詩篇

第一篇


1しきもののはかりごとにあゆまず、
つみびとのみちたず、
あざけるものにすわらぬひとはさいわいである。
2このようなひとしゅのおきてをよろこび、
ひるよるもそのおきてをおもう。
3このようなひとながれのほとりにえられた
ときるとむすび、
そのもしぼまないように、
そのなすところはみなさかえる。
4しきものはそうでない、
かぜるもみがらのようだ。
5それゆえ、しきものはさばきにえない。
つみびとはただしいもののつどいにつことができない。
6しゅただしいものみちられる。
しかし、しきものみちほろびる。

第二篇


1なにゆえ、もろもろのくにびとはさわぎたち、
もろもろのたみはむなしいことをたくらむのか。
2のもろもろのおうかまえ、
もろもろのつかさはともに、はかり、
しゅとそのあぶらそそがれたものとにさからってう、
3「われらはかれらのかせをこわし、
かれらのきずなをてるであろう」と。
4てんするものわらい、
しゅかれらをあざけられるであろう。
5そしてしゅいきどおりをもってかれらにかたり、
はげしいいかりをもってかれらをおそまどわせてわれる、
6「わたしはわがおうせいなるやまシオンにてた」と。
7わたしはしゅみことのりをのべよう。
しゅはわたしにわれた、「おまえはわたしのだ。
きょう、わたしはおまえをんだ。
8わたしにもとめよ、わたしはもろもろのくに
ぎょうとしておまえにあたえ、
のはてまでもおまえの所有しょゆうとしてあたえる。
9おまえはてつのつえをもってかれらをやぶり、
陶工とうこうつく器物うつわもののようにかれらを
くだくであろう」と。
10それゆえ、もろもろのおうよ、かしこくあれ、
のつかさらよ、いましめをうけよ。
11おそれをもってしゅつかえ、おののきをもって
12そのあしくちづけせよ。
さもないとしゅいかって、
あなたがたをみちほろぼされるであろう、
そのいきどおりがすみやかにえるからである。
すべてしゅたのものはさいわいである。

第三篇

ダビデがその<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>アブサロムを<ruby>避<rp>(</rp><rt>さ</rt><rp>)</rp></ruby>けてのがれたときの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、わたしにてきするもののいかにおおいことでしょう。
わたしにさからってものおおく、
2かれにはかみたすけがない」と、
わたしについてものおおいのです。〔セラ
3しかししゅよ、あなたはわたしをかこたて、わがさかえ、
わたしのあたまを、もたげてくださるかたです。
4わたしがこえをあげてしゅばわると、
しゅせいなるやまからわたしにこたえられる。〔セラ
5わたしはふしてねむり、またをさます。
しゅがわたしをささえられるからだ。
6わたしをかこんでかまえる
ちよろずのたみをもわたしはおそれない。
7しゅよ、おちください。
わがかみよ、わたしをおすくいください。
あなたはわたしのすべてのてきのほおをち、
しきものられるのです。
8すくいしゅのものです。
どうかあなたの祝福しゅくふく
あなたのたみうえにありますように。〔セラ

第四篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって<ruby>琴<rp>(</rp><rt>こと</rt><rp>)</rp></ruby>にあわせてうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしのたすまもられるかみよ、
わたしがばわるとき、おこたえください。
あなたはわたしがなやんでいたとき
わたしをくつろがせてくださいました。
わたしをあわれみ、わたしのいのりをおきください。
2ひとらよ、いつまでわたしのほまれをはずかしめるのか。
いつまでむなしい言葉ことばあいし、
いつわりをしたもとめるのか。〔セラ
3しかしあなたがたはるがよい、
しゅかみうやまひとをご自分じぶんのために聖別せいべつされたことを。
しゅはわたしがばわるときにおききくださる。
4あなたがたはいかっても、つみおかしてはならない。
とこうえしずかに自分じぶんこころかたりなさい。〔セラ
5のいけにえをささげてしゅたのみなさい。
6おおくのひとう、
「どうか、わたしたちにことられるように。
しゅよ、どうか、みかおひかり
わたしたちのうえてらされるように」と。
7あなたがわたしのこころにおあたえになったよろこびは、
穀物こくもつと、ぶどうしゅゆたかなときよろこびに
まさるものでした。
8わたしはやすらかにし、またねむります。
しゅよ、わたしをやすらかにおらせてくださるのは、
ただあなただけです。

第五篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって<ruby>笛<rp>(</rp><rt>ふえ</rt><rp>)</rp></ruby>にあわせてうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、わたしの言葉ことばみみかたむけ、
わたしのなげきに、みこころをとめてください。
2わがおう、わがかみよ、
わたしのさけびのこえをおきください。
わたしはあなたにいのっています。
3しゅよ、あさごとにあなたはわたしのこえかれます。
わたしはあさごとにあなたのために
いけにえをそなえてのぞみます。
4あなたはしきことよろこばれるかみではない。
悪人あくにんはあなたのもとにせることはできない。
5たかぶるものはあなたのまえつことはできない。
あなたはすべてあくおこなものにくまれる。
6あなたはいつわりをものほろぼされる。
しゅながものと、ひとをだますものみきらわれる。
7しかし、わたしはあなたのゆたかないつくしみによって、
あなたのいえり、
せいなるみやにむかって、かしこみおがみます。
8しゅよ、わたしのあだのゆえに、
あなたのをもってわたしをみちびき、
わたしのまえにあなたのみちをまっすぐにしてください。
9かれらのくちには真実しんじつがなく、かれらのこころにはほろびがあり、
そののどはひらいたはか
そのしたはへつらいをうのです。
10かみよ、どうかかれらにそのつみわせ、
そのはかりごとによって、みずからたおれさせ、
そのおおくのとがのゆえにかれらをいだしてください。
かれらはあなたにそむいたからです。
11しかし、すべてあなたにたのものよろこばせ、
とこしえによろこばわらせてください。
また、みあいするものがあなたによって
よろこびをるように、かれらをおまもりください。
12しゅよ、あなたはただしいもの祝福しゅくふくし、
たてをもってするように、
めぐみをもってこれをおおいまもられます。

第六篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってシェミニテにあわせ<ruby>琴<rp>(</rp><rt>こと</rt><rp>)</rp></ruby>をもってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、あなたのいかりをもって、わたしをめず、
あなたのはげしいいかりをもって、
わたしをこらしめないでください。
2しゅよ、わたしをあわれんでください。
わたしはよわおとろえています。
しゅよ、わたしをいやしてください。
わたしのほねなやくるしんでいます。
3わたしのたましいもまたいたくなやくるしんでいます。
しゅよ、あなたはいつまでおいかりになるのですか。
4しゅよ、かえりみて、わたしのいのちをおすくいください。
あなたのいつくしみにより、わたしをおたすけください。
5においては、あなたをおぼえるものはなく、
陰府よみにおいては、だれがあなたを
ほめたたえることができましょうか。
6わたしはなげきによってつかれ、
ごとになみだをもって、わたしのふしどをただよわせ、
わたしのしとねをぬらした。
7わたしのうれいによっておとろえ、
もろもろのあだのゆえによわくなった。
8すべてあくおこなものよ、わたしをはなれ。
しゅはわたしのこえかれた。
9しゅはわたしのねがいをかれた。
しゅはわたしのいのりをうけられる。
10わたしのてきじて、いたくなやくるしみ、
かれらは退しりぞいて、たちどころにはじをうけるであろう。

第七篇

ベニヤミンびとクシのことについてダビデが<ruby>主<rp>(</rp><rt>しゅ</rt><rp>)</rp></ruby>にむかってうたったシガヨンの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わがかみしゅよ、わたしはあなたにたのみます。
どうかすべてのせまものからわたしをすくい、
わたしをおたすけください。
2さもないとかれらは、ししのように、わたしをかきき、
たすけるものないうちに、いてくでしょう。
3わがかみしゅよ、もしわたしがこのことおこなったならば、
もしわたしのによこしまなことがあるならば、
4もしわたしのともあくをもってむくいたことがあり、
ゆえなく、てきのものを略奪りゃくだつしたことがあるならば、
5てきにわたしをとらえさせ、
わたしのいのちみにじらせ、
わたしのたましいをちりにゆだねさせてください。〔セラ
6しゅよ、いかりをもってち、
わたしのてきいきどおりにむかってちあがり、
わたしのためにをさましてください。
あなたはさばきをめいじられました。
7もろもろのたみをあなたのまわりにつどわせ、
そのうえなるたかみくらにおすわりください。
8しゅはもろもろのたみをさばかれます。
しゅよ、わたしのと、わたしにある誠実せいじつとにしたがって、
わたしをさばいてください。
9どうかしきものあくち、
ただしきものかたたせてください。
なるかみよ、あなたはひとこころおもいとを調しらべられます。
10わたしをまもたてかみである。
かみこころなおものすくわれる。
11かみなるさばきびと、
ごとにいきどおりをおこされるかみである。
12もしひとあらためないならば、かみはそのつるぎをとぎ、
そのゆみってかまえ、
13またいたらせる武器ぶきそなえ、
その火矢ひやとされる。
14よ、しきもの邪悪じゃあくをはらみ、
害毒がいどくをやどし、いつわりをむ。
15かれあなって、それをふかくし、
みずからつくったあなおちいる。
16その害毒がいどく自分じぶんのかしらにかえり、
その強暴きょうぼう自分じぶんのこうべにくだる。
17わたしはしゅにむかって、
そのにふさわしい感謝かんしゃをささげ、
いとたかものなるしゅをほめうたうであろう。

第八篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってギテトにあわせてうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅ、われらのしゅよ、あなたのにあまねく、
いかにたっといことでしょう。
あなたの栄光えいこうてんうえにあり、
2みどりごと、ちのみごとのくちによって、
ほめたたえられています。
あなたはてきうらみをらすものとをしずめるため、
あだにそなえて、とりでをもうけられました。
3わたしは、あなたのゆびのわざなるてん
あなたがもうけられたつきほしとをおもいます。
4ひと何者なにものなので、これをみこころにとめられるのですか、
ひと何者なにものなので、これをかえりみられるのですか。
5ただすこしくひとかみよりもひくつくって、
さかえとほまれとをこうむらせ、
6これにみのわざをおさめさせ、
よろずのものをそのあししたにおかれました。
7すべてのひつじうし、またけもの
8そらとりうみうお海路かいろかようものまでも。
9しゅ、われらのしゅよ、あなたのにあまねく、
いかにたっといことでしょう。

第九篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってムツラベンのしらべにあわせてうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしはこころをつくしてしゅ感謝かんしゃし、
あなたのくすしきみわざを
ことごとくつたえます。
2いとたかものよ、あなたによって
わたしはよろこびかつたのしみ、
あなたのをほめうたいます。
3わたしのてき退しりぞくとき、
つまずきたおれてあなたのまえほろびました。
4あなたがわたしのただしいうったえを
たすまもられたからです。
あなたはみくらにして、
ただしいさばきをされました。
5あなたはもろもろの国民くにたみめ、
しきものほろぼし、
永久えいきゅうかれらのられました。
6てきえはてて、とこしえにほろび、
あなたがほろぼされたもろもろのまち
その記憶きおくさええうせました。
7しかししゅはとこしえに、みくらいし、
さばきのために、みくらをもうけられました。
8しゅ正義せいぎをもって世界せかいをさばき、
公平こうへいをもってもろもろのたみをさばかれます。
9しゅはしえたげられるもののとりで、
なやみのときのとりでです。
10ものはあなたにたのみます。
しゅよ、あなたをたずもとめるもの
あなたはてられたことがないからです。
11シオンにまわれるしゅにむかってほめうたい、
そのみわざをもろもろのたみのなかにつたえよ。
12ながものにあだをむくいられるしゅかれらをこころにとめ、
くるしむものさけびをおわすれにならないからです。
13しゅよ、わたしをあわれんでください。
もんからわたしをきあげられるしゅよ、
あだするもののわたしをなやますのを
みそなわしてください。
14そうすれば、わたしはあなたのすべてのほまれべ、
シオンのむすめもんで、
あなたのすくいよろこぶことができましょう。
15もろもろの国民くにたみ自分じぶんつくったあなおちいり、
かくもうけたあみ自分じぶんあしとらえられる。
16しゅはみずからをらせ、さばきをおこなわれた。
しきもの自分じぶんつくったわなにとらえられる。〔ヒガヨン、セラ
17しきもの、またかみわすれるもろもろの国民くにたみ
陰府よみってく。
18まずしいものつねわすれられるのではない。
くるしむもののぞみはとこしえにほろびるのではない。
19しゅよ、ちあがってください。
ひと勝利しょうりさせず、もろもろの国民くにたみに、
まえでさばきをけさせてください。
20しゅよ、かれらにおそれをおこさせ、もろもろの国民くにたみ
自分じぶんがただ、ひとであることをらせてください。〔セラ

第一〇篇


1しゅよ、なにゆえとおはなれて
たれるのですか。
なにゆえなやみのときかくされるのですか。
2しきものたかぶってまずしいものはげしくめます。
どうぞかれらがそのくわだてたはかりごとに
みずからとらえられますように。
3しきもの自分じぶんこころねがいをほこり、
むさぼるものしゅをのろい、かつてる。
4しきものほこかおをして、かみもとめない。
そのおもいに、すべて「かみはない」という。
5かれみちつねさかえ、
あなたのさばきはかれはなれてたかく、
かれはそのすべてのあだを口先くちさきく。
6かれこころうちう、「わたしはうごかされることはなく、
世々よよわざわいにあうことがない」と。
7そのくちはのろいと、あざむきと、しえたげとにち、
そのしたしたには害毒がいどく不正ふせいとがある。
8かれ村里むらざとかくにおり、
しのびやかなところつみのないものころす。
そのるべなきものをうかがい、
9かくにひそむししのように、ひそかにせする。
かれまずしいものとらえようとせし、
まずしいものあみにひきいれてとらえる。
10るべなきものかれちからによって
ちくじかれ、おとろえ、たおれる。
11かれこころのうちにう、「かみわすれた、
かみはそのかおかくした、
かみえてることはなかろう」と。
12しゅよ、ちあがってください。
かみよ、みをあげてください。
くるしむものわすれないでください。
13なにゆえ、しきものかみあなどり、こころのうちに
「あなたはとがめることをしない」とうのですか。
14あなたはみそなわし、なやみとくるしみとをて、
それをみられます。
るべなきものはあなたにをゆだねるのです。
あなたはいつもみなしごをたすけられました。
15しきものあくおこなものうでり、
そのあくを一つものこさないまでにさぐしてください。
16しゅはとこしえにおうでいらせられる。
もろもろの国民くにたみほろびて
しゅくにからあとつでしょう。
17しゅよ、あなたは柔和にゅうわものねがいをき、
そのこころつよくし、みみかたむけて、
18みなしごと、しえたげられるものとのために
さばきをおこなわれます。
ぞくするひとふたたひとおびやかすことはないでしょう。

第一一篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしはしゅたのむ。
なにゆえ、あなたがたはわたしにむかってうのか、
とりのようにやまにのがれよ。
2よ、しきものは、くらやみで、
こころなおものようとゆみり、
げんをつがえている。
3もといりこわされるならば、
ただしいものなにをなしようか」と。
4しゅはそのせいなるみやにいまし、しゅのみくらはてんにあり、
そのひとらをみそなわし、
そのまぶたはひとらを調しらべられる。
5しゅただしきものをも、しきものをも調しらべ、
そのみこころ乱暴らんぼうこのものにくまれる。
6しゅしきものうえ炭火すみび硫黄いおうとをらせられる。
えるかぜかれらがそのさかずきにうくべきものである。
7しゅただしくいまして、
ただしいことあいされるからである。
なおものしゅのみかおあおるであろう。

第一二篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってシェミニテにあわせてうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、おたすけください。かみうやまひとえ、
忠信ちゅうしんものひとらのなかからえうせました。
2ひとはみなそのとなびといつわりをかたり、
へつらいのくちびると、ふたごころとをもってかたる。
3しゅはすべてのへつらいのくちびると、
おおきなことかたしたとをたれるように。
4かれらはう、「わたしたちはしたをもってかちよう、
わたしたちのくちびるはわたしたちのものだ、
だれがわたしたちの主人しゅじんであるか」と。
5しゅわれる、「まずしいものがかすめられ、
とぼしいものなげくゆえに、わたしはいまちあがって、
かれらをそのしたもとめる安全あんぜんところこう」と。
6しゅのことばはきよ言葉ことばである。
もうけたり、七たびきよめたぎんのようである。
7しゅよ、われらをたもち、
とこしえにこの人々ひとびとからまぬかれさせてください。
8いやしいことひとのなかにあがめられているとき
しきものはいたるところでほしいままにあるいています。

第一三篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、いつまでなのですか。
とこしえにわたしをおわすれになるのですか。
いつまで、みかおをわたしにかくされるのですか。
2いつまで、わたしはたましいいたみをい、ひねもすこころ
かなしみをいだかなければならないのですか。
いつまでてきはわたしのうえにあがめられるのですか。
3わがかみしゅよ、みそなわして、わたしにこたえ、
わたしのあきらかにしてください。
さもないと、わたしはねむりにおちいり、
4わたしのてきは「わたしはてきった」とい、
わたしのあだは、わたしのうごかされることによってよろこぶでしょう。
5しかしわたしはあなたのいつくしみに信頼しんらいし、
わたしのこころはあなたのすくいよろこびます。
6しゅゆたかにわたしをあしらわれたゆえ、
わたしはしゅにむかってうたいます。

第一四篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1おろかなものこころのうちに「かみはない」とう。
かれらはくされはて、にくむべきことをなし、
ぜんおこなものはない。
2しゅてんからひとらをおろして、
かしこものかみをたずねもとめるもの
あるかないかをられた。
3かれらはみなまよい、みなひとしくくされた。
ぜんおこなものはない、ひとりもない。
4すべてあくおこなものさとりがないのか。
かれらはものうようにわがたみをくらい、
またしゅぶことをしない。
5そのときかれらはおおいにおそれた。
かみただしいもののやからとともにおられるからである。
6あなたがたはまずしいもの計画けいかく
はずかしめようとする。
しかししゅかれどころである。
7どうか、シオンからイスラエルのすくいるように。
しゅがそのたみ繁栄はんえい回復かいふくされるとき、
ヤコブはよろこび、イスラエルはたのしむであろう。

第一五篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、あなたの幕屋まくやにやどるべきものはだれですか、
あなたのせいなるやまむべきものはだれですか。
2なおあゆみ、おこない、こころから真実しんじつかたもの
3そのしたをもってそしらず、そのともあくをなさず、
となびとたいするそしりをりあげず、
4そのかみてられたものいやしめ、
しゅおそれるものたっとび、
ちかったこと自分じぶん損害そんがいになってもえることなく、
5利息りそくをとって金銭きんせんすことなく、まいないをって
つみのないもの不利ふりをはかることをしないひとである。
これらのことおこなもの
とこしえにうごかされることはない。

第一六篇

ダビデのミクタムの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1かみよ、わたしをおまもりください。
わたしはあなたにたのみます。
2わたしはしゅう、「あなたはわたしのしゅ
あなたのほかにわたしのさいわいはない」と。
3にある聖徒せいとは、
すべてわたしのよろこぶすぐれた人々ひとびとである。
4おおよそ、ほかのかみえらものかなしみをす。
わたしはかれらのささげる灌祭かんさいそそがず、
そのくちにとなえることをしない。
5しゅはわたしのぎょう、またわたしのさかずきにうくべきもの。
あなたはわたしのまえまもられる。
6はかりなわは、わたしのためにこのましいところちた。
まことにわたしはぎょうた。
7わたしにさとしをさずけられるしゅをほめまつる。
よるはまた、わたしのこころがわたしをおしえる。
8わたしはつねしゅをわたしのまえく。
しゅがわたしのみぎにいますゆえ、
わたしはうごかされることはない。
9このゆえに、わたしのこころたのしみ、わたしのたましいよろこぶ。
わたしのもまたやすらかである。
10あなたはわたしを陰府よみておかれず、
あなたの聖者せいじゃはかさせられないからである。
11あなたはいのちのみちをわたしにしめされる。
あなたのまえにはちあふれるよろこびがあり、
あなたのみぎには、とこしえにもろもろのたのしみがある。

第一七篇

ダビデの<ruby>祈<rp>(</rp><rt>いのり</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、ただしいうったえをき、わたしのさけびにみこころをとめ、
いつわりのないくちびるからるわたしのいのり
みみかたむけてください。
2どうかわたしについての宣告せんこくがみまえからて、
あなたの公平こうへいをみられるように。
3あなたがわたしのこころをためし、よる、わたしにのぞみ、
わたしをこころみられても、わたしのうちに
なんのわるおもいをもいだされないでしょう。
わたしのくちつみおかしません。
4ひとのおこないのことをいえば、
あなたのくちびるの言葉ことばによって、
わたしは不法ふほうものみちけました。
5わたしのあゆみはあなたのみちかたち、
わたしのあしはすべることがなかったのです。
6かみよ、わたしはあなたにばわります。
あなたはわたしにこたえられます。
どうかみみかたむけて、
わたしのべることをおきください。
7たのものをそのあだからみぎすくわれるものよ、
あなたのいつくしみをおどろくばかりにあらわし、
8ひとみのようにわたしをまもり、
みつばさのかげにわたしをかくし、
9わたしをしえたげるしきものから、
わたしをかこおそろしいてきから、のがれさせてください。
10かれらはそのこころじて、あわれむことなく、
そのくちをもってたかぶってかたるのです。
11かれらはわたしをいつめ、わたしをかこみ、
わたしをたおさんと、そのをそそぎます。
12かれらはかきかんと、いらだつししのごとく、
かくれたところにひそみじしのようです。
13しゅよ、ちあがって、かれらにちむかい、
かれらをたおしてください。
つるぎをもってしきものから
わたしのいのちをおすくいください。
14しゅよ、みをもって人々ひとびとからわたしをおすくいください。
すなわち自分じぶんまえをこのけ、
あなたのたからをもってそのはらたされる
人々ひとびとからわたしをおすくいください。
かれらはおおくのり、
そのとみおさのこすのです。
15しかしわたしはにあって、みかお
ざめるとき、みかたちをて、りるでしょう。

第一八篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせた<ruby>主<rp>(</rp><rt>しゅ</rt><rp>)</rp></ruby>のしもべダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、すなわち<ruby>主<rp>(</rp><rt>しゅ</rt><rp>)</rp></ruby>がもろもろのあだの<ruby>手<rp>(</rp><rt>て</rt><rp>)</rp></ruby>とサウルの<ruby>手<rp>(</rp><rt>て</rt><rp>)</rp></ruby>から<ruby>救<rp>(</rp><rt>すく</rt><rp>)</rp></ruby>い<ruby>出<rp>(</rp><rt>だ</rt><rp>)</rp></ruby>された<ruby>日<rp>(</rp><rt>ひ</rt><rp>)</rp></ruby>にダビデはこの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>言葉<rp>(</rp><rt>ことば</rt><rp>)</rp></ruby>を<ruby>主<rp>(</rp><rt>しゅ</rt><rp>)</rp></ruby>にむかって<ruby>述<rp>(</rp><rt>の</rt><rp>)</rp></ruby>べて<ruby>言<rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>った
1わがちからなるしゅよ、わたしはあなたをあいします。
2しゅはわがいわ、わがしろ、わたしをすくもの
わがかみ、わがたのいわ
わがたて、わがすくいつの、わがたかきやぐらです。
3わたしはほめまつるべきしゅばわって、
わたしのてきからすくわれるのです。
4つなは、わたしをき、
ほろびの大水おおみずは、わたしをおそいました。
5陰府よみつなは、わたしをかこみ、
のわなは、わたしにちむかいました。
6わたしはなやみのうちにしゅばわり、
わがかみさけもとめました。
しゅはそのみやからわたしのこえかれ、
しゅにさけぶわたしのさけびがそのみみたっしました。
7そのときうごき、山々やまやまもといふるうごきました。
しゅがおいかりになったからです。
8けむりはそのはなからちのぼり、
はそのくちからきつくし、
すみはそれによってえあがりました。
9しゅてんをたれてくだられ、
くらやみがそのあししたにありました。
10しゅはケルブにってび、かぜつばさをもってかけり、
11やみをおおいとして、自分じぶんのまわりにき、
みずふくんだくらくもをその幕屋まくやとされました。
12そのみまえかがやきからくもやぶって、
ひょうとえるすみとがってきました。
13しゅはまたてんかみなりをとどろかせ、
いとたかものがみこえされると、
ひょうとえるすみとがってきました。
14しゅはなってかれらをらし、
いなずまをひらめかしてかれらをやぶられました。
15しゅよ、そのとき、あなたのとがめと、
あなたのはなのいぶきとによって、うみそこはあらわれ、
もといがあらわになったのです。
16しゅたかところからみべて、わたしをとらえ、
大水おおみずからわたしをきあげ、
17わたしのつよてきと、わたしをにくものとから
わたしをたすされました。
かれらはわたしにまさってつよかったからです。
18かれらはわたしのわざわいにわたしをおそいました。
しかししゅはわたしのささえとなられました。
19しゅはわたしをひろところにつれし、
わたしをよろこばれるがゆえに、わたしをたすけられました。
20しゅはわたしのにしたがってわたしにむくい、
わたしのきよきにしたがって
わたしにむくいかえされました。
21わたしはしゅみちまもり、
悪意あくいをもって、わがかみはなれたことがなかったのです、
22そのすべてのおきてはわたしのまえにあって、
わたしはそのさだめをてたことがなかったのです。
23わたしはしゅまえけたところがなく、
自分じぶんまもってつみおかしませんでした。
24このゆえにしゅはわたしのにしたがい、
そのまえにわたしのきよきにしたがって
わたしにむくいられました。
25あなたはいつくしみあるものには、
いつくしみあるものとなり、
けたところのないものには、
けたところのないものとなり、
26きよものには、きよものとなり、
ひがんだものには、ひがんだものとなられます。
27あなたはくるしんでいるたみすくわれますが、
たかぶるをひくくされるのです。
28あなたはわたしのともしびをともし、
わがかみしゅはわたしのやみをてらされます。
29まことに、わたしはあなたによっててきぐんやぶり、
わがかみによって城壁じょうへきをとびえることができます。
30このかみこそ、そのみち完全かんぜんであり、
しゅ言葉ことば真実しんじつです。
しゅはすべてたのものたてです。
31しゅのほかに、だれがかみでしょうか。
われらのかみのほかに、だれがいわでしょうか。
32かみはわたしにちからびさせ、
わたしのみち安全あんぜんにされました。
33かみはわたしのあしをめじかのあしのようにされ、
わたしをたかところ安全あんぜんたせ、
34わたしのたたかいにらされたので、
わたしのうで青銅せいどうゆみをもひくことができます。
35あなたはそのすくいたてをわたしにあたえ、
あなたのみぎはわたしをささえ、
あなたのたすけはわたしをおおいなるものとされました。
36あなたがわたしのあゆところひろくされたので、
わたしのあしはすべらなかったのです。
37わたしはてきって、これにいつき、
これをほろぼしつくすまではかえらなかったのです。
38わたしがかれらをとおしたので、
かれらはちあがることができず、
わたしのあしもとにたおれました。
39あなたはたたかいのためにわたしにちからびさせ、
わたしにかうものらをわたしのもとに、
かがませられました。
40あなたはてきにそのうしろをわたしにけさせられたので、
わたしは自分じぶんにくものほろぼしました。
41かれらはたすけをさけもとめたが、すくものはなく、
しゅにむかってさけんだけれども、
かれらにこたえられなかったのです。
42わたしはかれらをかぜまえのちりのようにこまかにくだき、
ちまたのどろのようにてました。
43あなたはたみあらそいからわたしをすくい、
わたしをもろもろの国民くにたみのかしらとされました。
わたしのらなかったたみがわたしにつかえました。
44かれらはわたしのことくと、ただちにわたしにしたがい、
異邦いほう人々ひとびとはきて、わたしにへつらいました。
45異邦いほう人々ひとびとちしおれて、
そのしろからふるえながらてきました。
46しゅきておられます。わがいわはほむべきかな。
わがすくいかみはあがむべきかな。
47かみはわたしにあだをむくいさせ、
もろもろのたみをわたしのもとにしたがわせ、
48わたしのてきからわたしをすくされました。
まことに、あなたはわたしにさからって
おこりたつものうえにわたしをあげ、
不法ふほうひとからわたしをすくされました。
49このゆえにしゅよ、
わたしはもろもろの国民くにたみのなかであなたをたたえ、
あなたのみをほめうたいます。
50しゅはそのおうおおいなる勝利しょうりあたえ、
そのあぶらそそがれたものに、ダビデとその子孫しそんとに、
とこしえにいつくしみをくわえられるでしょう。

第一九篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1もろもろのてんかみ栄光えいこうをあらわし、
大空おおぞらはみのわざをしめす。
2この言葉ことばをかのにつたえ、
この知識ちしきをかのにつげる。
3はなすことなく、かたることなく、
そのこえきこえないのに、
4そのひびきはぜんにあまねく、
その言葉ことば世界せかいのはてにまでおよぶ。
かみのために幕屋まくやてんもうけられた。
5花婿はなむこがそのいわいのへやからてくるように、
また勇士ゆうしきそはしるように、そのみちよろこはしる。
6それはてんのはてからのぼって、
てんのはてにまで、めぐってく。
そのあたたまりをこうむらないものはない。
7しゅのおきては完全かんぜんであって、たましいきかえらせ、
しゅのあかしはたしかであって、無学むがくものかしこくする。
8しゅのさとしはただしくて、こころよろこばせ、
しゅいましめはまじりなくて、まなこあきらかにする。
9しゅおそれるみちきよらかで、
とこしえにえることがなく、
しゅのさばきは真実しんじつであって、ことごとくただしい。
10これらはきんよりも、おおくの純金じゅんきんよりもしたわしく、
またみつよりも、はちのしたたりよりもあまい。
11あなたのしもべは、これらによっていましめをうける。
これらをまもれば、おおいなるむくいがある。
12だれが自分じぶんのあやまちをることができましようか。
どうか、わたしをかくれたとがからはなってください。
13また、あなたのしもべをきとめて、
故意こいつみおかさせず、
これに支配しはいされることのないようにしてください。
そうすれば、わたしはあやまちのないものとなって、
おおいなるとがをまぬかれることができるでしょう。
14わがいわ、わがあがないぬしなるしゅよ、
どうか、わたしのくち言葉ことばと、こころおもいが
あなたのまえよろこばれますように。

第二〇篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅなやみのにあなたにこたえ、
ヤコブのかみのみがあなたをまもられるように。
2しゅ聖所せいじょからたすけをあなたにおくり、
シオンからあなたをささえ、
3あなたのもろもろのそなものをみこころにとめ、
あなたの燔祭はんさいをうけられるように。〔セラ
4しゅがあなたのこころねがいをゆるし、
あなたのはかりごとを
ことごとくげさせられるように。
5われらがあなたの勝利しょうりよろこびうたい、
われらのかみのみによってはたげるように。
しゅがあなたのもとめをすべてげさせられるように。
6いまわたしはる、
しゅはそのあぶらそそがれたものたすけられることを。
しゅはそのみぎによるおおいなる勝利しょうりをもって
そのせいなるてんからかれこたえられるであろう。
7あるもの戦車せんしゃほこり、あるものうまほこる。
しかしわれらは、われらのかみ
しゅのみほこる。
8かれらはかがみ、またたおれる。
しかしわれらはきて、まっすぐにつ。
9しゅよ、おう勝利しょうりをおさずけください。
われらがばわるとき、われらにおこたえください。

第二一篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、おうはあなたのちからによってよろこび、
あなたのたすけによって、
いかにおおきなよろこびをもつことでしょう。
2あなたはかれこころねがいをゆるし、
そのくちびるのもとめをいなまれなかった。〔セラ
3あなたはおおいなるめぐみをもってかれむかえ、
そのかしらに純金じゅんきんかんむりをいただかせられる。
4かれがいのちをもとめると、あなたはそれをかれにさずけ、
世々よよかぎりなくそのよわいをながくされた。
5あなたのたすけによってかれ栄光えいこうおおきい。
あなたはほまれ威厳いげんとをかれあたえられる。
6まことに、あなたはかれをとこしえにめぐまれたものとし、
まえよろこびをもってたのしませられる。
7おうしゅ信頼しんらいするゆえ、
いとたかもののいつくしみをこうむって、
うごかされることはない。
8あなたのはもろもろのてきたずし、
あなたのみぎはあなたをにくもの
たずすであろう。
9あなたがいかとき
かれらをえるのようにするであろう。
しゅはみいかりによってかれらをのみつくされる。
かれらをいつくすであろう。
10あなたはかれらのすえをからち、
かれらのたねひとらのなかからほろぼすであろう。
11たといかれらがあなたにむかってわることくわだて、
わるいはかりごとをおもいめぐらしても、
なしげることはできない。
12あなたはかれらをはしらせ、
あなたの弓弦ゆみづるって、かれらのかおをねらうであろう。
13しゅよ、ちからをあらわして、みずからをたかくしてください。
われらはあなたの大能たいのうをうたい、
かつほめたたえるでしょう。

第二二篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってあけぼののめじかのしらべにあわせてうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わがかみ、わがかみ
なにゆえわたしをてられるのですか。
なにゆえとおはなれてわたしをたすけず、
わたしのなげきの言葉ことばかれないのですか。
2わがかみよ、わたしがひるよばわっても、
あなたはこたえられず、
よるよばわっても平安へいあんません。
3しかしイスラエルのさんびのうえしておられる
あなたはせいなるおかたです。
4われらの先祖せんぞたちはあなたに信頼しんらいしました。
かれらが信頼しんらいしたので、あなたはかれらをたすけられました。
5かれらはあなたにばわってすくわれ、
あなたに信頼しんらいしてはじをうけなかったのです。
6しかし、わたしはむしであって、ひとではない。
ひとにそしられ、たみあなどられる。
7すべてわたしをものは、わたしをあざあざわらい、
くちびるをし、かしらをうごかしてう、
8かれしゅをゆだねた、しゅかれたすけさせよ。
しゅかれよろこばれるゆえ、しゅかれすくわせよ」と。
9しかし、あなたはわたしをうまれさせ、
ははのふところにわたしをやすらかにまもられたかたです。
10わたしはうまれたときから、あなたにゆだねられました。
ははたいてからこのかた、
あなたはわたしのかみでいらせられました。
11わたしをとおはなれないでください。
なやみがちかづき、たすけるものがないのです。
12おおくの雄牛おうしはわたしをき、
バシャンのつよ雄牛おうしはわたしをかこみ、
13かきき、ほえたけるししのように、
わたしにむかってくちひらく。
14わたしはみずのようにそそされ、
わたしのほねはことごとくはずれ、
わたしの心臓しんぞうは、ろうのように、むねのうちでけた。
15わたしのちから陶器とうき破片はへんのようにかわき、
わたしのしたはあごにつく。
あなたはわたしをのちりにさせられる。
16まことに、いぬはわたしをめぐり、
あくおこなものれがわたしをかこんで、
わたしのあしつらぬいた。
17わたしは自分じぶんほねをことごとくかぞえることができる。
かれらはをとめて、わたしをる。
18かれらはたがいにわたしの衣服いふくけ、
わたしの着物きものをくじびきにする。
19しかししゅよ、とおはなれないでください。
わがちからよ、はやてわたしをおたすけください。
20わたしのたましいをつるぎから、
わたしのいのちをいぬちからからたすしてください。
21わたしをししのくちから、
くるしむわがたましい野牛のうしつのからすくしてください。
22わたしはあなたのみ兄弟きょうだいたちにげ、
会衆かいしゅうなかであなたをほめたたえるでしょう。
23しゅおそれるものよ、しゅをほめたたえよ。
ヤコブのもろもろのすえよ、しゅをあがめよ。
イスラエルのもろもろのすえよ、しゅをおじおそれよ。
24しゅくるしむものくるしみをかろんじ、いとわれず、
またこれにみかおかくすことなく、
そのさけぶときにかれたからである。
25おおいなる会衆かいしゅうなかで、
わたしのさんびはあなたからるのです。
わたしはしゅおそれるものまえで、
わたしのちかいをはたします。
26まずしいものべてくことができ、
しゅたずもとめるものしゅをほめたたえるでしょう。
どうか、あなたがたのこころがとこしえにきるように。
27のはてのものはみなおもして、しゅかえり、
もろもろのくにのやからはみな、
まえおがむでしょう。
28くにしゅのものであって、
しゅはもろもろの国民くにたみおさめられます。
29ほこたかぶるものはみなしゅおがみ、
ちりにくだものも、
おのれをきながらえさせえないものも、
みなそのみまえにひざまずくでしょう。
30子々孫々ししそんそんしゅつかえ、
人々ひとびとしゅのことをきたるべきまでかたつたえ、
31しゅがなされたそのすくい
のちうまれるたみにのべつたえるでしょう。

