9エジプトよ、主(しゅ)はおまえの中(なか)に、
しるしと不思議(ふしぎ)とを送(おく)って、
パロとそのすべてのしもべとに臨(のぞ)まれた。
10主(しゅ)は多(おお)くの国民(くにたみ)を撃(う)ち、
力(ちから)ある王(おう)たちを殺(ころ)された。
11すなわちアモリびとの王(おう)シホン、バシャンの王(おう)オグ、
ならびにカナンのすべての国々(くにぐに)である。
12主(しゅ)は彼(かれ)らの地(ち)を嗣(し)業(ぎょう)とし、
その民(たみ)イスラエルに嗣(し)業(ぎょう)として与(あた)えられた。
13主(しゅ)よ、あなたのみ名(な)はとこしえに絶(た)えることがない。
主(しゅ)よ、あなたの名声(めいせい)はよろずよに及(およ)ぶ。
14主(しゅ)はその民(たみ)をさばき、
そのしもべらにあわれみをかけられるからである。
15もろもろの国民(くにたみ)の偶像(ぐうぞう)はしろがねと、こがねで、
人(ひと)の手(て)のわざである。
16それは口(くち)があっても語(かた)ることができない。
目(め)があっても見(み)ることができない。
17耳(みみ)があっても聞(き)くことができない。
またその口(くち)には息(いき)がない。
18これを造(つく)る者(もの)と、これに信頼(しんらい)する者(もの)とはみな、
これと等(ひと)しい者(もの)になる。
19イスラエルの家(いえ)よ、主(しゅ)をほめよ。
アロンの家(いえ)よ、主(しゅ)をほめよ。
20レビの家(いえ)よ、主(しゅ)をほめよ。
主(しゅ)を恐(おそ)れる者(もの)よ、主(しゅ)をほめまつれ。
21エルサレムに住(す)まわれる主(しゅ)は、
シオンからほめたたえらるべきである。
主(しゅ)をほめたたえよ。

第一三六篇


1主(しゅ)に感謝(かんしゃ)せよ、主(しゅ)は恵(めぐ)みふかく、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
2もろもろの神(かみ)の神(かみ)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
3もろもろの主(しゅ)の主(しゅ)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
4ただひとり大(おお)いなるくすしきみわざを
なされる者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
5知恵(ちえ)をもって天(てん)を造(つく)られた者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
6地(ち)を水(みず)の上(うえ)に敷(し)かれた者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
7大(おお)いなる光(ひかり)を造(つく)られた者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
8昼(ひる)をつかさどらすために日(ひ)を造(つく)られた者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
9夜(よる)をつかさどらすために月(つき)と、
もろもろの星(ほし)とを造(つく)られた者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
10エジプトのういごを撃(う)たれた者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
11イスラエルをエジプトびとの中(なか)から
導(みちび)き出(だ)された者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
12強(つよ)い手(て)と伸(の)ばした腕(うで)とをもって、
これを救(すく)い出(だ)された者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
13紅海(こうかい)を二つに分(わ)けられた者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
14イスラエルにその中(なか)を通(とお)らせられた者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
15パロとその軍勢(ぐんぜい)とを紅海(こうかい)で
打(う)ち敗(やぶ)られた者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
16その民(たみ)を導(みちび)いて荒野(あらの)を通(とお)らせられた者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
17大(おお)いなる王(おう)たちを撃(う)たれた者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
18名(な)ある王(おう)たちを殺(ころ)された者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
19アモリびとの王(おう)シホンを殺(ころ)された者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
20バシャンの王(おう)オグを殺(ころ)された者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
21彼(かれ)らの地(ち)を嗣(し)業(ぎょう)として与(あた)えられた者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
22そのしもべイスラエルに嗣(し)業(ぎょう)として
これを与(あた)えられた者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
23われらが卑(いや)しかった時(とき)に
われらをみこころにとめられた者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
24われらのあだからわれらを
助(たす)け出(だ)された者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
25すべての肉(にく)なる者(もの)に食物(しょくもつ)を与(あた)えられる者(もの)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。
26天(てん)の神(かみ)に感謝(かんしゃ)せよ、
そのいつくしみはとこしえに絶(た)えることがない。