第二三篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅはわたしの牧者ぼくしゃであって、
わたしにはとぼしいことがない。
2しゅはわたしをみどり牧場まきばさせ、
いこいのみぎわにともなわれる。
3しゅはわたしのたましいをいきかえらせ、
のためにわたしをただしいみちみちびかれる。
4たといわたしはかげたにあゆむとも、
わざわいをおそれません。
あなたがわたしとともにおられるからです。
あなたのむちと、あなたのつえはわたしをなぐさめます。
5あなたはわたしのてきまえで、わたしのまええんもうけ、
わたしのこうべにあぶらをそそがれる。
わたしのさかずきはあふれます。
6わたしのきているかぎりは
かならめぐみといつくしみとがともなうでしょう。
わたしはとこしえにしゅみやむでしょう。

第二四篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1と、それにちるもの、
世界せかいと、そのなかにものとはしゅのものである。
2しゅはそのもとい大海たいかいのうえにすえ、
大川おおかわのうえにさだめられた。
3しゅやまのぼるべきものはだれか。
その聖所せいじょつべきものはだれか。
4きよく、こころのいさぎよいもの
そのたましいがむなしいことのぞみをかけないもの
いつわってちかわないものこそ、そのひとである。
5このようなひとしゅから祝福しゅくふくをうけ、
そのすくいかみからをうける。
6これこそしゅしたもののやから、
ヤコブのかみの、みかおもとめるもののやからである。〔セラ
7もんよ、こうべをあげよ。とこしえのよ、あがれ。
栄光えいこうおうがはいられる。
8栄光えいこうおうとはだれか。
つよいさましいしゅたたかいにいさましいしゅである。
9もんよ、こうべをあげよ。とこしえのよ、あがれ。
栄光えいこうおうがはいられる。
10この栄光えいこうおうとはだれか。万軍ばんぐんしゅ、これこそ栄光えいこうおうである。〔セラ

第二五篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、わがたましいはあなたをあおのぞみます。
2わがかみよ、わたしはあなたに信頼しんらいします。
どうか、わたしをはずかしめず、
わたしのてきほこらせないでください。
3すべてあなたをのぞものをはずかしめず、
みだりに信義しんぎにそむくものをはずかしめてください。
4しゅよ、あなたの大路おおじをわたしにらせ、
あなたのみちをわたしにおしえてください。
5あなたのまことをもって、わたしをみちびき、
わたしをおしえてください。
あなたはわがすくいかみです。
わたしはひねもすあなたをのぞみます。
6しゅよ、あなたのあわれみと、いつくしみとを
おもしてください。
これはいにしえからえることがなかったのです。
7わたしのわかときつみと、とがとを
おもさないでください。
しゅよ、あなたのめぐみのゆえに、
あなたのいつくしみにしたがって、
わたしをおもしてください。
8しゅめぐみふかく、かつただしくいらせられる。
それゆえ、しゅみちつみびとにおしえ、
9へりくだるもの公義こうぎみちびき、
へりくだるものにそのみちおしえられる。
10しゅのすべてのみちはその契約けいやくとあかしとをまもものには
いつくしみであり、まことである。
11しゅよ、みのために、わたしのつみをおゆるしください。
わたしのつみおおきいのです。
12しゅおそれるひとはだれか。
しゅはそのえらぶべきみちをそのひとおしえられる。
13かれはみずからさいわいにまい、
そのすえはぐであろう。
14しゅしたしみはしゅをおそれるもののためにあり、
しゅはその契約けいやくかれらにらせられる。
15わたしのつねしゅかっている。
しゅはわたしのあしあみからされるからである。
16わたしをかえりみ、わたしをあわれんでください。
わたしはひとりわびしくくるしんでいるのです。
17わたしのこころなやみをゆるめ、
わたしをくるしみからしてください。
18わたしのくるしみなやみをかえりみ、
わたしのすべてのつみをおゆるしください。
19わたしのてきがいかにおおく、
かつはげしいにくしみをもって
わたしをにくんでいるかをごらんください。
20わたしのたましいまもり、わたしをおたすけください。
わたしをはずかしめないでください。
わたしはあなたにたよんでいます。
21どうか、誠実せいじつ潔白けっぱくとが、
わたしをまもってくれるように。
わたしはあなたをのぞんでいます。
22かみよ、イスラエルをあがない、
すべてのなやみからすくいだしてください。

第二六篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、わたしをさばいてください。
わたしは誠実せいじつあゆみ、
まようことなくしゅ信頼しんらいしています。
2しゅよ、わたしをためし、わたしをこころみ、
わたしのこころおもいとをりきよめてください。
3あなたのいつくしみはわたしのまえにあり、
わたしはあなたのまことによってあゆみました。
4わたしはいつわ人々ひとびとともにすわらず、
偽善者ぎぜんしゃまじわらず、
5あくおこなもののつどいをにくみ、
しきものともにすわることをしません。
6しゅよ、わたしはあらって、つみのないことをしめし、
あなたの祭壇さいだんをめぐって、
7感謝かんしゃうたこえたかくうたい、
あなたのくすしきみわざをことごとくのべつたえます。
8しゅよ、わたしはあなたのまわれるいえと、
あなたの栄光えいこうのとどまるところとをあいします。
9どうか、わたしをつみびととともに、
わたしのいのちを、なが人々ひとびとともに、
らないでください。
10かれらのにはわるくわだてがあり、
かれらのみぎは、まいないでちています。
11しかしわたしは誠実せいじつあゆみます。
わたしをあがない、わたしをあわれんでください。
12わたしのあしたいらかなところっています。
わたしは会衆かいしゅうのなかでしゅをたたえましょう。

第二七篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅはわたしのひかり、わたしのすくいだ、
わたしはだれをおそれよう。
しゅはわたしのいのちのとりでだ。
わたしはだれをおじおそれよう。
2わたしのあだ、わたしのてきであるあくおこなものどもが、
おそってきて、わたしをそしり、わたしをめるとき、
かれらはつまずきたおれるであろう。
3たとい軍勢ぐんぜい陣営じんえいって、わたしをめても、
わたしのこころおそれない。
たといいくさがって、わたしをめても、
なおわたしはみずからたのむところがある。
4わたしは一つのことしゅねがった、
わたしはそれをもとめる。
わたしのきるかぎり、しゅいえんで、
しゅのうるわしきを、そのみやたずねきわめることを。
5それはしゅなやみのに、
その仮屋かりやのうちにわたしをひそませ、
その幕屋まくやおくにわたしをかくし、
いわうえにわたしをたかかれるからである。
6いまわたしのこうべはわたしをめぐるてきうえ
たかくあげられる。
それゆえ、わたしはしゅ幕屋まくや
よろこびのこえをあげて、いけにえをささげ、
うたって、しゅをほめたたえるであろう。
7しゅよ、わたしがこえをあげてばわるとき、
いて、わたしをあわれみ、わたしにこたえてください。
8あなたはおおせられました、
「わがかおをたずねもとめよ」と。
あなたにむかって、わたしのこころいます、
しゅよ、わたしはみかおをたずねもとめます」と。
9かおをわたしにかくさないでください。
いかってあなたのしもべを退しりぞけないでください。
あなたはわたしのたすけです。
わがすくいかみよ、わたしをし、
わたしをてないでください。
10たとい父母ふぼがわたしをてても、
しゅがわたしをむかえられるでしょう。
11しゅよ、あなたのみちをわたしにおしえ、
わたしのあだのゆえに、
わたしをたいらかなみちみちびいてください。
12わたしのあだののぞむがままに、
わたしをわたさないでください。
いつわりのあかしをするものがわたしにさからっておこり、
暴言ぼうげんくからです。
13わたしはしんじます、
けるものでわたしはしゅめぐみをることを。
14しゅのぞめ、つよく、かつ雄々おおしくあれ。
しゅのぞめ。

第二八篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、わたしはあなたにむかってばわります。
わがいわよ、わたしにむかって
みみしいとならないでください。
もしあなたがだまっておられるならば、おそらく、
わたしははかくだものひとしくなるでしょう。
2わたしがあなたにむかってたすけをもとめ、
あなたの至聖所しせいじょにむかってをあげるとき、
わたしのねがいのこえいてください。
3しきものおよびあくおこなものらととも
わたしをかないでください。
かれらはそのとなびととむつまじくかたるけれども、
そのこころには害悪がいあくをいだくものです。
4どうぞ、そのわざにしたがい、
そのしきおこないにしたがってかれらにむくい、
そののわざにしたがってかれらにむくい、
そのくべきばつかれらにあたえてください。
5かれらはしゅのもろもろのみわざと、
のわざとをかえりみないゆえに、
しゅかれらをたおして、ふたたてられることはない。
6しゅはほむべきかな。
しゅはわたしのねがいのこえかれた。
7しゅはわがちから、わがたて
わたしのこころしゅたのむ。
わたしはたすけをたので、わたしのこころおおいによろこび、
うたをもってしゅをほめたたえる。
8しゅはそのたみちから
そのあぶらそそがれたものすくいのとりでである。
9どうぞ、あなたのたみすくい、あなたのぎょうめぐみ、
かれらの牧者ぼくしゃとなって、とこしえにかれらをいだきみちびいてください。

第二九篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1かみらよ、しゅせよ、
栄光えいこうちからとをしゅせよ。
2栄光えいこうしゅせよ、
せいなるよそおいをもってしゅおがめ。
3しゅのみこえみずうえにあり、
栄光えいこうかみかみなりをとどろかせ、
しゅだいみずうえにおられる。
4しゅのみこえちからがあり、
しゅのみこえ威厳いげんがある。
5しゅのみこえ香柏こうはくくだき、
しゅはレバノンの香柏こうはくくだかれる。
6しゅはレバノンをうしのようにおどらせ、
シリオンをわか野牛のうしのようにおどらされる。
7しゅのみこえほのおをひらめかす。
8しゅのみこえ荒野あらのふるわせ、
しゅはカデシの荒野あらのふるわされる。
9しゅのみこえはかしのきあげ、またはやしはだかにする。
そのみやで、すべてのものはばわってう、
栄光えいこう」と。
10しゅは洪みずうえし、
しゅはみくらにして、とこしえにおうであらせられる。
11しゅはそのたみちからあたえ、
平安へいあんをもってそのたみ祝福しゅくふくされるであろう。

第三〇篇

<ruby>宮<rp>(</rp><rt>みや</rt><rp>)</rp></ruby>をささげるときにうたったダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、わたしはあなたをあがめます。
あなたはわたしをきあげ、
てきがわたしのことによってよろこぶのを、
ゆるされなかったからです。
2わがかみしゅよ、
わたしがあなたにむかってたすけをさけもとめると、
あなたはわたしをいやしてくださいました。
3しゅよ、あなたはわたしのたましい陰府よみからひきあげ、
はかくだもののうちから、
わたしをかえらせてくださいました。
4しゅ聖徒せいとよ、しゅをほめうたい、
そのせいなるみ感謝かんしゃせよ。
5そのいかりはただつかのまで、
そのめぐみはいのちのかぎりながいからである。
よるはよもすがらきかなしんでも、
あさともよろこびがる。
6わたしはやすらかなときった、
「わたしはけっしてうごかされることはない」と。
7しゅよ、あなためぐみをもって、
わたしをゆるがないやまのようにかたくされました。
あなたがみかおをかくされたので、
わたしはおじまどいました。
8しゅよ、わたしはあなたにばわりました。
ひたすらしゅねがいました、
9「わたしがはかくだるならば、
わたしのになんのえきがあるでしょうか。
ちりはあなたをほめたたえるでしょうか。
あなたのまことをのべつたえるでしょうか。
10しゅよ、いてください、わたしをあわれんでください。
しゅよ、わたしのたすけとなってください」と。
11あなたはわたしのために、なげきをおどりにかえ、
荒布あらぬのき、よろこびをわたしのおびとされました。
12これはわたしのたましいがあなたをほめたたえて、
くちをつぐむことのないためです。
わがかみしゅよ、
わたしはとこしえにあなたに感謝かんしゃします。

第三一篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、わたしはあなたにたのみます。
とこしえにわたしをはずかしめず、
あなたのをもってわたしをおたすけください。
2あなたのみみをわたしにかたむけて、
すみやかにわたしをおすくいください。
わたしのためにのがれのいわとなり、
わたしをすく堅固けんごしろとなってください。
3まことに、あなたはわたしのいわ、わたしのしろです。
のためにわたしをき、わたしをみちびき、
4わたしのためにひそかにもうけたあみから
わたしをしてください。
あなたはわたしのどころです。
5わたしは、わがたましいをみにゆだねます。
しゅ、まことのかみよ、
あなたはわたしをあがなわれました。
6あなたはむなしい偶像ぐうぞうこころせるものにくまれます。
しかしわたしはしゅ信頼しんらいし、
7あなたのいつくしみをよろこたのしみます。
あなたがわたしのくるしみをかえりみ、
わたしのなやみにみこころをとめ、
8わたしをてきにわたさず、
わたしのあしひろところたせられたからです。
9しゅよ、わたしをあわれんでください。
わたしはなやくるしんでいます。
わたしのうれいによっておとろえ、
わたしのたましいも、からだもまたおとろえました。
10わたしのいのちはかなしみによってえゆき、
わたしのとしなげきによってえさり、
わたしのちからくるしみによってき、
わたしのほねれはてました。
11わたしはすべてのあだにそしられるものとなり、
となびとにはおそれられ、
ひとにはおそるべきものとなり、
ちまたでわたしをものけてげます。
12わたしはんだもののようにひとこころわすれられ、
やぶれたうつわのようになりました。
13まことに、わたしはおおくのひとのささやくのをきます、
いたところおそるべきことがある」と。
かれらはわたしにさからってともにはかり、
わたしのいのちをろうと、たくらむのです。
14しかし、しゅよ、わたしはあなたに信頼しんらいして、います、
「あなたはわたしのかみである」と。
15わたしのときはあなたのみにあります。
わたしをわたしのてきと、
わたしをてるものからすくしてください。
16かおをしもべのうえかがやかせ、
いつくしみをもってわたしをおすくいください。
17しゅよ、わたしはあなたにばわります、
わたしをはずかしめないでください。
しきものはじをうけさせ、
かれらにこえをあげさせずに陰府よみかせてください。
18たかぶりとあなどりとをもってただしいものをみだりにそしる
いつわりのくちびるをつぐませてください。
19あなたをおそれるもののためにたくわえ、
あなたにたのもののために
ひとらのまえほどこされたあなたのめぐみは
いかにおおいなるものでしょう。
20あなたはかれらをみまえのひそかなところかくして
人々ひとびとのはかりごとをまぬかれさせ、
また仮屋かりやのうちにひそませて
したあらそいをけさせられます。
21しゅはほむべきかな、
包囲ほういされたまちのようにわたしがかこまれたとき、
しゅおどろくばかりに、いつくしみをわたしにしめされた。
22わたしはおどろきあわててった、
「わたしはあなたのまえからたれた」と。
しかしわたしがあなたにたすけをもとめたとき、
わたしのねがいをきいれられた。
23すべての聖徒せいとよ、しゅあいせよ。
しゅ真実しんじつものまもられるが、
おごりふるまうものにはしたたかにむくいられる。
24すべてしゅのぞものよ、
つよくあれ、こころ雄々おおしくせよ。

第三二篇

ダビデのマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1そのとががゆるされ、
そのつみがおおいされるものはさいわいである。
2しゅによって不義ふぎわされず、
そのれいいつわりのないひとはさいわいである。
3わたしが自分じぶんつみいあらわさなかったときは、
ひねもすくるしみうめいたので、
わたしのほねはふるびおとろえた。
4あなたのみひるよるも、
わたしのうえおもかったからである。
わたしのちからは、なつのひでりによってかれるように、
かれてた。〔セラ
5わたしは自分じぶんつみをあなたにらせ、
自分じぶん不義ふぎかくさなかった。
わたしはった、
「わたしのとがをしゅ告白こくはくしよう」と。
そのときあなたはわたしのおかしたつみをゆるされた。〔セラ
6このゆえに、すべてかみうやまものはあなたにいのる。
大水おおみずせるなやみのときにも
そのおよぶことはない。
7あなたはわたしのかくであって、
わたしをまもってなやみをまぬかれさせ、
すくいをもってわたしをかこまれる。〔セラ
8わたしはあなたをおしえ、あなたのくべきみちしめし、
わたしのをあなたにとめて、さとすであろう。
9あなたはさとりのないうまのようであってはならない。
また騾馬らばのようであってはならない。
かれらはくつわ、たづなをもっておさえられなければ、
あなたにしたがわないであろう。
10しきものかなしみがおおい。
しかししゅ信頼しんらいするものはいつくしみでかこまれる。
11ただしきものよ、しゅによってよろこたのしめ、
すべてこころなおものよ、よろこびのこえたかくあげよ。

第三三篇


1ただしきものよ、しゅによってよろこべ、
さんびはなおものにふさわしい。
2ことをもってしゅをさんびせよ、
十弦じゅうげん立琴たてごとをもってしゅをほめたたえよ。
3あたらしいうたしゅにむかってうたい、
よろこびのこえをあげてたくみにことをかきならせ。
4しゅのみことばはなおく、
そのすべてのみわざは真実しんじつだからである。
5しゅ正義せいぎ公平こうへいとをあいされる。
しゅのいつくしみでちている。
6もろもろのてんしゅのみことばによってつくられ、
てん万軍ばんぐんしゅくちいきによってつくられた。
7しゅうみみずみずがめのなかあつめるようにあつめ、
ふかふちくらにおさめられた。
8ぜんしゅおそれ、
むすべてのものしゅおそれかしこめ。
9しゅおおせられると、そのようになり、
めいじられると、かたったからである。
10しゅはもろもろのくにのはかりごとをむなしくし、
もろもろのたみくわだてをくじかれる。
11しゅのはかりごとはとこしえにち、
そのみこころのおもいは世々よよつ。
12しゅをおのがかみとするくにはさいわいである。
しゅがそのぎょうとしてえらばれたたみはさいわいである。
13しゅてんからおろされ、
すべてのひとらを
14そのおられるところから
むすべてのひとをながめられる。
15しゅはすべてかれらのこころつくり、
そのすべてのわざにこころをとめられる。
16おうはその軍勢ぐんぜいおおきによってすくいない。
勇士ゆうしはそのちからおおいなるによってたすけをない。
17うま勝利しょうりたのみとならない。
そのおおいなるちからひとたすけることはできない。
18よ、しゅしゅおそれるものうえにあり、
そのいつくしみをのぞものうえにある。
19これはしゅかれらのたましいからすくい、
ききんのときにもきながらえさせるためである。
20われらのたましいしゅのぞむ。
しゅはわれらのたすけ、われらのたてである。
21われらはしゅせいなるみ信頼しんらいするがゆえに、
われらのこころしゅにあってよろこぶ。
22しゅよ、われらがのぞむように、
あなたのいつくしみをわれらのうえにたれてください。

第三四篇

ダビデがアビメレクの<ruby>前<rp>(</rp><rt>まえ</rt><rp>)</rp></ruby>で<ruby>狂<rp>(</rp><rt>くる</rt><rp>)</rp></ruby>ったさまをよそおい、<ruby>追<rp>(</rp><rt>お</rt><rp>)</rp></ruby>われて<ruby>出<rp>(</rp><rt>で</rt><rp>)</rp></ruby>ていったときの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしはつねしゅをほめまつる。
そのさんびはわたしのくちえない。
2わがたましいしゅによってほこる。
くるしむものはこれをいてよろこぶであろう。
3わたしとともしゅをあがめよ、
われらはともにみをほめたたえよう。
4わたしがしゅもとめたとき、しゅはわたしにこたえ、
すべてのおそれからわたしをたすされた。
5しゅあおて、ひかりよ、
そうすれば、あなたがたは、
じてかおあかくすることはない。
6このくるしむものばわったとき、しゅいて、
すべてのなやみからすくされた。
7しゅ使つかいしゅおそれるもののまわりに
じんをしいてかれらをたすけられる。
8しゅめぐみふかきことをあじわいれ、
しゅたのひとはさいわいである。
9しゅ聖徒せいとよ、しゅおそれよ、
しゅおそれるものにはとぼしいことがないからである。
10わかきししはとぼしくなってえることがある。
しかししゅもとめるものものけることはない。
11らよ、てわたしにけ、
わたしはしゅおそるべきことをあなたがたにおしえよう。
12さいわいをようとして、いのちをしたい、
ながらえることをこのひとはだれか。
13あなたのしたをおさえてあくわせず、
あなたのくちびるをおさえていつわりをわすな。
14あくはなれてぜんをおこない、
やわらぎをもとめて、これをつとめよ。
15しゅただしいひとをかえりみ、
そのみみかれらのさけびにかたむく。
16しゅのみかおあくおこなものにむかい、
その記憶きおくからほろぼされる。
17ただしいものたすけをさけもとめるとき、しゅいて、
かれらをそのすべてのなやみからたすされる。
18しゅこころくだけたものちかく、
たましいのいくずおれたものすくわれる。
19ただしいものにはわざわいおおい。
しかし、しゅはすべてそのなかからかれたすされる。
20しゅかれほねをことごとくまもられる。
その一つだにられることはない。
21あくしきものころす。
ただしいものにくものつみさだめられる。
22しゅはそのしもべらのいのちをあがなわれる。
しゅたのものはひとりだに
つみさだめられることはない。

第三五篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、わたしとあらそものとあらそい、
わたしとたたかものたたかってください。
2たて大盾おおだてとをって、
わたしをたすけるためにちあがってください。
3やりとげやりとをいて、
わたしにせまものちむかい、
「わたしはおまえのすくいである」と、
わたしにってください。
4どうか、わたしのいのちもとめるもの
はずかしめ、いやしめ、
わたしにむかってあくをたくらむもの退しりぞけ、
あわてふためかせてください。
5かれらをかぜまえのもみがらのようにし、
しゅ使つかいかれらをいやらせてください。
6かれらのみちくらく、なめらかにし、
しゅ使つかいかれらをかせてください。
7かれらはゆえなくわたしのためにあみかくし、
ゆえなくわたしのためにあなったからです。
8不意ふいほろびをかれらにのぞませ、
みずからかくしたあみにとらえられ、
かれらをほろびにおちいらせてください。
9そのときわがたましいしゅによってよろこび、
そのすくいをもってたのしむでしょう。
10わたしのほねはことごとくうでしょう、
しゅよ、だれかあなたにたぐうべきものがありましょう。
あなたはよわものつよものからたすし、
よわものまずしいものを、
かすめうばものからたすされるかたです」と。
11悪意あくいのある証人しょうにんおこって、
わたしのらないことをわたしにたずねる。
12かれらはあくをもってわたしのぜんむくい、
わがたましいるべなきものとした。
13しかし、わたしはかれらがんだとき、
荒布あらぬのをまとい、断食だんじきしてわがくるしめた。
わたしはむねにこうべをたれていのった、
14ちょうど、わがとも、わが兄弟きょうだいのために
かなしんだかのように。
わたしはははをいたむもののように
かなしみうなだれてあるきまわった。
15しかしかれらはわたしのつまずくとき、よろこびつどい、
ともにあつまってわたしをめた。
わたしのらない他国たこくもの
わたしをののしってやめなかった。
16かれらはますます、けがす言葉ことばをもってあざけり、
わたしにむかってをかみならした。
17しゅよ、いつまであなたはながめておられますか、
わたしをかれらの破壊はかいから、
わたしのいのちをわかきししからすくしてください。
18わたしはおおいなるつどいのなかで、あなたに感謝かんしゃし、
おおくのたみなかで、あなたをほめたたえるでしょう。
19いつわってわたしのてきとなったものどもの
わたしについてよろこぶことをゆるさないでください。
ゆえなく、わたしをにくものどもの
たがいにくばせすることをゆるさないでください。
20かれらは平和へいわかたらず、
くにのうちにおだやかにものにむかって
あざむきの言葉ことばをたくらむからです。
21かれらはわたしにむかってくちをあけひろげ、
「あはぁ、あはぁ、われらのはそれをた」と
います。
22しゅよ、あなたはこれをられました。
もださないでください。
しゅよ、わたしにとおざからないでください。
23わがかみ、わがしゅよ、
わがさばきのため、わがうったえのためにふるいたち、
をさましてください。
24わがかみしゅよ、
あなたのにしたがってわたしをさばき、
わたしのことについてかれらをよろこばせないでください。
25かれらにそのこころのうちで、
「あはぁ、われらのねがったことがたっせられた」と
わせないでください。
またかれらに「われらはかれほろぼしつくした」と
わせないでください。
26わたしのわざわいよろこものどもを
ともにじ、あわてふためかせてください。
わたしにむかってほこりたかぶるものどもに
はじと、はずかしめとをせてください。
27わたしのよろこものをば
よろこびのこえをあげてよろこばせ、
「そのしもべの幸福こうふくよろこばれるしゅおおいなるかな」と
つねにわせてください。
28わたしのしたはひねもすあなたのと、
あなたのほまれとをかたるでしょう。

第三六篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせた<ruby>主<rp>(</rp><rt>しゅ</rt><rp>)</rp></ruby>のしもべダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1とがはしきものにむかい、そのこころのうちにう。
そのまえかみおそれるおそれはない。
2かれ自分じぶん不義ふぎがあらわされないため、
またにくまれないために、みずからそのでおもねる。
3そのくち言葉ことばはよこしまとあざむきである。
かれ知恵ちえることと、ぜんおこなこととをやめた。
4かれはそのとこうえでよこしまなことをたくらみ、
よからぬみちをおいて、あくをきらわない。
5しゅよ、あなたのいつくしみはてんにまでおよび、
あなたのまことはくもにまでおよぶ。
6あなたのかみやまのごとく、
あなたのさばきはおおきなふちのようだ。
しゅよ、あなたはひとけものとをすくわれる。
7かみよ、あなたのいつくしみはいかにたっといことでしょう。
ひとらはあなたのつばさのかげにどころ
8あなたのいえゆたかなのによってりる。
あなたはそのたのしみのかわみずかれらにませられる。
9いのちのいずみはあなたのもとにあり、
われらはあなたのひかりによってひかりる。
10どうか、あなたをものえずいつくしみをほどこし、
こころなおものえずすくいほどこしてください。
11たかぶるものあしがわたしをみ、
しきものがわたしをすことを
ゆるさないでください。
12あくおこなものはそこにたおれ、
かれらはせられて、きあがることはできない。

第三七篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1あくをなすもののゆえに、こころなやますな。
不義ふぎおこなもののゆえに、ねたみをおこすな。
2かれらはやがてくさのようにおとろえ、
青菜あおなのようにしおれるからである。
3しゅ信頼しんらいしてぜんおこなえ。
そうすればあなたはこのくにんで、やすきをる。
4しゅによってよろこびをなせ。
しゅはあなたのこころねがいをかなえられる。
5あなたのみちしゅにゆだねよ。
しゅ信頼しんらいせよ、しゅはそれをなしとげ、
6あなたのひかりのようにあきらかにし、
あなたのただしいことを真昼まひるのようにあきらかにされる。
7しゅまえにもだし、しのびてしゅのぞめ。
おのがみちあゆんでさかえるもののゆえに、
わるいはかりごとをげるひとのゆえに、こころなやますな。
8いかりをやめ、いきどおりをてよ。
こころなやますな、これはただあくおこなうにいたるのみだ。
9あくおこなものほろぼされ、
しゅのぞものくにぐからである。
10しきものはただしばらくで、うせる。
あなたはかれところをつぶさにたずねてもかれはいない。
11しかし柔和にゅうわものくにぎ、
ゆたかな繁栄はんえいをたのしむことができる。
12しきものただしいものにむかって
はかりごとをめぐらし、これにむかってがみする。
13しかししゅしきものわらわれる、
かれるのをられるからである。
14しきものはつるぎをき、ゆみって、
まずしいものとぼしいものとをたおし、
なおあゆものころそうとする。
15しかしそのつるぎはおのがむねし、
そのゆみられる。
16ただしいひとものすくないのは、
おおくのしきのものゆたかなのにまさる。
17しきものうでられるが、
しゅただしいものたすけささえられるからである。
18しゅまったもののもろもろのられる。
かれらのぎょうはとこしえにつづく。
19かれらはわざわいときにもはじをこうむらず、
ききんのにもりる。
20しかし、しきものほろび、
しゅてき牧場まきばさかえのれるようにえ、
けむりのようにえうせる。
21しきものものりてかえすことをしない。
しかしただしいひと寛大かんだいで、ほどこあたえる。
22しゅ祝福しゅくふくされたものくにぎ、
しゅにのろわれたものほろぼされる。
23ひとあゆみはしゅによってさだめられる。
しゅはそのみちよろこばれる。
24たといそのひとたおれても、
まったせられることはない、
しゅがそのたすけささえられるからである。
25わたしは、むかしとしわかかったときも、年老としおいたいまも、
ただしいひとてられ、あるいはその子孫しそん
食物しょくもついあるくのをたことがない。
26ただしいひとつね寛大かんだいで、ものあたえ、
その子孫しそん祝福しゅくふくる。
27あくをさけて、ぜんおこなえ。
そうすれば、あなたはとこしえにむことができる。
28しゅ公義こうぎあいし、
その聖徒せいと見捨みすてられないからである。
ただしいものはとこしえにたすまもられる。
しかし、しきもの子孫しそんほろぼされる。
29ただしいものくにぎ、
とこしえにそのなかむことができる。
30ただしいものくち知恵ちえかたり、
そのした公義こうぎべる。
31そのこころにはかみのおきてがあり、
そのあゆみはすべることがない。
32しきものただしいひとをうかがい、
これをころそうとはかる。
33しゅただしいひとしきものにゆだねられない、
またさばかれるとき、これをつみさだめられることはない。
34しゅのぞめ、そのみちまもれ。
そうすれば、しゅはあなたをげて、くにがせられる。
あなたはしきもの
ほろぼされるのをるであろう。
35わたしはしきものほこって、
レバノンの香柏こうはくのようにそびえたつのをた。
36しかし、わたしがとおぎると、
よ、かれはいなかった。
わたしはかれたずねたけれどもつからなかった。
37まったひとをそそぎ、なおひとよ。
おだやかなひとには子孫しそんがある。
38しかしつみおかものどもはともほろぼされ、
しきもの子孫しそんたれる。
39ただしいひとすくいしゅからる。
しゅかれらのなやみのときどころである。
40しゅかれらをたすけ、かれらをはなち、
かれらをしきものどもからはなってすくわれる。
かれらはしゅたのむからである。

第三八篇

<ruby>記念<rp>(</rp><rt>きねん</rt><rp>)</rp></ruby>のためにうたったダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、あなたのいきどおりをもってわたしをめず、
はげしいいかりをもってわたしをらさないでください。
2あなたのがわたしにさり、
あなたのがわたしのうえにくだりました。
3あなたのいかりによって、
わたしのにくにはまったきところなく、
わたしのつみによって、
わたしのほねにはすこやかなところはありません。
4わたしの不義ふぎはわたしのあたまえ、
重荷おもにのようにおもくてうことができません。
5わたしのおろかによって、
わたしのきず悪臭あくしゅうはなち、くされただれました。
6わたしはれかがんで、いたくうなだれ、
ひねもすかなしんであるくのです。
7わたしのこしはことごとくけ、
わたしのにくにはまったきところがありません。
8わたしはおとろえはて、いたくちひしがれ、
わたしのこころはげしいさわぎによってうめきさけびます。
9しゅよ、わたしのすべてのねがいはあなたにられ、
わたしのなげきはあなたにかくれることはありません。
10わたしのむねはげしくち、わたしのちからおとろえ、
わたしのひかりもまた、わたしをはなりました。
11わがとも、わがともがらは
わたしのわざわいはなれてち、
わが親族しんぞくもまたとおはなれてっています。
12わたしのいのちをもとめるものはわなをもうけ、
わたしをそこなおうとするものほろぼすことをかたり、
ひねもすあざむくことをはかるのです。
13しかしわたしはみみしいのようにかず、
おしのようにくちひらきません。
14まことに、わたしはかないひとのごとく、
議論ぎろんくちにしないひとのようです。
15しかし、しゅよ、わたしはあなたをのぞみます。
わがかみしゅよ、
あなたこそわたしにこたえられるのです。
16わたしはいのります、「わがあしのすべるとき、
わたしにむかってたかぶるかれらに
わたしのことによってよろこぶことを
ゆるさないでください」と。
17わたしはたおれるばかりになり、
わたしのくるしみはつねにわたしとともにあります。
18わたしは、みずから不義ふぎいあらわし、
わがつみのためにかなしみます。
19ゆえなく、わたしにてきするものつよく、
いつわってわたしをにくものおおいのです。
20あくをもってぜんむくいるものは、
わたしがよいことしたがうがゆえに、わがあだとなります。
21しゅよ、わたしをてないでください。
わがかみよ、わたしにとおざからないでください。
22しゅ、わがすくいよ、
すみやかにわたしをおたすけください。

第三九篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>エドトンによってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしはった、「したをもってつみおかさないために、
わたしのみちつつしみ、
しきもののわたしのまえにあるあいだ
わたしのくちにくつわをかけよう」と。
2わたしはもくして物言ものいわず、むなしく沈黙ちんもくまもった。
しかし、わたしのなやみはさらにひどくなり、
3わたしのこころはわたしのうちにねっし、
おもいつづけるほどにえたので、
わたしはしたをもってかたった。
4しゅよ、わがおわりと、
わがかずのどれほどであるかをわたしにらせ、
わがいのちのいかにはかないかをらせてください。
5よ、あなたはわたしのをつかのまとされました。
わたしの一生いっしょうはあなたのまえではにひとしいのです。
まことに、すべてのひとはそのさかんなときでも
いきにすぎません。〔セラ
6まことにひとかげのように、さまよいます。
まことにかれらはむなしいことのために
さわぎまわるのです。
かれみたくわえるけれども、
だれがそれをおさめるかをりません。
7しゅよ、いまわたしはなにのぞみましょう。
わたしののぞみはあなたにあります。
8わたしをすべてのとがからたすし、
おろかなものにわたしをあざけらせないでください。
9わたしはもくしてくちひらきません。
あなたがそれをなされたからです。
10あなたがくだされたわざわい
わたしからってください。
わたしはあなたのみらされることにより
ほろびるばかりです。
11あなたはつみめてひとらされるとき、
そのしたよろこぶものを、しみがうように、
ほろぼされるのです。
まことにすべてのひといきにすぎません。〔セラ
12しゅよ、わたしのいのりき、
わたしのさけびにみみかたむけ、
わたしのなみだて、もださないでください。
わたしはあなたにせるたびびと、
わがすべての先祖せんぞたちのように寄留者きりゅうしゃです。
13わたしがって、うせないまえに、
かおをそむけて、わたしをよろこばせてください」。

第四〇篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしはしのんでしゅのぞんだ。
しゅみみかたむけて、わたしのさけびをかれた。
2しゅはわたしをほろびのあなから、どろぬまからきあげて、
わたしのあしいわうえにおき、
わたしのあゆみをたしかにされた。
3しゅあたらしいうたをわたしのくちさづけ、
われらのかみにささげるさんびのうた
わたしのくちさづけられた。
おおくのひとはこれをおそれ、
かつしゅ信頼しんらいするであろう。
4しゅをおのがたのみとするひと
たかぶるものにたよらず、
いつわりのかみまよものにたよらないひとはさいわいである。
5わがかみしゅよ、あなたのくすしきみわざと、
われらをおもうみおもいとはおおくて、
くらべうるものはない。
わたしはこれをかたべようとしても
おおくてかぞえることはできない。
6あなたはいけにえとそなものとをよろこばれない。
あなたはわたしのみみひらかれた。
あなたは燔祭はんさい罪祭ざいさいとをもとめられない。
7そのときわたしはった、「よ、わたしはまいります。
しょまきに、わたしのためにしるされています。
8わがかみよ、わたしはみこころをおこなうことをよろこびます。
あなたのおきてはわたしのこころのうちにあります」と。
9わたしはおおいなる集会しゅうかいで、
すくいについてのよろこびのおとずれをしめしました。
よ、わたしはくちびるをじませんでした。
しゅよ、あなたはこれをごぞんじです。
10わたしはあなたのすくいこころのうちにかくしおかず、
あなたのまこととすくいとをしめしました。
わたしはあなたのいつくしみとまこととを
おおいなる集会しゅうかいかくしませんでした。
11しゅよ、あなたのあわれみをわたしにしまず、
あなたのいつくしみとまこととをもって
つねにわたしをおまもりください。
12かぞえがたいわざわいがわたしをかこみ、
わたしの不義ふぎがわたしにせまって、
物見ものみることができないまでになりました。
それはわたしのあたまよりもおおく、
わたしのこころえうせるばかりになりました。
13しゅよ、みこころならばわたしをおすくいください。
しゅよ、すみやかにわたしをおたすけください。
14わたしのいのちをうばおうとたずもとめるものどもを
ことごとくじあわてさせてください。
わたしのそこなわれることをねがものどもを
うしろに退しりぞかせ、はじわせてください。
15わたしにむかって「あはぁ、あはぁ」とものどもを
自分じぶんはじによっておそれおののかせてください。
16しかし、すべてあなたをたずもとめるもの
あなたによってよろこたのしむように。
あなたのすくいあいするもの
つねに「しゅおおいなるかな」ととなえるように。
17わたしはまずしく、かつとぼしい。
しかししゅはわたしをかえりみられます。
あなたはわがたすけ、わが救主すくいぬしです。
わがかみよ、ためらわないでください。

第四一篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1まずしいものをかえりみるひとはさいわいである。
しゅはそのようなひとなやみのすくされる。
2しゅかれまもって、きながらえさせられる。
かれはこのにあって、さいわいなものばれる。
あなたはかれをそのてき欲望よくぼうにわたされない。
3しゅかれをそのやまいとこでささえられる。
あなたはかれとき、そのやまいをことごとくいやされる。
4わたしはった、「しゅよ、わたしをあわれみ、
わたしをいやしてください。
わたしはあなたにむかってつみおかしました」と。
5わたしのてきはわたしをそしってう、
「いつかれに、そのがほろびるであろうか」と。
6そのひとりがわたしをようとしてるとき、
かれいつわりをかたり、そのこころによこしまをあつめ、
そとてはそれをいふらす。
7すべてわたしをにくもの
わたしについてともにささやき、
わたしのためにわざわいおもいめぐらす。
8かれらはう、「かれに一つのたたりがつきまとったから、
たおしてふたたきあがらないであろう」と。
9わたしの信頼しんらいしたしたしいとも
わたしのパンをべたしたしいともさえも
わたしにそむいてくびすをあげた。
10しかししゅよ、わたしをあわれみ、
わたしをたすおこしてください。
そうすればわたしはかれらにむくかえすことができます。
11わたしのてきがわたしにてないことによって、
あなたがわたしをよろこばれることを
わたしはります。
12あなたはわたしのまったきによって、
わたしをささえ、とこしえにみまえかれます。
13イスラエルのかみしゅ
とこしえからとこしえまでほむべきかな。
アァメン、アァメン。

第四二篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたコラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>のマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1かみよ、しかが谷川たにがわしたいあえぐように、
わがたましいもあなたをしたいあえぐ。
2わがたましいはかわいているようにかみしたい、
いけるかみしたう。
いつ、わたしはってかみのみかお
ることができるだろうか。
3人々ひとびとがひねもすわたしにむかって
「おまえのかみはどこにいるのか」といつづけるあいだ
わたしのなみだひるよるもわたしの食物しょくもつであった。
4わたしはかつてまつりまもおおくのひととも
れをなしてき、
よろこびと感謝かんしゃうたをもってかれらをかみいえみちびいた。
いまこれらのことおもおこして、
わがたましいをそそぎすのである。
5わがたましいよ、なにゆえうなだれるのか。
なにゆえわたしのうちにおもいみだれるのか。
かみのぞめ。
わたしはなおわがたすけ、
わがかみなるしゅをほめたたえるであろう。
6わがたましいはわたしのうちにうなだれる。
それで、わたしはヨルダンのから、またヘルモンから、
ミザルのやまからあなたをおもおこす。
7あなたの大滝おおたきひびきによって淵々ふちぶちびこたえ、
あなたのなみ、あなたの大波おおなみ
ことごとくわたしのうええていった。
8ひるには、しゅはそのいつくしみをほどこし、
よるには、そのうたすなわちわがいのちのかみにささげる
いのりがわたしとともにある。
9わたしはわがいわなるかみう、
なにゆえわたしをおわすれになりましたか。
なにゆえわたしはてきのしえたげによって
かなしみあるくのですか」と。
10わたしのあだはほねくだけるばかりに
わたしをののしり、
ひねもすわたしにむかって
「おまえのかみはどこにいるのか」とう。
11わがたましいよ、なにゆえうなだれるのか。
なにゆえわたしのうちにおもいみだれるのか。
かみのぞめ。
わたしはなおわがたすけ、
わがかみなるしゅをほめたたえるであろう。

第四三篇


1かみよ、わたしをさばき、
かみおそれないたみにむかって、
わたしのうったえをあげつらい、
たばかりをなすよこしまなひとから
わたしをたすしてください。
2あなたはわたしのたのかみです。
なぜわたしをてられたのですか。
なぜわたしはてきのしえたげによって
かなしみあるくのですか。
3あなたのひかりとまこととをおくってわたしをみちびき、
あなたのせいなるやまと、あなたのまわれるところ
わたしをいたらせてください。
4そのときわたしはかみ祭壇さいだんき、
わたしのおおきなよろこびであるかみきます。
かみよ、わがかみよ、
わたしはことをもってあなたをほめたたえます。
5わがたましいよ、なにゆえうなだれるのか。
なにゆえわたしのうちにおもいみだれるのか。
かみのぞめ。
わたしはなおわがたすけ、
わがかみなるしゅをほめたたえるであろう。

第四四篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたコラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>のマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1かみよ、いにしえ、われらの先祖せんぞたちのに、
あなたがなされたみわざを
かれらがわれらにかたったのをみみきました。
2すなわちあなたはみをもって、もろもろの国民くにたみ
はらってわれらの先祖せんぞたちをえ、
またもろもろのたみなやまして、
われらの先祖せんぞたちをふえひろがらせられました。
3かれらは自分じぶんのつるぎによってくにたのでなく、
また自分じぶんうでによって勝利しょうりたのでもありません。
ただあなたのみぎ、あなたのうで
あなたのみかおひかりによるのでした。
あなたがかれらをめぐまれたからです。
4あなたはわがおう、わがかみ
ヤコブのために勝利しょうりさだめられるかたです。
5われらはあなたによって、あだをたおし、
われらにちむかうものを、
によってみにじるのです。
6わたしは自分じぶんゆみたのまず、わたしのつるぎもまた、
わたしをすくうことができないからです。
7しかしあなたはわれらをあだからすくい、
われらをにくものをはずかしめられました。
8われらはつねかみによってほこり、
とこしえにあなたのみ感謝かんしゃするでしょう。〔セラ
9ところがあなたはわれらをててはじわせ、
われらの軍勢ぐんぜいともかれませんでした。
10あなたがわれらをあだのまえから退しりぞかせられたので、
われらのてきこころのままにかすめうばいました。
11あなたはわれらをほふられるひつじのようにし、
またもろもろの国民くにたみのなかにらされました。
12あなたはわずかのきんであなたのたみり、
かれらのためにたかあたいもとめられませんでした。
13あなたはわれらをとなびとにそしらせ、
われらをめぐるものどもにあなどらせ、
あざけらせられました。
14またもろもろの国民くにたみのなかにわれらをわらぐさとし、
もろもろのたみのなかにわらものとされました。
15わがはずかしめはひねもすわたしのまえにあり、
はじはわたしのかおをおおいました。
16これはそしるものと、ののしるもの言葉ことばにより、
てきと、うらみをむくいるもののゆえによるのです。
17これらのことみなわれらにのぞみましたが、
われらはあなたをわすれず、
あなたの契約けいやくにそむくことがありませんでした。
18われらのこころはたじろがず、
またわれらのあゆみはあなたのみちはなれませんでした。
19それでもあなたは山犬やまいぬところでわれらをくだき、
くらやみをもってわれらをおおわれました。
20われらがもしわれらのかみわすれ、
ほかのかみべたことがあったならば、
21かみはこれをあらわされないでしょうか。
かみこころ秘密ひみつをもっておられるからです。
22ところがわれらはあなたのためにひねもすころされて、
ほふられるひつじのようにみなされました。
23しゅよ、きてください。なぜねむっておられるのですか。
をさましてください。
われらをとこしえにてないでください。
24なぜあなたはみかおかくされるのですか。
なぜわれらのなやみと、しえたげを
わすれになるのですか。
25まことにわれらのたましいはかがんで、ちりにし、
われらのからだはつちにつきました。
26きて、われらをおたすけください。
あなたのいつくしみのゆえに、
われらをあがなってください。

第四五篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってゆりの<ruby>花<rp>(</rp><rt>はな</rt><rp>)</rp></ruby>のしらべにあわせてうたわせたコラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>のマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、<ruby>愛<rp>(</rp><rt>あい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしのこころはうるわしい言葉ことばであふれる。
わたしはおうについてよんだわたしのかたる。
わたしのしたはすみやかにものひとふでのようだ。
2あなたはひとらにまさってうるわしく、
気品きひんがそのくちびるにそそがれている。
このゆえにかみはとこしえにあなたを祝福しゅくふくされた。
3ますらおよ、光栄こうえい威厳いげんとをもって、
つるぎをこしびよ。
4真理しんりのため、また正義せいぎまもるために
威厳いげんをもって、勝利しょうりすすめ。
あなたのみぎはあなたにおそるべきわざを
おしえるであろう。
5あなたのするどくて、おうてきむねをつらぬき、
もろもろのたみはあなたのもとにたおれる。
6かみからたまわったあなたのくらい永遠えいえんにかぎりなくつづき、
あなたのおうのつえは公平こうへいのつえである。
7あなたはあいし、あくにくむ。
このゆえにかみ、あなたのかみよろこびのあぶら
あなたのともがらにまさって、あなたにそそがれた。
8あなたのころもはみな没薬もつやく芦薈ろかい肉桂にっけいで、
よいかおりをはなっている。
こと象牙ぞうげ殿とのからて、あなたをよろこばせる。
9あなたのあいするおんなたちのうちにはおうむすめたちがあり、
王妃おうひはオフルのきんかざって、あなたのみぎつ。
10むすめよ、け、かえりみてみみかたむけよ。
あなたのたみと、あなたのちちいえとをわすれよ。
11おうはあなたのうるわしさをしたうであろう。
かれはあなたのしゅであるから、かれしおがめ。
12ツロのたみおくものをもちきたり、
たみのうちのめるものもあなたの好意こういもとめる。
13おうむすめ殿とののうちでさかえをきわめ、
こがねをんだころも着飾きかざっている。
14彼女かのじょりしたころもおうのもとにみちびかれ、
そのともびとなるおとめらは
彼女かのじょしたがってその行列ぎょうれつにある。
15かれらはよろこびとたのしみとをもってみちびかれき、
おう宮殿きゅうでんにはいる。
16あなたのらは父祖ふそかわってち、
あなたはかれらをぜんきみとするであろう。
17わたしはあなたのをよろずにおぼえさせる。
このゆえにもろもろのたみ世々よよかぎりなく
あなたをほめたたえるであろう。

第四六篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって<ruby>女<rp>(</rp><rt>おんな</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>声<rp>(</rp><rt>こえ</rt><rp>)</rp></ruby>のしらべにあわせてうたわせたコラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1かみはわれらのどころまたちからである。
なやめるときのいとちかたすけである。
2このゆえに、たといかわり、
やまうみ真中まなかうつるとも、われらはおそれない。
3たといそのみずりとどろき、あわだつとも、
そのさわぎによってやまふるうごくとも、
われらはおそれない。〔セラ
4一つのかわがある。
そのながれはかみみやこよろこばせ、
いとたかものせいなるすまいをよろこばせる。
5かみがそのなかにおられるので、みやこはゆるがない。
かみあさはやく、これをたすけられる。
6もろもろのたみさわぎたち、もろもろのくにうごく、
かみがそのこえされるとける。
7万軍ばんぐんしゅはわれらとともにおられる、
ヤコブのかみはわれらのどころである。〔セラ
8て、しゅのみわざをよ、
しゅおどろくべきことをおこなわれた。
9しゅのはてまでもたたかいをやめさせ、
ゆみり、やりをち、戦車せんしゃかれる。
10しずまって、わたしこそかみであることをれ。
わたしはもろもろの国民くにたみのうちにあがめられ、
ぜんにあがめられる」。
11万軍ばんぐんしゅはわれらとともにおられる、
ヤコブのかみはわれらのどころである。〔セラ

第四七篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたコラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1もろもろのたみよ、をうち、
よろこびのこえをあげ、かみにむかってさけべ。
2いとたかしゅおそるべく、
ぜんをしろしめすおおいなるおうだからである。
3しゅはもろもろのたみをわれらにしたがわせ、
もろもろのくにをわれらのあししたしたがわせられた。
4しゅはそのあいされたヤコブのほこり
われらのぎょうとして、われらのためにえらばれた。〔セラ
5かみよろこさけこえともにのぼり、
しゅはラッパのこえともにのぼられた。
6かみをほめうたえよ、ほめうたえよ、
われらのおうをほめうたえよ、ほめうたえよ。
7かみぜんおうである。
たくみなうたをもってほめうたえよ。
8かみはもろもろの国民くにたみおさめられる。
かみはそのせいなるみくらにせられる。
9もろもろのたみきみたちはつどいて、
アブラハムのかみたみとなる。
10のもろもろのたてかみのものである。
かみおおいにあがめられる。

第四八篇

コラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1しゅおおいなるかみであって、
われらのかみみやこ、そのせいなるやまで、
おおいにほめたたえらるべきかたである。
2シオンのやまきたはしたかくて、うるわしく、
ぜんよろこびであり、おおいなるおうみやこである。
3そのもろもろの殿とののうちにかみはみずからを
たかきやぐらとしてあらわされた。
4よ、おうらはあいかいしてともすすんできたが、
5かれらはみやこるやおどろき、
あわてふためき、いそった。
6おののきはかれらにのぞみ、
そのくるしみはみのくるしみをするおんなのようであった。
7あなたは東風ひがしかぜおこしてタルシシのふねやぶられた。
8さきにわれらがいたように、
いまわれらは万軍ばんぐんしゅみやこ
われらのかみみやこでこれをることができた。
かみはとこしえにこのみやこかたくされる。〔セラ
9かみよ、われらはあなたのみやのうちで
あなたのいつくしみをおもいました。
10かみよ、あなたのほまれは、あなたのみのように、
のはてにまでおよびます。
あなたのみぎ勝利しょうりちています。
11あなたのさばきのゆえに、
シオンのやまよろこばせ、ユダのむすめたのしませてください。
12シオンのまわりをあるき、あまねくめぐって、
そのやぐらをかぞえ、
13その城壁じょうへきこころをとめ、そのもろもろの殿とのをしらべよ。
これはあなたがたがのちかたつたえるためである。
14これこそかみであり、
世々よよかぎりなくわれらのかみであって、
とこしえにわれらをみちびかれるであろう。

第四九篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたコラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1もろもろのたみよ、これをけ、
すべてものよ、みみかたむけよ。
2ていきもたかきも、めるもまずしきも、ともみみかたむけよ。
3わがくち知恵ちえかたり、わがこころ知識ちしきおもう。
4わたしはみみをたとえにかたむけ、
ことらして、わたしのなぞをかそう。
5わたしをしえたげるもの不義ふぎ
わたしをかこなやみのに、
どうしておそれなければならないのか。
6かれらはおのがとみをたのみ、
そのたからのおおいのをほこ人々ひとびとである。
7まことにひとはだれも自分じぶんをあがなうことはできない。
そのいのちのあたいかみはらうことはできない。
9とこしえにきながらえて、はかないために
そのいのちをあがなうには、あまりにあたいたかくて、
それを満足まんぞくはらうことができないからである。
10まことにかしこひとに、
おろかなものも、けもののようなものも、ひとしくほろんで、
そのとみ他人たにんのこすことはひとるところである。
11たといかれらはその自分じぶんをもってんでも、
はかこそかれらのとこしえのすまい、
世々よよかれらのすみかである。
12ひと栄華えいがのうちにながくとどまることはできない、
ほろびうせるけものにひとしい。
13これぞ自分じぶんをたのむおろかなものどものりゆき、
自分じぶんまえよろこものどものはてである。〔セラ
14かれらは陰府よみさだめられたひつじのように
かれらをぼくするであろう。
かれらはまっすぐにはかくだり、そのかたちはえうせ、
陰府よみかれらのすまいとなるであろう。
15しかしかみはわたしをけられるゆえ、
わたしのたましい陰府よみちからからあがなわれる。〔セラ
16ひととみるときも、
そのいえさかえがくわわるときも、おそれてはならない。
17かれぬときはなにひとつたずさくことができず、
そのさかえもかれしたがってくだってくことは
ないからである。
18たといかれきながらえるあいだ自分じぶん幸福こうふくおもっても、
またみずからさいわいときに、人々ひとびとから称賛しょうさんされても、
19かれはついにおのれの先祖せんぞ仲間なかまつらなる。
かれらはえてひかりることがない。
20ひと栄華えいがのうちにながくとどまることはできない。
ほろびうせるけものにひとしい。

第五〇篇

アサフの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1全能者ぜんのうしゃなるかみしゅみことのりして、
るところからるところまで
あまねくものあつめられる。
2かみうるわしさのきわみであるシオンからひかりはなたれる。
3われらのかみて、もだされない。
まえにはきつくすがあり、
そのまわりには、はげしい暴風ぼうふうがある。
4かみはそのたみをさばくために、
うえなるてんおよびばわれる、
5「いけにえをもってわたしと契約けいやくむすんだ
わが聖徒せいとをわたしのもとにあつめよ」と。
6てんかみをあらわす、
かみはみずから、さばきぬしだからである。〔セラ
7「わがたみよ、け、わたしはう。
イスラエルよ、わたしはあなたにむかって
あかしをなす。
わたしはかみ、あなたのかみである。
8わたしがあなたをめるのは、
あなたのいけにえのゆえではない。
あなたの燔祭はんさいはいつもわたしのまえにある。
9わたしはあなたのいえから雄牛おうしらない。
またあなたのおりからやぎをらない。
10はやしのすべてのけものはわたしのもの、
おかうえ千々ちぢ家畜かちくもわたしのものである。
11わたしはそらとりをことごとくっている。
うごくすべてのものはわたしのものである。
12たといわたしはえても、あなたにげない、
世界せかいとそのなかちるものとは
わたしのものだからである。
13わたしは雄牛おうしにくべ、
やぎのむだろうか。
14感謝かんしゃのいけにえをかみにささげよ。
あなたのちかいをいとたかものはたせ。
15なやみのにわたしをべ、わたしはあなたをたすけ、
あなたはわたしをあがめるであろう」。
16しかしかみしきものわれる、
「あなたはなんの権利けんりがあってわたしのさだめをべ、
わたしの契約けいやくくちにするのか。
17あなたはおしえにくみ、わたしの言葉ことばった。
18あなたはぬすびとをればこれとむつみ、
姦淫かんいんおこなものまじわる。
19あなたはそのくちあくにわたし、
あなたのしたはたばかりを仕組しくむ。
20あなたはしてその兄弟きょうだいをそしり、
自分じぶんははをののしる。
21あなたがこれらのことをしたのを、わたしがだまっていたので、
あなたはわたしをまった自分じぶんとひとしいものおもった。
しかしわたしはあなたをめ、
あなたのまえにそのつみをならべる。
22かみわすれるものよ、このことをおもえ。
さもないとわたしはあなたをかきく。
そのときだれもたすけるものはないであろう。
23感謝かんしゃのいけにえをささげるものはわたしをあがめる。
自分じぶんのおこないをつつしものにはわたしはかみすくいしめす」。

第五一篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、これはダビデがバテセバに<ruby>通<rp>(</rp><rt>とお</rt><rp>)</rp></ruby>った<ruby>後<rp>(</rp><rt>のち</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>預言者<rp>(</rp><rt>よげんしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>ナタンがきたときによんだもの
1かみよ、あなたのいつくしみによって、
わたしをあわれみ、
あなたのゆたかなあわれみによって、
わたしのもろもろのとがをぬぐいってください。
2わたしの不義ふぎをことごとくあらり、
わたしのつみからわたしをきよめてください。
3わたしは自分じぶんのとがをっています。
わたしのつみはいつもわたしのまえにあります。
4わたしはあなたにむかい、ただあなたにつみおかし、
あなたのまえわることおこないました。
それゆえ、あなたが宣告せんこくをおあたえになるときはただしく、
あなたがひとをさばかれるときはあやまりがありません。
5よ、わたしは不義ふぎのなかにうまれました。
わたしのははつみのうちにわたしをみごもりました。
6よ、あなたは真実しんじつこころのうちにもとめられます。
それゆえ、わたしのかくれたこころ知恵ちえおしえてください。
7ヒソプをもって、わたしをきよめてください、
わたしはきよくなるでしょう。
わたしをあらってください、
わたしはゆきよりもしろくなるでしょう。
8わたしによろこびとたのしみとをたし、
あなたがくだいたほねよろこばせてください。
9かおをわたしのつみからかくし、
わたしの不義ふぎをことごとくぬぐいってください。
10かみよ、わたしのためにきよこころをつくり、
わたしのうちにあたらしい、ただしいれいあたえてください。
11わたしをみまえからてないでください。
あなたのせいなるれいをわたしかららないでください。
12あなたのすくいよろこびをわたしにかえし、
自由じゆうれいをもって、わたしをささえてください。
13そうすればわたしは、とがをおかしたもの
あなたのみちおしえ、
つみびとはあなたにかえってくるでしょう。
14かみよ、わがすくいかみよ、
ながしたつみからわたしをたすしてください。
わたしのしたこえたからかにあなたのうたうでしょう。
15しゅよ、わたしのくちびるをひらいてください。
わたしのくちはあなたのほまれをあらわすでしょう。
16あなたはいけにえをこのまれません。
たといわたしが燔祭はんさいをささげても
あなたはよろこばれないでしょう。
17かみけられるいけにえはくだけたたましいです。
かみよ、あなたはくだけたいたこころ
かろしめられません。
18あなたのみこころにしたがってシオンにめぐみをほどこし、
エルサレムの城壁じょうへききずきなおしてください。
19そのときあなたはのいけにえと燔祭はんさいと、
まった燔祭はんさいとをよろこばれるでしょう。
そのときあなたの祭壇さいだん雄牛おうしがささげられるでしょう。

第五二篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデのマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>。これはエドムびとドエグがサウルにきて、「ダビデはアヒメレクの<ruby>家<rp>(</rp><rt>いえ</rt><rp>)</rp></ruby>にきた」と<ruby>告<rp>(</rp><rt>つ</rt><rp>)</rp></ruby>げたときにダビデがよんだもの
1ちからあるものよ、なにゆえあなたは
かみうやまひとあたえたわざわいについてほこるのか。
あなたはひねもすひとほろぼすことをたくらむ。
2虚偽きょぎおこなものよ、あなたのしたするどいかみそりのようだ。
3あなたはぜんよりもあくこのみ、
まことをかたるよりもいつわりをかたることをこのむ。〔セラ
4あざむきのしたよ、あなたはすべてのほろぼす言葉ことばこのむ。
5しかしかみはとこしえにあなたをくだき、
あなたをとらえて、その天幕てんまくからはなし、
けるものから、あなたのやされる。〔セラ
6ただしいものはこれをおそれ、かれわらってうであろう、
7かみをおのがどころとせず、そのとみゆたかなるをたのみ、
そのたからたのひとよ」と。
8しかし、わたしはかみいえにある
みどりのオリブののようだ。
わたしは世々よよかぎりなくかみのいつくしみをたのむ。
9あなたがこのことをなされたので、
わたしはとこしえに、あなたに感謝かんしゃし、
聖徒せいとまえであなたのみをふれしめそう。
これはよいことだからである。

第五三篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってマハラテのしらべにあわせてうたわせたダビデのマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1おろかなものこころのうちに「かみはない」とう。
かれらはくされはて、にくむべき不義ふぎをおこなった。
ぜんおこなものはない。
2かみてんからひとおろして、
かしこものかみたずもとめるものがあるかないかをられた。
3かれらはみなそむき、みなひとしく堕落だらくした。
ぜんおこなものはない、ひとりもない。
4あくおこなものさとりがないのか。
かれらはものうようにわがたみらい、
またかみぶことをしない。
5かれらはおそるべきことのないときおおいにおそれた。
かみはよこしまなものほねらされるからである。
かみかれらをてられるので、
かれらははじをこうむるであろう。
6どうか、シオンからイスラエルのすくいるように。
かみがそのたみ繁栄はんえい回復かいふくされるとき
ヤコブはよろこび、イスラエルはたのしむであろう。

第五四篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって<ruby>琴<rp>(</rp><rt>こと</rt><rp>)</rp></ruby>をもってうたわせたダビデのマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>。これはジフびとがサウルにきて、「ダビデはわれらのうちに<ruby>隠<rp>(</rp><rt>かく</rt><rp>)</rp></ruby>れている」と<ruby>言<rp>(</rp><rt>い</rt><rp>)</rp></ruby>った<ruby>時<rp>(</rp><rt>とき</rt><rp>)</rp></ruby>によんだもの
1かみよ、みによってわたしをすくい、
ちからによってわたしをさばいてください。
2かみよ、わたしのいのりをきき、
わがくち言葉ことばみみかたむけてください。
3たかぶるものがわたしにさからっておこり、
あらぶるものがわたしのいのちをもとめています。
かれらはかみをおのがまえくことをしません。〔セラ
4よ、かみはわがたすけぬし、
しゅはわがいのちをまもられるかたです。
5かみはわたしのあだにわざわいをもってむくいられるでしょう。
あなたのまことをもってかれらをほろぼしてください。
6わたしはよろこんであなたにいけにえをささげます。
しゅよ、わたしはみ感謝かんしゃします。
これはよいことだからです。
7あなたはすべてのなやみからわたしをすくい、
わたしのてき敗北はいぼくさせられたからです。

第五五篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって<ruby>琴<rp>(</rp><rt>こと</rt><rp>)</rp></ruby>をもってうたわせたダビデのマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1かみよ、わたしのいのりみみかたむけてください。
わたしのねがいをけてかくさないでください。
2わたしにみこころをとめ、わたしにこたえてください。
わたしはなやみによってよわりはて、
3てきこえと、しきもののしえたげとによって
くるいそうです。
かれらはわたしになやみをのぞませ、
いかってわたしをくるしめるからです。
4わたしのこころはわがうちにもだえくるしみ、
おそれがわたしのうえちました。
5おそれとおののきがわたしにのぞみ、
はなはだしいおそれがわたしをおおいました。
6わたしはいます、
「どうか、はとのようにつばさをもちたいものだ。
そうすればわたしはってやすきをるであろう。
7わたしはとおくのがれって、宿やどろう。〔セラ
8わたしはいそ避難ひなんして、
はやてとあらしをのがれよう」と。
9しゅよ、かれらのはかりごとをやぶってください。
かれらのした混乱こんらんさせてください。
わたしはまちのうちに暴力ぼうりょくあらそいとをるからです。
10かれらはひるよるまち城壁じょうへきうえあるきめぐり、
まちのうちには害悪がいあくなやみとがあります。
11またほろぼすことまちのうちにあり、
しえたげとあざむきとはその市場いちば
はなれることがありません。
12わたしをののしるものてきではありません。
もしそうであるならばしのぶことができます。
わたしにむかってたかぶるものはあだではありません。
もしそうであるならばかくして
かれけることができます。
13しかしそれはあなたです、わたしとおなもの
わたしの同僚どうりょう、わたしのしたしいともです。
14われらはたがいにたのしくかたらい、
つれだってかみみやのぼりました。
15どうぞ、かれらにのぞませ、
きたままで陰府よみくだらせ、
おそれをもってかれらをはからせてください。
16しかしわたしがかみばわれば、
しゅはわたしをすくわれます。
17ゆうべに、あしたに、真昼まひるにわたしがなげきうめけば、
しゅはわたしのこえかれます。
18たといわたしをめるものおおくとも、
しゅはわたしがたたかうたたかいから
わたしをやすらかにすくされます。
19むかしからみくらにしておられるかみ
いてかれらをなやまされるでしょう。〔セラ
かれらはおきてをまもらず、かみおそれないからです。
20わたしのともはそのしたしきものばして、
その契約けいやくやぶった。
21そのくち牛酪ぎゅうらくよりもなめらかだが、
そのこころにはたたかいがある。
その言葉ことばあぶらよりもやわらかだが、
それはいたつるぎである。
22あなたのしゅにゆだねよ。
しゅはあなたをささえられる。
しゅただしいひとうごかされるのをけっしてゆるされない。
23しかししゅよ、あなたはかれらを
ほろびのあなれられます。
ながものあざむものとは
おのがなかばもきながらえることはできません。
しかしわたしはあなたにたのみます。

第五六篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって、「<ruby>遠<rp>(</rp><rt>とお</rt><rp>)</rp></ruby>き<ruby>所<rp>(</rp><rt>ところ</rt><rp>)</rp></ruby>におる<ruby>音<rp>(</rp><rt>おと</rt><rp>)</rp></ruby>をたてぬはと」のしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>。これはダビデがガテでペリシテびとに<ruby>捕<rp>(</rp><rt>とら</rt><rp>)</rp></ruby>えられたときによんだもの
1かみよ、どうかわたしをあわれんでください。
人々ひとびとがわたしをみつけ、
あだする人々ひとびとがひねもすわたしをしえたげます。
2わたしのてきはひねもすわたしをみつけ、
ほこりたかぶって、わたしとたたかものおおいのです。
3わたしがおそれるときは、あなたにたのみます。
4わたしはかみによって、そのみ言葉ことばをほめたたえます。
わたしはかみ信頼しんらいするゆえ、おそれることはありません。
にくなるものはわたしになにをなしましょうか。
5かれらはひねもすわたしのこと妨害ぼうがいし、
そのおもいはことごとくわたしにわざわいします。
6かれらはともあつまってをひそめ、
わたしのあゆみにをとめ、
わたしのいのちをうかがいもとめます。
7かみよ、かれらにそのつみむくい、
いきどおりをもってもろもろのたみたおしてください。
8あなたはわたしのさすらいをかぞえられました。
わたしのなみだをあなたのかわぶくろにたくわえてください。
これはみなあなたのしょ
しるされているではありませんか。
9わたしがもとめるに、わたしのてき退しりぞきます。
これによってかみがわたしをまもられることをります。
10わたしはかみによってそのみ言葉ことばをほめたたえ、
しゅによってそのみ言葉ことばをほめたたえます。
11わたしはかみ信頼しんらいするゆえ、おそれることはありません。
ひとはわたしになにをなしましょうか。
12かみよ、わたしがあなたにてたちかいは
はたさなければなりません。
わたしは感謝かんしゃそなものをあなたにささげます。
13あなたはわたしのたましいからすくい、
わたしのあしまもってたおれることなく、
いのちのひかりのうちでかみまえ
わたしをあゆませられたからです。

第五七篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって、「<ruby>滅<rp>(</rp><rt>ほろ</rt><rp>)</rp></ruby>ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>。これはダビデが<ruby>洞<rp>(</rp><rt>ほら</rt><rp>)</rp></ruby>にはいってサウルの<ruby>手<rp>(</rp><rt>て</rt><rp>)</rp></ruby>をのがれたときによんだもの
1かみよ、わたしをあわれんでください。
わたしをあわれんでください。
わたしのたましいはあなたにたのみます。
ほろびのあらしのるまでは
あなたのつばさかげをわたしのどころとします。
2わたしはいとたかかみばわります。
わたしのためにすべてのことをなしとげられるかみ
ばわります。
3かみてんからおくってわたしをすくい、
わたしをみつけるものをはずかしめられます。〔セラ
すなわちかみはそのいつくしみとまこととを
おくられるのです。
4わたしはひとらをむさぼりらうししのなか
よこたわっています。
かれらのはほこ、またかれらのしたするどいつるぎです。
5かみよ、みずからをてんよりもたかくし、
みさかえをぜんうえにあげてください。
6かれらはわたしのあしとらえようとあみもうけました。
わたしのたましいはうなだれました。
かれらはわたしのまえあなりました。
しかしかれらはみずからそのなかおちいったのです。〔セラ
7かみよ、わたしのこころさだまりました。
わたしのこころさだまりました。
わたしはうたい、かつほめたたえます。
8わがたましいよ、さめよ。立琴たてごとよ、ことよ、さめよ。
わたしはしののめをびさまします。
9しゅよ、わたしはもろもろのたみなかであなたに感謝かんしゃし、
もろもろのくになかであなたをほめたたえます。
10あなたのいつくしみはおおきく、てんにまでおよび、
あなたのまことはくもにまでおよびます。
11かみよ、みずからをてんよりもたかくし、
みさかえをぜんうえにあげてください。

第五八篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって、「<ruby>滅<rp>(</rp><rt>ほろ</rt><rp>)</rp></ruby>ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1あなたがたちからあるものよ、
まことにあなたがたはただしいことかたり、
公平こうへいをもってひとらをさばくのか。
2いな、あなたがたはこころのうちにわることをたくらみ、
その暴虐ぼうぎゃくおこなう。
3しきものたいときから、そむきり、
うまときから、あやまちをおかし、いつわりをかたる。
5かれらはへびのどくのようなどくをもち、
魔法使まほうつかいまたはたくみに呪文じゅもんとなえるものこえかない
みみをふさぐみみしいのまむしのようである。
6かみよ、かれらのくちってください。
しゅよ、わかいししのきばをくだいてください。
7かれらをながれゆくみずのようにらせ、
たおされる若草わかくさのようにおとろえさせてください。
8またけてどろどろになるかたつむりのように、
ときならずうまれたのようにしてください。
9あなたがたのかまがまだいばらのねつかんじないまえ
あおいのも、えているのもともにつむじかぜ
はらわれるようにかれらをはらってください。
10ただしいもの復讐ふくしゅうよろこび、
そのあししきものあらうであろう。
11そして人々ひとびとうであろう、
「まことにただしいものにはむくいがある。
まことににさばきをおこなわれるかみがある」と。