第一三七篇


1われらは
バビロンの川(かわ)のほとりにすわり、
シオンを思(おも)い出(だ)して涙(なみだ)を流(なが)した。
2われらはその中(なか)のやなぎにわれらの琴(こと)をかけた。
3われらをとりこにした者(もの)が、
われらに歌(うた)を求(もと)めたからである。
われらを苦(くる)しめる者(もの)が楽(たの)しみにしようと、
「われらにシオンの歌(うた)を一つうたえ」と言(い)った。
4われらは外国(がいこく)にあって、
どうして主(しゅ)の歌(うた)をうたえようか。
5エルサレムよ、もしわたしがあなたを忘(わす)れるならば、
わが右(みぎ)の手(て)を衰(おとろ)えさせてください。
6もしわたしがあなたを思(おも)い出(だ)さないならば、
もしわたしがエルサレムを
わが最高(さいこう)の喜(よろこ)びとしないならば、
わが舌(した)をあごにつかせてください。
7主(しゅ)よ、エドムの人々(ひとびと)がエルサレムの日(ひ)に、
「これを破壊(はかい)せよ、これを破壊(はかい)せよ、
その基(もとい)までも破壊(はかい)せよ」と
言(い)ったことを覚(おぼ)えてください。
8破壊(はかい)者(もの)であるバビロンの娘(むすめ)よ、
あなたがわれらにしたことを、
あなたに仕返(しかえ)しする人(ひと)はさいわいである。
9あなたのみどりごを取(と)って
岩(いわ)になげうつ者(もの)はさいわいである。

第一三八篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、わたしは心(こころ)をつくしてあなたに感謝(かんしゃ)し、
もろもろの神(かみ)の前(まえ)であなたをほめ歌(うた)います。
2わたしはあなたの聖(せい)なる宮(みや)にむかって伏(ふ)し拝(おが)み、
あなたのいつくしみと、まこととのゆえに、
み名(な)に感謝(かんしゃ)します。
あなたはそのみ名(な)と、み言葉(ことば)を
すべてのものにまさって高(たか)くされたからです。
3あなたはわたしが呼(よ)ばわった日(ひ)にわたしに答(こた)え、
わが魂(たましい)の力(ちから)を増(ま)し加(くわ)えられました。
4主(しゅ)よ、地(ち)のすべての王(おう)はあなたに感謝(かんしゃ)するでしょう。
彼(かれ)らはあなたの口(くち)のもろもろの言葉(ことば)を
聞(き)いたからです。
5彼(かれ)らは主(しゅ)のもろもろの道(みち)について歌(うた)うでしょう。
主(しゅ)の栄光(えいこう)は大(おお)きいからです。
6主(しゅ)は高(たか)くいらせられるが低(ひく)い者(もの)をかえりみられる。
しかし高(たか)ぶる者(もの)を遠(とお)くから知(し)られる。
7たといわたしが悩(なや)みのなかを歩(ある)いても、
あなたはわたしを生(い)かし、
み手(て)を伸(の)ばしてわが敵(てき)の怒(いか)りを防(ふせ)ぎ、
あなたの右(みぎ)の手(て)はわたしを救(すく)われます。
8主(しゅ)はわたしのために、みこころをなしとげられる。
主(しゅ)よ、あなたのいつくしみは
とこしえに絶(た)えることはありません。
あなたのみ手(て)のわざを捨(す)てないでください。