第五九篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって、「<ruby>滅<rp>(</rp><rt>ほろ</rt><rp>)</rp></ruby>ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたダビデのミクタムの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>。これはサウルがダビデを<ruby>殺<rp>(</rp><rt>ころ</rt><rp>)</rp></ruby>そうとして<ruby>人<rp>(</rp><rt>ひと</rt><rp>)</rp></ruby>をつかわし、その<ruby>家<rp>(</rp><rt>いえ</rt><rp>)</rp></ruby>をうかがわせたときダビデのよんだもの
1わがかみよ、どうかわたしをわがてきからたすし、
わたしにさからっておこりたつものからおまもりください。
2あくおこなものからわたしをたすし、
ながひとからわたしをおすくいください。
3よ、かれらはひそみかくれて、わたしのいのちをうかがい、
ちからある人々ひとびとともあつまってわたしをめます。
しゅよ、わたしにとがもつみもなく、
4わたしにあやまちもないのに、
かれらははしりまわってそなえをします。
わたしをたすけるためにをさまして、ごらんください。
5万軍ばんぐんかみしゅよ、あなたはイスラエルのかみです。
をさまして、もろもろの国民くにたみばっし、
あくをたくらむものどもに、
あわれみをほどこさないでください。〔セラ
6かれらはゆうごとにかえってきて、
いぬのようにほえてまちをあさりまわる。
7よ、かれらはそのくちをもってほえさけび、
そのくちびるをもってうなり、
「だれがくものか」とう。
8しかし、しゅよ、あなたはかれらをわらい、
もろもろの国民くにたみをあざけりわらわれる。
9わがちからよ、わたしはあなたにむかってほめうたいます。
かみよ、あなたはわたしのたかきやぐらです。
10わがかみはそのいつくしみをもって
わたしをむかえられる。
わがかみはわたしにてき敗北はいぼくさせられる。
11どうぞ、わがたみわすれることのないために、
かれらをころさないでください。
しゅ、われらのたてよ、みちからをもってかれらをよろめかせ、
かれらをたおれさせないでください。
12かれらのくちつみ、そのくちびるの言葉ことばのために
かれらをそのたかぶりにとらわれさせてください。
かれらがかたるのろいといつわりのために
13いきどおりをもってかれらをほろぼし、
もはやながらえることのないまでに、
かれらをほろぼしてください。
そうすればのはてまで、
人々ひとびとかみがヤコブをおさめられることを
るにいたるでしょう。〔セラ
14かれらはゆうごとにかえってきて、
いぬのようにほえてまちをあさりまわる。
15かれらはもののためにあるきまわり、
くことをなければいかりうなる。
16しかし、わたしはあなたのみちからをうたい、
あさにはこえをあげてみいつくしみをうたいます。
あなたはわたしのなやみのにわがたかきやぐらとなり、
わたしのどころとなられたからです。
17わがちからよ、わたしはあなたにむかってほめうたいます。
かみよ、あなたはわがたかきやぐら、
わたしにいつくしみをたまわるかみであられるからです。

第六〇篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって、「あかしのゆり」というしらべにあわせて<ruby>教<rp>(</rp><rt>おしえ</rt><rp>)</rp></ruby>のためにうたわせたダビデのミクタムの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>。これはダビデが、アラムナハライムおよびアラムゾバと<ruby>戦<rp>(</rp><rt>たたか</rt><rp>)</rp></ruby>ったとき、ヨアブがその<ruby>帰<rp>(</rp><rt>かえ</rt><rp>)</rp></ruby>りに、<ruby>塩<rp>(</rp><rt>しお</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>谷<rp>(</rp><rt>たに</rt><rp>)</rp></ruby>でエドムびと一万二千<ruby>人<rp>(</rp><rt>にん</rt><rp>)</rp></ruby>を<ruby>殺<rp>(</rp><rt>ころ</rt><rp>)</rp></ruby>したときによんだもの
1かみよ、あなたはわれらをて、
われらをやぶられました。
あなたはいきどおられました。
ふたたびわれらをかえしてください。
2あなたはくにふるわせ、これをかれました。
そのやぶれをいやしてください。
くにうごくのです。
3あなたはそのたみえがたいことをさせ、
ひとをよろめかすさけをわれらにませられました。
4あなたはゆみまえからのがれたものふたたあつめようと
あなたをおそれるもののために
一つのはたてられました。〔セラ
5あなたのあいされるものたすけをるために、
みぎをもって勝利しょうりあたえ、
われらにこたえてください。
6かみはその聖所せいじょわれた、
「わたしはおおいなるよろこびをもってシケムをかち、
スコテのたにかちあたえよう。
7ギレアデはわたしのもの、
マナセもわたしのものである。
エフライムはわたしのかぶと、
ユダはわたしのつえである。
8モアブはわたしのあしだらい、
エドムにはわたしのくつをげる。
ペリシテについては、かちどきをあげる」と。
9だれがわたしを堅固けんごまちいたらせるでしょうか。
だれがわたしをエドムにみちびくでしょうか。
10かみよ、あなたはわれらをてられたではありませんか。
かみよ、あなたはわれらの軍勢ぐんぜいともかれません。
11われらにたすけをあたえて、あだにむかわせてください。
ひとたすけはむなしいのです。
12われらはかみによっていさましくはたらきます。
われらのあだをみにじるものかみだからです。

第六一篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって<ruby>琴<rp>(</rp><rt>こと</rt><rp>)</rp></ruby>にあわせてうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1かみよ、わたしのさけびをいてください。
わたしのいのりみみかたむけてください。
2わがこころのくずおれるとき、
わたしはのはてからあなたにばわります。
わたしをみちびいて
わたしのおよびがたいほどのたかいわ
のぼらせてください。
3あなたはわたしのどころ
てきたいする堅固けんごなやぐらです。
4わたしをとこしえにあなたの幕屋まくやまわせ、
あなたのつばさかげにのがれさせてください。〔セラ
5かみよ、あなたはわたしのもろもろのちかいをき、
おそれるものたまわるぎょう
わたしにあたえられました。
6どうかおうのいのちをばし、
そのよわいをよろずよにいたらせてください。
7かれをとこしえにかみまえおうたらしめ、
いつくしみとまこととにめいじて
かれまもらせてください。
8そうすればわたしはとこしえにみをほめうたい、
ごとにわたしのもろもろのちかいをはたすでしょう。

第六二篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってエドトンのしらべにしたがってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わがたましいはもだしてただかみをまつ。
わがすくいかみからる。
2かみこそわがいわ、わがすくい
わがたかきやぐらである。
わたしはいたくうごかされることはない。
3あなたがたは、いつまでひとせまるのか。
あなたがたはみなかたむいたいしがきのように、
うごくまがきのようにひとたおそうとするのか。
4かれらはひとたっと地位ちいからおとそうとのみはかり、
いつわりをよろこび、そのくちでは祝福しゅくふくし、
こころのうちではのろうのである。〔セラ
5わがたましいはもだしてただかみをまつ。
わがのぞみはかみからるからである。
6かみこそわがいわ、わがすくい
わがたかきやぐらである。
わたしはうごかされることはない。
7わがすくいとわがほまれとはかみにある。
かみはわがちからいわ、わがどころである。
8たみよ、いかなるときにもかみ信頼しんらいせよ。
そのみまえにあなたがたのこころそそせ。
かみはわれらのどころである。〔セラ
9ひくひとはむなしく、たかひといつわりである。
かれらをはかりにおけば、かれらはともいきよりもかるい。
10あなたがたは、しえたげにたよってはならない。
かすめうばうことに、むなしいのぞみをおいてはならない。
とみくわわるとき、これにこころをかけてはならない。
11かみはひとたびわれた、
わたしはふたたびこれをいた、
ちからかみぞくすることを。
12しゅよ、いつくしみもまたあなたにぞくすることを。
あなたはひとおのおののわざにしたがって
むくいられるからである。

第六三篇

ユダの<ruby>野<rp>(</rp><rt>の</rt><rp>)</rp></ruby>にあったときによんだダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1かみよ、あなたはわたしのかみ
わたしはせつにあなたをたずねもとめ、
わがたましいはあなたをかわきのぞむ。
みずなき、かわきおとろえたにあるように、
わが肉体にくたいはあなたをしたいこがれる。
2それでわたしはあなたのちからさかえとをようと、
聖所せいじょにあってをあなたにそそいだ。
3あなたのいつくしみは、いのちにもまさるゆえ、
わがくちびるはあなたをほめたたえる。
4わたしはきながらえるあいだ、あなたをほめ、
をあげて、みびまつる。
6わたしがとこうえであなたをおもいだし、
のふけるままにあなたをふかおもうとき、
わたしのたましいずいとあぶらとをもって
もてなされるようにり、
わたしのくちよろこびのくちびるをもって
あなたをほめたたえる。
7あなたはわたしのたすけとなられたゆえ、
わたしはあなたのつばさかげよろこうたう。
8わたしのたましいはあなたにすがりつき、
あなたのみぎはわたしをささえられる。
9しかしわたしのたましいほろぼそうとたずねもとめるもの
ふかところき、
10つるぎのちからにわたされ、山犬やまいぬのえじきとなる。
11しかしおうかみにあってよろこび、
かみによってちかものはみなほこることができる。
いつわりをものくちはふさがれるからである。

第六四篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1かみよ、わたしがなげうったえるとき、
わたしのこえをおきください。
てきおそれからわたしのいのちをおまもりください。
2わたしをかくして、あくおこなもの
ひそかなはかりごとからまぬかれさせ、
不義ふぎおこなもののはかりごとからまぬかれさせてください。
3かれらはそのしたをつるぎのようにとぎ、
にが言葉ことばのようにはなち、
4かくれたところからつみなきものようとする。
にわかにかれおそれることがない。
5かれらはわるくわだてをかたくたもち、
ともにはかり、ひそかにわなをかけてう、
「だれがわれらを見破みやぶることができるか。
6だれがわれらのつみをたずねすことができるか。
われらはたくみに、
はかりごとをかんがえめぐらしたのだ」と。
ひとうちなるおもいとこころとはふかい。
7しかしかみをもってかれらをられる。
かれらはにわかにきずをうけるであろう。
8かみかれらのしたのゆえにかれらをほろぼされる。
かれらをものみなそのこうべをるであろう。
9そのときすべてのひとおそれ、かみのみわざをつたえ、
そのなされたことかんがえるであろう。
10ただしいひとしゅにあってよろこび、かつしゅたのむ。
すべてこころなおものほこることができる。

第六五篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1かみよ、シオンにて、あなたをほめたたえることは
ふさわしいことである。
ひとはあなたにちかいをはたすであろう。
3いのりかれるかたよ、
すべてのにくなるものつみのゆえにあなたにる。
われらのとががわれらにつとき、
あなたはこれをゆるされる。
4あなたにえらばれ、あなたにちかづけられて、
あなたの大庭おおにわひとはさいわいである。
われらはあなたのいえ、あなたのせいなるみや
めぐみによってくことができる。
5われらのすくいかみよ、
のもろもろのはてと、とおうみのぞみであるあなたは
おそるべきわざにより、
すくいをもってわれらにこたえられる。
6あなたは大能たいのうび、
そのみちからによって、もろもろのやまかたたせられる。
7あなたはうみひびき、大波おおなみひびき、
もろもろのたみさわぎをしずめられる。
8それゆえ、のはてに人々ひとびとも、
あなたのもろもろのしるしをおそれる。
あなたはあさゆうところをして
よろこうたわせられる。
9あなたはのぞんで、これにみずをそそぎ、
これをおおいにゆたかにされる。
かみかわみずちている。
あなたはそのようにそなえして
かれらに穀物こくもつあたえられる。
10あなたはそのみぞをゆたかにうるおし、
そのうねをととのえ、夕立ゆうだちをもってそれをやわらかにし、
そのもえるのを祝福しゅくふくし、
11またそのめぐみをもってとしかんむりとされる。
あなたのみちにはあぶらがしたたる。
12牧場まきばはしたたり、小山こやまよろこびをまとい、
13牧場まきばひつじれを
もろもろのたに穀物こくもつをもっておおわれ、
かれらはよろこばわってともうたう。

第六六篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせた<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1ぜんよ、かみにむかってよろこばわれ。
2そのみ栄光えいこううたえ。
さかえあるさんびをささげよ。
3かみげよ。
「あなたのもろもろのみわざはおそるべきかな。
おおいなるみちからによって、あなたのてきはみまえ屈服くっぷくし、
4ぜんはあなたをおがみ、あなたをほめうたい、
をほめうたうであろう」と。〔セラ
5て、かみのみわざをよ。
ひとらにむかってなされることはおそるべきかな。
6かみうみえて、かわいたとされた。
人々ひとびと徒歩とほかわわたった。
そのところでわれらはかみよろこんだ。
7かみ大能たいのうをもって、とこしえにおさめ、
そのはもろもろの国民くにたみ監視かんしされる。
そむくものはみずからをたかくしてはならない。〔セラ
8もろもろのたみよ、われらのかみをほめよ。
かみをほめたたえるこえきこえさせよ。
9かみはわれらをきながらえさせ、
われらのあしのすべるのをゆるされない。
10かみよ、あなたはわれらをこころみ、
しろがねをるように、われらをられた。
11あなたはわれらをあみにひきいれ、
われらのこしおもき、
12人々ひとびとにわれらのあたまうええさせられた。
われらはなかみずなかとおった。
しかしあなたはわれらをひろところみちびされた。
13わたしは燔祭はんさいをもってあなたのいえき、
わたしのちかいをあなたにはたします。
14これはわたしがなやみにあったとき、
わたしのくちびるのしたもの、
わたしのくち約束やくそくしたものです。
15わたしはえたものの燔祭はんさい
雄羊おひつじのいけにえのけむりともにあなたにささげ、
雄牛おうしやぎとをささげます。〔セラ
16すべてかみおそれるものよ、け。
かみがわたしのためになされたことをげよう。
17わたしはこえをあげてかみばわり、
わがしたをもってかみをあがめた。
18もしわたしがこころ不義ふぎをいだいていたならば、
しゅはおきにならないであろう。
19しかし、まことにかみはおきになり、
わがいのりこえにみこころをとめられた。
20かみはほむべきかな。
かみはわがいのりをしりぞけず、
そのいつくしみをわたしからられなかった。

第六七篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって<ruby>琴<rp>(</rp><rt>こと</rt><rp>)</rp></ruby>にあわせてうたわせた<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1どうか、かみがわれらをあわれみ、われらを祝福しゅくふくし、
そのみかおをわれらのうえてらされるように。〔セラ
2これはあなたのみちがあまねくられ、
あなたのすくいちからがもろもろの国民くにたみのうちに
られるためです。
3かみよ、たみらにあなたをほめたたえさせ、
もろもろのたみにあなたをほめたたえさせてください。
4もろもろの国民くにたみたのしませ、
またよろこうたわせてください。
あなたは公平こうへいをもってもろもろのたみをさばき、
うえなるもろもろの国民くにたみみちびかれるからです。〔セラ
5かみよ、たみらにあなたをほめたたえさせ、
もろもろのたみにあなたをほめたたえさせてください。
6はその産物さんぶつしました。
かみ、われらのかみはわれらを祝福しゅくふくされました。
7かみはわれらを祝福しゅくふくされました。
のもろもろのはてにことごとく
かみおそれさせてください。

第六八篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1かみよ、ちあがって、そのてきらし、
かみにくものをみまえかららせてください。
2けむりいやられるようにかれらをいやり、
ろうのまえけるように
しきものかみまえほろぼしてください。
3しかしただしいものよろこばせ、
かみまえよろこおどらせ、よろこたのしませてください。
4かみにむかってうたえ、そのみをほめうたえ。
くもられるものにむかって歌声うたごえをあげよ。
そのしゅ、そのみまえよろこおどれ。
5そのせいなるすまいにおられるかみ
みなしごのちち、やもめの保護ほごものである。
6かみるべなきものむべきいえあたえ、
めしゅうどをいて幸福こうふくみちびかれる。
しかしそむくものはかわいたむ。
7かみよ、あなたがたみさきだちて、
荒野あらのすすかれたとき、〔セラ
8シナイのしゅなるかみまえに、
イスラエルのかみなるかみまえに、
ふるい、てんあめらせました。
9かみよ、あなたはゆたかなあめらせて、
つかおとろえたあなたのぎょう回復かいふくされ、
10あなたのれは、そのうちにすまいをました。
かみよ、あなたはめぐみをもって
まずしいもののためにそなえられました。
11しゅ命令めいれいくだされる。
おとずれをたずさえたおんなたちのおおいなるれはう、
12「もろもろの軍勢ぐんぜいおうたちは
り、った」と。
いえにとどまるおんなたちは獲物えものける、
13たといかれらはひつじのおりのなかにとどまるとも。
はとのつばさは、しろがねをもっておおわれ、
そのはねはきらめくこがねをもっておおわれる。
14全能者ぜんのうしゃがかしこでおうたちをらされたとき、
ザルモンにゆきった。
15かみやま、バシャンのやま
みねかさなるやま、バシャンのやまよ。
16みねかさなるもろもろのやまよ、
なにゆえかみがすまいにとのぞまれたやまをねたみるのか。
まことにしゅはとこしえにそこにまわれる。
17しゅかみのいくさぐるまいく千万せんまんをもって、
シナイから聖所せいじょられた。
18あなたはとりこをひきい、
人々ひとびとのうちから、またそむくもののうちから
おくものをうけて、たかやまのぼられた。
しゅなるかみがそこにまわれるためである。
19日々ひびにわれらのわれるしゅはほむべきかな。
かみはわれらのすくいである。〔セラ
20われらのかみすくいかみである。
からのがれるのはしゅなるかみによる。
21かみはそのてきのこうべをくだき、
おのがとがのなかあゆもの
毛深けぶかあたまのいただきをくだかれる。
22しゅわれた、
「わたしはバシャンからかれらをたずさかえり、
うみふかところからかれらをたずさかえる。
23あなたはそのあしかれらのひたし、
あなたのいぬしたはそのまえ
てきからるであろう」と。
24かみよ、人々ひとびとはあなたのこうごうしい行列ぎょうれつた。
わがかみ、わがおうの、聖所せいじょすすかれるのをた。
25うたものまえき、ことをひくものはあとになり、
おとめらはそのあいだにあってつづみってう、
26おおいなる集会しゅうかいかみをほめよ。
イスラエルのみなもとからものよ、しゅをほめまつれ」と。
27そこにかれらをみちびとしわかいベニヤミンがおり、
そのれのなかにユダのきみたちがおり、
ゼブルンのきみたち、ナフタリのきみたちがいる。
28かみよ、あなたの大能たいのうふるおこしてください。
われらのためにことをなされたかみよ、
あなたのちからをおしめしください。
29エルサレムにあるあなたのみやのために、
おうたちはあなたにおくものをささげるでしょう。
30あしなかけもの
もろもろのたみうしひきいる雄牛おうしれを
いましめてください。
みつぎものをむさぼるものたちをあししたみつけ、
たたかいをこのむもろもろのたみらしてください。
31青銅せいどうをエジプトからちきたらせ、
エチオピヤにはいそいでその
かみべさせてください。
32のもろもろのくによ、かみにむかってうたえ、
しゅをほめうたえ。〔セラ
33いにしえからのてんてんられる
しゅにむかってほめうたえ。
よ、しゅはみこえし、ちからあるみこえされる。
34ちからかみせよ。その威光いこうはイスラエルのうえにあり、
そのちからくもなかにある。
35かみはその聖所せいじょおそるべく、
イスラエルのかみはそのたみちからいきおいとをあたえられる。
かみはほむべきかな。

第六九篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってゆりの<ruby>花<rp>(</rp><rt>はな</rt><rp>)</rp></ruby>のしらべにあわせてうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1かみよ、わたしをおすくいください。
大水おおみずながて、わたしのくびにまでたっしました。
2わたしはあしがかりもないふかどろなかしずみました。
わたしはふかみずおちいり、
大水おおみずがわたしのうえながぎました。
3わたしはさけびによってつかれ、わたしののどはかわき、
わたしのかみちわびておとろえました。
4ゆえなく、わたしをにくもの
わたしのあたまよりもおおく、
いつわってわたしのてきとなり、
わたしをほろぼそうとするものつよいのです。
わたしはぬすまなかったものをも
つぐなわなければならないのですか。
5かみよ、あなたはわたしのおろかなことを
っておられます。
わたしのもろもろのとがは
あなたにかくれることはありません。
6万軍ばんぐんかみしゅよ、あなたをのぞもの
わたしのことによって、
はずかしめられることのないようにしてください。
イスラエルのかみよ、あなたをもとめるもの
わたしのことによって、
はじわせられることのないようにしてください。
7わたしはあなたのためにそしりをい、
はじがわたしのかおをおおったのです。
8わたしはわが兄弟きょうだいには、らぬものとなり、
わがははらには、のけものとなりました。
9あなたのいえおも熱心ねっしんがわたしをいつくし、
あなたをそしるもののそしりが
わたしにおよんだからです。
10わたしが断食だんじきをもってわたしのたましいなやませば、
かえってそれによってそしりをうけました。
11わたしが荒布あらぬのころもとすれば、
かえってかれらのことわざとなりました。
12わたしはもんするもの話題わだいとなり、
いどれのうたとなりました。
13しかししゅよ、わたしはあなたにいのります。
かみよ、めぐみのときに、
あなたのいつくしみのゆたかなるにより、
わたしにおこたえください。
14あなたのまことのすくいにより、
わたしをどろなかしずまぬようたすしてください。
わたしをにくものから、
またふかみずからわたしをたすしてください。
15大水おおみずがわたしのうえながぎることなく、
ふちがわたしをのむことなく、
あながそのくちをわたしのうえじることのないように
してください。
16しゅよ、あなたのいつくしみのふかきにより、
わたしにおこたえください。
あなたのあわれみのゆたかなるにより、
わたしをかえりみてください。
17あなたのかおをしもべにかくさないでください。
わたしはなやんでいるのです。
すみやかにわたしにおこたえください。
18わたしにちかって、わたしをあがない、
わがてきのゆえにわたしをおすくいください。
19あなたはわたしのけるそしりと、
はじと、はずかしめとをっておられます。
わたしのあだはみなあなたのまえにあります。
20そしりがわたしのこころくだいたので、
わたしはのぞみをうしないました。
わたしは同情どうじょうするものもとめたけれども、ひとりもなく、
なぐさめるものもとめたけれども、ひとりもませんでした。
21かれらはわたしの食物しょくもつどくれ、
わたしのかわいたときませました。
22かれらのまえ食卓しょくたくあみとし、
かれらが犠牲ぎせいをささげるまつりを、わなとしてください。
23かれらのくらくしてえなくし、
かれらのこしつねふるわせ、
24あなたのいきどおりをかれらのうえにそそぎ、
あなたのはげしいいかりをかれらにいつかせてください。
25かれらの宿営しゅくえいあらし、
ひとりもその天幕てんまくまわせないでください。
26かれらはあなたがたれたもの迫害はくがいし、
あなたがきずつけられたものをさらにくるしめるからです。
27かれらに、ばつばつくわえ、
あなたの赦免しゃめんにあずからせないでください。
28かれらをいのちのからって、
義人ぎじんのうちに記録きろくされることのないように
してください。
29しかしわたしはなやくるしんでいます。
かみよ、あなたのすくい
わたしをたかところかれますように。
30わたしはうたをもってかみをほめたたえ、
感謝かんしゃをもってかみをあがめます。
31これは雄牛おうしまたはつのとひずめのある雄牛おうしにまさって
しゅよろこばせるでしょう。
32へりくだるものは、これをよろこべ。
かみもとめるものよ、あなたがたのこころきかえらせよ。
33しゅとぼしいものき、
そのとらわれびとをかろしめられないからである。
34てんしゅをほめたたえ、
うみとそのなかうごくあらゆるものはしゅをほめたたえよ。
35かみはシオンをすくい、
ユダの町々まちまちなおされるからである。
そのしもべらはそこにんでこれを所有しょゆうし、
36そのしもべらの子孫しそんはこれをぎ、
あいするものはそのなかむであろう。

第七〇篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>記念<rp>(</rp><rt>きねん</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1かみよ、みこころならばわたしをおすくいください。
しゅよ、すみやかにわたしをおたすけください。
2わたしのいのちをたずねもとめるものどもを
じあわてさせてください。
わたしのそこなわれることをねがものどもを
うしろに退しりぞかせ、はじわせてください。
3「あはぁ、あはぁ」とものどもを
自分じぶんはじによっておそれおののかせてください。
4すべてあなたをたずもとめるもの
あなたによってよろこたのしむように。
あなたのすくいあいするもの
つねに「かみおおいなるかな」ととなえるように。
5しかし、わたしはまずしく、かつとぼしい。
かみよ、いそいでわたしにてください。
あなたはわがたすけ、わが救主すくいぬしです。
しゅよ、ためらわないでください。

第七一篇


1しゅよ、わたしはあなたにたのむ。
とこしえにわたしをはずかしめないでください。
2あなたのをもってわたしをたすけ、
わたしをすくしてください。
あなたのみみかたむけて、わたしをおすくいください。
3わたしのためにのがれのいわとなり、
わたしをすく堅固けんごしろとなってください。
あなたはわがいわ、わがしろだからです。
4わがかみよ、しきものからわたしをすくい、
不義ふぎ残忍ざんにんひと支配しはいから、
わたしをすくしてください。
5しゅなるかみよ、あなたはわたしのわかときからの
わたしののぞみ、わたしのたのみです。
6わたしはうまれるときからあなたにたのみました。
あなたはわたしをははたいからされたかたです。
わたしはつねにあなたをほめたたえます。
7わたしはおおくのひと
あやしまれるようなものとなりました。
しかしあなたはわたしの堅固けんごどころです。
8わたしのくちはひねもす、あなたをたたえるさんびと、
頌栄しょうえいとをもってたされています。
9わたしが年老としおいたとき、わたしを見離みはなさないでください。
わたしがちからおとろえたとき、わたしを見捨みすてないでください。
10わたしのてきはわたしについてかたり、
わたしのいのちをうかがうものともにはかって、
11かみかれ見捨みすてた。かれたすけるものがないから
かれってとらえよ」といます。
12かみよ、わたしにとおざからないでください。
わがかみよ、すみやかにてわたしをたすけてください。
13わたしにあだするものじさせ、ほろぼしてください。
わたしをそこなわんとするものを、
そしりと、はずかしめとをもっておおってください。
14しかしわたしはえずのぞみをいだいて、
いよいよあなたをほめたたえるでしょう。
15わたしのくちはひねもすあなたのと、
あなたのすくいとをかたるでしょう。
わたしはそのかずらないからです。
16わたしはしゅなるかみ大能たいのうのみわざをたずさえゆき、
ただあなたののみを、ほめたたえるでしょう。
17かみよ、あなたはわたしをわかときからおしえられました。
わたしはなお、
あなたのくすしきみわざをつたえます。
18かみよ、わたしが年老としおいて、しらがとなるとも、
あなたのちからをきたらんとするすべての
つたえるまで、わたしを見捨みすてないでください。
19かみよ、あなたの大能たいのうとはたかてんにまでおよぶ。
あなたはおおいなることをなされました。
かみよ、だれかあなたにひとしいものがあるでしょうか。
20あなたはわたしをおおくのおもなやみに
あわされましたが、ふたたびわたしをかし、
ふかところからきあげられるでしょう。
21あなたはわたしのほまれし、
ふたたびわたしをなぐさめられるでしょう。
22わがかみよ、わたしはまた立琴たてごとをもって
あなたと、あなたのまこととをほめたたえます。
イスラエルの聖者せいじゃよ、
わたしはことをもってあなたをほめうたいます。
23わたしがあなたにむかってほめうたうとき、
わがくちびるはよろこばわり、
あなたがあがなわれたわがたましいもまた
よろこばわるでしょう。
24わたしのしたもまたひねもす
あなたのかたるでしょう。
わたしをそこなわんとしたもの
じあわてたからです。

第七二篇

ソロモンの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1かみよ、あなたの公平こうへいおうあたえ、
あなたのおうあたえてください。
2かれをもってあなたのたみをさばき、
公平こうへいをもってあなたのまずしいものをさばくように。
3もろもろのやまおかとはによって
たみ平和へいわあたえるように。
4かれたみまずしいものうったえを弁護べんごし、
とぼしいものすくいあたえ、
しえたげるものくだくように。
5かれつきとのあらんかぎり、
世々よよきながらえるように。
6かれった牧草まきぐさうえあめのごとく、
うるお夕立ゆうだちのごとくのぞむように。
7さかえ、
平和へいわつきのなくなるまでゆたかであるように。
8かれうみからうみまでおさめ、
かわからのはてまでおさめるように。
9かれのあだはかれまえにかがみ、
かれてきはちりをなめるように。
10タルシシおよび島々しまじまおうたちはみつぎをおさめ、
シバとセバのおうたちはおくものたずさえてるように。
11もろもろのおうかれまえにひれし、
もろもろの国民くにたみかれつかえるように。
12かれとぼしいものをそのばわるときすくい、
まずしいものと、たすけなきものとをすくう。
13かれよわものとぼしいものとをあわれみ、
とぼしいもののいのちをすくい、
14かれらのいのちを、しえたげと暴力ぼうりょくとからあがなう。
かれらのかれたっとい。
15かれきながらえ、
シバの黄金おうごんかれにささげられ、
かれのためにえずいのりがささげられ、
ひねもすかれのために祝福しゅくふくもとめられるように。
16くにのうちには穀物こくもつゆたかにみのり、
そのはレバノンのように山々やまやまいただき波打なみうち、
人々ひとびとくさのごとく町々まちまちさかえるように。
17かれはとこしえにつづき、
その名声めいせいのあらんかぎり、えることのないように。
人々ひとびとかれによって祝福しゅくふく
もろもろの国民くにたみかれをさいわいなるもの
となえるように。
18イスラエルのかみしゅはほむべきかな。
ただしゅのみ、くすしきみわざをなされる。
19その光栄こうえいあるはとこしえにほむべきかな。
ぜんはその栄光えいこうをもってたされるように。
アァメン、アァメン。
20エッサイのダビデのいのりおわった。

第七三篇

アサフの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1かみただしいものにむかい、
こころきよものにむかって、まことにめぐみふかい。
2しかし、わたしは、わたしのあしがつまずくばかり、
わたしのあゆみがすべるばかりであった。
3これはわたしが、しきものさかえるのをて、
そのたかぶるものをねたんだからである。
4かれらにはくるしみがなく、
そのはすこやかで、つやがあり、
5ほかの人々ひとびとのようになやむことがなく、
ほかの人々ひとびとのようにたれることはない。
6それゆえ高慢こうまんかれらのくびかざりとなり、
暴力ぼうりょくころものようにかれらをおおっている。
7かれらはふとって、そのはとびいで、
そのこころおろかなおもいにちあふれている。
8かれらはあざけり、悪意あくいをもってかたり、
たかぶって、しえたげをかたる。
9かれらはそのくちてんにさからってき、
そのしたをあるきまわる。
10それゆえたみこころえてかれらをほめたたえ、
かれらのうちにあやまちをみとめない。
11かれらはう、「かみはどうしてようか、
いとたかもの知識ちしきがあろうか」と。
12よ、これらはしきものであるのに、
つねやすらかで、そのとみくわわる。
13まことに、わたしはいたずらにこころをきよめ、
つみおかすことなくあらった。
14わたしはひねもすたれ、
あさごとにこらしめをうけた。
15もしわたしが「このようなことかたろう」とったなら、
わたしはあなたのらのあやまらせたであろう。
16しかし、わたしがこれをろうとおもいめぐらしたとき、
これはわたしにめんどうな仕事しごとのようにおもわれた。
17わたしがかみ聖所せいじょって、
かれらの最後さいごさとたまではそうであった。
18まことにあなたはかれらをなめらかなところき、
かれらをほろびにおちいらせられる。
19なんとかれらはまたたくまにほろぼされ、
おそれをもってまった一掃いっそうされたことであろう。
20あなたがをさまして
かれらのかげをかろしめられるとき、
かれらはゆめみたひとをさましたときのようである。
21わたしのたましいいたみ、わたしのこころされたとき、
22わたしはおろかでさとりがなく、
あなたにたいしてはけもののようであった。
23けれどもわたしはつねにあなたとともにあり、
あなたはわたしのみぎたもたれる。
24あなたはさとしをもってわたしをみちびき、
そののちわたしをけて栄光えいこうにあずからせられる。
25わたしはあなたのほかに、だれをてんにもちよう。
にはあなたのほかにしたうものはない。
26わがとわがこころとはおとろえる。
しかしかみはとこしえにわがこころちから、わがぎょうである。
27よ、あなたにとおものほろびる。
あなたは、あなたにそむくものほろぼされる。
28しかしかみちかくあることはわたしにいことである。
わたしはしゅなるかみをわがどころとして、
あなたのもろもろのみわざをつたえるであろう。

第七四篇

アサフのマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1かみよ、なぜ、われらをとこしえにてられるのですか。
なぜ、あなたのまきひつじいかりをやされるのですか。
2むかしあなたがれられたあなたの公会こうかい
すなわち、あなたのぎょう部族ぶぞくとなすために
あがなわれたものをおもしてください。
あなたがまわれたシオンのやま
おもしてください。
3とこしえのほろびのあとに、あなたのあしけてください。
てき聖所せいじょで、すべてのもの破壊はかいしました。
4あなたのあだは聖所せいじょなかでほえさけび、
かれらのしるしをてて、しるしとしました。
5かれらはうえ入口いりぐちでは、おのをもって
格子こうしかきたおしました。
6またかれらはおのとつちとをもって
聖所せいじょものをことごとくおとしました。
7かれらはあなたの聖所せいじょをかけ、
のすみかをけがして、たおしました。
8かれらはこころのうちにいました、
「われらはことごとくこれをほろぼそう」と。
かれらはくにのうちのかみ会堂かいどうをことごとくきました。
9われらは自分じぶんたちのしるしをません。
預言者よげんしゃいまはいません。
そしていつまでつづくのか、われらのうちには、
ものがありません。
10かみよ、あだはいつまであざけるでしょうか。
てきはとこしえにあなたのをののしるでしょうか。
11なぜあなたはかれるのですか。
なぜあなたはみぎ
ふところにれておかれるのですか。
12かみはいにしえからわたしのおうであって、
すくいなかおこなわれた。
13あなたはみちからをもってうみをわかち、
みずうえりゅうあたまくだかれた。
14あなたはレビヤタンのあたまをくだき、
これをけものあたえてえじきとされた。
15あなたはいずみながれとをひらき、
えずながれるもろもろのかわをからされた。
16ひるはあなたのもの、よるもまたあなたのもの。
あなたはひかり太陽たいようとをもうけられた。
17あなたはのもろもろのさかいさだめ、
なつふゆとをつくられた。
18しゅよ、てきはあなたをあざけり、
おろかなたみはあなたのみをののしります。
このことおもしてください。
19どうかあなたのはとのたましい
けものにわたさないでください。
まずしいもののいのちをとこしえにわすれないでください。
20あなたの契約けいやくをかえりみてください。
くらところ暴力ぼうりょくのすまいでちています。
21しえたげられるものじさせないでください。
まずしいものとぼしいものとに
をほめたたえさせてください。
22かみよ、きてあなたのうったえをあげつらい、
おろかなもののひねもすあなたをあざけるのを
みこころにとめてください。
23あなたのあだのさけびをわすれないでください。
あなたのてきえずあげるさわぎを
わすれないでください。

第七五篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって、「<ruby>滅<rp>(</rp><rt>ほろ</rt><rp>)</rp></ruby>ぼすな」というしらべにあわせてうたわせたアサフの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1かみよ、われらはあなたに感謝かんしゃします。
われらは感謝かんしゃします。
われらはあなたのみび、
あなたのくすしきみわざをかたります。
2さだまったときれば、
わたしは公平こうへいをもってさばく。
3とすべてこれにむものがよろめくとき、
わたしはそのはしらかたくする。〔セラ
4わたしは、ほこものには「ほこるな」とい、
しきものには「つのをあげるな、
5つのたかくあげるな、
高慢こうまん態度たいどをもってかたるな」とう。
6げることはひがしからでなく、西にしからでなく、
また荒野あらのからでもない。
7それはさばきをおこなわれるかみであって、
かみはこれをげ、かれをげられる。
8しゅにはさかずきがあって、
よくぜたさけがあわだっている。
しゅがこれをそそされると、
のすべてのしきもの
これを一滴いってきのこさずにみつくすであろう。
9しかしわたしはとこしえによろこび、
ヤコブのかみをほめうたいます。
10しきものつのはことごとくはなされるが
ただしいものつのはあげられるであろう。

第七六篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によって<ruby>琴<rp>(</rp><rt>こと</rt><rp>)</rp></ruby>にあわせてうたわせたアサフの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1かみはユダにられ、
そのみはイスラエルにおいて偉大いだいである。
2その幕屋まくやはサレムにあり、
そのすまいはシオンにある。
3かしこでかみゆみ火矢ひやり、
たてとつるぎとたたかいの武器ぶきをこわされた。〔セラ
4あなたは永久えいきゅう山々やまやまにまさって
光栄こうえいあり、威厳いげんがある。
5雄々おおしいものはかすめられ、かれらはねむりにしずみ、
いくさびとはみなそのほどこすことができなかった。
6ヤコブのかみよ、あなたのとがめによって、
うまとはふかねむりにおちいった。
7しかし、あなたこそはおそるべきかたである。
あなたがいかりをはっせられるとき、
だれがみまえつことができよう。
9あなたはてんからさばきをおおせられた。
かみのしえたげられたものすくうために、
さばきにたれたとき、おそれて、沈黙ちんもくした。〔セラ
10まことにひといかりはあなたをほめたたえる。
いかりのあまりをあなたはおびとされる。
11あなたがたのかみしゅちかいをてて、それをつぐなえ。
その周囲しゅういのすべてのもの
おそるべきしゅおくものをささげよ。
12しゅはもろもろのきみたちのいのちをたれる。
しゅおうたちのおそるべきものである。