第一三九篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、あなたはわたしを探(さぐ)り、
わたしを知(し)りつくされました。
2あなたはわがすわるをも、立(た)つをも知(し)り、
遠(とお)くからわが思(おも)いをわきまえられます。
3あなたはわが歩(あゆ)むをも、伏(ふ)すをも探(さぐ)り出(だ)し、
わがもろもろの道(みち)をことごとく知(し)っておられます。
4わたしの舌(した)に一言(いちごん)もないのに、
主(しゅ)よ、あなたはことごとくそれを知(し)られます。
5あなたは後(うしろ)から、前(まえ)からわたしを囲(かこ)み、
わたしの上(うえ)にみ手(て)をおかれます。
6このような知識(ちしき)はあまりに不思議(ふしぎ)で、
わたしには思(おも)いも及(およ)びません。
これは高(たか)くて達(たっ)することはできません。
7わたしはどこへ行(い)って、
あなたのみたまを離(はな)れましょうか。
わたしはどこへ行(い)って、
あなたのみ前(まえ)をのがれましょうか。
8わたしが天(てん)にのぼっても、あなたはそこにおられます。
わたしが陰府(よみ)に床(とこ)を設(もう)けても、
あなたはそこにおられます。
9わたしがあけぼのの翼(つばさ)をかって海(うみ)のはてに住(す)んでも、
10あなたのみ手(て)はその所(ところ)でわたしを導(みちび)き、
あなたの右(みぎ)のみ手(て)はわたしをささえられます。
11「やみはわたしをおおい、
わたしを囲(かこ)む光(ひかり)は夜(よる)となれ」とわたしが言(い)っても、
12あなたには、やみも暗(くら)くはなく、
夜(よる)も昼(ひる)のように輝(かがや)きます。
あなたには、やみも光(ひかり)も異(こと)なることはありません。
13あなたはわが内臓(ないぞう)をつくり、
わが母(はは)の胎内(たいない)でわたしを組(く)み立(た)てられました。
14わたしはあなたをほめたたえます。
あなたは恐(おそれ)るべく、くすしき方(かた)だからです。
あなたのみわざはくすしく、
あなたは最(もっと)もよくわたしを知(し)っておられます。
15わたしが隠(かく)れた所(ところ)で造(つく)られ、
地(ち)の深(ふか)い所(ところ)でつづり合(あわ)されたとき、
わたしの骨(ほね)はあなたに隠(かく)れることがなかった。
16あなたの目(め)は、
まだできあがらないわたしのからだを見(み)られた。
わたしのためにつくられたわがよわいの日(ひ)の
まだ一日(にち)もなかったとき、
その日(ひ)はことごとくあなたの書(しょ)にしるされた。
17神(かみ)よ、あなたのもろもろのみ思(おも)いは、
なんとわたしに尊(たっと)いことでしょう。
その全体(ぜんたい)はなんと広大(こうだい)なことでしょう。
18わたしがこれを数(かぞ)えようとすれば、
その数(かず)は砂(すな)よりも多(おお)い。
わたしが目(め)ざめるとき、
わたしはなおあなたと共(とも)にいます。
19神(かみ)よ、どうか悪(あ)しき者(もの)を殺(ころ)してください。
血(ち)を流(なが)す者(もの)をわたしから離(はな)れ去(さ)らせてください。
20彼(かれ)らは敵意(てきい)をもってあなたをあなどり、
あなたに逆(さか)らって高(たか)ぶり、悪(あく)を行(おこな)う人々(ひとびと)です。
21主(しゅ)よ、わたしはあなたを憎(にく)む者(もの)を憎(にく)み、
あなたに逆(さか)らって起(おこ)り立(た)つ者(もの)を
いとうではありませんか。
22わたしは全(まった)く彼(かれ)らを憎(にく)み、
彼(かれ)らをわたしの敵(てき)と思(おも)います。
23神(かみ)よ、どうか、わたしを探(さぐ)って、わが心(こころ)を知(し)り、
わたしを試(こころ)みて、わがもろもろの思(おも)いを
知(し)ってください。
24わたしに悪(あ)しき道(みち)のあるかないかを見(み)て、
わたしをとこしえの道(みち)に導(みちび)いてください。

第一四〇篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、悪(あ)しき人々(ひとびと)からわたしを助(たす)け出(だ)し、
わたしを守(まも)って、
乱暴(らんぼう)な人々(ひとびと)からのがれさせてください。
2彼(かれ)らは心(こころ)のうちに悪(わる)い事(こと)をはかり、
絶(た)えず戦(たたか)いを起(おこ)します。
3彼(かれ)らはへびのようにおのが舌(した)を鋭(するど)くし、
そのくちびるの下(した)にはまむしの毒(どく)があります。〔セラ
4主(しゅ)よ、わたしを保(たも)って、
悪(あ)しき人(ひと)の手(て)からのがれさせ、
わたしを守(まも)って、わが足(あし)をつまずかせようとする
乱暴(らんぼう)な人々(ひとびと)からのがれさせてください。
5高(たか)ぶる者(もの)はわたしのためにわなを伏(ふ)せ、
綱(つな)をもって網(あみ)を張(は)り、
道(みち)のほとりにわなを設(もう)けました。〔セラ
6わたしは主(しゅ)に言(い)います、「あなたはわが神(かみ)です。
主(しゅ)よ、わが願(ねが)いの声(こえ)に耳(みみ)を傾(かたむ)けてください。
7わが救(すくい)の力(ちから)、主(しゅ)なる神(かみ)よ、
あなたは戦(たたか)いの日(ひ)に、わがこうべをおおわれました。
8主(しゅ)よ、悪(あ)しき人(ひと)の願(ねが)いをゆるさないでください。
その悪(あ)しき計画(けいかく)をとげさせないでください。〔セラ
9わたしを囲(かこ)む者(もの)がそのこうべをあげるとき、
そのくちびるの害悪(がいあく)で彼(かれ)らをおおってください。
10燃(も)える炭(すみ)を彼(かれ)らの上(うえ)に落(おと)してください。
彼(かれ)らを穴(あな)に投(な)げ入(い)れ、
再(ふたた)び上(あ)がることのできないようにしてください。
11悪口(わるぐち)を言(い)う者(もの)を世(よ)に立(た)たせないでください。
乱暴(らんぼう)な人(ひと)をすみやかに災(わざわい)に追(お)い捕(とら)えさせてください」。
12わたしは主(しゅ)が苦(くる)しむ者(もの)の訴(うった)えをたすけ、
貧(まず)しい者(もの)のために正(ただ)しいさばきを
行(おこな)われることを知(し)っています。
13正(ただ)しい人(ひと)は必(かなら)ずみ名(な)に感謝(かんしゃ)し、
直(なお)き人(ひと)はみ前(まえ)に住(す)むでしょう。