第七七篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってエドトンのしらべにしたがってうたわせたアサフの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしはかみにむかいこえをあげてさけぶ。
わたしがかみにむかってこえをあげれば、
かみはわたしにかれる。
2わたしはなやみのしゅをたずねもとめ、
よるはわがべてたゆむことなく、
わがたましいなぐさめられるのをこばむ。
3わたしはかみおもうとき、なげかなしみ、
ふかおもうとき、わがたましいおとろえる。〔セラ
4あなたはわたしのまぶたをささえてじさせず、
わたしは物言ものいうこともできないほどになやむ。
5わたしはむかしおもい、
いにしえのとしおもう。
6わたしはよる、わがこころしたしくかたり、
ふかおもうてわがたましいさぐり、う、
7しゅはとこしえにわれらをてられるであろうか。
ふたたび、めぐみをほどこされないであろうか。
8そのいつくしみはとこしえにえ、
その約束やくそく世々よよながくすたれるであろうか。
9かみめぐみをほどこすことをわすれ、いかりをもって
そのあわれみをじられたであろうか」と。〔セラ
10そのときわたしはう、「わたしのかなしみは
いとたかものみぎかわったことである」と。
11わたしはしゅのみわざをおもおこす。
わたしは、いにしえからの
あなたのくすしきみわざをおもいいだす。
12わたしは、あなたのすべてのみわざをおもい、
あなたのちからあるみわざをふかおもう。
13かみよ、あなたのみちせいである。
われらのかみのようにおおいなるかみはだれか。
14あなたは、くすしきみわざをおこなわれるかみである。
あなたは、もろもろのたみあいだに、その大能たいのうをあらわし、
15そのうでをもっておのれのたみをあがない、
ヤコブとヨセフのらをあがなわれた。〔セラ
16かみよ、大水おおみずはあなたをた。
大水おおみずはあなたをておののき、ふちもまたふるえた。
17くもみずそそぎいだし、そらかみなりをとどろかし、
あなたの四方しほうにきらめいた。
18あなたのかみなりのとどろきは、つむじかぜなかにあり、
あなたのいなずまはてらし、ふるうごいた。
19あなたの大路おおじうみなかにあり、
あなたのみち大水おおみずなかにあり、
あなたの足跡あしあとはたずねえなかった。
20あなたは、そのたみをモーセとアロンのによって
ひつじれのようにみちびかれた。

第七八篇

アサフのマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わがたみよ、わがおしえき、
わがくち言葉ことばみみかたむけよ。
2わたしはくちひらいて、たとえをかたり、
いにしえからの、なぞをかたろう。
3これはわれらがさきにいてったこと、
またわれらの先祖せんぞたちが
われらにかたつたえたことである。
4われらはこれを子孫しそんかくさず、しゅ光栄こうえいあるみわざと、
そのちからと、しゅのなされたくすしきみわざとを
きたるべきげるであろう。
5しゅはあかしをヤコブのうちにたて、
おきてをイスラエルのうちにさだめて、
その子孫しそんおしえうべきことを
われらの先祖せんぞたちにめいじられた。
6これはつぎうまれる子孫しそんがこれをり、
みずからおこって、そのまた子孫しそんにこれをつたえ、
7かれらをしてかみのぞみをおき、
かみのみわざをわすれず、そのいましめをまもらせるためである。
8またその先祖せんぞたちのようにかたくなで、
そむくもののやからとなり、そのこころさだまりなく、
そのたましいかみ忠実ちゅうじつでないやからと
ならないためである。
9エフライムの人々ひとびと武装ぶそうし、ゆみたずさえたが、
たたかいのかえした。
10かれらはかみ契約けいやくまもらず、
そのおきてにしたがってあゆむことをこばみ、
11かみがなされたことと、
かれらにしめされたくすしきみわざとをわすれた。
12かみはエジプトのと、ゾアンの
くすしきみわざをかれらの先祖せんぞたちのまえおこなわれた。
13かみうみけてかれらをとおらせ、
みずたせてやまのようにされた。
14ひるくもをもってかれらをみちびき、
よるは、よもすがらひかりをもってかれらをみちびかれた。
15かみ荒野あらのいわき、
ふちからむようにゆたかにかれらにませ、
16またいわからながれをいて、
かわのようにみずながれさせられた。
17ところがかれらはなおかみにむかってつみをかさね、
荒野あらのでいとたかものにそむき、
18おのがよくのために食物しょくもつもとめて、
そのこころのうちにかみこころみた。
19またかれらはかみさからってった、
かみ荒野あらのうたげもうけることができるだろうか。
20よ、かみいわたれると、
みずはほとばしりいで、ながれがあふれた。
かみはまたパンをあたえることができるだろうか。
たみのためににくそなえることができるだろうか」と。
21それゆえ、しゅいていきどおられた。
はヤコブにむかってえあがり、
いかりはイスラエルにむかってちのぼった。
22これはかれらがかみしんぜず、
そのすくいちから信用しんようしなかったからである。
23しかしかみうえなる大空おおぞらめいじててんひらき、
24かれらのうえにマナをらせてべさせ、
てん穀物こくもつかれらにあたえられた。
25ひと天使てんしのパンをべた。
かみかれらに食物しょくもつをおくってらせられた。
26かみてん東風ひがしかぜかせ、
ちからをもって南風みなみかぜみちびかれた。
27かみかれらのうえにくをちりのようにらせ、
つばさあるとりうみすなのようにらせて、
28その宿営しゅくえいのなか、そのすまいのまわりにおとされた。
29こうしてかれらはべて、ることができた。
かみかれらにそののぞんだものをあたえられたからである。
30ところがかれらがまだそのよくはなれず、
食物しょくもつがなおくちなかにあるうちに、
31かみいかりがかれらにむかってちのぼり、
かれらのうちのもっとつよものころし、
イスラエルのうちのえりきのものたおされた。
32すべてこれらのことがあったにもかかわらず、
かれらはなおつみおかし、
そのくすしきみわざをしんじなかった。
33それゆえかみかれらのいきのようにえさせ、
かれらのとしおそれをもってごさせられた。
34かみかれらをころされたとき、かれらはかみをたずね、
いてかみ熱心ねっしんもとめた。
35こうしてかれらは、かみかれらのいわ、いとたかかみ
かれらのあがないぬしであることをおもした。
36しかしかれらはそのくちをもってかみにへつらい、
そのしたをもってかみいつわりをった。
37かれらのこころかみにむかって堅実けんじつでなく、
かみ契約けいやく真実しんじつでなかった。
38しかしかみはあわれみにまれるので、
かれらの不義ふぎをゆるしてほろぼさず、
しばしばそのいかりをおさえて、
そのいきどおりをことごとくふりおこされなかった。
39またかみは、かれらがただにくであって、
ればふたたかえりこぬかぜであることを
おもされた。
40いくたびかれらはかみにそむき、
荒野あらのかみかなしませたことであろうか。
41かれらはかさねがさねかみこころみ、
イスラエルの聖者せいじゃいからせた。
42かれらはかみちからをも、
かみかれらをあだからあがなわれたをも
おもさなかった。
43かみはエジプトでもろもろのしるしをおこない、
ゾアンのでもろもろの奇跡きせきをおこない、
44かれらのかわかわらせて、
そのながれをむことができないようにされた。
45かみははえのれをかれらのうちにおくってかれらをわせ、
かえるをおくってかれらをほろぼされた。
46またかみかれらの作物さくもつ青虫あおむしにわたし、
かれらの勤労きんろうをいなごにわたされた。
47かみはひょうをもってかれらのぶどうのらし、
しもをもってかれらのいちじくくわらされた。
48かみかれらの家畜かちくをひょうにわたし、
かれらのれをえるいなずまにわたされた。
49かみかれらのうえはげしいいかりと、いきどおりと、
うらみと、なやみと、ほろぼす天使てんしれとをはなたれた。
50かみはそのいかりのためにみちもうけ、
かれらのたましいからまぬかれさせず、
そのいのちを疫病えきびょうにわたされた。
51かみはエジプトですべてのういごをち、
ハムの天幕てんまくかれらのちからはじめのたれた。
52こうしてかみはおのれのたみひつじのようにし、
かれらを荒野あらのひつじれのようにみちびき、
53かれらをやすらかにみちびかれたので
かれらはおそれることがなかった。
しかしうみかれらのてきをのみつくした。
54かみかれらをその聖地せいちともない、
そのみぎをもってたこのやまともないこられた。
55かみかれらのまえからもろもろの国民くにたみし、
そのけてぎょうとし、
イスラエルのしょぞくかれらの天幕てんまくまわせられた。
56しかしかれらはいとたかかみこころみ、これにそむいて、
そのもろもろのあかしをまもらず、
57そむきって、先祖せんぞたちのように真実しんじつうしない、
くるったゆみのようにねじれた。
58かれらはたかところもうけてかみいからせ、
きざんだぞうをもってかみのねたみをおこした。
59かみいておおいにいかり、
イスラエルをまったくしりぞけられた。
60かみ人々ひとびとのなかにもうけた幕屋まくやなる
シロのすまいをて、
61そのちからをとりことならせ、
その栄光えいこうをあだのにわたされた。
62かみはそのたみをつるぎにわたし、
そのぎょうにむかっておおいなるいかりをもらされた。
63かれらの若者わかものたちをきつくし、
かれらのおとめたちは婚姻こんいんうたうしない、
64かれらの祭司さいしたちはつるぎによってたおれ、
かれらのやもめたちはなげかなしむことさえしなかった。
65そのときしゅねむったもののさめたように、
勇士ゆうしさけによってさけぶようにをさまして、
66そのあだを退しりぞけ、
とこしえのはじかれらにわせられた。
67かみはヨセフの天幕てんまくをしりぞけ、
エフライムの部族ぶぞくえらばず、
68ユダの部族ぶぞくえらび、
かみあいするシオンのやまえらばれた。
69かみはその聖所せいじょたかてんのようにて、
とこしえにもといさだめられたのようにてられた。
70かみはそのしもべダビデをえらんで、
ひつじのおりからり、
71ちちあたえるめすひつじばんをするところからつれてて、
そのたみヤコブ、そのぎょうイスラエルの牧者ぼくしゃとされた。
72こうしてかれなおこころをもってかれらをぼくし、
たくみなをもってかれらをみちびいた。

第七九篇

アサフの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1かみよ、もろもろの異邦人いほうじんはあなたのぎょうおかし、
あなたのせいなるみやをけがし、
エルサレムを荒塚あらつかとしました。
2かれらはあなたのしもべのしかばねを
そらとりあたえてえさとし、
あなたの聖徒せいとにくけものあたえ、
3そのをエルサレムのまわりにみずのようにながし、
これをほうむひとがありませんでした。
4われらはとなびとにそしられ、
まわりの人々ひとびとあなどられ、あざけられるものとなりました。
5しゅよ、いつまでなのですか。
とこしえにおいかりになられるのですか。
あなたのねたみはのようにえるのですか。
6どうか、あなたをらない異邦人いほうじんと、
あなたのばない国々くにぐにうえ
あなたのいかりをそそいでください。
7かれらはヤコブをほろぼし、
そのすみかをあらしたからです。
8われらの先祖せんぞたちの不義ふぎをみこころにとめられず、
あわれみをもって、すみやかにわれらを
むかえてください。
われらは、はなはだしくひくくされたからです。
9われらのすくいかみよ、
栄光えいこうのためにわれらをたすけ、
のためにわれらをすくい、
われらのつみをおゆるしください。
10どうして異邦人いほうじんうのでしょう、
かれらのかみはどこにいるのか」と。
あなたのしもべらのながされたむくいを
われらのまのあたりになして、
異邦人いほうじんらせてください。
11とらわれびとなげきを
あなたのみまえにいたらせ、
あなたのおおいなるちからにより、
さだめられたものまもりながらえさせてください。
12しゅよ、われらのとなびとがあなたをそしったそしりを
ばいにしてかれらのふところにむくかえしてください。
13そうすれば、あなたのたみ、あなたのまきひつじは、
とこしえにあなたに感謝かんしゃし、
世々よよあなたをほめたたえるでしょう。

第八〇篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってゆりの<ruby>花<rp>(</rp><rt>はな</rt><rp>)</rp></ruby>のしらべにあわせてうたわせたアサフのあかしの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1イスラエルの牧者ぼくしゃよ、
ひつじれのようにヨセフをみちびかれるものよ、
みみかたむけてください。
ケルビムのうえせられるものよ、
ひかりはなってください。
2エフライム、ベニヤミン、マナセのまえ
あなたのちからおこし、
て、われらをおすくいください。
3かみよ、われらをもとにかえし、
かおひかりてらしてください。
そうすればわれらはすくいをえるでしょう。
4万軍ばんぐんかみしゅよ、
いつまで、そのたみいのりにむかって
いかりになるのですか。
5あなたはなみだのパンをかれらにわせ、
おおくのなみだかれらにませられました。
6あなたはわれらをとなびとのあざけりとし、
われらのてきはたがいにあざわらいました。
7万軍ばんぐんかみよ、われらをもとにかえし、
われらのすくわれるため、みかおひかりてらしてください。
8あなたは、ぶどうのをエジプトからたずさし、
もろもろの国民くにたみして、これをえられました。
9あなたはこれがためにひらかれたので、
ふかざして、くににはびこりました。
10山々やまやまはそのかげでおおわれ、
かみ香柏こうはくはそのえだでおおわれました。
11これはそのえだうみにまでのべ、
そのわかえだ大川おおかわにまでのべました。
12あなたはなにゆえ、そのかきをくずして
みちゆくすべてのひとにその
らせられるのですか。
13はやしのいのししはこれをあらし、
のすべてのけものはこれをべます。
14万軍ばんぐんかみよ、ふたたてんからおろして、
このぶどうのをかえりみてください。
15あなたのみぎえられたみきと、
みずからのためにつよくされたえだとを
かえりみてください。
16かれらはをもってこれをき、
これをたおしました。
かれらをみかおのとがめによってほろぼしてください。
17しかしあなたのをそのみぎひとうえにおき、
みずからのためにつよくされたひとうえ
おいてください。
18そうすれば、われらはあなたを
はな退しりぞくことはありません。
われらをかしてください。
われらはあなたのみびます。
19万軍ばんぐんかみしゅよ、われらをもとにかえし、
かおひかりてらしてください。
そうすればわれらはすくいをえるでしょう。

第八一篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってギテトのしらべにあわせてうたわせたアサフの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1われらのちからなるかみにむかってたからかにうたえ。
ヤコブのかみにむかってよろこびのこえをあげよ。
2うたをうたい、つづみて。
こと立琴たてごととをかきならせ。
3新月しんげつ満月まんげつとわれらのまつりとに
ラッパをきならせ。
4これはイスラエルのさだめ、
ヤコブのかみのおきてである。
5かみてエジプトのくにめられたとき、
ヨセフのなかにこれをてて、あかしとされた。
わたしはかしこでまだらなかった言葉ことばいた、
6「わたしはあなたのかたから重荷おもにをのぞき、
あなたのをかごからまぬかれさせた。
7あなたがなやんだとき、ばわったので
わたしはあなたをすくった。
わたしはかみなりかくれたところで、あなたにこたえ、
メリバのみずのほとりで、あなたをこころみた。〔セラ
8わがたみよ、け、わたしはあなたに勧告かんこくする。
イスラエルよ、あなたがわたしにしたがうことをのぞむ。
9あなたのうちにかみがあってはならない。
あなたは外国がいこくかみおがんではならない。
10わたしはエジプトのくにから、
あなたをつれしたあなたのかみしゅである。
あなたのくちひろくあけよ、わたしはそれをたそう。
11しかしわがたみはわたしのこえしたがわず、
イスラエルはわたしをこのまなかった。
12それゆえ、わたしはかれらを
そのかたくななこころにまかせ、
そのおもいのままにくにまかせた。
13わたしはわがたみのわたしにしたがい、
イスラエルのわがみちあゆむことをほっする。
14わたしはすみやかにかれらのてきしたがえ、
わがかれらのあだにけよう。
15しゅにくものかれらにおそしたがい、
かれらのときはとこしえにつづくであろう。
16わたしはむぎもっといものをもってあなたをやしない、
いわからみつをもってあなたをかせるであろう」。

第八二篇

アサフの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1かみかみ会議かいぎのなかにたれる。
かみ神々かみがみのなかで、さばきをおこなわれる。
2「あなたがたはいつまで不正ふせいなさばきをなし、
しきもの好意こういしめすのか。〔セラ
3よわものと、みなしごとを公平こうへいあつかい、
くるしむものとぼしいもの権利けんり擁護ようごせよ。
4よわものまずしいものすくい、
かれらをしきものからたすせ」。
5かれらはることなく、さとることもなくて、
くらなかをさまよう。
のもろもろのもといはゆりうごいた。
6わたしはう、「あなたがたはかみだ、
あなたがたはみないとたかものだ。
7しかし、あなたがたはひとのようにに、
もろもろのきみのひとりのようにたおれるであろう」。
8かみよ、きて、をさばいてください。
すべての国民くにたみはあなたのものだからです。

第八三篇

アサフの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1かみよ、沈黙ちんもくまもらないでください。
かみよ、なにわずに、だまっていないでください。
2よ、あなたのてきさわぎたち、
あなたをにくものあたまをあげました。
3かれらはあなたのたみにむかって
たくみなはかりごとをめぐらし、
あなたの保護ほごされるものにむかってあいともにはかります。
4かれらはいます、
「さあ、かれらをほろぼしてくにてさせず、
イスラエルの
ふたたびおもさせないようにしよう」。
5かれらはこころをひとつにしてともにはかり、
あなたにさからって契約けいやくむすびます。
6すなわちエドムの天幕てんまくものとイシマエルびと、
モアブとハガルびと、
7ゲバルとアンモンとアマレク、
ペリシテとツロの住民じゅうみんなどです。
8アッスリヤもまたかれらにくみしました。
かれらはロトの子孫しそんたすけました。〔セラ
9あなたがミデアンにされたように、
キションかわでシセラとヤビンにされたように、
かれらにしてください。
10かれらはエンドルでほろぼされ、
のために肥料ひりょうとなりました。
11かれらの貴人きじんをオレブとゼエブのように、
そのすべてのきみたちを
ゼバとザルムンナのようにしてください。
12かれらはいました、「われらはかみ牧場まきばて、
われらの所有しょゆうにしよう」と。
13わがかみよ、かれらをきあげられるちりのように、
かぜまえのもみがらのようにしてください。
14はやしのように、
やまやすほのおのように、
15あなたのはやてをもってかれらをい、
つむじかぜをもってかれらをおそれさせてください。
16かれらのかおはじたしてください。
しゅよ、そうすればかれらはあなたのもとめるでしょう。
17かれらをとこしえにおそれさせ、
あわてまどってほろびうせさせてください。
18しゅというをおもちになるあなたのみ、
ぜんをしろしめすいとたかものであることを
かれらにらせてください。

第八四篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってギテトのしらべにあわせてうたわせたコラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1万軍ばんぐんしゅよ、
あなたのすまいはいかにうるわしいことでしょう。
2わがたましいえいるばかりにしゅ大庭おおにわしたい、
わがこころとわがけるかみにむかってよろこうたいます。
3すずめがすみかを
つばめがそのひなをいれるるように、
万軍ばんぐんしゅ、わがおう、わがかみよ、
あなたの祭壇さいだんのかたわらに
わがすまいをさせてください。
4あなたのいえみ、
つねにあなたをほめたたえるひとはさいわいです。〔セラ
5そのちからがあなたにあり、
そのこころがシオンの大路おおじにあるひとはさいわいです。
6かれらはバカのたにとおっても、
そこをいずみのあるところとします。
またまえあめいけをもってそこをおおいます。
7かれらはちからからちからすすみ、
シオンにおいて神々かみがみかみにまみえるでしょう。
8万軍ばんぐんかみしゅよ、わがいのりをおききください。
ヤコブのかみよ、みみかたむけてください。〔セラ
9かみよ、われらのたてをみそなわし、
あなたのあぶらそそがれたものかおをかえりみてください。
10あなたの大庭おおにわにいる一にちは、
よそにいる千にちにもまさるのです。
わたしはあく天幕てんまくにいるよりは、
むしろ、わがかみいえ門守かどもりとなることをねがいます。
11しゅなるかみです、たてです。
しゅめぐみとほまれとをあたえ、
なおあゆものものこばまれることはありません。
12万軍ばんぐんしゅよ、あなたに信頼しんらいするひとはさいわいです。

第八五篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたコラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、あなたはみくににめぐみをしめし、
ヤコブの繁栄はんえい回復かいふくされました。
2あなたはそのたみ不義ふぎをゆるし、
かれらのつみをことごとくおおわれました。〔セラ
3あなたはすべてのいかりをて、
はげしいいきどおりをとおざけられました。
4われらのすくいかみよ、われらを回復かいふくし、
われらにたいするあなたのいきどおりをおやめください。
5あなたはとこしえにわれらをいかり、
よろずよまで、あなたのいかりをばされるのですか。
6あなたのたみが、あなたによってよろこびをるため、
われらをふたたかされないのですか。
7しゅよ、あなたのいつくしみをわれらにしめし、
あなたのすくいをわれらにあたえてください。
8わたしはしゅなるかみかたられることをきましょう。
しゅはそのたみ、その聖徒せいと
ならびにそのこころしゅけるものに、
平和へいわかたられるからです。
9まことに、そのすくいかみおそれるものちかく、
その栄光えいこうはわれらのくににとどまるでしょう。
10いつくしみと、まこととはともい、
平和へいわとはたがいくちづけし、
11まことはからはえ、
てんからおろすでしょう。
12しゅものあたえられるので、
われらのくにはその産物さんぶつし、
13しゅのみまえき、
その足跡あしあとみちとするでしょう。

第八六篇

ダビデの<ruby>祈<rp>(</rp><rt>いのり</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、あなたのみみかたむけて、わたしにおこたえください。
わたしはくるしみかつとぼしいからです。
2わたしのいのちをおまもりください。
わたしはかみうやまものだからです。
あなたに信頼しんらいするあなたのしもべをおすくいください。
あなたはわたしのかみです。
3しゅよ、わたしをあわれんでください。
わたしはひねもすあなたにばわります。
4あなたのしもべのたましいよろこばせてください。
しゅよ、わがたましいはあなたをあおのぞみます。
5しゅよ、あなたはめぐみふかく、寛容かんようであって、
あなたにばわるすべてのもの
いつくしみをゆたかにほどこされます。
6しゅよ、わたしのいのりみみかたむけ、
わたしのねがいのこえをおきください。
7わたしのなやみのにわたしはあなたにばわります。
あなたはわたしにこたえられるからです。
8しゅよ、もろもろのかみのうちにあなたにひとしいものはなく、
また、あなたのみわざにひとしいものはありません。
9しゅよ、あなたがつくられたすべての国民くにたみ
あなたのまえて、おがみ、
をあがめるでしょう。
10あなたはおおいなるかみで、くすしきみわざをなされます。
ただあなたのみ、かみでいらせられます。
11しゅよ、あなたのみちをわたしにおしえてください。
わたしはあなたの真理しんりあゆみます。
こころをひとつにしてみおそれさせてください。
12わがかみしゅよ、わたしはこころをつくしてあなたに感謝かんしゃし、
とこしえに、みをあがめるでしょう。
13わたしにしめされたあなたのいつくしみはおおきく、
わがたましい陰府よみふかところからたすされたからです。
14かみよ、たかぶるものはわたしにさからっておこり、
あらぶるものれはわたしのいのちをもとめ、
かれらは自分じぶんまえにあなたをくことをしません。
15しかししゅよ、あなたはあわれみとめぐみにみ、
いかりをおそくし、いつくしみと、まこととに
ゆたかなかみでいらせられます。
16わたしをかえりみ、わたしをあわれみ、
あなたのしもべにみちからあたえ、
あなたのはしためのをおすくいください。
17わたしに、あなたのめぐみのしるしを
あらわしてください。
そうすれば、わたしをにくものどもは
わたしをじるでしょう。
しゅよ、あなたはわたしをたすけ、
わたしをなぐさめられたからです。

第八七篇

コラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1しゅもといをすえられたみやこせいなるやまうえつ。
2しゅはヤコブのすべてのすまいにまさって、
シオンのもろもろのもんあいされる。
3かみみやこよ、あなたについて、
もろもろの栄光えいこうあることかたられる。〔セラ
4わたしはラハブとバビロンを
わたしをもののうちにげる。
ペリシテ、ツロ、またエチオピヤをよ。
「このものはかしこにうまれた」とわれる。
5しかしシオンについては
「このものも、かのものもそのなかうまれた」とわれる。
いとたかものみずからシオンを
かたてられるからである。
6しゅがもろもろのたみ登録とうろくされるとき、
「このものはかしこにうまれた」としるされる。〔セラ
7うたものおどものはみなう、
「わがもろもろのいずみはあなたのうちにある」と。

第八八篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってマハラテ・レアノテのしらべにあわせてうたわせたコラの<ruby>子<rp>(</rp><rt>こ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび。エズラびとヘマンのマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わがかみしゅよ、わたしはひるたすけをもとめ、
よる、みまえさけもとめます。
2わたしのいのりをみまえにいたらせ、
わたしのさけびにみみかたむけてください。
3わたしのたましいなやみにち、
わたしのいのちは陰府よみちかづきます。
4わたしはあなくだもののうちにかぞえられ、
ちからのないひとのようになりました。
5すなわち死人しにんのうちにてられたもののように、
はかよこたわるころされたもののように、
あなたがふたたこころにとめられないもののように
なりました。
かれらはあなたのみからほろぼされたものです。
6あなたはわたしをふかあな
くらところふかふちかれました。
7あなたのいかりはわたしのうえおもく、
あなたはもろもろのなみをもって
わたしをくるしめられました。〔セラ
8あなたはわがひとをわたしからとおざけ、
わたしをかれらのみきらうものとされました。
わたしはじこめられて、のがれることはできません。
9わたしのかなしみによっておとろえました。
しゅよ、わたしはごとにあなたをび、
あなたにむかってわが両手りょうてべました。
10あなたはんだもののために
奇跡きせきおこなわれるでしょうか。
なきひとのたましいはきあがって
あなたをほめたたえるでしょうか。〔セラ
11あなたのいつくしみははかのなかに、
あなたのまことはほろびのなかに、
つたえられるでしょうか。
12あなたの奇跡きせきくらやみに、
あなたのわすれのくにられるでしょうか。
13しかししゅよ、わたしはあなたにばわります。
あしたに、わがいのりをあなたのみまえにささげます。
14しゅよ、なぜ、あなたはわたしをてられるのですか。
なぜ、わたしにみかおかくされるのですか。
15わたしはわかときからくるしんでぬばかりです。
あなたのおびやかしにあっておとろえはてました。
16あなたのはげしいいかりがわたしをおそい、
あなたのおそろしいおびやかしがわたしをほろぼしました。
17これらのことがひねもす大水おおみずのようにわたしをめぐり、
わたしをまったきました。
18あなたはあいするものともとをわたしからとおざけ、
わたしのびとくらやみにおかれました。

第八九篇

エズラびとエタンのマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、わたしはとこしえにあなたのいつくしみをうたい、
わたしのくちをもってあなたのまことを
よろずよにらせます。
2あなたのいつくしみはとこしえにかたち、
あなたのまことはてんのように
ゆるぐことはありません。
3あなたはわれました、
「わたしはわたしのえらんだもの契約けいやくむすび、
わたしのしもべダビデにちかった、
4『わたしはあなたの子孫しそんをとこしえにかたくし、
あなたの王座おうざてて、よろずよにいたらせる』」。〔セラ
5しゅよ、もろもろのてん
あなたのくすしきみわざをほめたたえさせ、
せいなるもののつどいで、
あなたのまことをほめたたえさせてください。
6大空おおぞらのうちに、
だれかしゅならぶものがあるでしょうか。
かみらのうちに、
だれかしゅのようなものがあるでしょうか。
7しゅせいなるもの会議かいぎにおいておそるべきかみ
そのまわりにあるすべてのものにまさって
おおいなるおそるべきものです。
8万軍ばんぐんかみしゅよ、
しゅよ、だれかあなたのように
大能たいのうのあるものがあるでしょうか。
あなたのまことは、あなたをめぐっています。
9あなたはうみれるのをおさめ、
そのなみおこるとき、これをしずめられます。
10あなたはラハブを、ころされたもののようにくだき、
あなたのてきちからあるうでをもってらされました。
11もろもろのてんはあなたのもの、
もまたあなたのもの、
世界せかいとそのなかにあるものとは
あなたがそのもといをおかれたものです。
12きたみなみはあなたがこれをつくられました。
タボルとヘルモンは、みよろこうたいます。
13あなたは大能たいのううでをもたれます。
あなたのつよく、あなたのみぎたかく、
14公平こうへいはあなたのみくらのもとい
いつくしみと、まことはあなたのまえきます。
15まつりよろこびのこえたみはさいわいです。
しゅよ、かれらはみかおひかりのなかをあゆみ、
16ひねもす、みによってよろこび、
あなたのをほめたたえます。
17あなたはかれらのちから栄光えいこうだからです。
われらのつのはあなたのめぐみによって
たかくあげられるでしょう。
18われらのたてしゅぞくし、
われらのおうはイスラエルの聖者せいじゃぞくします。
19むかしあなたはまぼろしをもってあなたの聖徒せいとげて
われました、
「わたしは勇士ゆうし栄冠えいかんさづけ、
たみなかからえらばれたものたかくあげた。
20わたしはわがしもべダビデをて、
これにわがせいなるあぶらをそそいだ。
21わがつねかれともにあり、
わがうではまたかれつよくする。
22てきかれをだますことなく、
しきものかれいやしめることはない。
23わたしはかれまえにもろもろのあだをほろぼし、
かれにくものどもをたおす。
24わがまことと、わがいつくしみはかれともにあり、
わがによってかれつのたかくあげられる。
25わたしはかれうみうえにおき、
かれみぎかわうえにおく。
26かれはわたしにむかい『あなたはわがちち
わがかみ、わがすくいいわ』とぶであろう。
27わたしはまたかれをわがういごとし、
おうたちのうちのもっとたかものとする。
28わたしはとこしえに、
わがいつくしみをかれのためにたもち、
わが契約けいやくかれのためにかたつ。
29わたしはかれ家系かけいをとこしえにかたさだめ、
そのくらいてんかずのようにながらえさせる。
30もしその子孫しそんがわがおきてをて、
わがさばきにしたがってあゆまないならば、
31もしかれらがわがさだめをおかし、
わがいましめをまもらないならば、
32わたしはつえをもってかれらのとがをばっし、
むちをもってかれらの不義ふぎばっする。
33しかし、わたしはわがいつくしみを
かれからることなく、
わがまことにそむくことはない。
34わたしはわが契約けいやくやぶることなく、
わがくちびるから言葉ことばえることはない。
35わたしはひとたびわがせいによってちかった。
わたしはダビデにいつわりをわない。
36かれ家系かけいはとこしえにつづき、
かれくらい太陽たいようのようにつねにわたしのまえにある。
37またつきのようにとこしえにかたさだめられ、
大空おおぞらつづくかぎりかたつ」。〔セラ
38しかしあなたは、あなたのあぶらそそがれたもの
ててしりぞけ、
かれたいしてはげしくいかられました。
39あなたはそのしもべとの契約けいやく廃棄はいきし、
かれかんむりになげうって、けがされました。
40あなたはその城壁じょうへきをことごとくこわし、
そのとりでをれすたれさせられました。
41そこをとおぎるものみなかれをかすめ、
かれはそのとなびとのあざけりとなりました。
42あなたはかれのあだのみぎたかくあげ、
そのもろもろのてきよろこばせられました。
43まことに、あなたはかれのつるぎのをかえして、
かれたたかいにたせられなかったのです。
44あなたはかれからおうのつえをり、
その王座おうざげすてられました。
45あなたはかれわかをちぢめ、
はじをもってかれをおおわれました。〔セラ
46しゅよ、いつまでなのですか。
とこしえにおおかくれになるのですか。
あなたのいかりはいつまでのようにえるのですか。
47しゅよ、ひとのいのちの、いかにみじかく、
すべてのひとを、いかにはかなくつくられたかを、
みこころにとめてください。
48だれかきてず、
そのたましい陰府よみちからから
すくいうるものがあるでしょうか。〔セラ
49しゅよ、あなたがまことをもってダビデにちかわれた
むかしのいつくしみはどこにありますか。
51しゅよ、あなたのしもべがうけるはずかしめを
みこころにとめてください。
しゅよ、あなたのもろもろのてきはわたしをそしり、
あなたのあぶらそそがれたもの足跡あしあとをそしります。
わたしはもろもろのたみのそしりを
わたしのふところにいだいているのです。
52しゅはとこしえにほむべきかな。
アァメン、アァメン。

第九〇篇

<ruby>神<rp>(</rp><rt>かみ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>人<rp>(</rp><rt>ひと</rt><rp>)</rp></ruby>モーセの<ruby>祈<rp>(</rp><rt>いのり</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、あなたは世々よよわれらのすみかで
いらせられる。
2やまがまだうまれず、
あなたがまだ世界せかいとをつくられなかったとき、
とこしえからとこしえまで、
あなたはかみでいらせられる。
3あなたはひとをちりにかえらせてわれます、
ひとよ、かえれ」と。
4あなたのまえには千ねん
ればきのうのごとく、
のひとときのようです。
5あなたはひと大水おおみずのようにながらせられます。
かれらはひとゆめのごとく、
あしたにもえでる青草あおくさのようです。
6あしたにもえでて、さかえるが、
ゆうべには、しおれてれるのです。
7われらはあなたのいかりによってえうせ、
あなたのいきどおりによってほろるのです。
8あなたはわれらの不義ふぎをみまえにおき、
われらのかくれたつみをみかおひかりのなかにおかれました。
9われらのすべてのは、
あなたのいかりによってり、
われらのとしきるのは、ひといきのようです。
10われらのよわいは七十ねんにすぎません。
あるいはすこやかであっても八十ねんでしょう。
しかしその一生いっしょうはただ、ほねおりとなやみであって、
そのぎゆくことははやく、われらはるのです。
11だれがあなたのいかりのちからるでしょうか。
だれがあなたをおそれるおそれにしたがって
あなたのいきどおりをるでしょうか。
12われらにおのがかぞえることをおしえて、
知恵ちえこころさせてください。
13しゅよ、みこころえてください。
いつまでおいかりになるのですか。
あなたのしもべをあわれんでください。
14あしたに、あなたのいつくしみをもって
われらをらせ、
おわるまでよろこたのしませてください。
15あなたがわれらをくるしめられたおおくのと、
われらがわざわいにあったおおくのとしとにくらべて、
われらをたのしませてください。
16あなたのみわざを、あなたのしもべらに、
あなたの栄光えいこうを、そのらにあらわしてください。
17われらのかみしゅめぐみを、われらのうえにくだし、
われらののわざを、われらのうえ
さかえさせてください。
われらののわざをさかえさせてください。