第一四一篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、わたしはあなたに呼(よ)ばわります。
すみやかにわたしをお助(たす)けください。
わたしがあなたに呼(よ)ばわるとき、
わが声(こえ)に耳(みみ)を傾(かたむ)けてください。
2わたしの祈(いのり)を、み前(まえ)にささげる薫香(くんこう)のようにみなし、
わたしのあげる手(て)を、
夕(ゆう)べの供(そな)え物(もの)のようにみなしてください。
3主(しゅ)よ、わが口(くち)に門守(かどもり)を置(お)いて、
わがくちびるの戸(と)を守(まも)ってください。
4悪(あ)しき事(こと)にわが心(こころ)を傾(かたむ)けさせず、
不義(ふぎ)を行(おこな)う人々(ひとびと)と共(とも)に
悪(あ)しきわざにあずからせないでください。
また彼(かれ)らのうまき物(もの)を食(た)べさせないでください。
5正(ただ)しい者(もの)にいつくしみをもってわたしを打(う)たせ、
わたしを責(せ)めさせてください。
しかし悪(あ)しき者(もの)の油(あぶら)をわがこうべに
そそがせないでください。
わが祈(いのり)は絶(た)えず彼(かれ)らの悪(あ)しきわざに
敵(てき)しているからです。
6彼(かれ)らはおのれを罪(つみ)に定(さだ)める者(もの)にわたされるとき、
主(しゅ)のみ言葉(ことば)のまことなることを学(まな)ぶでしょう。
7人(ひと)が岩(いわ)を裂(さ)いて地(ち)の上(うえ)に打(う)ち砕(くだ)くように、
彼(かれ)らの骨(ほね)は陰府(よみ)の口(くち)にまき散(ち)らされるでしょう。
8しかし主(しゅ)なる神(かみ)よ、わが目(め)はあなたに向(む)かっています。
わたしはあなたに寄(よ)り頼(たの)みます。
わたしを助(たす)けるものもないままに
捨(す)ておかないでください。
9わたしを守(まも)って、
彼(かれ)らがわたしのために設(もう)けたわなと、
悪(あく)を行(おこな)う者(もの)のわなとをのがれさせてください。
10わたしがのがれると同時(どうじ)に、
悪(あ)しき者(もの)をおのれの網(あみ)に陥(おちい)らせてください。

第一四二篇

ダビデがほら<ruby>穴<rp>(</rp><rt>あな</rt><rp>)</rp></ruby>にいた<ruby>時<rp>(</rp><rt>とき</rt><rp>)</rp></ruby>によんだマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、<ruby>祈<rp>(</rp><rt>いのり</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしは声(こえ)を出(だ)して主(しゅ)に呼(よ)ばわり、
声(こえ)を出(だ)して主(しゅ)に願(ねが)い求(もと)めます。
2わたしはみ前(まえ)にわが嘆(なげ)きを注(そそ)ぎ出(だ)し、
み前(まえ)にわが悩(なや)みをあらわします。
3わが霊(れい)のわがうちに消(き)えうせようとする時(とき)も、
あなたはわが道(みち)を知(し)られます。
彼(かれ)らはわたしを捕(とら)えようと
わたしの行(い)く道(みち)にわなを隠(かく)しました。
4わたしは右(みぎ)の方(ほう)に目(め)を注(そそ)いで見回(みまわ)したが、
わたしに心(こころ)をとめる者(もの)はひとりもありません。
わたしには避(さ)け所(どころ)がなく、
わたしをかえりみる人(ひと)はありません。
5主(しゅ)よ、わたしはあなたに呼(よ)ばわります。
わたしは言(い)います、「あなたはわが避(さ)け所(どころ)、
生(い)ける者(もの)の地(ち)でわたしの受(う)くべき分(ぶん)です。
6どうか、わが叫(さけ)びにみこころをとめてください。
わたしは、はなはだしく低(ひく)くされています。
わたしを責(せ)める者(もの)から助(たす)け出(だ)してください。
彼(かれ)らはわたしにまさって強(つよ)いのです。
7わたしをひとやから出(だ)し、
み名(な)に感謝(かんしゃ)させてください。
あなたが豊(ゆた)かにわたしをあしらわれるので、
正(ただ)しい人々(ひとびと)はわたしのまわりに集(あつ)まるでしょう」。

第一四三篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1主(しゅ)よ、わが祈(いのり)を聞(き)き、
わが願(ねが)いに耳(みみ)を傾(かたむ)けてください。
あなたの真実(しんじつ)と、あなたの正義(せいぎ)とをもって、
わたしにお答(こた)えください。
2あなたのしもべのさばきに
たずさわらないでください。
生(い)ける者(もの)はひとりもみ前(まえ)に義(ぎ)とされないからです。
3敵(てき)はわたしをせめ、
わがいのちを地(ち)に踏(ふ)みにじり、
死(し)んで久(ひさ)しく時(とき)を経(へ)た者(もの)のように
わたしを暗(くら)い所(ところ)に住(す)まわせました。
4それゆえ、わが霊(れい)はわがうちに消(き)えうせようとし、
わが心(こころ)はわがうちに荒(あ)れさびれています。
5わたしはいにしえの日(ひ)を思(おも)い出(だ)し、
あなたが行(おこな)われたすべての事(こと)を考(かんが)え、
あなたのみ手(て)のわざを思(おも)います。
6わたしはあなたにむかって手(て)を伸(の)べ、
わが魂(たましい)は、かわききった地(ち)のように
あなたを慕(した)います。〔セラ
7主(しゅ)よ、すみやかにわたしにお答(こた)えください。
わが霊(れい)は衰(おとろ)えます。
わたしにみ顔(かお)を隠(かく)さないでください。
さもないと、わたしは穴(あな)にくだる者(もの)のように
なるでしょう。
8あしたに、あなたのいつくしみを聞(き)かせてください。
わたしはあなたに信頼(しんらい)します。
わが歩(あゆ)むべき道(みち)を教(おし)えてください。
わが魂(たましい)はあなたを仰(あお)ぎ望(のぞ)みます。
9主(しゅ)よ、わたしをわが敵(てき)から助(たす)け出(だ)してください。
わたしは避(さ)け所(どころ)を得(え)るために
あなたのもとにのがれました。
10あなたのみむねを行(おこな)うことを教(おし)えてください。
あなたはわが神(かみ)です。
恵(めぐ)みふかい、みたまをもって
わたしを平(たい)らかな道(みち)に導(みちび)いてください。
11主(しゅ)よ、み名(な)のために、わたしを生(い)かし、
あなたの義(ぎ)によって、
わたしを悩(なや)みから救(すく)い出(だ)してください。
12また、あなたのいつくしみによって、わが敵(てき)を断(た)ち、
わがあだをことごとく滅(ほろ)ぼしてください。
わたしはあなたのしもべです。

第一四四篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わが岩(いわ)なる主(しゅ)はほむべきかな。
主(しゅ)は、いくさすることをわが手(て)に教(おし)え、
戦(たたか)うことをわが指(ゆび)に教(おし)えられます。
2主(しゅ)はわが岩(いわ)、わが城(しろ)、
わが高(たか)きやぐら、わが救主(すくいぬし)、
わが盾(たて)、わが寄(よ)り頼(たの)む者(もの)です。
主(しゅ)はもろもろの民(たみ)をおのれに従(したが)わせられます。
3主(しゅ)よ、人(ひと)は何(なに)ものなので、あなたはこれをかえりみ、
人(ひと)の子(こ)は何(なに)ものなので、
これをみこころに、とめられるのですか。
4人(ひと)は息(いき)にひとしく、
その日(ひ)は過(す)ぎゆく影(かげ)にひとしいのです。
5主(しゅ)よ、あなたの天(てん)を垂(た)れてくだり、
山(やま)に触(ふ)れて煙(けむり)を出(だ)させてください。
6いなずまを放(はな)って彼(かれ)らを散(ち)らし、
矢(や)を放(はな)って彼(かれ)らを打(う)ち敗(やぶ)ってください。
7高(たか)い所(ところ)からみ手(て)を伸(の)べて、わたしを救(すく)い、
大水(おおみず)から、異邦人(いほうじん)の手(て)から
わたしを助(たす)け出(だ)してください。
8彼(かれ)らの口(くち)は偽(いつわ)りを言(い)い、
その右(みぎ)の手(て)は偽(いつわ)りの右(みぎ)の手(て)です。
9神(かみ)よ、わたしは新(あたら)しい歌(うた)をあなたにむかって歌(うた)い、
十弦(じゅうげん)の立琴(たてごと)にあわせてあなたをほめ歌(うた)います。
10あなたは王(おう)たちに勝利(しょうり)を与(あた)え、
そのしもべダビデを救(すく)われます。
11わたしを残忍(ざんにん)なつるぎから救(すく)い、
異邦人(いほうじん)の手(て)から助(たす)け出(だ)してください。
彼(かれ)らの口(くち)は偽(いつわ)りを言(い)い、
その右(みぎ)の手(て)は偽(いつわ)りの右(みぎ)の手(て)です。
12われらのむすこたちはその若(わか)い時(とき)、
よく育(そだ)った草木(くさき)のようです。
われらの娘(むすめ)たちは宮(みや)の建物(たてもの)のために刻(きざ)まれた
すみの柱(はしら)のようです。
13われらの倉(くら)は満(み)ちて様々(さまざま)の物(もの)を備(そな)え、
われらの羊(ひつじ)は野(の)でちよろずの子(こ)を産(う)み、
14われらの家畜(かちく)はみごもって子(こ)を産(う)むに誤(あやま)ることなく、
われらのちまたには悩(なや)みの叫(さけ)びがありません。
15このような祝福(しゅくふく)をもつ民(たみ)はさいわいです。
主(しゅ)をおのが神(かみ)とする民(たみ)はさいわいです。