第九一篇


1いとたかもののもとにある
かくひと全能者ぜんのうしゃかげにやどるひと
2しゅうであろう、「わがどころ、わがしろ
わが信頼しんらいしまつるわがかみ」と。
3しゅはあなたをかりゅうどのわなと、
おそろしい疫病えきびょうからたすされるからである。
4しゅはそのはねをもって、あなたをおおわれる。
あなたはそのつばさしたどころるであろう。
そのまことは大盾おおだて、また小盾こだてである。
5あなたはよるおそろしいものをも、
ひるんでくるをもおそれることはない。
6またくらやみにあるきまわる疫病えきびょうをも、
真昼まひるあらほろびをもおそれることはない。
7たとい千にんはあなたのかたわらにたおれ、
にんはあなたのみぎたおれても、
そのわざわいはあなたにちかづくことはない。
8あなたはただ、そのをもって
しきものむくいをるだけである。
9あなたはしゅどころとし、
いとたかものをすまいとしたので、
10わざわいはあなたにのぞまず、
なやみはあなたの天幕てんまくちかづくことはない。
11これはしゅがあなたのために天使てんしたちにめいじて、
あなたのあゆむすべてのみち
あなたをまもらせられるからである。
12かれらはそので、あなたをささえ、
いしあしちつけることのないようにする。
13あなたはししと、まむしとをみ、
わかいししと、へびとをあししたみにじるであろう。
14かれはわたしをあいしてはなれないゆえに、
わたしはかれたすけよう。
かれはわがるゆえに、わたしはかれまもる。
15かれがわたしをぶとき、わたしはかれこたえる。
わたしはかれなやみのときに、ともにいて、
かれすくい、かれ光栄こうえいあたえよう。
16わたしは長寿ちょうじゅをもってかれらせ、
わがすくいかれしめすであろう。

第九二篇

<ruby>安息日<rp>(</rp><rt>あんそくにち</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1いとたかものよ、しゅ感謝かんしゃし、
をほめたたえるのは、よいことです。
2あしたに、あなたのいつくしみをあらわし、
な、あなたのまことをあらわすために、
3十弦じゅうげん楽器がっき立琴たてごともちい、
ことのたえなる調しらべをもちいるのは、よいことです。
4しゅよ、あなたはみわざをもって
わたしをたのしませられました。
わたしはあなたのみのわざをよろこうたいます。
5しゅよ、あなたのみわざは
いかにおおいなることでしょう。
あなたのもろもろのおもいは、いともふかく、
6にぶものることができず、
おろかなものはこれをさとることができません。
7たとい、しきものくさのようにもえいで、
不義ふぎおこなものはことごとくさかえても、
かれらはとこしえにほろびにさだめられているのです。
8しかし、しゅよ、あなたはとこしえに
たかところにいらせられます。
9しゅよ、あなたのてき、あなたのてきほろび、
不義ふぎおこなものはことごとくらされるでしょう。
10しかし、あなたはわたしのつの
野牛のうしつののようにたかくあげ、
あたらしいあぶらをわたしにそそがれました。
11わたしのはわがてき没落ぼつらく
わたしのみみはわたしをめる悪者わるものどもの
破滅はめつきました。
12ただしいものはなつめやしののようにさかえ、
レバノンの香柏こうはくのようにそだちます。
13かれらはしゅいええられ、
われらのかみ大庭おおにわさかえます。
14かれらは年老としおいてなおむすび、
いつも生気せいきち、青々あおあおとして、
15しゅただしいことをしめすでしょう。
しゅはわがいわです。
しゅにはすこしの不義ふぎもありません。

第九三篇


1しゅおうとなり、
威光いこうころもをまとわれます。
しゅころもをまとい、ちからをもっておびとされます。
まことに、世界せかいかたって、
うごかされることはありません。
2あなたのくらいはいにしえよりかたち、
あなたはとこしえよりいらせられます。
3しゅよ、大水おおみずこえをあげました。
大水おおみずはそのこえをあげました。
大水おおみずはそのとどろくこえをあげます。
4しゅたかところにいらせられて、
そのいきおいはおおくのみずのとどろきにまさり、
うみ大波おおなみにまさってさかんです。
5あなたのあかしはいともたしかです。
しゅよ、せいなることはとこしえまでも
あなたのいえにふさわしいのです。

第九四篇


1あだをむくいられるかみしゅよ、
あだをむくいられるかみよ、ひかりはなってください。
2をさばかれるものよ、
ってたかぶるものにそのくべきばつをおあたえください。
3しゅよ、しきものはいつまで、
しきものはいつまでほこるでしょうか。
4かれらは高慢こうまん言葉ことばらし、
すべて不義ふぎおこなものはみずからたかぶります。
5しゅよ、かれらはあなたのたみくだき、
あなたのぎょうくるしめます。
6かれらはやもめとたびびとのいのちをうばい、
みなしごをころします。
7かれらはいます、「しゅない、
ヤコブのかみさとらない」と。
8たみのうちのにぶものよ、さとれ。
おろかなものよ、いつかしこくなるだろうか。
9みみえたものくことをしないだろうか、
つくったものることをしないだろうか。
10もろもろの国民くにたみらすもの
ばっすることをしないだろうか、
ひとおしえるもの知識ちしきをもたないだろうか。
11しゅひとおもいの、むなしいことをられる。
12しゅよ、あなたによってらされるひと
あなたのおきてをおしえられるひとはさいわいです。
13あなたはそのひとわざわいからのがれさせ、
しきもののためにあなられるまで
そのひと平安へいあんあたえられます。
14しゅはそのたみてず、
そのぎょう見捨みすてられないからです。
15さばきは正義せいぎかえり、
すべてこころただしいものはそれにしたがうでしょう。
16だれがわたしのためにちあがって、
しきものめるだろうか。
だれがわたしのためにって、
不義ふぎおこなものめるだろうか。
17もしもしゅがわたしをたすけられなかったならば、
わがたましいはとくにおとなきところんだであろう。
18しかし「わたしのあしがすべる」とおもったとき、
しゅよ、あなたのいつくしみは
わたしをささえられました。
19わたしのうちにおもわずらいのちるとき、
あなたのなぐさめはわがたましいよろこばせます。
20さだめをもって危害きがいをたくらむしき支配者しはいしゃ
あなたとしたしむことができるでしょうか。
21かれらはあいむすんでただしいひとたましいめ、
つみのないもの宣告せんこくします。
22しかししゅはわがたかきやぐらとなり、
わがかみはわがどころいわとなられました。
23しゅかれらの不義ふぎかれらにむくい、
かれらをそのあくのゆえにほろぼされます。
われらのかみしゅかれらをほろぼされます。

第九五篇


1さあ、われらはしゅにむかってうたい、
われらのすくいいわにむかってよろこばしいこえをあげよう。
2われらは感謝かんしゃをもって、みまえき、
しゅにむかい、さんびのうたをもって、
よろこばしいこえをあげよう。
3しゅおおいなるかみ
すべてのかみにまさっておおいなるおうだからである。
4ふかところしゅのみにあり、
山々やまやまいただきもまたしゅのものである。
5うみしゅのもの、しゅはこれをつくられた。
またそのみはかわいたつくられた。
6さあ、われらはおがみ、ひれし、
われらのつくぬししゅのみまえにひざまずこう。
7しゅはわれらのかみであり、
われらはそのまきたみ、そのみひつじである。
どうか、あなたがたは、
きょう、そのみこえくように。
8あなたがたは、メリバにいたときのように、
また荒野あらののマッサにいたのように、
こころをかたくなにしてはならない。
9あのとき、あなたがたの先祖せんぞたちは
わたしのわざをたにもかかわらず、
わたしをこころみ、わたしをためした。
10わたしは四十ねんあいだ、そのをきらってった、
かれらはこころあやまっているたみであって、
わたしのみちらない」と。
11それゆえ、わたしはいきどおって、
かれらはわが安息あんそくることができないとちかった。

第九六篇


1あたらしいうたしゅにむかってうたえ。
ぜんよ、しゅにむかってうたえ。
2しゅにむかってうたい、そのみをほめよ。
ごとにそのすくいつたえよ。
3もろもろのくになかにその栄光えいこうをあらわし、
もろもろのたみなかにそのくすしきみわざをあらわせ。
4しゅおおいなるかみであって、いともほめたたうべきもの、
もろもろのかみにまさっておそるべきものである。
5もろもろのたみのすべてのかみはむなしい。
しかししゅはもろもろのてんつくられた。
6ほまれと、威厳いげんとはそのみまえにあり、
ちからと、うるわしさとはその聖所せいじょにある。
7もろもろのたみのやからよ、しゅせよ、
栄光えいこうちからとをしゅせよ。
8そのみにふさわしい栄光えいこうしゅせよ。
そなものたずさえてその大庭おおにわにきたれ。
9せいなるよそおいをしてしゅおがめ、
ぜんよ、そのみまえにおののけ。
10もろもろの国民くにたみなかえ、
しゅおうとなられた。
世界せかいかたって、うごかされることはない。
しゅ公平こうへいをもってもろもろのたみをさばかれる」と。
11てんよろこび、たのしみ、
うみとそのなかちるものとはりどよめき、
12田畑たはたとそのなかのすべてのものおおいによろこべ。
そのとき、はやしのもろもろの
しゅのみまえよろこうたうであろう。
13しゅられる、をさばくためにられる。
しゅをもって世界せかいをさばき、
まことをもってもろもろのたみをさばかれる。

第九七篇


1しゅおうとなられた。たのしみ、
うみ沿ったおおくの国々くにぐによろこべ。
2くもくらやみとはそのまわりにあり、
せいとはそのみくらのもといである。
3はそのみまえき、
そのまわりのあだをきつくす。
4しゅのいなずまは世界せかいてらし、
ておののく。
5もろもろのやましゅのみまえに、
ぜんしゅのみまえに、ろうのようにけた。
6もろもろのてんはそのをあらわし、
よろずのたみはその栄光えいこうた。
7すべてきざんだぞうおがもの
むなしい偶像ぐうぞうをもってみずからほこもの
はずかしめをうける。
もろもろのかみしゅのみまえにひれす。
8しゅよ、あなたのさばきのゆえに、
シオンはいてよろこび、ユダのむすめたちはたのしむ。
9しゅよ、あなたはぜんうえにいまして、いとたかく、
もろもろのかみにまさっておおいにあがめられます。
10しゅあくにくものあいし、その聖徒せいとのいのちをまもり、
これをしきものからたすされる。
11ひかりただしいひとのためにあらわれ、
よろこびはこころただしいもののためにあらわれる。
12ただしきひとよ、しゅによってよろこべ、
そのせいなるみ感謝かんしゃせよ。

第九八篇

<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1あたらしきうたしゅにむかってうたえ。
しゅはくすしきみわざをなされたからである。
そのみぎせいなるうでとは、
おのれのために勝利しょうりられた。
2しゅはその勝利しょうりらせ、
そのをもろもろの国民くにたみまえにあらわされた。
3しゅはそのいつくしみと、まこととを
イスラエルのいえにむかっておぼえられた。
のもろもろのはては、われらのかみ勝利しょうりた。
4ぜんよ、しゅにむかってよろこばしきこえをあげよ。
こえはなってよろこうたえ、ほめうたえ。
5ことをもってしゅをほめうたえ。
ことうたこえをもってほめうたえ。
6ラッパと角笛つのぶえおとをもって
おうなるしゅまえよろこばしきこえをあげよ。
7うみとそのなかちるもの、
世界せかいとそのうちにものとはりどよめけ。
8大水おおみずはそのち、
もろもろのやまともしゅのみまえよろこうたえ。
9しゅをさばくためにられるからである。
しゅをもって世界せかいをさばき、
公平こうへいをもってもろもろのたみをさばかれる。

第九九篇


1しゅおうとなられた。
もろもろのたみはおののけ。
しゅはケルビムのうえせられる。
ふるえよ。
2しゅはシオンにおられておおいなるかみ
しゅはもろもろのたみうえたかくいらせられる。
3かれらはあなたのおおいなるおそるべきみ
ほめたたえるであろう。
しゅせいでいらせられる。
4大能たいのうおうであり、公義こうぎあいするものであるあなたは
かた公平こうへいて、ヤコブのなかせいとをおこなわれた。
5われらのかみしゅをあがめ、
そのあしだいのもとでおがみまつれ。
しゅせいでいらせられる。
6その祭司さいしなかにモーセとアロンとがあった。
そのみものなかにサムエルもあった。
かれらがしゅばわると、しゅこたえられた。
7しゅくもはしらのうちでかれらにかたられた。
かれらはそのあかしと、
かれらにたまわったさだめとをまもった。
8われらのかみしゅよ、あなたはかれらにこたえられた。
あなたはかれらにゆるしをあたえられたかみであったが、
あくおこなものには報復ほうふくされた。
9われらのかみしゅをあがめ、そのせいなるやまおがみまつれ。
われらのかみしゅせいでいらせられるからである。

第一〇〇篇

<ruby>感謝<rp>(</rp><rt>かんしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>供<rp>(</rp><rt>そな</rt><rp>)</rp></ruby>え<ruby>物<rp>(</rp><rt>もの</rt><rp>)</rp></ruby>のための<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1ぜんよ、しゅにむかってよろこばしきこえをあげよ。
2よろこびをもってしゅつかえよ。
うたいつつ、そのみまえにきたれ。
3しゅこそかみであることをれ。
われらをつくられたものはしゅであって、
われらはしゅのものである。
われらはそのたみ、そのまきひつじである。
4感謝かんしゃしつつ、そのもんり、
ほめたたえつつ、その大庭おおにわれ。
しゅ感謝かんしゃし、そのみをほめまつれ。
5しゅめぐみふかく、そのいつくしみはかぎりなく、
そのまことはよろずおよぶからである。

第一〇一篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしはいつくしみと公義こうぎについてうたいます。
しゅよ、わたしはあなたにむかってうたいます。
2わたしはまったみちこころをとめます。
あなたはいつ、わたしにられるでしょうか。
わたしはなおこころをもって、わがいえのうちをあゆみます。
3わたしはまえいやしいこときません。
わたしはそむくものおこないをにくみます。
それはわたしにきまといません。
4ひがんだこころはわたしをはなれるでしょう。
わたしはわることりません。
5ひそかに、そのとなびとをそしるもの
わたしはほろぼします。
たかぶる高慢こうまんこころひとしのことはできません。
6わたしはくにのうちの忠信ちゅうしんもの好意こういせ、
わたしとともまわせます。
まったみちあゆものはわたしにつかえるでしょう。
7あざむくことをするもの
わがいえのうちにむことができません。
いつわりをものはわがまえつことができません。
8わたしはあさごとにくにしきもの
ことごとくほろぼし、
不義ふぎおこなものをことごとくしゅみやこからのぞきます。

第一〇二篇

<ruby>苦<rp>(</rp><rt>くる</rt><rp>)</rp></ruby>しむ<ruby>者<rp>(</rp><rt>もの</rt><rp>)</rp></ruby>が<ruby>思<rp>(</rp><rt>おも</rt><rp>)</rp></ruby>いくずおれてその<ruby>嘆<rp>(</rp><rt>なげ</rt><rp>)</rp></ruby>きを<ruby>主<rp>(</rp><rt>しゅ</rt><rp>)</rp></ruby>のみ<ruby>前<rp>(</rp><rt>まえ</rt><rp>)</rp></ruby>に<ruby>注<rp>(</rp><rt>そそ</rt><rp>)</rp></ruby>ぎ<ruby>出<rp>(</rp><rt>だ</rt><rp>)</rp></ruby>すときの<ruby>祈<rp>(</rp><rt>いのり</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、わたしのいのりをおきください。
わたしのさけびをみまえいたらせてください。
2わたしのなやみのにみかおかくすことなく、
あなたのみみをわたしにかたむけ、
わがばわるに、すみやかにおこたえください。
3わたしのけむりのようにえ、
わたしのほねのようにえるからです。
4わたしのこころくさのようにたれて、しおれました。
わたしはパンをべることをわすれました。
5わがなげきのこえによって
わたしのほねはわたしのにくきます。
6わたしは荒野あらののはげたかのごとく、
れたあとのふくろうのようです。
7わたしはねむらずに
屋根やねにひとりいるすずめのようです。
8わたしのてきはひねもす、わたしをそしり、
わたしをあざけるものはわがによってのろいます。
9わたしははいをパンのようにべ、
わたしのものなみだまじえました。
10これはあなたのいきどおりといかりのゆえです。
あなたはわたしをもたげてげすてられました。
11わたしのよわいは夕暮ゆうぐれかげのようです。
わたしはくさのようにしおれました。
12しかししゅよ、あなたはとこしえにみくらにし、
そのみはよろずおよびます。
13あなたはってシオンをあわれまれるでしょう。
これはシオンをめぐまれるときであり、
さだまったときたからです。
14あなたのしもべはシオンのいしをもよろこび、
そのちりをさえあわれむのです。
15もろもろの国民くにたみしゅのみおそれ、
のもろもろのおうはあなたの栄光えいこうおそれるでしょう。
16しゅはシオンをきずき、
その栄光えいこうをもってあらわれ、
17とぼしいものいのりをかえりみ、
かれらのねがいをかろしめられないからです。
18きたるべきのために、このこときしるしましょう。
そうすればあたらしくつくられるたみは、
しゅをほめたたえるでしょう。
19しゅはそのせいなるたかところからおろし、
てんからられた。
20これはとらわれびとなげきをき、
さだめられたものはなち、
21人々ひとびとがシオンでしゅのみをあらわし、
エルサレムでそのほまれをあらわすためです。
22そのときもろもろのたみ、もろもろのくに
ともにあつまって、しゅつかえるでしょう。
23しゅはわたしのちから中途ちゅうとでくじき、
わたしのよわいをみじかくされました。
24わたしはいました、「わがかみよ、
どうか、わたしのよわいのなかばで
わたしをらないでください。
あなたのよわいはよろずおよびます」と。
25あなたはいにしえ、もといをすえられました。
てんもまたあなたのみのわざです。
26これらはほろびるでしょう。
しかしあなたはながらえられます。
これらはみなころものようにふるびるでしょう。
あなたがこれらを上着うわぎのようにえられると、
これらはります。
27しかしあなたはかわることなく、
あなたのよわいはおわることがありません。
28あなたのしもべのらはやすらかにみ、
その子孫しそんはあなたのまえかたてられるでしょう。

第一〇三篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わがたましいよ、しゅをほめよ。
わがうちなるすべてのものよ、
そのせいなるみをほめよ。
2わがたましいよ、しゅをほめよ。
そのすべてのめぐみをこころにとめよ。
3しゅはあなたのすべての不義ふぎをゆるし、
あなたのすべてのやまいをいやし、
4あなたのいのちをはかからあがないいだし、
いつくしみと、あわれみとをあなたにこうむらせ、
5あなたのきながらえるかぎり、
ものをもってあなたをらせられる。
こうしてあなたは若返わかがえって、わしのようにあらたになる。
6しゅはすべてしえたげられるもののために
正義せいぎ公正こうせいとをおこなわれる。
7しゅはおのれのみちをモーセにらせ、
おのれのしわざをイスラエルの人々ひとびとらせられた。
8しゅはあわれみにみ、めぐみふかく、
いかることおそく、いつくしみゆたかでいらせられる。
9しゅつねめることをせず、
また、とこしえにいかりをいだかれない。
10しゅはわれらのつみにしたがってわれらをあしらわず、
われらの不義ふぎにしたがってむくいられない。
11てんよりもたかいように、
しゅがおのれをおそれるものたまわるいつくしみはおおきい、
12ひがし西にしからとおいように、
しゅはわれらのとがをわれらからとおざけられる。
13ちちがそのどもをあわれむように、
しゅはおのれをおそれるものをあわれまれる。
14しゅはわれらのつくられたさまをり、
われらのちりであることを
おぼえていられるからである。
15ひとは、そのよわいはくさのごとく、
そのさかえははなにひとしい。
16かぜがそのうえぎると、うせてあとなく、
その場所ばしょにきいても、もはやそれをらない。
17しかししゅのいつくしみは、とこしえからとこしえまで、
しゅおそれるものうえにあり、そのらのおよび、
18その契約けいやくまもり、
その命令めいれいこころにとめておこなものにまでおよぶ。
19しゅはその玉座ぎょくざてんかたくすえられ、
そのまつりごとはすべてのものおさめる。
20しゅ使つかいたちよ、
そのみ言葉ことばこえいて、これをおこな勇士ゆうしたちよ、
しゅをほめまつれ。
21そのすべての万軍ばんぐんよ、
そのみこころをおこなうしもべたちよ、しゅをほめよ。
22しゅつくられたすべてのものよ、
そのまつりごとのしたにあるすべてのところで、
しゅをほめよ。わがたましいよ、しゅをほめよ。

第一〇四篇


1わがたましいよ、しゅをほめよ。
わがかみしゅよ、あなたはいともおおいにして
ほまれ威厳いげんとを
2ひかりころものようにまとい、てんまくのようにり、
3みずうえにおのが高殿たかどののうつばりをおき、
くもをおのれのいくさぐるまとし、かぜつばさりあるき、
4かぜをおのれの使者ししゃとし、
ほのおをおのれのしもべとされる。
5あなたはをそのもというえにすえて、
とこしえにうごくことのないようにされた。
6あなたはこれをころもでおおうように大水おおみずでおおわれた。
みずはたたえて山々やまやまうええた。
7あなたのとがめによってみず退しりぞき、
あなたのかみなりこえによってみずった。
8やまちあがり、
たにはあなたがさだめられたところしずんだ。
9あなたはみずさかいさだめて、これをえさせず、
ふたたをおおうことのないようにされた。
10あなたはいずみたににわきさせ、
それを山々やまやまあいだながれさせ、
11のもろもろのけものませられる。
のろばもそのかわきをいやす。
12そらとりもそのほとりにみ、
こずえのあいだにさえずりうたう。
13あなたはその高殿たかどのからもろもろのやまみずそそがれる。
はあなたのみわざのをもってたされる。
14あなたは家畜かちくのためにくさをはえさせ、
またひとのためにその栽培さいばいする植物しょくぶつあたえて、
から食物しょくもつさせられる。
15すなわちひとこころよろこばすぶどうしゅ
そのかおをつややかにするあぶら
ひとこころつよくするパンなどである。
16しゅと、しゅがおえになったレバノンの香柏こうはくとは
ゆたかにうるおされ、
17とりはそのなかをつくり、
こうのとりはもみのをそのすまいとする。
18たかやまはやぎのすまい、
いわいわだぬきのかくれるところである。
19あなたはつきつくって季節きせつさだめられた。
はそのときっている。
20あなたはくらやみをつくってよるとされた。
そのときはやしけものみなしのる。
21わかきししはほえてえさをもとめ、かみ食物しょくもつもとめる。
22ると退しりぞいて、そのあなる。
23ひとてわざにつき、その勤労きんろうゆうべにおよぶ。
24しゅよ、あなたのみわざはいかにおおいことであろう。
あなたはこれらをみな知恵ちえをもってつくられた。
はあなたのつくられたものでちている。
25かしこにおおいなるひろうみがある。
そのなか無数むすうのもの、大小だいしょうものちている。
26そこにふねはしり、
あなたがつくられたレビヤタンはそのなかたわむれる。
27かれらはみなあなたがときにしたがって
食物しょくもつをおあたえになるのを期待きたいしている。
28あなたがおあたえになると、かれらはそれをあつめる。
あなたがひらかれると、かれらはものたされる。
29あなたがみかおかくされると、かれらはあわてふためく。
あなたがかれらのいきられると、
かれらはんでちりにかえる。
30あなたがれいおくられると、かれらはつくられる。
あなたはのおもてをあらたにされる。
31どうか、しゅ栄光えいこうがとこしえにあるように。
しゅがそのみわざをよろこばれるように。
32しゅられると、ふるい、
やまれられると、けむりをいだす。
33わたしはきるかぎり、しゅにむかってうたい、
ながらえるあいだはわがかみをほめうたおう。
34どうか、わたしのおもいがしゅよろこばれるように。
わたしはしゅによってよろこぶ。
35どうか、つみびとがからほろぼされ、
しきものが、もはや、いなくなるように。
わがたましいよ、しゅをほめよ。
しゅをほめたたえよ。

第一〇五篇


1しゅ感謝かんしゃし、そのみび、
そのみわざをもろもろのたみのなかにらせよ。
2しゅにむかってうたえ、しゅをほめうたえ、
そのすべてのくすしきみわざをかたれ。
3そのせいなるみほこれ。
しゅたずもとめるものこころよろこばせよ。
4しゅとそのみちからとをもとめよ、
つねにそのみかおたずねよ。
6そのしもべアブラハムの子孫しそんよ、
そのえらばれたものであるヤコブのらよ、
しゅのなされたくすしきみわざと、
その奇跡きせきと、そのみくちのさばきとをこころにとめよ。
7かれはわれらのかみしゅでいらせられる。
そのさばきはぜんにある。
8しゅはとこしえに、その契約けいやくをみこころにとめられる。
これはよろずめいじられたみ言葉ことばであって、
9アブラハムとむすばれた契約けいやく
イサクにちかわれた約束やくそくである。
10しゅはこれをかたてて、ヤコブのためにさだめとし、
イスラエルのために、とこしえの契約けいやくとして
11われた、「わたしはあなたにカナンのあたえて、
あなたがたのけるぎょうまえとする」と。
12このときかれらのかずすくなくて、かぞえるにらず、
そのところたびびととなり、
13このくにからかのくにき、
このくにからたみった。
14しゅひとかれらをしえたげるのをゆるさず、
かれらのためにおうたちをこらしめて、
15われた、「わがあぶらそそがれたものたちに
さわってはならない、
わが預言者よげんしゃたちにがいくわえてはならない」と。
16しゅはききんをまねき、
ひとのつえとするパンをことごとくくだかれた。
17またかれらのまえにひとりをつかわされた。
すなわちられて奴隷どれいとなったヨセフである。
18かれあしあしかせをもっていためられ、
かれくびてつ首輪くびわにはめられ、
19かれ言葉ことばときまで、
しゅのみ言葉ことばかれこころみた。
20おうひとをつかわしてかれはなち、
たみのつかさはかれ自由じゆうあたえた。
21おうはそのいえのつかさとして
その所有しょゆうをことごとくつかさどらせ、
22そのこころのままにきみたちをおしえさせ、
長老ちょうろうたちに知恵ちえさづけさせた。
23そのときイスラエルはエジプトにきたり、
ヤコブはハムの寄留きりゅうした。
24しゅはそのたみおおいにくわえ、
これをそのあだよりもつよくされた。
25しゅ人々ひとびとこころをかえて、そのたみにくませ、
そのしもべたちを悪賢わるがしこあつかわせられた。
26しゅはそのしもべモーセと、
そのおえらびになったアロンとをつかわされた。
27かれらはハムのしゅのしるしと、
奇跡きせきとをかれらのうちにおこなった。
28しゅくらやみをつかわしてくらくされた。
しかしかれらはそのみ言葉ことばしたがわなかった。
29しゅかれらのみずかわらせて、そのうおころされた。
30かれらのくにには、かえるがむらがり、
おう寝間ねまにまではいった。
31しゅわれると、はえのれがきたり、
ぶよがくにじゅうにあった。
32しゅあめにかえて、ひょうをかれらにあたえ、
きらめくいなずまをかれらのくにはなたれた。
33しゅかれらのぶどうのと、いちじくのとをち、
かれらのくにのもろもろのくだかれた。
34しゅわれると、いなごがきたり、
無数むすうわかいいなごがて、
35かれらのくにのすべての青物あおものいつくし、
そのいつくした。
36しゅかれらのくにのすべてのういごをち、
かれらのすべてのちからはじめをたれた。
37そして金銀きんぎんたずさえてイスラエルをかせられた。
その部族ぶぞくのうちに、ひとりのたおれるものもなかった。
38エジプトはかれらのるのをよろこんだ。
かれらにたいするおそれがかれらにのぞんだからである。
39しゅくもをひろげておおいとし、
よるをもっててらされた。
40またかれらのもとめによって、うずらをびきたらせ、
てんから、かてをゆたかにかれらにあたえられた。
41しゅいわひらかれると、みずがほとばしりて、
かわいたかわのようにながれた。
42これはしゅがそのせいなる約束やくそくと、
そのしもべアブラハムをおぼえられたからである。
43こうしてしゅはそのたみみちびいてよろこびつつかせ、
そのえらばれたたみみちびいてうたいつつかせられた。
44しゅはもろもろのくにびとのかれらにあたえられたので、
かれらはもろもろのたみ勤労きんろう自分じぶんのものとした。
45これはかれらがしゅさだめをまもり、
そのおきてをおこなうためである。
しゅをほめたたえよ。

第一〇六篇


1しゅをほめたたえよ。
しゅ感謝かんしゃせよ、しゅめぐみふかく、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
2だれがしゅ大能たいのうのみわざをかたり、
そのほまれをことごとくいあらわすことができようか。
3公正こうせいまも人々ひとびとつね正義せいぎおこなひとはさいわいである。
4しゅよ、あなたがそのたみめぐまれるとき、
わたしをおぼえてください。
あなたがかれらをすくわれるとき、
わたしをたすけてください。
5そうすれば、わたしはあなたのえらばれたもの繁栄はんえい
あなたの国民くにたみよろこびをよろこび、
あなたのぎょうともほこることができるでしょう。
6われらは先祖せんぞたちとおなじくつみおかした。
われらは不義ふぎをなし、しきことをおこなった。
7われらの先祖せんぞたちはエジプトにいたとき、
あなたのくすしきみわざにこころめず、
あなたのいつくしみのゆたかなのをおもわず、
紅海こうかいで、いとたかかみにそむいた。
8けれどもしゅはその大能たいのうらせようと、
のためにかれらをすくわれた。
9しゅ紅海こうかいをしかって、それをかわかし、
かれらをみちびいて荒野あらのくように、ふちとおらせられた。
10こうしてしゅかれらをあだのからすくい、
てきちからからあがなわれた。
11みずかれらのあだをおおったので、
そのうち、ひとりものこったものはなかった。
12このときかれらはそのみ言葉ことばしんじ、
そのほまれうたった。
13しかしかれらはまもなくそのみわざをわすれ、
そのすすめをたず、
14でわがままな欲望よくぼうおこし、
荒野あらのかみこころみた。
15しゅかれらにそのもとめるものをあたえられたが、
かれらのうちに病気びょうきおくって、やせおとろえさせられた。
16人々ひとびと宿営しゅくえいのうちでモーセをねたみ、
しゅ聖者せいじゃアロンをねたんだとき、
17ひらけてダタンをみ、
アビラムの仲間なかまをおおった。
18はまたこの仲間なかまのうちにおこり、
ほのおしきものきつくした。
19かれらはホレブでうしつくり、
鋳物いものぞうおがんだ。
20かれらはかみ栄光えいこう
くさうしぞうえた。
22かれらは、エジプトでおおいなることをなし、
ハムのでくすしきみわざをなし、
紅海こうかいのほとりでおそるべきことをなされた
救主すくいぬしなるかみわすれた。
23それゆえ、しゅかれらをほろぼそうとわれた。
しかししゅのおえらびになったモーセは
やぶくちしゅのみまえち、
いかりをきかえして、ほろびをまぬかれさせた。
24かれらはうるわしいあなどり、しゅ約束やくそくしんぜず、
25またその天幕てんまくでつぶやき、
しゅのみこえしたがわなかった。
26それゆえ、しゅはみをあげて、かれらにちかい、
かれらを荒野あらのたおれさせ、
27またその子孫しそんを、もろもろの国民くにたみのうちにらし、
もろもろのかれらをまきらそうとされた。
28またかれらはペオルのバアルをしたって、
んだものにささげた、いけにえをべた。
29かれらはそのおこないをもってしゅいからせたので、
かれらのうちに疫病えきびょうおこった。
30そのときピネハスがって仲裁ちゅうさいにはいったので、
疫病えきびょうはやんだ。
31これによってピネハスはよろずまで、
とこしえにとされた。
32かれらはまたメリバのみずのほとりでしゅいからせたので、
モーセはかれらのためにわざわいにあった。
33これはかれらがかみれいにそむいたとき、
かれがそのくちびるで軽率けいそつなことをったからである。
34かれらはしゅめいじられたもろもろのたみほろぼさず、
35かえってもろもろの国民くにたみとまじって
そのわざにならい、
36自分じぶんたちのわなとなった偶像ぐうぞうつかえた。
37かれらはそのむすこ、むすめたちを悪霊あくれいにささげ、
38つみのない、すなわちカナンの偶像ぐうぞうにささげた
そのむすこ、むすめたちのながした。
こうしてくにけがされた。
39このようにかれらはそのわざによっておのれをけがし、
そのおこないによって姦淫かんいんをなした。
40それゆえ、しゅいかりがそのたみにむかってえ、
そのぎょうにくんで、
41かれらをもろもろの国民くにたみにわたされた。
かれらはおのれをにくものおさめられ、
42そのてきにしえたげられ、
そのちからした征服せいふくされた。
43しゅはしばしばかれらをたすけられたが、
かれらははかりごとをもうけてそむき、
その不義ふぎによってひくくされた。
44それにもかかわらず、しゅかれらのさけびをかれたとき、
そのなやみをかえりみ、
45その契約けいやくかれらのためにおもし、
そのいつくしみのゆたかなるにより、
みこころをえられ、
46かれらをとりこにしたものどもによって、
あわれまれるようにされた。
47われらのかみしゅよ、われらをすくって、
もろもろの国民くにたみのなかからあつめてください。
われらはあなたのせいなるみ感謝かんしゃし、
あなたのほまれほこるでしょう。
48イスラエルのかみしゅ
とこしえからとこしえまでほむべきかな。
すべてのたみは「アァメン」ととなえよ。
しゅをほめたたえよ。

第一〇七篇


1しゅ感謝かんしゃせよ、しゅめぐみふかく、
そのいつくしみはとこしえにえることがない」と、
2しゅにあがなわれたものえ。
しゅかれらをなやみからあがない、
3もろもろのくにから、
ひがし西にしきたみなみからかれらをあつめられた。
4かれらはひとなき荒野あらのにさまよい、
むべきまちにいたるみちいださなかった。
5かれらはえ、またかわき、
そのたましいかれらのうちにおとろえた。
6かれらはそのなやみのうちにしゅばわったので、
しゅかれらをそのなやみからたすし、
7むべきまちくまで、まっすぐなみちみちびかれた。
8どうか、かれらがしゅのいつくしみと、
ひとらになされたくすしきみわざとのために、
しゅ感謝かんしゃするように。
9しゅはかわいたたましいらせ、
えたたましいものたされるからである。
10暗黒あんこくふかいやみのなかにいるもの
くるしみと、くろがねにしばられたもの
11かれらはかみ言葉ことばにそむき、
いとたかものすすめをかろんじたので、
12しゅおも労働ろうどうをもってかれらのこころひくくされた。
かれらはつまずきたおれても、たすけるものがなかった。
13かれらはそのなやみのうちにしゅばわったので、
しゅかれらをそのなやみからすくい、
14暗黒あんこくふかいやみからかれらをみちびして、
そのかせをこわされた。
15どうか、かれらがしゅのいつくしみと、
ひとらになされたくすしきみわざとのために、
しゅ感謝かんしゃするように。
16しゅ青銅せいどうのとびらをこわし、
てつかんられたからである。
17あるものはそのつみけがれたおこないによってみ、
その不義ふぎのゆえになやんだ。
18かれらはすべての食物しょくもつをきらって、
もんちかづいた。
19かれらはそのなやみのうちにしゅばわったので、
しゅかれらをそのなやみからすくい、
20そのみ言葉ことばをつかわして、かれらをいやし、
かれらをほろびからたすされた。
21どうか、かれらがしゅのいつくしみと、
ひとらになされたくすしきみわざとのために、
しゅ感謝かんしゃするように。
22かれらが感謝かんしゃのいけにえをささげ、
よろこびのうたをもって、そのみわざをいあらわすように。
23ふねうみにくだり、大海たいかい商売しょうばいをするものは、
24しゅのみわざを
またふかところでそのくすしきみわざをた。
25しゅめいじられると暴風ぼうふうって、うみなみをあげた。
26かれらはてんにのぼり、ふちにくだり、
なやみによってその勇気ゆうきり、
27ったひとのようによろめき、
よろめいて途方とほうにくれる。
28かれらはそのなやみのうちにしゅばわったので、
しゅかれらをそのなやみからすくされた。
29しゅがあらしをしずめられると、
うみなみおだやかになった。
30こうしてかれらはなみしずまったのをよろこび、
しゅかれらをそののぞみなとみちびかれた。
31どうか、かれらがしゅのいつくしみと、
ひとらになされたくすしきみわざとのために、
しゅ感謝かんしゃするように。
32かれらがたみ集会しゅうかいしゅをあがめ、
長老ちょうろう会合かいごうしゅをほめたたえるように。
33しゅかわかわらせ、
いずみをかわいたかわらせ、
34えたをそれにものあくのゆえに
しおかわらせられる。
35しゅいけかわらせ、かわいたいずみかわらせ、
36えたものをそこにまわせられる。
こうしてかれらはそのむべきまちて、
37はたけたねをまき、ぶどうはたけもうけて
おおくの収穫しゅうかくた。
38しゅかれらを祝福しゅくふくされたのでかれらはおおいにふえ、
その家畜かちくるのをゆるされなかった。
39かれらがしえたげと、なやみと、かなしみとによって
り、かついやしめられたとき、
40しゅはもろもろのきみあなどりをそそぎ、
みちなきにさまよわせられた。
41しかししゅまずしいものなやみのうちからあげて、
その家族かぞくひつじれのようにされた。
42ただしいものはこれをよろこび、
もろもろの不義ふぎはそのくちじた。
43すべてかしこものはこれらのことこころをよせ、
しゅのいつくしみをさとるようにせよ。