第一四五篇

ダビデのさんびの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わが神(かみ)、王(おう)よ、わたしはあなたをあがめ、
世々(よよ)かぎりなくみ名(な)をほめまつります。
2わたしは日(ひ)ごとにあなたをほめ、
世々(よよ)かぎりなくみ名(な)をほめたたえます。
3主(しゅ)は大(おお)いなる神(かみ)で、
大(おお)いにほめたたえらるべきです。
その大(おお)いなることは測(はか)り知(し)ることができません。
4この代(よ)はかの代(よ)にむかって
あなたのみわざをほめたたえ、
あなたの大能(たいのう)のはたらきを宣(の)べ伝(つた)えるでしょう。
5わたしはあなたの威厳(いげん)の光栄(こうえい)ある輝(かがや)きと、
あなたのくすしきみわざとを深(ふか)く思(おも)います。
6人々(ひとびと)はあなたの恐(おそ)るべきはたらきの勢(いきお)いを語(かた)り、
わたしはあなたの大(おお)いなることを宣(の)べ伝(つた)えます。
7彼(かれ)らはあなたの豊(ゆた)かな恵(めぐ)みの思(おも)い出(で)を言(い)いあらわし、
あなたの義(ぎ)を喜(よろこ)び歌(うた)うでしょう。
8主(しゅ)は恵(めぐ)みふかく、あわれみに満(み)ち、
怒(いか)ることおそく、いつくしみ豊(ゆた)かです。
9主(しゅ)はすべてのものに恵(めぐ)みがあり、
そのあわれみはすべてのみわざの上(うえ)にあります。
10主(しゅ)よ、あなたのすべてのみわざはあなたに感謝(かんしゃ)し、
あなたの聖徒(せいと)はあなたをほめまつるでしょう。
11彼(かれ)らはみ国(くに)の栄光(えいこう)を語(かた)り、あなたのみ力(ちから)を宣(の)べ、
12あなたの大能(たいのう)のはたらきと、
み国(くに)の光栄(こうえい)ある輝(かがや)きとを人(ひと)の子(こ)に知(し)らせるでしょう。
13あなたの国(くに)はとこしえの国(くに)です。
あなたのまつりごとはよろずよに
絶(た)えることはありません。
14主(しゅ)はすべて倒(たお)れんとする者(もの)をささえ、
すべてかがむ者(もの)を立(た)たせられます。
15よろずのものの目(め)はあなたを待(ま)ち望(のぞ)んでいます。
あなたは時(とき)にしたがって彼(かれ)らに食物(しょくもつ)を与(あた)えられます。
16あなたはみ手(て)を開(ひら)いて、
すべての生(い)けるものの願(ねが)いを飽(あ)かせられます。
17主(しゅ)はそのすべての道(みち)に正(ただ)しく、
そのすべてのみわざに恵(めぐ)みふかく、
18すべて主(しゅ)を呼(よ)ぶ者(もの)、誠(まこと)をもって主(しゅ)を呼(よ)ぶ者(もの)に
主(しゅ)は近(ちか)いのです。
19主(しゅ)はおのれを恐(おそ)れる者(もの)の願(ねが)いを満(み)たし、
またその叫(さけ)びを聞(き)いてこれを救(すく)われます。
20主(しゅ)はおのれを愛(あい)する者(もの)をすべて守(まも)られるが、
悪(あ)しき者(もの)をことごとく滅(ほろ)ぼされます。
21わが口(くち)は主(しゅ)の誉(ほまれ)を語(かた)り、
すべての肉(にく)なる者(もの)は世々(よよ)かぎりなく
その聖(せい)なるみ名(な)をほめまつるでしょう。