第一〇八篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、さんび
1かみよ、わがこころさだまりました。
わがこころさだまりました。
わたしはうたい、かつほめたたえます。
わがたましいよ、さめよ。
2立琴たてごとよ、ことよ、さめよ。
わたしはしののめをびさまします。
3しゅよ、わたしはもろもろのたみなかであなたに感謝かんしゃし、
もろもろのくになかであなたをほめたたえます。
4あなたのいつくしみはおおきく、てんにまでおよび
あなたのまことはくもにまでおよぶ。
5かみよ、みずからをてんよりもたかくし、
みさかえをぜんうえにあげてください。
6あなたのあいされるものたすけをるために、
みぎのみをもってすくいをほどこし、
わたしにこたえてください。
7かみはその聖所せいじょわれた、
「わたしはおおいなるよろこびをもってシケムをかち、
スコテのたにかちあたえよう。
8ギレアデはわたしのもの、
マナセもわたしのものである。
エフライムはわたしのかぶと、
ユダはわたしのつえである。
9モアブはわたしのあしだらい、
エドムにはわたしのくつをげる。
ペリシテについては、かちどきをあげる」。
10だれがわたしを堅固けんごまちいたらせるであろうか。
だれがわたしをエドムにみちびくであろうか。
11かみよ、あなたはわれらをてられたではありませんか。
かみよ、あなたはわれらの軍勢ぐんぜいともかれません。
12われらにたすけをあたえて、あだにむかわせてください。
ひとたすけはむなしいからです。
13われらはかみによっていさましくはたらきます。
われらのあだをみにじるものかみだからです。

第一〇九篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしのほめたたえるかみよ、もださないでください。
2かれらはしきくちあざむきのくちをあけて、わたしにむかい、
いつわりのしたをもってわたしにかたり、
3うらみの言葉ことばをもってわたしをかこみ、
ゆえなくわたしをめるのです。
4かれらはわがあいにむくいて、わたしを非難ひなんします。
しかしわたしはかれらのためにいのります。
5かれらはあくをもってわがぜんむくい、
うらみをもってわがあいむくいるのです。
6かれうえしきひとて、
うったえるものかれうったえさせてください。
7かれがさばかれるとき、かれつみあるものとし、
そのいのりつみえてください。
8そのすくなくし、
その財産ざいさんをほかのひとにとらせ、
9そのらをみなしごにし、
そのつまをやもめにしてください。
10そのらを放浪者ほうろうしゃとしてほどこしをこわせ、
そのれたすまいからさせてください。
11かれっているすべてのものさいしゅうばわせ、
その勤労きんろうをほかのひとにかすめさせてください。
12かれにいつくしみをほどこものはひとりもなく、
またそのみなしごをあわれむものもなく、
13その子孫しそんえさせ、
そのつぎってください。
14そのちちたちの不義ふぎしゅのみまえおぼえられ、
そのははつみらないでください。
15それらをつねしゅのみまえき、
かれ記憶きおくからってください。
16これはかれがいつくしみをほどこすことをおもわず、
かえってまずしいものとぼしいものめ、
こころいためるものころそうとしたからです。
17かれはのろうことをこのんだ。
のろいをかれのぞませてください。
かれめぐむことをよろこばなかった。
めぐみをかれからとおざけてください。
18かれはのろいをころものようにた。
のろいをみずのようにそのにしみこませ、
あぶらのようにそのほねにしみこませてください。
19またそれを自分じぶん着物きもののようにならせ、
つねめるおびのようにならせてください。
20これがわたしを非難ひなんするものと、
わたしにさからってわるいことをもの
しゅからうけるむくいとしてください。
21しかし、わがしゅなるかみよ、
あなたはみのために、わたしをかえりみてください。
あなたのいつくしみのふかきにより、
わたしをおたすけください。
22わたしはまずしく、かつとぼしいのです。
わたしのこころはわがうちにきずついています。
23わたしは夕日ゆうひかげのようにりゆき、
いなごのようにはらわれます。
24わたしのひざは断食だんじきによってよろめき、
わたしのにくはやせおとろえ、
25わたしはかれらにそしられるものとなりました。
かれらはわたしをると、あたまります。
26わがかみしゅよ、わたしをおたすけください。
あなたのいつくしみにしたがって、
わたしをおすくいください。
27しゅよ、これがあなたのみのわざであること、
あなたがそれをなされたことを、
かれらにらせてください。
28かれらはのろうけれども、あなたは祝福しゅくふくされます。
わたしをめるものをはずかしめ、
あなたのしもべをよろこばせてください。
29わたしを非難ひなんするものにはずかしめをせ、
おのがはじ上着うわぎのようにまとわせてください。
30わたしはわがくちをもっておおいにしゅ感謝かんしゃし、
おおくのひとのなかでしゅをほめたたえます。
31しゅまずしいものみぎって、
死罪しざいにさだめようとするものから
かれすくわれるからです。

第一一〇篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅはわがしゅわれる、
「わたしがあなたのもろもろのてき
あなたのあしだいとするまで、わたしのみぎせよ」と。
2しゅはあなたのちからあるつえをシオンからされる。
あなたはもろもろのてきのなかでおさめよ。
3あなたのたみは、あなたがその軍勢ぐんぜい
せいなる山々やまやまみちび
こころからよろこんでおのれをささげるであろう。
あなたの若者わかものあさたいからつゆのように
あなたにるであろう。
4しゅちかいをてて、みこころえられることはない、
「あなたはメルキゼデクのくらいにしたがって
とこしえに祭司さいしである」。
5しゅはあなたのみぎにおられて、
そのいかりのおうたちをやぶられる。
6しゅはもろもろのくにのなかでさばきをおこない、
しかばねをもってたし、
ひろおさめる首領しゅりょうたちをやぶられる。
7かれみちのほとりのかわからくんでみ、
それによって、そのこうべをあげるであろう。

第一一一篇


1しゅをほめたたえよ。
わたしはただしいもののつどい、および公会こうかいで、
こころをつくしてしゅ感謝かんしゃする。
2しゅのみわざは偉大いだいである。
すべてそのみわざをよろこものによってたずきわめられる。
3そのみわざは栄光えいこう威厳いげんとにち、
そのはとこしえに、うせることがない。
4しゅはそのくすしきみわざを記念きねんさせられた。
しゅめぐみふかく、あわれみにちていられる。
5しゅはおのれをおそれるもの食物しょくもつあたえ、
その契約けいやくをとこしえにこころにとめられる。
6しゅはもろもろの国民くにたみ所領しょりょうをそのたみあたえて、
みわざのちからをこれにあらわされた。
7そのみのわざは真実しんじつかつ公正こうせいであり、
すべてのさとしはたしかである。
8これらは世々よよかぎりなくかたち、
真実しんじつ正直しょうじきとをもってなされた。
9しゅはそのたみにあがないをほどこし、
その契約けいやくをとこしえにてられた。
そのみせいにして、おそれおおい。
10しゅおそれることは知恵ちえのはじめである。
これをおこなものはみなさとりをる。
しゅほまれは、とこしえに、うせることはない。

第一一二篇


1しゅをほめたたえよ。
しゅをおそれて、そのもろもろのいましめを
おおいによろこひとはさいわいである。
2その子孫しそんにおいてつよくなり、
ただしいもののやからは祝福しゅくふくる。
3繁栄はんえいとみとはそのいえにあり、
そのはとこしえに、うせることはない。
4ひかりただしいもののために暗黒あんこくなかにもあらわれる。
しゅめぐふかく、あわれみにち、ただしくいらせられる。
5めぐみをほどこし、すことをなし、
そのことただしくおこなひとはさいわいである。
6ただしいひとけっしてうごかされることなく、
とこしえにおぼえられる。
7かれわるいおとずれをおそれず、
そのこころしゅ信頼しんらいしてゆるがない。
8そのこころいておそれることなく、
ついにそのあだについてのねがいをる。
9かれしげなくほどこし、まずしいものあたえた。
そのはとこしえに、うせることはない。
そのつのほまれてあげられる。
10しきものはこれをいかり、
をかみならしてる。
しきものねがいはほろびる。

第一一三篇


1しゅをほめたたえよ。
しゅのしもべたちよ、ほめたたえよ。
しゅのみをほめたたえよ。
2いまより、とこしえにいたるまでしゅのみはほむべきかな。
3のいずるところからるところまで、
しゅのみはほめたたえられる。
4しゅはもろもろの国民くにたみうえたかくいらせられ、
その栄光えいこうてんよりもたかい。
5われらのかみしゅにくらぶべきものはだれか。
しゅたかところし、
6とおてんとをおろされる。
7しゅまずしいものをちりからあげ、
とぼしいものをあくたからあげて、
8もろもろのきみたちとともにすわらせ、
そのたみきみたちとともにすわらせられる。
9またまぬおんな家庭かていあたえ、
おおくの子供こどもたちのよろこばしいははとされる。
しゅをほめたたえよ。

第一一四篇


1イスラエルがエジプトをいで、
ヤコブのいえげんたみはなれたとき、
2ユダはしゅ聖所せいじょとなり、
イスラエルはしゅ所領しょりょうとなった。
3うみはこれをげ、
ヨルダンはうしろに退しりぞき、
4やま雄羊おひつじのようにおどり、
小山こやま小羊こひつじのようにおどった。
5うみよ、おまえはどうしてげるのか、
ヨルダンよ、おまえはどうしてうしろに退しりぞくのか。
6やまよ、おまえたちはどうして雄羊おひつじのようにおどるのか、
小山こやまよ、おまえたちはどうして小羊こひつじのようにおどるのか。
7よ、しゅのみまえにおののけ、
ヤコブのかみのみまえにおののけ。
8しゅいわいけかわらせ、
いしいずみかわらせられた。

第一一五篇


1しゅよ、栄光えいこう
われらにではなく、われらにではなく、
あなたのいつくしみと、まこととのゆえに、
ただ、みにのみしてください。
2なにゆえ、もろもろの国民くにたみうのでしょう、
かれらのかみはどこにいるのか」と。
3われらのかみてんにいらせられる。
かみはみこころにかなうすべてのことおこなわれる。
4かれらの偶像ぐうぞうはしろがねと、こがねで、
ひとのわざである。
5それはくちがあってもかたることができない。
があってもることができない。
6みみがあってもくことができない。
はながあってもかぐことができない。
7があってもることができない。
あしがあってもあるくことができない。
また、のどからこえすこともできない。
8これをつくものと、これに信頼しんらいするものとはみな、
これとひとしいものになる。
9イスラエルよ、しゅ信頼しんらいせよ。
しゅかれらのたすけ、またかれらのたてである。
10アロンのいえよ、しゅ信頼しんらいせよ。
しゅかれらのたすけ、またかれらのたてである。
11しゅおそれるものよ、しゅ信頼しんらいせよ。
しゅかれらのたすけ、またかれらのたてである。
12しゅはわれらをみこころにとめられた。
しゅはわれらをめぐみ、イスラエルのいえめぐみ、
アロンのいえめぐみ、
13また、ちいさいものも、おおいなるものも、
しゅおそれるものめぐまれる。
14どうか、しゅがあなたがたをくわえ、
あなたがたと、あなたがたの子孫しそんとを
くわえられるように。
15天地てんちつくられたしゅによって
あなたがたがめぐまれるように。
16てんしゅてんである。
しかしひとらにあたえられた。
17んだものも、おとなきところくだものも、
しゅをほめたたえることはない。
18しかし、われらはいまより、とこしえにいたるまで、
しゅをほめまつるであろう。
しゅをほめたたえよ。

第一一六篇


1わたしはしゅあいする。
しゅはわがこえと、わがねがいとをかれたからである。
2しゅはわたしにみみかたむけられたので、
わたしはきるかぎりしゅびまつるであろう。
3つながわたしをき、
陰府よみくるしみがわたしをとらえた。
わたしはなやみとかなしみにあった。
4そのときわたしはしゅのみんだ。
しゅよ、どうぞわたしをおすくいください」と。
5しゅめぐみふかく、ただしくいらせられ、
われらのかみはあわれみにまれる。
6しゅ無学むがくものまもられる。
わたしがひくくされたとき、しゅはわたしをすくわれた。
7わがたましいよ、おまえの平安へいあんかえるがよい。
しゅゆたかにおまえをあしらわれたからである。
8あなたはわたしのたましいから、わたしのなみだから、
わたしのあしをつまずきからたすされました。
9わたしはけるもので、しゅのみまえあゆみます。
10「わたしはおおいになやんだ」とったときにもなおしんじた。
11わたしはおどろきあわてたときにった、
「すべてのひとあてにならぬものである」と。
12わたしにたまわったもろもろのめぐみについて、
どうしてしゅむくいることができようか。
13わたしはすくいさかずきをあげて、
しゅのみぶ。
14わたしはすべてのたみまえで、
しゅにわがちかいをつぐなおう。
15しゅ聖徒せいとはそのみまえにおいてたっとい。
16しゅよ、わたしはあなたのしもべです。
わたしはあなたのしもべ、あなたのはしためのです。
あなたはわたしのなわめをかれました。
17わたしは感謝かんしゃのいけにえをあなたにささげて、
しゅのみびます。
18わたしはすべてのたみまえ
しゅにわがちかいをつぐないます。
19エルサレムよ、あなたのなかで、
しゅいえ大庭おおにわなかで、これをつぐないます。
しゅをほめたたえよ。

第一一七篇


1もろもろのくによ、しゅをほめたたえよ。
もろもろのたみよ、しゅをたたえまつれ。
2われらにたまわるそのいつくしみはおおきいからである。
しゅのまことはとこしえにえることがない。
しゅをほめたたえよ。

第一一八篇


1しゅ感謝かんしゃせよ、しゅめぐみふかく、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
2イスラエルはえ、
「そのいつくしみはとこしえにえることがない」と。
3アロンのいええ、
「そのいつくしみはとこしえにえることがない」と。
4しゅをおそれるものえ、
「そのいつくしみはとこしえにえることがない」と。
5わたしがなやみのなかからしゅぶと、
しゅこたえて、わたしをひろところかれた。
6しゅがわたしに味方みかたされるので、
おそれることはない。
ひとはわたしになにをなしようか。
7しゅはわたしに味方みかたし、わたしをたすけられるので、
わたしをにくものについてのねがいをるであろう。
8しゅたのむはひとにたよるよりもい。
9しゅたのむはもろもろのきみにたよるよりもい。
10もろもろの国民くにたみはわたしをかこんだ。
わたしはしゅのみによってかれらをほろぼす。
11かれらはわたしをかこんだ、わたしをかこんだ。
わたしはしゅのみによってかれらをほろぼす。
12かれらははちのようにわたしをかこみ、
いばらののようにえたった。
わたしはしゅのみによってかれらをほろぼす。
13わたしはひどくされてたおれようとしたが、
しゅはわたしをたすけられた。
14しゅはわがちから、わがうたであって、
わがすくいとなられた。
15け、勝利しょうりよろこばしいうたただしいもの天幕てんまくにある。
しゅみぎいさましいはたらきをなし、
16しゅみぎたかくあがり、
しゅみぎいさましいはたらきをなす」。
17わたしはぬことなく、きながらえて、
しゅのみわざを物語ものがたるであろう。
18しゅはいたくわたしをらされたが、
にはわたされなかった。
19わたしのためにもんひらけ、
わたしはそのうちにはいって、しゅ感謝かんしゃしよう。
20これはしゅもんである。
ただしいものはそのうちにはいるであろう。
21わたしはあなたに感謝かんしゃします。
あなたがわたしにこたえて、わがすくいとなられたことを。
22いえつくりらのてたいし
すみのかしらいしとなった。
23これはしゅのなされたこと
われらのにはおどろくべきことである。
24これはしゅもうけられたであって、
われらはこのよろこたのしむであろう。
25しゅよ、どうぞわれらをおすくいください。
しゅよ、どうぞわれらをさかえさせてください。
26しゅのみによってはいるものはさいわいである。
われらはしゅいえからあなたをたたえます。
27しゅかみであって、われらをてらされた。
えだたずさえてまつり行列ぎょうれつ祭壇さいだんつのにまですすませよ。
28あなたはわがかみ、わたしはあなたに感謝かんしゃします。
あなたはわがかみ、わたしはあなたをあがめます。
29しゅ感謝かんしゃせよ、しゅめぐみふかく、
そのいつくしみはとこしえに
えることがない。

第一一九篇

アレフ
1おのがみちまったくして、
しゅのおきてにあゆものはさいわいです。
2しゅのもろもろのあかしをまも
こころをつくしてしゅたずもとめ、
3またあくおこなわず、しゅみちあゆものはさいわいです。
4あなたはさとしをめいじて、ねんごろにまもらせられます。
5どうかわたしのみちかたくして、
あなたのさだめをまもらせてください。
6わたしは、あなたのもろもろのいましめにをとめるとき
じることはありません。
7わたしは、あなたのただしいおきてをまなぶとき、
ただしいこころをもってあなたに感謝かんしゃします。
8わたしはあなたのさだめをまもります。
わたしをまったくおてにならないでください。

ベス
9わかひとはどうしておのがみち
きよたもつことができるでしょうか。
言葉ことばにしたがって、
それをまもるよりほかにありません。
10わたしはこころをつくしてあなたをたずもとめます。
わたしをあなたのいましめから
まよさせないでください。
11わたしはあなたにむかって
つみおかすことのないように、
こころのうちにみ言葉ことばをたくわえました。
12あなたはほむべきかな、しゅよ、
あなたのさだめをわたしにおしえてください。
13わたしはくちびるをもって、
あなたのくちから
もろもろのおきてをいあらわします。
14わたしは、もろもろのたからをよろこぶように、
あなたのあかしのみちよろこびます。
15わたしは、あなたのさとしをおもい、
あなたのみちをとめます。
16わたしはあなたのさだめをよろこび、
あなたのみ言葉ことばわすれません。

ギメル
17あなたのしもべをゆたかにあしらって、
きながらえさせ、
言葉ことばまもらせてください。
18わたしのひらいて、あなたのおきてのうちの
くすしきことさせてください。
19わたしはこのにあっては寄留者きりゅうしゃです。
あなたのいましめをわたしにかくさないでください。
20わがたましいはつねにあなたのおきてをしたって、
えいるばかりです。
21あなたは、あなたのいましめからまよ
たかぶるもの、のろわれたものめられます。
22わたしはあなたのあかしをまもりました。
かれらのそしりとあなどりとを
わたしからってください。
23たといもろもろのきみして、
わたしをそこなおうとはかっても、
あなたのしもべは、あなたのさだめをふかおもいます。
24あなたのあかしは、わたしをよろこばせ、
わたしをおしえさとすものです。

ダレス
25わがたましいはちりについています。
言葉ことばしたがって、わたしをかえらせてください。
26わたしが自分じぶんあゆんだみちかたったとき、
あなたはわたしにこたえられました。
あなたのさだめをわたしにおしえてください。
27あなたのさとしのみち
わたしにわきまえさせてください。
わたしはあなたのくすしきみわざをふかおもいます。
28わがたましいかなしみによってります。
言葉ことばしたがって、わたしをつよくしてください。
29いつわりのみちをわたしからとおざけ、
あなたのおきてをねんごろにおしえてください。
30わたしは真実しんじつみちえらび、
あなたのおきてをわたしのまえきました。
31しゅよ、わたしはあなたのあかしにかたしたがっています。
ねがわくは、わたしをはずかしめないでください。
32あなたがわたしのこころひろくされるとき、
わたしはあなたのいましめのみちはしります。


33しゅよ、あなたのさだめのみちをわたしにおしえてください。
わたしはおわりまでこれをまもります。
34わたしに知恵ちえあたえてください。
わたしはあなたのおきてをまもり、
こころをつくしてこれにしたがいます。
35わたしをあなたのいましめのみちみちびいてください。
わたしはそれをよろこぶからです。
36わたしのこころをあなたのあかしにかたむけさせ、
不正ふせい利得りとくかたむけさせないでください。
37わたしのをほかにむけて、むなしいものをさせず、
あなたのみちをもって、わたしをかしてください。
38あなたをおそれるものにかかわる約束やくそく
あなたのしもべにかたくしてください。
39わたしのおそれるそしりをのぞいてください。
あなたのおきてはただしいからです。
40よ、わたしはあなたのさとしをしたいます。
あなたのをもって、
わたしをかしてください。

ワウ
41しゅよ、あなたの約束やくそくにしたがって、
あなたのいつくしみと、
あなたのすくいをわたしにのぞませてください。
42そうすれば、わたしをそしるものに、
こたえることができます。
わたしはあなたのみ言葉ことば信頼しんらいするからです。
43またわたしのくちから真理しんり言葉ことば
ことごとくのぞかないでください。
わたしののぞみはあなたのおきてにあるからです。
44わたしはえず、とこしえに、
あなたのおきてをまもります。
45わたしはあなたのさとしをもとめたので、
自由じゆうあゆむことができます。
46わたしはまたおうたちのまえ
あなたのあかしをかたってじることはありません。
47わたしは、わたしのあいするあなたのいましめに
自分じぶんよろこびをいだすからです。
48わたしは、わたしのあいするあなたのいましめをたっとび、
あなたのさだめをふかおもいます。

ザイン
49どうか、あなたのしもべにわれた
言葉ことばおもしてください。
あなたはわたしにそれをのぞませられました。
50あなたの約束やくそくはわたしをかすので、
わがなやみのときなぐさめです。
51たかぶるものおおいにわたしをあざわらいます。
しかしわたしはあなたのおきてをはなれません。
52しゅよ、わたしはあなたのむかしからのおきてをおもして、
みずからなぐさめます。
53あなたのおきてをてるしきもののゆえに、
わたしははげしいいきどおりをおこします。
54あなたのさだめはわがたびいえで、
わたしのうたとなりました。
55しゅよ、わたしはにあなたのみおもして、
あなたのおきてをまもります。
56わたしはあなたのさとしをまもったことによって、
この祝福しゅくふくがわたしにのぞみました。

ヘス
57しゅはわたしのくべきぶんです。
わたしはあなたのみ言葉ことばまもることを約束やくそくします。
58わたしはこころをつくして、あなたのめぐみをもとめます。
あなたの約束やくそくにしたがって、
わたしをおめぐみください。
59わたしは、あなたのみちおもうとき、
あしをかえして、あなたのあかしにかいます。
60わたしはあなたのいましめをまもるのに、
すみやかで、ためらいません。
61たとい、しきもののなわがわたしをとらえても、
わたしはあなたのおきてをわすれません。
62わたしはあなたのただしいおきてのゆえに
夜半やはんきて、あなたに感謝かんしゃします。
63わたしは、すべてあなたをおそれるもの
またあなたのさとしをまももの仲間なかまです。
64しゅよ、はあなたのいつくしみでちています。
あなたのさだめをわたしにおしえてください。

テス
65しゅよ、あなたはみ言葉ことばにしたがって
しもべをよくあしらわれました。
66わたしに判断はんだん知識ちしきとをおしえてください。
わたしはあなたのいましめをしんじるからです。
67わたしはくるしまないまえにはまよいました。
しかしいまはみ言葉ことばまもります。
68あなたはぜんにしてぜんおこなわれます。
あなたのさだめをわたしにおしえてください。
69たかぶるものいつわりをもって
わたしをことごとくおおいます。
しかしわたしはこころをつくして
あなたのさとしをまもります。
70かれらのこころふとって脂肪しぼうのようです。
しかしわたしはあなたのおきてをよろこびます。
71くるしみにあったことは、わたしにことです。
これによってわたしはあなたのおきてを
まなぶことができました。
72あなたのくちのおきては、わたしのためには
いく千の金銀きんぎん貨幣かへいにもまさるのです。

ヨード
73あなたのみはわたしをつくり、
わたしをかたちつくりました。
わたしに知恵ちえあたえて、
あなたのいましめをまなばせてください。
74あなたをおそれるものはわたしをよろこぶでしょう。
わたしはみ言葉ことばによってのぞみをいだいたからです。
75しゅよ、わたしはあなたのさばきのただしく、
また、あなたが真実しんじつをもって
わたしをくるしめられたことをっています。
76あなたがしもべにげられた約束やくそくにしたがって、
あなたのいつくしみをわがなぐさめとしてください。
77あなたのあわれみをわたしにのぞませ、
わたしをかしてください。
あなたのおきてはわがよろこびだからです。
78たかぶるものはじをこうむらせてください。
かれらはいつわりをもって、わたしをくつがえしたからです。
しかしわたしはあなたのさとしをふかおもいます。
79あなたをおそれるものと、
あなたのあかしをものとを
わたしにかえらせてください。
80わたしのこころまったくして、
あなたのさだめをまもらせてください。
そうすればわたしははじをこうむることがありません。

カフ
81わがたましいはあなたのすくいしたってえいるばかりです。
わたしはみ言葉ことばによってのぞみをいだきます。
82わたしのはあなたの約束やくそくつによっておとろえ、
「いつ、あなたはわたしをなぐさめられるのですか」と
たずねます。
83わたしはけむりなかかわぶくろのようになりましたが、
なお、あなたのさだめをわすれませんでした。
84あなたのしもべのはどれほどつづくでしょうか。
いつあなたは、わたしを迫害はくがいするもの
さばかれるでしょうか。
85たかぶるものはわたしをおとしいれようと
あなりました。
かれらはあなたのおきてにしたがわない人々ひとびとです。
86あなたのいましめはみな真実しんじつです。
かれらはいつわりをもってわたしを迫害はくがいします。
わたしをおたすけください。
87かれらはこのにおいて、
ほとんどわたしをほろぼしました。
しかし、わたしはあなたのさとしをてませんでした。
88あなたのいつくしみにしたがって
わたしをかしてください。
そうすればわたしはあなたのくちから
あかしをまもります。

ラメド
89しゅよ、あなたのみ言葉ことば
てんにおいてとこしえにかたさだまり、
90あなたのまことはよろずよにおよびます。
あなたがさだめられたので、かたっています。
91これらのものはあなたのおおせにより、
かたって今日こんにちいたっています。
よろずのものはみなあなたのしもべだからです。
92あなたのおきてがわがよろこびとならなかったならば、
わたしはついになやみのうちにほろびたでしょう。
93わたしはつねにあなたのさとしをわすれません。
あなたはこれをもって、わたしをかされたからです。
94わたしはあなたのものです。
わたしをおすくいください。
わたしはあなたのさとしをもとめました。
95しきものはわたしをほろぼそうと
せています。
しかし、わたしはあなたのあかしをおもいます。
96わたしはすべてのまったきことに
かぎりあることをました。
しかしあなたのいましめはかぎりなくひろいのです。

メム
97いかにわたしはあなたのおきてを
あいすることでしょう。
わたしはひねもすこれをふかおもいます。
98あなたのいましめはつねにわたしとともにあるので、
わたしをわがてきにまさってかしこくします。
99わたしはあなたのあかしをふかおもうので、
わがすべてのにまさって知恵ちえがあります。
100わたしはあなたのさとしをまもるので、
いたものにまさってことをわきまえます。
101わたしはみ言葉ことばまもるために、
わがあしをとどめて、すべてのわるみちかせません。
102あなたがわたしをおしえられたので、
わたしはあなたのおきてをはなれません。
103あなたのみ言葉ことばはいかにわがあごに
あまいことでしょう。
みつにまさってわがくちあまいのです。
104わたしはあなたのさとしによって知恵ちえました。
それゆえ、わたしはいつわりのすべてのみちにくみます。

ヌン
105あなたのみ言葉ことばはわがあしのともしび、
わがみちひかりです。
106わたしはあなたのただしいおきてをまもることをちかい、
かつこれを実行じっこうしました。
107わたしはいたくくるしみました。
しゅよ、み言葉ことばしたがって、わたしをかしてください。
108しゅよ、わがさんびのそなものをうけて、
あなたのおきてをおしえてください。
109わたしのいのちはつね危険きけんにさらされています。
しかし、わたしはあなたのおきてをわすれません。
110しきものはわたしのためにわなをもうけました。
しかし、わたしはあなたのさとしからまよません。
111あなたのあかしはとこしえにわがぎょうです。
まことに、そのあかしはわがこころよろこびです。
112わたしはあなたのさだめをおわりまで、
とこしえにまもろうとこころかたむけます。

サメク
113わたしは二心ふたごころものにくみます。
しかしあなたのおきてをあいします。
114あなたはわがかく、わがたてです。
わたしはみ言葉ことばによってのぞみをいだきます。
115あくをなすものよ、わたしをはなれ、
わたしはわがかみいましめをまもるのです。
116あなたの約束やくそくにしたがって、
わたしをささえて、ながらえさせ、
わがのぞみについてじることの
ないようにしてください。
117わたしをささえてください。
そうすれば、わたしはやすらかで、
つねにあなたのさだめにこころをそそぎます。
118すべてあなたのさだめからまよもの
あなたは、かろしめられます。
まことに、かれらのあざむきはむなしいのです。
119あなたはのすべてのしきものを、
かなかすのようにみなされます。
それゆえ、わたしはあなたのあかしをあいします。
120わがにくはあなたをおそれるのでふるえます。
わたしはあなたのさばきをおそれます。

アイン
121わたしはただしくにかなったことをおこないました。
わたしをてて、しえたげるもの
ゆだねないでください。
122しもべのために保証人ほしょうにんとなって、
たかぶるものにわたしを、しえたげさせないでください。
123わがはあなたのすくいと、
あなたのただしい約束やくそくとをのぞんでおとろえます。
124あなたのいつくしみにしたがって、しもべをあしらい、
あなたのさだめをおしえてください。
125わたしはあなたのしもべです。
わたしに知恵ちえあたえて、
あなたのあかしをらせてください。
126かれらはあなたのおきてをやぶりました。
いましゅのはたらかれるときです。
127それゆえ、わたしはきんよりも、
純金じゅんきんよりもまさってあなたのいましめをあいします。
128それゆえ、わたしは、あなたのもろもろの
さとしにしたがって、ただしきみちあゆみ、
すべてのいつわりのみちにくみます。


129あなたのあかしはおどろくべきものです。
それゆえ、わがたましいはこれをまもります。
130言葉ことばけるとひかりはなって、
無学むがくもの知恵ちえあたえます。
131わたしはあなたのいましめをしたうゆえに、
くちひろくあけてあえぎもとめました。
132あいするものつねにされるように、
わたしをかえりみ、わたしをあわれんでください。
133あなたの約束やくそくにしたがって、わがあゆみをたしかにし、
すべての不義ふぎ支配しはいされないようにしてください。
134わたしをひとのしえたげからあがなってください。
そうすればわたしは、あなたのさとしをまもります。
135かおをしもべのうえてらし、
あなたのさだめをおしえてください。
136人々ひとびとがあなたのおきてをまもらないので、
わがなみだかわのようにながれます。

ツァデー
137しゅよ、あなたはただしく、
あなたのさばきはただしいのです。
138あなたの正義せいぎと、このうえない真実しんじつとをもって
あなたのあかしをめいじられました。
139わたしのあだが、あなたのみ言葉ことばわすれるので、
わが熱心ねっしんはわたしをほろぼすのです。
140あなたの約束やくそくはまことにたしかです。
あなたのしもべはこれをあいします。
141わたしはるにたらないもので、ひとあなどられるけれども、
なお、あなたのさとしをわすれません。
142あなたのはとこしえにただしく、
あなたのおきてはまことです。
143なやみとくるしみがわたしにのぞみました。
しかしあなたのいましめはわたしのよろこびです。
144あなたのあかしはとこしえにただしいのです。
わたしに知恵ちえあたえて、きながらえさせてください。

コフ
145わたしはこころをつくしてばわります。
しゅよ、おこたえください。
わたしはあなたのさだめをまもります。
146わたしはあなたにばわります。
わたしをおすくいください。
わたしはあなたのあかしをまもります。
147わたしはあさはやばわります。
わたしはみ言葉ことばによってのぞみをいだくのです。
148わが夜警やけい交代こうたいするときさきだってさめ、
あなたの約束やくそくふかおもいます。
149あなたのいつくしみにしたがって、
わがこえいてください。
しゅよ、あなたの公義こうぎにしたがって、
わたしをかしてください。
150わたしをしえたげるもの
わるいたくらみをもってちかづいています。
かれらはあなたのおきてをとおくはなれているのです。
151しかししゅよ、あなたはちかくいらせられます。
あなたのもろもろのいましめはまことです。
152わたしははやくからあなたのあかしによって、
あなたがこれをとこしえに
てられたことをりました。

レシ
153わがなやみをて、わたしをおすくいください。
わたしはあなたのおきてをわすれないからです。
154わがうったえを弁護べんごして、わたしをあがない、
あなたの約束やくそくにしたがって、
わたしをかしてください。
155すくいしきものとおはなれている。
かれらはあなたのさだめをもとめないからです。
156しゅよ、あなたのあわれみはおおきい。
あなたの公義こうぎしたがって、わたしをかしてください。
157わたしをしえたげるもの
わたしをあだするものおおい。
しかしわたしは、あなたのあかしをはなれません。
158不信仰ふしんこうものがあなたのみ言葉ことばまもらないので、
わたしはかれらをて、いとわしくおもいます。
159わたしがいかにあなたのさとしを
あいするかをおさっしください。
しゅよ、あなたのいつくしみにしたがって、
わたしをかしてください。
160あなたのみ言葉ことば全体ぜんたい真理しんりです。
あなたのただしいおきてのすべては
とこしえにえることはありません。

シン
161もろもろのきみはゆえなくわたしをしえたげます。
しかしわがこころはみ言葉ことばをおそれます。
162わたしはおおいなる獲物えものもののように
あなたのみ言葉ことばよろこびます。
163わたしはいつわりをにくみ、みきらいます。
しかしあなたのおきてをあいします。
164わたしはあなたのただしいおきてのゆえに、
にちに七たびあなたをほめたたえます。
165あなたのおきてをあいするものにはおおいなる平安へいあんがあり、
なにものもかれらをつまずかすことはできません。
166しゅよ、わたしはあなたのすくいのぞみ、
あなたのいましめをおこないます。
167わがたましいは、あなたのあかしをまもります。
わたしはいたくこれをあいします。
168わがすべてのみちがあなたのみまえにあるので、
わたしはあなたのさとしと、あかしとをまもります。

タウ
169しゅよ、どうか、わがさけびをみまえにいたらせ、
言葉ことばしたがって、わたしに知恵ちえをおあたえください。
170わがねがいをみまえにいたらせ、
言葉ことばにしたがって、わたしをおたすけください。
171あなたのさだめをわたしにおしえられるので、
わがくちびるはさんびをとなえます。
172あなたのすべてのいましめはただしいので、
わがしたはみ言葉ことばうたいます。
173わたしはあなたのさとしをえらびました。
あなたのみを、つねにわがたすけとしてください。
174しゅよ、わたしはあなたのすくいしたいます。
あなたのおきてはわたしのよろこびです。
175わたしをかして、
あなたをほめたたえさせ、
あなたのおきてを、わがたすけとしてください。
176わたしはうしなわれたひつじのようにまよました。
あなたのしもべをさがしてください。
わたしはあなたのいましめをわすれないからです。