第一四六篇


1主(しゅ)をほめたたえよ。
わが魂(たましい)よ、主(しゅ)をほめたたえよ。
2わたしは生(い)けるかぎりは主(しゅ)をほめたたえ、
ながらえる間(あいだ)は、わが神(かみ)をほめうたおう。
3もろもろの君(きみ)に信頼(しんらい)してはならない。
人(ひと)の子(こ)に信頼(しんらい)してはならない。
彼(かれ)らには助(たす)けがない。
4その息(いき)が出(で)ていけば彼(かれ)は土(つち)に帰(かえ)る。
その日(ひ)には彼(かれ)のもろもろの計画(けいかく)は滅(ほろ)びる。
5ヤコブの神(かみ)をおのが助(たす)けとし、
その望(のぞ)みをおのが神(かみ)、主(しゅ)におく人(ひと)はさいわいである。
6主(しゅ)は天(てん)と地(ち)と、海(うみ)と、
その中(なか)にあるあらゆるものを造(つく)り、
とこしえに真実(しんじつ)を守(まも)り、
7しえたげられる者(もの)のためにさばきをおこない、
飢(う)えた者(もの)に食物(しょくもつ)を与(あた)えられる。
主(しゅ)は捕(とら)われ人(びと)を解(と)き放(はな)たれる。
8主(しゅ)は盲人(もうじん)の目(め)を開(ひら)かれる。
主(しゅ)はかがむ者(もの)を立(た)たせられる。
主(しゅ)は正(ただ)しい者(もの)を愛(あい)される。
9主(しゅ)は寄留(きりゅう)の他国(たこく)人(じん)を守(まも)り、
みなしごと、やもめとをささえられる。
しかし、悪(あ)しき者(もの)の道(みち)を滅(ほろ)びに至(いた)らせられる。
10主(しゅ)はとこしえに統(す)べ治(おさ)められる。
シオンよ、あなたの神(かみ)はよろず代(よ)まで統(す)べ治(おさ)められる。
主(しゅ)をほめたたえよ。

第一四七篇


1主(しゅ)をほめたたえよ。
われらの神(かみ)をほめうたうことはよいことである。
主(しゅ)は恵(めぐ)みふかい。
さんびはふさわしいことである。
2主(しゅ)はエルサレムを築(きず)き、
イスラエルの追(お)いやられた者(もの)を集(あつ)められる。
3主(しゅ)は心(こころ)の打(う)ち砕(くだ)かれた者(もの)をいやし、
その傷(きず)を包(つつ)まれる。
4主(しゅ)はもろもろの星(ほし)の数(かず)を定(さだ)め、
すべてそれに名(な)を与(あた)えられる。
5われらの主(しゅ)は大(おお)いなる神(かみ)、
力(ちから)も豊(ゆた)かであって、その知恵(ちえ)ははかりがたい。
6主(しゅ)はしえたげられた者(もの)をささえ、
悪(あ)しき者(もの)を地(ち)に投(な)げ捨(す)てられる。
7主(しゅ)に感謝(かんしゃ)して歌(うた)え、
琴(こと)にあわせてわれらの神(かみ)をほめうたえ。
8主(しゅ)は雲(くも)をもって天(てん)をおおい、地(ち)のために雨(あめ)を備(そな)え、
もろもろの山(やま)に草(くさ)をはえさせ、
9食物(しょくもつ)を獣(けもの)に与(あた)え、
また鳴(な)く小(こ)がらすに与(あた)えられる。
10主(しゅ)は馬(うま)の力(ちから)を喜(よろこ)ばれず、
人(ひと)の足(あし)をよみせられない。
11主(しゅ)はおのれを恐(おそ)れる者(もの)と
そのいつくしみを望(のぞ)む者(もの)とをよみせられる。
12エルサレムよ、主(しゅ)をほめたたえよ。
シオンよ、あなたの神(かみ)をほめたたえよ。
13主(しゅ)はあなたの門(もん)の貫(かん)の木(き)を堅(かた)くし、
あなたのうちにいる子(こ)らを祝福(しゅくふく)されるからである。
14主(しゅ)はあなたの国境(こっきょう)を安(やす)らかにし、
最(もっと)も良(よ)い麦(むぎ)をもってあなたを飽(あ)かせられる。
15主(しゅ)はその戒(いまし)めを地(ち)に下(くだ)される。
そのみ言葉(ことば)はすみやかに走(はし)る。
16主(しゅ)は雪(ゆき)を羊(ひつじ)の毛(け)のように降(ふ)らせ、
霜(しも)を灰(はい)のようにまかれる。
17主(しゅ)は氷(こおり)をパンくずのように投(な)げうたれる。
だれがその寒(さむ)さに耐(た)えることができましょうか。
18主(しゅ)はみ言葉(ことば)を下(くだ)してこれを溶(と)かし、
その風(かぜ)を吹(ふ)かせられると、もろもろの水(みず)は流(なが)れる。
19主(しゅ)はそのみ言葉(ことば)をヤコブに示(しめ)し、
そのもろもろの定(さだ)めと、おきてとを
イスラエルに示(しめ)される。
20主(しゅ)はいずれの国民(くにたみ)をも、
このようにはあしらわれなかった。
彼(かれ)らは主(しゅ)のもろもろのおきてを知(し)らない。
主(しゅ)をほめたたえよ。