第一二〇篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしがなやみのうちに、しゅばわると、
しゅはわたしにこたえられる。
2しゅよ、いつわりのくちびるから、
あざむきのしたから、わたしをたすしてください」。
3あざむきのしたよ、おまえになにあたえられ、
なにくわえられるであろうか。
4ますらおのするどと、
えにしだのあつすみとである。
5わざわいなるかな、わたしはメセクにやどり、
ケダルの天幕てんまくのなかにんでいる。
6わたしはひさしく平安へいあんにくもののなかにんでいた。
7わたしは平安へいあんねがう、
しかし、わたしが物言ものいうとき、かれらはたたかいをこのむ。

第一二一篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしはやまにむかってをあげる。
わがたすけは、どこからるであろうか。
2わがたすけは、てんつくられたしゅからる。
3しゅはあなたのあしうごかされるのをゆるされない。
あなたをまもものはまどろむことがない。
4よ、イスラエルをまももの
まどろむこともなく、ねむることもない。
5しゅはあなたをまももの
しゅはあなたのみぎをおおうかげである。
6ひる太陽たいようがあなたをつことなく、
よるつきがあなたをつことはない。
7しゅはあなたをまもって、すべてのわざわいまぬかれさせ、
またあなたのいのちまもられる。
8しゅいまからとこしえにいたるまで、
あなたのるとるとをまもられるであろう。

第一二二篇

ダビデがよんだ<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1人々ひとびとがわたしにむかって「われらはしゅいえこう」
ったとき、わたしはよろこんだ。
2エルサレムよ、われらのあし
あなたのもんのうちにっている。
3しげくつらなったまちのように
てられているエルサレムよ、
4もろもろの部族ぶぞくすなわちしゅ部族ぶぞくが、
そこにのぼってしゅのみ感謝かんしゃすることは、
イスラエルのおきてである。
5そこにさばきの
ダビデのいえ王座おうざもうけられてあった。
6エルサレムのために平安へいあんいのれ、
「エルサレムをあいするものさかえ、
7その城壁じょうへきのうちに平安へいあんがあり、
もろもろの殿とののうちに安全あんぜんがあるように」と。
8わが兄弟きょうだいおよびとものために、わたしは
「エルサレムのうちに平安へいあんがあるように」とい、
9われらのかみしゅいえのために、わたしは
エルサレムのさいわいをもとめるであろう。

第一二三篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1てんしておられるものよ、
わたしはあなたにむかってをあげます。
2よ、しもべがその主人しゅじんをそそぎ、
はしためがその主婦しゅふをそそぐように、
われらはわれらのかみしゅをそそいで、
われらをあわれまれるのをちます。
3しゅよ、われらをあわれんでください。
われらをあわれんでください。
われらにあなどりがちあふれています。
4おもわずらいのないもののあざけりと、たかぶるものあなどりとは、
われらのたましいちあふれています。

第一二四篇

ダビデがよんだ<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1いま、イスラエルはえ、
しゅがもしわれらのほうにおられなかったならば、
2人々ひとびとがわれらにさからってちあがったとき、
しゅがもしわれらのほうにおられなかったならば、
3かれらのいかりがわれらにむかってえたったとき、
かれらはわれらをきているままで、のんだであろう。
4また大水おおみずはわれらをながし、
激流げきりゅうはわれらのうええ、
5さかみずはわれらのうええたであろう。
6しゅはほむべきかな。
しゅはわれらをえじきとして
かれらのにわたされなかった。
7われらは野鳥やちょうとらえるわなをのがれる
とりのようにのがれた。
わなはやぶれてわれらはのがれた。
8われらのたすけは天地てんちつくられたしゅのみにある。

第一二五篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅ信頼しんらいするものは、うごかされることなくて、
とこしえにあるシオンのやまのようである。
2山々やまやまがエルサレムをかこんでいるように、
しゅいまからとこしえにそのたみかこまれる。
3これはしきもののつえが
ただしいもの所領しょりょうにとどまることなく、
ただしいものがその
不義ふぎべることのないためである。
4しゅよ、善良ぜんりょうひとと、
こころただしいひととに、さいわいをほどこしてください。
5しかしてんじて自分じぶんまがったみちもの
しゅは、あくおこなものともらせられる。
イスラエルのうえ平安へいあんがあるように。

第一二六篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅがシオンの繁栄はんえい回復かいふくされたとき、
われらはゆめみるもののようであった。
2そのときわれらのくちわらいでたされ、
われらのしたよろこびのこえたされた。
そのときしゅかれらのためにおおいなることをなされた」と
ったものが、もろもろの国民くにたみなかにあった。
3しゅはわれらのためにおおいなることをなされたので、
われらはよろこんだ。
4しゅよ、どうか、われらの繁栄はんえいを、
ネゲブのかわのように回復かいふくしてください。
5なみだをもってたねまくものは、
よろこびのこえをもってる。
6たねたずさえ、なみだながしてものは、
たばたずさえ、よろこびのこえをあげてかえってくるであろう。

第一二七篇

ソロモンがよんだ<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅいえてられるのでなければ、
てるもの勤労きんろうはむなしい。
しゅまちまもられるのでなければ、
まももののさめているのはむなしい。
2あなたがたがはやき、おそくやすみ、
辛苦しんくのかてをべることは、むなしいことである。
しゅはそのあいするものに、ねむっているときにも、
なくてならぬものをあたえられるからである。
3よ、子供こどもたちはかみからたまわったぎょうであり、
たいむくいの賜物たまものである。
4壮年そうねんとき子供こども勇士ゆうしにあるのようだ。
5ちた矢筒やづつひとはさいわいである。
かれもんてき物言ものいうときじることはない。

第一二八篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1すべてしゅをおそれ、しゅみちあゆものはさいわいである。
2あなたは自分じぶん勤労きんろうべ、
幸福こうふくで、かつやすらかであろう。
3あなたのつまいえおくにいて
おおくのむすぶぶどうののようであり、
あなたの子供こどもたちは食卓しょくたくかこんで
オリブの若木わかぎのようである。
4よ、しゅをおそれるひとは、このように祝福しゅくふくる。
5しゅはシオンからあなたを祝福しゅくふくされるように。
あなたはにあるかぎりエルサレムの繁栄はんえい
6またあなたのらのるであろう。
どうぞ、イスラエルのうえ平安へいあんがあるように。

第一二九篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1いまイスラエルはえ、
かれらはわたしのわかときから、ひどくわたしをなやました。
2かれらはわたしのわかときから、ひどくわたしをなやました。
しかしわたしにつことができなかった。
3たがやものはわたしのうえをたがやして、
そのうねみぞをながくした」と。
4しゅただしくいらせられ、
しきもののなわをられた。
5シオンをにくものはみな、
はじて、退しりぞくように。
6かれらを、そだたないさきにれる
屋根やねくさのようにしてください。
7これをものはそのたず、
これをたばねるものはそのふところにたない。
8かたわらをぎるものは、
しゅめぐみがあなたのうえにあるように。
われらはしゅのみによって
あなたがたを祝福しゅくふくする」とわない。

第一三〇篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、わたしはふかふちからあなたにばわる。
2しゅよ、どうか、わがこえき、
あなたのみみをわがねがいのこえかたむけてください。
3しゅよ、あなたがもし、もろもろの不義ふぎ
をとめられるならば、
しゅよ、だれがつことができましょうか。
4しかしあなたには、ゆるしがあるので、
ひとおそれかしこまれるでしょう。
5わたしはしゅのぞみます、わがたましいのぞみます。
そのみ言葉ことばによって、わたしはのぞみをいだきます。
6わがたましい夜回よまわりがあかつきつにまさり、
夜回よまわりがあかつきつにまさってしゅのぞみます。
7イスラエルよ、しゅによってのぞみをいだけ。
しゅには、いつくしみがあり、
またゆたかなあがないがあるからです。
8しゅはイスラエルを
そのもろもろの不義ふぎからあがなわれます。

第一三一篇

ダビデがよんだ<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、わがこころはおごらず、わがたかぶらず、
わたしはわがちからおよばないおおいなること
くすしきわざとに関係かんけいいたしません。
2かえって、乳離ちばなれしたみどりごが、
そのははのふところにやすらかにあるように、
わたしはわがたましいしずめ、かつやすらかにしました。
わがたましい乳離ちばなれしたみどりごのように、やすらかです。
3イスラエルよ、いまからとこしえに
しゅによってのぞみをいだけ。

第一三二篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、ダビデのために、
そのもろもろの辛苦しんくをみこころにとめてください。
2ダビデはしゅちかい、
ヤコブの全能者ぜんのうしゃちかいをてていました、
5「わたしはしゅのためにところさがし、
ヤコブの全能者ぜんのうしゃのためにすまいをもとるまでは、
わがいえらず、わが寝台しんだいのぼらず、
わがねむりをあたえず、
わがまぶたにまどろみをあたえません」。
6よ、われらはエフラタでそれをき、
ヤアルのでそれをとめた。
7「われらはそのすまいへって、
そのあしだいのもとにひれそう」。
8しゅよ、きて、あなたのちからのはことともに、
あなたの安息所あんそくじょにおはいりください。
9あなたの祭司さいしたちにをまとわせ、
あなたの聖徒せいとたちによろこばわらせてください。
10あなたのしもべダビデのために、
あなたのあぶらそそがれたものかおを、
しりぞけないでください。
11しゅはまことをもってダビデにちかわれたので、
それにそむくことはない。すなわちわれた、
「わたしはあなたのからのひとりを、
あなたのくらいにつかせる。
12もしあなたのらがわたしのおしえる
契約けいやくと、あかしとをまもるならば、
そのらもまた、とこしえに
あなたのくらいするであろう」。
13しゅはシオンをえらび、
それをご自分じぶんのすみかにしようとのぞんでわれた、
14「これはとこしえにわが安息所あんそくじょである。
わたしはこれをのぞんだゆえ、ここにむ。
15わたしはシオンの糧食りょうしょくゆたかに祝福しゅくふくし、
食物しょくもつをもってそのまずしいものかせる。
16またわたしはその祭司さいしたちにすくいせる。
その聖徒せいとたちはこえたからかによろこばわるであろう。
17わたしはダビデのために
そこに一つのつのをはえさせる。
わたしはわがあぶらそそがれたもののために
一つのともしびをそなえた。
18わたしはかれてきはじせる。
しかしかれうえにはそのかんむりかがやくであろう」。

第一三三篇

ダビデがよんだ<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1よ、兄弟きょうだい和合わごうしてともにおるのは
いかにうるわしくたのしいことであろう。
2それはこうべにそそがれたたっとあぶらがひげにながれ、
アロンのひげにながれ、
そのころものえりにまでながれくだるようだ。
3またヘルモンのつゆがシオンのやまくだるようだ。
これはしゅがかしこに祝福しゅくふくめいじ、
とこしえにいのちあたえられたからである。

第一三四篇

<ruby>都<rp>(</rp><rt>みやこ</rt><rp>)</rp></ruby>もうでの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1よ、よるしゅいえって
しゅつかえるすべてのしもべよ、
しゅをほめよ。
2聖所せいじょにむかってあなたがたのをあげ、
しゅをほめよ。
3どうぞしゅてんつくられたもの
シオンからあなたを祝福しゅくふくされるように。

第一三五篇


1しゅをほめたたえよ、
しゅのみをほめたたえよ。
しゅのしもべたちよ、ほめたたえよ。
2しゅいえもの
われらのかみいえ大庭おおにわものよ、ほめたたえよ。
3しゅめぐみふかい、しゅをほめたたえよ。
しゅじょうぶかい、そのみをほめうたえ。
4しゅはおのがためにヤコブをえらび、
イスラエルをえらんで、おのれの所有しょゆうとされた。
5わたしはしゅおおいなることと、
われらのしゅのすべてのかみ
まさることとをっている。
6しゅはそのみこころにかなうことを、
てんにもにも、うみにもすべてのふちにもおこなわれる。
7しゅのはてからくもをのぼらせ、
あめのためにいなずまをつくり、そのくらからかぜされる。
8しゅひとからけものにいたるまで、
エジプトのういごをたれた。
9エジプトよ、しゅはおまえのなかに、
しるしと不思議ふしぎとをおくって、
パロとそのすべてのしもべとにのぞまれた。
10しゅおおくの国民くにたみち、
ちからあるおうたちをころされた。
11すなわちアモリびとのおうシホン、バシャンのおうオグ、
ならびにカナンのすべての国々くにぐにである。
12しゅかれらのぎょうとし、
そのたみイスラエルにぎょうとしてあたえられた。
13しゅよ、あなたのみはとこしえにえることがない。
しゅよ、あなたの名声めいせいはよろずよにおよぶ。
14しゅはそのたみをさばき、
そのしもべらにあわれみをかけられるからである。
15もろもろの国民くにたみ偶像ぐうぞうはしろがねと、こがねで、
ひとのわざである。
16それはくちがあってもかたることができない。
があってもることができない。
17みみがあってもくことができない。
またそのくちにはいきがない。
18これをつくものと、これに信頼しんらいするものとはみな、
これとひとしいものになる。
19イスラエルのいえよ、しゅをほめよ。
アロンのいえよ、しゅをほめよ。
20レビのいえよ、しゅをほめよ。
しゅおそれるものよ、しゅをほめまつれ。
21エルサレムにまわれるしゅは、
シオンからほめたたえらるべきである。
しゅをほめたたえよ。

第一三六篇


1しゅ感謝かんしゃせよ、しゅめぐみふかく、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
2もろもろのかみかみ感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
3もろもろのしゅしゅ感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
4ただひとりおおいなるくすしきみわざを
なされるもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
5知恵ちえをもっててんつくられたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
6みずうえかれたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
7おおいなるひかりつくられたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
8ひるをつかさどらすためにつくられたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
9よるをつかさどらすためにつきと、
もろもろのほしとをつくられたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
10エジプトのういごをたれたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
11イスラエルをエジプトびとのなかから
みちびされたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
12つよばしたうでとをもって、
これをすくされたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
13紅海こうかいを二つにけられたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
14イスラエルにそのなかとおらせられたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
15パロとその軍勢ぐんぜいとを紅海こうかい
やぶられたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
16そのたみみちびいて荒野あらのとおらせられたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
17おおいなるおうたちをたれたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
18あるおうたちをころされたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
19アモリびとのおうシホンをころされたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
20バシャンのおうオグをころされたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
21かれらのぎょうとしてあたえられたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
22そのしもべイスラエルにぎょうとして
これをあたえられたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
23われらがいやしかったとき
われらをみこころにとめられたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
24われらのあだからわれらを
たすされたもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
25すべてのにくなるもの食物しょくもつあたえられるもの感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。
26てんかみ感謝かんしゃせよ、
そのいつくしみはとこしえにえることがない。

第一三七篇


1われらは
バビロンのかわのほとりにすわり、
シオンをおもしてなみだながした。
2われらはそのなかのやなぎにわれらのことをかけた。
3われらをとりこにしたものが、
われらにうたもとめたからである。
われらをくるしめるものたのしみにしようと、
「われらにシオンのうたを一つうたえ」とった。
4われらは外国がいこくにあって、
どうしてしゅうたをうたえようか。
5エルサレムよ、もしわたしがあなたをわすれるならば、
わがみぎおとろえさせてください。
6もしわたしがあなたをおもさないならば、
もしわたしがエルサレムを
わが最高さいこうよろこびとしないならば、
わがしたをあごにつかせてください。
7しゅよ、エドムの人々ひとびとがエルサレムのに、
「これを破壊はかいせよ、これを破壊はかいせよ、
そのもといまでも破壊はかいせよ」と
ったことをおぼえてください。
8破壊はかいものであるバビロンのむすめよ、
あなたがわれらにしたことを、
あなたに仕返しかえしするひとはさいわいである。
9あなたのみどりごをって
いわになげうつものはさいわいである。

第一三八篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、わたしはこころをつくしてあなたに感謝かんしゃし、
もろもろのかみまえであなたをほめうたいます。
2わたしはあなたのせいなるみやにむかっておがみ、
あなたのいつくしみと、まこととのゆえに、
感謝かんしゃします。
あなたはそのみと、み言葉ことば
すべてのものにまさってたかくされたからです。
3あなたはわたしがばわったにわたしにこたえ、
わがたましいちからくわえられました。
4しゅよ、のすべてのおうはあなたに感謝かんしゃするでしょう。
かれらはあなたのくちのもろもろの言葉ことば
いたからです。
5かれらはしゅのもろもろのみちについてうたうでしょう。
しゅ栄光えいこうおおきいからです。
6しゅたかくいらせられるがひくものをかえりみられる。
しかしたかぶるものとおくからられる。
7たといわたしがなやみのなかをあるいても、
あなたはわたしをかし、
ばしてわがてきいかりをふせぎ、
あなたのみぎはわたしをすくわれます。
8しゅはわたしのために、みこころをなしとげられる。
しゅよ、あなたのいつくしみは
とこしえにえることはありません。
あなたのみのわざをてないでください。

第一三九篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、あなたはわたしをさぐり、
わたしをりつくされました。
2あなたはわがすわるをも、つをもり、
とおくからわがおもいをわきまえられます。
3あなたはわがあゆむをも、すをもさぐし、
わがもろもろのみちをことごとくっておられます。
4わたしのした一言いちごんもないのに、
しゅよ、あなたはことごとくそれをられます。
5あなたはうしろから、まえからわたしをかこみ、
わたしのうえにみをおかれます。
6このような知識ちしきはあまりに不思議ふしぎで、
わたしにはおもいもおよびません。
これはたかくてたっすることはできません。
7わたしはどこへって、
あなたのみたまをはなれましょうか。
わたしはどこへって、
あなたのみまえをのがれましょうか。
8わたしがてんにのぼっても、あなたはそこにおられます。
わたしが陰府よみとこもうけても、
あなたはそこにおられます。
9わたしがあけぼののつばさをかってうみのはてにんでも、
10あなたのみはそのところでわたしをみちびき、
あなたのみぎのみはわたしをささえられます。
11「やみはわたしをおおい、
わたしをかこひかりよるとなれ」とわたしがっても、
12あなたには、やみもくらくはなく、
よるひるのようにかがやきます。
あなたには、やみもひかりことなることはありません。
13あなたはわが内臓ないぞうをつくり、
わがはは胎内たいないでわたしをてられました。
14わたしはあなたをほめたたえます。
あなたはおそれるべく、くすしきかただからです。
あなたのみわざはくすしく、
あなたはもっともよくわたしをっておられます。
15わたしがかくれたところつくられ、
ふかところでつづりあわされたとき、
わたしのほねはあなたにかくれることがなかった。
16あなたのは、
まだできあがらないわたしのからだをられた。
わたしのためにつくられたわがよわいの
まだ一にちもなかったとき、
そのはことごとくあなたのしょにしるされた。
17かみよ、あなたのもろもろのみおもいは、
なんとわたしにたっといことでしょう。
その全体ぜんたいはなんと広大こうだいなことでしょう。
18わたしがこれをかぞえようとすれば、
そのかずすなよりもおおい。
わたしがざめるとき、
わたしはなおあなたとともにいます。
19かみよ、どうかしきものころしてください。
ながものをわたしからはならせてください。
20かれらは敵意てきいをもってあなたをあなどり、
あなたにさからってたかぶり、あくおこな人々ひとびとです。
21しゅよ、わたしはあなたをにくものにくみ、
あなたにさからっておこもの
いとうではありませんか。
22わたしはまったかれらをにくみ、
かれらをわたしのてきおもいます。
23かみよ、どうか、わたしをさぐって、わがこころり、
わたしをこころみて、わがもろもろのおもいを
ってください。
24わたしにしきみちのあるかないかをて、
わたしをとこしえのみちみちびいてください。

第一四〇篇

<ruby>聖歌<rp>(</rp><rt>せいか</rt><rp>)</rp></ruby><ruby>隊<rp>(</rp><rt>たい</rt><rp>)</rp></ruby>の<ruby>指揮者<rp>(</rp><rt>しきしゃ</rt><rp>)</rp></ruby>によってうたわせたダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、しき人々ひとびとからわたしをたすし、
わたしをまもって、
乱暴らんぼう人々ひとびとからのがれさせてください。
2かれらはこころのうちにわることをはかり、
えずたたかいをおこします。
3かれらはへびのようにおのがしたするどくし、
そのくちびるのしたにはまむしのどくがあります。〔セラ
4しゅよ、わたしをたもって、
しきひとからのがれさせ、
わたしをまもって、わがあしをつまずかせようとする
乱暴らんぼう人々ひとびとからのがれさせてください。
5たかぶるものはわたしのためにわなをせ、
つなをもってあみり、
みちのほとりにわなをもうけました。〔セラ
6わたしはしゅいます、「あなたはわがかみです。
しゅよ、わがねがいのこえみみかたむけてください。
7わがすくいちからしゅなるかみよ、
あなたはたたかいのに、わがこうべをおおわれました。
8しゅよ、しきひとねがいをゆるさないでください。
そのしき計画けいかくをとげさせないでください。〔セラ
9わたしをかこものがそのこうべをあげるとき、
そのくちびるの害悪がいあくかれらをおおってください。
10えるすみかれらのうえおとしてください。
かれらをあなれ、
ふたたがることのできないようにしてください。
11悪口わるぐちものたせないでください。
乱暴らんぼうひとをすみやかにわざわいとらえさせてください」。
12わたしはしゅくるしむものうったえをたすけ、
まずしいもののためにただしいさばきを
おこなわれることをっています。
13ただしいひとかならずみ感謝かんしゃし、
なおひとはみまえむでしょう。

第一四一篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、わたしはあなたにばわります。
すみやかにわたしをおたすけください。
わたしがあなたにばわるとき、
わがこえみみかたむけてください。
2わたしのいのりを、みまえにささげる薫香くんこうのようにみなし、
わたしのあげるを、
ゆうべのそなもののようにみなしてください。
3しゅよ、わがくち門守かどもりいて、
わがくちびるのまもってください。
4しきことにわがこころかたむけさせず、
不義ふぎおこな人々ひとびととも
しきわざにあずからせないでください。
またかれらのうまきものべさせないでください。
5ただしいものにいつくしみをもってわたしをたせ、
わたしをめさせてください。
しかししきものあぶらをわがこうべに
そそがせないでください。
わがいのりえずかれらのしきわざに
てきしているからです。
6かれらはおのれをつみさだめるものにわたされるとき、
しゅのみ言葉ことばのまことなることをまなぶでしょう。
7ひといわいてうえくだくように、
かれらのほね陰府よみくちにまきらされるでしょう。
8しかししゅなるかみよ、わがはあなたにかっています。
わたしはあなたにたのみます。
わたしをたすけるものもないままに
ておかないでください。
9わたしをまもって、
かれらがわたしのためにもうけたわなと、
あくおこなもののわなとをのがれさせてください。
10わたしがのがれると同時どうじに、
しきものをおのれのあみおちいらせてください。

第一四二篇

ダビデがほら<ruby>穴<rp>(</rp><rt>あな</rt><rp>)</rp></ruby>にいた<ruby>時<rp>(</rp><rt>とき</rt><rp>)</rp></ruby>によんだマスキールの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>、<ruby>祈<rp>(</rp><rt>いのり</rt><rp>)</rp></ruby>
1わたしはこえしてしゅばわり、
こえしてしゅねがもとめます。
2わたしはみまえにわがなげきをそそし、
まえにわがなやみをあらわします。
3わがれいのわがうちにえうせようとするときも、
あなたはわがみちられます。
かれらはわたしをとらえようと
わたしのみちにわなをかくしました。
4わたしはみぎほうそそいで見回みまわしたが、
わたしにこころをとめるものはひとりもありません。
わたしにはどころがなく、
わたしをかえりみるひとはありません。
5しゅよ、わたしはあなたにばわります。
わたしはいます、「あなたはわがどころ
けるものでわたしのくべきぶんです。
6どうか、わがさけびにみこころをとめてください。
わたしは、はなはだしくひくくされています。
わたしをめるものからたすしてください。
かれらはわたしにまさってつよいのです。
7わたしをひとやからし、
感謝かんしゃさせてください。
あなたがゆたかにわたしをあしらわれるので、
ただしい人々ひとびとはわたしのまわりにあつまるでしょう」。

第一四三篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1しゅよ、わがいのりき、
わがねがいにみみかたむけてください。
あなたの真実しんじつと、あなたの正義せいぎとをもって、
わたしにおこたえください。
2あなたのしもべのさばきに
たずさわらないでください。
けるものはひとりもみまえとされないからです。
3てきはわたしをせめ、
わがいのちをみにじり、
んでひさしくときもののように
わたしをくらところまわせました。
4それゆえ、わがれいはわがうちにえうせようとし、
わがこころはわがうちにれさびれています。
5わたしはいにしえのおもし、
あなたがおこなわれたすべてのことかんがえ、
あなたのみのわざをおもいます。
6わたしはあなたにむかってべ、
わがたましいは、かわききったのように
あなたをしたいます。〔セラ
7しゅよ、すみやかにわたしにおこたえください。
わがれいおとろえます。
わたしにみかおかくさないでください。
さもないと、わたしはあなにくだるもののように
なるでしょう。
8あしたに、あなたのいつくしみをかせてください。
わたしはあなたに信頼しんらいします。
わがあゆむべきみちおしえてください。
わがたましいはあなたをあおのぞみます。
9しゅよ、わたしをわがてきからたすしてください。
わたしはどころるために
あなたのもとにのがれました。
10あなたのみむねをおこなうことをおしえてください。
あなたはわがかみです。
めぐみふかい、みたまをもって
わたしをたいらかなみちみちびいてください。
11しゅよ、みのために、わたしをかし、
あなたのによって、
わたしをなやみからすくしてください。
12また、あなたのいつくしみによって、わがてきち、
わがあだをことごとくほろぼしてください。
わたしはあなたのしもべです。

第一四四篇

ダビデの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わがいわなるしゅはほむべきかな。
しゅは、いくさすることをわがおしえ、
たたかうことをわがゆびおしえられます。
2しゅはわがいわ、わがしろ
わがたかきやぐら、わが救主すくいぬし
わがたて、わがたのものです。
しゅはもろもろのたみをおのれにしたがわせられます。
3しゅよ、ひとなにものなので、あなたはこれをかえりみ、
ひとなにものなので、
これをみこころに、とめられるのですか。
4ひといきにひとしく、
そのぎゆくかげにひとしいのです。
5しゅよ、あなたのてんれてくだり、
やまれてけむりさせてください。
6いなずまをはなってかれらをらし、
はなってかれらをやぶってください。
7たかところからみべて、わたしをすくい、
大水おおみずから、異邦人いほうじんから
わたしをたすしてください。
8かれらのくちいつわりをい、
そのみぎいつわりのみぎです。
9かみよ、わたしはあたらしいうたをあなたにむかってうたい、
十弦じゅうげん立琴たてごとにあわせてあなたをほめうたいます。
10あなたはおうたちに勝利しょうりあたえ、
そのしもべダビデをすくわれます。
11わたしを残忍ざんにんなつるぎからすくい、
異邦人いほうじんからたすしてください。
かれらのくちいつわりをい、
そのみぎいつわりのみぎです。
12われらのむすこたちはそのわかとき
よくそだった草木くさきのようです。
われらのむすめたちはみや建物たてもののためにきざまれた
すみのはしらのようです。
13われらのくらちて様々さまざまものそなえ、
われらのひつじでちよろずのみ、
14われらの家畜かちくはみごもってむにあやまることなく、
われらのちまたにはなやみのさけびがありません。
15このような祝福しゅくふくをもつたみはさいわいです。
しゅをおのがかみとするたみはさいわいです。

第一四五篇

ダビデのさんびの<ruby>歌<rp>(</rp><rt>うた</rt><rp>)</rp></ruby>
1わがかみおうよ、わたしはあなたをあがめ、
世々よよかぎりなくみをほめまつります。
2わたしはごとにあなたをほめ、
世々よよかぎりなくみをほめたたえます。
3しゅおおいなるかみで、
おおいにほめたたえらるべきです。
そのおおいなることははかることができません。
4このはかのにむかって
あなたのみわざをほめたたえ、
あなたの大能たいのうのはたらきをつたえるでしょう。
5わたしはあなたの威厳いげん光栄こうえいあるかがやきと、
あなたのくすしきみわざとをふかおもいます。
6人々ひとびとはあなたのおそるべきはたらきのいきおいをかたり、
わたしはあなたのおおいなることをつたえます。
7かれらはあなたのゆたかなめぐみのおもいあらわし、
あなたのよろこうたうでしょう。
8しゅめぐみふかく、あわれみにち、
いかることおそく、いつくしみゆたかです。
9しゅはすべてのものにめぐみがあり、
そのあわれみはすべてのみわざのうえにあります。
10しゅよ、あなたのすべてのみわざはあなたに感謝かんしゃし、
あなたの聖徒せいとはあなたをほめまつるでしょう。
11かれらはみくに栄光えいこうかたり、あなたのみちからべ、
12あなたの大能たいのうのはたらきと、
くに光栄こうえいあるかがやきとをひとらせるでしょう。
13あなたのくにはとこしえのくにです。
あなたのまつりごとはよろずよに
えることはありません。
14しゅはすべてたおれんとするものをささえ、
すべてかがむものたせられます。
15よろずのもののはあなたをのぞんでいます。
あなたはときにしたがってかれらに食物しょくもつあたえられます。
16あなたはみひらいて、
すべてのけるもののねがいをかせられます。
17しゅはそのすべてのみちただしく、
そのすべてのみわざにめぐみふかく、
18すべてしゅものまことをもってしゅもの
しゅちかいのです。
19しゅはおのれをおそれるものねがいをたし、
またそのさけびをいてこれをすくわれます。
20しゅはおのれをあいするものをすべてまもられるが、
しきものをことごとくほろぼされます。
21わがくちしゅほまれかたり、
すべてのにくなるもの世々よよかぎりなく
そのせいなるみをほめまつるでしょう。

第一四六篇


1しゅをほめたたえよ。
わがたましいよ、しゅをほめたたえよ。
2わたしはけるかぎりはしゅをほめたたえ、
ながらえるあいだは、わがかみをほめうたおう。
3もろもろのきみ信頼しんらいしてはならない。
ひと信頼しんらいしてはならない。
かれらにはたすけがない。
4そのいきていけばかれつちかえる。
そのにはかれのもろもろの計画けいかくほろびる。
5ヤコブのかみをおのがたすけとし、
そののぞみをおのがかみしゅにおくひとはさいわいである。
6しゅてんと、うみと、
そのなかにあるあらゆるものをつくり、
とこしえに真実しんじつまもり、
7しえたげられるもののためにさばきをおこない、
えたもの食物しょくもつあたえられる。
しゅとらわれびとはなたれる。
8しゅ盲人もうじんひらかれる。
しゅはかがむものたせられる。
しゅただしいものあいされる。
9しゅ寄留きりゅう他国たこくじんまもり、
みなしごと、やもめとをささえられる。
しかし、しきものみちほろびにいたらせられる。
10しゅはとこしえにおさめられる。
シオンよ、あなたのかみはよろずまでおさめられる。
しゅをほめたたえよ。

第一四七篇


1しゅをほめたたえよ。
われらのかみをほめうたうことはよいことである。
しゅめぐみふかい。
さんびはふさわしいことである。
2しゅはエルサレムをきずき、
イスラエルのいやられたものあつめられる。
3しゅこころくだかれたものをいやし、
そのきずつつまれる。
4しゅはもろもろのほしかずさだめ、
すべてそれにあたえられる。
5われらのしゅおおいなるかみ
ちからゆたかであって、その知恵ちえははかりがたい。
6しゅはしえたげられたものをささえ、
しきものてられる。
7しゅ感謝かんしゃしてうたえ、
ことにあわせてわれらのかみをほめうたえ。
8しゅくもをもっててんをおおい、のためにあめそなえ、
もろもろのやまくさをはえさせ、
9食物しょくもつけものあたえ、
またがらすにあたえられる。
10しゅうまちからよろこばれず、
ひとあしをよみせられない。
11しゅはおのれをおそれるもの
そのいつくしみをのぞものとをよみせられる。
12エルサレムよ、しゅをほめたたえよ。
シオンよ、あなたのかみをほめたたえよ。
13しゅはあなたのもんかんかたくし、
あなたのうちにいるらを祝福しゅくふくされるからである。
14しゅはあなたの国境こっきょうやすらかにし、
もっとむぎをもってあなたをかせられる。
15しゅはそのいましめをくだされる。
そのみ言葉ことばはすみやかにはしる。
16しゅゆきひつじのようにらせ、
しもはいのようにまかれる。
17しゅこおりをパンくずのようにげうたれる。
だれがそのさむさにえることができましょうか。
18しゅはみ言葉ことばくだしてこれをかし、
そのかぜかせられると、もろもろのみずながれる。
19しゅはそのみ言葉ことばをヤコブにしめし、
そのもろもろのさだめと、おきてとを
イスラエルにしめされる。
20しゅはいずれの国民くにたみをも、
このようにはあしらわれなかった。
かれらはしゅのもろもろのおきてをらない。
しゅをほめたたえよ。

第一四八篇


1しゅをほめたたえよ。
もろもろのてんからしゅをほめたたえよ。
もろもろのたかところしゅをほめたたえよ。
2その天使てんしよ、みなしゅをほめたたえよ。
その万軍ばんぐんよ、みなしゅをほめたたえよ。
3よ、つきよ、しゅをほめたたえよ。
かがやほしよ、みなしゅをほめたたえよ。
4いとたかてんよ、てんうえにあるみずよ、
しゅをほめたたえよ。
5これらのものにしゅのみをほめたたえさせよ、
これらはしゅめいじられるとつくられたからである。
6しゅはこれらをとこしえにかたさだめ、
えることのできないそのさかいさだめられた。
7うみけものよ、すべてのふちよ、からしゅをほめたたえよ。
8よ、あられよ、ゆきよ、しもよ、み言葉ことばおこなうあらしよ、
9もろもろのやま、すべてのおか
むす、すべての香柏こうはくよ、
10けもの、すべての家畜かちくうもの、つばさあるとりよ、
11おうたち、すべてのたみ
きみたち、のすべてのつかさよ、
12わか男子だんしわか女子じょしいたひとおさなものよ、
13かれらをしてしゅのみをほめたたえさせよ。
そのみたかく、たぐいなく、
その栄光えいこうてんうえにあるからである。
14しゅはそのたみのために一つのつのをあげられた。
これはすべての聖徒せいとのほめたたえるもの、
しゅちかいイスラエルの人々ひとびと
ほめたたえるものである。
しゅをほめたたえよ。

第一四九篇


1しゅをほめたたえよ。
しゅにむかってあたらしいうたをうたえ。
聖徒せいとのつどいで、しゅほまれうたえ。
2イスラエルにそのつくぬしよろこばせ、
シオンのらにそのおうよろこばせよ。
3かれらにおどりをもってしゅのみをほめたたえさせ、
つづみこととをもってしゅをほめうたわせよ。
4しゅはおのがたみよろこび、
へりくだるもの勝利しょうりをもってかざられるからである。
5聖徒せいと栄光えいこうによってよろこばせ、
そのとこうえよろこうたわせよ。
6そののどにはかみをあがめるうたがあり、
そのにはもろのつるぎがある。
7これはもろもろのくににあだをかえし、
もろもろのたみらし、
8かれらのおうたちをくさりしばり、
かれらの貴人きじんたちをてつのかせでしばりつけ、
9しるされたさばきをかれらにおこなうためである。
これはそのすべての聖徒せいとあたえられるほまれである。
しゅをほめたたえよ。

第一五〇篇


1しゅをほめたたえよ。
その聖所せいじょかみをほめたたえよ。
そのちからのあらわれる大空おおぞらしゅをほめたたえよ。
2その大能たいのうのはたらきのゆえにしゅをほめたたえよ。
そのすぐれておおいなることのゆえに
しゅをほめたたえよ。
3ラッパのこえをもってしゅをほめたたえよ。
立琴たてごとこととをもってしゅをほめたたえよ。
4つづみおどりとをもってしゅをほめたたえよ。
緒琴おごとふえとをもってしゅをほめたたえよ。
5たかいシンバルをもってしゅをほめたたえよ。
りひびくシンバルをもってしゅをほめたたえよ。
6いきのあるすべてのものにしゅをほめたたえさせよ。
しゅをほめたたえよ。