第一四八篇


1主(しゅ)をほめたたえよ。
もろもろの天(てん)から主(しゅ)をほめたたえよ。
もろもろの高(たか)き所(ところ)で主(しゅ)をほめたたえよ。
2その天使(てんし)よ、みな主(しゅ)をほめたたえよ。
その万軍(ばんぐん)よ、みな主(しゅ)をほめたたえよ。
3日(ひ)よ、月(つき)よ、主(しゅ)をほめたたえよ。
輝(かがや)く星(ほし)よ、みな主(しゅ)をほめたたえよ。
4いと高(たか)き天(てん)よ、天(てん)の上(うえ)にある水(みず)よ、
主(しゅ)をほめたたえよ。
5これらのものに主(しゅ)のみ名(な)をほめたたえさせよ、
これらは主(しゅ)が命(めい)じられると造(つく)られたからである。
6主(しゅ)はこれらをとこしえに堅(かた)く定(さだ)め、
越(こ)えることのできないその境(さかい)を定(さだ)められた。
7海(うみ)の獣(けもの)よ、すべての淵(ふち)よ、地(ち)から主(しゅ)をほめたたえよ。
8火(ひ)よ、あられよ、雪(ゆき)よ、霜(しも)よ、み言葉(ことば)を行(おこな)うあらしよ、
9もろもろの山(やま)、すべての丘(おか)、
実(み)を結(むす)ぶ木(き)、すべての香柏(こうはく)よ、
10野(の)の獣(けもの)、すべての家畜(かちく)、這(は)うもの、翼(つばさ)ある鳥(とり)よ、
11地(ち)の王(おう)たち、すべての民(たみ)、
君(きみ)たち、地(ち)のすべてのつかさよ、
12若(わか)い男子(だんし)、若(わか)い女子(じょし)、老(お)いた人(ひと)と幼(おさな)い者(もの)よ、
13彼(かれ)らをして主(しゅ)のみ名(な)をほめたたえさせよ。
そのみ名(な)は高(たか)く、たぐいなく、
その栄光(えいこう)は地(ち)と天(てん)の上(うえ)にあるからである。
14主(しゅ)はその民(たみ)のために一つの角(つの)をあげられた。
これはすべての聖徒(せいと)のほめたたえるもの、
主(しゅ)に近(ちか)いイスラエルの人々(ひとびと)の
ほめたたえるものである。
主(しゅ)をほめたたえよ。

第一四九篇


1主(しゅ)をほめたたえよ。
主(しゅ)にむかって新(あたら)しい歌(うた)をうたえ。
聖徒(せいと)のつどいで、主(しゅ)の誉(ほまれ)を歌(うた)え。
2イスラエルにその造(つく)り主(ぬし)を喜(よろこ)ばせ、
シオンの子(こ)らにその王(おう)を喜(よろこ)ばせよ。
3彼(かれ)らに踊(おど)りをもって主(しゅ)のみ名(な)をほめたたえさせ、
鼓(つづみ)と琴(こと)とをもって主(しゅ)をほめ歌(うた)わせよ。
4主(しゅ)はおのが民(たみ)を喜(よろこ)び、
へりくだる者(もの)を勝利(しょうり)をもって飾(かざ)られるからである。
5聖徒(せいと)を栄光(えいこう)によって喜(よろこ)ばせ、
その床(とこ)の上(うえ)で喜(よろこ)び歌(うた)わせよ。
6そののどには神(かみ)をあがめる歌(うた)があり、
その手(て)にはもろ刃(は)のつるぎがある。
7これはもろもろの国(くに)にあだを返(かえ)し、
もろもろの民(たみ)を懲(こ)らし、
8彼(かれ)らの王(おう)たちを鎖(くさり)で縛(しば)り、
彼(かれ)らの貴人(きじん)たちを鉄(てつ)のかせで縛(しば)りつけ、
9しるされたさばきを彼(かれ)らに行(おこな)うためである。
これはそのすべての聖徒(せいと)に与(あた)えられる誉(ほまれ)である。
主(しゅ)をほめたたえよ。

第一五〇篇


1主(しゅ)をほめたたえよ。
その聖所(せいじょ)で神(かみ)をほめたたえよ。
その力(ちから)のあらわれる大空(おおぞら)で主(しゅ)をほめたたえよ。
2その大能(たいのう)のはたらきのゆえに主(しゅ)をほめたたえよ。
そのすぐれて大(おお)いなることのゆえに
主(しゅ)をほめたたえよ。
3ラッパの声(こえ)をもって主(しゅ)をほめたたえよ。
立琴(たてごと)と琴(こと)とをもって主(しゅ)をほめたたえよ。
4鼓(つづみ)と踊(おど)りとをもって主(しゅ)をほめたたえよ。
緒琴(おごと)と笛(ふえ)とをもって主(しゅ)をほめたたえよ。
5音(ね)の高(たか)いシンバルをもって主(しゅ)をほめたたえよ。
鳴(な)りひびくシンバルをもって主(しゅ)をほめたたえよ。
6息(いき)のあるすべてのものに主(しゅ)をほめたたえさせよ。
主(しゅ)をほめたたえよ。